| 【発明の名称】 |
圧力センサ |
| 【発明者】 |
【氏名】豊田 稲男
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| 【要約】 |
【課題】圧力検出用の4つの拡散ゲージで構成されるブリッジ回路から出力されるオフセット電圧を小さくする。
【解決手段】ブリッジ回路を構成する4つの拡散ゲージ41a〜41dのうち、アース側の2つの拡散ゲージ41c、41dに複数の調整用抵抗46a〜46fを直列に接続し、これら複数の調整用抵抗46a〜46fのそれぞれの間にワイヤボンディング用のパッド43d〜43jを接続した。そして、パッド43a〜43jを順次アース電位にしていき、パッド43b、43c間の電位を測定して、オフセット電圧が最も小さくなるパッドを決定し、それを電源部72のパッド72bとワイヤボンディングすれば、ブリッジ回路から出力されるオフセット電圧を小さくすることができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 シリコン基板に4つの拡散ゲージ(41a〜41d)を形成し、それらをブリッジ回路を構成するように結線して、前記ブリッジ回路から圧力に応じた電気信号を出力させるようにした圧力センサにおいて、前記4つの拡散ゲージ(41a〜41d)のうち前記ブリッジ回路の電源側若しくはアース側の2つの拡散ゲージ(41c、41d)に複数の調整用抵抗(46a〜46f)を直列に接続し、前記複数の調整用抵抗(46a〜46f)のそれぞれの間にワイヤボンディング用のパッド(43d〜43j)を接続したことを特徴とする圧力センサ。 【請求項2】 前記複数の調整用抵抗(46a〜46f)は、前記シリコン基板に形成された拡散ゲージであることを特徴とする請求項1に記載の圧力センサ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、圧力を検出する圧力センサに関する。 【0002】 【従来の技術】従来、この種の装置においては、シリコン基板に4つの拡散ゲージを形成し、それらをブリッジ回路を構成するように結線して、前記ブリッジ回路から圧力に応じた電気信号を出力させるようにした圧力センサが種々提案されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記した圧力センサにおいて、拡散ゲージは、通常、ホトマスクを用いて形成されるが、ホトマスクの線幅ばらつき、あるいはホトエッチング時のレジストの線幅ばらつきなどによって、4つの拡散ゲージの抵抗値は必ずしも等しくなっていない。このため、4つの拡散ゲージにより構成されるブリッジ回路において、圧力が印加されていない場合でも出力に電位差が生じ、これがオフセット電圧となる。 【0004】この場合、従来では、信号処理回路による回路処理にてオフセット電圧の影響をなくすように調整されるが、オフセット電圧が大きいと調整量が大きくなる。例えば、EPROM等により調整量を書き込んで電気的に調整を行う場合には、調整のためのビット数が多く必要となる。本発明は上記問題に鑑みたもので、ブリッジ回路から出力されるオフセット電圧を小さくすることを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明においては、ブリッジ回路を構成する4つの拡散ゲージ(41a〜41d)うち、ブリッジ回路の電源側若しくはアース側の2つの拡散ゲージ(41c、41d)に複数の調整用抵抗(46a〜46f)を直列に接続し、これら複数の調整用抵抗(46a〜46f)のそれぞれの間にワイヤボンディング用のパッド(43d〜43j)を接続したことを特徴としている。 【0006】従って、オフセット電圧が小さくなるパッドを選択してワイヤボンディングを行うようにすれば、ブリッジ回路から出力されるオフセット電圧を小さくすることができる。この場合、請求項2に記載の発明のように、上記した複数の調整用抵抗(46a〜46f)を拡散ゲージで形成すれば、圧力検出用の拡散ゲージと同一工程で形成することができるため、簡単な構成とすることができる。 【0007】なお、上記した括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すものである。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す実施形態について説明する。図1に、本発明の一実施形態を示す圧力センサの断面構造を示す。この圧力センサは、車両における燃料噴射装置の燃料圧やブレーキ装置のブレーキオイル圧等の高圧(例えば20MPa)の流体の圧力を測定するものである。 【0009】図において、ハウジング1は、耐食性が良好で溶接可能な金属(例えばSUS430)で構成されており、ねじ1aを有し、図示しない被検出体(例えば、燃料配管)にねじ締めで固定されるようになっている。センシングボディ2は、熱膨張率が小さい低熱膨張率金属(例えばコバール等の線熱膨張係数がシリコンに近い材質のもの)で構成され、内側に圧力導入孔2bを有し、その終端に肉薄のダイヤフラム2aが形成されている。このセンシングボディ2は、ハウジング1の内側空洞部に圧入されて、ハウジング1に組付けられる。 【0010】センシングボディ2におけるダイヤフラム2aの上面、すなわち圧力導入側と反対側の面には、シリコンチップ(センサチップ)4が低融点ガラスによるガラス層5を介して接合されている。また、センシングボディ2の先端部の周囲には、図1に示すように、シリコンチップ4からの電気信号を処理する信号処理回路基板7が配置されている。そして、シリコンチップ4と信号処理回路基板7の間はワイヤ8により電気的に接続されている。なお、信号処理回路基板7は、積層セラミック基板7a、回路チップ7b、およびポスト7cから構成されている。 【0011】信号処理回路基板7におけるポスト7cは、ターミナルアッセンブリ10のコネクタターミナル10aと電気溶接等で接続されており、ターミナルアッセンブリ10とコネクタケース11は、Oリング12を介しハウジング1のかしめ部1bによってハウジング1にかしめ固定されている。また、センシングボディ2および積層セラミック基板7の上面には、コーティング材(例えばシリコーンゲル)9によりコーティングが施されている。 【0012】図2に、シリコンチップ4の平面構成を示す。シリコンチップ4は、シリコン基板を用いて構成され、下側にダイヤフラム2aが存在する領域(以下、単にダイヤフラム領域という)には、圧力検出用の4つの拡散ゲージ41a〜41dが形成されている。これら拡散ゲージ41a〜41dは、圧力に応じて抵抗値が変化するようになっており、図示しないコンタクトホールを介してアルミ配線42a〜42eと電気接続されている。 【0013】また、シリコンチップ4におけるダイヤフラム領域の外側には、オフセット電圧調整用の拡散ゲージ44a、44bが形成されている。これら拡散ゲージ44a、44bは、図示しないコンタクトホールを介してアルミ電極45a〜45gと図に示すように電気接続されている。アルミ配線42aはパッド43aに接続され、アルミ配線42bはパッド43bに接続され、アルミ配線42cはパッド43cに接続されている。また、拡散ゲージ41cは、アルミ配線42dによりアルミ電極45aに接続され、拡散ゲージ41dは、アルミ配線42eによりアルミ電極45gに接続されている。さらに、アルミ電極45a〜45gは、アルミ配線42f〜42lによりパッド43d〜43jにそれぞれ接続されている。 【0014】従って、上記した構成によれば、シリコンチップ4の電気回路は図3に示すようになる。この図3において、抵抗46aはアルミ電極45aとアルミ電極45bの間の拡散ゲージ44aによって形成され、同様に、抵抗46bはアルミ電極45bとアルミ電極45cの間の拡散ゲージ44aによって形成され、抵抗46cはアルミ電極45cとアルミ電極45dの間の拡散ゲージ44aによって形成され、抵抗46dはアルミ電極45dとアルミ電極45eの間の拡散ゲージ44bによって形成され、抵抗46eはアルミ電極45eとアルミ電極45fの間の拡散ゲージ44bによって形成され、抵抗46fはアルミ電極45fとアルミ電極45gの間の拡散ゲージ44bによって形成される。 【0015】また、信号処理回路基板7には、信号処理回路部71と電源部72が設けられており、信号処理回路部71のパッド71a、71bは、パッド43b、43cとそれぞれワイヤボンディングされ、電源部72の電源側のパッド72aは、パッド43aとワイヤボンディングされる。また、電源部72のアース側のパッド72bは、パッド43a〜43jと選択的にワイヤボンディングされる。この場合、ダイヤフラム2aに圧力を印加しない状態で、パッド43a〜43jを順次アース電位にしていき、パッド43b、43c間の電位を測定して、オフセット電圧が最も小さくなるパッドを決定し、それを電源部72のパッド72bとワイヤボンディングするようにする。例えば、抵抗46a〜46fの抵抗値を拡散ゲージ41a〜41dの抵抗値の200分の1で形成しておけば、拡散ゲージ41cの抵抗値が抵抗46d〜46fに比べて約100分の1小さくなった場合、パッド43hと電源部72のパッド72bとを接続すれば、拡散ゲージ41c、抵抗46a〜46dの抵抗値の和と,拡散ゲージ41d、抵抗46f、46eの抵抗値の和がほぼ等しくなる。 【0016】このようにすればブリッジ回路から出力されるオフセット電圧を小さくすることができるため、信号処理回路部71におけるオフセット電圧の調整量を少なくすることができる。なお、上記した実施形態においては、抵抗46a〜46fを、拡散ゲージ41a〜41dによって構成されるブリッジ回路のアース側の拡散ゲージ41c、41dに直列接続するものを示したが、電源側の拡散ゲージ41a、41bに直列接続するようにしてもよい。 【0017】また、パッド43a〜43jは、シリコンチップ4のいずれかの1辺に集中して形成されていてもよい。この場合、信号処理回路基板7とのワイヤボンディングを行いやすくすることができる。また、上記した実施形態によれば、オフセット電圧調整用の抵抗46a〜46fを拡散ゲージ44a、44bで形成しているため、圧力検出用の拡散ゲージ41a〜41dと同一工程で形成することができ、簡単な構成とすることができるが、本発明はこれに限らず、拡散ゲージ以外で抵抗46a〜46fを形成するようにしてもよい。。 【0018】さらに、本発明は、上記した金属ダイヤフラム2aを用いた圧力センサに限らず、シリコン基板にダイヤフラムを形成した圧力センサにも同様に適用することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004260 【氏名又は名称】株式会社デンソー
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| 【出願日】 |
平成10年6月26日(1998.6.26) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100100022 【弁理士】 【氏名又は名称】伊藤 洋二 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−9567(P2000−9567A) |
| 【公開日】 |
平成12年1月14日(2000.1.14) |
| 【出願番号】 |
特願平10−180753 |
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