| 【発明の名称】 |
眼鏡用レンズ測定装置と、その測定子 |
| 【発明者】 |
【氏名】岸本 雅文
【氏名】濱本 真治
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| 【要約】 |
【課題】レンズコバ厚測定装置28Aの測定子36、36が被測定レンズwに圧接したまま、そのレンズwの外周から外れるのを回避し、測定装置28Aの破損や被測定レンズwの傷付きを防止する。
【解決手段】レンズコバ厚測定装置28Aと眼鏡レンズ径測定装置28Bを併設し、これらの測定情報に基づいて、測定子36、36がレンズwから外れる前に測定子36、36がレンズwから離反されるように制御される構成となす。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 レンズコバ厚測定装置と眼鏡レンズ径測定装置を併設したことを特徴とする眼鏡用レンズ測定装置。 【請求項2】 レンズ径測定装置によるレンズ径の測定中に、同一のレンズのコバ厚がレンズコバ厚測定装置により測定される構成であることを特徴とする請求項1記載の眼鏡用レンズ測定装置。 【請求項3】 レンズ径測定装置による径測定がレンズコバ厚測定装置によるコバ厚測定よりも先行して実施されることを特徴とする請求項1又は2記載の眼鏡用レンズ測定装置。 【請求項4】 レンズ径測定装置による任意測定位置の径測定値と、眼鏡レンズ枠の光学中心回りの測定情報のうち前記任意測定位置に対応した位置の動径長とを、前記任意位置の径測定後でレンズコバ厚測定装置による前記任意位置のコバ厚測定前のものと比較して前者測定値が後者動径長よりも小さいときに、測定子をレンズから離反させるものとした生地切れチェック手段を組み込んであることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の眼鏡用レンズ測定装置。 【請求項5】 歪みゲージとステッピングモータとを備え、これら歪みゲージとステッピングモータとの連係によりレンズのコバ厚又はレンズ径が測定されることを特徴とする眼鏡用レンズ測定装置。 【請求項6】 弾性体を具備した測定子を備え、弾性体にはこれの歪みを測定するための歪みゲージを固定したことを特徴とする請求項5記載の眼鏡用レンズ測定装置。 【請求項7】 平行四辺形構造であって、その特定方向で対向する一対の辺部材を弾性体で形成すると共に、この弾性体に固定された歪みゲージにより弾性体の歪みが測定されるものであることを特徴とする眼鏡用レンズ測定装置の測定子。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、眼鏡レンズ枠の形状測定情報に関連させてレンズを測定するものとした眼鏡用レンズ測定装置に関する。 【0002】 【従来の技術】眼鏡レンズ枠の形状測定情報(動径、角度)に基づいて生地レンズに於ける当該情報に対応する位置のコバ厚を測定するものとしたレンズコバ厚測定装置として、例えば特開平9−117849号が存在している。同号の測定装置は、眼鏡レンズ加工機のレンズ回転軸に固定された生地レンズの前面と後面の同一動径位置に各別にコバ厚方向から接触するものとなされた一対の剛性体からなる測定子と、この測定子のコバ厚方向の変位をピニオンの回転変位に変換させるためのラックピニオン機構と、前記ピニオンの回転変位を入力されるロータリエンコーダとを備えたものとなされている。 【0003】コバ厚の測定に於いては、眼鏡レンズ加工機の作動によりレンズ回転軸が回転されると共に上記形状測定情報に基づいて生地レンズの径方向へ変位されるのであり、これにより一対の前記測定子は眼鏡レンズ枠に対応する軌跡上を移動されるものとなり、この移動中、一方の測定子は生地レンズの前面に押し当てられ、他方の測定子はその後面に押し当てられるものとなり、これら測定子の相対変位がラックピニオン機構を介してロータリエンコーダにより検出されるものとなり、この検出情報からコバ厚が特定されるのである。 【0004】ところで、眼鏡レンズ枠の形状や大きさ、眼鏡レンズ枠に於ける光学中心位置、及び、生地レンズの外径によっては、生地レンズに於ける眼鏡レンズ枠に対応する軌跡が生地レンズの外径から外れてしまうのであり、これを生地切れ現象と言っている。このような生地切れ現象の生じる条件の下で、従来のコバ厚測定装置により、生地レンズのコバ厚を測定すると、測定の途中で一対の測定子がレンズの外径から外れることになるのであり、このときロータリエンコーダにより検出されるコバ厚情報値は生地レンズの存在しない位置を測定するものとなって一挙に小さくなる。 【0005】この情報値の急変現象の発生により測定子の外れたことを判別させ、直ちに、測定子を生地レンズから離反させてコバ厚測定を中止するように作動するものとなした生地切れチェック手段も既に存在している。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】上記した従来のコバ厚測定装置では、たとえ生地切れチェック手段が設けられていても、コバ厚の測定中に、測定子が生地レンズから外れると、測定子と生地レンズが引っ掛かり合って損傷することがあり、本発明はこの問題に対処し得るものとした眼鏡用レンズ測定装置を提供することを第一の目的としている。 【0007】さらに従来のコバ厚測定装置では次のような種々の問題もあり、本発明はこれらの問題をも解決しようとするものである。即ち、コバ厚を正確に測定するには剛性体からなる測定子を生地レンズに適当な接触圧で押し当てることが必要であるが、この際の接触圧により、薄い生地レンズは変形して、その正確な測定が行えないことがあり、このような現象は特に薄い凸レンズに於いて顕著となるのであり、また測定子が比較的大きい接触圧に起因して生地レンズの表面を傷付ける虞もある。 【0008】また測定子の変位がラックピニオン機構を経てロータリエンコーダに伝達されるため、ラックピニオン機構のギヤ部のバックラッシュが測定情報の正確性を損ねる虞がある。このバックラッシュの除去対策を十分なものとすると、作動の円滑性が犠牲となる。さらに剛性体からなる測定子が制御系の非正常な作動に起因して生地レンズ上で急激に変位された場合に、レンズ表面を傷付けることがある。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明の眼鏡用レンズ測定装置では、レンズコバ厚測定装置と眼鏡レンズ径測定装置を併設するのである。そして、レンズ径測定装置によるレンズ径の測定中に、同一のレンズのコバ厚がレンズコバ厚測定装置により測定される構成となし、またレンズ径測定装置による径測定がレンズコバ厚測定装置によるコバ厚測定よりも先行して実施されるものとなす。さらにレンズ径測定装置による任意測定位置の測定値と、眼鏡レンズ枠の光学中心回りの測定情報のうち前記任意測定位置に対応した位置の動径長とを、前記任意位置の径測定後でレンズコバ厚測定装置による前記任意位置のコバ厚測定前のものと比較して前者測定値が後者動径長よりも小さいときに、測定子をレンズから離反させるものとした生地切れチェック手段を組み込む。 【0010】このようにすれば、レンズコバ厚測定装置の測定子がレンズに圧接した状態の下でレンズの外周から衝撃的に外れたり、或いはこのように外れた測定子がレンズの外周と干渉することは生じないものとなる。 【0011】本発明に係る眼鏡用レンズ測定装置は次のようなものとなすのがよい。即ち、歪みゲージとステッピングモータとを備え、これら歪みゲージとステッピングモータとの連係によりレンズのコバ厚又はレンズ径が測定されるものとなす。また弾性体を具備した測定子を備え、弾性体にはこれの歪みを測定するための歪みゲージを固定した構成となす。さらに眼鏡用レンズ測定装置の測定子が平行四辺形構造であって、その特定方向で対向する一対の辺部材を弾性体で形成すると共にこの弾性体に固定された歪みゲージにより弾性体の歪みが測定されるものとなす。 【0012】このようにすれば、弾性体が生地レンズと測定子との過大な接触圧の発生を阻止するものとなり、これにより生地レンズの変形が防止され、正確な測定が行われるのであり、また測定子がたとえ急激に変位されても生地レンズの表面を傷付けないものとなる。また生地レンズの測定に於いて測定子の変位をギヤで伝達する手段は必要ないものとなり、従ってギヤのバックラッシュが測定精度を損ねることはなくなるのである。 【0013】 【発明の実施の形態】図1は本発明装置に係る眼鏡用レンズ測定装置を備えた眼鏡レンズ加工機を示す側面図、図2は前記眼鏡レンズ加工機の平面視説明図である。これらの図に於いて、1は四周囲を遮囲させた箱形ケーシングで、2はこの箱形ケーシング1の上面開口をヒンジ3回りの上下揺動可能に覆ってなる蓋体である。 【0014】そして、4は箱形ケーシング1及び蓋体2の内方に形成された加工処理空間であり、この空間4の底面5が箱形ケーシング1の上部内方に形成されている。この底面5は比較的低くなされた前部底面部5aとこの底面部5aよりも一段高くなされた後部底面部5bとを備えると共に、前部底面部5aと後部底面部5bとの結合個所の一部個所に前方視四角形の測定用開口6を形成し、且つ、この開口6を斜め上方前側から覆うものとした測定蓋5cを仮想線位置k1への開放作動可能に装設した構成となしてある。 【0015】7は後部底面部5bの上面側に固定された軸受体であり、この軸受体7には支持摺動軸8が左右方向f1の摺動変位自在且つ一定範囲内の回動変位自在に挿通されている。9は支持摺動軸8の前方に配設された平面視概略方形状のスイング台で、前部左右に張り出し部9a、9bを有し、且つ後部左右にアーム部9c、9cを有してなる。左右のアーム部9c、9cは支持摺動軸8に固定され、また左右の張り出し部9a、9bにはレンズ回転軸10a、10bが、スイング台9内部に固定されたステッピングモータ11による回転駆動可能に装設されている。 【0016】12は右側のレンズ回転軸10bの外方端部に装設されたチャッキング機構であり、このチャッキング機構12は図示しないモータの回転を伝達されてレンズ回転軸10bを適当力で左右移動させるものとなされている。 【0017】13は支持摺動軸8の左側近傍に配設された横送り手段であり、この横送り手段13は、後部底面部5bに固定されたステッピングモータ14の出力軸にネジ軸15を固定すると共に、このネジ軸15の先端を後部底面部5bに固定された軸受部材16に回転自在に支持させ、ネジ軸15に螺合させたナット体17から結合部材18を延出させてこの結合部材18の先端を支持摺動軸8の左端に支持摺動軸8の回転のみを許容した状態に連結させ、ステッピングモータ14が回転作動するとネジ軸15が回転され、この回転に連動してナット体17が左右方向へネジ送りされ、このネジ送りが結合部材18及び支持摺動軸8を介してスイング台9を横送りさせるものとなす。 【0018】19はスイング台9の右側前部下方に配設されたレンズ径送り手段で、次のようになしてある。即ち、支持摺動軸8の右端に回動のみ自在に装着された径送り用アーム部材20を備えており、このアーム部材20は先端を図示しない支持手段により一定高さに支持され左右方向f1の移動可能となされている。アーム部材20にはステッピングモータ21を縦向きに固定すると共にこのモータ21よりも前方個所に縦向き径送り棒22を上下変位自在に装設し、またステッピングモータ21の出力軸と縦向き径送り棒22を径送りネジ手段23を介して結合すると共に縦向き径送り棒22の先端にはスイング台9の前部右端に突設された被支持ローラ24の周面を支持するものとした当接部材25を固定している。 【0019】このレンズ径送り手段19に於いては、スイング台9が左右方向f1の任意位置に位置していても、ステッピングモータ21の回転作動により、径送りネジ手段23が縦向き径送り棒22を上下方向へ変位させるものとなり、この変位が当接部材25及び被支持ローラ24を介してスイング台9を支持摺動軸8回りの上下へ揺動させ、これによりレンズ回転軸10a、10bに把持された生地レンズwが特定径の方向へ変位されるものとなる。 【0020】26は図示しないモータで回転される左右向きの砥石軸で底面5上の適当高さ位置で回転されるものとなされている。この砥石軸26には円筒形の砥石27が固定されている。この砥石27よりも少し右側の後部底面部下方で測定蓋5cの真後ろには眼鏡用レンズ測定装置28が傾斜状に配設してあり、この測定装置28の下方にはこれを前方斜め上方へ向けて移動させるための移動装置29が同一の傾斜状に配設してある。 【0021】先ず上記眼鏡用レンズ測定装置28について図3、図4及び図5等を参照して説明する。ここに、図3及び図4はこの測定装置28を示す平面図と側面図、図5はこの測定装置28の一部を示す側面図である。基板30の上面にレンズコバ厚測定装置28Aのほか眼鏡レンズ径測定装置28Bが設けてある。 【0022】上記レンズコバ厚測定装置28Aは次のようなものとなされている。即ち、基板30上面に固定された軸受支持主部材31の左右端の上面に前方f2へ向けて張り出された一対の支持板32、32の基端部がボルト固定され、また各支持板32の前部にステッピングモータ33A、33Bが縦向きにボルト固定されている。 【0023】各ステッピングモータ33A、33Bの出力軸は支持板32、32よりも上方に突出させてあって、各出力軸の先端部には結合部材34を介してアーム部材35がボルト固定してあり、また各アーム部材35の先端からは測定子36が延出させてある。各測定子36は左右方向f1への弾性変形を可能となされた金属板からなる弾性体37と、この弾性体37の先端部の一面に固定された剛性球体からなる当接部材38とからなる。この際、左右の測定子36、36の当接部材38、38は対向するように位置させる。さらに各測定子36の弾性体37の外面には歪みゲージ39を貼着固定させる。 【0024】各ステッピングモータ33A、33Bの出力軸に固定された結合部材34の後方で支持板32の上面には光学式の原点確認センサ40が固設してある。各センサ40は、結合部材34の後部に突設した被検出片41が特定位置に達したことを検出して当接部材38がその対応する左右向き座標軸上の原点S1又はS2に対応する位置に位置したことを確認するものとなされている。この際、各ステッピングモータ33A、33Bは独立的に回転作動されるものとなし、また各当接部材38が原点S1又はS2に対応した位置に位置したとき、これら当接部材S1、S2間の距離は生地レンズwの左右方向の全厚みよりも大きくなるように定める。 【0025】上記レンズ径測定装置28Bは次のようなものとなされている。即ち、軸受支持主部材31の左右方向中央部に軸受ホルダ42及び軸受43を介して前後向きのネジ軸44の基部を一定位置での回転のみ自在に支持させてある。この際、ネジ軸44先端は基板30に固定された前側軸受支持部材45に軸受46を介して回転自在に支持され、一方、ネジ軸44後端は軸受支持部材31後方の基板30上面に固定されたステッピングモータ47の出力軸に結合部材48を介して結合されている。 【0026】ネジ軸44の真上には前後向きの摺動軸49が配置してあり、この摺動軸49は前部を前側軸受支持部材45の上部に形成された軸支持孔45aに、そして後部を軸受支持主部材31の上部に形成された軸支持孔31aに摺動変位自在に挿通され且つ適宜な手段により周方向の変位を規制されている。この摺動軸49には結合部材50が固定してあり、この結合部材50の下部にはネジ軸44に螺合されたナット体51が固定させてある。 【0027】摺動軸49先端には測定子52が固定されており、この測定子52は前後方向で対向する一対の辺部材53a、53bと上下方向で対向する一対の辺部材54a、54bとからなる平行四辺形構造となしてある。そして、前後方向で対向する一対の辺部材53a、53bのそれぞれは前後方向への弾性変形を可能となされた金属板からなる弾性体で形成し、また上下方向で対向する一対の辺部材54a、54bのうち、上側の辺部材54aは当接部材をなすもので先端を半円状となされ左右水平向きとなされた剛性板となし、一方下側の辺部材54bは摺動軸49先端に外嵌固定される環状剛性体の一部で形成してある。この際、当接部材54aは先の当接部材38の上下位置よりも高くなすと共に前側の辺部材53aをなす弾性体の前面に歪みゲージ55を貼着固定させる。 【0028】そして軸受支持主部材31の右側上面には光学式の原点確認センサ56が固設してある。このセンサ56は結合部材50の上端面部に設けた被検出片57が特定位置に達したことを検出して当接部材54aが前後向き座標軸上の原点S3に対応した位置に位置したことを確認するものとなされている。 【0029】次に上記移動装置29について、図1及び図2等を参照して説明する。駆動部58とこれにより駆動される被駆動部59を備えてなり、駆動部58は箱形ケーシング1に傾斜状に固定されたモータ支持体60と、この支持体60に固定されたモータ61と、このモータ61の出力軸62に結合されたピニオン63からなり、また被駆動部59はモータ支持体60の雌形ガイド部64に前上がり前後方向への摺動変位自在に内挿された被案内板65と、この被案内板65に固定され前記ピニオン63に噛み合わされてなるラック部材66からなる。この際、被案内板65の上面には眼鏡用レンズ測定装置28の基板30を固定し、またモータ支持体60の上面後部には図1に示すように収納位置に位置した被案内板65の後端を係止するものとしたストッパ67を設ける。 【0030】この移動装置29と測定蓋5cとは連動されており、その作動は次のように行われる。即ち、モータ61が特定方向へ回転されると、ピニオン63及びラック部材66を介して被案内板65及び眼鏡用レンズ測定装置28が前方f2へ移動され、これに関連して測定蓋5cが実線で示す位置から上方の仮想線位置k1へ揺動されて開放姿勢となり、続いて開口6を通じて測定子36、36、52が前方f2へ移動されレンズ回転軸10a、10bに把持された生地レンズwを測定できる状態となり、一方この状態に於いてモータ61が前記特定方向の逆へ回転されると、先とは逆に被案内板65及び眼鏡用レンズ測定装置28が後方へ移動され、測定子36、36、52が開口6の後方へ退避した後、測定蓋5cが下方へ揺動されて再び実線で示すような閉鎖姿勢となり、最終的には被案内板65は図1に示すようにストッパ67に係止された状態に復帰する。 【0031】図6は上記眼鏡用レンズ測定装置28の制御系統を示しており、この図に示すように各歪みゲージ39、39、55の出力信号はアンプ68で増幅され、この増幅された出力信号はAD変換器69によりアナログからデジタルに変換されて制御用のコンピュータの中央処理装置CPUに伝達され、中央処理装置CPUは各歪みゲージ39、39、55に対応したドライバ70に所要数のパルスを供給し、ドライバ70はこのパルス数に対応してステッピングモータ33A、33B、47を回転させるものとなしてある。この際、RAM及びROMは中央処理装置CPUの処理に必要となる情報を記憶させるための記憶部であり、これに記憶される情報には例えば各ステッピングモータ33A、33B、47の制御用プログラムとか、生地切れチェック用のプログラム等がある。 【0032】次に上記した眼鏡レンズ加工機に於ける眼鏡用レンズ測定装置28を使用して生地レンズwの測定を行う場合の処理例について説明する。測定すべき生地レンズwの光学中心とレンズ回転軸10a、10bの中心とを合致させた状態としてチャッキング機構12を作動させることにより、図1及び図2等に示すように生地レンズwをレンズ回転軸10a、10bに把持させる。 【0033】また眼鏡フレーム枠を既存の測定装置により測定して得た原始測定情報(各測定個所の動径長及び動径角からなる。)を図示しない入力装置から入力する。この入力された原始測定情報は中央処理装置CPUによる演算によりその眼鏡フレームの使用者の瞳孔位置等を考慮した正規測定情報(ρi、θi)(i=1、2、・・・・、n)に修正されるのでり、この修正されたものが記憶部RAMに記憶される。ここに、ρiは光学中心回りのi数に対応する動径長と動径角であり、iは測定点の順番を示す数である。 【0034】この状態とした後、眼鏡レンズ加工機を始動させると、コンピュータ制御により次のような作動が自動的に行われる。即ち、径送り手段19のステッピングモータ21や横送り手段13のステッピングモータ14が作動して図1及び図2に示す初期位置のスイング台9を適当に摺動支持軸8回り及び左右方向へ移動させ、生地レンズwを眼鏡用レンズ測定装置28の正面の特定高さ位置に位置させる。またレンズ回転送り用のステッピングモータ11が作動して生地レンズを回転させ、その回転角度位置を特定位置に位置させる。 【0035】この後、移動装置29が作動して、図1に示すように収納位置にある眼鏡用レンズ測定装置28の全体を前方f2へ一定距離だけ移動させ、コバ厚測定用の左右の測定子36、36を図3に示すように生地レンズwの前後面の左右の特定位置に位置させる。 【0036】次にコバ厚測定用のステッピングモータ33A、33Bが作動し、図3に実線で示すように原点S1、S2に対応した位置にあるコバ厚測定用の左右の測定子36、36の当設部材38、38を仮想線k2で示すように生地レンズwの前後面に圧接させると共に、図4に示すように原点S3に対応した位置にあるレンズ径測定用の測定子52の当接部材54aを図5に示すように生地レンズwの周面に圧接にさせる。これにより左右の測定子36、36の弾性体39、39は左右方向へ屈曲され、また測定子52の弾性体53a、53bは前後方向へ屈曲される。この際、左右の測定子36、36の当接部材38、38は生地レンズwの測定開始位置(ρ1、θ1)に当接し、また測定子52の当接部材54aは図4に示す例では動径角θ1から90度先行した動径角位置に当接する。 【0037】各ステッピングモータ33A、33B、47の作動が開始されると、各モータは当接部材38又は54aと生地レンズwとの接触圧が一定となるようにその出力軸の回転をコンピュータにより制御されるのであり、このときの前記各モータの出力軸の回転量に対応するパルス数によりコバ厚やレンズ径の測定値が算出されるのであり、この測定値は記憶部RAMに記憶される。 【0038】図7はコバ厚やレンズ径の測定値を算出して記憶部RAMに記憶させるまでの処理のフローを示しているが、この図を参照して先ずレンズ径の測定について説明する。 【0039】ステップS100に於いて、歪みゲージ55が弾性体53aの歪みを測定する。この測定出力はアンプ68で増幅され、続いてAD変換器69でデジタル測定値に変換された後、中央処理装置CPUに入力される。 【0040】中央処理装置CPUはステップS101でこの入力された歪みゲージ55の測定値と予め設定されているゲージ基準値とが等しいか否かを判別する。この結果がYESのときは、ステップs102に進み、ここで当接部材54aの前後向き座標軸上の絶対座標値L1(図5参照)を算出する。この絶対座標値L1は、当接部材54aを原点S3から現位置まで移動させる上で必要としたステッピングモータ47の回転量を得るために中央処理装置CPUがドライバ70に供給したパルスの数と、ステッピングモータ47の回転方向とにより算出される。 【0041】次にステップS103に進み、ここで測定開始位置の動径角が[θ1+90]度の位置のレンズ径R1を算出し、これを記憶部RAMに記憶する。このレンズ径R1は次の(1)式により算出される。 R1=LA−L1 ・・・・(1)式ここに、LAは原点S3位置から生地レンズwの光学中心までの距離であり、予め特定されているものである。 【0042】一方ステップS100の結果がNOであるときは、ステップs104に進み、ここで歪みゲージ55の測定値が先のゲージ基準値よりも大きいか否かを判別する。この結果がYESのときは、ステップs105に進み、ここでステッピングモータ47の出力軸は歪みゲージ55で測定される歪みが小さくなる方向へ微少量だけ回転される。そして再び、ステップs100へ戻るのであり、このステップs100、S101、s104、s105、S100のフローは歪みゲージ55の測定値とゲージ基準値とが等しくなるまで繰り返され、等しくなった後にはステップs101以降へ進む。 【0043】一方ステップS104の結果がNOであるときは、ステップs106に進み、ここでステッピングモータ47の出力軸は歪みゲージ55で測定される歪みが大きくなる方向へ微少量だけ回転される。そして再び、ステップs100へ戻るのであり、このステップs100、S101、s104、s106、S100のフローは歪みゲージ55の測定値とゲージ基準値とが等しくなるまで繰り返され、等しくなった後にはステップs101以降へ進む。このようなフローによりレンズ径R1の測定(i=1に対応するもの)が終了する。 【0044】次にコバ厚の測定について説明する。ステップS100に於いて、左右の歪みゲージ39、39の各々が各弾性体37の歪みを測定する。この測定出力はアンプ68で増幅され、続いてAD変換器69でデジタル測定値に変換された後、中央処理装置CPUに入力される。 【0045】中央処理装置CPUはステップS101でこの入力された歪みゲージ39、39の測定値と予め設定されているゲージ基準値とが等しいか否かを判別する。この結果がYESのときは、ステップs102に進み、ここで各ステッピングモータ33Aと33Bについて当接部材38の左右向き座標軸上の絶対座標値L2、L3(図3参照)を算出する。この絶対座標値L2、L3は、当接部材38を原点S1、S2から現位置まで移動させる上で必要としたステッピングモータ33A又は33Bの回転量を得るために中央処理装置CPUがドライバ70に供給したパルスの数と、ステッピングモータ33A又は33Bの回転方向とにより算出される。 【0046】次にステップS103に進み、ここで測定開始位置の動径角が[θ1]度の位置のコバ厚T1を算出し、これを記憶部RAMに記憶する。このコバ厚T1は次の(2)式により算出される。 T1=LB−L2−L3 ・・・・(2)式ここに、LBは原点S1、S2間の距離であり、予め特定されているものである。 【0047】一方ステップS100の結果がNOであるときは、ステップs104に進み、ここで歪みゲージ39の測定値が先のゲージ基準値よりも大きいか否かを判別する。この結果がYESのときは、ステップs105に進み、ここでステッピングモータ33A又は33Bの出力軸は歪みゲージ39で測定される歪みが小さくなる方向へ微少量だけ回転される。そして再び、ステップs100へ戻るのであり、このステップs100、S101、s104、s105、S100のフローは歪みゲージ39の測定値とゲージ基準値とが等しくなるまで繰り返され、等しくなった後にはステップs101以降へ進む。 【0048】一方ステップS104の結果がNOであるときは、ステップs106に進み、ここでステッピングモータ33A、33Bの出力軸は歪みゲージ39で測定される歪みが大きくなる方向へ微少量だけ回転される。そして再び、ステップs100へ戻るのであり、このステップs100、S101、s104、s106、S100のフローは歪みゲージ39の測定値とゲージ基準値とが等しくなるまで繰り返され、等しくなった後にはステップs101以降へ進む。このようなフローによりコバ厚T1の測定(i=1に対応するもの)が終了する。 【0049】次にステッピングモータ11及びステッピングモータ21が前記正規測定情報(ρi、θi)(i=1、2、・・・・、n)に基づいて回転されることにより、各測定子36、36、52の当接部材38、38、54aは生地レンズwの次の測定位置(ρ2、θ2)に対応する位置に移動される。そして、ここでも図7に示すフローによりこの測定位置(ρ2、θ2)に対応する位置のレンズ径R2と、コバ厚T2が算出され、これらの測定情報(R2、T2)が記憶部RAMに記憶される。 【0050】このような処理は以後の各測定位置(ρi、θi)で繰り返されるものとなり、これにより眼鏡フレーム枠の正規測定情報(ρi、θi)(i=1、2、・・・・、n)に対応する全ての測定位置について、レンズ径Riとコバ厚Tiが算出され、記憶部RAMにこれらの測定情報(ρi、θi、Ri、Ti)(i=1、2、・・・・、n)が記憶されるものとなる。 【0051】ところで、眼鏡フレーム枠の正規測定情報(ρi、θi)(i=1、2、・・・・、n)と生地レンズwの径との関係によっては測定位置が生地レンズwの外周よりも外方となることがあり得る。これを防止するため、上記測定中、中央処理装置CPUはレンズ径測定装置28Bにより測定された特定測定位置のレンズ径Riと、眼鏡レンズ枠の正規測定情報(ρi、θi)(i=1、2、・・・・、n)のうち前記特定測定位置の動径長ρiとを前記特定測定点のレンズ径Ri測定後直ちに比較する。 【0052】そして特定測定位置の測定レンズ径Riが前記特定測定位置の動径長ρiよりも小さいときは、左右の測定子36、36の当接部材38、38がその測定レンズ径Riに対応する動径角θiに到達する前に、ステッピングモータ47、33A、33Bが作動し、レンズ径測定装置28B及びレンズコバ厚測定装置28Aのそれぞれの測定子36、36、52は生地レンズwから離反されて原点S1、S2、S3に対応する位置に復帰され、眼鏡レンズ測定装置28による測定は中止される。 【0053】上記実施例では、本発明の眼鏡レンズ測定装置28を生地レンズwの測定に使用したが、これに限定するものではなく種々の態様で使用して差し支えないものである。 【0054】 【発明の効果】上記した本発明によれば、レンズコバ厚測定装置と眼鏡レンズ径測定装置を併設したことから、レンズコバ厚測定装置の測定子が被測定レンズに圧接した状態でこのレンズの外周から外れるのを回避することができ、従って測定子がレンズから外れたときの衝撃や引っ掛かり等による測定装置の破損や眼鏡レンズの傷付きを防止できるのである。 【0055】請求項2によれば、レンズ径測定装置によるレンズ径の測定中に、同一のレンズのコバ厚がレンズコバ厚測定装置により測定される構成であることから、レンズ径及びコバ厚の測定作業が効率化されると共にこれらの測定を別々に行う場合に較べて生地切れチェックの精度が向上するものとなる。 【0056】請求項3によれば、レンズ径測定装置による径測定がレンズコバ厚測定装置によるコバ厚測定よりも先行して実施されることから、レンズ径とコバ厚との同時測定中に於いて、レンズコバ厚測定装置の測定子が被測定レンズの外周から外れるのを余裕を持って未然に回避させることができる。 【0057】請求項4によれば、レンズ径測定装置による任意測定位置の測定値と、眼鏡レンズ枠の光学中心回りの測定情報のうち前記任意測定位置に対応した位置の動径長とを、前記任意位置の径測定後からレンズコバ厚測定装置による前記任意位置のコバ厚測定前に至るまでに比較して前者測定値が後者動径長よりも小さいときに、測定子をレンズから離反させるものとした生地切れチェック手段を組み込んであることから、レンズコバ厚測定装置の測定子が被測定レンズの外周から外れても、測定子とレンズとの衝突や引っ掛かり等を確実に防止できるものとなる。 【0058】請求項5によれば、歪みゲージとステッピングモータとを備え、これら歪みゲージとステッピングモータとの連係によりレンズのコバ厚又はレンズ径が測定されることから、ギヤのバックラッシュとは無関係に測定が行え、また測定子とレンズとの接触圧を小さくできるのであり、従って薄いレンズでも測定子の接触による変形が生じなくなって、高精度の測定が行えると共に、測定子によるレンズ表面の傷付きを防止できるのである。 【0059】請求項6によれば、弾性体を具備した測定子を備え、弾性体にこれの歪みを測定するための歪みゲージを固定したことから、測定子とレンズとの接触圧を弾性体の弾性により軽減させることができ、また弾性体の弾力によりネジの間隙と無関係に測定できるものとなる。 【0060】請求項7によれば、平行四辺形構造であってその特定方向で対向する一対の辺部材を弾性体で形成し、この弾性体に固定された歪みゲージにより弾性体の歪みが測定されるものであることから、レンズに圧接して弾性体が撓んでも測定子とレンズの接触位置が大きく変化しないものとなすことができ、レンズ径等を正確に測定できるものとなる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】593127027 【氏名又は名称】株式会社シギヤ精機製作所 【識別番号】592080947 【氏名又は名称】グランド精工株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年1月18日(1999.1.18) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100065721 【弁理士】 【氏名又は名称】忰熊 弘稔
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| 【公開番号】 |
特開2000−205853(P2000−205853A) |
| 【公開日】 |
平成12年7月28日(2000.7.28) |
| 【出願番号】 |
特願平11−9082 |
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