| 【発明の名称】 |
圧力センサ |
| 【発明者】 |
【氏名】鈴木 秀夫
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| 【要約】 |
【課題】周囲温度が変化した場合にも、出力変動が小さい静電容量型圧力センサを提供。
【解決手段】第1のダイアフラム91を介して被測定圧を被測定圧室93に伝達する。第2のダイアフラム92介して外気圧を基準圧室94に伝達する。センサチップ30は、基準圧室の圧力に基いて被測定圧室の圧力を静電容量に変換する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 第1のダイアフラムを介して被測定圧を伝達される被測定圧室と、基準圧に基いて前記被測定圧室の圧力を静電容量に変換するセンサチップとを含む圧力センサにおいて、前記基準圧を前記センサチップに印加するための基準圧室と、外気圧を前記基準圧室に伝達する第2のダイアフラムとを備えたことを特徴とする圧力センサ。 【請求項2】 前記センサチップは、固定電極と、前記固定電極に対向した可動電極と、前記可動電極を保持し、前記被測定圧室及び前記基準圧室の差圧に応じて前記可動電極を前記固定電極に対し変位させる圧力−変位変換機構とを有する請求項1記載の圧力センサ。 【請求項3】 固定電極が形成された第1の基板と前記固定電極にギャップをもって対向するよう可動電極を保持し圧力に応じて変形するダイアフラム部が形成された第2の基板とを有するセンサチップ、前記センサチップに被測定圧を印加するために圧力導入孔を設けた被測定圧室、前記ダイアフラム部を境界面として前記被測定圧室と接し前記センサチップに基準圧を印加するための基準圧室、前記被測定圧室と外部との境界面に備えた第1のダイアフラム、及び基準圧室と外部との境界面に備えた第2のダイアフラムを含むことを特徴とする圧力センサ。 【請求項4】 前記被測定圧室の容積と前記基準圧室の容積とを互いにほぼ同等とした請求項1〜3のいずれかに記載の圧力センサ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、圧力センサに関し、特に、対向した電極面の静電容量を検出する静電容量型圧力センサに関する。 【0002】 【従来の技術】この種の静電容量型圧力センサとして、一般に図2に示す圧力センサが知られている。その圧力センサにおいては、シリコン基板10に圧力に応じて変形するダイヤフラム部11が形成され、このダイヤフラム部11に可動電極13が保持されている。一方、ガラス基板20上には固定電極21が形成されている。シリコン基板10とガラス基板20とはその一部のみにおいて接合されており、これによって、ダイヤクラム部11の下側にはキャビティー部12が形成される。キャビティー部12は、下部封止筐体41に形成した基準圧導入孔14を介して外気圧(大気圧)を導入されている。 【0003】シリコン基板10及びガラス基板20によつてセンサチップ30が構成されている。センサチップ30はガラス基板20によって下部封止筐体41上に接着されている。 【0004】また、下部封止筐体41には、モールド成型時に一緒に作成されたボンディングパッド51、52,53が配置されている。ガラス基板20の上面には固定電極21を引き出したボンディングパッド23と、ダイアフラム11に形成した可動電極13を引き出したポンディングパッド22とが形成されている。ボンディングパッド22,23は各々は信号処理回路71に形成されたボンディングパッド24,25にリード線61,62によって接続される。 【0005】信号処理回路71には入出力パッド26,27,28が形成されている。これらのパッド26,27,28は、下部封止筐体41に取り付けられたボンディングパッド51,52,53とリード線83,84,85とによって接続されている。 【0006】さらに、被測定圧を導入する為の圧力導入孔44を設けた上部封止筐体43が下部封止筐体41に嵌合されかつ超音波溶着等によってシールされる。こうして被測定圧室93が形成される。圧力導入孔44と被測定圧室93との境界には、ダイアフラム91が設けられる。 【0007】図2の静電容量型圧力センサでは、圧力導入孔44に圧力が加わるとダイアフラム91が変形し、被測定圧室93の圧力が大きくなり、ダイアフラム部11に圧力が加わり、被測定圧室93の圧力と大気圧との差に応じてダイアフラム部11が変形する。ダイアフラム部11の変形によって、可動電極13と固定電極21との間のギャップが変化することになる。ここで、可動電極13と固定電極21との間には、C=ξ(A/d)の関係がある。なお、C:静電容量、ξ:空気の誘電率、A:電極面積、d:電極間ギャッブである。 【0008】従って、電極間ギャップの変化によって静電容量が変化することになり、さらに、圧力と電極間ギャップとの間には一定の相関関係があるから、静電容量を検出することによつて圧力を知ることができる。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】このように、従来の静電容量形圧力センサは被測定圧室と大気圧との差に応じて変化するセンサチップの静電容量を検出するものである。しかしながら、周囲温度が変化した場合には、被測定圧室の内圧が変化するため、センサ出力が変動するという欠点を有する。 【0010】それ故に本発明の課題は、周囲温度が変化した場合にも、出力変動が小さい静電容量型圧力センサを提供することにある。 【0011】 【課題を解決するための手段】本発明によれば、第1のダイアフラムを介して被測定圧を伝達される被測定圧室と、基準圧に基いて前記被測定圧室の圧力を静電容量に変換するセンサチップとを含む圧力センサにおいて、前記基準圧を前記センサチップに印加するための基準圧室と、外気圧を前記基準圧室に伝達する第2のダイアフラムとを備えたことを特徴とする圧力センサが得られる。 【0012】前記センサチップは、固定電極と、前記固定電極に対向した可動電極と、前記可動電極を保持し、前記被測定圧室及び前記基準圧室の差圧に応じて前記可動電極を前記固定電極に対し変位させる圧力−変位変換機構とを有することが好ましい。 【0013】また本発明によれば、固定電極が形成された第1の基板と前記固定電極にギャップをもって対向するよう可動電極を保持し圧力に応じて変形するダイアフラム部が形成された第2の基板とを有するセンサチップ、前記センサチップに被測定圧を印加するために圧力導入孔を設けた被測定圧室、前記ダイアフラム部を境界面として前記被測定圧室と接し前記センサチップに基準圧を印加するための基準圧室、前記被測定圧室と外部との境界面に備えた第1のダイアフラム、及び基準圧室と外部との境界面に備えた第2のダイアフラムを含むことを特徴とする圧力センサが得られる。 【0014】なお前記被測定圧室の容積と前記基準圧室の容積とを互いにほぼ同等とすることは好ましい。 【0015】 【発明の実施の形態】図1を参照して、本発明の実施の形態に係る静電容量型圧力センサについて説明する。 【0016】図1の圧力センサにおいては、シリコン基板10に圧力に応じて変形するダイヤフラム部11が形成され、このダイヤフラム部11に可動電極13が保持されている。一方、ガラス基板20上には可動電極13にギャップをもって対向した固定電極21が形成されている。シリコン基板10とガラス基板20とはその一部のみにおいて接合されており、これによって、ダイヤクラム部11の下側にはキャビティー部12が形成される。キャビティー部12は、下部封止筐体41に形成した基準圧導入孔14を介して、後述する基準圧を導入される。 【0017】シリコン基板10及びガラス基板20によつてセンサチップ30が構成されている。センサチップ30はガラス基板20によって下部封止筐体41上に接着されている。 【0018】また、下部封止筐体41には、モールド成型時に一緒に作成されたボンディングパッド51、52,53が配置されている。ガラス基板20の上面には固定電極21を引き出したボンディングパッド23と、ダイアフラム11に形成した可動電極13を引き出したポンディングパッド22とが形成されている。ボンディングパッド22,23は各々は信号処理回路71に形成されたボンディングパッド24,25にリード線61,62によって接続される。 【0019】信号処理回路71には入出力パッド26,27,28が形成されている。これらのパッド26,27,28は、下部封止筐体41に取り付けられたボンディングパッド51,52,53とリード線83,84,85とによって接続されている。 【0020】さらに、被測定圧を導入する為の圧力導入孔44を設けた上部封止筐体43が下部封止筐体41に嵌合されかつ超音波溶着等によってシールされる。こうして被測定圧室93が形成される。圧力導入孔44と被測定圧室93との境界には、ダイアフラム91が設けられる。このダイアフラム91は第1のダイアフラムを構成する。 【0021】また、下部封止筐体41の下部には、付加筐体42が設けられている。付加筐体42は下部封止筐体41に嵌合しかつ超音波溶着等によってシールされる。こうして下部封止筐体41と付加筐体42とで基準圧室94を構成する。さらに、外気圧(大気圧)を導入するために付加筐体42に形成した外圧導入孔15と基準圧室94との境界にはダイアフラム92が設けられている。こうして基準圧室94により基準圧が生成される。なお、このダイアフラム92は第2のダイアフラムを構成する。 【0022】ここで被測定圧室93の容積と基準圧室94の容積を互いにほぼ同等とし、これらに乾燥空気又は窒素を充填する。 【0023】図1の静電容量型圧力センサでは、圧力導入孔44に圧力が加わるとダイアフラム91が変形し、被測定圧室93の圧力が大きくなり、ダイアフラム部11に圧力が加わり、被測定圧室93の圧力と基準圧室94との差に応じてダイアフラム部11が変形する。ダイアフラム部11の変形によって、可動電極13と固定電極21との間のギャップが変化することになる。電極間ギャップの変化によって静電容量が変化することになり、さらに、圧力と電極間ギャップとの間には一定の相関関係があるから、静電容量を検出することによつて圧力を知ることができる。即ち、センサチップ30が基準圧に基いて被測定圧室93の圧力を静電容量に変換する。 【0024】また周囲温度が変化した場合には、被測定圧室93の内圧が変化するが、基準圧室94の内圧も同様に変化することになるため、被測定圧室93の圧力変化と基準圧室94の圧力変化が差動的に打ち消すように処理されることになる。従って圧力測定の精度の変化を抑制することができ、周囲温度の影響の小さい出力を得ることができる。 【0025】 【発明の効果】以上説明したように、本発明の圧力センサによれば、被測定圧室と基準圧室の周囲温度変化による圧力変化を差動的に打ち消すことにより、圧力測定精度の変化を抑制することができる。つまり、周囲温度の影響の小さいセンサ出力を得ることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000134257 【氏名又は名称】株式会社トーキン
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| 【出願日】 |
平成10年8月6日(1998.8.6) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100071272 【弁理士】 【氏名又は名称】後藤 洋介 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−55761(P2000−55761A) |
| 【公開日】 |
平成12年2月25日(2000.2.25) |
| 【出願番号】 |
特願平10−222556 |
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