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【発明の名称】 電子部品接触装置
【発明者】 【氏名】吉元 誠

【要約】 【課題】DIPタイプの電子部品の電気特性を測定する装置に適用される電子部品接触装置において、簡易な機構で電子部品に信頼性の高い接続を可能ならしめる接触装置を提供すること。

【解決手段】基板15上の支持台11の両側面に取り付けられたリレー基板12上に電子部品Dの複数本のリードLに対応する上下方向の複数の接触端子13を形成し、各接触端子13は測定回路に接続される。一方、支持台11を挟んで相対する位置に、絶縁性の押圧板22を備えた移動押圧台21を支持台11の方へ往復動可能に配置する。支持台11を跨いで装着される電子部品DのリードLに向けて移動押圧台21を往動させ、絶縁板22でリードLを押圧して接触端子13と接触させる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 本体の両側から複数本のリードが下方へ引き出されている電子部品の電気特性を測定する装置に適用される電子部品接触装置において、基板上に固定された支持台と、前記支持台の両側面に取り付けられており、前記複数本のリードに対応する上下方向の複数の接触端子を備え、前記接触端子が測定回路に接続されている絶縁性のリレー基板、および前記支持台の前記両側面を挟んで相対する位置に前記支持台の方へ往復動可能に設けられ、絶縁性の押圧面を備えた移動押圧台とからなり、前記電子部品が前記複数本のリ−ドを前記リレー基板に平行させる向きに、前記支持台を跨いで装着され、前記移動押圧台が前記支持台の方へ往動されて前記電子部品の複数本のリードを前記押圧面で同時に押圧して対応する複数の前記接触端子と接触させ、前記移動押圧台が復動されて前記電子部品のリードと前記接触端子との接触が開放されることを特徴とする電子部品接触装置。
【請求項2】 前記接触端子の幅が前記リードの幅より大に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電子部品接触装置。
【請求項3】 前記接触端子の形成されている前記リレー基板が電子部品のリードの本数、幅、形成ピッチに応じたものに交換可能とされていることを特徴とする請求項1に記載の電子部品接触装置。
【請求項4】 前記絶縁性の押圧面が前記複数の接触端子に対応する幅の上下方向の帯状押圧面とそれらの間の溝とからなり、電子部品のリードの本数、幅、形成ピッチに応じて交換可能とされていることを特徴とする請求項1に記載の電子部品接触装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子部品を電気特性の測定装置へ接続するための接触装置に関するものであり、更に詳しくは、簡易な機構で電子部品に信頼性の高い接続を可能ならしめる電子部品接触装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体装置等の電子部品の小型化、多端子化が進むに伴い、本体の両側から下方へ複数本のリードが引き出されたDIP(デュアルインラインパッケージ)タイプの電子部品の電気特性を測定するに当たっても、電子部品の各リードを測定系へ確実に接触させることが困難になっている。図1はDIPタイプの電子部品の一例としてのCCD(電荷結合素子、以降、電子部品Dと称する)の斜視図であり、上面の中央部にガラス窓Gを有する本体Bの両側から各7本のリードLが引き出されている。そして、このような電子部品の電気特性を測定するに際し、多個数の電子部品を1個ずつ測定装置へ確実に接続するために各種の接触装置が提案され実用されている。
【0003】(従来例)従来から使用されている接触装置の一例として、図8、図9に示すような電子部品接触装置40がある。すなわち、図8はその概略的な正面図であり、図9は図8における[9]−[9]線の方向の側面図である。図8、図9を参照して、本体Bの両側から下方へそれぞれ複数本(図9では各7本)のリードLが引き出されている電子部品Dは電子部品接触装置40の基板45に固定された支持台41を跨いで装着され光電変換特性の測定装置系の接触端子と接触される。金属製の支持台41には加熱用ヒータが内蔵されており、電子部品Dは所定の測定温度に加熱される。また、支持台41の側面の上部には絶縁プレート42、下部にはリレー基板43が取り付けられており、リレー基板43の表面には電子部品DのリードLに対応する複数の接触端子44が形成されている。そして、接触端子44はリレー基板43と共に下端部をL字形状に曲げられ、その水平方向の端部に取り付けられたコネクターピン46を介して測定基板47に接続されている。なお、コネクターピン46は基板45とは独立している。
【0004】更には、支持台41を挟んで両側の相対する位置に一対のサイドコンタクト51が配置されている。サイドコンタクト51には図示を省略したエアシリンダのピストンロッド52が取り付けられており、矢印nで示す方向へ移動自在とされている。そして、サイドコンタクト51の支持台41側の端面の補助基板53に第1伸縮ピン54および第2伸縮ピン54’が取り付けられている。この第1伸縮ピン54および第2伸縮ピン54’は同様に構成されており、例えば第1伸縮ピン54は、その概略的な断面図である図10に示すように、鋸歯状先端を有する頭部55を備えたシャフト56が内部のコイルばね57によって支持台41の方向へ付勢されており、サイドコンタクト51が支持台41に向けて往動された時に、第1伸縮ピン54の頭部の鋸歯状先端が電子部品DのリードLに接触し、同様に第2伸縮ピン54’の頭部の鋸歯状先端がリレー基板43の接触端子44に接触する。
【0005】この電子部品接触装置40においては、支持台41が加熱され所定の温度になると電子部品Dが装着され、次いで左右のサイドコンタクト51がエアシリンダのピストンロッド52によって支持台41の方へ往動され、サイドコンタクト51に取り付けられている第1伸縮ピン54が電子部品DのリードLに接触し、第2伸縮ピン54’が接触端子44に接触することにより、電子部品Dはコネクターピン46を介して測定基板47に接続され、更に続く図示を省略した測定機器によって光電変換特性が測定される。そして測定の完了後は、左右のサイドコンタクト51はピストンロッド52によって復動されて支持台41から離隔され、電子部品DのリードLと接触端子44との接触が開放される。
【0006】なお、上記の従来例以外に、特開昭62−98276号公報には、図11に示すような接触装置60が開示されている。この接触装置60では、一点鎖線で示すIC70の端子70bに対応して、配線板65に複数のパターン配線66が設けられており、支持部材62が配線板65に取着されることにより、支持部材62の下面にてL字状に折り曲げられた各接触子61がパターン配線66の一方の端部に電気的に導通している。そしてパターン配線66の他方の端部にはプローブピン67の一端67aが電気的に導通し、プローブピン67の他端67bは図示省略の測定器(テスター)と接続される。接触子61に対向するように配置されたシリンダ68のピストンロッド68aが突出し、その先端が各接触子61を一体的に保持する絶縁物の保持板69を押圧することにより、支持部材62を中心とし各接触子61をIC70の方へ回動させて、端子70bに接触させるようになっている。
【0007】すなわち、この接触装置60は配線板65に支持、固定された複数の接触子61を側方から押圧して直接にIC70の端子70bに接触させる方式である。支持部材62を中心とし複数の接触子61を同時に回動させているが、支持部材62は回動軸を有しておらず、ピストンロッド68aの前進による押圧によって接触子61を円弧状に曲げてIC70の端子70bに接触させるものであり、基本的には、IC70の端子70bは変形されずに接触子61が変形され、ピストンロッド68aの後退によって接触子61はそれ自身のバネ弾性によって元の位置に復帰するものとなっている。
【0008】また、特開昭62−239070号公報には、上記の接触装置60と極めて近似した構成の測定装置が従来例として示されている。すなわち、従来例とされているものは、図11を援用して、各接触子61を一体的に保持する保持板69を取り外し、ピストンロッド68aの先端に付け替えたものであり、基本的には接触装置60と同様な作動を行うものである。
【0009】そして、特開昭62−239070号公報には、第4実施例として、断面図である図12に示すようなICの測定装置80が開示されている。図12のAを参照して、測定装置80は非導電性材料で形成される基板81上に断面が台形状の測定体82が配設されており、その上面にIC83が装着され、直上方には中央の突出部85とその両側の突出部86を備えた押えレール84が配設されている。IC83は本体部87の両側から下方へ延びる端子88(図示されずとも各6つ)を有している。測定体82は非導電性を有する柔軟弾性材料、例えば可橈性を有するゴムまたは樹脂からなり、測定体82の内部には空気充填室91が形成されている。測定体82の両側部の表面にはIC83の端子88に対応する複数の測定子98が底面に向けて延設されている。測定子98は導電性金属材料からなり、エッチング、蒸着等の方法で形成されたものである。また、測定体82の両側方の基板81上には測定体82と同様な材料からなる補助測定体102が配設されており、その内部には空気充填室101が形成されている。各補助測定体102はIC83の端子88に対向する面から底面へ延びる複数の補助測定子108を備えている。
【0010】基板81の表面には、IC83の端子88に対応する複数の接続体97が配設されており、その一端部には接続ピン110が接続されている。そして、接続ピン110は基板81を貫通する状態で支持されており、基板81の裏面側のプローブピン111を介して測定部112に接続されている。
【0011】測定体82の空気充填室91の下方には空気給排口96が備えられ、その空気給排口96には基板81の裏面側から延設される給排気管93が接続されている。また、給排気管93には切換弁94が接続されており、空気供給源95から空気充填室91内への空気の充填・排出が可能とされている。また、各補助測定体102の空気充填室101の下方には空気給排口106が備えられ、その空気給排口106には給排気管93から分岐された補助給排気管93Aが接続されている。そして、切換弁94の作動により、空気充填室91と空気充填室101に対して空気の充填・排出が行われる。すなわち、空気の充填によって、空気充填室91と空気充填室101とが拡張されて図11のBに示す状態となる。
【0012】測定体82と補助測定体102とは拡張変形されるが、押えレール84によって上方への変形が押えられ側部が大きく変形される。その変形によってIC83の端子88は測定子98と補助測定子108の間に挟持される状態で接触されることになる。この測定装置80は、IC83の端子88に対して補助測定体101の補助測定子108によって側方から押圧して接触させているが、基本的にはIC83の端子88は変形されない方式である。
【0013】特開平6−324109号公報には、図13に示すような電子部品の計測装置120が開示されているが、その計測装置120は、計測対象であるCCD130の隣り合うリード130R間の短絡を防止するために、支持台121の両側面に取り付けられている絶縁体のプレート121Pの表面にCCD130のリード130Rが接触する部分と、リード130Rが接触しない部分とを形成させ、リード130Rが装着された状態で、リード130Rが接触しない部分にリード130Rとほぼ平行な縦溝121cを形成させたのものであり、リード130Rが接触するプレート121Pの表面にリード130Rのハンダ鍍金の金属が剥離し付着しても縦溝121cには付着しないので隣り合うリード130Rの短絡が防がれる。支持台121を挟んで両側に移動台141が配置され、その支持台121側の面にリード130Rに接触させる第1プローブピン144と支持台121の接触端子124に接触させる第2プローブピン144’が設けられている構成は従来例で示した接触装置40と同様である。
【0014】また、特開平9−101343号公報には図14に示すような電子部品計測装置の接触装置150が開示されているが、その接触装置150は従来例で示した接触装置40における第1伸縮54、第2伸縮ピン54’に対応する第1プローブピン164、および第2プローブピン164’をそれぞれ2本ずつとすることにより接触の信頼性を高めたものである。すなわち、基台155に固定された支持台151にリード159を備えた電子部品(固体撮像素子)153が載置され、その支持台151の両側に配置された移動台161の補助基板163の上部にはリード159に接触させる2本の第1プローブピン164、補助基板163の下部には接触用基板154に接触させる2本の第2プローブピン164’を取り付けたものであり、この接触装置150も、接触機構の基本的な構成は従来例で示した接触装置40と同様である。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来例の電子部品接触装置40はサイドコンタクト51の上下の第1伸縮ピン54と第2伸縮ピン54’とによって、電子部品DのリードLとリレー基板43の接触端子44とを接触させる構成とされているが、それには以下に示すような問題がある。
■リードLに対する第1伸縮ピン54、および接触端子44に対する第2伸縮ピン54’の位置調整は高い精度を要し、接触不良を伴い易い。
■また、第1伸縮ピン54、第2伸縮ピン54’は繰り返しの使用によってコイルばね57が劣化して接触不良を招く。これらの接触不良の故に、電子部品Dが良品であるにも拘らず当該電子部品Dを不良品であると判定する場合を生じている。
■第1伸縮ピン54、第2伸縮ピン54’による接触、離脱の動作が繰り返されることにより、鋸歯状先端によって発生する金属ダストで接触端子44間に導通路が形成されて短絡を生じ、またリードLの面のハンダ金属が絶縁プレート42へ転写されて成長し、これに接するリードL間の導通路となって短絡を生ずる場合がある。
■リードLが若干位置ずれしている場合、第1伸縮ピン54の往動時にその頭部55がリードLを越えて支持台41に近接し、復動時に頭部55がリードLに引っ掛かって第1伸縮ピン54に折れや曲がりを生じる。
■第1伸縮ピン54、第2伸縮ピン54’は頭部55、55’の鋸歯状先端をリードLまたはリレー基板43の接触端子44に突き刺して接触させているので、第1伸縮ピン54、第2伸縮ピン54’およびリレー基板43は交換頻度が大きい消耗品となっており、コストを増大させている。
【0016】本発明は上述の問題に鑑みてなされ、電子部品を電気特性の測定装置へ接続するに際して、簡易な機構で電子部品に信頼性の高い接続を可能ならしめる電子部品接触装置を提供することを課題とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】以上の課題は、請求項1の構成によって解決されるが、その解決手段を説明すれば、請求項1の電子部品接触装置は、本体の両側から複数本のリードが下方へ引き出されている電子部品の電気特性を測定する装置に適用される電子部品接触装置において、基板上に固定された支持台と、支持台の両側面に取り付けられ、電子部品の複数本のリードに対応する上下方向の複数の接触端子を備え、それらの接触端子が測定回路に接続されているリレー基板、および支持台を挟んで相対する位置に支持台の方向へ移動可能に設けられ、絶縁性の押圧面を備えた移動押圧台とからなり、電子部品が複数本のリードをリレー基板に平行させる向きに支持台を跨いで装着され、移動押圧台が支持台の方向へ往動されて電子部品の複数本のリードを移動押圧台の押圧面で同時に押圧して対応する複数の接触端子と接触させ、移動押圧台が復動されて電子部品のリードと接触端子との接触が開放される接触装置である。このような電子部品接触装置は接触機構が簡易でありながら接触不良を生じることなく電子部品に信頼性の高い接続を可能ならしめる。
【0018】請求項1に従属する請求項2の電子部品接触装置は、リレー基板の接触端子の幅がリードの幅より大に形成されている接触装置である。このような電子部品接触装置は電子部品のリードに若干の位置ずれがあっても接触が確保される。請求項1に従属する請求項3の電子部品接触装置は、接触端子の形成されているリレー基板が電子部品のリードの本数、幅、形成ピッチに応じたものに交換可能とされている接触装置である。このような電子部品接触装置は品種の異なる電子部品の接触に共用することができる。請求項1に従属する請求項4の電子部品接触装置は、移動押圧台の絶縁性の押圧面がリレー基板の複数の接触端子に対応する幅の上下方向の帯状押圧面とそれらの間の溝とからなり、電子部品のリードの本数、幅、形成ピッチに応じて交換可能とされている接触装置である。このような電子部品接触装置は電子部品のリードのハンダ鍍金が帯状押圧面に転写されても溝には転写されないので、押圧面上における短絡路の形成が防止される。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の電子部品接触装置は、本体の両側から複数本のリードが下方へ引き出されている電子部品について、基板上に固定された支持台と、支持台の両側面に取り付けられており、電子部品の複数本のリードに対応する上下方向の複数の接触端子を備え、その接触端子が測定回路に接続されているリレー基板、および支持台の上記の両側面を挟んで相対する位置に、支持台の方へ往復動可能に設けられ、絶縁性の押圧面を備えた移動押圧台とからなり、電子部品が複数本のリ−ドをリレー基板に平行させるように支持台を跨いで装着され、移動押圧台が支持台の方へ往動されて、電子部品の複数のリードを移動押圧台の押圧面で同時に押圧して対応する複数の接触端子と接触させ、移動押圧台が復動されて電子部品のリードと接触端子との接触が開放されるものである。
【0020】
【実施例】以下、本発明の電子部品接触装置を実施例によって、図面を参照し具体的に説明する。
【0021】(実施例1)図2は実施例1の電子部品接触装置10の正面図、図3は図2における[3]−[3]線方向の側面図である。図2、図3を参照して、本体Bの両側から下方へ引き出された複数本(図3では各7本)のリードLを有する電子部品Dが基板15上に固定されている支持台11を跨いで装着される。支持台11は銅またはアルミニウム等の熱伝導性の良好な金属で作製されており、内蔵されたヒータによって所定の温度に昇温可能とされている。また、支持台11の両側面には絶縁性のリレー基板12が取り付けられており、リレー基板12上には電子部品Dの両側の複数本のリードLに対応する複数の接触端子13が上下方向に設けられている。そして、接触端子13の幅W1 は対応するリードLの幅W0 より大とされ、隣り合う接触端子13間の溝14の幅W2 はリードLの幅W0 より十分に小とされている。すなわち、これら三者の間には次式(1)に示すような関係がある。
1 > W0 > W2 (1)
式(1)の関係とすることにより、電子部品DのリードLが若干の位置ずれしていても、リードLと接触端子13との接触は確保される。ちなみに、(W1 +W2 )の和は接触端子13の形成ピッチである。
【0022】更には、接触端子13は下端部をリレー基板12と共に支持台11の下方へ曲げてL字形状とされ、その水平方向の端部に取り付けられたコネクタピン16を介して測定基板17のレセプタクル18に挿入され、図示されない測定回路に接続されている。なお、コネクタピン16は基板15とは独立されている。
【0023】一方、電子部品DのリードLが垂下される側である支持台11の両側面を挟むように相対して基板15上には一対の移動押圧台21が配設され、移動押圧台21の支持台11側の端面部はアルミナ、ジルコニア等のセラミックスによる絶縁板22が取り付けられている。また、移動台21の絶縁板22の反対面の端面部には図示を省略したエアシリンダのピストンロッド23が取り付けられており、移動台21は基板15上で矢印mで示す方向の往復動が可能とされている。
【0024】電子部品Dの光電変換特性を測定するに際しては、先ず、支持台11を内蔵ヒータによって加熱して所定の温度に昇温させる。次いで、電子部品Dが複数本のリードLを支持台11のリレー基板12に対向させる向きとして支持台11を跨いで装着される。この時、リードLとリレー基板12の接触端子13との間には僅かな間隙が存在する。電子部品Dが所定の温度に達すると、移動押圧台21を図示しないエアシリンダのピストンロッド23によって支持台11の方へ往動させる。そして、支持台11に面する移動押圧台21の絶縁板22が電子部品DのリードLを押圧することにより、リードLは僅かに曲げ変形されてリレー基板12上の接触端子13と確実に接触され、コネクタピン16および測定基板17を介し図示の省略された測定回路に接続され測定が開始される。接触端子13の幅W1 はリードLの幅W0 より大とされているので、リードLが若干の位置ずれしていても確実に接触される。測定温度を変化させて所定の光電変換特性を測定した後、エアシリンダによって移動台21が復動されてリレー基板12の接触端子13と電子部品DのリードLとの接触が開放され、リードLは自身の弾性によって元の位置に復帰する。そして、支持台11から電子部品Dを取り外すことにより測定が完了する。その後、続く電子部品Dを支持台11に装着して光電変換特性を測定する操作が繰り返される。
【0025】上述したような電子部品接触装置10においては、電子部品DのリードLと、測定基板17に接続されている接触端子13とが簡易な押圧機構によって直接に面接触されることにより、信頼性の高い接触が安定して得られる。なお、上記の接触端子13を備えたリレー基板12を、電子部品DのリードLの本数、幅、形成ピッチが異なるものに応じて最適なリレー基板12に交換可能とすることにより、複数種の電子部品Dの光電変換特性の測定に共用し得る電子部品接触装置10が得られる。
【0026】(実施例2)図4は実施例1の電子部品接触装置10が取り付けられている電子部品Dの光電変換特性の測定装置1の正面図である。測定装置1は測定部2を中にして、上方に光源部3が配置され、測定部2の左側は作業台4、右側は光源コントロール部5となっている。また、図5は図4における[5]−[5]線方向の部分破断側面図であり、測定部2内に適用されている実施例1の電子部品接触装置10を示す。すなわち、図5のAは電子部品接触装置10の基板15がボールねじ機構7と連結されたモータ8によって水平方向にスライドされて、電子部品接触装置10の測定部カバー2C内にある状態を示す。この位置においては測定の完了した電子部品Dが取り外され、後続する未測定の電子部品Dが装着される。すなわち、測定部カバー2C内は装着位置である。そして電子部品接触装置10は測定部カバー2C内から光源部3の直下へ移動される。なお、基板15の下の測定基板17にはフラット・ケーブル9が取り付けられており、図示しない測定回路へ接続されている。
【0027】図5のBは電子部品接触装置10が光源部3の直下の測定位置にあり、支持台11に装着された電子部品Dの光電変換特性が測定されている状態を示す。すなわち、図2に示した電子部品接触装置10の支持台11の両側の移動押圧台21がそれぞれのエアシリンダ24のピストンロッド23によって支持台11の方へ移動され、電子部品DのリードLを押圧することにより、リードLがリレー基板12の接触端子13と接触された状態にある。光源部3には図示しないが基準光源や複数のアイリスを備えたターレット(回転円板)が設置されており、ターレットを介して測定項目に応じた明暗光が電子部品Dに照射されて光電変換特性が測定される。
【0028】(実施例3)図6は実施例1の電子部品接触装置10と同様な電子部品接触装置における一方の移動押圧台31の斜視図である。すなわち、実施例1における絶縁板22の平面状の押圧面に対して、実施例3の移動押圧台31の支持台11側の絶縁板32には、支持台11のリレー基板12上の接触端子13と溝14とに対応して、上下方向の帯状押圧面33と、それらの間の溝34とが形成されている。すなわち、帯状押圧面33の幅W3 はリレー基板2上の接触端子13の幅W1 と同等とされ、電子部品DのリードLの幅W0 より大である。そして、溝34の幅W4 はリレー基板12上の隣り合う接触端子13の間の溝14の幅W2 と同等とされている。
【0029】移動押圧台31の絶縁板32にこのような帯状押圧面33と溝34とを形成させることにより、電子部品DのリードLを帯状押圧面33が押圧する時に、リードLの面上のハンダ鍍金が剥離して帯状押圧面33上へ転写されても、溝34には転写されないので、絶縁板32上に短絡路が形成されず電子部品DのリードL間の短絡が防止される。
【0030】本実施の形態の電子部品接触装置は以上のように構成され作用するが、勿論、本発明はこれらに限られることなく、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
【0031】例えば本実施の形態においては、支持台11の両側面の接触端子13の形成されるリレー基板12を厚板状としたが、支持台11回りの斜視図である図7を参照して、リレー基板12’と接触端子13’の上端部を斜めにカットして、支持台11側から移動押圧台21側へ向かって下向き傾斜の面19を形成させてもよい。支持台11に電子部品DのリードLを跨がらせて装着する場合に、リードLが斜面19に導かれるので、電子部品Dの装着が円滑に進行する。
【0032】また本実施の形態においては、移動押圧台21の絶縁板22をセラミック材料によって作製したが、耐熱性のポリカーボネートやポリフェニレンサルファイド、ないしはガラス繊維で強化したこれらの耐熱性合成樹脂材料を使用してもよい。また、移動押圧台21の全体をセラミック材料または耐熱性合成樹脂材料で作製してもよい。
【0033】また本実施の形態においては、移動押圧台21が基板15の面上を移動するものとしたが、基板15の面から離れた直上を往復動するものであってもよく、その往復動の位置は限定されない。また、移動押圧台21を移動させる駆動源としてエアシリンダを挙げたが、ボールねじ機構を介しモータで駆動するようにしてもよく、駆動源の種類は限定されない。
【0034】また本実施の形態においては、電子部品DとしてCCD(電荷結合素子)を例示し、その光電変換特性を測定する場合における電子部品接触装置10について述べたが、本発明の電子部品接触装置は、本体の両側から下方へ複数本のリードが引き出されているDIP(デュアルインラインパッケージ)タイプの電子部品の全てについて、それらの電気特性を測定する場合の接触装置として適用される。例えばリードが傾斜して下方へ引き出されているものについては、リレー基板および接触端子を上記の傾斜に対応させたものとされる。すなわち、測定対象の電子部品の種類、リードの本数、幅、形成ピッチは如何なるものであってもよい。
【0035】
【発明の効果】本発明の電子部品接触装置は以上に説明したような形態で実施され、次に述べるような効果を奏する。
【0036】請求項1の電子部品接触装置によれば、電子部品のリードと接触端子との接触は面接触であるので金属ダストは発生せず、また、移動押圧台の絶縁体の面で複数本のリードを同時に押圧するものであるから機構的に簡易であり、細い伸縮ピンを高い精度で位置調整する作業を必要とせず、かつ接触不良を招かない。また、従来例のような鋸歯状の先端部を有する伸縮ピンと、これが突き刺される接触端子のような消耗品がなくランニングコストを低下させる。
【0037】また、請求項2の電子部品接触装置によれば、各接触端子の幅を電子部品の各リードの幅より大に形成させているので、リードに若干の位置ずれがあっても接触不良を招かない。請求項3の電子部品接触装置によれば、リレー基板が電子部品のリードの本数、幅、形成ピッチに応じたものに交換されるので、品種の異なる電子部品の接触に共用し得る。請求項4の電子部品接触装置によれば、移動押圧台の絶縁性の押圧面が複数の接触端子に対応する幅の上下方向の帯状押圧面とそれらの間の溝からなるので、押圧するリードのハンダ鍍金が帯状押圧面へ転写されることはあっても溝には転写されず、押圧面上に短絡路が形成れない。
【出願人】 【識別番号】000002185
【氏名又は名称】ソニー株式会社
【出願日】 平成11年1月21日(1999.1.21)
【代理人】
【公開番号】 特開2000−214215(P2000−214215A)
【公開日】 平成12年8月4日(2000.8.4)
【出願番号】 特願平11−13353