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【発明の名称】 磁気記録媒体のシワ検出方法およびシワ検出装置
【発明者】 【氏名】坂本 正光

【氏名】佐々木 武彦

【氏名】野田 喜和

【氏名】野田 敏成

【要約】 【課題】簡易な方法で迅速かつ確実なシワ検査が行える磁気記録媒体のシワ検出方法およびシワ検出装置を提供する。

【解決手段】支持体の上に磁性層を有する長尺状の磁気記録媒体のシワ検出方法であって、該方法は、長尺状の磁気記録媒体を連続走行させながら検出用ガイドロールを湾曲状に通過させ、当該ガイドロールにより形成された磁気記録媒体の曲面部分に外部から検出用のレーザを入射させるとともに、曲面部分により反射されたレーザの反射光量を測定することによりシワの有無を判定するように構成される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 支持体の上に磁性層を有する長尺状の磁気記録媒体のシワ検出方法であって、該方法は、長尺状の磁気記録媒体を連続走行させながら検出用ガイドロールを湾曲状に通過させ、当該ガイドロールにより形成された磁気記録媒体の曲面部分に外部から検出用のレーザを入射させるとともに、曲面部分により反射されたレーザの反射光量を測定することによりシワの有無を判定することを特徴とする磁気記録媒体のシワ検出方法。
【請求項2】 前記検出用のレーザの入射は、磁気記録媒体の走行方向対して対向方向となる下流側から行われ、そのレーザの入射方向は、走行方向に対して対向方向となる逆走方向を基準として、その両サイド方向±45度の角度範囲内で行われる請求項1に記載の磁気記録媒体のシワ検出方法。
【請求項3】 前記検出用のレーザの入射は、磁気記録媒体の走行方向対して対向方向となる下流側から行われ、そのレーザの入射方向は、走行方向に対して対向方向となる逆走方向を基準として、その両サイド方向±3度の角度範囲内で行われる請求項1に記載の磁気記録媒体のシワ検出方法。
【請求項4】 前記検出用ガイドロールは、その幅方向中央部に溝部を備えるとともにその幅方向両端部に磁気記録媒体との接触部位を備え、磁気記録媒体を検出用ガイドロールを湾曲状に通過させる際、前記検出用ガイドロールの溝部により磁気記録媒体と検出用ガイドロールの間にはエアーギャップ部が形成され、当該エアーギャップ部に位置する磁気記録媒体表面に上記検出用のレーザが照射される請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の磁気記録媒体のシワ検出方法。
【請求項5】 前記検出用のレーザが照射される磁気記録媒体の検出部位において、磁気記録媒体の張力は、磁気記録媒体1インチ幅当たり100g以下に設定される請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の磁気記録媒体のシワ検出方法。
【請求項6】 前記検出用のレーザが照射される磁気記録媒体の検出部位において、磁気記録媒体の張力は、磁気記録媒体1インチ幅当たり10〜100gに設定される請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の磁気記録媒体のシワ検出方法。
【請求項7】 連続走行する長尺状の磁気記録媒体をガイドするとともに磁気記録媒体を湾曲状に通過させ、検出用の曲面部分を形成させるためのガイドロールと、このガイドロールに対向するように配置されたレーザ装置を備えてなることを特徴とする磁気記録媒体のシワ検出装置。
【請求項8】 前記レーザ装置は、検出素子を備え、当該検出素子はレーザを照射するための射光部と、被検出体から反射されたレーザを受光するための受光部とを備えてなる請求項7に記載の磁気記録媒体のシワ検出装置。
【請求項9】 前記検出用ガイドロールは、その幅方向中央部に溝部を備えるとともにその幅方向両端部に磁気記録媒体との接触部位を備え、磁気記録媒体を検出用ガイドロールを湾曲状に通過させる際、前記検出用ガイドロールの溝部により磁気記録媒体と検出用ガイドロールの間にはエアーギャップ部が形成されるようになっている請求項7または請求項8に記載の磁気記録媒体のシワ検出装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続搬送される磁気記録媒体のシワ検出方法およびシワ検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、磁気記録媒体の製造に際しては、通常、広幅の支持体の上に磁性層が形成された後、所定の各種処理が施され、しかる後、所定の細幅にスリッタで磁気記録媒体の原反がスリットされ、このスリット物(例えば、ビデオテープ用の幅にカットされた長尺状の磁気記録媒体)は、一旦、パンケーキ状に巻き取られる。次いで、このパンケーキ状に巻き取られた磁気記録媒体は、所定の長さに引き出され製品部品に組み込まれていく。
【0003】ところで、磁気記録媒体の製造工程では、形成された磁性層の厚さのばらつきや、支持体そのものの変形などのために、目視にて確認できる位の大きさの磁気記録媒体のうねり状の変形(以下、これをシワと記す)が発生することがある。また、このシワは上記媒体原反の幅方向に(横段状に)発生する場合が多い。そして、このシワの程度が大きく許容範囲を超えるレベルのシワが発生した場合には、所定の品質が保証できなくなってしまう。そこで、磁気記録媒体をスリットした後、パンケーキ状に巻き取られた形態が特にひどいものは、通常、その場で不良品として排除し、さらに残ったものは、再度、パンケーキ状に巻き替えつつその走行途中でシワ検査が行なわれる。
【0004】従来よりこのシワ検査は、一般に、巻き替えのため走行されている媒体表面の状態を所定の位置に配置されたオペレータが直接、目で見てシワの状況を判断することにより行なわれていた。また、シワの有無の判定を容易にするために、走行状態を止め、抜き取りで検査サンプルを部分的に切り取り、シワ検査を行なうことも試みられていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、再度パンケーキ状に巻き替えながら行われる人的なシワ検査の作業は非合理的で作業負荷が多い。また、抜き取りで検査サンプルを部分的に切り取る方法ではいわゆる破壊検査となるために収率の低下につながってしまう。また、なんらかの自動検出装置を用いるにしても、検出漏れを防ぐという観点からできるだけ走行張力によりシワが伸ばされた状態を作りださないような工夫が要求される。
【0006】このような実状のもとに、本願発明は創案されたものであって、その目的は、簡易な方法で迅速かつ確実なシワ検査が行える磁気記録媒体のシワ検出方法およびシワ検出装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決するために、本発明は、支持体の上に磁性層を有する長尺状の磁気記録媒体のシワ検出方法であって、該方法は、長尺状の磁気記録媒体を連続走行させながら検出用ガイドロールを湾曲状に通過させ、当該ガイドロールにより形成された磁気記録媒体の曲面部分に外部から検出用のレーザを入射させるとともに、曲面部分により反射されたレーザの反射光量を測定することによりシワの有無を判定するように構成される。
【0008】より好ましい態様として、前記検出用のレーザの入射は、磁気記録媒体の走行方向対して対向方向となる下流側から行われ、そのレーザの入射方向は、走行方向に対して対向方向となる逆走方向を基準として、その両サイド方向±45度の角度範囲内で行われるように構成される。
【0009】より好ましい態様として、前記検出用のレーザの入射は、磁気記録媒体の走行方向対して対向方向となる下流側から行われ、そのレーザの入射方向は、走行方向に対して対向方向となる逆走方向を基準として、その両サイド方向±3度の角度範囲内で行われるように構成される。
【0010】より好ましい態様として、前記検出用ガイドロールは、その幅方向中央部に溝部を備えるとともにその幅方向両端部に磁気記録媒体との接触部位を備え、磁気記録媒体を検出用ガイドロールを湾曲状に通過させる際、前記検出用ガイドロールの溝部により磁気記録媒体と検出用ガイドロールの間にはエアーギャップ部が形成され、当該エアーギャップ部に位置する磁気記録媒体表面に上記検出用のレーザが照射されるように構成される。
【0011】より好ましい態様として、前記検出用のレーザが照射される磁気記録媒体の検出部位において、磁気記録媒体の張力は、磁気記録媒体1インチ幅当たり100g以下に設定される。
【0012】より好ましい態様として、前記検出用のレーザが照射される磁気記録媒体の検出部位において、磁気記録媒体の張力は、磁気記録媒体1インチ幅当たり10〜100gに設定される。
【0013】また、本発明のシワ検出装置は、連続走行する長尺状の磁気記録媒体をガイドするとともに磁気記録媒体を湾曲状に通過させ、検出用の曲面部分を形成させるためのガイドロールと、このガイドロールに対向するように配置されたレーザ装置を備えてなるように構成される。
【0014】より好ましい態様として、前記レーザ装置は、検出素子を備え、当該検出素子はレーザを照射するための射光部と、被検出体から反射されたレーザを受光するための受光部とを備えてなるように構成される。
【0015】より好ましい態様として、前記検出用ガイドロールは、その幅方向中央部に溝部を備えるとともにその幅方向両端部に磁気記録媒体との接触部位を備え、磁気記録媒体を検出用ガイドロールを湾曲状に通過させる際、前記検出用ガイドロールの溝部により磁気記録媒体と検出用ガイドロールの間にはエアーギャップ部が形成されるように構成される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の磁気記録媒体のシワ検出方法およびシワ検出装置について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0017】図1は、本発明のシワ検出方法を実施するための装置全体図を概略的に示した図面であり、図2は、その装置全体図のなかでシワ検出装置のみピックアップした図面、図3は、図2のA−A矢視方向からみた図面であり、特に帯状(長尺状)の磁気記録媒体70とレーザ検出器10との関係を示す図面であり、図4は検出用ガイドロール20の概略斜視図であり、図5は磁気記録媒体70をも含めた図4の断面図である。
【0018】図1において、ロール51には磁気記録媒体の製造工程で最終的にスリットされたテープ状の磁気記録媒体70が巻かれており、この図では磁気記録媒体70のシワ検出のために一旦巻かれたテープ状の磁気記録媒体70は、ロール51から連続的に繰り出され、繰り出されたテープ状の磁気記録媒体70は、シワ検出装置1を通過してシワの検査が行われた後、ロール55により巻き取られる。
【0019】本発明の磁気記録媒体のシワ検出装置は、図2にその詳細が示されるように、検出用ガイドロール20と、レーザ装置10と備えている。検出用ガイドロール20は、連続走行する長尺状の磁気記録媒体70をガイドするとともに磁気記録媒体70を湾曲状に通過させ、検出用の曲面部分77を形成させるために設けられており、この検出用ガイドロール20に対向するようにレーザ装置10が配置されている。
【0020】レーザ装置10は、検出素子11を備え、この検出素子11はレーザを照射するための射光部14と、被検出体(ここでは磁気記録媒体70)から反射されたレーザを受光するための受光部15とを備えている。すなわち、図2に示されるように、射光部14から発せられた検出のためのレーザ光14aは、検出用の曲面部分77で反射され、その反射レーザ光15aは、受光部15で受光される。この際、被検出体にシワがあれば、反射面で乱反射がおこり受光部15で受光される光量が低下するために、この低下するレベルを予め所定範囲に設定しておくことにより、被検出体のシワの有無が検出される。
【0021】本発明で用いられる検出用ガイドロール20は、図4および図5に示されるように幅方向の中央部に溝部21が形成されており、その幅方向両端部に磁気記録媒体との接触部位23,23が形成されており、この接触部位23,23によって実質的に走行される磁気記録媒体70が保持されている。さらにその両端部には、リング状のフランジ部25,25が形成されており、磁気記録媒体70が走行ラインから外れないようにガイドされている。このような構成により、磁気記録媒体70を検出用ガイドロール20を湾曲状に通過させる際、前記検出用ガイドロール20の溝部21により磁気記録媒体70と検出用ガイドロール20の間にはエアーギャップ部21a(図5)が形成されるようになっている。なお、符号29は、ロールを設置するための貫通穴を示している。磁気記録媒体70は、図5に示されるように、支持体71の上に磁性層72を有する形態を備えている。磁性層72は一般に、磁性粉とバインダを含む塗料を塗布して形成するいわゆる塗布タイプのものが多く用いられているが、真空成膜されたいわゆる薄膜タイプのものであってもよい。支持体71としは、ポリエチレンテレフタレート等公知の種々のフィルムが用いられる。
【0022】次いで、このようなシワ検出装置1を用いて実施される磁気記録媒体のシワ検出方法について述べる。
【0023】本発明のシワ検出方法の対象物(被検出体)は、上述のごとく支持体71の上に磁性層72を有する長尺状の磁気記録媒体70である。
【0024】長尺状の磁気記録媒体70は、図1に示されるようにロール51から連続的に繰り出され、連続走行させられつつ検出用ガイドロール20を湾曲状に通過していく。この時、図2にその詳細が示されるように、ガイドロール20により形成された磁気記録媒体70の曲面部分77に、外部から検出用のレーザが(射光部14を経て)入射されるとともに、曲面部分77により反射されたレーザは、受光部15で受光され、レーザの反射光量が測定される。このレーザ反射光量の程度によりシワの有無が判定される。つまり、光量のレベルダウンの範囲を予め設定しておくことにより、シワの有無が判定される。なお、射光部14と受光部15(図2)の設置角度については特に制限はなく、検出に支障がなく、適切な反射が行える位置関係を維持できればよい。
【0025】本発明において、検出用のレーザの入射は、磁気記録媒体の走行方向対して対向方向となる下流側から行われることが特に好ましい。さらに詳しくは、そのレーザの入射方向は、走行方向に対して対向方向となる逆走方向を基準として、その両サイド方向±45度の角度範囲(図3で示される角度θ=±45度;便宜上、時計回りの方向を+,半時計回りの方向を−としている)内、さらに好ましくは、±3度の角度範囲内で行われるのが良い。このようにして、できるだけ走行方向に対して対向方向となる逆走方向側(角度θがゼロに近い)からレーザ照射を行うことにより、シワの検出精度を上げるとともに検出精度を安定させることができることが実験的にわかっている。逆に、レーザ照射方向を走行方向と略同一方向である上流側(図3で示される角度θ=180度)にしたり、横方向(図3で示される角度θ=±90度)とした場合には、上記の好適な態様と比べシワの検出精度は劣り、検出精度も安定しなくなる傾向が生じる。
【0026】検出用ガイドロール20は、前述したようにその幅方向中央部に溝部21を備えるとともにその幅方向両端部に磁気記録媒体との接触部位23,23を備える形態のものを用い、磁気記録媒体70を検出用ガイドロール20を湾曲状に通過させる際、前記検出用ガイドロール20の溝部21により磁気記録媒体70と検出用ガイドロール20の間にはエアーギャップ部21a(図5)を形成し、このエアーギャップ部21aに位置する磁気記録媒体70表面に上記検出用のレーザを照射させることが好ましい。エアーギャップ部21aを形成させることにより、本来、走行張力により伸長され、シワが消される傾向にある磁気記録媒体70の表面上のシワの凹凸をそのまま維持することができ、より安定したシワ検出が可能になる。
【0027】なお、前記検出素子11の射光部14と受光部15との位置関係ですでに説明したが、媒体表面に対する照射角度(図2の角度α)については特に制限はなく、ある角度をもって照射されたものが反射してセンサ素子で検出できればよい。
【0028】さらに、本発明においては、検出用のレーザが照射される磁気記録媒体の検出部位において、磁気記録媒体の張力は、磁気記録媒体1インチ幅当たり100g以下、特に、10〜100(g/1インチ幅)、さらには、10〜50(g/1インチ幅)に設定されることが好ましい。
【0029】この張力は、図1のB部に通常設けられる張力制御機等を用いて制御および測定することができる。その他の電気的な制御を利用してもよい。また、この張力は、磁気記録媒体の全幅に掛けられる張力を1インチ幅に換算した値を意味するのであり、上記のエアーギャプ部に位置する磁気記録媒体に実際に掛かっている張力を意味するものではない。
【0030】また、本発明において、被検査物である磁気記録媒体の厚さは、特に制限されるものではないが、例えば、5〜20μm程度のものが検出可能である。特に10μm以下の厚さの磁気記録媒体は、上記エアーギャップ部を形成させた状態での検出が望ましい。
【0031】
【実施例】以下、本発明の具体的実施例を示し、本発明をさらに詳細に説明する。
【0032】実験に先立ち、まず磁気記録媒体の種々のシワサンプル(シワ見本)を作製し、これらを用いて下記の要領でシワのランクを定義した。
【0033】シワランク・ランク…張力を掛けない状態で目視にてシワの発生の確認ができない・ランク…張力を掛けない状態で目視にてシワの発生が確認でき、張力を20g/inch掛けた状態で目視にてシワが確認できない・ランク…張力を掛けない状態で目視にてシワの発生が確認でき、張力を50g/inch掛けた状態で目視にてシワが確認できない・ランク…張力を掛けない状態で目視にてシワの発生が確認でき、張力を100g/inch掛けた状態で目視にてシワが確認できない・ランク…張力を掛けない状態で目視にてシワの発生が確認でき、張力を200g/inch掛けた状態で目視にてシワが確認できない・ランク…張力を掛けない状態で目視にてシワの発生が確認でき、張力を200g/inch掛けた状態でも目視にてシワが確認できるランクのものは、初めからシワがないのであるから、シワ検出は不可能であり、ランクに近いものを検出できるほど、検出精度は高い。
【0034】(実験例I)図1に示されるようなシワ検出装置を用いて磁気記録媒体のシワ検出実験を行った。
【0035】実験条件検出部張力:50g/inch幅搬送速度:300m/min検出長さ:2000m磁気記録媒体の厚さ:17.0μm検出用ガイドロール:溝なしタイプ(『エアーギャップ部』なし)
レーザ検出センサとしてキーエンス社製(限定反射型ファイバユニット『FU−37』)を利用し、磁気記録媒体とレーザ検出センサとの距離は3.0mmに設定した。
【0036】このような条件のもと、下記表1に示すようにレーザの入射方向を種々変えて、上記所定のシワランクを有する各サンプルのシワがどのレベルまで検出できるかどうかの検出実験を行った。なおレーザの入射方向は、走行方向に対して対向方向となる逆走方向を基準として、その両サイド方向に角度を変化させた。
【0037】表1中、シワの発生が認められたものを『〇』(検出センサの受光レベルが設定範囲までダウンした)で表示し、シワの発生が認められなかったものを『×』(検出センサの受光レベルが設定範囲までダウンしなかった)で表示した。
【0038】結果を下記表1に示した。
【0039】
【表1】

表1に示される結果より、θ=±3度までの角度範囲内でランク2までのシワ検出が可能になり、θ=±45度までの角度範囲内でランク3までのシワ検出が可能になることがわかる。
【0040】(実験例II)上記実験例Iにおいて、検出用ガイドロールを、溝有りタイプ(図4および図5)のものに替えた(『エアーギャップ部』を形成させた)。溝の幅は、4.5mm,深さは1.0mmとした。それ以外は、上記実験例Iと同様にして磁気記録媒体のシワ検出実験を行った。
【0041】結果を下記表2に示した。
【0042】
【表2】

表2に示される結果より、エアーギャップ部を設けることにより、シワの検出精度(レベル)が向上し、θ=±3度までの角度範囲内でランク1までのシワ検出が可能になり、θ=±45度までの角度範囲内でランク2までのシワ検出が可能になることがわかる。
【0043】(実験例III )図1に示されるようなシワ検出装置を用いて、検出部張力の影響および、検出用ガイドロールの溝の有無の影響を調べる実験を行った。
【0044】実験条件検出部張力:(下記表3に示す)
搬送速度:300m/min検出長さ:2000m磁気記録媒体の厚さ:17.0μm検出用ガイドロール:(下記表3に示すように溝なしタイプ(『エアーギャップ部』なし;および溝有りタイプ(『エアーギャップ部』有り)の2種を用いた)
レーザ照射角度:走行方向に対して対向方向となる逆走方向で一定(角度θ=0度)
結果を下記表3に示した。
【0045】
【表3】

表3に示される結果より、エアーギャップ部を設けることにより、シワの検出精度(レベル)が向上し、検出部の張力は、100g/inch幅以下、特に50g/inch幅以下が好ましいことがわかる。
【0046】
【発明の効果】上記の結果より本発明の効果は明らかである。すなわち、本発明の磁気記録媒体のシワ検出方法は、長尺状の磁気記録媒体を連続走行させながら検出用ガイドロールを湾曲状に通過させ、当該ガイドロールにより形成された磁気記録媒体の曲面部分に外部から検出用のレーザを入射させるとともに、曲面部分により反射されたレーザの反射光量を測定することによりシワの有無を判定するように構成しているので、簡易な方法で迅速かつ確実なシワ検査が行える。さらに、レーザの入射方向を配慮すると、検出精度も格段と向上し、検出も安定して行える。
【出願人】 【識別番号】000003067
【氏名又は名称】ティーディーケイ株式会社
【出願日】 平成10年7月28日(1998.7.28)
【代理人】 【識別番号】100098006
【弁理士】
【氏名又は名称】皿田 秀夫 (外1名)
【公開番号】 特開2000−46538(P2000−46538A)
【公開日】 平成12年2月18日(2000.2.18)
【出願番号】 特願平10−227682