| 【発明の名称】 |
温度特性に優れた優れたMIセンサ |
| 【発明者】 |
【氏名】藤井 秀樹
【氏名】幸谷 吉晃
【氏名】本蔵 義信
【氏名】毛利 佳年雄
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| 【要約】 |
【課題】磁気−インピーダンスセンサにおいて,温度特性が優れたMI(磁気−インピーダンス)センサを提供する。
【解決手段】MIセンサにおいて,定電流回路とピークホールド回路にOP(オペアンプ)7を用いてフィードバックをかけることにより,両回路の温度特性が向上する。温度特性は温度範囲が−40℃から85℃において1%/F.S.以下である。さらに,ユニティーゲインバンド幅が100MHz以上の性能を有するOPを用いることにより,高感度なMIセンサが得られる。また,定電流回路においては,回路で使用される抵抗値の上限を500Ωとすることにより,高周波での信号の減衰が抑えれる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】MIセンサにおいて,定電流回路およびピークホールド回路にオペアンプ(以下OPと記載する)を用いてフィードバックをかけることを特徴として,温度範囲が-40℃から85℃において,1%/F.S.以下の温度特性を有するMIセンサ.【請求項2】請求項1において,OPは,ユニティーゲインバンド幅が100MHz以上の性能を有することを特徴とするMIセンサ【請求項3】請求項2において,定電流回路の抵抗値は,その上限を500Ωとすることを特徴とするMIセンサ |
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は,磁気−インピーダンスセンサ(以下,MIセンサという)に関するものである. 【0002】 【従来技術】ホール素子やMR素子と同程度の微小寸法が可能で,磁界の検出感度がホール素子やMR素子の100倍以上であり,フラックスゲートセンサと同程度のセンサとして,外部磁場によって,センサの検出体であるアモルファスワイヤのインピーダンスが大きく変化する磁気−インピーダンス(MI)効果を用いたMIセンサが提案されている.そのMI効果は,周波数が高いほど,インピーダンスの変化が大きいために,できるだけ高周波,好ましくはパルスによる測定がが望まれる.パルスを用いてインピーダンスを測定する電子回路のブロック図を図1に示す.電子回路は,発振回路にて数nsの時間幅の鋭いパルスを発振し,そのパルス電流を定電流回路を通して,検出体であるアモルファスワイヤに供給する.この時に得られる出力のピーク値は,外部磁場に対応する.その信号をピークホールド回路で直流に変換し,増幅回路で増幅する.従来回路では,数n〜数十sの時間幅の鋭いパルスを扱うために,インピーダンス変化が大きく感度の優れたMIセンサを構成できたが,回路の温度補償が十分でなかった.特に定電流回路とピークホールド回路の温度補償が十分でなかった.この原因は図10に示す定電流回路のディジタル素子1と図12で示すピークホールド回路のSBD2(ショットキーバリアダイオード)素子の温度特性が悪いためである.このため回路全体の温度特性が悪くなっている.実際,温度特性を調査してみると,-40〜85℃の条件で50%/F.S.となるという問題があった.そのため自動車用途などには適用が困難であった.本発明は,定電流回路とピークホールド回路の温度補償をすることにより,回路全体の温度特性を向上させたMIセンサを提供するものである. 【0003】 【課題を解決するための手段】MIセンサにおいて,定電流回路およびピークホールド回路にオペアンプ(以下OPと記載する)を用いてフィードバックをかける.そのOPのユニティーゲインバンド幅が100MHz以上の性能を有することが望ましい.また,定電流回路においては,回路で使用される抵抗値の上限を500Ωとすることが望ましい. 【作用】本発明は,定電流回路とピークホールド回路をOPを用いてフィードバックをかけることによる温度補償を行うことにした.定電流回路は図2に示すように,2個のOP7および11を使用し,ピークホールド回路は図3に示すように2個のOP12および13を使用したフィードバック回路を用いた.定電流回路の動作について簡単に説明する.抵抗10の電圧降下が,反転された入力電圧に等しくなるようにOP7でフィードバックをかけることにより,出力電流が定電流になる.この時,同時に,アモルファスワイヤに発生する電圧を抵抗9と抵抗8で分圧して正帰還をかけるため,そこに流れる電流分だけ効率が悪くなる.そこでOP11を用いてボルテージフォロア回路を分圧回路に入れることにより,抵抗9と抵抗8に電流を流れないようにしている.実際,図4に示すように,-40〜85℃の条件で従来回路の温度特性17は100%/F.S.に対し本発明の回路の温度特性18は1%/F.S.と極めて改善されている.ピークホールド回路の動作について簡単に説明する.SBD14を通ってコンデンサ15に充電された電圧を測定する.連続的に測定するために抵抗16を入れて放電させる.OP12でフィードバックをかけることにより,SBD14の温度特性の改善をはかっている.さらにOP13を用いたボルテージフォロアをつけることにより,後段の増幅回路との電気的な分離をはかる.実際,図5に示すように,-40〜85℃の条件で従来回路の温度特性19は50%/F.S.に対し本発明の回路の温度特性20は1%/F.S.と極めて改善されている.さらに好ましくは,ユニティーゲインバンド幅が100MHz以上の性能を有するOPを使う.実際,MI効果は,外部磁場によって高周波インピーダンスが変化する現象であり,低周波ではインピーダンスの変化は少ない.今回,本発明の回路は,OPをも用いてフィードバックをかけているためにOPの周波数特性が悪いと,高周波インピーダンスを測定できない.実際,図6に示すようにMI特性に及ぼすOPの代表的な周波数特性であるユニティーゲインバンド幅の影響を調査してみると,100MHz以下になると,極端にMI特性が劣化することが分かる.従って,OPのユニティーゲインバンド幅が100MHz以上であることが望ましい.さらに,定電流回路においては,信号が高周波であるために,回路の抵抗値が大きいと信号の減衰が起こる.実際,図7に示すように回路の出力に及ぼす抵抗値の影響を調査してみると,500Ω以上になると,信号が約半分になり,かつ急激に信号が減衰する.従って,定電流回路の抵抗値が500Ω以下であることが望ましい. 【実施例】以下,実施例に基づいて,本発明を詳細に説明する.図8は,本発明によるMIセンサの回路の一実施例である.定電流回路はパルス信号をフィードバックするためにユニティーゲイン1.3GHzのOPを2個用いた.また抵抗の値は高周波信号の減衰を押さえるために100Ωとした.また,ピークホールド回路は,パルス信号をフィードバックするためにユニティーゲイン1.3GHzのOPを2個用いた.ここで比較例として図12に示すように従来提案されている回路を試験に供した.-40℃から85℃までの温度範囲の温度特性を調査した結果,図9に示すように,従来のMIセンサは,温度特性21は50%/F.S.に対し,本発明のMIセンサは,温度特性22は1%/F.S.である. 【0004】 【発明の効果】以上述べたように,本発明によれば,温度特性が優れたMIセンサを提供することが出きる.
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| 【出願人】 |
【識別番号】000116655 【氏名又は名称】愛知製鋼株式会社 【識別番号】000244383 【氏名又は名称】毛利 佳年雄
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| 【出願日】 |
平成10年7月1日(1998.7.1) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2000−19235(P2000−19235A) |
| 【公開日】 |
平成12年1月21日(2000.1.21) |
| 【出願番号】 |
特願平10−186695 |
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