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【発明の名称】 ガラス板通過位置センサー
【発明者】 【氏名】福山 広人

【要約】 【課題】本発明は電子機器等に用いる極薄ガラス板4の挟持移送加工において、両側加工機を動作させるタイミングの精度及び硝子の破損等を考慮した安全性の高い位置検出センサーを得ることを目的とする。

【解決手段】機枠1に設けた上部コンベヤ2の下側移行ベルト2’と、下部コンベヤ3の上側移行ベルト3’とに挟持されて移行するガラス板4に接するローラ5を、機枠1に遊支した槓杆6の一端にベアリング5’を介して設け、該槓杆6の遊支軸6’から他端側6bが一端側6aより重く、該他端側6bの遊動下降ストッパ7を設け、該ストッパ7による槓杆6停止時に上記他端側6bの遊動下降下面7’に向って一定間隙tを保つ近接スイッチ8を設けてなり、かつ上記停止時に上記一端側6aをガラス板4の移行方向aからその反対側に向って下向に傾斜させてなるものである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 機枠に設けた上部コンベヤの下側移行ベルトと、下部コンベヤの上側移行ベルトとに挟持されて移行するガラス板に接するローラを、機枠に遊支した槓杆の一端にベアリングを介して設け、該槓杆の遊支軸から他端側が一端側より重く、該他端側の遊動下降ストッパを設け、該ストッパによる槓杆停止時に上記他端側の遊動下降下面に向って一定間隙を保つ近接スイッチを設けてなり、かつ上記停止時に上記一端側をガラス板の移行方向からその反対側に向って下向に傾斜させてなるガラス板通過位置センサー。
【請求項2】 槓杆が機枠に昇降調節自在に設けた支持板に遊支し、該支持板に上記ストッパを螺入したストッパ位置調節金具を設けた請求項1記載のガラス板通過位置センサー。
【請求項3】 上記一端側が伸縮調節自在である請求項1又は2記載のガラス板通過位置センサー。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は上下のコンベヤのベルトに挟持されて送られてくる電子機器用のきわめて薄いガラス板の位置を検出するセンサーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子機器例えばディスプレイ用の薄いガラス板は厚さ0.7mmより薄くなるとコンベヤベルトに挟持されて送られてくる位置の検出にリミットスイッチを用いると精度の低下を来した。
【0003】即ちリミットスイッチの動作腕にガラス板が当接した後スプリングに抗して動作腕が接点を閉じるまでに時間が掛り、かつスプリングの力で薄いガラス板が破損するという問題がある。
【0004】リミットスイッチに代りフォトセンサーを用いると冷却に水を用い難く、その点で光学的センサーを用いることは困難であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は0.7mm〜0.3mm程度の極薄ガラス板を上下のベルトコンベヤ間に挟持して移送し、該ガラス板の両角部、両側部等を定寸に加工する際に安全に用いられるガラス板通過位置センサーを得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するため本発明は機枠に設けた上部コンベヤの下側移行ベルトと、下部コンベヤの上側移行ベルトとに挟持されて移行するガラス板に接するローラを、機枠に遊支した槓杆の一端にベアリングを介して設け、該槓杆の遊支軸から他端側が一端側より重く、該他端側の遊動下降ストッパを設け、該ストッパによる槓杆停止時に上記他端側の遊動下降下面に向って一定間隙を保つ近接スイッチを設けてなり、かつ上記停止時に上記一端側をガラス板の移行方向からその反対側に向って下向に傾斜させてなるガラス板通過位置センサー槓杆が機枠に昇降調節自在に設けた支持板に遊支し、該支持板に上記ストッパを螺入したストッパ位置調節金具を設けた上記第1発明記載のガラス板通過位置センサー上記一端側が伸縮調節自在である上記第1又は第2発明記載のガラス板通過位置センサーによって構成される。
【0007】
【発明の実施の形態】機枠1に図5に示すように上部コンベヤ2及び下部コンベヤ3を設ける。両コンベヤ2、3は何れも駆動歯車2a、3a及び従動歯車2b、3bよりなり、何れにも無端タイミングベルトが掛回され、上部コンベヤ2の下側移行ベルト2’と下部コンベヤ3の上側移行ベルト3’とが近接し、両ベルト2’、3’間に極薄ガラス板4を供給し、該ガラス板4は両ベルト2’、3’間に挟持されて矢印a方向に移行する。図5中3”は供給ベルト、3cは供給ベルト3”用の迂回歯車である。
【0008】下部コンベヤ3には機枠1に長方形支持板9を設け、該支持板9には縦方向長孔11、11を穿設し、該長孔11、11を経て機枠1側に穿設した螺孔にボルト12、12を螺入し長孔11、11に沿って上記支持板9を昇降調節自在に上記機枠1に固定する。
【0009】上記支持板9の上部には槓杆6の中程を遊支軸6’によってベアリング6”を介して遊動自在に支持し、槓杆6の一端(上端)には両ベルト2’、3’に挟持されて該ベルト2’、3’の移行方向(矢印a)に移行する上記ガラス板4に接する樹脂ローラ5をベアリング5’を介して遊支し、上記遊支軸6’から他端側(下端側)6bが上記ローラ5を含む一端側(上端側)6aよりも重量を若干大に形成する。
【0010】そして上記他端側6bの遊動下降ストッパ7を上記支持板9に設けたストッパ位置調節金具10に螺入し、該ストッパ7によって上記槓杆6を停止させた際、他端側6bの遊動下降下面7’に向って一定間隙t(1.0〜4.0mm)を保つ近接スイッチ8を上記金具10に雌螺子8’、8’で挟持する。
【0011】ストッパ7による上記槓杆6の停止時に上記一端側6a(上端側)を上記ガラス板4の移行方向(矢印a)からその反対側に向って下向に傾斜させ、図1、図2では一端側6aから他端側6bを遊支軸6’の中心を通る中心線cに沿って直線状に形成するが、遊支軸6’を中心に他端側6bを上下に屈曲させ、屈曲槓杆とすることができる(図示していない)。
【0012】上記ストッパ位置調節金具10は図1に示すように他端側6bに平行な金具本体10’に他端側6bに向って長い長孔13、13を穿設し、支持板9に穿設した螺孔に該長孔13、13を経てボルト14、14を螺入し金具本体10’を他端側6bに近接離反調節可能に設け、該本体10’に穿設した雌螺孔にボルトによるストッパ7を螺入し、その先端で他端側6bの遊動下降下面7’を止め、その状態で金具本体10’の延長部10”に設けた近接スイッチ8の先端面と遊動下降下面7’との間に一定間隙tを保持するものである。
【0013】さらに槓杆6の一端側6aは図1に示すように樹脂ローラ5の支持具5”の基部に中心線に沿う切込溝5aを形成し、該溝5aを経て一端側6aに形成した螺孔に小ボルト5b、5bを螺入して支持具5”を一端側6aに伸縮調節自在に支持するものである。
【0014】従って上側及び下側移行ベルト2’、3’に挟持されて矢印a方向に移行する極薄ガラス板4が図3に示すように上記ローラ5、5に接し該ローラ5、5を下降させると近接スイッチ8の一定間隙tが直ちに開いて上記ガラス板4が上記ローラ5、5を押圧下降した時点を検出し、検出信号により、設定時間後に回転砥石15、15が図3実線位置から仮想線位置に移動し、上記ガラス板4の両角部又は両側縁部を同時に研削・成形加工することができる。
【0015】槓杆6(ローラ5を含む)の一端側6aと他端側6bとの重量差は少ない程上記ガラス板4の検出感度が良好となり、又上記ローラ5と該ガラス板4との衝傷は少なくなる。
【0016】尚図4中16で示すものは上側移行ベルト3’の下面案内板、17は下側移行ベルト2’の押え歯車、18は押え歯車17の支持板、19は該支持板18の支軸、20は該支持板18の上部牽引発条である。
【0017】
【発明の効果】本発明は上述のように構成したので極薄ガラス板が槓杆の一端に設けたローラに当っても槓杆は遊支軸を中心に下降回動して直ちに検出信号を発信し得て検出精度が高く、かつ極薄ガラス板への接触圧が軽く該ガラス板の損傷を防止し得る効果がある。
【0018】又槓杆の位置は上記支持板で微調整されストッパの位置も上記支持板に対して調節金具で微調整し、かつ上記ローラの高さも微調整し得て検出位置を設定位置に精度良く調整し得るものである。
【出願人】 【識別番号】591148554
【氏名又は名称】株式会社福山鉄工所
【出願日】 平成10年7月3日(1998.7.3)
【代理人】 【識別番号】100068973
【弁理士】
【氏名又は名称】藤井 信行 (外1名)
【公開番号】 特開2000−18901(P2000−18901A)
【公開日】 平成12年1月21日(2000.1.21)
【出願番号】 特願平10−188617