| 【発明の名称】 |
液晶表示装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】大縄 登史男
【氏名】川辺 伸
【氏名】川戸 富雄
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| 【要約】 |
【課題】液晶パネルに加えられる衝撃により液晶パネルを構成するガラス基板内に発生する応力集中部の応力を緩和して、ガラス基板の破損を防止できる液晶表示装置を得ることを目的とする。
【解決手段】液晶パネルをX、Y方向において保持するために液晶パネルの角部近傍に設けられる保持部10aの形状を、衝撃が加わる方向(X、Y方向)における保持部10aの肉厚(幅)が、保持部10aの角部から端部側に向かって減少する形状とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 二枚の対向するガラス基板の間に液晶材料を挟持してなる液晶パネルと、上記液晶パネルを挟持することにより上記液晶パネル面を、その面とに垂直方向に保持するバックライトユニットおよびフロントフレームと、上記液晶パネルの端面と当接することにより上記液晶パネル面をその面方向に保持する凸形状の保持部を備え、上記保持部は、その剛性が部分的に変化するよう構成されていることを特徴とする液晶表示装置。 【請求項2】 保持部は、液晶パネルの端面に沿って、その肉厚を変えることにより剛性を変化させることを特徴とする請求項1記載の液晶表示装置。 【請求項3】 保持部は、液晶パネルの端面に沿って複数個に分割され、分割された各保持部の長さを変えることにより剛性を変化させることを特徴とする請求項1記載の液晶表示装置。 【請求項4】 保持部は、液晶パネルの角部近傍と当接することにより上記液晶パネルを保持する部分と、この部分から上記液晶パネルの端面に沿って延びると共に上記液晶パネルの角部から遠去かるに従って徐々に肉厚あるいは長さが減少するようにされた部分とから構成されていることを特徴とする請求項2または請求項3記載の液晶表示装置。 【請求項5】 二枚の対向するガラス基板の間に液晶材料を挟持してなる液晶パネルと、上記液晶パネルを挟持することにより上記液晶パネルを、その面と垂直方向に保持するバックライトユニットおよびフロントフレームと、上記液晶パネルの端面と当接することにより上記液晶パネルをその面方向に保持する凸形状の保持部を備え、上記保持部は、上記液晶パネルに作用する力の大きさに応じて上記液晶パネルの端面と当接する面積が徐々に増加するように構成されていることを特徴とする液晶表示装置。 【請求項6】 保持部は、液晶パネルへの力の作用時に、液晶パネルの角部近傍と当接することにより上記液晶パネルを保持する部分と、この部分から上記液晶パネルの端面に沿って延びると共に、上記液晶パネルの角部から遠去かるに従って徐々に上記液晶パネルの端面から離れるように構成された部分とから構成されていることを特徴とする請求項5記載の液晶表示装置。 【請求項7】 保持部は、分離された2つの要素を間隔を介してほぼL字状に配置して構成され、液晶パネルとの当接時に、2つの要素の間隔部に液晶パネルの角部が位置するようにされたことを特徴とする請求項4または請求項6記載の液晶表示装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、液晶表示装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】液晶表示装置は、パーソナルコンピュータのモニタやテレビジョン受像機等に用いられており、今後、その用途はますます拡大し、CRT(Cathod Ray Tube)にとって代わる表示装置として期待されている。特に、携帯用パーソナルコンピュータのモニタとしては、TFT(Thin Film Transistor)をスイッチング素子として搭載し、TN(Twisted Nematic)液晶を用いた液晶表示装置や、STN( Super Twisted Nematic )液晶を用いた、スイッチング素子をガラス基板内に持たない、パッシブな液晶表示装置が一般的に用いられている。また、携帯用装置として、液晶表示装置は年々薄型化される傾向にあり、これに伴い液晶パネルを構成するガラス基板等の厚みも薄型化が要求されている。 【0003】図6は一般的なTFT型液晶表示装置を構成する液晶パネルを示す平面図である。図において、1はガラス基板上にTFT等が形成されてなるTFTアレイ基板、2はTFTアレイ基板1と対向して液晶材料を挟持し、液晶パネルを構成する対向基板、3はゲートバス基板、4はゲートTCP(Tape Carrier Package)、5はゲートドライバIC、6はソースバス基板、7はソースTCP、8はソースドライバICをそれぞれ示している。 【0004】図6に示すTFTアレイ基板1には、ガラス基板上に互いに平行に配設された複数本のソース配線(信号線)とそれに直交する方向に配設された複数本のゲート配線(走査線)がAlやCr等の導電性材料を用いて形成され、ソース配線とゲート配線が交差する部分にスイッチング素子としてTFTが形成されて、TFTのゲート端子がゲート配線と、ソース端子がソース配線と、ドレイン端子がITO(Indium Tin Oxide)等の透明導電膜からなる画素電極とそれぞれ接続されている。また、ソース配線とゲート配線はTFTアレイ基板1の周辺部でそれぞれソースバス基板6と接続されたソースTCP7およびゲートバス基板3と接続されたゲートTCP4と接続されて外部からの信号がゲートドライバIC6およびソースドライバIC8を経由してTFTアレイ基板1内に供給される。 【0005】図7は従来の液晶パネルの保持構造を示す平面図、図8は図7のA−A線に沿った断面図である。図において、9はバックライトユニット、10はバックライトユニット9の筐体に設けられた液晶パネルをはめ込んで保持するための凸形状の保持部である。TFTアレイ基板1と対向基板2から構成される液晶パネルは、そのZ方向(液晶パネル面に対して垂直方向)において裏面側をバックライトユニット9により支持され、表面側からはフロントフレーム(図示せず)により押え込まれることにより保持されて液晶モジュールを構成する。また、液晶パネルのX、Y方向においては、バックライトユニット9の筐体に設けられた凸形状の保持部10に液晶パネルを嵌め込むことにより保持される。 【0006】また、保持部10の形状は、一般的にTFTアレイ基板1の周りには、図6に示したように、ソースドライバIC8を有するソースTCP7およびゲートドライバIC5を有するゲートTCP4が接続されているため、これらと接触しないようにTFTアレイ基板1の角部近傍を保持するL字形状を有している。ただし、ソースTCP7やゲートTCP4が接続されていないTFTアレイ基板1の辺には、その辺に沿って保持部10が形成されることもあり、保持部10の形状はコの字形状になることもある。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】従来の液晶表示装置における液晶パネルの保持機構は以上のように構成されており、バックライトユニット9上の保持部10は、液晶パネルの外形寸法公差およびバックライトユニット9に設けられる保持部10の位置公差を加味して設けられるため、液晶パネルと保持部10の間には隙間が生じ、液晶モジュールにXあるいはY方向の衝撃が加わった場合に、保持部10の端部近傍において保持部10と接触する液晶パネル(ガラス基板)に破損が生じるという問題があった。特に、液晶パネルを構成するガラス基板は、液晶表示装置の薄型化に伴いその厚みも薄板化されているため、衝撃により破損しやすい構造となっている。また、液晶モジュールに衝撃が加わった時に、保持部10の端部近傍のガラス基板に破損が生じるのは、ガラス基板の端面において保持部10と接触する部分と接触しない部分で保持部10から受ける力が急激に変化するため、この変化点すなわち保持部10の端部近傍におけるガラス基板内の内部応力が極めて大きくなり応力集中が生じるためである。 【0008】この発明は、上記のような問題点を解消するためになされたもので、液晶パネルに加えられる衝撃により液晶パネルを構成するガラス基板内に発生する応力集中部の応力を緩和して、ガラス基板の破損を防止できる液晶表示装置を得ることを目的とする。 【0009】 【課題を解決するための手段】この発明に係わる液晶表示装置は、二枚の対向するガラス基板の間に液晶材料を挟持してなる液晶パネルと、記液晶パネルを挟持することにより液晶パネル面を、その面とに垂直方向に保持するバックライトユニットおよびフロントフレームと、液晶パネルの端面と当接することにより液晶パネル面をその面方向に保持する凸形状の保持部を備え、保持部は、その剛性が部分的に変化するよう構成されているものである。また、保持部は、液晶パネルの端面に沿って、その肉厚を変えることにより剛性を変化させるものである。また、保持部は、液晶パネルの端面に沿って複数個に分割され、分割された各保持部の長さを変えることにより剛性を変化させるものである。また、保持部は、液晶パネルの角部近傍と当接することにより上記液晶パネルを保持する部分と、この部分から上記液晶パネルの端面に沿って延びると共に上記液晶パネルの角部から遠去かるに従って徐々に肉厚あるいは長さが減少するようにされた部分とから構成されているものである。 【0010】また、二枚の対向するガラス基板の間に液晶材料を挟持してなる液晶パネルと、液晶パネルを挟持することにより上記液晶パネルを、その面と垂直方向に保持するバックライトユニットおよびフロントフレームと、液晶パネルの端面と当接することにより液晶パネルをその面方向に保持する凸形状の保持部を備え、保持部は、液晶パネルに作用する力の大きさに応じて液晶パネルの端面と当接する面積が徐々に増加するように構成されているものである。また、保持部は、液晶パネルへの力の作用時に、液晶パネルの角部近傍と当接することにより液晶パネルを保持する部分と、この部分から液晶パネルの端面に沿って延びると共に、液晶パネルの角部から遠去かるに従って徐々に液晶パネルの端面から離れるように構成された部分とから構成されているものである。また、保持部は、分離された2つの要素を間隔を介してほぼL字状に配置して構成され、液晶パネルとの当接時に、2つの要素の間隔部に液晶パネルの角部が位置するようにされたものである。 【0011】 【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、この発明の一実施の形態である液晶表示装置を図について説明する。図1は本発明の実施の形態1による液晶表示装置における液晶パネルの保持構造を示す平面図である。図において、1はガラス基板上にTFT等が形成されてなるTFTアレイ基板、2はTFTアレイ基板1と対向して液晶材料を挟持し、液晶パネルを構成する対向基板、3はゲートバス基板、4はゲートドライバIC5を有するゲートTCP(Tape Carrier Package)、6はソースバス基板、7はソースドライバIC8を有するソースTCP、9はバックライトユニット、10aはバックライトユニット9の筐体に設けられた液晶パネルをはめ込んで保持するための凸形状の保持部をそれぞれ示している。 【0012】本実施の形態による液晶表示装置における液晶パネルの保持機構は、Z方向においてはバックライトユニット9とフロントフレーム(図示せず)により挟み込まれて保持され、X、Y方向においてはバックライトユニット9の筐体に設けられた凸形状の保持部10aに嵌め込まれて保持される。保持部10aは、TFTアレイ基板1の周りに接続されているソースドライバIC8を有するソースTCP7およびゲートドライバIC5を有するゲートTCP4と接触しないように、液晶パネルをその角部近傍で保持する構造を有し、その形状は、液晶パネルを構成するガラス基板端面に沿って設けられ、かつ衝撃が加わる方向(X、Y方向)における保持部10aの肉厚(幅)が、保持部10aの角部から端部側に向かって減少する形状を有する。なお、図1では保持部10aの肉厚は連続的に減少する形状を有しているが、図2に示すように、保持部10bの肉厚が段階的に減少する形状を有することによっても同様の効果が得られる。 【0013】この発明によれば、液晶パネルにX、Y方向の衝撃が加わり液晶パネルが保持部10a(10b)と当接した場合においても、保持部10a(10b)の剛性が保持部10a(10b)の角部から端部側に向かって徐々に減少するため、液晶パネルを構成するガラス基板の端面において、保持部10a(10b)と当接する部分と当接しない部分での保持部10a(10b)から受ける力の変化が小さくなり、保持部10a(10b)の端部近傍におけるガラス基板内での応力集中が緩和されて、この部分におけるガラス基板(液晶パネル)の破損を防止することができる。 【0014】実施の形態2.図3はこの発明の実施の形態2による液晶表示装置における液晶パネルの保持構造を示す平面図である。図において、10cはバックライトユニット9の筐体に設けられた液晶パネルをはめ込んで保持するための凸形状の保持部である。なお、その他の構成は実施の形態1と同様であるので説明を省略する。本実施の形態による液晶パネルを保持する保持部10cは、液晶パネルを構成するガラス基板端面に沿って複数個に分割されて設けられ、かつガラス基板端面に沿った分割された保持部10cの長さが、保持部10cの角部から端部側に向かって段階的に減少する形状を有する。このような形状の保持部10cを設けることによっても実施の形態1と同様の効果が得られる。 【0015】実施の形態3.図4はこの発明の実施の形態3による液晶表示装置における液晶パネルの保持構造を示す平面図である。図において、10dはバックライトユニット9の筐体に設けられた液晶パネルをはめ込んで保持するための凸形状の保持部である。なお、その他の構成は実施の形態1と同様であるので説明を省略する。本実施の形態による液晶パネルを保持する保持部10dは、液晶パネルを構成するガラス基板端面と当接する側は二次曲線形状を有し、保持部10dの端部側がガラス基板と離れる方向に湾曲した形状を有する。 【0016】本実施の形態によれば、液晶パネルにX、Y方向の衝撃が加わり液晶パネルが保持部10dと当接する場合、まず保持部の角部付近とガラス基板の角部付近が当接し、衝撃値の増加に伴い、保持部10dの端部側に向かって保持部10dとガラス基板の接触面積が徐々に増加するよう構成されているため、保持部10dの端部近傍におけるガラス基板内での応力集中が緩和されて、この部分におけるガラス基板(液晶パネル)の破損を防止することができる。 【0017】実施の形態4.図5はこの発明の実施の形態4による液晶表示装置における液晶パネルの保持構造を示す平面図である。図において、10eはバックライトユニット9の筐体に設けられた液晶パネルをはめ込んで保持するための凸形状の保持部である。なお、その他の構成は実施の形態3と同様であるので説明を省略する。本実施の形態による液晶パネルを保持する保持部10eは、実施の形態3に示した保持部10dの変形であり、二つに分割された要素10e1,10e2が間隔を介してほぼL字状に配置され、液晶パネルとの当接時には液晶パネルの角部が2つの要素の間隔部に位置するようにされている。 【0018】本実施の形態によれば、実施の形態3と同様の効果が得られると共に、液晶パネルにX方向とY方向から等しい衝撃が加わった場合に、ガラス基板の角部に応力が集中するのを防止することができる。 【0019】 【発明の効果】以上のように、この発明によれば、液晶パネルを保持する保持部と液晶パネルとの当接により液晶パネル(ガラス基板)内に発生する応力集中部の応力を緩和でき、衝撃による液晶パネル(ガラス基板)の破損を防止して信頼性の高い液晶表示装置を提供することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006013 【氏名又は名称】三菱電機株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年7月7日(1998.7.7) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100073759 【弁理士】 【氏名又は名称】大岩 増雄
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| 【公開番号】 |
特開2000−29003(P2000−29003A) |
| 【公開日】 |
平成12年1月28日(2000.1.28) |
| 【出願番号】 |
特願平10−192180 |
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