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【発明の名称】 乾燥機
【発明者】 【氏名】中本 重陽

【氏名】細川 文信

【氏名】来田 憲治

【氏名】梶浦 智彰

【要約】 【課題】従来の衣類乾燥機、浴室乾燥機、あるいは床下乾燥機は、エネルギー効率が低いという課題を有している。

【解決手段】乾燥室1の室外から吸気した空気と、吸着剤11を再生した後の空気との間で熱交換を行う熱交換器19を設けるようにして、排気される再生空気が有している顕熱と潜熱とを有効に利用でき、施工が簡単で、エネルギー効率の高い乾燥機としているものである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 乾燥室外の空気から水分を吸着する吸着剤と、乾燥室外の空気を前記吸着剤を介して乾燥室に導く除湿風路と、乾燥室外の空気を前記吸着剤を介して再び乾燥室外に導く再生風路と、前記除湿風路および再生風路に空気を送風する送風手段と、前記吸着剤の風上に配置した加熱手段と、前記送風手段が送風する送風経路を前記除湿風路または前記再生風路に切り換える風路切換手段と、前記送風手段が乾燥室外から吸気した空気と、前記吸着剤を再生した後の空気との間で熱交換を行う熱交換器と、前記各部を制御する制御手段とを有する乾燥機。
【請求項2】 乾燥室外の空気から水分を吸着する吸着剤と、乾燥室外の空気を前記吸着剤を介して乾燥室に導く除湿風路と、乾燥室外の空気を前記吸着剤を介して再び乾燥室外に導く再生風路と、乾燥室外から吸気した空気を前記吸着剤を介して乾燥室内に吐出する第1送風手段と、乾燥室外の空気を吸気して前記吸着剤を介して再び乾燥室外に吐出する第2送風手段と、前記第2送風手段が吸気した乾燥室外の空気を昇温して吸着剤を加熱する加熱手段と、前記吸着剤の位置を前記除湿風路側または前記再生風路側に切り換える回転手段と、前記第2送風手段が乾燥室外から吸気した空気と、前記吸着剤を再生した後の空気との間で熱交換を行う前記再生風路中に設けた熱交換器と、前記各部を制御する制御手段とを有する乾燥機。
【請求項3】 第2送風手段は、熱交換器の風下に配置した請求項2に記載した乾燥機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気を除湿して床下や浴室や部屋や衣類を乾燥する乾燥機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば従来使用されている衣類乾燥機は図6に示しているような構造になっている。すなわち、例えばビニール等で組み立て自在に形成した衣類を収容する乾燥室1に、送風手段5が吸着剤2を介して、循環風路3を使用して空気を循環送風しているものである。送風手段5としては、例えばシロッコファンが使用されている。また吸着剤2としては、シリカゲルあるいはゼオライトが使用されている。このとき、吸着剤2が循環空気中の水分を吸着して活性が失われたときに、吸着剤2の風上側に配置している加熱手段6を通電することによって、吸着剤2が吸着した水分を放出させて活性化しているものである。この活性化工程では、制御手段9は、風路切換手段7を再生風路4側が開き循環風路3側が閉じるようにして、吸着剤2が吸着した水分を含んだ多湿となった空気が乾燥室1内には循環させずに、再生風路4を通って乾燥室1外に排出するようにしている。また風路切換手段8は、前記循環風路3と再生風路4とを切り換えるものである。
【0003】以上の構成で、図示していない操作部を使用者が操作して、運転を開始すると、制御手段9が、風路切換手段7と風路切換手段8とを循環風路3が開くように作動させた状態で、送風手段5を作動させる。送風手段5の作動によって、乾燥室1内の空気は吸着剤2を介して再び乾燥室1に送風される循環送風される。この時吸着剤2を通過した空気は、吸着剤2によって水分を吸着されて除湿され、同時に吸着剤2が発生する吸着熱によって高温低湿となる。この高温低湿の乾燥空気が洗濯物等の衣類を収容している乾燥室1内を循環することによって、収容している洗濯物等の衣類の乾燥が進行していくものである。また、制御手段9は、乾燥を開始してから所定時間が経過すると、風路切換手段7と風路切換手段8とを作動させて再生風路4を開く。同時に加熱手段6を通電して、送風手段5が送風する乾燥室1外の空気を加熱する。この加熱された空気は、吸着剤2と接触して吸着剤2を加熱し、吸着剤2が吸着した水分を放出させるものである。放出した水分は、再生風路4が開いているため、送風手段5の送風によって再生風路4から乾燥室1外に排出される。こうして吸着剤2は再生され、水分吸着能力が回復する。以上のような吸着と再生が制御手段9によって繰り返して行われ、乾燥室1内に収容されている洗濯物等の衣類の乾燥は進行するものである。
【0004】なお、前記説明では乾燥室1は、ビニール等で組み立て自在に形成した衣類を収容するものとして説明したが、乾燥室1を例えば浴室のような家屋の一部屋として扱えば、全く同じ構成の浴室乾燥機となるものである。また、図7に示しているものは、床下を乾燥する床下乾燥機の構成を示している。図7中の1は、家屋の床下であり、床下1の換気口を利用して、循環風路3を接続しているものである。また、2,5,6,7,8はそれぞれ、吸着剤、送風手段、加熱手段、風路切換手段、風路切換手段を示している。この図7に示している構成のものも、前記と同様に動作するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の衣類乾燥機、浴室乾燥機、あるいは床下乾燥機は、エネルギー効率が低いという課題を有している。つまり、加熱手段によって吸着剤を再生した後の空気は、再生風路から外部に排気しているものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、乾燥室の室外から吸気した空気と、吸着剤を再生した後の空気との間で熱交換を行う熱交換器を設けるようにして、排気される再生空気が有している顕熱と潜熱とを有効に利用でき、施工が簡単で、エネルギー効率の高い乾燥機としているものである。
【0007】
【発明の実施の形態】請求項1に記載した発明は、乾燥室の室外から吸気した空気と、吸着剤を再生した後の空気との間で熱交換を行う熱交換器を設けるようにして、排気される再生空気が有している顕熱と潜熱とを有効に利用でき、施工が簡単で、エネルギー効率の高い乾燥機としているものである。
【0008】請求項2に記載した発明は、第1送風手段によって乾燥室外の空気を吸気して吸着剤と除湿風路を介して乾燥室内に吐出し、第2送風手段によって乾燥室外の空気を吸気して吸着剤を介して再生風路を送風して乾燥室外に排気し、吸着剤は回転手段によって除湿風路側または再生風路側に切り換えるようにし、再生風路中に設けた熱交換器によって第2送風手段が乾燥室外から吸気した空気と吸着剤を再生した後の空気との間で熱交換を行うようにして、吸着剤の再生を連続して行うことができ使い勝手が良く、排気される再生空気が有している顕熱と潜熱とを有効に利用でき、エネルギー効率が高く、施工の簡単な乾燥機としているものである。
【0009】請求項3に記載した発明は、第2送風手段は、再生風路の熱交換器の風下に設置するようにして、第2送風手段を構成するモータの温度上昇を低く抑えることができ、使用する送風手段の定格を低くできる安価な乾燥機としているものである。
【0010】
【実施例】(実施例1)以下、本発明の第1の実施例を図1によって説明する。図1は本実施例の構成を示す断面図である。
【0011】10は例えば洗濯物等の衣類を収容するビニール等で組み立て自在に形成した乾燥した乾燥室、或いは浴室等の家屋の一室、或いは家屋の床下である。(以下の説明では、洗濯物等の衣類を収容している乾燥室10とする。)乾燥室10の上部には、ダクト等によって構成した循環風路11を接続している。循環風路11は、乾燥室10が例えば浴室等の家屋の一室である場合は、室に付属している窓で代用できるものである。また乾燥室10が、家屋の床下である場合には、床下に開口している換気口がこの機能を果たしているものである。つまり、循環風路11は本発明の構成要件ではないものである。また、乾燥室10の下部にはダクト等によって構成している除湿風路12を接続している。除湿風路12は、送風手段13が乾燥室10外の空気を吸気し、吸着剤14を介して送風した空気を前記乾燥室10内に案内している。送風手段13としては、本実施例ではシロッコファンを使用しているが、特にシロッコファンに限定する必要はない。吸着剤14は、本実施例ではシリカゲルあるいはゼオライトの成型品を使用している。また吸着剤14の風上側には、ニクロムヒータや正抵抗温度係数のセラミックヒータ等によって構成している加熱手段15を配置している。
【0012】また、前記除湿風路12の途中には、ダクト等によって構成している再生風路16を設けている。再生風路16は、除湿風路12の途中に設けているダンパー等によって構成している風路切換手段17を切り換えることによって形成される。再生風路16の終端部には、熱交換器18を配置している。熱交換器18は、送風手段13が乾燥室10外から吸気した空気と、前記再生風路16を流れる空気との間で熱交換を行い、送風手段13が除湿風路12を送風する空気の温度を上昇させているものである。また、前記熱交換器18の上部にはダンパー等によって構成している風路切換手段19を設けている。風路切換手段19は、送風手段13が吸気する空気を、直接乾燥室10外からとするか、熱交換器18を介して乾燥室10外からとするかを切り換えている。また20は、各部を制御する制御手段である。
【0013】以下、本実施例の動作を説明する。図示していない操作部を使用者が操作して、運転を開始すると、制御手段20が風路切換手段17と風路切換手段19とを作動させて、除湿風路12を開き、同時に送風手段13を作動させる。つまり、運転の初期段階では、風路切換手段19は熱交換器18を介さずに直接乾燥室10外の空気を吸気するように作動するものである。送風手段13の作動によって、乾燥室10内には、吸着剤14によって除湿された乾燥空気が除湿風路12から送風される。従って、乾燥室10内の空気は、循環風路11から室外に排気されるものである。送風手段13が送風する乾燥室10外の空気は、吸着剤14を通過するときに、空気中に含まれている水分が吸着されて除湿される。同時に吸着剤14は、水分の吸着に伴う吸着熱を発生する。従って、送風手段13が送風する空気は、この吸着熱を得て高温低湿の乾燥空気となる。この乾燥空気の送風によって、乾燥室10内に例えば洗濯物等の衣類が収容されているときは、衣類の乾燥が進行する。また、乾燥室10が例えば浴室等の家屋の一室である場合には、浴室の乾燥が進行する。あるいは、家屋の床下である場合には、床下の乾燥が進行する。
【0014】制御手段20は、乾燥を開始してから所定時間が経過すると、風路切換手段17と風路切換手段19とを作動させて、再生風路16を開くように指示する。また、同時に加熱手段15を通電する指示を行う。従って送風手段13の送風空気は、加熱手段15によって加熱され、高温となって吸着剤14に接触する。この高温の空気の接触によって、吸着剤14の温度は上昇し、吸着剤14が吸着した大量の水分は吸着剤11から放出される。放出された水分を含んで多湿となった空気は、再生風路16を通って、熱交換器18から乾燥室10外に排気される。従って、吸着剤14は再び活性化されて、乾燥室10外の空気から水分を吸着できるものである。
【0015】このとき、送風手段13は熱交換器18を介して乾燥室10外から前記吸着剤11の再生に必要な空気を吸気している。この乾燥室10外から吸気した空気は、熱交換器18を通過することによって、熱交換器18を通過する前記多湿となっている空気から大量の熱量を受けるものである。
【0016】つまり、吸着剤14を加熱した空気は、吸着剤14を加熱することによって熱エネルギーの大部分を消費しているが、まだ室外の空気に対しては十分高い温度となっているものである。本実施例では、乾燥室10外から吸気した空気に対して、熱交換器19を通過する多湿の空気から大量の熱量の供給を受けることによって、加熱手段15の必要電力を最小限に低減しようとしているものである。
【0017】前記吸着剤14の再生工程を実行することによって、吸着剤14は活性を回復し、再び除湿工程で大量の水分を吸着し、このとき吸着熱を除湿空気に与えることができるものである。
【0018】このように、除湿空気の供給と、吸着剤14の再生工程とを繰り返すことによって、乾燥室10内の洗濯物等は効率よく乾燥されるものである。また、乾燥室10が浴室等の家屋の一室であるときや家屋の床下である場合にも、浴室や床下が効率よく乾燥されるものである。
【0019】以上のように本実施例によれば、吸着剤14を通過した後の多湿で十分な熱量を有している再生空気を、熱交換器18を使用して乾燥室10外の空気と熱交換することによって、再生空気が有している顕熱を回収でき、さらに露天温度以下まで冷却するようにすれば排気する再生空気が結露して、再生空気が有している潜熱まで回収することができるものである。このため、加熱手段15が消費する電力は最小限に低減できるものであり、エネルギー効率の高い乾燥機を実現できるものである。
【0020】また本実施例によれば、循環風路11として、例えば室に設けている窓等を利用することができ、施工が非常に容易になるものである。
【0021】(実施例2)続いて本発明の第2の実施例について説明する。図2は本実施例の構成を示す断面図である。
【0022】40は吸着剤で、第1送風手段23が乾燥室10外から吸気し送風する空気から水分を吸着する吸着剤で、除湿風路21と再生風路22にまたがるように配置されている。図3は、前記吸着剤40の構成を示す説明図である。吸着剤40はシリカゲルまたはゼオライトを円柱形に成型した構成となっており、図示しているように軸方向に空気が流れるように多数の貫通穴が開いているハニカム構造となっている。また、吸着剤40は、回転手段34によって常時回転する構成となっている。前記回転手段34は、ロータモータ28とベルト29によって構成している。つまり、吸着剤40はロータモータ28の回転をベルト29によって伝達されると、全体が回転するようになっている。また、吸着剤40の表面には、仕切り板30と仕切板31とを設けており、吸着ゾーン32と再生ゾーン33とを仕切っている。
【0023】前記吸着ゾーン32には、図1に示しているように、第1送風手段23が乾燥室10外から吸気した空気が通過する。吸着ゾーン32を通過した高温の乾燥空気は、乾燥室10の下部に接続している除湿風路21から乾燥室10内に送風される。再生ゾーン33には、第2送風手段24が吸気口22aから熱交換器26を介して吸気した外部空気が加熱手段25を介して通過するものである。再生ゾーン33を通過した空気は、熱交換器26を介して、排気口22bから排気されるものである。本実施例の吸着剤40は、前記しているように、回転手段34によって、前記吸着ゾーン22と再生ゾーン33とを交互に回転移動しているものである。つまり、吸着剤40は、回転することによって吸着ゾーン32で空気を除湿した後、再生ゾーン33で加熱再生され、再び吸着ゾーン32に移動し、吸着と再生を繰り返して、連続して、乾燥室10外の空気を除湿するものである。
【0024】なお27は、実施例1で説明したと同様の制御手段である。
【0025】以下、本実施例の動作を説明する。図示していない操作部を使用者が操作して、運転を開始すると、制御手段27によって、第1送風手段23と第2送風手段24と加熱手段25、ロータモータ28が作動する。第1送風手段23によって、乾燥室10外の空気が吸気され、吸着剤40の吸着ゾーン32から乾燥室10の下部に接続している除湿風路21に高温の乾燥空気が送風される。吸着剤40の吸着ゾーン32を通過した空気は、吸着剤40に水分を吸着され除湿され、吸着熱を得て高温低湿の乾燥空気になる。この乾燥空気が乾燥室10に送風されると、乾燥室10内の空気は循環風路11から室外に排出される。従って、乾燥室10内の空気は装置が送風する乾燥空気と入れ替わるものである。この乾燥空気の送風によって、乾燥室10内は乾燥が進行する。つまり、乾燥室10を衣類乾燥機として使用している場合には、収容している衣類の乾燥が進行し、乾燥室10を浴室としている場合には浴室の乾燥が進行し、乾燥室10が床下である場合には床下の乾燥が進行するものである。
【0026】同時に、第2送風手段24が、乾燥室10外に開口している吸気口22aから室外の空気を吸気し、熱交換器26、加熱手段25を介して吸着剤40の再生ゾーン33に室外の空気を送風している。加熱手段25は、この時通電されているため吸着剤40の再生ゾーン33には高温となった空気が送風されている。この高温の空気の接触によって、吸着剤40の再生ゾーン33は吸着していた大量の水分を放出し、活性化されて、吸着機能を回復するものである。
【0027】この吸着剤40の再生によって発生した多量の水分を含んでいる高湿となった再生空気は、第2送風手段24によって再生風路22を送風される。つまり、再生風路22の端部に配置している熱交換器26を介して、排気口22bから排気される。熱交換器26を通過している間に、第2送風手段24が外気に開口している吸気口22aから吸気した空気が、前記再生空気が有している熱量を受けて加温されるものである。すなわち、熱交換器26は実施例1で説明したと同様、前記再生空気が有している熱エネルギーを、熱交換によって吸気口22aから吸気した空気に供給しているものである。このため、本実施例によっても、吸着剤20の再生ゾーン33を通過した後の多湿で比較的高温の再生空気を、熱交換器20を使用して、吸着剤20および加熱手段25を通過する前の比較的低温の乾燥室10外の空気と熱交換することによって、再生空気の顕熱を回収でき、さらに露天温度以下まで冷却するようにすれば潜熱まで回収することができるものである。
【0028】なお本実施例によれば、吸着剤20を回転手段34によって回転させるようにして、吸着ゾーン32と再生ゾーン33とを交互に通過させるようにしているため、吸着と再生の工程を自動的に実行でき、使い勝手の良い乾燥機を実現できるものである。なお、本実施例では、回転手段34としてロータモータ28とベルト29を使用するようにしているが、吸着剤40の中心軸を直接モータで回転さぜる構成とすることも可能である。すなわち、本実施例は、特に吸着剤40の回転方法を限定するものではない。
【0029】また、第1送風手段23と第2送風手段24としてモータとシロッコファンを使用しているが、前期同様本実施例は第1送風手段23と第2送風手段24の構成を限定するものではない。また、第1送風手段23と第2送風手段24のそれぞれにモータを使用するようにしているが、1台のモータを共用して2台のファンを回転させる構成とすることも可能である。
【0030】また本実施例では、図2に示しているように、再生空気が加熱手段25を通過後に吸着剤20を通過するようにしているが、図4に示しているような構成とすることも可能である。すなわち、一旦吸着剤20の再生ゾーン33を通過した空気を、加熱手段25によって加熱し、この加熱を終了した空気を再び吸着剤20の再生ゾーン23を通過させる構成とすることも考えられるものである。すなわち、本実施例は、特に吸着剤20を通過する再生空気の流れかたを限定するものではない。
【0031】また、第1送風手段23と第2送風手段24の設置位置についても、乾燥室10内の空気、もしくは乾燥室10外の空気を各風路で所定の方向に送風できるものであれば特に限定するものではない。
【0032】(実施例3)続いて本発明の第3の実施例について説明する。図5は、本実施例の構成を示す説明図である。本実施例では、第2送風手段35を再生風路22の終端の熱交換器26の風下に配置している。
【0033】従って本実施例によれば、第2送風手段35が吸気する空気は、熱交換器26を通過した後の空気であり、実施例1或いは実施例2で説明している熱交換器26を通過した直後の空気ではないものである。このため、第2送風手段35として使用するモータの温度上昇を低く抑えることができ、使用する送風手段の定格を低くできるものである。つまり本実施例によれば、安価な乾燥機を実現できるものである。
【0034】
【発明の効果】請求項1に記載した発明は、乾燥室外の空気から水分を吸着する吸着剤と、乾燥室外の空気を前記吸着剤を介して乾燥室に導く除湿風路と、乾燥室外の空気を前記吸着剤を介して再び乾燥室外に導く再生風路と、前記除湿風路および再生風路に空気を送風する送風手段と、前記吸着剤の風上に配置した加熱手段と、前記送風手段が送風する送風経路を前記除湿風路または前記再生風路に切り換える風路切換手段と、前記送風手段が乾燥室外から吸気した空気と、前記吸着剤を再生した後の空気との間で熱交換を行う熱交換器と、前記各部を制御する制御手段とを有する構成として、排気される再生空気が有している顕熱と潜熱とを有効に利用でき、施工が簡単で、エネルギー効率の高い乾燥機を実現するものである。
【0035】請求項2に記載した発明は、乾燥室外の空気から水分を吸着する吸着剤と、乾燥室外の空気を前記吸着剤を介して乾燥室に導く除湿風路と、乾燥室外の空気を前記吸着剤を介して再び乾燥室外に導く再生風路と、乾燥室外から吸気した空気を前記吸着剤を介して乾燥室内に吐出する第1送風手段と、乾燥室外の空気を吸気して前記吸着剤を介して再び乾燥室外に吐出する第2送風手段と、前記第2送風手段が吸気した乾燥室外の空気を昇温して吸着剤を加熱する加熱手段と、前記吸着剤の位置を前記除湿風路側または前記再生風路側に切り換える回転手段と、前記第2送風手段が乾燥室外から吸気した空気と、前記吸着剤を再生した後の空気との間で熱交換を行う前記再生風路中に設けた熱交換器と、前記各部を制御する制御手段とを有する構成として、吸着剤の再生を連続して行うことができ使い勝手が良く、排気される再生空気が有している顕熱と潜熱とを有効に利用でき、エネルギー効率が高く、施工の簡単な乾燥機を実現するものである。
【0036】請求項3に記載した発明は、第2送風手段は、熱交換器の風下に配置した構成として、第2送風手段を構成するモータの温度上昇を低く抑えることができ、使用する送風手段の定格を低くできる安価な乾燥機を実現するものである。
【出願人】 【識別番号】000005821
【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
【出願日】 平成11年5月10日(1999.5.10)
【代理人】 【識別番号】100097445
【弁理士】
【氏名又は名称】岩橋 文雄 (外2名)
【公開番号】 特開2000−320964(P2000−320964A)
【公開日】 平成12年11月24日(2000.11.24)
【出願番号】 特願平11−128182