| 【発明の名称】 |
主変圧器の2次電力ケーブルの地絡事故検出方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】平山 正承
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| 【要約】 |
【課題】6.6KV配電用変電設備における主変圧器の2次側電力ケーブルでの地絡事故を簡易に安価な装置で検出する検出方法の提供する。
【解決手段】6.6KV配電用変電設備における主変圧器1の2次側の2次電力ケーブル2の金属シールド層4が片側のみ接地された接地線3に配置した貫通型変流器CSで接地線3に流れる電流を検出し、2次電力ケーブル内の地絡事故の発生を判定する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 6.6KV配電用変電設備における主変圧器の2次側の2次電力ケーブルの金属シールド層が片側のみ接地された接地線に配置した貫通型変流器で接地線に流れる電流を検出し、2次電力ケーブル内の地絡事故の発生を判定することを特徴とする主変圧器の2次電力ケーブルの地絡事故検出方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、6.6KV配電用主変圧器の2次電力ケーブルの地絡事故検出方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】一般に、図6に示すように、6.6KV配電用変電設備における主変圧器1の2次側の配電線6と母線5とに発生した地絡事故は、各配電線6に配置された地絡方向継電器DGR と母線5に配置された微地絡過電圧継電器OVG とにより検出されている。配電線のいずれかで地絡事故が発生した場合であって、しかもその地絡事故が完全地絡などの大きい場合には、地絡事故の発生した配電線に配置された地絡方向継電器DGR にて検知し、遮断器CB2 にて地絡事故の発生した配電線のみを遮断するが、地絡事故が不完全地絡などの小さい場合には、地絡方向継電器DGR は動作しないため、この状態でも動作する微地絡過電圧継電器OVG にて検出し、5秒間の後、各配電線の遮断器を順次遮断する。 【0003】次に、母線内および2次電力ケーブル内で地絡事故が発生した場合には、各配電線に配置された地絡方向継電器DGR は動作しないが、母線に配置された微地絡過電圧継電器OVG が作動し、遮断器CB2 で配電線を遮断した後、遮断器CB1 で母線を遮断していくが、遮断器CB1 、CB2 を遮断しても故障個所が発見できず、主変圧器1次側から順次停止し、変圧器を停止して、多数の配電線需要家への送電を長時間停止させ、故障個所を検査する状況となる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる現状に鑑み、6.6KV配電用変電設備における主変圧器の2次側電力ケーブルでの地絡事故を簡易に安価な装置で検出する検出方法の提供を目的とするものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明の主変圧器の2次電力ケーブルの地絡事故検出方法は、6.6KV配電用変電設備における主変圧器の2次電力ケーブルの金属シールド層が片側のみ接地された接地線に配置した貫通型変流器で接地線に流れる電流を検出し、2次電力ケーブル内の地絡事故の発生を判定することを特徴とするものである。 【0006】 【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明する。図1において、6.6KV配電用変電設備における主変圧器1の2次側の2次電力ケーブル2は、その金属シールド層4の片端側(母線側)のみが接地線3にて接地されており、この接地線3には、貫通型変流器CSが設置されていて、接地線3を流れる地絡電流を検出することができるようになされている。なお、接地線は必ずしも母線側の一端部でなくてもよい。 【0007】主変圧器1の2次側の2次電力ケーブル2の地絡事故の場合には、地絡電流(配電線を含んだ対地静電容量による充電電流など)が地絡点に向かって流れ、ケーブルの金属シールド層4を経て接地線3などへ流れ、大地に戻る。このとき、遮断器CB1,CB2 が各配電線6を遮断する前に接地線3に流れるケーブル外部の対地充電電流を貫通型変流器CSにて検出し、その電流値の範囲により2次電力ケーブル2において地絡事故が発生したことを判定することができる。 【0008】そこで、2次電力ケーブル2において地絡事故が発生した場合、貫通型変流器CSに流れる電流を検討することとする。なお、配電用変電所は、一般に配電線6からの誘導障害を抑制する目的から、非接地形態で金属シールド層4の片側接地が採用されており、そのため地絡事故時の地絡電流値は主として対地静電容量による充電電流と配電線系統の地絡事故を検出する微地絡過電圧継電器OVG を動作させるための接地変圧器GPT の3次制限抵抗によって決定される。また、地絡事故の程度としては、完全地絡の状態から樹木等が配電線に接触した程度の微地絡状態にまで至るものである。 【0009】図2において、2次電力ケーブル2内で地絡事故が発生した場合、配電線6の対地静電容量Co による充電電流(3相分)は2次電力ケーブル内の地絡点に向かって流れ、ケーブルの金属シールド層4から接地線3を経て大地からIgCO (対地静電容量Co に流れる電流) として戻る。また、母線部分5についても同様にして大地から接地変圧器GPT の接地線を経て接地変圧器GPT の3次制限抵抗により制限されたIgr(GPTの接地線を流れる電流) として戻る。さらに、2次電力ケーブル内の充電電流ICi(3相分)は地絡点を経由して金属シールド層4に戻る。そこで、地絡点を流れる地絡電流Ig はIgCO +Igr+ICiで表されるが、ICiは接地線3には流れないので、貫通型変流器CSにて検出される事故電流ICSは、次式で表される。 ICS=IgCO +Igr (1)【0010】次に、図3において、2次電力ケーブル外で地絡事故が発生した場合、配電線6の対地静電容量CO による充電電流(3相分)は地絡点を経てICoとして戻るが、母線部分5については前述同様に大地を経由して変圧器GPT の3次制限抵抗により制限されたIgrとして戻り、さらに、2次電力ケーブル内の対地静電容量による充電電流ICi(3相分)は地絡点を経由して接地線3から金属シールド層4へ戻る。そこで、地絡点を流れる地絡電流Ig はICo+Igr+ICiで表されるが、ICoとIgrは接地線3を流れないので、貫通型変流器CSにて検出される事故電流ICSは、次式で表される。 ICS=ICi (2)【0011】ここで、実際の変電設備から接地線3に流れる事故電流ICSを検討することとする。図2で示した2次電力ケーブル間での地絡事故は図4に示す等価回路で表すことができる。この等価回路から接地線3に流れる事故電流ICSは式(3),式(4)により求めることができる。 【0012】 【数1】
【0013】なお、ここで Voは零相電圧( GPT3次に発生する電圧Vo' とは Vo'=(3/n)Voの関係がある) 、Rnは GPT3次制限抵抗(25 Ω)Rn' の1次換算値であって、(n/3)2×Rn' =1200×25=30000 Ωであり(nは GPTの変圧比: 60√3)、 Ci は2次電力ケーブルの対地静電容量(1相分)、 Co は Ci 以外の対地静電容量(大部分がフィーダの対地静電容量、1相分)、Rgは地絡点抵抗、E は系統の線間電圧(6.6KV) である。 【0014】図3で示した2次電力ケーブル間での地絡事故は図5に示す等価回路で表すことができる。この等価回路から接地線3に流れる事故電流ICSは式(3),式(5)により求めることができる。 【0015】 【数2】
【0016】実際に使用される2次電力ケーブルとしての架橋ポリエチレン電力ケーブルCVは断面積が800mm2から1200mm2 であるので、ケーブル長を20mとしたさいの静電容量は最小、最大を考慮して式 (6),式(7) から算出すると、ほぼ 0.012〜0.014 μF 値となる。 CV 800 mm2 :Ci =0.60μF/Km×0.02 Km =0.012 μF (6) CV 1200 mm2 :Ci =0.71μF/Km×0.02 Km =0.014 μF (7)【0017】また、配電線に使用されるケーブルとしてのトリプレックス型ケーブルCVT(CVの3本一括形成のもの)は断面積が 250mm2 から800 mm2 であるので、配電線の亘長の静電容量は最小最大の両面を考慮して式(8),式(9) から算出すると、ほぼ0.066 〜2.72μF 値となる。 CVT 250 mm2 :Co =0.55μF/Km×0.03Km×4 =0.066 μF (8) 亘長30m, 4配電線 CVT 400 mm2 :Co =0.68μF/Km×0.5 Km×8 =2.72 μF (9) 亘長500m,8配電線 【0018】地絡時の地絡点抵抗は、地絡事故が完全地絡時の 0Ωから微地絡時の6kΩまでと規定されており、それ以上の地絡点抵抗は地絡事故として扱わないため、地絡点抵抗Rgの最小最大の両面を考慮して 0Ωと6kΩについて式(4),(5),(6),(7),(8),(9) から事故電流ICSを算出すると、次の結果が得られる。 1.2次電力ケーブル内で、完全地絡が発生したとき、■2次電力ケーブル内でCV 800 mm2 のときCVT 250 mm2,亘長30m, 4配電線 : ICS=0.311 ACVT 400 mm2,亘長500m,8配電線 : ICS=11.721 A■2次電力ケーブル内でCV 1200 mm2 のとき、CVT 250 mm2,亘長30m, 4配電線 : ICS=0.311 ACVT 400 mm2,亘長500m,8配電線 : ICS=11.721 A【0019】2.2次電力ケーブル内で、地絡抵抗 6 kΩで地絡事故が発生したとき、■2次電力ケーブルがCV 800 mm2 のとき、CVT 250 mm2,亘長30m, 4配電線 : ICS=0.237 ACVT 400 mm2,亘長500m,8配電線 : ICS=0.631 A■2次電力ケーブルがCV 1200 mm2 のとき、CVT 250 mm2,亘長30m, 4配電線 : ICS=0.236 ACVT 400 mm2,亘長500m,8配電線 : ICS=0.630 A【0020】3.2次電力ケーブル以外の個所で完全地絡が発生したとき、■2次電力ケーブルがCV 800 mm2 のとき、CVT 250 mm2,亘長30m, 4配電線 : ICS=0.052 ACVT 400 mm2,亘長500m,8配電線 : ICS=0.052 A■2次電力ケーブルがCV 1200 mm2 のとき、CVT 250 mm2,亘長30m, 4配電線 : ICS=0.061 ACVT 400 mm2,亘長500m,8配電線 : ICS=0.061 A【0021】4.2次電力ケーブル以外の個所で地絡抵抗 6 kΩで地絡事故が発生したとき、■2次電力ケーブルがCV 800 mm2 のとき、CVT 250 mm2,亘長30m, 4配電線 : ICS=0.039 ACVT 400 mm2,亘長500m,8配電線 : ICS=0.003 A■2次電力ケーブルがCV 1200 mm2 のとき、CVT 250 mm2,亘長30m, 4配電線 : ICS=0.046 ACVT 400 mm2,亘長500m,8配電線 : ICS=0.003 A【0022】以上の結果から、2次電力ケーブル内で地絡事故が発生したときの事故電流ICSは、ほぼ0.2 A 以上であり、2次電力ケーブル以外の個所で地絡事故が発生したときの事故電流ICSは、ほぼ0.07 A以下であって、前者は後者よりも地絡事故の大小、電力ケーブルの使用条件の如何にかかわらず大きいことがわかる。以上の結果から式(1) と式(2) とから得られる事故電流ICSの間には次式が成立する。 Igr+IgCO >ICi (10)しかも、上記事故電流ICSの間には、識別可能な大きな差異があるので、遮断器CB1,CB2 が配電線を遮断する前に簡易に安価な装置にて接地線3における事故電流を測定することにより、2次電力ケーブル内の地絡事故を検出することができ、地絡事故の個所の早急な発見、修理が可能となる。 【0023】 【発明の効果】本発明によれば、6.6KV配電用変電設備における主変圧器の2次側の2次電力ケーブルでの地絡事故を簡易に安価な装置で検出する検出方法を提供することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000235901 【氏名又は名称】美和電気株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年6月19日(1998.6.19) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100067921 【弁理士】 【氏名又は名称】大島 道男
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| 【公開番号】 |
特開2000−9786(P2000−9786A) |
| 【公開日】 |
平成12年1月14日(2000.1.14) |
| 【出願番号】 |
特願平10−188059 |
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