| 【発明の名称】 |
レンズ測定装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】小早川 嘉
|
| 【要約】 |
【課題】簡素な構成で二次元的な屈折力分布や乱視度分布を自動測定する。
【解決手段】光源1からの光束はレンズ2を透過して、被検レンズTに投影され、その透過光はレンズ4により集光され、絞り部材5を通ってエリアアレイセンサ6に受光される。そして、アライメント時にはテレビモニタ8にセンサ6に受光した絞り像Aが映出される。光源1の位置は駆動手段により絞り像Aの大きさが所定の大きさになるように駆動制御され、そのとき被検レンズTを透過した光束は略平行光束となる。検者は絞り像Aが中心にくるように被検レンズTの軸合わせをしてから測定釦を押すと、センサ6の映像信号が演算手段9のメモリに取り込まれ各点像の位置が演算される。そして、それらの間隔と光源1の光路O1方向位置から、被検レンズTの各部分の屈折度が算出され、測定結果として屈折度分布図がテレビモニタ8に表示される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 被検レンズに光束を投影する点状光源と、該点状光源を光軸方向に移動する移動手段と、前記被検レンズと非共役位置に設けた被検レンズの透過光束を受光するエリアアレイセンサと、前記被検レンズ位置又は共役位置に設けた透過光束を二次元周期的な光束とする絞り部材とを有し、前記エリアアレイセンサ上の光束位置において前記被検レンズの二次元屈折度分布を演算することを特徴とするレンズ測定装置。 【請求項2】 前記二次元周期的な光束は格子状の点光束とした請求項1に記載のレンズ測定装置。 【請求項3】 視線方向の屈折度測定をするために、眼鏡レンズを測定光軸に対して所定方向に所定角度傾けて当接する当接部材を有することを特徴とする眼鏡レンズ測定装置。 【請求項4】 前記当接部材を傾けて測定したことを屈折度測定結果と共に表示する請求項3に記載の眼鏡レンズ測定装置。 【請求項5】 被検レンズを透過した光束を受光センサで検出して屈折度を測定するレンズ測定装置において、前記被検レンズの動きに応じて可動する可動当接部材と、該可動当接部材の動きを検知する検知手段とを有し、前記可動当接部材が所定時間止まったときの前記受光センサの信号から演算した測定値を屈折度として記憶することを特徴とするレンズ測定装置。 【請求項6】 被検レンズを透過した光束を受光センサで検出して屈折度を測定するレンズ測定装置において、前記被検レンズの位置合わせ手段と、前記被検レンズの当接部材と、前記被検レンズの所定面範囲内の各部分の屈折度を測定する測定手段とを有し、前記各部分の屈折度から遠見位置又は近見位置の屈折度を演算することを特徴とするレンズ測定装置。 【請求項7】 被検レンズに光束を投影する点状光源と、該点状光源を光軸方向に駆動する駆動手段と、前記被検レンズの近傍又は共役位置に設けた二次元周期的な光開口を備えた開口部材と、前記被検レンズと前記開口部材を透過した光束位置を検出する光電センサとを有し、該光電センサの信号と前記駆動手段の信号により前記被検レンズの屈折度分布を求めることを特徴とするレンズ測定装置。 【請求項8】 被検レンズに光束を投影する光点と、該光点を光軸方向に駆動する駆動手段と、前記被検レンズの近傍又は共役位置に複数の光束を形成する複数光束形成手段と、前記被検レンズを透過した複数の光束を受光する二次元光位置センサとを有し、前記光点の光軸方向位置及び前記複数の光束の受光位置の関係から前記被検レンズの屈折度測定を行うことを特徴とするレンズ測定装置。 【請求項9】 被検レンズの近傍又は共役位置に設けた二次元周期的な光開口を備えた開口部材と、前記被検レンズと前記光開口を透過した光束を受光する光位置センサと、該光位置センサで受光した光束位置を演算して前記被検レンズの二次元的屈折度分布又は乱視度分布を表示する演算表示手段とを有し、前記屈折度分布又は乱視度分布の表示上で指定した位置の屈折度を数値表示することを特徴とするレンズ測定装置。 【請求項10】 被検レンズの近傍又は共役位置に設けた二次元周期的な光開口を備えた開口部材と、前記被検レンズと前記光開口を透過した光束を受光する光位置センサと、該光位置センサで受光した光束位置を演算して前記被検レンズ各部の屈折度を算出する演算手段とを有し、屈折度の極地を自動的に認識して該極地位置の屈折度を表示することを特徴とするレンズ測定装置。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、眼鏡店や眼科病院において眼鏡やコンタクトレンズの屈折度数を測定するレンズ測定装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来から、二次元光電素子で受光して屈折度を測定するレンズ屈折度測定装置が、例えば米国特許3880525号公報等に開示されており、近見位置での測定を遠見位置と同様の方法で測定するレンズメータも知られている。 【0003】この種のレンズメータとしては、測定釦を押して測定を行うと、測定光束がセンサの中心で一定時間止まったときに自動的に測定値を記憶する装置や、単体の未加工眼鏡レンズを装置の中に入れると、自動的に屈折度分布を測定する装置等が知られている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】(1) しかしながら上述の従来例においては、被検レンズの屈折度によって受光面での光束の広がり方が変化するために、種々の屈折度の度数分布を測定することができない。また、プリズム度のある被検レンズでは自動測定が機能しなかったり、位置合わせ手段がないために任意の位置に合わせて測定することができず、更に眼鏡枠に入ったレンズを測定することもできないという問題点がある。 【0005】(2) 累進多焦点レンズを測定する場合は、厳密なアライメントが必要となるために測定が容易でなく、またレンズの屈折度によっては、角度を持った光束で測定するために、高精度に測定することは難しい。更に、エリアセンサにより測定する装置では、測定範囲を広くとることができず、レンズの1点の屈折度を測定するために、アライメントを何回も行う必要が生じ、操作が煩雑であるという問題点がある。 【0006】本発明の目的は、上述の問題点(1) を解消し、簡素な構成で二次元的な屈折力分布や乱視度分布を自動測定できるレンズ測定装置を提供することにある。 【0007】本発明の他の目的は、上述の問題点(2) を解消し、眼鏡枠に入った累進多焦点レンズをアライメントをすることなく精度良く測定できるレンズ測定装置を提供することにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するための本発明に係るレンズ測定装置は、被検レンズに光束を投影する点状光源と、該点状光源を光軸方向に移動する移動手段と、前記被検レンズと非共役位置に設けた被検レンズの透過光束を受光するエリアアレイセンサと、前記被検レンズ位置又は共役位置に設けた透過光束を二次元周期的な光束とする絞り部材とを有し、前記エリアアレイセンサ上の光束位置において前記被検レンズの二次元屈折度分布を演算することを特徴とする。 【0009】また、本発明に係るレンズ測定装置は、被検レンズを透過した光束を受光センサで検出して屈折度を測定するレンズ測定装置において、前記被検レンズの動きに応じて可動する可動当接部材と、該可動当接部材の動きを検知する検知手段とを有し、前記可動当接部材が所定時間止まったときの前記受光センサの信号から演算した測定値を屈折度として記憶することを特徴とする。 【0010】本発明に係るレンズ測定装置は、被検レンズを透過した光束を受光センサで検出して屈折度を測定するレンズ測定装置において、前記被検レンズの位置合わせ手段と、前記被検レンズの当接部材と、前記被検レンズの所定面範囲内の各部分の屈折度を測定する測定手段とを有し、前記各部分の屈折度から遠見位置又は近見位置の屈折度を演算することを特徴とする。 【0011】本発明に係るレンズ測定装置は、被検レンズに光束を投影する点状光源と、該点状光源を光軸方向に駆動する駆動手段と、前記被検レンズの近傍又は共役位置に設けた二次元周期的な光開口を備えた開口部材と、前記被検レンズと前記開口部材を透過した光束位置を検出する光電センサとを有し、該光電センサの信号と前記駆動手段の信号により前記被検レンズの屈折度分布を求めることを特徴とする。 【0012】本発明に係るレンズ測定装置は、被検レンズに光束を投影する光点と、該光点を光軸方向に駆動する駆動手段と、前記被検レンズの近傍又は共役位置に複数の光束を形成する複数光束形成手段と、前記被検レンズを透過した複数の光束を受光する二次元光位置センサとを有し、前記光点の光軸方向位置及び前記複数の光束の受光位置の関係から前記被検レンズの屈折度測定を行うことを特徴とする。 【0013】本発明に係るレンズ測定装置は、被検レンズの近傍又は共役位置に設けた二次元周期的な光開口を備えた開口部材と、前記被検レンズと前記光開口を透過した光束を受光する光位置センサと、該光位置センサで受光した光束位置を演算して前記被検レンズの二次元的屈折度分布又は乱視度分布を表示する演算表示手段とを有し、前記屈折度分布又は乱視度分布の表示上で指定した位置の屈折度を数値表示することを特徴とする。 【0014】本発明に係るレンズ測定装置は、被検レンズの近傍又は共役位置に設けた二次元周期的な光開口を備えた開口部材と、前記被検レンズと前記光開口を透過した光束を受光する光位置センサと、該光位置センサで受光した光束位置を演算して前記被検レンズ各部の屈折度を算出する演算手段とを有し、屈折度の極地を自動的に認識して該極地位置の屈折度を表示することを特徴とする。 【0015】 【発明の実施の形態】本発明を図示の実施例に基づいて詳細に説明する。図1は第1の実施例の構成図を示し、発散光を発するLED等の光源1の前方の光路O1上には、レンズ2、被検レンズTを背面より当接する当接部材3、レンズ4、被検レンズTに共役な図2に示すように縦横等間隔に多数の孔を設けた絞り部材5、被検レンズTから所定距離に共役面Pを有するCCD等のエリアアレイセンサ6が配列されている。また、光源1には光源1を光路O1上で移動させるための駆動手段7が連結されており、光源1の位置を検知するために図示しないエンコーダが設けられている。また、エリアアレイセンサ6の出力はテレビモニタ8、演算手段9に接続されている。 【0016】このような構成により、光源1からの光束はレンズ2を透過して、当接部材3に当接された被検レンズTに投影され、その透過光はレンズ4により集光され、絞り部材5を通ってエリアアレイセンサ6で受光され、アライメント時にはテレビモニタ8にセンサ6に受光した絞り像Aが映出される。アライメント中に光源1の位置は絞り像Aの大きさが所定の大きさになるように、駆動手段7によって駆動制御され、その結果、被検レンズTを透過した光束は略平行光となる。 【0017】絞り像Aが中心にくるように、被検レンズTの軸合わせをしてから測定釦を押すと、センサ6の映像信号が演算手段9のメモリに取り込まれ、各点像の位置が演算される。そして、これらの点像の間隔と光源1の光路O1方向位置から、被検レンズTの各部分の屈折度が算出され、測定結果として図3に示すような屈折度分布図Gが演算手段9からテレビモニタ8に表示される。 【0018】点像からの計算では、隣りの点像までの縦横斜めの距離から3経線方向の屈折度が算出でき、その後に正弦波関数に代入して乱視を含む屈折度を算出する。各部分の屈折度から屈折度分布が演算されて、分布図Gがテレビモニタ8に表示される。同時に、遠見位置F、近見位置Nが演算されてマークされ、遠見での屈折度D、加入度K、遠見位置Fと近見位置Nの間隔L等が表示される。近見位置Nは非対称性非球面度が無い最もプラス側のエリアの中心とし、遠見位置Fは非対称性非球面度が無い最もマイナス側で下方の点とする。 【0019】絞り部材5は点開口の代りに格子でもよく、その場合には各格子部分の3方向の間隔で屈折度を演算する。また、絞り部材5は当接部材3の光路O1上の位置に設けてもよく、センサ6の共役面Pは被検レンズTの右側の所定距離としてもよい。 【0020】被検レンズTの屈折度に拘らず、センサ6上の絞り像Aの大きさは変らないので、広い範囲を二次元的に測定することができ、また広い範囲を測定して演算により遠見位置Fや近見位置Nを算出するので、厳密にアライメントを行う必要はない。即ち、遠見位置Fや近見位置Nと思われる位置に概略合わせて測定を行い、演算によってそれらの位置での屈折度を算出する。 【0021】このようにして、遠見位置Fと近見位置Nの距離が、被検レンズTを動かすことなく精度良く容易に測定できるので、眼鏡処方に効果的であり、屈折度D、加入度Kと分布図Gの両方が表示されるので、より正確な眼鏡処方を行うことが可能となる。 【0022】図4、図5は第2の実施例の被検レンズ当接部の側面図を示し、図4において、本体部11には屈折度測定光路O1の中心を通って、キャップ式の筒状の当接部材12が着脱自在に取り付けられている。当接部材12は図5に示すように、上部が眼幅方向に垂直な方向で約30度傾斜した当接部材13と交換できるようになっている。当接部材13の取付部には突起14が設けられており、本体部11には突起14を嵌入する溝15が設けられ、当接部材13の嵌入を検知するマイクロスイッチ16が取り付けられている。 【0023】被検レンズTを当接部材13にセットしたときに、被検レンズTの端部が当接する位置に当て板17が設けられており、当て板17はばね18によって被検レンズT側に付勢され、被検レンズTの動きに応じて動くようになっている。そして、当て板17の動きを検知するエンコーダ19が設けられている。 【0024】累進多焦点の被検レンズTの近見位置Nでの測定時には、図5の当接部材13を使用し、遠見位置Fなど他の測定時には、図4の上部が平坦な部材12を使用する。被検レンズTの端を当て板17に当接し、所定の角度に保持して測定を行う。このときの光路O1は眼鏡装用時の視線方向に近いので、より実際的な屈折度が得られる。当接部材13を取り付けると、突起14が溝15に嵌入し、当接部材13の位置が決まる。マイクロスイッチ16が押されて装置制御手段に認識され、そのとき測定した値が視線方向の屈折度として表示手段に表示される。 【0025】被検レンズTの面が図5に示すように傾いていると、クランプしてから測定することができないので、被検レンズTの動きを当て板17の動きにより検知し、被検レンズTの動きが一定時間例えば2秒程度止まったときに、測定釦を押さなくとも自動的に測定が行われて、測定値が記憶表示される。なお、眼幅方向の位置を検出する鼻当て当接部材に眼鏡の鼻当てを当接し、それによって被検レンズTの動きを検出して止まったときの自動測定を行ってもよい。このように、当接部材13の動きを検出して自動測定すれば、プリズム度がある場合でも、また度が非常に弱いレンズなどでも正確に測定することができる。 【0026】図6は第3の実施例の構成図を示し、光路O2上にはLED等の点状光源21、レンズ22、図7に示すような開口部材23、この開口部材23に近傍に配置された被検レンズT、二次元CCDのエリアアレイセンサ24が配列されている。点状光源21は駆動手段25により、レンズ22の焦点位置の前後で光路O2方向に駆動可能とされている。また、センサ24の出力は演算手段26、二次元表示手段であるテレビモニタ27に順次に接続されている。 【0027】開口部材23は二次元周期に配列された小光開口23aから成り、互いに60度をなす線上に等間隔に配列されている。そして、或る小光開口に隣接する他の小光開口までの距離は、6方向共同じ0.5mm程度であり、開口群は10mm角程度とされている。なお、小光開口の代りに線状の格子としてもよい。 【0028】測定開始時には、先ず光束位置を演算し、各光束間距離が所定位置となるように、光源21は光路O2方向に自動的に駆動され、これによって光源21からの光束は、開口部材23と被検レンズTを透過した後に平行光束となり、センサ24に受光される。被検レンズTはセンサ24側が表面であり、平行光束により被検レンズTの前面からセンサ24に入射した時の屈折度を測定することになるので、その屈折度に拘らず精度の良い測定が可能である。 【0029】光源21の位置が決まると、そのことを検者に知らせるマークがテレビモニタ27に表示される。検者は測定対象部分を光路O1に概略合わせて測定釦を押す。センサ24の信号が演算手段26のメモリに取り込まれ、演算手段26により各小光開口23aを透過してセンサ24で受光した光束位置が演算され、隣接する少なくとも3方向の光束間の、それらに相当する小光開口23a間方向での距離と、光源21の光路O2方向位置から、その部分の乱視を含めた屈折度が演算され、それに基づいて屈折力分布図Gが等高線としてテレビモニタ27に表示される。 【0030】乱視度分布は濃度又は明度で表示され、乱視度が少ない程、低濃度即ち明るく表示される。なお、カラーテレビモニタの場合は乱視を色相で表してもよい。検者がその分布表示を見ながらカーソルCを動かして位置を指定すると、メモリされているその位置の光束位置から屈折度が演算され、測定数値Sとして表示される。 【0031】この場合の演算は精度良く行う必要があるので、2〜3mm離れた光束間の距離を使用する。テレビモニタ27の画面には、屈折度分布図G、測定位置マークを示すカーソルC、測定数値Sをそのままプリントアウトすることができる。累進多焦点レンズの場合も、測定点をアライメント時に探す必要はなく、静止画で表示された屈折度分布図Gから容易に測定すべき点が判別できるので、その位置にカーソルCを合わせれば正確な測定数値Sが得られる。 【0032】更に、屈折度の極地、即ち屈折度が最大又は最小で乱視度が最小となる位置を、自動的に被測定点と演算により認識し、その位置の屈折度を精度良く演算し、測定数値Sで表示するようにプログラムすることもできる。その場合には、屈折度分布図Gの表示上で認識した位置にマークを付して測定数値Sと合わせて表示する。なお、このときアライメント操作は不要となる。 【0033】また、屈折度分布図Gを逐次に演算し、アライメント時に動画的に表示してもよく、その場合には、テレビモニタ27にアライメントマークを表示し、それに測定対象部分を合わせて測定釦を押すと、精度良く演算した屈折度が数値として表示される。開口部材23の小光開口23aが格子状の線で構成さている場合には、各線間隔又は線の交点の間隔から屈折度を演算する。 【0034】図8は第4の実施例の構成図を示し、光路O3上には光源31、4孔開口部材32、レンズ33、光点を形成する光路O3上に小開口を有する開口部材34、レンズ35、被検レンズT、レンズ36、4個の楔プリズムから成る分離プリズム37、二次元CCDのエリアアレイセンサ38が順次に配列されている。4孔開口部材32は図9に示すように4個の開口32aを有し、光源31と共に被検レンズTを通る光束を複数光束とする複数光束形成手段が形成されている。なお、開口32aの位置に配置した4個の点光源としてもよい。また、開口部材34は駆動手段39に連結されて、光路O3方向に駆動可能とされている。 【0035】このような光学系により、被検レンズTの特定位置32’の屈折度を測定する。光源31は4孔開口部材32を照明し、レンズ33を介して4孔開口部材32を被検レンズTに共役に投影する。一方、開口部材34は初期位置ではレンズ35の焦点位置にあり、初期位置にある開口部材34をレンズ35とレンズ36によりセンサ38に共役に投影する。 【0036】被検レンズTを光路に入れて、その透過光束が平行光束となるように駆動手段39を駆動する。平行光束であるか否かは、センサ38上で複数光束が所定間隔になったことにより検出する。分離プリズム37により4本の光束は光路O3の外方向に屈折され、この4つの光束位置を演算して屈折度を求める。被検レンズTの屈折度に拘らずセンサ38上で4光束は広がることはないので、プリズム度を含め測定範囲を広くすることができる。 【0037】4孔開口部材32は図1と同様に被検レンズTの近傍に配置してもよく、その場合には、開口部材34に代えてその開口の位置に点光源を設ける。また、エリアアレイセンサ38に代えてポジションディテクタを使用してもよく、その場合には分離プリズム37は不要となり、光源31と4孔開口部材32の位置に4個の点光源を設け順次に点灯させる。 【0038】 【発明の効果】以上説明したように本発明に係るレンズ測定装置は、エリアアレイセンサ上の光束位置で被検レンズの二次元屈折度分布を演算することにより、簡素な構造で種々の屈折度の被検レンズの度数分布を測定することができる。 【0039】また、本発明に係るレンズ測定装置は、測定光軸に対して所定方向に所定角度傾けて眼鏡レンズを当接し、視線方向の屈折度測定をすることにより、累進レンズの近見位置を精度良く測定することができる。 【0040】本発明に係るレンズ測定装置は、可動当接部材が所定時間止まったときの測定値を屈折度として記憶することにより、検者が測定対象とする部位を自動的に測定することができ、プリズム度があるときの測定も可能となる。 【0041】本発明に係るレンズ測定装置は、各部分の屈折度から遠見位置又は近見位置の屈折度を演算することにより、眼鏡枠に入った累進多焦点レンズを厳密なアライメントなしで測定することができる。 【0042】本発明に係るレンズ測定装置は、光電センサの信号と駆動手段の信号により被検レンズの屈折度分布を求めることにより、センサ上で光束が広がらないので、被検レンズの屈折度やその分布を精度良く測定することができ、かつ測定範囲を広くできる。 【0043】本発明に係るレンズ測定装置は、光点の光軸方向位置と複数の光束の受光位置関係から被検レンズの屈折度測定を行うことにより、被検レンズの屈折度やその分布を精度良く測定することができ、かつ測定範囲を広くできる。 【0044】本発明に係るレンズ測定装置は、屈折度分布又は乱視度分布上で、指定した位置の屈折度を数値で表示することにより、アライメントが容易になる。 【0045】本発明に係るレンズ測定装置は、屈折度の極地を自動的に認識して極地位置の屈折度を表示することにより、アライメントが不要となる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000001007 【氏名又は名称】キヤノン株式会社
|
| 【出願日】 |
平成10年6月19日(1998.6.19) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100075948 【弁理士】 【氏名又は名称】日比谷 征彦
|
| 【公開番号】 |
特開2000−9586(P2000−9586A) |
| 【公開日】 |
平成12年1月14日(2000.1.14) |
| 【出願番号】 |
特願平10−221156 |
|