| 【発明の名称】 |
繊維、布及びそれらを用いた繊維製品並びに繊維製品の乾燥装置、殺菌装置及び整形装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】原川 健一
【氏名】稲岡 徹
【氏名】奥田 信康
【氏名】鈴木 洋介
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| 【要約】 |
【課題】縫いぐるみ、蒲団等の繊維製品を容易且つ効果的に殺菌、乾燥又は整形するための乾燥方法、殺菌方法又は整形方法を提供すると共に、当該乾燥方法等に用いられる繊維、布及びそれらを用いた繊維製品を提供する。
【解決手段】マイクロ波が照射されることにより発熱する電波吸収繊維が含まれた繊維又は布により蒲団100等の繊維製品を形成し、当該繊維製品に対してマイクロ波Bを照射することで、加熱により当該繊維製品を殺菌乾燥する。また、当該電波吸収繊維を織り込んで人台を形成し、これに乾燥すべき衣服を被せた上でマイクロ波を照射し、これにより人台を発熱させて当該衣服を乾燥させると共に整形する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 マイクロ波が照射されることにより発熱する電波吸収繊維が含まれていることを特徴とする繊維。 【請求項2】 請求項1に記載の繊維において、前記マイクロ波の周波数が10メガヘルツ以上100ギガヘルツ以下であることを特徴とする繊維。 【請求項3】 請求項2に記載の繊維において、前記マイクロ波の周波数が、13.56メガヘルツ、400メガヘルツ、960メガヘルツ又は2.45ギガヘルツのうちのいずれか一の周波数であることを特徴とする繊維。 【請求項4】 請求項1から3のいずれか一項に記載の繊維において、前記電波吸収繊維はカーボンファイバであることを特徴とする繊維。 【請求項5】 請求項1から4のいずれか一項に記載の繊維及び/又は当該繊維から成る繊維集合体を用いて織られたことを特徴とする布。 【請求項6】 請求項5に記載の布を用いて製造されたことを特徴とする繊維製品。 【請求項7】 請求項6に記載の繊維製品において、当該繊維製品が縫いぐるみであることを特徴とする繊維製品。 【請求項8】 請求項6に記載の繊維製品において、当該繊維製品がソファであることを特徴とする繊維製品。 【請求項9】 請求項6に記載の繊維製品において、当該繊維製品がカーペットであることを特徴とする繊維製品。 【請求項10】 請求項6に記載の繊維製品において、当該繊維製品が蒲団であることを特徴とする繊維製品。 【請求項11】 請求項6から10のいずれか一項に記載の繊維製品に対して前記マイクロ波を照射し、加熱により当該繊維製品を乾燥させる乾燥装置であって、前記マイクロ波を発生させる発生手段と、前記発生したマイクロ波を前記繊維製品に照射する照射手段と、前記マイクロ波の照射時間及び照射強度を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする乾燥装置。 【請求項12】 請求項6から10のいずれか一項に記載の繊維製品に対して前記マイクロ波を照射し、加熱により前記繊維製品を殺菌する殺菌装置であって、前記マイクロ波を発生させる発生手段と、前記発生したマイクロ波を前記繊維製品に照射する照射手段と、前記マイクロ波の照射時間及び照射強度を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする殺菌装置。 【請求項13】 請求項5に記載の布を用いたことを特徴とする人台。 【請求項14】 衣服が被された請求項13に記載の人台に対して前記マイクロ波を照射し、当該人台を発熱させることにより当該衣服を乾燥させる乾燥装置であって、前記マイクロ波を発生させる発生手段と、前記発生したマイクロ波を、前記衣服を透過させて前記人台に照射する照射手段と、前記マイクロ波の照射時間及び照射強度を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする乾燥装置。 【請求項15】 衣服が被された請求項13に記載の人台に対して前記マイクロ波を照射して当該人台を発熱させることにより当該衣服を殺菌する殺菌装置であって、前記マイクロ波を発生させる発生手段と、前記発生したマイクロ波を、前記衣服を透過させて前記人台に照射する照射手段と、前記マイクロ波の照射時間及び照射強度を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする殺菌装置。 【請求項16】 衣服が被された請求項13に記載の人台に対して前記マイクロ波を照射して当該人台を発熱させることにより当該衣服を整形する整形装置であって、前記マイクロ波を発生させる発生手段と、前記発生したマイクロ波を、前記衣服を透過させて前記人台に照射する照射手段と、前記マイクロ波の照射時間及び照射強度を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする整形装置。 【請求項17】 請求項6から10のいずれか一項に記載の繊維製品に対して前記マイクロ波を照射し、加熱により当該繊維製品を乾燥させる乾燥方法であって、前記マイクロ波を発生させる発生工程と、前記発生したマイクロ波を前記繊維製品に照射する照射工程と、前記マイクロ波の照射時間及び照射強度を制御する制御工程と、を備えることを特徴とする乾燥方法。 【請求項18】 請求項6から10のいずれか一項に記載の繊維製品に対して前記マイクロ波を照射し、加熱により前記繊維製品を殺菌する殺菌方法であって、前記マイクロ波を発生させる発生工程と、前記発生したマイクロ波を前記繊維製品に照射する照射工程と、前記マイクロ波の照射時間及び照射強度を制御する制御工程と、を備えることを特徴とする殺菌方法。 【請求項19】 衣服が被された請求項13に記載の人台に対して前記マイクロ波を照射して当該人台を発熱させることにより当該衣服を乾燥させる乾燥方法であって、前記マイクロ波を発生させる発生工程と、前記発生したマイクロ波を、前記衣服を透過させて前記人台に照射する照射工程と、前記マイクロ波の照射時間及び照射強度を制御する制御工程と、を備えることを特徴とする乾燥方法。 【請求項20】 衣服が被された請求項13に記載の人台に対して前記マイクロ波を照射して当該人台を発熱させることにより当該衣服を殺菌する殺菌方法であって、前記マイクロ波を発生させる発生工程と、前記発生したマイクロ波を、前記衣服を透過させて前記人台に照射する照射工程と、前記マイクロ波の照射時間及び照射強度を制御する制御工程と、を備えることを特徴とする殺菌方法。 【請求項21】 衣服が被された請求項13に記載の人台に対して前記マイクロ波を照射して当該人台を発熱させることにより当該衣服を整形する整形方法であって、前記マイクロ波を発生させる発生工程と、前記発生したマイクロ波を、前記衣服を透過させて前記人台に照射する照射工程と、前記マイクロ波の照射時間及び照射強度を制御する制御工程と、を備えることを特徴とする整形方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、繊維又は布を用いて形成されている繊維製品の乾燥、殺菌又は整形の技術分野に属し、より詳細には、例えば、蒲団、縫いぐるみ、衣服、ソファ等の繊維製品の乾燥、殺菌又は整形の技術分野に属する。 【0002】 【従来の技術】従来、例えば蒲団を乾燥させる場合には、外部から熱風等を吹き付けたり又は直射日光に晒すことでその内部まで熱を伝え、これにより当該蒲団を乾燥させる方法が一般的であった。 【0003】一方、衣服を整形する方法としてはアイロンを利用することが一般的である。 【0004】更に、衣服が濡れた場合には、これをハンガー等に吊るして乾燥させることが通常である。 【0005】他方、近年、ソファ等の布を用いた家具やカーペット等にダニ等の害虫が繁殖し、室内アレルギー症の原因となったり、刺咬被害を与えることがある。 【0006】そして、この場合には、いわゆる殺虫剤を用いて殺菌又は害虫の駆除を行うことが通常であった。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の蒲団乾燥方法によると、当該蒲団は、それ自体が断熱作用を有するものであり、外部からの加熱に対して内部の温度は上昇し難く、内部まで温度を上げるためには多大なエネルギーと時間が必要となるという問題点があった。 【0008】また、上述した従来の衣服の整形方法(アイロンがけ)によると、当該衣服における平面的な部分を平面状のアイロン台の上に載せて当該平面的な部分の皺等をとる場合には問題ないが、例えば、その衣服の肩部やベルト通し部等の平面でない部分の皺等をとる場合には、平面状のアイロン台を使用すると型崩れを起こすこととなり、このような立体的な部分をアイロンがけするためには独特の技術と労力が必要となるという問題点があった。 【0009】更に、上述した従来の殺菌駆除方法によると、殺虫剤を使用した場合に、匂ったり、カーペット等が変色する原因となる他、人体に対していわゆる化学物質過敏症を引き起こす可能性があるという問題点があった。 【0010】そこで、本発明は、上記の各問題点に鑑みてなされたもので、その課題は、縫いぐるみ、蒲団等の繊維製品を容易且つ効果的に殺菌、乾燥又は整形するための乾燥方法、殺菌方法又は整形方法を提供すると共に、当該乾燥方法等に用いられる繊維、布及びそれらを用いた繊維製品を提供することにある。 【0011】 【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するために、請求項1の記載の発明に係る繊維は、マイクロ波が照射されることにより発熱する電波吸収繊維が含まれて構成されている。 【0012】よって、当該繊維を用いて繊維製品を製造したとき、製造後にマイクロ波を照射すれば、電波吸収繊維が発熱することにより当該繊維製品の殺菌、乾燥又は整形を容易且つ効果的に行うことができる。 【0013】上記の課題を解決するために、請求項2に記載の発明に係る繊維は、請求項1に記載の繊維において、前記マイクロ波の周波数が10メガヘルツ以上100ギガヘルツ以下であるように構成される。 【0014】よって、より効果的に繊維製品の殺菌、乾燥又は整形を容易且つ効果的に行うことができる。 【0015】上記の課題を解決するために、請求項3に記載の発明に係る繊維は、請求項2に記載の繊維において、前記マイクロ波の周波数が、13.56メガヘルツ、400メガヘルツ、960メガヘルツ又は2.45ギガヘルツのうちのいずれか一の周波数であるように構成される。 【0016】よって、電波法等に抵触することなく、効果的に繊維製品の殺菌、乾燥又は整形を容易且つ効果的に行うことができる。 【0017】上記の課題を解決するために、請求項4に記載の発明に係る繊維は、請求項1から3のいずれか一項に記載の繊維において、前記電波吸収繊維はカーボンファイバであるように構成される。 【0018】よって、簡易に電波吸収作用による発熱が可能な繊維を製造することができる。 【0019】上記の課題を解決するために、請求項5に記載の発明に係る布は、請求項1から4のいずれか一項に記載の繊維及び/又は当該繊維から成る繊維集合体を用いて織られて構成される。 【0020】よって、当該布を用いて繊維製品を製造したとき、製造後にマイクロ波を照射すれば、当該布に含まれている電波吸収繊維が発熱することにより当該繊維製品の殺菌、乾燥又は整形を容易且つ効果的に行うことができる。 【0021】上記の課題を解決するために、請求項6に記載の発明に係る繊維製品は、請求項5に記載の布を用いて製造されている。 【0022】よって、当該繊維製品にマイクロ波を照射すれば、当該繊維製品に含まれている電波吸収繊維が発熱することにより当該繊維製品の殺菌、乾燥又は整形を容易且つ効果的に行うことができる。 【0023】上記の課題を解決するために、請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の繊維製品において、当該繊維製品が縫いぐるみであるように構成される。 【0024】よって、マイクロ波を照射することで当該縫いぐるみに含まれている電波吸収繊維が発熱することとなり、当該縫いぐるみの殺菌、乾燥を容易且つ効果的に行うことができる。 【0025】上記の課題を解決するために、請求項8に記載の発明は、請求項6に記載の繊維製品において、当該繊維製品がソファであるように構成される。 【0026】よって、マイクロ波を照射することで当該ソファに含まれている電波吸収繊維が発熱することとなり、当該ソファの殺菌、乾燥を容易且つ効果的に行うことができる。 【0027】上記の課題を解決するために、請求項9に記載の発明は、請求項6に記載の繊維製品において、当該繊維製品がカーペットであるように構成される。 【0028】よって、マイクロ波を照射することで当該カーペットに含まれている電波吸収繊維が発熱することとなり、当該カーペットの殺菌、乾燥を容易且つ効果的に行うことができる。 【0029】上記の課題を解決するために、請求項10に記載の発明は、請求項6に記載の繊維製品において、当該繊維製品が蒲団であるように構成される。 【0030】よって、マイクロ波を照射することで当該蒲団に含まれている電波吸収繊維が発熱することとなり、当該蒲団の殺菌、乾燥を容易且つ効果的に行うことができる。 【0031】上記の課題を解決するために、請求項11に記載の発明は、請求項6から10のいずれか一項に記載の繊維製品に対して前記マイクロ波を照射し、加熱により当該繊維製品を乾燥させる乾燥装置であって、前記マイクロ波を発生させるマグネトロン等の発生手段と、前記発生したマイクロ波を前記繊維製品に照射するアンテナ等の照射手段と、前記マイクロ波の照射時間及び照射強度を制御するCPU等の制御手段と、を備える。 【0032】よって、電波吸収繊維が含まれている繊維製品に対してマイクロ波を照射することにより、当該電波吸収繊維を発熱させることができるので、当該繊維製品を容易且つ効果的に乾燥させることができる。 【0033】上記の課題を解決するために、請求項12に記載の発明は、請求項6から10のいずれか一項に記載の繊維製品に対して前記マイクロ波を照射し、加熱により前記繊維製品を殺菌する殺菌装置であって、前記マイクロ波を発生させるマグネトロン等の発生手段と、前記発生したマイクロ波を前記繊維製品に照射するアンテナ等の照射手段と、前記マイクロ波の照射時間及び照射強度を制御するCPU等の制御手段と、を備える。 【0034】よって、電波吸収繊維が含まれている繊維製品に対してマイクロ波を照射することにより、当該電波吸収繊維を発熱させることができるので、当該繊維製品を容易且つ効果的に殺菌することができる。 【0035】上記の課題を解決するために、請求項13に記載の発明に係る人台は、請求項5に記載の布を用いて構成されている。 【0036】よって、当該人台に衣服を被せると共に、当該衣服を透過して当該人台にマイクロ波を照射すれば、当該人台に含まれることとなる電波吸収繊維が発熱することにより当該衣服の殺菌、乾燥又は整形を容易且つ効果的に行うことができる。 【0037】上記の課題を解決するために、請求項14に記載の発明は、衣服が被された請求項13に記載の人台に対して前記マイクロ波を照射し、当該人台を発熱させることにより当該衣服を乾燥させる乾燥装置であって、前記マイクロ波を発生させるマグネトロン等の発生手段と、前記発生したマイクロ波を、前記衣服を透過させて前記人台に照射するアンテナ等の照射手段と、前記マイクロ波の照射時間及び照射強度を制御するCPU等の制御手段と、を備える。 【0038】よって、衣服が被せられると共に電波吸収繊維が含まれている人台に対してマイクロ波を照射することにより、当該人台を発熱させることができるので、当該人台上の衣服を容易且つ効果的に乾燥させることができる。 【0039】上記の課題を解決するために、請求項15に記載の発明は、衣服が被された請求項13に記載の人台に対して前記マイクロ波を照射して当該人台を発熱させることにより当該衣服を殺菌する殺菌装置であって、前記マイクロ波を発生させるマグネトロン等の発生手段と、前記発生したマイクロ波を、前記衣服を透過させて前記人台に照射するアンテナ等の照射手段と、前記マイクロ波の照射時間及び照射強度を制御するCPU等の制御手段と、を備える。 【0040】よって、衣服が被せられると共に電波吸収繊維が含まれている人台に対してマイクロ波を照射することにより、当該人台を発熱させることができるので、当該人台上の衣服を容易且つ効果的に殺菌することができる。 【0041】上記の課題を解決するために、請求項16に記載の発明は、衣服が被された請求項13に記載の人台に対して前記マイクロ波を照射して当該人台を発熱させることにより当該衣服を整形する整形装置であって、前記マイクロ波を発生させるマグネトロン等の発生手段と、前記発生したマイクロ波を、前記衣服を透過させて前記人台に照射するアンテナ等の照射手段と、前記マイクロ波の照射時間及び照射強度を制御するCPU等の制御手段と、を備える。 【0042】よって、衣服が被せられると共に電波吸収繊維が含まれている人台に対してマイクロ波を照射することにより、当該人台を発熱させることができるので、当該人台上の衣服を当該人台の形状に合わせて容易且つ効果的に整形することができる。 【0043】上記の課題を解決するために、請求項17に記載の発明は、請求項6から10のいずれか一項に記載の繊維製品に対して前記マイクロ波を照射し、加熱により当該繊維製品を乾燥させる乾燥方法であって、前記マイクロ波を発生させる発生工程と、前記発生したマイクロ波を前記繊維製品に照射する照射工程と、前記マイクロ波の照射時間及び照射強度を制御する制御工程と、を備える。 【0044】よって、電波吸収繊維が含まれている繊維製品に対してマイクロ波を照射することにより、当該電波吸収繊維を発熱させることができるので、当該繊維製品を容易且つ効果的に乾燥させることができる。 【0045】上記の課題を解決するために、請求項18に記載の発明は、請求項6から10のいずれか一項に記載の繊維製品に対して前記マイクロ波を照射し、加熱により前記繊維製品を殺菌する殺菌方法であって、前記マイクロ波を発生させる発生工程と、前記発生したマイクロ波を前記繊維製品に照射する照射工程と、前記マイクロ波の照射時間及び照射強度を制御する制御工程と、を備える。 【0046】よって、電波吸収繊維が含まれている繊維製品に対してマイクロ波を照射することにより、当該電波吸収繊維を発熱させることができるので、当該繊維製品を容易且つ効果的に殺菌することができる。 【0047】上記の課題を解決するために、請求項19に記載の発明は、衣服が被された請求項13に記載の人台に対して前記マイクロ波を照射して当該人台を発熱させることにより当該衣服を乾燥させる乾燥方法であって、前記マイクロ波を発生させる発生工程と、前記発生したマイクロ波を、前記衣服を透過させて前記人台に照射する照射工程と、前記マイクロ波の照射時間及び照射強度を制御する制御工程と、を備える。 【0048】よって、衣服が被せられると共に電波吸収繊維が含まれている人台に対してマイクロ波を照射することにより、当該人台を発熱させることができるので、当該人台上の衣服を容易且つ効果的に乾燥させることができる。 【0049】上記の課題を解決するために、請求項20に記載の発明は、衣服が被された請求項13に記載の人台に対して前記マイクロ波を照射して当該人台を発熱させることにより当該衣服を殺菌する殺菌方法であって、前記マイクロ波を発生させる発生工程と、前記発生したマイクロ波を、前記衣服を透過させて前記人台に照射する照射工程と、前記マイクロ波の照射時間及び照射強度を制御する制御工程とを備える。 【0050】よって、衣服が被せられると共に電波吸収繊維が含まれている人台に対してマイクロ波を照射することにより、当該人台を発熱させることができるので、当該人台上の衣服を容易且つ効果的に殺菌することができる。 【0051】上記の課題を解決するために、請求項21に記載の発明は、衣服が被された請求項13に記載の人台に対して前記マイクロ波を照射して当該人台を発熱させることにより当該衣服を整形する整形方法であって、前記マイクロ波を発生させる発生工程と、前記発生したマイクロ波を、前記衣服を透過させて前記人台に照射する照射工程と、前記マイクロ波の照射時間及び照射強度を制御する制御工程と、を備える。 【0052】よって、衣服が被せられると共に電波吸収繊維が含まれている人台に対してマイクロ波を照射することにより、当該人台を発熱させることができるので、当該人台上の衣服を当該人台の形状に合わせて容易且つ効果的に整形することができる。 【0053】 【発明の実施の形態】次に、本発明に好適な実施の形態について、図面に基づいて説明する。 【0054】(I)第1実施形態始めに、本発明に係る第1の実施形態について、図1及び図2を用いて説明する。 【0055】なお、以下に説明する第1実施形態は、蒲団、カーペット、縫いぐるみ、布製ソファ等の繊維製品を乾燥又は殺菌する殺菌乾燥装置に対して本発明を適用した場合の実施形態である。 【0056】また、図1は第1実施形態の殺菌乾燥装置を用いて蒲団を殺菌・乾燥する場合の構成を示す図であり、図2(a)は当該殺菌乾燥装置を用いてソファを殺菌・乾燥する場合の構成を示す図であり、図2(b)は当該殺菌乾燥装置を用いて縫いぐるみを殺菌・乾燥する場合の構成を示す図である。 【0057】図1に示すように、第1実施形態の殺菌乾燥装置Sは、照射手段としてのアンテナ1と、発生手段としてのマグネトロン2と、電源部3と、制御手段としてのCPU4と、入力部5と、温度センサ6と、により構成されている。 【0058】次に、動作を説明する。 【0059】先ず、電源部3は、CPU4からの制御信号Scに基づいて、当該制御信号Scにより示される照射強度及び照射時間でマグネトロン2を駆動制御するための駆動信号Sb(駆動電流を含む。)を生成し、マグネトロン2へ出力する。 【0060】そして、マグネトロン2は、当該駆動信号Sdに基づいてマイクロ波を発生させるための発生信号Srを生成し、アンテナ1へ出力する。 【0061】これにより、アンテナ1は、発生信号Srに対応する照射強度及び照射時間でマイクロ波Bを生成し、殺菌・乾燥させるべき蒲団100に照射する。 【0062】この動作において、入力部5は、使用者によりマイクロ波Bを照射すべき照射時間及び蒲団100を到達させるべき加熱温度が指示されると、当該指示に対応する指示信号Sinを生成してCPU4へ出力する。 【0063】一方、温度センサ6は、公知の方法により蒲団100の温度を検出し、検出した温度を示す検出信号SdtをCPU4へ出力する。 【0064】これらにより、CPU4は、入力部5からの指示信号Sinに基づき、検出信号Sdtにより示される温度が当該指示された加熱温度となると共に、指示された照射時間だけマイクロ波Bを照射するように上記制御信号Scを生成し、電源部3に出力する。 【0065】ここで、照射されるマイクロ波の周波数は、具体的には、10メガヘルツ乃至100ギガヘルツ程度の範囲の周波数を用いることができるが、電波法に抵触しない観点からすると、例えば、13.56メガヘルツ、400メガヘルツ、960メガヘルツ又は2.45ギガヘルツのうちいずれか一の周波数(いわゆるISM(Industry Science Medical)周波数)を用いることが好適である。 【0066】また、当該マイクロ波Bの照射強度及び照射時間については、蒲団100に含まれているカーボンファイバの種類にもよるが、一般的には、単なる乾燥のためには蒲団100が50℃乃至50℃程度となる照射強度で、約60分乃至70分間程度照射するのが好ましい。 【0067】一方、蒲団100中のダニ等を殺菌駆除するためには、例えば、蒲団100が60℃程度となる照射強度で、約60秒間程度照射するのが好ましい。 【0068】また、マイクロ波Bを照射する際には、周囲の物体への影響を考慮し、アンテナ1及び蒲団100を含む空間を電磁波的に遮蔽した後にマイクロ波Bを照射することが望ましい。 【0069】より具体的には、その内側表面を金属で被覆した箱等の内側にアンテナ1と温度センサ6を設け、当該箱の中に蒲団100を入れて加熱することが望ましい。 【0070】次に、第1実施形態の殺菌乾燥装置Sにより殺菌・乾燥を行うことが可能な蒲団100の構成について説明する。 【0071】第1実施形態においては、殺菌・乾燥される蒲団100は、いわゆるカーボンファイバ又はメタルファイバ(具体的な商品名としては、例えば、東レ株式会社製のカーボンファイバT300等)のような、電磁波を吸収することにより発熱する繊維(以下、電波吸収繊維と称する。)を含んだ繊維又は布(電波吸収繊維を含んだ繊維を用いて織られた布だけでなく、当該電波吸収繊維自体を糸として織られた布を含む。)を用いて製造されている。 【0072】この場合には、蒲団100の中綿に上記電波吸収繊維が混入されていてもよいし、又は表地が電波吸収繊維を織り込んだ布を用いて製造されているものでもよい。 【0073】そして、この電波吸収繊維が上記マイクロ波Bを吸収することにより発熱し、この発熱により上述した殺菌・乾燥が可能となるのである。 【0074】次に、第1実施形態の殺菌乾燥装置Sを用いた殺菌・乾燥の他の具体例について図2を用いて説明する。 【0075】先ず、図2(a)に示すように、第1実施形態の殺菌乾燥装置Sは、布製のソファ101を殺菌・乾燥させるために用いることができる。 【0076】この場合には、当該ソファ101の表地又は中綿に上記電波吸収繊維が織り込まれていることが必要である。 【0077】更に、図2(b)に示すように、第1実施形態の殺菌乾燥装置Sは、縫いぐるみ102を殺菌・乾燥させるために用いることができる。 【0078】この場合にも、当該縫いぐるみ102の表地又は中綿に上記電波吸収繊維が織り込まれていることが必要である。 【0079】以上説明したように、第1実施形態の殺菌乾燥装置Sによれば、電波吸収繊維を含んだ繊維又は布により形成された蒲団100、ソファ101等の繊維製品に対してマイクロ波Bを照射し、これによる電波吸収繊維の発熱により当該繊維製品を殺菌・乾燥するので、当該繊維製品の殺菌、乾燥を容易且つ効果的に繊維製品の型崩れ等を起こすことなく行うことができる。 【0080】なお、第1実施形態の殺菌乾燥装置Sにより殺菌・乾燥させることが可能な繊維製品としては、上述した蒲団100、ソファ101又は縫いぐるみ102の他に、例えば、電波吸収繊維を含んだ繊維又は布等を用いて製造された衣服、靴、旗等、又は電波吸収繊維を織り込んだ生地等を組込んだ椅子、ベッド等の家具、車のシート、或いは電波吸収繊維を繕ったロープやそれで製作したカーペット、カーテン、手袋、帽子、畳等がある。 【0081】このうち、上記電波吸収繊維を含んだ繊維又は布等を用いて製造された衣服については、その乾燥の際に、当該衣服の形状に対応した形状の人台(ボディ)に被せて乾燥させれば、乾燥と同時にアイロンがけを行うことも可能となる。 【0082】更に、当該人台の中に、加熱されることにより中の気体が膨張する風船を設けておけば、乾燥と共に更に効果的にアイロンがけを行うことができる。 【0083】(II)第2実施形態次に、本発明に係る他の実施形態である第2実施形態について、図3を用いて説明する。 【0084】なお、図3は第2実施形態の乾燥整形装置を用いて衣服を乾燥整形する場合を示す図である。ここで、図3において、図1と同一の部材については、同一の部材番号を付して細部の説明は省略する。 【0085】上述した第1実施形態では、繊維製品の殺菌・乾燥を行う殺菌乾燥装置Sに対して本発明を適用した場合について説明したが、第2実施形態では、特に衣服を乾燥させつつ整形する乾燥整形装置に対して本発明を適用する。 【0086】すなわち、図3に示すように、第2実施形態の乾燥整形装置S窒ヘ、第1実施形態の殺菌乾燥装置Sの構成に加えて、乾燥させるべき衣服Dが被されると共に電波吸収繊維が織り込まれた布により形成された人台7を含んで構成されている。 【0087】そして、この構成において、衣服Dを人台7に被せた上でマイクロ波Bを照射すると、人台7内の電波吸収繊維が発熱することにより衣服Dを乾燥させると共に、その形を整形してアイロンがけと同じ効果を発揮することができる。 【0088】この場合、衣服D自体には、電波吸収繊維が織り込まれている必要はない。 【0089】また、第2実施形態の乾燥整形装置S窒フ場合でも、電磁波的に遮蔽された箱等の内側にアンテナ1、人台7及び温度センサ6を設け、当該箱の中に衣服Dを入れて加熱することが望ましい。 【0090】以上説明したように、第2実施形態の乾燥整形装置S窒ノよれば、電波吸収繊維を織り込んだ人台7に乾燥させるべき衣服Dを被せてマイクロ波Bを照射し、これによる電波吸収繊維の発熱により当該衣服Dを乾燥・整形するので、当該衣服Dの乾燥・整形を容易且つ効果的に衣服Dの型崩れ等を起こすことなく行うことができる。 【0091】なお、上述の第2実施形態では人台7の外部からマイクロ波Bを照射したが、これ以外に、人台7の内部にマイクロ波の放射源を設けて乾燥・整形を行うこともできる。 【0092】更に、第2実施形態の乾燥整形装置S窒■pいて、人台7に被された衣服Dの殺菌を行うことも可能である。 【0093】 【発明の効果】以上説明したように、請求項1の記載の発明によれば、電波吸収繊維を含む繊維を用いて繊維製品を製造したとき、製造後にマイクロ波を照射すれば、電波吸収繊維が発熱することにより当該繊維製品の殺菌、乾燥又は整形を容易且つ効果的に行うことができる。 【0094】請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の効果に加えて、照射されるマイクロ波の周波数が10メガヘルツ以上100ギガヘルツ以下であるので、より効果的に繊維製品の殺菌、乾燥又は整形を容易且つ効果的に行うことができる。 【0095】請求項3に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明の効果に加えて、照射されるマイクロ波の周波数が、13.56メガヘルツ、400メガヘルツ、960メガヘルツ又は2.45ギガヘルツのうちのいずれか一の周波数であるので、電波法等に抵触することなく、効果的に繊維製品の殺菌、乾燥又は整形を容易且つ効果的に行うことができる。 【0096】請求項4に記載の発明によれば、請求項1から3のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、電波吸収繊維がカーボンファイバであるので、簡易に電波吸収作用による発熱が可能な繊維を製造することができる。 【0097】請求項5に記載の発明によれば、請求項1から4のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、電波吸収繊維を含む繊維を用いて織られた布を用いて繊維製品を製造したとき、製造後にマイクロ波を照射することで、当該電波吸収繊維が発熱することにより当該繊維製品の殺菌、乾燥又は整形を容易且つ効果的に行うことができる。 【0098】請求項6に記載の発明によれば、請求項5に記載の発明の効果に加えて、電波吸収繊維を含む布を用いて製造された繊維製品にマイクロ波を照射することで、当該電波吸収繊維が発熱することにより当該繊維製品の殺菌、乾燥又は整形を容易且つ効果的に行うことができる。 【0099】請求項7に記載の発明によれば、請求項6に記載の発明の効果に加えて、マイクロ波を照射することで縫いぐるみに含まれている電波吸収繊維が発熱することとなり、当該縫いぐるみの殺菌、乾燥を容易且つ効果的に行うことができる。 【0100】請求項8に記載の発明によれば、請求項6に記載の発明の効果に加えて、マイクロ波を照射することでソファに含まれている電波吸収繊維が発熱することとなり、当該ソファの殺菌、乾燥を容易且つ効果的に行うことができる。 【0101】請求項9に記載の発明によれば、請求項6に記載の発明の効果に加えて、マイクロ波を照射することでカーペットに含まれている電波吸収繊維が発熱することとなり、当該カーペットの殺菌、乾燥を容易且つ効果的に行うことができる。 【0102】請求項10に記載の発明によれば、請求項6に記載の発明の効果に加えて、マイクロ波を照射することで蒲団に含まれている電波吸収繊維が発熱することとなり、当該蒲団の殺菌、乾燥を容易且つ効果的に行うことができる。 【0103】請求項11に記載の発明によれば、請求項6から10のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、電波吸収繊維が含まれている繊維製品に対してマイクロ波を照射することにより、当該電波吸収繊維を発熱させることができるので、当該繊維製品を容易且つ効果的に乾燥させることができる。 【0104】請求項12に記載の発明によれば、請求項6から10のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、電波吸収繊維が含まれている繊維製品に対してマイクロ波を照射することにより、当該電波吸収繊維を発熱させることができるので、当該繊維製品を容易且つ効果的に殺菌することができる。 【0105】請求項13に記載の発明によれば、請求項5に記載の発明の効果に加えて、電波吸収繊維を含んで形成されている人台に衣服を被せると共に、当該衣服を透過して当該人台にマイクロ波を照射すれば、当該人台に含まれる電波吸収繊維が発熱することにより当該衣服の殺菌、乾燥又は整形を容易且つ効果的に行うことができる。 【0106】請求項14に記載の発明によれば、衣服が被せられると共に電波吸収繊維が含まれている人台に対してマイクロ波を照射することにより、当該人台を発熱させることができるので、当該人台上の衣服を容易且つ効果的に乾燥させることができる。 【0107】請求項15に記載の発明によれば、衣服が被せられると共に電波吸収繊維が含まれている人台に対してマイクロ波を照射することにより、当該人台を発熱させることができるので、当該人台上の衣服を容易且つ効果的に殺菌することができる。 【0108】請求項16に記載の発明によれば、衣服が被せられると共に電波吸収繊維が含まれている人台に対してマイクロ波を照射することにより、当該人台を発熱させることができるので、当該人台上の衣服を当該人台の形状に合わせて容易且つ効果的に整形することができる。 【0109】請求項17に記載の発明によれば、請求項6から10のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、電波吸収繊維が含まれている繊維製品に対してマイクロ波を照射することにより、当該電波吸収繊維を発熱させることができるので、当該繊維製品を容易且つ効果的に乾燥させることができる。 【0110】請求項18に記載の発明によれば、請求項6から10のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、電波吸収繊維が含まれている繊維製品に対してマイクロ波を照射することにより、当該電波吸収繊維を発熱させることができるので、当該繊維製品を容易且つ効果的に殺菌することができる。 【0111】請求項19に記載の発明によれば、衣服が被せられると共に電波吸収繊維が含まれている人台に対してマイクロ波を照射することにより、当該人台を発熱させることができるので、当該人台上の衣服を容易且つ効果的に乾燥させることができる。 【0112】請求項20に記載の発明によれば、衣服が被せられると共に電波吸収繊維が含まれている人台に対してマイクロ波を照射することにより、当該人台を発熱させることができるので、当該人台上の衣服を容易且つ効果的に殺菌することができる。 【0113】請求項21に記載の発明によれば、衣服が被せられると共に電波吸収繊維が含まれている人台に対してマイクロ波を照射することにより、当該人台を発熱させることができるので、当該人台上の衣服を当該人台の形状に合わせて容易且つ効果的に整形することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】598166526 【氏名又は名称】原川 健一 【識別番号】598166537 【氏名又は名称】稲岡 徹 【識別番号】598166548 【氏名又は名称】奥田 信康 【識別番号】598166559 【氏名又は名称】鈴木 洋介
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| 【出願日】 |
平成10年12月3日(1998.12.3) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100083839 【弁理士】 【氏名又は名称】石川 泰男
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| 【公開番号】 |
特開2000−171150(P2000−171150A) |
| 【公開日】 |
平成12年6月23日(2000.6.23) |
| 【出願番号】 |
特願平10−344025 |
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