| 【発明の名称】 |
追尾受信機 |
| 【発明者】 |
【氏名】相良 岳彦
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| 【要約】 |
【課題】局発信号の発振周波数を可変してドップラ補償を行う機能を有した追尾受信機において、温度変動や経年変化で局発信号の発振周波数が変動した場合、所望のドップラ補償が行えず運用時の追尾精度劣化の原因となる問題があった。
【解決手段】和信号系入力部に校正信号結合器を設け、安定で既知の固定した周波数を発信する校正用基準RF信号発振器から校正用基準RF信号を入力し、発振器制御回路により局発信号発振器を制御し局発信号を掃引し、レベル検出回路によりレベル検出信号をモニタする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 追尾受信機に入力される和信号を、低雑音増幅する和信号系低雑音増幅器、前記和信号系低雑音増幅器より出力される和信号の帯域を制限する和信号系帯域制限フィルタ、和信号系と差信号系の位相をあわせる移相器、追尾受信機に入力される差信号を低雑音増幅する差信号系低雑音増幅器、前記差信号系低雑音増幅器より出力される差信号の帯域を制限する差信号系帯域制限フィルタ、差信号に変調をかける変調器、前記和信号と差信号を合波する合波器、局発信号を発信する局発信号発振器、衛星の位置及び時刻データからドップラシフト量を予測計算し、これを補償するよう前記局発信号発振器の発振周波数をドップラ補償予報値により変動させ、かつ、前記ドップラ補償予報値のずれ分をドップラ補償オフセットコマンド信号により入力する計算機、前記局発信号発振器から出力される信号からローカル信号を生成する局発回路、前記合波器より出力される信号を前記局発回路から出力されるローカル信号を用いてIF(INTERMEDIATE FREQUENCY)信号へ周波数変換する周波数変換器、前記周波数変換器から出力される信号を狭帯域に帯域制限する狭帯域帯域制限フィルタ、前記狭帯域帯域制限フィルタの出力信号のレベルが一定になるようゲインをコントロールするAGC(AUTOMATIC GAIN CONTROL)回路、前記AGC回路より出力された信号を検波する検波器、前記検波器より出力された検波信号を方位角成分と仰角成分に分配する誤差信号分配器、前記誤差信号分配器から出力された信号から仰角誤差信号を検出する仰角誤差信号検出器、前記仰角誤差信号検出器で検出された誤差信号の帯域を制限する仰角誤差信号フィルタ、前記仰角誤差信号を所定のレベルまで増幅する仰角誤差信号増幅器、前記誤差信号分配器から出力された信号から方位角誤差信号を検出する方位角誤差信号検出器、前記方位角誤差信号検出器で検出された誤差信号の帯域を制限する方位角誤差信号フィルタ、前記方位角誤差信号を所定のレベルまで増幅する方位角誤差信号増幅器、前記仰角誤差信号増幅器、方位角誤差信号増幅器からの出力信号からアンテナ駆動信号を計算するアンテナ駆動計算機、前記変調器及び前記仰角/方位角誤差信号検出器で変調/復調を行うためのクロック信号を発生するクロック回路、校正信号を発信する校正用基準RF信号発振器、コマンド信号により前記校正用基準RF信号発振器のバイアスをコントロールするバイアスコントロール回路、前記校正用基準RF信号発振器から出力される校正信号を和信号系に入力させる校正信号入力手段、コマンド信号により前記局発信号発振器を制御する発振器制御回路、前記AGC回路から出力された信号からレベルを検出するレベル検出回路とを備えたことを特徴とする追尾受信機。 【請求項2】 前記校正信号入力手段は、前記校正用基準RF信号発振器から出力される校正信号をコマンド信号により和信号系に入力させる校正信号入力スイッチを備えたことを特徴とする請求項1記載の追尾受信機。 【請求項3】 コマンド信号により前記校正信号入力スイッチ、前記発振器制御回路、前記バイアスコントロール回路を統合して制御する校正制御回路を備えたことを特徴とする請求項2記載の追尾受信機。 【請求項4】 前記レベル検出回路のレベル検出信号をモニタし、前記局発信号発振器の制御電圧に対する発振周波数のずれ情報を前記計算機へ出力するレベルモニタ回路を備えたことを特徴とする請求項3記載の追尾受信機。 【請求項5】 ドップラシフト量を予測計算し、前記ドップラ補償予報値を出力する機能、前記校正信号入力スイッチ、前記発振器制御回路、前記バイアスコントロール回路を統合して制御する機能、前記レベル検出信号をモニタする機能を前記アンテナ駆動計算機に取り込み、前記校正信号入力スイッチ、前記発振器制御回路、前記バイアスコントロール回路とのインタフェース回路を備えたことを特徴とする請求項4記載の追尾受信機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、例えば人工衛星等に搭載し、衛星間通信や移動体衛星通信のように、通信相手が相対的に移動している信号を受信する追尾受信機に関するものである。 【0002】 【従来の技術】追尾受信機は、例えば人工衛星のアンテナ追尾制御において、通信相手である衛星の出力信号からアンテナにおいて生成される和信号、差信号を受信し、受信した和信号、差信号より仰角誤差信号、方位角誤差信号を検出し、アンテナ駆動計算機へ出力するものである。アンテナ駆動計算機は、この信号を用いアンテナの指向方向を制御し、通信相手の衛星を追尾する。図10は衛星間通信の概念図である。通常の通信モードにおいては、自衛星S1及び通信相手衛星S2 のアンテナAは相互のアンテナを追尾し、通信信号を送受信している。一方、自衛星S1 は地上局Bとも通信しており、地上局Bからのコマンド信号等を受信する。 【0003】図11は従来の追尾受信機を示すものである。図において1は和信号、2は和信号系低雑音増幅器(LNA:LOW NOISE AMPLIFIER、以下和信号系LNAと略す)、3は和信号系帯域制限フィルタ、4は移相器、5は差信号、6は差信号系低雑音増幅器(LNA:LOW NOISE AMPLIFIER、以下差信号系LNAと略す)、7は差信号系帯域制限フィルタ、8は変調器、9は合波器、10は周波数変換器、11は局発信号発振器、12は局発回路、13は狭帯域帯域制限フィルタ、14はAGC(AUTOMATIC GAIN CONTROL)回路、15は検波器、16はAGC制御信号、17は誤差信号分配器、18は仰角誤差信号検出器、19は仰角誤差信号フィルタ、20は仰角誤差信号増幅器、21は方位角誤差信号検出器、22は方位角誤差信号フィルタ、23は方位角誤差信号増幅器、24はクロック(CLK)回路、25はCLK信号、26はアンテナ駆動計算機、27は計算機、28はドップラ補償予報値である。 【0004】次に動作について説明する。和信号1は、和信号系LNA2により増幅される。増幅された和信号1は、和信号系帯域制限フィルタ3により帯域制限された後、移相器4において和信号系、差信号系の位相変化が同等となるよう位相調整され合波器9に入力される。 【0005】一方、差信号5は、差信号系LNA6により増幅される。増幅された差信号5は、差信号系帯域制限フィルタ7により帯域制限された後、変調器8においてCLK回路24より出力されるCLK信号25により変調される。前記変調器8から出力された信号は、合波器9に入力される。前記合波器9において合波された和、差信号合成波は、周波数変換器10へ入力される。局発信号発振器11は計算機27から出力されるドップラ補償予報値28によって制御された発振周波数を出力する。前記局発信号発振器11から出力された信号は局発回路12にて逓倍され、周波数変換器10へローカル信号として入力される。前記周波数変換器10では、和、差信号合成波を前記ローカル信号を用いて周波数変換し、狭帯域帯域制限フィルタ13へ出力する。前記狭帯域帯域制限フィルタ13に入力された信号は、信号対雑音比改善のため狭帯域に帯域制限され、AGC回路14に入力される。前記AGC回路14では検波器15により和信号1のレベルに依存して検出されるAGC制御信号16により和信号1は一定レベルに、差信号は和信号1により正規化されたレベルに制御される。 【0006】前記AGC回路14より出力された信号は、誤差信号分配器17により分配され仰角誤差信号検出器18、方位角誤差信号検出器21へ出力される。前記仰角誤差信号検出器18、方位角誤差信号検出器21では、前記CLK回路24より出力されるCLK信号25により仰角及び方位角の誤差信号を検出する。前記仰角誤差信号検出器18から出力された誤差信号は、仰角誤差信号フィルタ19で帯域制限を受けた後仰角誤差信号増幅器20で増幅されアンテナ駆動計算機26へ出力される。同様に前記方位角誤差信号検出器21から出力された誤差信号は、方位角誤差信号フィルタ22で帯域制限を受けた後方位角誤差信号増幅器23で増幅されアンテナ駆動計算機26へ出力される。 【0007】狭帯域帯域制限フィルタ13は、所定の信号対雑音比を確保するため帯域をできるだけ狭く制限する必要がある。一方、図10における自衛星、通信相手衛星の相対位置は変化しており、衛星間の相対速度等により入力和信号1はドップラシフトが生じており、入力信号の周波数が変動している。これにより、周波数変換器10の出力信号が狭帯域帯域制限フィルタ13の帯域から外れる恐れがある。 【0008】これを防ぐため、計算機27にて外部から入力される衛星の位置データ及び時刻データからドップラシフト量を予測計算し、これを補償するよう局発信号発振器11の発振周波数をドップラ補償予報値28により変動させる。これにより周波数変換器10からの出力信号が常に狭帯域帯域制限フィルタ13の帯域内に周波数変換される。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】従来の追尾受信機は、以上のように構成されていたが、局発信号発振器11が周波数可変型となっているため周波数の安定度が悪く、温度変化、経年変化等により発振周波数が大きく変化してしまう。このため、ドップラ補償予報値28に対する発振周波数が変動することにより所望の周波数補償量が得られず、周波数変換器10からの出力信号が狭帯域帯域制限フィルタ13の帯域内に周波数変換されず、ドップラ補償の精度が下がり追尾精度の劣化の原因となる問題があった。また、地上温度試験において、局発信号発振器11の発振周波数温度変動を極力抑えるよう試験調整作業に多大な時間が必要であった。 【0010】この発明は、前記のような課題を解消するためになされたものであり、軌道上での局発信号発振器11の発振周波数の変動を校正できる追尾受信機を得ることを目的とする。 【0011】 【課題を解決するための手段】第1の発明による追尾受信機は、和信号系入力部に校正信号結合器を設け、さらに安定で既知の固定した周波数を発信する校正用基準RF信号発振器、前記校正用基準RF信号発振器のバイアスを制御するバイアスコントロール回路、局発信号発振器を制御する発振器制御回路、受信レベル信号を検出するレベル検出回路とを設けて構成したものである。 【0012】また、第2の発明による追尾受信機は、上記第1の発明による追尾受信機において、校正用基準RF信号を入力する校正信号入力スイッチを設けて構成し、運用上の制約無く、精度の高いドップラ補償の校正を可能としたものである。 【0013】また、第3の発明による追尾受信機は、上記第2の発明による追尾受信機に校正信号入力スイッチ、発振器制御回路、バイアスコントロール回路を統合して制御する校正制御回路を追加したものである。 【0014】また、第4の発明による追尾受信機は、上記第3の発明による追尾受信機にレベル検出信号をモニタし計算機にレベルモニタ情報を出力するレベルモニタ回路を追加したものである。 【0015】また、第5の発明による追尾受信機は、上記第4の発明による追尾受信機のドップラシフト量を予測計算し、ドップラ補償予報値を出力する機能、校正信号入力スイッチ、発振器制御回路、バイアスコントロール回路を統合して制御する機能、レベル検出信号をモニタする機能をアンテナ駆動計算機に取り込み、校正信号入力スイッチ、発振器制御回路、バイアスコントロール回路とのインタフェース回路を設ける。これより、ドップラシフト量の予測計算、制御処理等をアンテナ駆動計算機内のソフトウェア上で実現し、追尾受信機へドップラシフト予報値を出力する回路及びレベルモニタ回路をアンテナ駆動計算機内の他の入出力回路と共用したものである。 【0016】 【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、この発明の実施の形態1を示す図であり、図において1〜28は図11と同等である。29は校正信号結合器、30は校正用基準RF信号発振器、31はバイアスコントロール回路、32は発振器制御回路、33はレベル検出回路、34はレベル検出信号、35はコマンド信号a、36はコマンド信号b、37はドップラ補償オフセットコマンド信号である。 【0017】次に、実施の形態1の詳細な動作説明を行う。通常の運用である受信モードでは、入力和信号1は校正信号結合器29を経て、和信号系LNA2に入力される。一方、図6に示すような運用開始前等アンテナ追尾が行われておらず、通信相手からの受信信号が追尾受信機に入力されていない校正モード状態においては、地上からのコマンド信号a35によりバイアスコントロール回路31を制御し、校正用基準RF信号発振器30を動作させる。校正用基準RF信号発振器30は安定で既知の固定した周波数の基準RF信号を出力し、基準RF信号は校正信号結合器29を介し和信号系LNA2に入力される。和信号系LNA2に入力された基準RF信号は従来の技術同様に処理される。検波器15では基準RF信号レベルに依存したAGC制御信号16が検波され、このAGC制御信号16からレベル検出回路33にてレベル検出信号34を生成する。校正モードにおいてはコマンド信号b36により発振器制御回路32を動作させる。発振器制御回路32は、局発信号発振器11が安定に動作する固定の範囲の掃引電圧を出力し、この掃引電圧により局発信号発振器11の発振周波数の掃引を行う。これにより、周波数変換器10から出力されるIF信号の周波数も、局発信号発振器11の発振周波数の掃引に従って変動する。この時、レベル検出信号34の大きさは、発振器制御回路32からの掃引電圧を横軸に取ると図7のaに示したように、狭帯域帯域制限フィルタ13の周波数特性に従った出力となる。ここで、温度変動、経年変動等により局発信号発振器11の制御電圧に対する発振周波数がずれた場合、狭帯域帯域制限フィルタ13の帯域に入る周波数を出力する制御電圧範囲がずれるため、レベル検出信号は図7のb、cに示したように変動する。よって、このレベル検出信号34を地上でモニタして局発信号発振器11の制御電圧に対する発振周波数のずれ分を計算処理し、このずれ分をあらかじめ計算機27へドップラ補償予報値28のオフセット分としてドップラ補償オフセットコマンド信号37によりインプットする。 【0018】このように、レベル検出信号34により局発信号発振器11の制御電圧に対する発振周波数のずれを認識し、計算機27がドップラ補償予報値28を計算・出力する際にオフセット分として取り入れることにより、温度変動、経年変動等があっても局発信号発振器11から所望の周波数を出力させることができる。 【0019】実施の形態2.図2は、この発明の実施の形態2を示す図であり、図において1〜28、30〜37は図1と同等である。38は校正信号入力スイッチ、39はコマンド信号cである。 【0020】次に、実施の形態2の詳細な動作説明を行う。通常モードにおいては校正信号入力スイッチ38は図8(a)の接続状態となり和信号1が校正信号入力スイッチ38を介し和信号系LNA2に入力される。一方、校正モード状態においては、地上からのコマンド信号c39により校正信号入力スイッチ38を切り替え、校正信号入力スイッチ38は図8(b)の接続状態となり、校正用基準RF信号発振器30の出力が和信号系LNA2に入力されるようになる。つぎに、地上からのコマンド信号a35によりバイアスコントロール回路31を制御し、校正用基準RF信号発振器30を動作させ基準RF信号を出力させる。この基準RF信号は校正信号入力スイッチ38を介し和信号系LNA2に入力され、以下実施の形態1と同様に処理される。 【0021】このように、基準RF信号を校正信号入力スイッチ38を介し入力することにより、運用開始前等、通信相手からの受信信号が追尾受信機に入力されていない時のみといった校正に対する制約が無く、常に校正が可能であり、また和信号1やその他不要な干渉波の影響を受けることなく校正が可能となる。 【0022】実施の形態3.図3は、この発明の実施の形態3を示す図であり、図において1〜38は図2と同等である。40は校正制御回路、41はコマンド信号dである。 【0023】次に、実施の形態3の詳細な動作説明を行う。校正モードにおいて、コマンド信号a35、コマンド信号b36、コマンド信号c39のかわりに、校正制御回路40からの制御信号により校正信号入力スイッチ38を切り替え、バイアスコントロール回路31、発振器制御回路32の制御を行い、以下実施の形態2と同様にドップラ補償の校正を行う。校正制御回路40は、地上からのコマンド信号d41により校正動作を開始し、以下図9に示すように校正信号入力スイッチ37を校正モードに切り替え(ステップE1 )、バイアスコントロール回路31をONモードにし(ステップE2 )、発振器制御回路32を動作状態にする(ステップE3 )の動作フローに従って各機器の制御を行う。 【0024】このように、個々のコマンド信号により制御していた校正信号入力スイッチ38、バイアスコントロール回路31、発振器制御回路32を校正制御回路40からの制御信号により統合して制御を行うことができる。 【0025】実施の形態4.図4は、この発明の実施の形態4を示す図であり、図において1〜40は図3と同等である。42はレベルモニタ回路である。 【0026】次に、実施の形態4の詳細な動作説明を行う。校正制御回路40は、時刻データ等をもとに校正モードを開始し、実施の形態3と同様の処理により、校正用基準RF信号発振器30より基準RF信号を出力させ、校正信号入力スイッチ38を介し和信号系LNA2に入力し、レベル検出信号34を出力させる。このレベル検出信号34をレベルモニタ回路42にてモニタし、局発信号発振器11の制御電圧に対する発振周波数のずれ情報を計算機27へ出力する。この発振周波数のずれ情報をもとに計算機27がドップラ補償予報値28を計算・出力する際にオフセット分として取り入れる。 【0027】このように、校正制御回路40にタイマー機能を持たせ、衛星内でレベルモニタを行い、ドップラ補償のずれ分を計算処理できるようにしたため、地上でレベル検出信号34がモニタできない軌道上にいる場合もドップラ補償の校正ができ、全ての軌道上で所望の追尾精度を確保することができる。また、ドップラ補償の校正を地上を介さず衛星内で自律して行うことができる。 【0028】実施の形態5.図5は、この発明の実施の形態5を示す図であり、図において1〜34、38は図4と同等である。43はインタフェース回路である。 【0029】次に、実施の形態5の詳細な動作説明を行う。実施の形態4において、校正信号入力スイッチ38の切り替え、バイアスコントロール回路31、局発信号発振器11の制御、ドップラ補償予報値28の出力をインタフェース回路43を介してアンテナ駆動計算機26の制御で行い、レベル検出信号34のモニタも直接アンテナ駆動計算機26にて行い、ドップラシフト量の予測計算、制御処理等をアンテナ駆動計算機26内で統合して行う。 【0030】このように、ドップラ補償の校正処理、ドップラシフト量の予測計算、制御処理等をアンテナ駆動計算機26内で統合して行うことができる。 【0031】 【発明の効果】第1の発明によれば、発振周波数が既知で固定し、安定な校正用基準RF信号を入力し、局発信号の掃引により局発信号発振器の制御電圧に対する発振周波数のずれを認識し、計算機がドップラ補償予報値を計算・出力する際にオフセット分として取り入れることにより温度変動、経年変動等があっても局発信号発振器から所望の周波数を出力させることができ、精度の良いドップラ補償が可能である。これにより、温度変動、経年変動等があっても精度の良い追尾動作が可能である。 【0032】第2の発明によれば、発振周波数が安定で固定した校正用基準RF信号を校正信号入力スイッチを介して入力できるようにしたため、運用開始前等、通信相手からの受信信号が追尾受信機に入力されていない時のみといった校正に対する制約が無く、常に校正が可能であり、また和信号やその他不要な干渉波の影響を受けることなく校正が可能となるためより精度の良いドップラ補償の校正が可能となる。 【0033】第3の発明によれば、個々のコマンド信号により制御していた校正信号入力スイッチ、バイアスコントロール回路、発振器制御回路を校正制御回路からの制御信号により制御を行うことにより、運用の省力化、オペレーションミスを防止すると同時に、校正処理を高速に行うことができる。 【0034】第4の発明によれば、地上からのコマンドで制御していた校正制御回路をタイマ機能により自律動作を行うようにし、さらに地上で行っていたレベルモニタ及びドップラ補償のずれ分の計算処理を衛星内で行えるようにしたため、地上でレベル検出信号がモニタできない軌道上にいる場合もドップラ補償の校正ができ、全ての軌道上で所望の追尾精度を確保することができる。また、ドップラ補償の校正を地上を介さず衛星内で自律して行うことができるため、さらなる運用の省力化、オペレーションミス防止、高速校正処理を行うことができる。 【0035】第5の発明によれば、校正信号入力スイッチの切り替え、バイアスコントロール回路、局発信号発振器の制御、レベル検出信号のモニタ及びドップラシフト量の予測計算、制御処理等をアンテナ駆動計算機内で統合して行うため、コンパクト化を実現でき搭載性の向上を図ることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006013 【氏名又は名称】三菱電機株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年1月22日(1999.1.22) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100102439 【弁理士】 【氏名又は名称】宮田 金雄 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−214243(P2000−214243A) |
| 【公開日】 |
平成12年8月4日(2000.8.4) |
| 【出願番号】 |
特願平11−14186 |
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