| 【発明の名称】 |
構造異常センサ |
| 【発明者】 |
【氏名】岩崎 茂久
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| 【要約】 |
【課題】投光装置とその照射光の受光装置とを対向配置させて、交通機関の軌道内等への設置に適する小型軽量で、しかも、寿命が長く低消費電力で安価な構造異常センサを提供する。
【解決手段】投光装置(110)は、照射光(L)の発光手段と、照射光(L)を反射して経路(130)方向に偏向させる偏向手段と、照射光(L)の偏向角を所定範囲内に制御する偏向制御手段と、予め登録された偏向角の所定範囲を偏向制御手段に指示する照射指示手段とから構成されており、受光装置(120)は、照射光(L)の偏向角の範囲内において、受光素子の受光部を投光装置の投光面に向けて配置した少なくとも1つの受光手段と、この受光手段の受光面に照射光が受光されている場合にのみ、障害なしと認定する判定手段とから構成される。好ましくは、偏向手段が、半導体プロセスによって形成した光学的走査素子に反射鏡を備えたものである。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 投光装置(110)とその照射光(L)の受光装置(120)とからなり、照射光(L)の光軸を交通機関の経路(130)に沿わせながら、投光装置(110)の投光面が受光装置(120)の受光面と対向するようにして経路(130)に設置し、この経路(130)構造の異常を検知するための構造異常センサ(100)において、前記投光装置(110)は、照射光(L)の発光手段(1)と、照射光(L)を反射して経路(130)方向に偏向させる偏向手段(2)と、照射光(L)の偏向角(A)を所定範囲内に制御する偏向制御手段(3)と、予め登録された偏向角(A)の所定範囲を偏向制御手段(3)に指示する照射指示手段(4)とから構成されており、前記受光装置(120)は、照射光(L)の偏向角(A)の範囲内において、受光素子の受光部を投光装置(110)の投光面に向けて配置した少なくとも1つの受光手段(5)と、この受光手段(5)の受光面に照射光(L)が受光されている場合にのみ、構造異常なしと認定する判定手段(6)とから構成されたことを特徴とする構造異常センサ。 【請求項2】 前記偏向手段(2)は、半導体プロセスによって形成した光学的走査素子に反射鏡を備えたものであることを特徴とする請求項1記載の構造異常センサ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、地震その他の原因によって、鉄道線路等の交通機関の経路に生じた位置ずれ等の構造異常を、自動的に検知するための構造異常センサに関する。 【0002】 【従来の技術】従来より、鉄道線路に設置され、敷設レールの構造異常を電気的な特性の変化に基づいて検知する構造異常センサがある。例えば、特開平9−249126号公報に開示された軌道回路の故障点標定装置によれば、軌道回路における送信端電流のレベル変化を測定すると共に、構造異常が発生した軌道回路を走行していた列車の位置をも併せて推定できる。このため、構造異常の発生時と正常時との送信端電流を列車位置と共に画面に表示し、構造異常の発生地点を軌道回路図上においてオペレータに特定することができる。この他にも、より確実な光学的に線路上の構造異常を検知するものがある。 【0003】図8は、従来の光学的な構造異常センサの一例を説明する図である。図8に示す構造異常センサは、特開平5−28388号公報に開示された交通障害監視装置であって、監視カメラよりなる撮像部201とデータ送信部202とを備えた撮像端末装置200を線路203脇に設置したものである。この交通障害監視装置によれば、撮像端末装置200によって、構造異常の発生が予想される監視エリア204を撮影し、その映像を画像処理した画像情報に基づいて、ソフトウェアによる構造異常状態の認識処理を行っている。その結果、岩石205の崩落等を識別すると、接近車両に警告表示して運転者に危険を知らせるようになっている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら従来例の障害物センサによると、レールの位置ずれや歪みその他の微妙なものを含む軌道の障害を検知しようとする際に、次の様な問題点があった。先の従来例の場合では、レール自体の電気的な特性変化を計測する構成であるため、レールに亀裂や大きな応力が生じたような破壊的な障害を検知することはできても、線路全体がわずかに捩れたり、また、位置ずれした破壊直前の危険な状態にあるような障害については、その検出が困難な場合があった。 【0005】また、後の従来例では、監視カメラのような大型で高価な装置を用いるため、必然的に大掛かりな障害センサとなって、設置高さを低くしなければならない線路内の設置に適しないばかりか、撮像された画像情報から、予め学習された障害状態を画像認識する必要があって、そのための高価なソフトウェアを要するため、その製造コストを引き上げてしまうという問題点があった。 【0006】この発明は上記課題を解決するためになされ、その目的は、交通機関の軌道内等への設置に適する小型軽量で、しかも、寿命が長く低消費電力で安価な構造異常センサを提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため、本発明の構造異常センサは、投光装置とその照射光の受光装置とからなり、照射光の光軸を交通機関の経路に沿わせながら、投光装置の投光面が受光装置の受光面と対向するようにして経路に設置し、この経路構造の異常を検知するための構造異常センサにおいて、投光装置は、照射光の発光手段と、照射光を反射して経路方向に偏向させる偏向手段と、照射光の偏向角を所定範囲内に制御する偏向制御手段と、予め登録された偏向角の所定範囲を偏向制御手段に指示する照射指示手段とから構成されており、受光装置は、照射光の偏向角の範囲内において、受光素子の受光部を投光装置の投光面に向けて配置した少なくとも1つの受光手段と、この受光手段の受光面に照射光が受光されている場合にのみ、構造異常なしと認定する判定手段とから構成されたことを特徴とする。 【0008】このため、投光装置の偏向手段によって、照射光の偏向角を一定範囲内に正確に制御できる。この偏向角の範囲については、照射指示手段によって、予め登録しておいたものを偏向制御手段に対して指示できる。更に、受光装置の受光手段によって、受光素子の受光部を偏向角の範囲内に位置合わせし、その受光面に照射光を受光している時だけ、判定手段によって、経路の構造異常なしと認定し、少しでも受光状態に異常が生じた時には、安全を期して直ちに照射光を受光できなくしている。 【0009】本発明の請求項2記載の構造異常センサは、前記偏向手段が、半導体プロセスによって形成した光学的走査素子に反射鏡を備えたことを特徴とする。 【0010】このため、この偏向手段によって、照射光を小さな駆動電流で素早く正確に偏向できる。 【0011】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。図1は、本発明の一実施形態による構造異常センサの投光装置および受光装置を説明する図である。図1に示すように、この実施形態では、照射光Lの投光装置110および受光装置120をその投光面と受光面とを対向させ、照射光Lの光軸を交通機関の経路(例えば、鉄道線路等の軌道)130に沿わせるようにして、この軌道130内の枕木132,132上に設置した構造異常センサ100を構成してある。 【0012】また、軌道130脇には、受光装置120にケーブル接続された送受信装置140を付設し、図示しない遠隔の列車運行システム等に検出結果を送出させる。この構造異常センサ100の設置位置については、図1に示す2本のレール131,131に挟まれた軌道130内の枕木132…132上の他にも、軌道130外において枕木132…132の両端部やレール131,131の側縁部に固定してもよい。 【0013】図2は、図1に示す投光装置および受光装置の要部ブロック図である。先ず、前記投光装置110について説明する。図2に併せて示すように、この投光装置110は、照射光Lの発光手段1ならびに偏向手段2、その偏向角を制御する偏向制御手段3、およびその制御内容を偏向制御手段3に指示する照射指示手段4を備え、投光窓を設けた図示しないケーシング内に全体が収納されている。 【0014】前記発光手段1は、微細なビーム状の照射光Lを偏向手段3に向けて照射するレーザ装置である。偏向手段2は、半導体製造プロセスによって形成した光学的走査素子であって、その一例としては、後述するガルバノミラー2aがある。すなわち、このガルバノミラー2aを、照射光Lの光軸が内蔵反射鏡の中央部に位置するようにしてレーザ装置と共に配置する。 【0015】前記偏向制御手段3は、マイクロコントローラ、その制御メモリおよび周辺回路、D/A、A/D変換器、コンパレータ、ドライバ等からなっている。そして、ガルバノミラー2aの内蔵反射鏡の回動電流S1を、前記照射指示手段4からの走査信号S2に従って、かつ、この内蔵反射鏡の実際の回動角に対応させて補正しながら供給する制御部を有する。例えば、内蔵検知部によって、この実際の回動角を検出して補正することができる。 【0016】この走査信号S2は、直交座標系の少なくとも座標軸Xに沿って水平走査を行う信号であり、この走査信号S2によって、前記座標系に基づく走査線を繰り返し生成させ、これらの走査線に沿った照射光Lを受光装置120の受光面に投光させ、この照射光Lの映像を検知するものである。また、座標軸Yに沿った垂直走査を併用して、後述する設置時の垂直方向の位置合わせを容易にしてもよい。 【0017】前記照射指示手段4は、受光装置120の後述する判定手段6にも兼用させたMPU、制御メモリ、その周辺回路等からなり、水平走査の走査範囲を決定する偏向角Aの制限部41と、任意の偏向角Aの設定部42とを有しており、偏向制御手段3を介して照射光Lに対する一定の偏向角Aを指示する構成になっている。 【0018】続いて、受光装置120について説明する。この受光装置120は、投光装置110からの照射光Lの受光手段5、この照射光Lの受光有無に基づく軌道100の構造異常の判定手段6を備え、受光窓を設けた図示しないケーシング内に全体が収納されている。 【0019】前記受光手段5は、半導体受光素子の受光部を投光装置110に向けて照射光Lの受光面とし、この受光面を照射光Lの偏向面内で投光装置110の窓部に対向配置させて、照射光Lの光軸とほぼ直交させるようにしたものである。 【0020】前記判定手段6は、前述した照射指示手段5のMPU、制御メモリ、これらの周辺回路等を兼用しており、受光信号S3の入力周期を計数する受光周期のカウンタ61と、照射光S3の偏向角Aの最大値に基づく許容周期のレジスタ62とを有している。そして、前述した偏向角Aに対する照射光Lの走査周期内において、受光手段5からの受光信号S3に受光周期に基づいて、軌道130に対する構造異常の有無を検知する異常検知の処理を行っている。 【0021】図3は、図2に示す判定手段の異常検知処理の概略フローチャートである。図3に併せて示すように、この構造異常検知の処理は、受光手段5からの受光信号S3の入力待機ステップ(ST1)と、受光信号S3の入力検知ステップ(ST2)と、受光信号S3の受光周期に対する評価ステップ(ST3)と、その評価結果に基づく受光状態の報告ステップ(ST4)とを順に繰り返す構成になっている。 【0022】前記入力待機ステップ(ST1)では、照射光Lの受光信号S3が判定手段6によって受け取られるまで、前述した受光周期のカウンタ61を計数状態にさせたまま、以降の各ステップ2〜4に進行せず待機している。 【0023】前記入力検知ステップ(ST2)では、判定手段6によって受光信号S3を受け取ると共に、前記カウンタ61を停止させ、その時の計数値を読み取って受光周期としている。 【0024】前記評価ステップ(ST3)では、前述したレジスタ61から許容周期の値を読み出して受光周期と比較している。そして、受光周期の値が許容周期の範囲内にあれば、照射光S3の受光が正常状態であると認定し、この許容周期の範囲外であれば、受光が異常状態であると認定している。なお、この正常状態の認定から、異常状態の認定に切り替わるまでの時間遅れは前述したほぼ許容周期となる。 【0025】前記報告ステップ(ST4)では、正常状態が認定された場合には、前述した列車運行システムに軌道130の構造異常が無いことを報告し、異常状態の認定の場合には、フェイルセーフを確保するために軌道130の安全確認ができていない旨を報告している。すなわち、接近車両に対する単なる通知に止まらす、鉄道信号機を直ちに赤表示にしたり、最寄りのポイントを切り替えて検出地点を通過させない等の安全策が採られる。 【0026】続いて、この実施形態による構造異常センサの作用について説明する。図2に再び示すように、予め投光装置110および受光装置120を、それぞれ軌道130上の検出地点の前後に設置しておく。その際に、両装置110,120間の任意の設置間隔に合せて、例えば、この設置間隔が広い場合と狭い場合との2段階の偏向角Aから1つを選択して設定部42に設定する。また、狭い偏向角Aを選択した場合に、この偏向角Aに基づく許容周期の値を受光装置120のレジスタ62に登録し直して、受光周期の評価について認定基準を厳格にしてもよい。以上は準備段階である。 【0027】先ず、照射光Lをレール131の敷設方向に向けて投光装置110を軌道130内に設置し、続いて、同じく軌道130内において、照射光Lの偏向面内に受光装置120を配置し、その受光面を投光方向に対向させて固定する。この場合に、照射光Lが一定の偏向角Aの範囲内で走査され、その光軸が一方向に静止したものではないため、照射光Lの光軸に対して受光装置120の受光面を容易に位置合わせすることができる。 【0028】このようにして、両装置110,120の設置および位置合わせが正しくできると、受光装置120を稼働状態として、この設置位置での偏向角Aに適した許容周期を前記レジスタ62に設定し、この許容周期に基づいて、受光装置120から前記送受信装置140を介して軌道130の構造異常が無い旨の報告をする。そして、2本のレール131,131の敷設状態に異常が生じると、例えば、いずれかのレール131が位置ずれしたり、捩れたりして受光装置120を設置した枕木132が傾くと、受光装置120の受光面が照射光Lの偏向面内から外れて受光できなくなる。このため、受光装置120から安全確認ができない旨の報告を列車運行システムに行うことができる。 【0029】次に、本実施形態の投光装置110に用いられるガルバノミラー2aについて説明する。図4は、図2に示すガルバノミラーの一構成例の斜視図である。図4に示すガラバノミラー2aは、本出願人によって特開平7−218857号公報に開示されたもので、半導体からなるシリコン基板152の両面を、ホウケイ酸ガラス等からなる上側ガラス基板153と下側ガラス基板154とで挟み、各基板152〜154をサンドイッチ状に重ね合わせて接合し、全体を3層構造とした変位検出機能を備えたプレーナー型ガルバノミラーである。この他にも、本出願人によって特開平7−175005号公報にプレーナー型ガルバノミラーのみのものが開示されている。 【0030】上側ガラス基板153および下側ガラス基板154には、例えば超音波加工によって、それぞれ中央部に凹部153a,154aを設け、各凹部153a,154aをシリコン基板152方向に向けた配置で各基板152〜154を接合する。 【0031】シリコン基板152には、異方性エッチングによって枠状の溝を2重に削設し、枠体からなる外側可動板155aと、その内側の平板状の内側可動板155bとを同一素材で一体に形成する。そして、外側可動板155aをシリコン基板152の外枠に軸支して、その支軸を第1のトーションバー156a,156aとし、内側可動板155bを外側可動板155aの内側に軸支して、その支軸を第1のトーションバー156aと軸方向が直交する第2のトーションバー156b,156bとする。 【0032】従って、下側および上側ガラス基板153,154の両凹部153a,154a内には、密閉空間が形成され、外側および内側可動板155a,155bが、この密閉空間内で第1または第2トーションバー156aまたは156bを軸心として各別に揺動できる。更に、密閉空間内を真空にすれば、両可動板155a,155bの回動抵抗を低減して回動駆動に対する追従性を向上でき、また、不活性ガスを内部に封入すれば、両平面コイル157a,157bの回動電流S1による発熱の影響を、真空にするよりも低減できる。 【0033】図5は、図4に示すシリコン基板の平面図である。図5に示すように、外側可動板155aの一方の面には、電解メッキによる電鋳コイル法で平面コイル157aを形成し、枠体を周回させて表面を絶縁層で被覆する。そして、この平面コイル157aの両端を、一方の第1のトーションバー156aを介してシリコン基板152の同じ側の面上に引き出して一対の外側電極端子159a,159aを形成する。 【0034】内側可動板155bの同じ側の面にも、同様に平面コイル157bを形成被覆し、その両端を一方の第2のトーションバー156b、外部可動板155a、および他方の第1のトーションバー156aを介してシリコン基板152上に引き出し、一対の内側電極端子159b,159bを形成する。また、内側可動板155bの中央部に全反射ミラー158(本実施形態による内蔵反射鏡を構成する)を設ける。 【0035】図6は、図5に示す矢視線B−B方向から見た断面図であり、図7は、図5に示す矢視線C−C方向から見た断面図である。図6に併せて示すように、上側および下側ガラス基板153,154には、それぞれ2個づつ対となった円柱状の永久磁石160a〜163a,160b〜163bを図6に示すように配置する。このため、上側ガラス基板153の対向する2対の永久磁石160a,161aまたは162a,163aと、下側ガラス基板154の対向する2対の永久磁石160b,161bまたは162b,163bとによって磁界を形成する。 【0036】このとき、図面の左右方向に対向する上側ガラス基板153の2対の永久磁石160a,161aもしくは162a,163aどうし、また、下側ガラス基板154の2対の永久磁石160b,161bもしくは162b,163bどうしは、その極性を反対にして、例えば、永久磁石160aまたは162aのN極と、永久磁石161aまたは163aのS極とをシリコン基板152に向けて配置する。 【0037】また、図面の上下方向に対向する2対の永久磁石160a,160bもしくは161a,161bどうし、また、2対の永久磁石162a,162bもしくは163a,163bどうしは、その極性を揃えて、例えば、永久磁石160a,161bまたは162a,163bのN極と、永久磁石160b,161aのS極とをシリコン基板152を挟んで対向させ、しかも、両磁石の位置を図6、7に示す図面の左右方向にずらして配置する。 【0038】このような配置によって、それぞれの磁束を外側および内側可動板155a,155bの各平面コイル157aまたは157bの両側端部で平行にさせて、各コイルを横切るように形成させることができる。しかも、外側および内側可動板155a,155bの両側端部で反対方向を向かせるため、平面コイル157aまたは157bに流す回動電流S1とのローレンツ力によって回転モーメントが生じ、第1のトーションバー156aを軸心として外側可動板155aを、また、第2のトーションバー156bを軸心として内側可動板155bを回動させる。 【0039】以上、この構成のガルバノミラー2aによれば、投光装置110の偏向制御手段3によって、照射指示手段4からの走査信号S2に従った回動電流S1を、ガルバノミラー2aの外側および内側の電極端子159a,159bを介して平面コイル157aおよび157bに供給する。そして、反射鏡158によって、車両後方から接近する車両130の受光手段5の受光面5aに照射光Lを投射しながら走行することができる。 【0040】ガルバノミラー2aの一例としては、それぞれの可動板155a,155bの回動角+/−25度、回動速度2.5KHz、または回動角+/−45度、回動速度1.5KHzのものが適しており、これらの範囲内であれば、各トーションバー156a,156bに応力による負担がかかりすぎない。また、消費電流は220mA以下のものが適しており、一般の論理回路用の部品として好ましい。更に、重量100g程度のものが車載用のセンサとして適当である。 【0041】好ましくは、構造異常物センサ100として、実際の回動角を検出できる変位検出機能付きのガルバノミラー2aを用いてもよい。この場合には、照射光Lの偏向角Aを更に精密に制御できるため、投光装置110および受光装置120間の設置間隔を広く採っても、走行時の振動による影響を最小限に抑え、常に安定した偏向面を形成すると共に、偏向角Aを一定の範囲内に保つことができる。 【0042】続いて、この変位検出機能の一構成例について述べる。下側ガラス基板154の下面には、平面コイル157aまたは157bとそれぞれ電磁結合するよう配置した2対の検出コイル165a,165bまたは166a,166b(本実施形態による内蔵検知部を構成する)を印刷配線する。このうち、一方の各検出コイル165a,165bを、第1のトーションバー156aに対して対称の位置に配置し、他方の各検出コイル166a,166bを、第2のトーションバー156bに対して対称の位置に配置する。 【0043】各検出コイル165a,165bまたは166a,166bは、平面コイル157aとの相互インダクタンスが、外側可動板155aまたは内側可動板155bの回動角に従って変化するため、この変化量を検出して回動角を算出できる。すなわち、平面コイル157a,157bの回動電流S1に重畳させて検出用電流を流し、この検出用電流によって各検出コイル165a,165bまたは166a,166bに誘導電流を発生させる。そして、この誘導電流の変化によって相互インダクタンスの変化を検出し、その結果から算出して各回動角を知ることができる。 【0044】外側可動板155aの回動角は、全反射ミラー158によって反射される前述した照射光Lの、例えば、座標軸Xを中心とする偏向角に対応させ得るものである。また、内側可動板155bの回動角は、同様にして座標軸Xを中心とする偏向角に対応させて直交座標系の位置に座標変換でき、2本のレール131,131に沿った座標位置を正確に走査することが可能となる。 【0045】この変位検出機能付きガルバノミラー2aによれば、構造異常物センサ100の偏向制御手段3によって、内蔵された反射鏡158の実際の回動角に従って回動電流S1を正確に補正しながら供給できる。 【0046】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、照射光の偏向面内において、受光装置を容易に位置決めして設置できるため、交通機関の軌道内等への設置に適する小型軽量で安価な構成にできる。また、照射光が正しく受光できた時にのみ構造異常なしと認定し、破壊前のわずかな経路の捩れ等によっても異常ありと認定するため、安全確実な構造異常の検知が保障される。本発明の請求項2記載の構造異常センサによれば、半導体プロセス技術によって偏向手段の小型化を実現でき、寿命が長く低消費電力で安価な構造異常センサを提供することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004651 【氏名又は名称】日本信号株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年7月6日(1998.7.6) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100067356 【弁理士】 【氏名又は名称】下田 容一郎
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| 【公開番号】 |
特開2000−18913(P2000−18913A) |
| 【公開日】 |
平成12年1月21日(2000.1.21) |
| 【出願番号】 |
特願平10−190522 |
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