| 【発明の名称】 |
遠心薄膜乾燥機 |
| 【発明者】 |
【氏名】小川 智
【氏名】井手 勝記
【氏名】森川 彰
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| 【要約】 |
【課題】蒸発蒸気排出口から排出される汚泥粉を大幅に減少する構造簡単な遠心薄膜乾燥機を提供すること。
【解決手段】上部に汚泥が投入される汚泥投入口を,下部に乾燥汚泥が排出される汚泥排出口を設けた円筒状の伝熱胴と、伝熱胴内に回転自在に配設された主軸と、主軸外周に取付けられ伝熱胴内に供給される汚泥を伝熱胴内に引延ばして薄膜を形成するブレードと、伝熱胴内の下から上への空気の流れによって水分を蒸発させ,蒸発した水分を空気とともに排出する蒸発蒸気排出口とを備え、蒸発蒸気排出口の一部に遠心力により外部に排出されようとする汚泥粉を伝熱胴内にはね返す切り欠きを設けているので、下から上への蒸発した水分と共に空気の流れに乗った汚泥粉は、蒸発蒸気排出口の回転方向端部の切り欠きに当たり跳ね返されるため、蒸発蒸気排出口より外方への汚泥粉量は大幅に減少する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 上部に汚泥が投入される汚泥投入口を,下部に乾燥汚泥が排出される汚泥排出口を設けた円筒状の伝熱胴と、前記伝熱胴内に回転自在に配設された主軸と、この主軸外周に取付けられ前記伝熱胴内に供給される汚泥を当該伝熱胴内に引延ばして薄膜を形成するブレードと、前記伝熱胴内の下から上への空気の流れによって水分を蒸発させ,この蒸発した水分を空気とともに排出する蒸発蒸気排出口とを備え、前記蒸発蒸気排出口の一部に遠心力により外部に排出されようとする汚泥粉を前記伝熱胴内にはね返す切り欠きを設けたことを特徴とする遠心薄膜乾燥機。 【請求項2】 前記主軸の回転方向に対する前記蒸発蒸気排出口の手前に突起を設けたことを特徴とする請求項1記載の遠心薄膜乾燥機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、食品工業,化学工業,産業廃棄物処理業,水処理業などにおいて用いられる遠心薄膜乾燥機に関する。 【0002】 【従来の技術】遠心薄膜乾燥機は、無薬注の運転を1回行うだけで、高含水率の生汚泥などを自然焼却可能な低含水率の程度にまで脱水、乾燥させることができる。このため遠心薄膜乾燥機は、生汚泥などの脱水、乾燥のための装置として、省エネルギおよび環境保護の面から注目されている。 【0003】図4は、従来の遠心薄膜乾燥機の全体断面図であり、図5は図4のB−B断面図である。図4において、遠心薄膜乾燥機20は薄肉の伝熱胴1と、この伝熱胴1内部に伝熱胴1と同軸に設けられた主軸2とを備えている。伝熱胴1の上部には生汚泥6が投入される汚泥投入口1aが設けられ、伝熱胴1の下端部には乾燥汚泥8が排出される汚泥排出口1bが設けられている。主軸2は、駆動モータ7の駆動によってプーリ15およびベルト16を介して回転するように構成されている。主軸2の汚泥投入口1a近傍付近に汚泥投入口1aから伝熱胴1内に供給された生汚泥6を伝熱胴1内面に沿って分散させる分配リング3が設けられている。 【0004】また、伝熱胴1の外側には汚泥の脱水、乾燥用の熱源となる蒸気ジャケット5が設けられ、この蒸気ジャケット5内に蒸気入口5aから加熱蒸気が流入し、蒸気出口5bから流出するようになっている。 【0005】汚泥投入口1aから伝熱胴1内に供給された生汚泥6は、主軸2とともに回転する分配リング3によって伝熱胴1の内壁に沿うように分配される。さらに生汚泥6は主軸2とともに回転するブレード4によって伝熱胴1の内壁に押付けられ薄膜状に引延ばされる。この薄膜状となった生汚泥6は、生汚泥6の自重および次々に供給される新たな生汚泥6の圧力によって少しずつ降下する。その際、生汚泥6は、伝熱胴1の外側の蒸気ジャケット5内に供給される加熱蒸気によって伝熱胴1を介して加熱され、その水分が蒸発して乾燥され、乾燥汚泥8となる。この乾燥汚泥8は伝熱胴1の下端に設けられた汚泥排出口1bから排出される。他方、生汚泥6から蒸発した水分は、伝熱胴1の上部に設けられた蒸発蒸気排出口9から外方へ排出される。このとき、汚泥粉10も水分と一緒に蒸発蒸気排出口9から外方へ排出される。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した従来の遠心薄膜乾燥機20では、蒸発蒸気排出口9から汚泥粉10も外方へ排出されるため、この汚泥粉10を取り除く保守をたびたび行う必要があった。 【0007】本発明は、上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、蒸発蒸気排出口から排出される汚泥粉を大幅に減少する構造簡単な遠心薄膜乾燥機を提供することにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明の請求項1は、上部に汚泥が投入される汚泥投入口を,下部に乾燥汚泥が排出される汚泥排出口を設けた円筒状の伝熱胴と、前記伝熱胴内に回転自在に配設された主軸と、この主軸外周に取付けられ前記伝熱胴内に供給される汚泥を当該伝熱胴内に引延ばして薄膜を形成するブレードと、前記伝熱胴内の下から上への空気の流れによって水分を蒸発させ,この蒸発した水分を空気とともに排出する蒸発蒸気排出口とを備え、前記蒸発蒸気排出口の一部に遠心力により外部に排出されようとする汚泥粉を前記伝熱胴内にはね返す切り欠きを設けたことを特徴とする。 【0009】本発明の請求項2は、請求項1記載の遠心薄膜乾燥機において、前記主軸の回転方向に対する前記蒸発蒸気排出口の手前に突起を設けたことを特徴とする。請求項1および請求項2によれば、下から上への蒸発した水分とともに、空気の流れに乗った汚泥粉は、蒸発蒸気排出口の回転方向端部の切り欠きまたは突起に当たり跳ね返されるため、蒸発蒸気排出口より外方への汚泥粉量は大幅に減少する。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図を参照して説明する。図1は本発明の第1実施例(請求項1対応)である遠心薄膜乾燥機の断面図であり、図2は図1のA−A断面図である。なお、図4の従来例と同一部分には同一符号を付して説明する。 【0011】図に示すように、本実施例の遠心薄膜乾燥機20は、円筒状の伝熱胴1と、この伝熱胴1内に回転自在に配設された主軸2と、この主軸2に固着した分配リング3とブレード4とから構成されている。 【0012】伝熱胴1の上部には生汚泥6が投入される汚泥投入口1aが設けられ、下端部には乾燥汚泥8が排出される汚泥排出口1bが設けられている。また、伝熱胴1の外側には蒸気ジャケット5が設けられ、この蒸気ジャケット5には、加熱蒸気が流入する蒸気入口5aと加熱蒸気が流出する蒸気出口5bが設けられており、蒸気ジャケット5内の加熱蒸気により伝熱胴1が加熱される。また、遠心薄膜乾燥機20の主軸2は、プーリ15およびベルト16を介して駆動モータ7に連結されている。さらに、伝熱胴1の上部には蒸発蒸気排出口9が設けられており、この蒸発蒸気排出口9付近には図2に示すように切り欠き11を形成してある。 【0013】次に、本実施例の作用について説明する。汚泥投入口1aから伝熱胴1内に供給された生汚泥6は、主軸2とともに回転する分配リング3によって伝熱胴1の内壁に沿うように分散される。さらに、生汚泥6は、ブレード4によって伝熱胴1の内壁に押付けられ薄膜状に引延ばされる。薄膜状となった生汚泥6の自重および次々に供給される生汚泥6の圧力によって少しずつ降下する。その際、生汚泥6は、伝熱胴1の外側の蒸気ジャケット5内に供給される加熱蒸気によって伝熱胴1を介して加熱され、その水分が蒸発して乾燥されて乾燥汚泥8となる。この乾燥汚泥8は伝熱胴1の下端に設けられた汚泥排出口1bから排出される。 【0014】他方、生汚泥6から蒸発した水分は、伝熱胴1の上部に設けられた蒸発蒸気排出口9から外方へ排出される。このとき、汚泥粉10は蒸発蒸気排出口9の回転方向端部の切り欠き13に当たり跳ね返されるので、汚泥粉10は蒸発蒸気排出口9より外方への排出が大幅に減少する。 【0015】図3は本発明の第2実施例(請求項2対応)の遠心薄膜乾燥機の蒸発蒸気排出口付近の断面図であり、図1の第1実施例と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。図に示すように、本実施例が図1の第1実施例と異なる点は、主軸2の回転方向に対する蒸発蒸気排出口9の手前に突起12を設けた構成のみである。 【0016】したがって、生汚泥6を乾燥汚泥8とする工程は上記第1実施例と同様であるが、本実施例では切り欠き11の代りに突起12を設けているため、汚泥粉10はこの突起12に当たり跳ね返される。このように汚泥粉10は蒸発蒸気排出口9から離れ、蒸発蒸気排出口9より外方へ出にくくなるため、蒸発蒸気排出口9より外方への排出が大幅に減少する。 【0017】 【発明の効果】以上説明したように、本発明(請求項1及び請求項2対応)によれば、簡単な構成により汚泥粉は蒸発蒸気排出口より出にくくなり、大幅に減少するので、従来技術と比べて蒸発蒸気排出口より出てしまった汚泥粉の処理など保守が容易になる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003078 【氏名又は名称】株式会社東芝
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| 【出願日】 |
平成11年5月18日(1999.5.18) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100087332 【弁理士】 【氏名又は名称】猪股 祥晃 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−329464(P2000−329464A) |
| 【公開日】 |
平成12年11月30日(2000.11.30) |
| 【出願番号】 |
特願平11−136900 |
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