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【発明の名称】 送風装置
【発明者】 【氏名】牛越 康徳

【氏名】中込 靖

【氏名】服部 智

【氏名】山口 順子

【要約】 【課題】全体に送風したり、部分的に送風したりしてスピーディに乾燥・暖房する送風装置を得ることを目的とする。

【解決手段】送風機を内蔵し、該送風機が送風する空気を吸い込む吸込口を有する吸込側中空支柱体と、この吸込側中空支柱体と直列に連通され、前記空気を下方へ吹き出す吹出口を有する吹出側中空支柱体と、を備え、前記吸込側中空支柱体が、該吸込側中空支柱体の下面側に設けられ、前記送風機からの空気を下方へ吹き出すバイパス開口部と、このバイパス開口部の上方に設けられ、当該開口部と前記吹出側中空支柱体に連通する前記吸込側中空支柱体の風路との間を回動するバイパス開閉扉と、を具備し、前記空気を前記吸込側中空支柱体の開口部又は前記吹出側中空支柱体の吹出口の少なくともいずれか一方の口から吹き出すことを特徴とする送風装置。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 送風機を内蔵し、該送風機が送風する空気を吸い込む吸込口を有する吸込側中空支柱体と、この吸込側中空支柱体と直列に連通され、前記空気を下方へ吹き出す吹出口を有する吹出側中空支柱体と、を備え、前記吸込側中空支柱体が、該吸込側中空支柱体の下面側に設けられ、前記送風機からの空気を下方へ吹き出すバイパス開口部と、このバイパス開口部の上方に設けられ、当該開口部と前記吹出側中空支柱体に連通する前記吸込側中空支柱体の風路との間を回動するバイパス開閉扉と、を具備し、前記空気を前記吸込側中空支柱体の開口部又は前記吹出側中空支柱体の吹出口の少なくともいずれか一方の口から吹き出すことを特徴とする送風装置。
【請求項2】 加熱手段が、前記空気の流れに対する前記吸込側中空支柱体のバイパス開口部の上流側に設けられ、前記空気を温めることを特徴とする請求項2に記載の送風装置。
【請求項3】 リモコンが、前記バイパス開閉扉と接続部材を介して接続されて該開閉扉を回動させる駆動手段の動作を制御することを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の送風装置。
【請求項4】 前記加熱手段が、自己温度上昇に伴って抵抗値が増大するPTCヒータからなり、前記空気の加熱温度を調整することを特徴とする請求項2に記載の送風装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、衣類又は室内等を乾燥する送風装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図12は、例えば実開平5−44097号公開公報の図12に示された従来の送風装置である乾燥機能付収納システムポールであり、この図において、100は床と天井面との間に突っ張りポール状の中空円筒状の支柱、100aはこの支柱の外周面にほぼ均等に設けられ、支柱の中空円筒部と連通する細長い複数の吹出孔、100bはこの複数の吹出孔に対して垂直に設けられ、衣類等が掛けられるハンガーアーム、200は支柱の下端に設けられ、支柱の中空円筒へ温風を送風する乾燥機である。なお、支柱の他端は天井面に固定されたり、或いは、移動できるように、単に天井側を向いて設置される構成になっており、支柱及び乾燥機等の全体構成部品は床面で支えられる。
【0003】次に、この従来の送風装置の動作を説明する。まず、乾燥機200から支柱100の中空円筒部へ温風が送られると、この温風は支柱の中空円筒内を通って支柱外周面の細長い複数の吹出孔100aから横方向へ床面と平行に吹き出される。次に、この横方向へ吹き出された温風はハンガーアーム100bに掛けられた衣類に直交して当たり、衣類を温めながら乾燥し、その後、天井側と床側へそれぞれ流れて行く。なお、この時、温風は衣類の形状等により床側方向よりも天井側へ多く流れたり、逆に、床側へ多く流れたりする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように従来の送風装置では、温風が被乾燥物体である衣類に当った後、天井側と床側へそれぞれ流れて行くため、被乾燥物体の後の被乾燥物の乾燥に寄与しないという問題点があった。また、支柱が天井側と床側との間に位置し、温風を支柱の横方向から吹き出しているため、設置室内の上下の温度差や被乾燥物体の形状等の影響を受けて乾燥ムラが生じたり、設置室内の上下の温度差が大きくなるという問題点があった。また、床と天井との間に設置するため、余分な据え付け床面積が必要となり、生活床面領域が狭くなるという問題点があった。
【0005】この発明はかかる問題点を解決するためになされたもので、生活空間のデッドスペースを有効に活用しながら、室内の温度ムラが少く、上から下へ順次に衣類等をスピーディに乾燥する使い勝手の良い送風装置を提供することを目的とする。また、スポツト送風したり、全体送風したりする多機能化された使い勝手の良い送風装置を提供することを目的とする。また、安全性の高い送風装置を提供することを目的とする。また、運転操作性の良い送風装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係わる送風装置は、送風機を内蔵し、該送風機が送風する空気を吸い込む吸込口を有する吸込側中空支柱体と、この吸込側中空支柱体と直列に連通され、前記空気を下方へ吹き出す吹出口を有する吹出側中空支柱体と、を備え、前記吸込側中空支柱体が、該吸込側中空支柱体の下面側に設けられ、前記送風機からの空気を下方へ吹き出すバイパス開口部と、このバイパス開口部の上方に設けられ、当該開口部と前記吹出側中空支柱体に連通する前記吸込側中空支柱体の風路との間を回動するバイパス開閉扉と、を具備し、前記空気を前記吸込側中空支柱体の開口部又は前記吹出側中空支柱体の吹出口の少なくともいずれか一方の口から吹き出すものである。
【0007】また、加熱手段が、前記空気の流れに対する前記吸込側中空支柱体のバイパス開口部の上流側に設けられ、前記空気を温めるものである。
【0008】また、リモコンが、前記バイパス開閉扉と接続部材を介して接続されて該開閉扉を回動させる駆動手段の動作を制御するものである。
【0009】また、前記加熱手段が、自己温度上昇に伴って抵抗値が増大するPTCヒータからなり、前記空気の加熱温度を調整するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、この実施の形態1の構成図であり、この図において、1は空気を吸い込む吸込口1aを有する吸込側中空支柱体、2はこの吸込側中空支柱体1と直列に連通され、吸込側中空支柱体1からの空気を吹き出す吹出口2aを有する吹出側中空支柱体、3は吸込側中空支柱体1内に設けられ、当該吸込口からの空気を吹出側中空支柱体の吹出口へ送風する送風機、4は吸込側中空支柱体1内に設けられ、送風機3が送風する空気を温める加熱手段、5は吸込口1aに設けられ、吸込側中空支柱体1内へ指等が入らないようにするファンガード部、6は吸込口1aを覆うように脱着自在に設けられ、吸込口1aから紙や異物等が中空支柱体1内へ侵入するのを防止するフィルター部6bを具備し、吸込口6aを有する吸込口パネル部、7は加熱手段の空気の流れの上流に設けられ、加熱手段に対する空気の流れ方向を調整する風向変更板、8は吸込側中空支柱体1及び吹出側中空支柱体2からなる中空支柱体を壁間等に支持する支持部材であり、この支持部材8は生活空間のデッドスペースを活用するため、中空支柱体1、2を室内の壁間等にほぼ水平に支持するように構成され、この状態で吹出側中空支柱体2の吹出口2aはほぼ下方を向くように構成されている。
【0011】また、9は加熱手段4が位置する吸込側中空支柱体1の部位に設けられ、温度を検知する温度検知手段、10はこの温度検知手段9の検知結果から送風機3又は加熱手段4の動作を制御する制御手段である電子回路部、11はこの電子回路部10を介して送風機3又は加熱手段4の動作を操作するリモコンである。
【0012】また、12は吸込側中空支柱体1の風路ケーシング1cに設けられ、送風機3からの空気又は加熱手段4を通った空気をバイパスさせるバイパス機構であり、このバイパス機構部12は、吸込側中空支柱体1内の送風機3又は加熱手段4後の風路ケーシング面1cの下面側に設けられ、空気をバイパスさせるバイパス開口部12aと、このバイパス開口部12a上方の吸込側中空支柱体内側に設けられ、当該開口部12aと吹出側中空支柱体に連通する吸込側中空支柱体1の風路との間を回動し、吹出側中空支柱体2へ連通する風路開口又はバイパス開口部12aのいずれか一方の開口を塞ぐことにより、空気をバイパス開口部12aへ流したり、吹出側中空支柱体1へ流したりするバイパス開閉扉12bと、このバイパス開閉扉と接続部材で連結され、バイパス開閉扉12bを回動させてるステッピングモータ等からなる駆動手段12cとで構成されている。
【0013】また、リモコン11は、電子回路部10を介して送風機3又は加熱手段4の動作を操作すると共に、駆動手段12cの動作を介してバイパス機構部12のバイパス開閉扉の回動を操作する。
【0014】次に、このように構成された動作について説明する。まず、リモコン11等の操作により電源が投入され、バイパス機構部12の開閉扉12がバイパス開口部12aを閉じた状態で、送風機3及び加熱手段4が駆動すると、送風機3が吸込口1aから吸い込んだ空気を吸込口パネル部6のフィルター部6b及びファンガード部5を介して送風し、フィルター部6bによって異物等を除去し、風向変更板7によって空気の流が風路内を均等に流れるように調整されてから加熱手段2で温められ、吸込側中空支柱体1の送風路内を通って、この吸込側中空支柱体1と直列に連通された吹出側中空支柱体側2へ進み、その吹出口2aから下方へ向かって吹き出される。
【0015】なお、この時、吹出口2aから空気を均等に吹き出すため、吹出口の開口面積を空気の流れの上流側へ行くに従って小さくしたり、或いは、吹出側中空支柱体2の送風路断面積を空気の流れの下流側へ行くに従って小さくしたりし、空気が通る風路抵抗を徐々に下流側で大きくなるようにして、吹き出し風速が均等になるように構成しているので、吹出口から吹き出される空気はほぼ均等に下方へ吹き出される。
【0016】次に、この吹出口から均等に下方へ吹き出された温かい空気は、吹出口近傍に順次吊り下げられた被乾燥物体である濡れた衣類や、髪毛等を上から下へ順番に乾燥するようになる。また、被乾燥物体が無い場合でも、その周りの空気を上から下へ循環させながらムラなくほぼ均等に温めたり、或いは、それによって周りの空気の相対湿度を下げたりするようになる。即ち、図2示すように、乾燥装置として機能したり、暖房装置として機能したたりすることになる。
【0017】次に、リモコン11等を操作し、バイパス機構部12の開閉扉がバイパス開口部12aを開いた状態で、送風機3及び加熱手段4が駆動すると、送風機3によって吸込口1aから吸い込まれた空気は吸込口パネル部6のフィルター部6b及びファンガード部5を通過し、このフィルター部6bによって異物等が除去され、風向変更板7によって空気の流れが風路内を均等に流れるように調整されてから加熱手段2で温められ、この温められた空気は、図1に示すように、バイパス開閉扉12bによって吹出側中空支柱体2の送風路と連通する吸込側中空支柱体1内の送風路が閉じられ、バイパス開口部12aが開かれているので、バイパス機構部12のバイパス開口部12aから下方へ向かって吹き出される。
【0018】次に、このバイパス開口部12a吹出口から下方へ吹き出された温かい空気は、吹出口近傍の下の被乾燥物体である濡れた衣類や、髪毛等を吹出側中空支柱体側2の風路抵抗が少なくなった分だけ、スピーディに乾燥するようになる。
【0019】また、被乾燥物体が無い場合でも、その周りの空気を上から下へ循環させながらムラなく吹出側中空支柱体側2の風路抵抗が少なくなった分だけ、スピーディにほぼ均等に温めたり、或いは、それによってスピーディに相対湿度を下げたりするようになる。
【0020】従って、図3に示すように、この送風装置を台所や浴室等の壁間等に設置すると、台所や、浴室乾燥装置となったり、或いは、ヘアドライアとしての乾燥装置として機能したり、また、更衣室等に設置すると更衣室の暖房装置になったりする。
【0021】なお、送風機3から送風された空気は加熱手段4によって温められなくても、その吹出し風速によって濡れた被乾燥物体表面の水分の蒸発活動を促すため、前述したような乾燥効果は充分に得られる。特に、空気が乾燥している季節においては、加熱手段4を動作させなくても充分に乾燥するようになる。また、被乾燥物体が無い場合でも、その周りの空気を上から下へ循環させながら室内の温度ムラを解消するようになる。
【0022】また、以上の説明では、バイパス開閉扉12bをステッピングモータ等からなる駆動手段12cをリモコン11によって回動するように制御したが、手動によってバイパス開閉扉12bを操作するようにしても良い。
【0023】また、加熱手段4として自己温度上昇に伴って抵抗値が増大するPTCヒータを用いて空気を温めると、その温度上昇による抵抗値の増大によって電流値が低下し、加熱力が弱くなり、空気を所定温度以上に上げなくなる。従って、加熱手段としてPTCヒータを用いると、空気の加熱温度を調整するようになるため、常に所定温度以下の空気を送風する安全性の高い送風装置が得られる。
【0024】以上説明したように、前記吸込側中空支柱体が、該吸込側中空支柱体の下面側に設けられ、前記送風機からの空気を下方へ吹き出すバイパス開口部と、このバイパス開口部の上方に設けられ、当該開口部と前記吹出側中空支柱体に連通する前記吸込側中空支柱体の風路との間を回動するバイパス開閉扉と、を具備し、前記空気を前記吸込側中空支柱体の開口部又は前記吹出側中空支柱体の吹出口の少なくともいずれか一方の口から吹き出すので、、空気を上から下へ循環するようになると共に、特に、開口部から吹き出すようにすると、ヘアドライア(スポット乾燥機)等として機能するようになるため、室内の温度ムラが少く、濡れた衣類等をスピーディに乾燥すると共に、利用者が使用目的に応じて空気の吹出口を選択できる使い勝手が良く、多機能化された送風装置が得られる。
【0025】また、加熱手段が、空気の流れに対する吸込側中空支柱体のバイパス開口部の上流側に設けられ、空気を温めるので、この温められた空気が上から下へ吹出されるため、更にスピーディに衣類や髪等を乾燥するのに利用したり、ヘアドライア等として利用できる使い勝手が良く、多機能化された送風装置が得られる。
【0026】また、リモコンが、バイパス開閉扉と接続部材を介して接続されて該開閉扉を回動させる駆動手段の動作を制御するので、高い壁間に設置されても操作できるようになるため、運転の操作性が良く、使い勝手の良い送風装置が得られる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の送風装置おいては、前記吸込側中空支柱体が、該吸込側中空支柱体の下面側に設けられ、前記送風機からの空気を下方へ吹き出すバイパス開口部と、このバイパス開口部の上方に設けられ、当該開口部と前記吹出側中空支柱体に連通する前記吸込側中空支柱体の風路との間を回動するバイパス開閉扉と、を具備し、前記空気を前記吸込側中空支柱体の開口部又は前記吹出側中空支柱体の吹出口の少なくともいずれか一方の口から吹き出すので、空気を上から下へ循環するようになると共に、特に、開口部から吹き出すようにすると、ヘアドライア(スポット乾燥機)等として機能するようになるため、室内の温度ムラが少く、濡れた衣類等をスピーディに乾燥すると共に、利用者が使用目的に応じて空気の吹出口を選択できる使い勝手が良く、多機能化された送風装置が得られる。
【0028】また、加熱手段が、空気の流れに対する吸込側中空支柱体のバイパス開口部の上流側に設けられ、空気を温めるので、この温められた空気が上から下へ吹出されるため、更にスピーディに衣類や髪等を乾燥すると共に、特に、開口部から吹き出すようにすると、ヘアドライア等(スポット乾燥機)として機能するようになるため、使い勝手が良く、多機能化された使い勝手の良い送風装置が得られる。
【0029】また、リモコンが、バイパス開閉扉と接続部材を介して接続されて該開閉扉を回動させる駆動手段の動作を制御するので、高い壁間に設置されても操作できるようになるため、操作性が良く、使い勝手の良い送風装置が得られる。
【0030】また、加熱手段として自己温度上昇に伴って抵抗値が増大するPTCヒータを用いたので、空気の加熱温度を調整するようになるため、常に所定温度以下の空気を送風する安全性の高い送風装置が得られる。
【出願人】 【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
【出願日】 平成11年5月20日(1999.5.20)
【代理人】 【識別番号】100102439
【弁理士】
【氏名又は名称】宮田 金雄 (外2名)
【公開番号】 特開2000−329459(P2000−329459A)
【公開日】 平成12年11月30日(2000.11.30)
【出願番号】 特願平11−139867