| 【発明の名称】 |
電子制御装置の検査プログラム作成装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】古田 敏
【氏名】権藤 建一
【氏名】沢 実智明
【氏名】泉地 正人
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| 【要約】 |
【課題】電子制御装置の検査プログラムを効率良く短時間で自動作成する。
【解決手段】電子制御装置(以下、ECU)の検査プログラム作成装置は、ECUの構成要素として考えられる各回路ブロックの動作を夫々検査するための独立した検査プログラム(以下、検査モジュール)を記憶したデータベースを備えており、既に検査プログラムが作成済みの変更前ECUの回路図と、検査プログラムの作成対象である変更後ECUの回路図とを比較して(S400〜S440)、変更前ECUだけに用いられている回路ブロックに対応した検査モジュールを、変更前ECUの検査プログラムから削除すると共に(S500〜S530)、その検査プログラムに対して、変更後ECUだけに用いられている回路ブロックに対応した検査モジュールを、上記データベースから読み出して追加することにより、上記変更後ECUの検査プログラムを作成する(S540〜S560)。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 電子制御装置の構成要素として考えられる各回路ブロック毎に、該回路ブロックの動作を検査するための独立した検査プログラムである回路ブロック検査プログラムを記憶した検査プログラムデータベースと、既に検査プログラムが作成されている第1の電子制御装置の回路図と、検査プログラムの作成対象である第2の電子制御装置の回路図とを読み込んで、その両回路図を比較し、前記第1の電子制御装置を構成する回路ブロックのうち、前記第2の電子制御装置に設けられていない回路ブロックを不要な回路ブロックとして抽出すると共に、前記第2の電子制御装置を構成する回路ブロックのうち、前記第1の電子制御装置に設けられていない回路ブロックを追加の回路ブロックとして抽出する変更部分抽出手段と、前記第1の電子制御装置の検査プログラムであって、該第1の電子制御装置を構成する各回路ブロック毎の回路ブロック検査プログラム群からなる検査プログラムを、修正対象の検査プログラムとして読み込むと共に、該修正対象の検査プログラムから、前記変更部分抽出手段により抽出された不要な回路ブロックに対応する回路ブロック検査プログラムを削除し、更に、前記変更部分抽出手段により抽出された追加の回路ブロックに対応する回路ブロック検査プログラムを前記検査プログラムデータベースから読み出して、その読み出した回路ブロック検査プログラムを前記修正対象の検査プログラムに追加することにより、前記第2の電子制御装置の検査プログラムを生成するプログラム編集手段と、を備えたことを特徴とする電子制御装置の検査プログラム作成装置。 【請求項2】 請求項1に記載の電子制御装置の検査プログラム作成装置において、前記修正対象の検査プログラムを構成する各回路ブロック検査プログラム及び前記検査プログラムデータベースに記憶されている各回路ブロック検査プログラムには、検査対象の回路ブロックに対応した識別情報が付与されており、前記プログラム編集手段は、前記修正対象の検査プログラムから、前記変更部分抽出手段により抽出された不要な回路ブロックに対応する識別情報が付与された回路ブロック検査プログラムを削除すると共に、前記変更部分抽出手段により抽出された追加の回路ブロックに対応する識別情報が付与された回路ブロック検査プログラムを前記検査プログラムデータベースから読み出して、その読み出した回路ブロック検査プログラムを前記修正対象の検査プログラムに追加すること、を特徴とする電子制御装置の検査プログラム作成装置。 【請求項3】 電子制御装置の構成要素として考えられる各回路ブロック毎に、該回路ブロックの動作を検査するための独立した検査プログラムである回路ブロック検査プログラムを記憶した検査プログラムデータベースと、検査プログラムの作成対象である電子制御装置の回路図を読み込んで、該電子制御装置を構成している各回路ブロックを抽出する回路ブロック抽出手段と、該回路ブロック抽出手段により抽出された各回路ブロックに対応する回路ブロック検査プログラムを前記検査プログラムデータベースから読み出して、その読み出した各回路ブロック検査プログラムを順次並べることにより、前記検査プログラムの作成対象である電子制御装置の検査プログラムを生成するプログラム生成手段と、を備えたことを特徴とする電子制御装置の検査プログラム作成装置。 【請求項4】 請求項3に記載の電子制御装置の検査プログラム作成装置において、前記検査プログラムデータベースに記憶されている各回路ブロック検査プログラムには、検査対象の回路ブロックに対応した識別情報が付与されており、前記プログラム生成手段は、前記回路ブロック抽出手段により抽出された各回路ブロックに対応する識別情報が付与された回路ブロック検査プログラムを前記検査プログラムデータベースから読み出して、その読み出した回路ブロック検査プログラムを順次並べることにより、前記検査プログラムの作成対象である電子制御装置の検査プログラムを生成すること、を特徴とする電子制御装置の検査プログラム作成装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、電子制御装置の良否を検査するための検査プログラムを作成する電子制御装置の検査プログラム作成装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来より、例えば自動車のエンジンやトランスミッションといった所定の制御対象を制御する電子制御装置(以下、ECUという)の良否を検査する自動検査装置は、図8に示すように、当該検査装置の本体1と、検査対象であるECU(詳しくは、そのECUの回路基板)3を着脱自在に保持すると共に、そのECU3の任意の計測点にプローブ(図示省略)を接触させて計測信号を取得するX−Yロボット5と、本体1及びX−Yロボット5を検査プログラムに従い制御するパーソナルコンピュータ(以下、PCという)7とから構成されている。 【0003】そして、本体1とPC7とは、バス9を介して接続されており、X−Yロボット5とPC7とは、シリアル通信ライン11を介して接続されている。また、本体1とECU3とは、本体1から伸びたワイヤハーネス(つまり、複数の電線を組にした線束)13の先端に取り付けられた雌型コネクタを、ECU3に設けられた雄型コネクタに嵌合することで接続される。 【0004】ここで、検査対象のECU3には、計測信号を取得すべき計測点となる専用のランド(以下、テストランドという)が予め設けられている。尚、このテストランドは、上記雄型コネクタの端子(延いては、ワイヤハーネス13)からでは計測不能なECU3の内部信号(例えば、ECU3に搭載されたマイクロコンピュータやトランジスタの端子の信号など)を、計測信号として外部へ取り出すための直径1mm程度のランドであり、ECU3のハンダ面に複数個設けられている。そして、X−Yロボット5は、PC7からの指令に従いプローブを移動させて、該プローブを上記指令が示すテストランドに接触させ、これにより計測信号を取得する。 【0005】一方、本体1には、エンジンに燃料を噴射するインジェクタ,エンジンのアイドル制御に用いられるロータリソレノイド,及びフューエルポンプリレー等、車両に搭載されてECU3により制御される実際の負荷(アクチュエータ)21が内蔵されており、上記負荷21は、ワイヤハーネス13を介してECU3に接続される。 【0006】更に、本体1には、上記負荷21にPC7からの指令に応じた値の動作電圧を供給する負荷用電源23と、ECU3へワイヤハーネス13を介して、PC7からの指令に応じた値の動作電圧(バッテリ電圧+B)を供給するECU用電源25と、車両に搭載されてECU3に実際に接続されるセンサやスイッチの信号を疑似した疑似信号を、PC7からの指令に応じて発生し、その発生した疑似信号を、ワイヤハーネス13を介してECU3に与える信号発生器27と、X−Yロボット5のプローブによって取得されたECU3のテストランドの信号あるいはワイヤハーネス13中の任意の電線の信号を、PC7からの指令に応じた計測内容(例えば、電圧計測,電流計測,周波数計測など)で計測し、その計測結果をPC7へ送信する信号計測器29とが設けられている。 【0007】そして、PC7は、上記信号計測器29からの計測結果と、予め定められた判定値とを比較することにより、ECU3の良否を判定する。つまり、この種の自動検査装置では、本体1内の上記負荷用電源23,ECU用電源25,及び信号発生器27により、ECU3に実際の動作を行わせるための電力及び信号を与えて、実際に動作しているECU3の所望の計測点(テストランドあるいはワイヤハーネス13中の電線)の信号を取り出し、その取り出した信号の計測結果に基づいて、ECU3の良否を判定するようにしている。そして、こうした検査のための一連の動作は、当該自動検査装置の中枢部を成すPC7が、検査対象のECU3について予め作成された検査プログラムを実行することで実現される。 【0008】次に、上記のような自動検査装置のPC7で実行されるECUの検査プログラムの従来の作成手順について説明する。まず、従来より、新規のECUの回路図(新規回路図)を作成する際には、図9の右半分に示すように、当該ECUの設計者が、タイプ1のECU,タイプ2のECU,タイプ3のECU,…といった複数種類の既存のECUの回路図(既存回路図)を参照して、その各既存回路図の中から、新規のECUを構成するのに流用可能な電源回路やアナログ入力回路などの機能毎の回路ブロック(詳しくは、そのまま使用可能な回路ブロック、あるいは、若干の修正を加えることで使用可能な回路ブロック)を選択し、その選択した回路ブロックの回路図をコピーして結線及び修正することにより、新規回路図を作成する。 【0009】そして、その新規のECUを検査するための検査プログラム(新規検査プログラム)を作成する際には、図9の左半分に示すように、当該ECUの設計者や検査プログラムの作成専任者が、今回の新規回路図を作成する際に参照した既存のECUの検査プログラム(既存検査プログラム)を参照して、その各既存検査プログラムの中から、新規回路図に流用した回路ブロックを検査するための部分(以下、部分検査プログラムという)を選択し、その選択した各部分検査プログラムをコピーして連結する。 【0010】ここで、上記の手順で作成した新規検査プログラムは、既存検査プログラムにおける回路ブロック毎の各部分検査プログラムをコピーして集めたものであるため、その新規検査プログラムにおける各部分検査プログラム同士には前後関連が無い。このため、新規検査プログラムを完成させるためには、各部分検査プログラム同士の前後関係を見直して、その各部分検査プログラムの検査条件を修正する手作業が必要となる。 【0011】この修正作業について、具体例を挙げて説明する。まず、図10は、検査プログラムの内容を仕様書レベルで表した表であり、既存ECUの検査プログラムのうち、ある回路ブロックを検査するための検査2の部分検査プログラムを、新規ECUの検査プログラムに流用した場合を例示している。 【0012】図10に示すように、検査プログラムで規定される検査条件としては、計測方法,設定条件,ECU入力条件,及び判定値がある。そして、計測方法の項目としては、検査のための信号を取り出すべき計測点と、その計測点の信号を計測する際の基準点と、上記計測点の信号に対して行う計測内容(電圧計測や周波数計測など)とがある。 【0013】また、設定条件の項目としては、上記計測内容を実施する際のトリガとなるトリガ信号と、そのトリガ信号のトリガレベル及びトリガスロープと、上記計測内容を実施するまでの待ち時間とがある。尚、トリガ信号,トリガレベル,及びトリガスロープが規定されている場合には、上記トリガ信号がトリガスロープで示される変化方向に変化し且つトリガレベルで示される電圧値になってから、上記待ち時間が経過した時点で、上記計測内容の信号計測が実施される。 【0014】また更に、ECU入力条件は、検査時にECUへ入力しておかなければならない各種信号の状態を規定するものであり、ECUへ供給すべきバッテリ電圧+Bの値や、各種センサ信号及びスイッチ信号の状態がある。尚、図10において、ECU入力条件の項目のうち、空欄の項目は、直前の検査と同じ設定を維持することを示している。 【0015】そして、判定値は、上記計測内容を実施して得た計測結果の良否を判定するための規格値であり、その規格値の最大値と、中心値と、最小値とがある。ここで、図10において、右側の新規ECUの検査プログラムでは、検査3におけるECU入力条件として、バッテリ電圧+Bを8Vに設定しているため、次の検査であって、左側の既存ECUの検査プログラムからコピーした検査2を正しく実施するためには、バッテリ電圧+Bを14Vに再設定しなければならない。また、新規ECUの検査プログラムでは、検査2における計測の基準点をGND2からGND4へ変更すると共に、判定値の最大値を4Vから4.5Vへ変更している。そして更に、検査2の内容を変更したことにより、次の検査5に対しても、見直しをかける必要が生じる。 【0016】次に、図11と図12に示す実際の検査プログラムのフローチャートを用いて説明する。尚、図11は、図10の左側に示した既存ECUの検査プログラムの内容を示すフローチャートであり、図12は、図10の右側に示した新規ECUの検査プログラムの内容を示すフローチャートである。 【0017】図11に示すように、図10の左側に示した既存ECUの検査プログラムでは、ある回路ブロックを検査するための検査1を開始すると、まず、前述したECU用電源25によってECUへ供給するバッテリ電圧+Bを、14Vに設定する(S110)。そして、前述した信号発生器27に、エンジン回転数Neを示すセンサ信号の疑似信号として、800rpmを示す信号を発生させ、その信号をECUへ入力させる(S120)。 【0018】次に、トリガ信号として、信号Bを選択すると共に、その信号Bのトリガレベルとトリガスロープを設定し(S130)、その後、計測動作を開始する(S140)。そして、信号Bがトリガスロープで示される立ち下がり方向に変化し且つトリガレベルで示される2.5Vになると、その時点から0.5秒が経過するまで待ち(S150)、0.5秒が経過すると、当該検査1の計測点であるVCC1の電圧を、GND1を基準として計測する(S160)。 【0019】次に、上記VCC1の計測値が規格値(4〜6V)内であるか否かを判定し(S170)、計測値が規格値内でなければ(S170:NO)、不合格であるとして、ECUの検査を中止するが、計測値が規格値内であれば(S170:YES)、検査1は合格であるとして、次の回路ブロックを検査するための検査2を開始する。 【0020】検査2を開始すると、まず、信号発生器27に、エンジン回転数Neを示すセンサ信号の疑似信号として、20000rpmを示す信号を発生させ、その信号をECUへ入力させる(S210)。尚、ECUには、バッテリ電圧+Bとして、14Vが継続して供給されている。 【0021】そして、その時点から1秒経過するまで待ち(S220)、1秒が経過すると、当該検査2の計測点であるVCC2の電圧を、GND2を基準として計測する(S230)。次に、上記VCC2の計測値が規格値(2〜4V)内であるか否かを判定し(S240)、計測値が規格値内でなければ(S240:NO)、不合格であるとして、ECUの検査を中止するが、計測値が規格値内であれば(S240:YES)、検査2は合格であるとして、次の回路ブロックの検査に進む。 【0022】一方、図12に示すように、図10の右側に示した新規ECUの検査プログラムでは、ある回路ブロックを検査するための検査3を開始すると、まず、ECU用電源25によってECUへ供給するバッテリ電圧+Bを、8Vに設定する(S310)。そして、信号発生器27に、エンジン回転数Neを示すセンサ信号の疑似信号として、800rpmを示す信号を発生させ、その信号をECUへ入力させる(S320)。 【0023】次に、トリガ信号として、信号Bを選択すると共に、その信号Bのトリガレベルとトリガスロープを設定し(S330)、その後、計測動作を開始する(S340)。そして、信号Bがトリガスロープで示される立ち上がり方向に変化し且つトリガレベルで示される2.5Vになると、その時点から1秒が経過するまで待ち(S350)、1秒が経過すると、当該検査3の計測点であるVCC3の電圧を、GND3を基準として計測する(S360)。 【0024】次に、上記VCC3の計測値が規格値(3〜5V)内であるか否かを判定し(S370)、計測値が規格値内でなければ(S370:NO)、不合格であるとして、ECUの検査を中止するが、計測値が規格値内であれば(S370:YES)、検査3は合格であるとして、次の回路ブロックを検査するための検査2を開始する。 【0025】検査2を開始すると、まず、ECU用電源25によってECUへ供給するバッテリ電圧+Bを、14Vに設定する(S200)。そして、信号発生器27に、エンジン回転数Neを示すセンサ信号の疑似信号として、20000rpmを示す信号を発生させ、その信号をECUへ入力させる(S210)。 【0026】そして、その時点から1秒経過するまで待ち(S220)、1秒が経過すると、当該検査2の計測点であるVCC2の電圧を、GND4を基準として計測する(S230’)。次に、上記VCC2の計測値が規格値(2〜4.5V)内であるか否かを判定し(S240’)、計測値が規格値内でなければ(S240’:NO)、不合格であるとして、ECUの検査を中止するが、計測値が規格値内であれば(S240’:YES)、検査2は合格であるとして、次の回路ブロックの検査に進む。 【0027】以上のような図11と図12との比較から分かるように、図12に示す新規ECUの検査プログラムでは、図11に示す既存ECUの検査プログラムのうちで、検査2を行うための部分検査プログラム(S210〜S240)をコピーして、新規のECUに対して検査2を行うための部分検査プログラム(S200〜S240’)を作成している。 【0028】しかし、その作成の際には、各部分検査プログラム同士の前後のつながりを十分に考慮して、計測方法,設定条件,ECU入力条件,及び判定値などの、様々な箇所の変更が必要となる。例えば、上記図12では、バッテリ電圧+Bを8Vから14Vに再設定するための処理(S200)を追加している。そして更に、信号計測の基準点をGND4に変更すると共に(S230’)、良否判定用の判定値の最大値を4.5Vに変更している(S240’)。 【0029】 【発明が解決しようとする課題】前述したように、既存ECUの検査プログラムから編集した新規ECUの検査プログラムを完成させるためには、それを構成する各部分検査プログラム同士の前後の検査条件を考慮して、様々な見直しを行わなければならず、その作業に長い時間を要していた。 【0030】そして特に、試作品のECUでは、多品種少量生産に加えて、回路が短い期間に次々と変更され易いため、量産品のECUと比較すると、検査プログラムをより短時間で完成させる必要がある。そこで本発明は、ECUの検査プログラムを非常に効率良く且つ短時間で作成することのできる検査プログラム作成装置を提供することを目的としている。 【0031】 【課題を解決するための手段、及び発明の効果】上記目的を達成するためになされた請求項1に記載の本発明の電子制御装置(ECU)の検査プログラム作成装置は、ECUの構成要素として考えられる各回路ブロック毎に、該回路ブロックの動作を検査するための独立した検査プログラムである回路ブロック検査プログラムを記憶した検査プログラムデータベースと、変更部分抽出手段と、プログラム編集手段とを備えている。 【0032】尚、ECUの構成要素として考えられる各回路ブロックとは、マイクロコンピュータなどに一定電圧を供給するための様々なタイプの電源回路、センサ信号やスイッチ信号をマイクロコンピュータに入力させるための様々なタイプの入力回路、電気負荷を駆動するための様々なタイプの出力回路など、ECUを構成する回路を機能毎あるいは更にタイプ別にブロック化したものである。 【0033】そして、請求項1に記載の検査プログラム作成装置では、まず、変更部分抽出手段が、既に検査プログラムが作成されている第1のECUの回路図と、検査プログラムの作成対象である第2のECUの回路図とを読み込んで、その両回路図を比較し、第1のECUを構成する回路ブロックのうち、第2のECUに設けられていない回路ブロックを不要な回路ブロックとして抽出すると共に、第2のECUを構成する回路ブロックのうち、第1のECUに設けられていない回路ブロックを追加の回路ブロックとして抽出する。 【0034】そして更に、プログラム編集手段が、第1のECUの検査プログラムであって、該第1のECUを構成する各回路ブロック毎の回路ブロック検査プログラム群からなる検査プログラムを、修正対象の検査プログラムとして読み込むと共に、その修正対象の検査プログラムから、変更部分抽出手段により抽出された不要な回路ブロックに対応する回路ブロック検査プログラムを削除し、更に、変更部分抽出手段により抽出された追加の回路ブロックに対応する回路ブロック検査プログラムを検査プログラムデータベースから読み出して、その読み出した回路ブロック検査プログラムを前記修正対象の検査プログラムに追加することにより、検査プログラムの作成対象である第2のECUの検査プログラムを生成する。 【0035】このため、請求項1に記載の検査プログラム作成装置によれば、検査プログラムの作成対象である第2のECUの検査プログラムを、既に作成されている第1のECUの検査プログラムを元にして、非常に効率良く且つ短時間で自動的に作成することができる。 【0036】ところで、プログラム編集手段は、請求項2に記載のように構成することができる。即ち、請求項2に記載の検査プログラム作成装置では、前記修正対象の検査プログラム(第1のECUの検査プログラム)を構成する各回路ブロック検査プログラムと、検査プログラムデータベースに記憶されている各回路ブロック検査プログラムとには、検査対象の回路ブロックに対応した識別情報が付与されている。そして、プログラム編集手段は、前記修正対象の検査プログラムから、変更部分抽出手段により抽出された不要な回路ブロックに対応する識別情報が付与された回路ブロック検査プログラムを削除すると共に、変更部分抽出手段により抽出された追加の回路ブロックに対応する識別情報が付与された回路ブロック検査プログラムを検査プログラムデータベースから読み出して、その読み出した回路ブロック検査プログラムを前記修正対象の検査プログラムに追加する。 【0037】そして、このように構成すれば、修正対象の検査プログラムから、前記不要な回路ブロック(即ち、第1のECUと第2のECUとで、第1のECUだけに用いられている回路ブロック)を検査するための回路ブロック検査プログラムを、確実に特定して削除することができ、また、検査プログラムデータベースから、前記追加の回路ブロック(即ち、第1のECUと第2のECUとで、第2のECUだけに用いられている回路ブロック)を検査するための回路ブロック検査プログラムを、確実に特定し読み出して、上記修正対象の検査プログラムに追加することができる。 【0038】一方、請求項3に記載の本発明の検査プログラム作成装置は、請求項1に記載の検査プログラム作成装置と同様の検査プログラムデータベースと、回路ブロック抽出手段と、プログラム生成手段とを備えている。そして、請求項3に記載の検査プログラム作成装置では、まず、回路ブロック抽出手段が、検査プログラムの作成対象であるECUの回路図を読み込んで、そのECUを構成している各回路ブロックを抽出する。 【0039】そして更に、プログラム生成手段が、回路ブロック抽出手段により抽出された各回路ブロックに対応する回路ブロック検査プログラムを検査プログラムデータベースから読み出して、その読み出した各回路ブロック検査プログラムを順次並べることにより、検査プログラムの作成対象であるECUの検査プログラムを生成する。 【0040】このため、請求項3に記載の検査プログラム作成装置によれば、既に作成されている他のECUの検査プログラム(請求項1,2における第1のECUの検査プログラムに相当)を用意しなくても、検査プログラムの作成対象であるECUの検査プログラムを、効率良く且つ短時間で自動的に作成することができる。但し、請求項1,2に記載の検査プログラム作成装置では、既に作成されている検査プログラムを修正して、新規の検査プログラムを作成するようにしているため、より効率的であるという点で有利である。 【0041】ところで、プログラム生成手段は、前述した請求項2と同様に、請求項4に記載の如く構成することができる。即ち、請求項4に記載の検査プログラム作成装置では、検査プログラムデータベースに記憶されている各回路ブロック検査プログラムに、検査対象の回路ブロックに対応した識別情報が付与されている。そして、プログラム生成手段は、回路ブロック抽出手段により抽出された各回路ブロックに対応する識別情報が付与された回路ブロック検査プログラムを検査プログラムデータベースから読み出して、その読み出した回路ブロック検査プログラムを順次並べることにより、検査プログラムの作成対象であるECUの検査プログラムを生成する。 【0042】そして、このように構成すれば、検査プログラムデータベースから、検査プログラムの作成対象であるECUに用いられている回路ブロックを検査するための回路ブロック検査プログラムを、確実に特定し読み出して、そのECUの検査プログラムを生成することができる。 【0043】 【発明の実施の形態】以下、本発明が適用された実施形態の検査プログラム作成装置について、図面を用いて説明する。尚、本実施形態の検査プログラム作成装置は、自動車のエンジンやトランスミッション等を制御するECUを実動作状態に保ちながら該ECUの良否を判定する、図8に示した前述の自動検査装置に用いられ、その自動検査装置のPC7で実行される検査プログラムを作成するものである。 【0044】まず図1は、本実施形態の検査プログラム作成装置の構成を表すブロック図である。本実施形態の検査プログラム作成装置は、ハードウエア的には図8に示した自動検査装置のPC7に相当し、プログラムを実行する中央処理演算装置(CPU)30と、ディスプレイ32と、キーボード34及びマウス(図示省略)などの入力装置と、回路図モジュールデータベース36と、検査プログラムデータベースとしての検査モジュールデータベース38と、回路図入力ソフト及び検査プログラム編集ソフトを記憶するための記憶媒体40とから構成されている。 【0045】回路図モジュールデータベース36は、マイクロコンピュータなどに一定電圧を供給するための様々なタイプの電源系回路、センサ信号やスイッチ信号をマイクロコンピュータに入力させるための様々なタイプの入力系回路、電気負荷を駆動するための様々なタイプの出力系回路など、ECUの構成要素として考えられる各回路ブロックの回路図データを、回路図モジュールとして記憶したものである。 【0046】また、検査モジュールデータベース38は、ECUの構成要素として考えられる各回路ブロックの動作を夫々検査するための独立した各検査プログラム(回路ブロック検査プログラムに相当)を、検査モジュールとして記憶したものである。 【0047】そして、上記回路図モジュールデータベース36と検査モジュールデータベース38との各々は、PC7に備えられた記憶装置(例えばハードディスク)の所定記憶領域に設けられている。また、回路図入力ソフト及び検査プログラム編集ソフトを記憶するための記憶媒体40も、上記記憶装置の他の記憶領域である。 【0048】ここで、本実施形態の検査プログラム作成装置では、上記記憶媒体40に記憶された回路図入力ソフトと検査プログラム編集ソフトとを、切り替えて使用する。このため、上記記憶媒体40には、回路図入力ソフトと検査プログラム編集ソフトとの両方を常時インストールしておいても良いし、使用する方のソフトだけをその都度インストールするようにしてもよい。 【0049】そして、回路図入力ソフトは、ECUの回路図を入力及び編集する機能と、入力した回路図をブロック化して回路図モジュールデータベース36に登録する(記憶する)機能と、回路図モジュールデータベース36から所望の回路図モジュールを読み出して、回路図の作成に利用する機能とに加え、更に、変更前のECUの回路図と変更後のECUの回路図との差分を、所定のデータ形式(本実施形態では、アスキーデータ)で出力する機能を有している。 【0050】また、検査プログラム編集ソフトは、ECUの検査プログラムをモジュール化して検査モジュールデータベース38に登録する(記憶する)機能と、検査モジュールデータベース38から所望の検査モジュールを読み出して、ECUの検査プログラムの作成に利用する機能とに加え、更に、回路図入力ソフトによって出力された上記差分を元にして、変更前のECUの検査プログラムから変更後のECUの検査プログラムを自動生成し、その検査プログラムをアスキーデータで出力する機能を有している。 【0051】次に、本実施形態の検査プログラム作成装置によってECUの検査プログラムを自動生成するための準備事項について説明する。 ■:まず、図2の左側に示すように、ECUの回路図を回路ブロック毎にモジュール化して、その各回路ブロックの回路図データを、回路図モジュールとして回路図モジュールデータベース36に登録しておく。そして、その後は、回路図モジュールデータベース36に登録した回路図モジュールを利用して、ECUの回路図を作成する。 【0052】■:また、図2の右側に示すように、回路図モジュールデータベース36に登録した各回路図モジュールに対応する検査モジュール(即ち、該当する回路ブロックの動作を検査するための独立した検査プログラム)を作成して、検査モジュールデータベース38に登録しておく。 【0053】上記■,■について具体的に説明すると、まず、回路図入力ソフトを起動すると、一般的な回路図作成用のCADと同様に、キーボード34やマウスの入力操作によって、ディスプレイ32上で所望の回路図を作成することができ、また、ディスプレイ32上で作成した回路図の任意の部分を、矩形あるいは多角形のポイントで範囲指定することができるようになる。 【0054】そこで、この回路図入力ソフトにより、ディスプレイ32上で所望のECUの回路図を作成すると共に、その作成した回路図における所望の回路ブロックを範囲指定して、キーボード34やマウスの操作により登録指示を行う。すると、図3に示すように、上記範囲指定した回路ブロックの回路図データが、回路図モジュールとして回路図モジュールデータベース36に登録される。 【0055】尚、登録される回路図モジュール(回路図データ)の内容としては、図3に示すように、当該回路ブロックを構成する各素子のシンボル情報と、上記各素子同士の結線情報と、上記各素子及び結線の当該回路ブロック内における配置座標情報と、検査関連情報とがある。そして、シンボル情報,結線情報,及び配置座標情報は、当該回路ブロックの回路図をディスプレイ32や紙面などに表示する際に用いられる。また、検査関連情報は、図3に示すように、当該回路ブロックの名称(回路ブロック名)と、当該回路ブロックの動作を検査するための検査モジュールの名称(検査モジュール名)とからなり、その両方は、上記登録指示を行う際に、キーボード34から入力する。 【0056】そして、上記操作を繰り返して行うことにより、図3に示すように、回路図モジュールデータベース36に、電源系回路1,電源系回路2,回転系回路1,…,アナログ入力系回路2,出力系回路1,出力系回路2,…といった具合に、ECUの構成要素として考えられる様々な回路ブロックの回路図モジュールを登録する。尚、図3において、回転系回路とは、回転系センサからのパルス信号を入力するための回路ブロックの名称である。 【0057】以上のような作業によって、回路図モジュールデータベース36に多数の回路図モジュールを登録した後は、回路図入力ソフトにより、回路図モジュールデータベース36から所望の回路図モジュールを読み出して、該当する回路ブロックの回路図をディスプレイ32に表示させ、それら各回路ブロックを結線することにより、新規のECUの回路図を作成する。また、このようにして過去に作成した回路図のデータをハードディスクやフロッピーディスクなどから読み出して、該当する回路図をディスプレイ32に表示させ、その回路図から所望の回路ブロックを削除したり、あるいは、回路図モジュールデータベース36から所望の回路ブロックを追加することによっても、新規のECUの回路図を作成することができる。 【0058】そして、このように回路図モジュールデータベース36内の回路図モジュールを利用して作成したECUの回路図のデータは、その回路図を構成する各回路ブロックの回路図モジュール群からなるデータとなる。一方、図4に示すように、検査プログラム編集ソフトにより、回路図モジュールデータベース36内の各回路図モジュールに対応した検査モジュールを夫々作成すると共に、その各検査モジュールを、検査モジュールデータベース38に名称を付けて登録しておく。 【0059】ここで特に、検査モジュールに付ける名称(検査モジュール名)は、当該検査モジュールに対応する回路図モジュールの検査関連情報として設けられた検査モジュール名と一致させておく。つまり、各検査モジュールに付けられる検査モジュール名は、検査対象の回路ブロックに対応した当該検査モジュールの識別情報である。また、各検査モジュールは、検査の流れの中で前後の関係を持たない様に、各モジュール内で完結するように作成しておく。 【0060】尚、図4においては、例えば、検査関連情報のうちの回路ブロック名が電源系回路1であり、検査モジュール名が電源系検査1である回路図モジュールに対応した検査モジュールデータベース38内の検査モジュールには、検査モジュール名として電源系検査1が付けられており、同様に、検査関連情報のうちの回路ブロック名が電源系回路2であり、検査モジュール名が電源系検査2である回路図モジュールに対応した検査モジュールデータベース38内の検査モジュールには、検査モジュール名として電源系検査2が付けられていることを示している。 【0061】次に、本実施形態の検査プログラム作成装置において、回路図入力ソフトと検査プログラム編集ソフトとをCPU30が実行することにより、如何にしてECUの検査プログラムが自動作成されるかについて説明する。まず、回路図入力ソフトが実行されて、その処理モードが差分データ作成モードに設定されると、図5(A)に示すように、最初のステップ(以下「S」と記す)400にて、過去に作成した変更前のECUの回路図をハードディスクやフロッピーディスクなどから読み込む。 【0062】尚、このS400で読み込まれる変更前のECUの回路図は、前述したように回路図モジュールデータベース36内の回路図モジュールを利用して作成したものであり、詳しくは、その回路図を構成する各回路ブロックの回路図モジュール(シンボル情報,結線情報,配置座標情報,及び検査関連情報)群からなる回路図データである。 【0063】そして、続くS410にて、上記S400で読み込んだ回路図データに含まれている各回路図モジュールの検査関連情報(回路ブロック名及び検査モジュール名)を、変更前ECU回路の検査関連情報として全て抽出する。次に、S420にて、検査プログラムの作成対象である変更後のECUの回路図をハードディスクやフロッピーディスクなどから読み込む。 【0064】尚、このS420で読み込まれる変更後のECUの回路図は、上記変更前のECUの回路図をベースにして、前述したように、その変更前のECUの回路図から所望の回路ブロックを削除したり、回路図モジュールデータベース36から所望の回路ブロックを追加することにより作成したものである。よって、S420で読み込まれる変更後のECUの回路図も、詳しくは、その回路図を構成する各回路ブロックの回路図モジュール群からなる回路図データである。但し、上記S420で読み込む回路図は、回路図モジュールデータベース36内の回路図モジュールを利用して、一から作成したものでも良い。 【0065】そして、続くS430にて、前述のS410と同様に、上記S420で読み込んだ回路図データに含まれている各回路図モジュールの検査関連情報(回路ブロック名及び検査モジュール名)を、変更後ECU回路の検査関連情報として全て抽出する。 【0066】次に、S440にて、上記S410で抽出した変更前ECU回路の検査関連情報と、上記S430で抽出した変更後ECU回路の検査関連情報との差分を検出して、その差分を表す差分データを作成する。具体的に説明すると、このS440では、まず、変更前ECU回路の検査関連情報と変更後ECU回路の検査関連情報とを比較して、変更前ECUの回路図データだけに含まれている検査関連情報(換言すれば、変更前ECUの回路図データに含まれている検査関連情報のうち、変更後ECUの回路図データには含まれていない検査関連情報)と、変更後ECUの回路図データだけに含まれている検査関連情報(換言すれば、変更後ECUの回路図データに含まれている検査関連情報のうち、変更前ECUの回路図データには含まれていない検査関連情報)とを抽出する。そして、変更前ECUの回路図データにだけ含まれている検査関連情報には「削除」の識別子を付し、また、変更後ECUの回路図データにだけ含まれている検査関連情報には「追加」の識別子を付して、それら識別子を付した検査関連情報を、差分データとする。 【0067】このため、上記差分データは、変更前のECUの回路図と変更後のECUの回路図との差分を表すものとなる。そして特に、上記差分データのうちで、「削除」の識別子が付された検査関連情報は、変更後のECUでは検査対象とならない不要な回路ブロック及びその回路ブロックを検査するための検査モジュールを示すこととなり、また、「追加」の識別子が付された検査関連情報は、変更前のECUの検査プログラムでは検査を行うことができない追加の回路ブロック及びその回路ブロックを検査するための検査モジュールを示すこととなる。 【0068】そして、上記S440の処理が終わると、当該差分データ作成モードの処理が終了する。つまり、この回路図入力ソフトの差分データ作成モードでは、概念的には、図6に示すように、変更前のECUの回路図(変更前ECU回路図)42を構成している各回路ブロック(図6の例では回路ブロックA〜D)をスキャニングして、それら各回路ブロックに夫々対応して付けられた回路ブロック名及び検査モジュール名を、変更前ECU回路の検査関連情報44として取得している。 【0069】同様に、変更後のECUの回路図(変更後ECU回路図)46を構成している各回路ブロック(図6の例では回路ブロックA,B,G,H)をスキャニングして、それら各回路ブロックに対応して付けられた回路ブロック名及び検査モジュール名を、変更後ECU回路の検査関連情報48として取得している。 【0070】そして、上記取得した両回路の検査関連情報44,48を比較して、差分データ50を作成している。次に、検査プログラム編集ソフトが実行されて、その処理モードが自動作成モードに設定されると、図5(B)に示すように、まずS500にて、回路図入力ソフトのS440で作成された差分データを、ハードディスクやフロッピーディスクなどから読み込み、続くS510にて、既に作成されている変更前のECUの検査プログラムを、ハードディスクやフロッピーディスクなどから読み込む。 【0071】尚、変更前のECUの検査プログラムは、図7の右縦列に示すように、そのECUを構成する各回路ブロックの動作を夫々検査するための各検査モジュール(回路ブロック検査プログラム)を、順次並べて作成されたものである。そして、その各検査モジュールの先頭位置には、その検査モジュールの検査モジュール名が記述されている。 【0072】次に、S520にて、上記S500で読み込んだ差分データに基づき、変更前のECUの検査プログラムから削除すべき検査モジュールがあるか否かを判定する。具体的に説明すると、このS520では、差分データを成す各検査関連情報のうちで、「削除」の識別子が付された検査関連情報があるか否かを判定し、「削除」の識別子が付された検査関連情報があれば、削除すべき検査モジュールがあると肯定判定する。 【0073】ここで、S520にて肯定判定した場合には(S520:YES)、S530に進んで、変更前のECUの検査プログラムを構成する各検査モジュールのうち、図7の右縦列に示した如く先頭位置に記述された検査モジュール名が、上記差分データにて「削除」の識別子が付された検査関連情報内の検査モジュール名と一致する全ての検査モジュールを、削除すべき検査モジュールとして、上記S510で読み込んだ変更前のECUの検査プログラムから削除する。 【0074】そして、S530の処理を行った後、あるいは、上記S520にて削除すべき検査モジュールが無いと否定判定した場合には(S520:NO)、S540に移行して、今度は、上記S500で読み込んだ差分データに基づき、変更前のECUの検査プログラムに対して追加すべき検査モジュールがあるか否かを判定する。具体的に説明すると、このS540では、差分データを成す各検査関連情報のうちで、「追加」の識別子が付された検査関連情報があるか否かを判定し、「追加」の識別子が付された検査関連情報があれば、追加すべき検査モジュールがあると肯定判定する。 【0075】ここで、S540にて肯定判定した場合には(S540:YES)、S550に進んで、検査モジュールデータベース38から、検査モジュール名が、上記差分データにて「追加」の識別子が付された検査関連情報内の検査モジュール名と一致する検査モジュールを、追加すべき検査モジュールとして読み出し、続くS560にて、上記S550で読み出した検査モジュールを、変更前のECUの検査プログラムの末尾あるいは先頭に順次追加する。 【0076】そして、S560の処理を行った後、あるいは、上記S540にて追加すべき検査モジュールが無いと否定判定した場合には(S540:NO)、S570に移行して、上記S520〜S560の処理により検査モジュールの削除/追加が行われた後の検査プログラムを、変更後のECUの検査プログラムとして、ハードディスクやフロッピーディスクなどに保存する。これにより、当該自動作成モードの処理が終了する。 【0077】そして、上記S570で保存された検査プログラムは、その後、図8に示した自動検査装置によって変更後のECUの動作を検査する際に、PC7にて実行される。つまり、この検査プログラム編集ソフトの自動作成モードでは、図7に示すように まず、回路図入力ソフトによって作成された差分データ50を読み込むと共に、変更前のECUの検査プログラム52を、修正対象の検査プログラムとして読み込むようにしている。そして、その修正対象の検査プログラム52から、検査モジュール名が差分データ50にて「削除」の識別子が付された検査関連情報内の検査モジュール名と一致している検査モジュール(即ち、不要な回路ブロックに対応する検査モジュール)を削除し、また、検査モジュール名が差分データ50にて「追加」の識別子が付された検査関連情報内の検査モジュール名と一致する検査モジュール(即ち、追加の回路ブロックに対応する検査モジュール)を、検査モジュールデータベース38から読み出して、その読み出した検査モジュールを修正対象の検査プログラム52に追加することにより、変更後のECUの検査プログラム54を生成するようにしている。 【0078】このため、図6に例示するように、変更前のECUが回路ブロックA〜Dによって構成されており、変更後のECUが回路ブロックA,B,G,Hによって構成されている場合には、回路ブロックA〜Dの各々に対応した検査モジュールからなる変更前のECUの検査プログラムから、回路ブロックC,Dの各々に対応した検査モジュールが削除されると共に、その削除後の検査プログラムに対して、回路ブロックG,Hの各々に対応した検査モジュールが追加される。その結果、回路ブロックA,B,G,Hの各々に対応した検査モジュールからなる検査プログラムが、変更後のECUの検査プログラムとして生成されることとなる。 【0079】尚、本実施形態では、変更前のECUが、第1の電子制御装置に相当し、また、変更後のECUが、第2の電子制御装置に相当している。そして、図5(A)のS400〜S440の処理が、変更部分抽出手段に相当し、図5(B)のS500〜S570の処理が、プログラム編集手段に相当している。 【0080】以上のように、本実施形態の検査プログラム作成装置では、既に検査プログラムが作成されている変更前のECUの回路図と、検査プログラムの作成対象である変更後のECUの回路図とを比較して、変更前のECUだけに用いられている回路ブロックに対応した検査モジュールを、変更前のECUの検査プログラムから削除すると共に、その検査プログラムに対して、変更後のECUだけに用いられている回路ブロックに対応した検査モジュールを、検査モジュールデータベース38から読み出して追加するようにしている。 【0081】このため、本実施形態の検査プログラム作成装置によれば、検査プログラムの作成対象である変更後のECUの検査プログラムを、既に作成されている変更前のECUの検査プログラムを元にして、非常に効率良く且つ短時間で自動的に作成することができる。 【0082】また、上記実施形態では、各検査モジュールに、検査対象の回路ブロックに対応した識別情報としての検査モジュール名を付与しておき、その検査モジュール名によって削除対象あるいは追加対象の検査モジュールを特定するようにしているため、検査モジュールの削除及び追加を確実に行うことができる。 【0083】一方、上記実施形態の検査プログラム作成装置を、下記(1),(2)のように変更すれば、請求項3,4に記載の発明が適用された検査プログラム作成装置を得ることができる。 (1)まず、図5(A)のS400及びS410の処理と、図5(B)のS510〜S530の処理とを削除する。 【0084】(2)そして、図5(A)のS440では、変更前ECU回路の検査関連情報が無いものとして、差分データを作成するように変更する。つまり、このようにすれば、「変更前ECUの回路図データだけに含まれている検査関連情報」というものが存在しなくなるため、上記S440で作成される差分データとしては、検査プログラムの作成対象である変更後のECUの回路図データに含まれている全ての検査関連情報に対し「追加」の識別子が付されたものとなる。 【0085】そして、図5(B)のS540〜S570の処理により、変更後のECUを構成する各回路ブロックに夫々対応する全ての検査モジュールが、検査モジュールデータベース38から読み出されて順次並べられ、その並べられた検査モジュール群からなる検査プログラムが、変更後のECUの検査プログラムとして保存されることとなる。 【0086】このため、上記(1),(2)の変更を行った検査プログラム作成装置によれば、既に作成されている他のECUの回路図と検査プログラムを用意しなくても、検査プログラムの作成対象であるECUの検査プログラムを、効率良く且つ短時間で自動的に作成することができる。 【0087】尚、この場合には、図5(A)のS420〜S440の処理が、回路ブロック抽出手段に相当し、図5(B)のS500,S540〜S570の処理が、プログラム生成手段に相当することとなる。以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。 【0088】例えば、上記実施形態の検査プログラム作成装置は、汎用のPC7によって構成されていたが、本発明の検査プログラム作成装置は、図1の如き構成の専用装置として構成しても良い。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004260 【氏名又は名称】株式会社デンソー
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| 【出願日】 |
平成11年3月3日(1999.3.3) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100082500 【弁理士】 【氏名又は名称】足立 勉
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| 【公開番号】 |
特開2000−249736(P2000−249736A) |
| 【公開日】 |
平成12年9月14日(2000.9.14) |
| 【出願番号】 |
特願平11−55743 |
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