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【発明の名称】 ロギング装置
【発明者】 【氏名】飯田 豊男

【要約】 【課題】この発明は、監視対象設備のトラブル発生前後の動作変化領域に応じた監視情報を得ることに着目し、高レベルの解析に必要となる動作変化領域の監視時間帯では記録密度を高め、解析が容易な低レベルの動作変化の時間帯では通常の記録密度に設定して、監視対象設備の動作に応じた監視情報を取得してトラブル解析に適した高精度の監視情報を得ることができるロギング装置を提供することを目的とする。

【解決手段】この発明は、監視対象設備の動作状態を時間的推移にしたがって記録するロギング装置であって、上記監視対象設備の監視情報を記録する記録手段の記録密度を可変制御する制御手段を備えたことを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】監視対象設備の動作状態を時間的推移にしたがって記録するロギング装置であって、上記監視対象設備の監視情報を記録する記録手段の記録密度を可変制御する制御手段を備えたロギング装置。
【請求項2】監視対象設備の動作状態を時間的推移にしたがって記録するロギング装置であって、上記監視対象設備の監視結果を表す音響情報、画像情報、制御情報の一つあるいは複数を組合せて記録する記録手段と、上記記録手段が記録する記録密度を設定する設定手段と、上記設定手段が設定する記録密度を可変制御する制御手段とを備えたロギング装置。
【請求項3】制御手段は、監視対象設備の入出力情報を監視し、監視した入出力情報の多い監視時間帯の記録密度を高める請求項1または2記載のロギング装置。
【請求項4】制御手段は、外部入力情報の指示にしたがって記録密度を変更する請求項1、2または3記載のロギング装置。
【請求項5】設定手段は、利用者の設定指示にしたがって記録密度を変更する請求項2記載のロギング装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動化された製造装置等の監視対象設備を保守管理するロギング装置に関し、さらに詳しくは監視対象設備にトラブルが発生したとき、あるいは品質管理を支援する場合に明確に解析できるようにして解析性能を高めたロギング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種のロギング装置は監視対象設備のトラブル解析方法として、監視対象設備がどのように動いたかの稼働情報を正確に知る必要があり、このため監視対象設備の動作情報を記録し、この記録した動作情報からトラブル発生前後の動作状況を再生して解析している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】例えば、監視対象設備が稼働する時間帯の全てをCCDカメラ等を用いて記録管理するロギング装置が知られている。
【0004】ところが、この場合はデータ量の多いカメラの画像データを長時間記録し続けるには無駄が多く、また長時間記録が難しくなっていた。
【0005】さらに、記録している現在のアナログデータ量の変化率に対応させて、一時的に記録精度を高めて記録するロギング手法も考えられる。
【0006】しかし、この場合はアナログデータ量の変化率が基準値を超える以前(トラブル発生直前)の時間帯の動作状況のデータが重要であるが、その以前のデータは記録精度が高くないため高レベルの解析ができなかった。また、シーケンス制御では、接点のON・OFFが重要であるため、アナログデータ量のように値や変化率に応じて記録精度を変化させる方法が利用できなかった。
【0007】そこでこの発明は、監視対象設備のトラブル発生前後の監視情報を得ることに着目し、高レベルの解析に必要な監視時間帯では記録密度を高め、解析が容易な時間帯では通常の記録密度に設定して、トラブル解析に適した高精度の監視情報を得ることができるロギング装置の提供を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、監視対象設備の動作状態を時間的推移にしたがって記録するロギング装置であって、上記監視対象設備の監視情報を記録する記録手段の記録密度を可変制御する制御手段を備えたことを特徴とする。
【0009】請求項2記載の発明は、監視対象設備の動作状態を時間的推移にしたがって記録するロギング装置であって、上記監視対象設備の監視結果を表す音響情報、画像情報、制御情報の一つあるいは複数を組合せて記録する記録手段と、この記録手段が記録する記録密度を設定する設定手段と、この設定手段が設定する記録密度を可変制御する制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0010】請求項3記載の発明は、監視対象設備の入出力情報を監視し、監視した入出力情報の多い監視時間帯の記録密度を高める制御手段を備えたことを特徴とする。
【0011】請求項4記載の発明は、外部入力情報の指示にしたがって記録密度を変更する制御手段を備えたことを特徴とする。
【0012】請求項5記載の発明は、利用者の設定指示にしたがって記録密度を変更する設定手段を備えたことを特徴とする。
【0013】
【発明の作用及び効果】この発明によれば、監視対象設備の動作状態を時間的推移にしたがって記録手段が記録する際、その記録密度を制御手段により可変制御して記録することができるため、監視対象設備の動作状態の解析に必要となる高速動作等の動作変化領域の監視時間帯では、単位時間当りの記録情報量を高める、いわゆる記録密度を高める。これに対し、解析が容易な動作変化領域の監視時間帯では、通常もしくは、それより低い記録密度に設定して記録する。
【0014】したがって、監視対象設備にトラブルが発生しても、その前後の時間帯の解析に必要な動作状況の再生データが高記録密度に得られるため、高精度に解析することができる。また、解析に必要な単一の高い記録密度で記録した場合の記録データ量と比較して、データ量を減少させることができる。
【0015】また、音響情報、画像情報、制御情報の一つあるいは複数を組合せて記録手段が記録する記録密度を設定手段により設定し、この設定された記録密度を制御手段により可変制御して記録することができるため、監視対象設備に対する様々な種類の監視情報を取得して、より一層解析性能を高めることができる。
【0016】また、監視対象設備の入出力情報を監視し、監視した入出力情報の多い監視時間帯の記録密度を高める制御手段を備えた場合は、高精度の解析が必要となる入出力情報の多い監視時間帯を自動的に特定して高記録密度で記録することができる。
【0017】さらに、外部入力情報の指示にしたがって記録密度を変更する制御手段を備えた場合は、その外部入力情報に基づいて外部から自動的に必要な記録密度に設定変更して記録することができる。
【0018】また、利用者の設定指示にしたがって記録密度を変更する設定手段を備えた場合は、利用者が設定した所望の記録密度で記録することができる。
【0019】このように、監視対象設備の動作状態に応じた記録密度で記録、再生することができるため、監視対象設備の高速動作状態やトラブル発生原因等を明確に解析することができ、高精度の監視情報が要求されるような場合に適している。また、記録データの肥大化を抑制することができる。
【0020】
【実施例】この発明の実施例を以下図面に基づいて詳述する。
[第1実施例]図1はロギング装置の全体構成例を示し、このロギング装置はロギングの対象となる自動化された製造装置等の監視対象設備をロギングするものであって、マイクロホン11と、CCDカメラ12と、PLC(プログラマブル・ロジック・コントローラ)13と、トリガ検知部14と、音響記録部15と、画像記録部16と、制御信号記録部17と、記録密度設定部18と、音響情報ログファイル19と、画像情報ログファイル20と、制御情報ログファイル21と、音響再生装置22と、画像再生装置23と、制御情報再生部24と、スピーカ25と、ディスプレイ26とを備えて構成される。
【0021】上述の監視対象設備の監視情報を収集する際、音響情報をマイクロホン11が収集し、画像情報をCCDカメラ12が収集し、制御情報をPLC13が収集し、以下にその処理内容を説明する。
【0022】トリガ検知部14は、ロギングの記録開始トリガの検知を行い、トリガ入力としてPLC13のIOもしくはDMが指定されている場合、制御信号記録部17のバッファを監視し、指定されているIOもしくはDMの変化を検知するとトリガ検知を出力する。
【0023】音響記録部15は、マイクロホン11から監視対象設備の音響情報を取込み、ディジタル化(PCMなど)して内部のリングバッファに記録する。トリガ検知部14からトリガ検知信号を受けると、指定された条件にしたがって音響情報を音響情報ログファイル19に出力する。
【0024】画像記録部16は、CCDカメラ12から監視対象設備の動きを画像情報として取込み、ディジタル化(JPEGなど)して内部のリングバッファに記録する。トリガ検知部14からトリガ検知信号を受けると、指定された条件にしたがって画像情報を画像情報ログファイル20に出力する。
【0025】制御信号記録部17は、監視対象設備を制御しているPLC13の入出力接点情報(IO情報)を取込み、内部のリングバッファに記録する。トリガ検知部14からトリガ検知信号を受けると、指定された条件にしたがってIO情報を制御情報ログファイル21に出力する。
【0026】記録密度設定部18は記録密度の設定を行い、設定された記録密度に基づいて各記録部15〜17に記録密度の変更指示を出力する。
【0027】音響情報ログファイル19は音響記録部15でディジタル化された音響情報を指定された記録条件で格納し、画像情報ログファイル20は画像記録部16でディジタル化された画像情報を指定された記録条件で格納し、制御情報ログファイル21は、制御信号記録部17に記録されているIO情報を指定された記録条件で格納する。
【0028】音響再生装置22は音響情報ログファイル19に格納している音響情報をスピーカ25に出力し、画像再生装置23は画像情報ログファイル20に格納している画像情報をディスプレイ26に表示出力し、制御情報再生部24は制御情報ログファイル21に格納している制御情報をディスプレイ26に表示出力する。
【0029】ところで、上述の各記録部15〜17はリングバッファの記録部をそれぞれ有しており、各リングバッファに記録された情報に基づいてトリガ前の過去記録と、トリガ後の記録を採ることができる次に、監視対象設備のロギング対象にロボットアームの動きを例にとった場合を以下に説明する。このロボットアームAは上下左右の定められた空間領域を移動許容して設けられ、左右に対設された第1コンベアC1 と第2コンベアC2 との間を繰返し往復移動し(コンベア動作は省略する)、第1工程として、図2(a)に示すように、第1コンベアC1 上に搭載されている第1ワークW1 をロボットアームAが降下してチャツクA1 で掴み、第2工程で、図2(b)に示すように、ロボットアームAを上昇後、第1コンベアC1 側から第2コンベアC2 側へ移動させ、第3工程として、図2(c)に示すように、第2コンベアC2 上のロボットアームAを降下させて、第2コンベアC2 上に搭載されている第2ワークW2 の開口部に第1ワークW1 をはめ込むとチャックA1 を離して上昇し、このはめあい動作が終わると、第4工程として、図2(d)に示すように、ロボットアームAを元の第1コンベアC1 上へと移動させる。
【0030】このようなロボットアームAの第1工程〜第4工程の処理動作が繰返し行われる。
【0031】このロボットアームAの1タクトタイムの動作チャート及び設定された記録密度の分布状態を図3に示す。この場合、1タクトタイム及び各コンベア等の動作時間は略決まっているため、ロボットアームが処理目的位置に到達した地点で停止、掴み動作、はめあい動作等を行う複数の処理工程が集中する特定箇所の時間帯T1 〜T2 ,T3 〜T4でトラブルが発生しやすいことが経験的に知られている。この結果、この特定箇所の時間帯T1 〜T2 ,T3 〜T4 の記録密度を高めるように設定し、この設定情報を各記録部15〜17に入力させる。
【0032】例えば、図4に示すように、記録密度を可変設定して1タクトタイムに応じた記録密度設定テーブル41を作成するものである。この記録密度設定テーブル41は循環的に繰返し使用されることを想定して、1タクトタイムの時刻T0 ,T1 ,T2 ,T3 ,T4 を5分割し、最初の時刻T0 から開始して最後の時刻T4まで進むと再び元の時刻T0 に戻るテーブルであって、この記録密度設定テーブル41の各記録密度は、時間帯T0 〜T1 は記録密度 低時間帯T1 〜T2 は記録密度 高時間帯T2 〜T3 は記録密度 低時間帯T3 〜T4 は記録密度 高時間帯T4 〜T0 は記録密度 低時間帯別に設定して記録密度設定部18に格納している。
【0033】このように記録密度を設定することにより、記録密度設定部18は時間帯別に応じた高低の記録密度情報を各記録部15〜17に指示することができる。この設定例では記録密度を高低の2段階に設定されているが3段階以上に設定することもできる。
【0034】この他、記録密度の高低を設定する場合は、例えばサンプリング時間の間隔や画像データの圧縮率度合いに応じて記録密度を最適な値に設定する。このようにシーケンス制御の要所のみを捉えて記録密度を高めることにより、長時間に渡って高レベルに記録する必要がなくなり、記録容量を確実に削減することができる。
【0035】さらに、ロボットアームの動作工程でトラブルが発生しても、その前後の時間帯の解析に必要な動作状況の再生データが高記録密度に得られるため、高精度に解析することができる。
【0036】次に、記録密度設定部18の処理動作を図5のフローチャートを参照して説明する。この記録密度設定部18は通常、図4に示すように、設定された記録密度設定テーブル41を読込み(ステップn1 )、ロボットアームAが初期位置から動作を開始するタクト開始信号を受付けるまで待機しており、タクト開始信号を受付けると(ステップn2 )、タクトタイマを初期化し、このとき記録密度設定テーブル41では5分割された最初の時間帯になるn=0(Tn=T0 )が対応する(ステップn3 )。
【0037】記録密度設定テーブル41から最後の時刻T4 のタクト時間帯でないことを確認すると(ステップn4 )、その時間帯別に設定している記録密度を記録密度設定部18から各記録部15〜17へ指示する。例えば、記録密度設定テーブル41でn=3のとき、その時間帯に該当する高記録密度の指示信号を出力する(ステップn5 )。
【0038】この出力に引続いて、T(n+1)の次の時間帯をタイマセットし(ステップn6 )、タイムアップすれば(ステップn7 )、同様にして次の時間帯の記録密度を指示出力する(ステップn8 )。
【0039】最後の時刻のタクト時間帯T4 を確認すれば、この最後の時間帯T4 から再び最初の時間帯T0 に戻り、その最初の記録密度に設定変更した後、ステップn2のロボットアーム初期位置のタクト開始時点から記録密度の指示を再開する(ステップn9 )。
【0040】また、1タクト動作毎にタクトタイマを初期化して記録密度を指示することにより、時刻設定の誤作によるロボットアームのタクトと、記録時間とのずれを補正している。
【0041】[第2実施例]第1実施例では記録密度設定部18に記録密度を時刻情報として与えた場合を示したが、この第2実施例では記録密度設定部に外部からの記録密度指示情報(シーケンス制御信号)を直接与えることにより、各記録部に与える高低の記録密度の指示情報を変更許容できるように構成したものである。
【0042】このロギング装置の全体構成は第1実施例と略同じであり、記録密度設定部の機能が異なるので、ここでは異なる部分のみを図6を参照して説明する。
【0043】記録密度設定部61は、高密度記録入力インターフェース(I/F)62と、低密度記録入力I/F63と、記録密度指示部64とを備えて構成される。両入力I/F62,63は、PLCの信号、ライン上のスイッチ信号等のシーケンス制御信号(ON/OFF信号)を直接入力させるための信号線65で接続している。
【0044】一方の高密度記録入力I/F62側の信号線65のいずれかからON信号が入力されると、この高密度側へのON入力信号を記録密度指示部64が検知し、これに基づいて記録密度設定部61は各記録部に対して記録密度を高くするように指示信号を出力する。
【0045】他方の低密度記録入力I/F63側の信号線65のいずれかからON信号が入力されると、この低密度側へのON入力信号を記録密度指示部64が検知し、これに基づいて記録密度設定部61は各記録部に対して記録密度を低くするように指示信号を出力する。
【0046】また、高密度側と低密度側とが同時にONした場合は、高密度記録が優先するように設定している。
【0047】このように構成された記録密度設定部61をロボットアームに適用する場合は、ロボットアームの動作開始時に、必ず「上端停止」、「アーム降下」等のON制御信号とOFF制御信号が存在するため、これらの信号を直接入力することにより、高記録密度と低記録密度との設定区間を容易に指示することができる。このように、ロボットアームに適用しても外部の入力情報を有効に活用して外部から自動的に記録密度を設定変更することができる。
【0048】またこの他、記録密度設定部61への外部入力信号に対してはシーケンス制御信号に代えて、外部のパーソナルコンピュータ等と接続すれば、利用者が外部から直接、記録密度を設定指示することができ、この場合は利用者が設定した所望の記録密度で記録することができる。
【0049】次に、記録密度設定部61の処理動作を図7のフローチャートを参照して説明する。この記録密度設定部61は最初に初期記録密度に設定する。この初期記録密度は高記録密度または低記録密度の一方に設定する(ステップn11)。
【0050】その後、高密度記録入力I/F62または低密度記録入力I/F63のいずれかにシーケンス制御信号が入力されたかの有無を確認し、そのいずれかに入力信号があるまで待機する(ステップn12)。
【0051】この待機状態で、シーケンス制御信号が入力されたことを確認すると、その入力信号が高密度側か低密度側かをチェックし、高密度記録入力I/F62側が変化していれば(ステップn13)、記録密度を「高」に設定する指示信号を各記録部に出力する(ステップn14)。 これに対し、低密度記録入力I/F63側が変化していれば、記録密度を「低」に設定する指示信号を各記録部に出力する(ステップn15)。
【0052】[第3実施例]この第3実施例と既述した実施例とは記録密度設定部の機能が異なるので、この異なる記録密度設定部について説明する。この記録密度設定部は記録密度設定テーブルを自動的に作成する設定機能を有し、これは図8に示すように、ロボットアーム等の監視対象設備の1タクトタイムTaをM個に等分割T0 〜TM し、各分割区間の信号変化数をカウントし、信号変化の多い区間の記録密度を高く設定して、記録密度設定テーブルを自動的に作成するものである。
【0053】特にこの場合、1タクトタイムTaを構成するロボットアームの動きは、動き始め、停止前の動きは信号変化が多く、トラブルが発生しやすいことから、これらの特定の変化情報を区別すれば、高記録密度と低記録密度とに区別した最適な記録密度の設定テーブルを求めることができる。
【0054】次に、記録密度設定テーブルの自動作成動作を図9のフローチャートを参照して説明する。記録密度設定部が記録密度設定テーブルを作成するとき、先ず最初に1タクトタイムTaをタクト開始信号に基づいて計測し(ステップn21)、計測後は、1タクトタイムTaの時間帯T(n)〜T(n+1)をM個に分割T0 〜TM し、分割した各時間帯に対して記録密度の高低を設定する(ステップn22)。
【0055】次に、タクト開始信号が来るのを待機し(ステップn23)、タクト開始信号があれば、nn=n,mm=n+1の記録区間を設定し(ステップn24)、制御信号記録部が記録している制御信号の変化回数S(nn)を、M分割された各時間帯(記録区間)毎に計測する(ステップn25)。
【0056】記録した制御信号変化回数が設定された記録密度の閾値K以上であるか否かを確認し、閾値K以上であれば(ステップn26)、制御信号の変化が多いため、時刻T(nn)〜T(mm)間の記録密度を高く設定する(ステップn27)。
【0057】これに対し、閾値K以下であれば、制御信号の変化回数が少ないため、時刻T(nn)〜T(mm)間の記録密度を低く設定する(ステップn28)。
【0058】T(nn)が最後の記録区間T(M)か否かを確認し(ステップn29)、最後の区間でなければ、ステップn24以降の次の区間の記録密度を設定する(ステップn30)。
【0059】最後の記録区間を確認すれば、全記録時間帯の計測が完了したか否かを確認し(ステップn31)、未計測があれば、全記録区間の制御信号の変化回数を調べるように、mm=M,mm=0を設定する(ステップn32)。
【0060】全時間帯の計測が完了していれば、記録密度設定テーブルが完成する。このように記録密度設定テーブルが自動的に作成される(ステップn33)。
【0061】上述のように、ロボットアームの動作状態を時間的推移にしたがって記録する際、その記録密度を記録密度設定部により可変制御して記録することができるため、ロボットアームの動作状態の解析に必要となる高速動作等の動作変化領域の監視時間帯では記録密度を高め、解析が容易な動作変化領域の監視時間帯では記録密度を低く設定して記録することができる。したがって、ロボットアームやその周辺のワーク等にトラブルが発生しても、その前後の時間帯の解析に必要な動作状況の再生データが高記録密度に得られるため、高精度に解析することができる。また、単一の高い記録密度で記録する時と比較して、データ量を抑制できる。
【0062】また、音響情報、画像情報、制御情報の一つあるいは複数を組合せて記録すれば、ロボットアームに対する様々な種類の監視情報を取得して、より一層解析性能を高めることができる。また、ロボットアームの入出力情報を監視し、監視した入出力情報の多い監視時間帯の記録密度を高めるように制御した場合は、高精度の解析が必要となる入出力情報の多い監視時間帯を自動的に特定して高記録密度で記録することができる。さらに、ON・OFF制御するシーケンス制御信号のような外部入力情報の指示にしたがって記録密度を変更するように制御した場合は、その外部入力情報に基づいて外部から自動的に必要な記録密度に設定変更して記録することができる。また、利用者の設定指示にしたがっ記録密度を変更するように設定した場合は、利用者が設定した所望の記録密度で記録することができる。
【0063】このように、ロボットアームの動作状態に応じた記録密度で記録、再生することができるため、ロボットアームの高速動作状態やトラブル発生原因等を明確に解析することができ、特に局部的に高精度の監視情報が要求されるような場合に適している。
【0064】この発明と、上述の実施例の構成との対応において、この発明の監視対象設備は、実施例のロボットアームAに対応し、以下同様に、記録手段は、音響記録部15と画像記録部16と制御信号記録部17とに対応し、制御手段及び設定手段は、各記録密度設定部18,61に対応するも、この発明は、請求項に示される技術思想に基づいて応用することができ、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
【出願人】 【識別番号】000002945
【氏名又は名称】オムロン株式会社
【出願日】 平成11年3月1日(1999.3.1)
【代理人】 【識別番号】100067747
【弁理士】
【氏名又は名称】永田 良昭
【公開番号】 特開2000−250623(P2000−250623A)
【公開日】 平成12年9月14日(2000.9.14)
【出願番号】 特願平11−52179