トップ :: G 物理学 :: G01 測定;試験




【発明の名称】 電子部品の外観検査方法、外観検査装置及び外観検査処理をコンピュータに実現させるためのプログラムを記録した記録媒体
【発明者】 【氏名】長尾 政彦

【要約】 【課題】電子部品のパッケージの撮影画像に含まれるむら等の影響を受けず、真の欠陥のみを確実に判別できる、電子部品の外観検査方法、外観検査装置及び外観検査処理をコンピュータに実現させるためのプログラムを記録した記録媒体を提供する。

【解決手段】検査対象物102の表面を撮影して座標C毎の濃淡レベルLを求める撮像手段103〜105と、濃淡レベルLが予め設定された値Lsより小さい座標Cの連続した領域Rl1〜Rl3のうち面積が予め設定された値より大きい領域Rl2,Rl3をボイド候補領域Rc2,Rc3として求めるボイド候補領域抽出手段106〜108と、ボイド候補領域Rc2,Rc3を周囲に広げてボイド候補拡張領域Re2,Re3を求めるボイド候補領域拡張手段109と、ボイド候補拡張領域Re2,Re3毎の濃淡レベルLの度数の分布の特徴値Vc2,Vc3を求める特徴値算出手段110と、特徴値Vc2,Vc3が一定範囲外の場合に当該ボイド候補領域Rc2,Rc3内に欠陥が存在すると判定する判定手段111,112とを具備することを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 検査対象物の表面を撮影して座標毎の濃淡レベルを求め、前記濃淡レベルが予め設定された値より小さい座標の連続した領域のうち面積が予め設定された値より大きい領域をボイド候補領域として求め、前記ボイド候補領域を周囲に広げてボイド候補拡張領域を求め、前記ボイド候補拡張領域毎の前記濃淡レベルの度数の分布の特徴値を求め、前記特徴値が一定範囲外の場合に当該ボイド候補領域内に欠陥が存在すると判定することを特徴とする電子部品の外観検査方法。
【請求項2】 前記特徴値は、前記ボイド候補拡張領域毎の前記濃淡レベルの度数の分布におけるピークの数であることを特徴とする請求項1記載の電子部品の外観検査方法。
【請求項3】 前記特徴値は、前記ボイド候補拡張領域毎の前記濃淡レベルの度数の分布における分散値であることを特徴とする請求項1記載の電子部品の外観検査方法。
【請求項4】 前記特徴値は、前記ボイド候補拡張領域毎の前記濃淡レベルの度数の分布における標準偏差であることを特徴とする請求項1記載の電子部品の外観検査方法。
【請求項5】 前記特徴値は、前記ボイド候補拡張領域毎の前記濃淡レベルの度数の微分値の最大値であることを特徴とする請求項1記載の電子部品の外観検査方法。
【請求項6】 前記撮影した画像の領域内に、前記ボイド候補領域から除外される領域が設定されることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の電子部品の外観検査方法。
【請求項7】 前記濃淡レベルが予め設定された値より小さい座標の連続した領域のうち面積が予め設定された値より大きい領域をボイド候補領域として求めるのに代えて、前記濃淡レベルが予め設定された値より小さい座標の連続した領域のうち外周上の最も離れた二点間の距離が予め設定された値より大きい領域をボイド候補領域として求めることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の電子部品の外観検査方法。
【請求項8】 前記ボイド候補領域を周囲に広げてボイド候補拡張領域を求めるのに代えて、前記ボイド候補領域に外接する矩形状の領域を周囲に広げてボイド候補拡張領域を求めることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の電子部品の外観検査方法。
【請求項9】 検査対象物の表面を撮影して座標毎に濃淡レベルを求める撮像手段と、前記濃淡レベルが予め設定された値より小さい座標の連続した領域のうち面積が予め設定された値より大きい領域をボイド候補領域として求めるボイド候補領域抽出手段と、前記ボイド候補領域を周囲に広げてボイド候補拡張領域を求めるボイド候補領域拡張手段と、前記ボイド候補拡張領域毎の前記濃淡レベルの度数の分布の特徴値を求める特徴値算出手段と、前記特徴値が一定範囲外の場合に当該ボイド候補領域内に欠陥が存在すると判定する判定手段とを具備することを特徴とする電子部品の外観検査装置。
【請求項10】 前記特徴値は、前記ボイド候補拡張領域毎の前記濃淡レベルの度数の分布におけるピークの数であることを特徴とする請求項9記載の電子部品の外観検査装置。
【請求項11】 前記特徴値は、前記ボイド候補拡張領域毎の前記濃淡レベルの度数の分布における分散値であることを特徴とする請求項9記載の電子部品の外観検査装置。
【請求項12】 前記特徴値は、前記ボイド候補拡張領域毎の前記濃淡レベルの度数の分布における標準偏差であることを特徴とする請求項9記載の電子部品の外観検査装置。
【請求項13】 前記特徴値は、前記ボイド候補拡張領域毎の前記濃淡レベルの度数の微分値の最大値であることを特徴とする請求項9記載の電子部品の外観検査装置。
【請求項14】 前記撮影した画像の領域内に、前記ボイド候補領域から除外される領域が設定されることを特徴とする請求項9〜13の何れかに記載の電子部品の外観検査装置。
【請求項15】 前記ボイド候補領域抽出手段は、前記濃淡レベルが予め設定された値より小さい座標の連続した領域のうち面積が予め設定された値より大きい領域をボイド候補領域として求めるのに代えて、前記濃淡レベルが予め設定された値より小さい座標の連続した領域のうち外周上の最も離れた二点間の距離が予め設定された値より大きい領域をボイド候補領域として求めることを特徴とする請求項9〜14の何れかに記載の電子部品の外観検査装置。
【請求項16】 前記ボイド候補領域抽出手段は、前記ボイド候補領域を周囲に広げてボイド候補拡張領域を求めるのに代えて、前記ボイド候補領域に外接する矩形状の領域を周囲に広げてボイド候補拡張領域を求めることを特徴とする請求項9〜14の何れかに記載の電子部品の外観検査装置。
【請求項17】 検査対象物の表面を撮影して、座標毎の濃淡レベルを求め、前記濃淡レベルが予め設定された値より小さい座標の連続した領域のうち面積が予め設定された値より大きい領域をボイド候補領域として求め、前記ボイド候補領域を周囲に広げてボイド候補拡張領域を求め、前記ボイド候補拡張領域毎の前記濃淡レベルの度数の分布の特徴値を求め、前記特徴値が一定値以上の場合に当該ボイド候補領域内に欠陥が存在すると判定することを特徴とする電子部品の外観検査処理をコンピュータに実現させるためのプログラムを記録した記録媒体。
【請求項18】 前記特徴値は、前記ボイド候補拡張領域毎の前記濃淡レベルの度数の分布におけるピークの数であることを特徴とする請求項17記載の電子部品の外観検査処理をコンピュータに実現させるためのプログラムを記録した記録媒体。
【請求項19】 前記特徴値は、前記ボイド候補拡張領域毎の前記濃淡レベルの度数の分布における分散値であることを特徴とする請求項17記載の電子部品の外観検査処理をコンピュータに実現させるためのプログラムを記録した記録媒体。
【請求項20】 前記特徴値は、前記ボイド候補拡張領域毎の前記濃淡レベルの度数の分布における標準偏差であることを特徴とする請求項17記載の電子部品の外観検査処理をコンピュータに実現させるためのプログラムを記録した記録媒体。
【請求項21】 前記特徴値は、前記ボイド候補拡張領域毎の前記濃淡レベルの度数の微分値の最大値であることを特徴とする請求項17記載の電子部品の外観検査処理をコンピュータに実現させるためのプログラムを記録した記録媒体。
【請求項22】 前記撮影した画像の領域内に、前記ボイド候補領域から除外される領域が設定されることを特徴とする請求項17〜21の何れかに記載の電子部品の外観検査処理をコンピュータに実現させるためのプログラムを記録した記録媒体。
【請求項23】 前記濃淡レベルが予め設定された値より小さい座標の連続した領域のうち面積が予め設定された値より大きい領域をボイド候補領域として求めるのに代えて、前記濃淡レベルが予め設定された値より小さい座標の連続した領域のうち外周上の最も離れた二点間の距離が予め設定された値より大きい領域をボイド候補領域として求めることを特徴とする請求項17〜22の何れかに記載の電子部品の外観検査処理をコンピュータに実現させるためのプログラムを記録した記録媒体。
【請求項24】 前記ボイド候補領域を周囲に広げてボイド候補拡張領域を求めるのに代えて、前記ボイド候補領域に外接する矩形状の領域を周囲に広げてボイド候補拡張領域を求めることを特徴とする請求項17〜22の何れかに記載の電子部品の外観検査処理をコンピュータに実現させるためのプログラムを記録した記録媒体。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子部品の外観検査方法、外観検査装置及び外観検査処理をコンピュータに実現させるためのプログラムを記録した記録媒体に関し、特に、電子部品のパッケージ等の表面にできた欠陥を外観から検査するための、電子部品の外観検査方法、外観検査装置及び外観検査処理をコンピュータに実現させるためのプログラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電子部品の外観検査方法として、電子部品のパッケージ表面にできた小さな穴(以下、ボイドとする)等の製造工程上の欠陥を自動的に検出する検査方法や検査装置がある。
【0003】第1従来例の検査方法として、特開平5−280958号公報には、検査対象の表面を撮影した画像を、複数の単位領域に分割し、これら各単位領域における濃淡レベルの平均値で二値化処理し、撮影画像の反射率が小さい領域の形状から、欠陥の有無を判定する方法が開示されており、当該公報記載の技術を第1従来例として説明する。
【0004】図11は第1従来例の欠陥検査装置のブロック構成図である。
【0005】図11において、レーザー光源20から出射した走査ビームは検査対象10の表面に照射される。この反射光は受光器28へ導かれ、画像信号a1,a2として出力される。画像信号a1,a2は加算手段32、A/D変換手段34、濃度変換手段36、微分フィルタ38を経て欠陥の輪郭を強調した信号a5として出力される。この信号a5は欠陥アドレス検出手段40によって欠陥アドレス信号Adが求められる一方、信号a5は2値化処理手段42で2値化処理され、欠陥領域抽出手段48で欠陥アドレスAdを基準として欠陥領域を抽出して欠陥画像信号A2として出力される。
【0006】この欠陥の判定方法としては、検査対象10の微分画像に基づいて欠陥のアドレスを求め、2値化処理手段42において、微分画像全体の濃淡レベル分布から求められた第1の閾値TH1と、注目画素の近傍領域の濃淡レベル平均値から得られた第2の閾値TH2とから、TH3=TH1−k(TH1−TH2)として第3の閾値TH3を求め、欠陥領域抽出手段48において、閾値TH3より濃淡レベルが小さい画素の位置に対応する検査対象10の表面に欠陥があると判断していた。
【0007】図12は図11の検査装置における各領域の概念図である。
【0008】図12は図11における検査対象10を、より具体的な電子部品2に置換した例を示したものである。受光器28の撮影画像は、電子部品2のパッケージ2aと端子2bの一部の領域を含んでいる。この内、パッケージ2aのみを含む領域が検査対象領域Rtとなる。撮影画像として撮影されたパッケージ2aの画像には、パッケージ2aにできた欠陥であるボイドBと、パッケージ2a表面又は反射光によって生じたむらPとが含まれている、図13は図11の欠陥検査装置における濃淡レベルL及び二値化レベルLs−座標C特性線図である。図13は図12中のXII−XII線に沿ってレベルを見たものであり、撮影画像の濃淡レベルLの左側のなだらかな凹部はむらPを、右側の急激な凹部はボイドBをそれぞれ示す。
【0009】ボイドBはピーク幅が狭く、濃淡レベルLが急激に変化するのに対し、むらPはボイドBに比べピーク幅が広く、濃淡レベルLが徐々に変化する。
【0010】図13中、濃淡レベルLが二値化レベルLsより大きい領域がボイドBがなく正常と判定される領域、濃淡レベルLが二値化レベルLsより小さい領域が「ボイドBが存在する」と判定される領域である。
【0011】図13から明かな通り、むらPでは、濃淡レベルLが広い範囲に亙って少し低下しているが、濃淡レベルLの平均値として求められる二値化レベルLsもなだらかに低下している。
【0012】又、第2従来例の欠陥検査方法として、より単純な処理方法として、パッケージ2a表面を撮影した画像を、この画像全体に亙って一定の二値化レベルで二値化処理し、撮影画像の反射率が小さい、濃淡レベルがこの二値化レベルより小さい領域の面積が予め設定した値以上の場合に、「ボイドBが存在する」と判定する方法がある。
【0013】図14は第2従来例の欠陥検査装置における濃淡レベルL及び二値化レベルLs−座標C特性線図である。図14は図13と同様に図12に示すパッケージ2aの撮影画像に対応したものであり、図14から明かな通り、二値化レベルLsは全領域に亙って一定である。
【0014】このようにして、従来の欠陥検査方法及び装置は、電子部品のパッケージ表面のボイド等の欠陥の有無を判定していた。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の欠陥検査方法及び装置には、以下のような問題があった。
【0016】検査対象として電子部品2を用いた場合、パッケージ2aの画像信号a1,a2においては、図13,図14に示すように、パッケージ2a表面に照射される照射光源1の光強度が方向や場所により異なっていたり、パッケージ2aの樹脂成分や表面状態が均一でなかったり、パッケージ2aの金型等から付着するしみ等によって、表面の反射率が部分的に異なる場合がしばしばあり、このような場合は、撮影領域の一部において、パッケージ2aの画像信号a1,a2の濃淡レベルLが他の部分と全体的に異なる、むらPが発生し易くなる。
【0017】よって、このむらPとボイドBとの濃淡画像の濃淡レベルがほぼ同じ場合には、むらPも二値化処理後に、濃淡レベルLが二値化レベルLsより小さい領域と判定されてしまうので、パッケージ2aにボイドがないにも拘らず、「ボイドBが存在する」と誤判定し易い問題があった。
【0018】又、第1従来例の欠陥検査装置では、複数の単位領域毎に濃淡レベルLの平均値を求めるために、各画素とその画素を取り囲む多数の画素の情報に基づき、空間フィルタリング処理していたので、処理データ量が膨大となり、検査時間が長く掛かる問題と、捺印文字付近では捺印文字の濃淡値が大きいために単位領域内の濃淡レベルの平均値が高くなり、二値化レベルが高く設定されてしまい正常な検査ができない問題があった。
【0019】又、第2従来例の欠陥検査装置では、図14に示すように、単純に検査対象領域Rt全体に亙って一定の二値化レベルLsで二値化処理していたが、この方法では、図14のむらP付近では、濃淡レベルLが全体的に低下するので、このむらP付近で「ボイドBが存在する」と誤判定する問題があった。
【0020】ここにおいて本発明は、電子部品のパッケージの撮影画像に含まれるむら等の影響を受けず、真の欠陥のみを確実に判別できる、電子部品の外観検査方法、外観検査装置及び外観検査処理をコンピュータに実現させるためのプログラムを記録した記録媒体を提供する。
【0021】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため、本発明は次の新規な特徴的手法及び手段を採用する。
【0022】本発明の電子部品の外観検査方法の特徴は、検査対象物(図2の102)の表面を撮影して座標(図2のC)毎の濃淡レベル(図4のL)を求め、濃淡レベル(L)が予め設定された値(図4のLs)より小さい座標(C)の連続した領域(図5のRl1〜Rl3)のうち面積が予め設定された値より大きい領域(図5のRl2,Rl3)をボイド候補領域(図6(a)のRc2,図6(b)のRc3)として求め、ボイド候補領域(Rc2,Rc3)を周囲に広げてボイド候補拡張領域(図7(a)のRe2,図7(b)のRe3)を求め、ボイド候補拡張領域(Re2,Re3)毎のそれぞれの濃淡レベル(L)の度数の分布の特徴値(図9のVc2,Vc3)を求め、特徴値(Vc2,Vc3)が一定範囲外の場合に当該ボイド候補領域(Rc2,Rc3)内に欠陥が存在すると判定することにある。
【0023】本発明の電子部品の外観検査装置の特徴は、検査対象物(図2の102)の表面を撮影して座標(図2のC)毎の濃淡レベル(図4のL)を求める撮像手段(図1の103〜105)と、濃淡レベル(L)が予め設定された値(図4のLs)より小さい座標(C)の連続した領域(図5のRl1〜Rl3)のうち面積が予め設定された値より大きい領域(図5のRl2,Rl3)をボイド候補領域(図6(a)のRc2,図6(b)のRc3)として求めるボイド候補領域抽出手段(図1の106〜108)と、ボイド候補領域(Rc2,Rc3)を、周囲に広げてボイド候補拡張領域(図7(a)のRe2,図7(b)のRe3)を求めるボイド候補領域拡張手段(図1の109)と、ボイド候補拡張領域(Re2,Re3)毎の濃淡レベル(L)の度数の分布の特徴値(図9のVc2,Vc3)を求める特徴値算出手段(図1の110)と、特徴値(Vc2,Vc3)が一定範囲外の場合に当該ボイド候補領域(Rc2,Rc3)内に欠陥が存在すると判定する判定手段(図1の111〜112)とを具備することにある。
【0024】本発明の電子部品の外観検査処理をコンピュータに実現させるためのプログラムを記録した記録媒体の特徴は、検査対象物(図2の102)の表面を撮影して、座標(図2のC)毎の濃淡レベル(図4のL)を求め、濃淡レベル(L)が予め設定された値(図4のLs)より小さい連続した領域(図5のRl1〜Rl3)のうち面積が予め設定された値より大きい領域(図5のRl2,Rl3)をボイド候補領域(図6(a)のRc2,図6(b)のRc3)として求め、ボイド候補領域(Rc2,Rc3)を周囲に広げてボイド候補拡張領域(図7(a)のRe2,図7(b)のRe3)を求め、ボイド候補拡張領域(Re2,Re3)毎の濃淡レベル(L)の度数の分布の特徴値(図9のVc2,Vc3)を求め、特徴値(Vc2,Vc3)が一定範囲外の場合に、当該ボイド候補領域(Rc2,Rc3)内に欠陥が存在すると判定することにある。
【0025】このような手法及び手段を採用したことにより、本発明の電子部品の外観検査方法、外観検査装置及び外観検査処理をコンピュータに実現させるためのプログラムを記録した記録媒体は、最初にボイド候補領域を抽出し、次いでこれらボイド候補領域内の各座標における濃淡レベルの度数の分布から特徴値を求め、この特徴値に基づいてボイドの有無を判定するので、むら等による影響を排除して、ボイド等の欠陥の有無を確実に判定できる。
【0026】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1の実施の形態の電子部品の外観検査装置のブロック構成図である。
【0027】照射光源101は、照射光を照射する。
【0028】電子部品102は、照射光源101からの照射光を、表面の反射率に応じて反射する。
【0029】CCDカメラ103は、電子部品102からの反射光を一定領域に亙って撮像し、アナログ画像信号Saとして出力する。
【0030】CCDカメラ103からのアナログ画像信号Saは、A/D変換手段104によりA/D変換され、ディジタル濃淡画像データDbとして出力される。
【0031】濃淡画像データ記憶手段105は、ディジタル濃淡画像データDbを内部に一旦格納する。
【0032】二値化手段106は、濃淡画像データ記憶手段105からディジタル濃淡画像データDbを読み出し、各座標C(図2)毎に、濃淡レベルL(図4)が内部に予め設定された二値化レベルLs(図4)以下であれば当該座標Cを“1”レベルに、逆の場合は“0”レベルにした二値化画像データDcを生成し出力する。
【0033】ラベル付け手段107は、二値化画像データDcが供給され、二値化画像データDcの“1”レベルが連続する各領域をそれぞれラベル付け領域Rl1〜Rl3(図5)とし、ラベル付け領域Rl1〜Rl3のラベル名とその面積とを一組として、ラベルデータDdとして出力する。
【0034】ボイド候補領域抽出手段108は、ラベルデータDdが供給され、各ラベル付け領域Rl1〜Rl3(図5)の内、内部に予め設定した面積よりも面積が大きいラベル付け領域Rl2,Rl3(図5)のみをそれぞれボイド候補領域Rc2,Rc3(図6(a),(b))とし、ボイド候補ラベルデータDeとして出力する。
【0035】ボイド候補領域拡張手段109は、ボイド候補ラベルデータDeが表す各ボイド候補領域Rc2,Rc3(図6(a),(b))をそれぞれ一定範囲だけ周囲に拡張してそれぞれボイド候補拡張領域Re2,Re3(図7(a),(b))とし、ボイド候補領域拡張データDfとして出力する。
【0036】ヒストグラム算出手段110は、ディジタル濃淡画像データDbとボイド候補領域拡張データDfが供給され、ボイド候補領域拡張データDfが表す各ボイド候補拡張領域Re2,Re3(図7(a),(b))毎に、ディジタル濃淡画像データDbが表す濃淡レベルL(図4)の度数の分布を例えばヒストグラム表記して求め、各ボイド候補拡張領域Re2,Re3毎にヒストグラムデータDgとして出力する。
【0037】特徴値算出手段111は、ヒストグラムデータDgが表す各ボイド候補拡張領域Re2,Re3(図7(a),(b))毎に各ヒストグラム(図8(a),(b))に基づいてそれぞれ後述の特徴値Vc2,Vc3(図9)を算出し、特徴値データDhとして出力する。
【0038】判定手段112は、特徴値データDhが表す各特徴値Vc2,Vc3(図9)と、内部に予め設定された値とを比較し、各特徴値Vc2,Vc3の少なくとも1つが、内部に予め設定された一定範囲内にない場合は、当該ボイド候補拡張領域Re2,Re3内に「ボイドBが存在する」と判定し、判定信号Siを出力する。
【0039】図2は図1の電子部品の外観検査装置における各領域の概念図である。
【0040】図2において、図1のCCDカメラ103の撮影画像は、電子部品102のパッケージ102aと端子102bの一部の領域を含んでいる。この内、パッケージ102aのみを含む領域が検査対象領域Rtとなる。撮影画像として撮影されたパッケージ102aの画像には、パッケージ102aにできた欠陥であるボイドBと、パッケージ102a表面又は反射光によって生じたむらPとが含まれている、図3は図1の電子部品の外観検査装置における検査処理フローチャートである。
【0041】図1の照射光源101から出射した照射光は、パッケージ102a(図2)表面で反射され、CCDカメラ103へ入射した光は、A/D変換手段104によってアナログ/ディジタル変換され、各座標C(図2)における濃淡レベルL(図4)を示すディジタル濃淡画像データDbとして濃淡画像データ記憶手段105に一旦蓄積される(ステップS301)。
【0042】図1の第1の二値化手段106は、濃淡画像データ記憶手段105に蓄積されたディジタル濃淡画像データDbを読み出す(ステップS302)。
【0043】図1の第1の二値化手段106は、各座標C(図2)毎に、ディジタル濃淡画像データDbが示す濃淡レベルL(図4)を、予め内部に設定された二値化レベルLs(図4)と比較し、濃淡レベルLが二値化レベルLsより低い座標Cを“1”レベルとし、逆の座標Cを“0”レベルとした第1の二値化画像データDcとして出力する(ステップS303)。
【0044】図1のラベル付け手段107は、第1の二値化画像データDcが表す、“1”レベルの連続する領域をそれぞれラベル付け領域Rl1〜Rl3(図5)とし、これら各ラベル付け領域Rl1〜Rl3のラベル名と面積とを一組としてラベルデータDdとして出力する(ステップS304)。
【0045】図1のボイド候補領域抽出手段108は、ラベルデータDdが表す、各ラベル付け領域Rl1〜Rl3(図5)の内、予め内部に設定された面積より大きいラベル付け領域Rl2,Rl3のみをそれぞれボイド候補領域Rc2,Rc3(図6(a),(b))とし、ボイド候補領域データDeとして出力する(ステップS305)。
【0046】図1のボイド候補領域拡張手段109は、ボイド候補領域データDeが表す、各ボイド候補領域Rc2,Rc3(図6(a),(b))をそれぞれ一定範囲だけ周囲に拡張して、各ボイド候補拡張領域Re2,Re3(図7(a),(b))を表すボイド候補領域拡張データDfとして出力する(ステップS306)。
【0047】図1のヒストグラム算出手段110は、ボイド候補領域拡張データDfが表す各ボイド候補拡張領域Re2,Re3(図7(a),(b))毎に、各座標C(図2)毎の濃淡レベルL(図4)の度数の分布をヒストグラム(図8(a),(b))として表し、ヒストグラムデータDgとして出力する(ステップS307)。
【0048】図1の特徴値算出手段111は、ヒストグラムデータDgが供給され、各ボイド候補拡張領域Re2,Re3(図7(a),(b))毎に、各ヒストグラム(図8(a),(b))の後述する特徴値Vc2,Vc3(図9)を求め、特徴値データDhとして出力する(ステップS308)。
【0049】図1の判定手段112は、各ボイド候補拡張領域Re2,Re3(図7(a),(b))毎に、ラベルデータDgが表す各ボイド候補拡張領域Re2,Re3のそれぞれの特徴値Vc2,Vc3(図9)と、予め内部に設定された値とを比較し、各特徴値Vc2,Vc3が予め設定された値の範囲内に存在しない場合に、当該ボイド候補拡張領域Re2,Re3内に欠陥が存在すると判断して判定信号Sjを出力する(ステップS309)。
【0050】図4は図1の電子部品の外観検査装置における濃淡レベルL及び二値化レベルLs−座標C特性線図である。
【0051】図4は、図2中のII−II線に沿ってレベルを見たものであり、左側のなだらかな凹部はむらPによるもの、右側の急激な凹部はボイドBによるものである。
【0052】図4中、濃淡レベルLが二値化レベルLsより小さい領域がラベル付け領域Rl1,Rl2となる。
【0053】図5は図1の電子部品の外観検査装置におけるラベル付け領域Rl1〜Rl3の概念図である。図5に示すように、二値化手段106で二値化処理された二値化画像データDcにおいて、各ラベル付け領域Rl1〜Rl3にはそれぞれラベルが付与されてラベル付け領域Rl1〜Rl3とされており、各ラベル付け領域Rl1〜Rl3の面積はそれぞれ、4,14,13である。
【0054】図6は図1の電子部品の外観検査装置におけるラベル付け候補領域Rc2,Rc3の概念図である。
【0055】ボイド候補領域抽出手段108は、(予め内部に設定された面積)=6の場合、この6より大きい、図5のラベル付け領域Rl2,Rl3のみがそれぞれボイド候補領域Rc2,Rc3となり、ボイド候補領域データDeとして出力される。
【0056】図7(a)は図1の電子部品の外観検査装置におけるボイド候補拡張領域Re2の概念図、図7(b)は図1の電子部品の外観検査装置におけるボイド候補拡張領域Re3の概念図である。
【0057】ボイド候補領域拡張手段109では、各ボイド候補領域Rc2,Rc3内の各座標Cを中心として周囲に2画素拡張して、それぞれボイド候補拡張領域Re2,Re3を生成している。
【0058】この拡張方法としては、各座標Cを中心とする(3×3)サイズの最大化フィルタを拡張する画素の数だけ処理する方法や、各座標Cを中心とする(5×5)サイズの最大化フィルタを1回処理して2画素分広げる方法等が考えられるが、本発明ではこの拡張方法を限定しない。
【0059】図8(a)は図1の電子部品の外観検査装置におけるボイド候補拡張領域Re2内の濃淡レベルLのヒストグラム、図8(b)は図1の電子部品の外観検査装置におけるボイド候補拡張領域Re3内の濃淡レベルLのヒストグラムである。
【0060】ボイドBが存在する場合にはボイド候補領域Rc2,Rc3(図6(a),(b))の外周付近で濃淡レベルLが急激に変化するが、ボイドBが存在しない場合は濃淡レベルLは急激に変化しない。よって、これらボイド候補領域Rc2,Rc3を一定範囲だけ周囲へ拡張してボイド候補拡張領域Re2,Re3(図7(a),(b))とし、これらボイド候補拡張領域Re2,Re3の各座標Cにおける濃淡レベルLの変化の分布をヒストグラムとして表記すれば、ボイドB部分とむらP部分とではヒストグラム上の濃淡レベルLの分布が明らかに異なるので、この分布から特徴値Vc2,Vc3(図9)を求めれば、両者を区別できるようになる。
【0061】図8(a)のヒストグラムでは、ボイドBを含むボイド候補拡張領域Re2内の濃淡レベルLは、ボイドBとボイドB以外の部分にはっきり別れるので、ボイドBによる濃淡レベルLとボイドB以外の濃淡レベルLに分布し、ヒストグラムにはピークが2ヶ所できる。
【0062】逆に図8(b)のヒストグラムでは、むらPを含むボイド候補拡張領域Re3内の濃淡レベルLは、濃淡レベルLが急激に変化する領域がないので、濃淡レベルLは狭い範囲に分布し、ヒストグラムのピークは1ヶ所になる。
【0063】特徴値算出手段111で求める特徴値Vc2,Vc3の例としては、ヒストグラムの濃淡レベルLの度数のピークの数、ヒストグラムの濃淡レベルLの度数の分散値S、ヒストグラムの濃淡レベルLの度数の標準偏差、ヒストグラムの濃淡レベルLの度数の微分値の最大値等がある。
【0064】特徴値Vc2,Vc3がヒストグラムの濃淡レベルLの度数のピークの数である場合は、濃淡レベルLの最小値から最大値へ向かって、或いは逆向きに、ある濃淡レベルLの度数を隣接する濃淡レベルLの度数と比較していき、度数が増加から減少へ変化する個所の数を計数すれば、ピーク数が求まる。
【0065】従って、判定手段112では、ピークが2ヶ所ある場合には、当該ボイド候補拡張領域Re2(図7(a))内にボイドBが存在すると判定できる。
【0066】尚、ピーク数を求める前にヒストグラムの濃淡レベルLを平滑化しておけば、ヒストグラムデータにおいて狭い濃淡レベルLの範囲でノイズ成分による小さなピークをピークの数として計数しなくなるので、ピークの数を高い精度で求められる。
【0067】次に、特徴値Vc2,Vc3がヒストグラムの濃淡レベルLの度数の分散値Sである場合は、分散値Sは(式1)から求められる。
【0068】

XLはヒストグラムの濃淡レベルLにおける度数、XAはヒストグラム中の全ての濃淡レベルLの度数の平均値、Nはヒストグラムの横軸の最大値、即ち濃淡レベルLの階調である。
【0069】ボイドBが存在するボイド候補拡張領域Re2では、図8(a)に示すように濃淡レベルLの度数は、ボイドBとボイドB以外の2つのピークに分散して分布するので、ヒストグラムの分散値Sは大きくなる。
【0070】むらPが存在するボイド候補拡張領域Re3では、図8(b)に示すように濃淡レベルLの度数は、1つのピークに集中して分布するので、ヒストグラムの分散値Sは小さくなる。
【0071】よって、判定手段112に、ボイドBによる分散値SとむらPによる分散値Sとの間に閾値を予め設定しておけば、分散値Sが閾値より大きい場合にはボイドBが当該ボイド候補拡張領域Re2(図7(a))内に存在すると判定できる。
【0072】更に、特徴値Vc2,Vc3として、分散値Sの平方根である標準偏差を代わりに用いても分散値Sと同様である。
【0073】次に、特徴値Vc2,Vc3がヒストグラムの濃淡レベルLの度数の微分値の最大値である場合は、これら最大値は、ヒストグラム(図8(a),(b))の濃淡レベルLの度数をそれぞれ微分して、濃淡レベルLの度数の変化量である微分値をそれぞれ求めてから、これら微分値の最大値を検索すれば求まる。
【0074】ボイドBが存在する場合は、ボイドB領域の周辺で濃淡レベルLが急激に変化するので、ヒストグラムの濃淡レベルLの度数の微分値は、むらPの場合よりも大きくなる。
【0075】よって、判定手段112に、ボイドBによる微分値の最大値とむらPによる微分値の最大値との間に閾値を予め設定しておけば、微分値の最大値が閾値より大きいボイド候補領域Re2内にボイドBが存在すると判別できる。
【0076】この微分濃淡レベルLiは、ヒストグラムにおける算出対象の濃淡レベルLの度数とその周囲の濃淡レベルLの度数との差の最大値、又はそれぞれの度数の差の絶対値の総和等から求められる。但し本発明では、微分濃淡レベルLiを求める方法を限定しない。
【0077】以上のように、本実施の形態では、(1)ボイドが存在する可能性のあるボイド候補領域を抽出し、(2)これら各ボイド候補領域をそれぞれ拡張して各ボイド候補拡張領域を求め、(3)各ボイド候補拡張領における濃淡レベルの度数の分布を求め、(4)この度数の分布の特徴値が一定範囲外の場合にボイドが存在すると判別するようにしたので、むらの影響を排除して、ボイドの有無を確実に検出でき、誤判定を大幅に低減できる。
【0078】次に、本実施の形態の変形例を説明する。
【0079】第1の変形例として、図1のラベル付け手段107において、図2の検査対象領域Rtの一部に、ボイド候補領域Rc2,Rc3から除外されるマスク領域を設定しても良い。
【0080】第2の変形例として、図1のラベル付け手段107が各ラベル付け領域Rl1〜Rl3の面積を算出し、ボイド候補領域抽出手段108が各ラベル付け領域Rl1〜Rl3の面積からボイド候補領域Rc2,Rc3を抽出するのに代えて、ラベル付け手段107が各ラベル付け領域Rl1〜Rl3の外周上の最も離れた2点間の距離を算出し、ボイド候補領域抽出手段108においてこの距離が予め設定された閾値以上と判定されたラベル付け領域Rl2,Rl3のみを、それぞれボイド候補領域Rc2,Rc3として抽出しても良い。
【0081】第3の変形例として、図1のラベル付け手段107が各ラベル付け領域Rl1,Rl2の面積を算出し、ボイド候補領域抽出手段108において各ラベル付け領域Rl1,Rl2の面積からボイドの有無を判定するのに代えて、ラベル付け手段107が、各ラベル付け領域Rl1〜Rl3の面積と、各ラベル付け領域Rl1〜Rl3の外周上の最も離れた2点間の距離との両方を算出し、ボイド候補領域抽出手段108にはこれら面積と距離の両方について、予め閾値をそれぞれ設定しておき、何れか一方がそれぞれの閾値より大きいラベル付け領域Rl2,Rl3のみを、それぞれボイド候補領域Rc2,Rc3として抽出しても良い。
【0082】又、二値化手段106を用いて二値化処理するのに代えて、ヒストグラム算出手段110で求めたヒストグラムから二値化レベルLsを求めて二値化処理しても良い。この方法としては、モード法やヒストグラムの度数がピークになる濃淡レベルLから予め決められたオフセット値を引いて求める方法等があるが、本発明では二値化処理方法を限定しない。
【0083】又、特徴値算出手段111で求められる特徴値Vc2,Vc3として、ヒストグラムの度数のピークの数、分散値S又は標準偏差、微分値の最大値を組み合わせて、ボイドBの有無を判別しても良い。
【0084】又、ボイド候補領域拡張手段109において、ボイド候補領域Rc2,Rc3毎に外接矩形を求め、その外接矩形を一定範囲だけ広げた矩形領域をそれぞれボイド候補拡張領域Re2,Re3としても良い。
【0085】図10は本発明の第2の実施の形態の電子部品の外観検査装置のブロック構成図である。本実施の形態は、図1の第1の実施の形態の電子部品の外観検査装置を、特にコンピュータ上に構成する場合に適した実施の形態を説明している。
【0086】本実施の形態の電子部品の外観検査装置は、入力部201と、CPU202と、メモリ203と、照射光源204aと、CCDカメラ204bと、A/Dコンバータ204cと、表示処理部205と、表示部206と、外部記憶装置207と、インターフェース部208と、バス209とから構成される。
【0087】入力部201は、各種操作キー等からなる、キーボードやリモコン等の操作手段であり、次のCPU202へ各種指示を付与する。この手段は、特にコンピュータにおいては、アルファニューメリックキーボードや専用の入力装置・マウス・リモコン等で実現される。
【0088】CPU202は、マイクロコンピュータ等からなり、内蔵され又は外部から供給されるプログラム等により動作し各部を制御する。
【0089】メモリ203は、RAM等のメモリから構成され、CPU202の制御により各種データを格納する。この手段は、特にコンピュータにおいては、RAMやフラッシュメモリやハードディスク等の各種記録媒体で実現される。
【0090】照射光源204aは、照射光を照射する。
【0091】CCDカメラ204bは、電子部品102からの反射光を一定領域に亙って撮像し、アナログ画像信号Saとして出力する。
【0092】A/Dコンバータ204cは、CCDカメラ204bからのアナログ画像信号Saをアナログ/ディジタル変換し、ディジタル濃淡画像データDbとしてバス209へ出力する。
【0093】表示処理部205は、バス209に接続され、バス209を介して送られてきた画像データを表示信号Sdpへ変換出力する。
【0094】表示部206はディスプレイ装置やモニタ等の映像表示手段であり、表示信号Sdpを映像として表示する。この手段は、特にコンピュータにおいては、各種ディスプレイ装置等で実現される。
【0095】外部記憶装置207は、CPU202の各種処理プログラムや、メモリ203に格納されているのと同様なデータ等が格納されている記憶媒体であり、CPU202の制御により各種データが書き込まれ読み出される。この手段は、特にコンピュータにおいては、RAMやフラッシュメモリやハードディスク等の各種記録媒体で実現される。
【0096】インターフェース部208は、CPU202と接続された外部とのインターフェースである。
【0097】バス209は、入力部201,CPU202,メモリ203,A/Dコンバータ204c、表示処理部205,外部記憶装置207,インターフェース部208を相互に接続する。
【0098】本発明の第2の実施の形態の電子部品の外観検査方法は、第1の実施の形態の電子部品の外観検査方法と同様である。
【0099】次に本発明の第2の実施の形態の電子部品の外観検査処理をコンピュータに実現させるためのプログラムを記録した記録媒体を説明する。
【0100】第1の実施の形態の電子部品の外観検査方法及び電子部品の外観検査装置では、電子部品の外観検査処理をコンピュータに実現させるためのプログラムを、専用の外観検査装置の制御プログラムとして内蔵しているが、本実施の形態では汎用のコンピュータ装置等においてソフトウェアプログラム等で同様の処理を実現している。
【0101】このソフトウェアプログラムの記録媒体として、メモリカード・フロッピー(登録商標)ディスク・ハードディスク・CD−ROM・DVD−RAM等の外部記録装置207に格納しても良いし、データ記憶部203上に当該プログラム専用の格納領域を設けて外部記録装置207から読み込んだプログラムを格納しておいても良い。
【0102】その他の構成や処理フローチャートは前記第1の実施の形態の電子部品の外観検査方法、外観検査装置及び外観検査処理方法をコンピュータに実現させるためのプログラムを記録した記録媒体と同様である。
【0103】尚、前記各実施の形態では、CCDカメラ103,204bの撮影画像の画素毎に二値化処理したが、処理を高速化するために複数の画素をまとめて二値化処理しても構わない。
【0104】
【発明の効果】以上のような手法及び手段を採用したことにより、本発明の電子部品の外観検査方法、外観検査装置及び外観検査処理をコンピュータに実現させるためのプログラムを記録した記録媒体は、次のような効果を発揮する。
【0105】第1点として、最初にボイド候補領域を見つけてから、次に各ボイド候補領域を周囲に拡張してそれぞれボイド候補拡張領域を求め、次いで各ボイド候補拡張領域における濃淡レベルの度数の分布の特徴値からボイド領域とむら領域とを判別するので、むらをボイドと誤判定することが大幅に低減され、検査精度を大幅に向上できる利点がある。
【0106】第2点として、ボイド候補領域のみを抽出し、これらボイド候補領域の特徴値を算出するだけで良いので、検査処理を大幅に高速化できる利点がある。
【出願人】 【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
【出願日】 平成11年3月10日(1999.3.10)
【代理人】 【識別番号】100082935
【弁理士】
【氏名又は名称】京本 直樹 (外2名)
【公開番号】 特開2000−258137(P2000−258137A)
【公開日】 平成12年9月22日(2000.9.22)
【出願番号】 特願平11−62733