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【発明の名称】 ごみ乾燥機及びこのごみ乾燥機を備えたごみ燃料燃焼システム、並びにこのごみ乾燥機で発生する臭気ガスの処理方法
【発明者】 【氏名】上野 新

【氏名】北條 徹

【氏名】須賀 雅庸

【氏名】渡部 尚

【氏名】山本 進

【要約】 【課題】燃焼炉による微妙な温度制御を可能にし、乾燥効率を向上させることができるとともに、ダイオキシン分解能力を向上させることができるごみ乾燥機を提供するとともに、このごみ乾燥機を備えたごみ燃料燃焼システム、並びにこのごみ乾燥機で発生する臭気ガスの処理方法を提供する。

【解決手段】内筒2と外筒3からなり、該内筒2に被乾燥物を投入するように構成された乾燥機本体1と、上記外筒3に熱風を送給するための燃焼炉7と、上記外筒3から排気される熱風によって上記内筒2に導入する外気を昇温させるための熱交換器10とからなるごみ乾燥機において、前記内筒2で発生する臭気ガスを脱臭する脱臭炉25を設けている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 内筒と外筒からなり、該内筒に被乾燥物を投入するように構成された乾燥機本体と、上記外筒に熱風を送給するための燃焼炉と、上記外筒から排気される熱風によって上記内筒に導入する外気を昇温させるための熱交換器とからなるごみ乾燥機において、前記内筒で発生する臭気ガスを脱臭する脱臭炉を設けたことを特徴とするごみ乾燥機。
【請求項2】 内筒と外筒からなり、該内筒に被乾燥物を投入するように構成された乾燥機本体と、上記外筒に熱風を送給するための燃焼炉と、上記外筒から排気される熱風によって上記内筒に導入する外気を昇温させるための熱交換器とを備えてなるごみ乾燥機によってごみを乾燥処理する際に、このごみ乾燥機によるごみの乾燥処理に伴い発生する臭気ガスを処理するための処理方法であって、上記内筒から発生する臭気ガスを既存の溶融炉もしくは焼却炉に導入し、これら溶融炉もしくは焼却炉の燃焼処理により上記臭気ガスを脱臭処理することを特徴とするごみ乾燥機で発生する臭気ガスの処理方法。
【請求項3】 内筒と外筒からなり、該内筒に被乾燥物を投入するように構成された乾燥機本体と、上記外筒に熱風を送給するための燃焼炉と、上記外筒から排気される熱風によって上記内筒に導入する外気を昇温させるための熱交換器とを備えてなるごみ乾燥機と、このごみ乾燥機の内筒から発生する臭気ガスを既存の溶融炉もしくは焼却炉に一次燃焼用空気もしくは二次燃焼用空気として導入するための臭気導入手段を備えたことを特徴とするごみ乾燥機を備えたごみ燃料燃焼システム。
【請求項4】 内筒と外筒からなり、該内筒に被乾燥物を投入するように構成された乾燥機本体と、上記外筒に熱風を送給するための燃焼炉と、上記外筒から排気される熱風によって上記内筒に導入する外気を昇温させるための熱交換器とを備えてなるごみ乾燥機と、このごみ乾燥機で被乾燥物を乾燥処理した乾燥物を既存の溶融炉もしくは焼却炉に粉体燃料として搬送する搬送手段と、この搬送手段で搬送された乾燥物を粉砕する粉砕手段もしくは破砕する破砕手段を備えたことを特徴とするごみ乾燥機を備えたごみ燃料燃焼システム。
【請求項5】 内筒と外筒からなり、該内筒に被乾燥物を投入するように構成された乾燥機本体と、上記外筒に熱風を送給するための燃焼炉とを備えたごみ乾燥機において、前記外筒から排気される熱風を前記内筒に導くための連通管を設けたことを特徴とするごみ乾燥機。
【請求項6】 請求項5記載のごみ乾燥機において、前記内筒から発生する臭気ガスを臭気導入管を通じて導き、この臭気ガスを脱臭処理するための脱臭炉と、上記臭気導入管から分岐され、上記臭気ガスの一部を前記燃焼炉に導入するための第2臭気導入管とを備えたことを特徴とするごみ乾燥機。
【請求項7】 内筒と外筒からなり、該内筒に被乾燥物を投入するように構成された乾燥機本体と、上記外筒に熱風を送給するための燃焼炉とを備えてなるごみ乾燥機によってごみを乾燥処理した際に、このごみ乾燥機によるごみの乾燥処理に伴い発生する臭気を処理するための処理方法であって、上記内筒から発生する臭気ガスの一部を前記燃焼炉に導して脱臭処理するとともに、残りの臭気ガスを既存の溶融炉もしくは焼却炉に導入し、これら溶融炉もしくは焼却炉の燃焼処理により当該臭気ガスを脱臭処理することを特徴とするごみ乾燥機で発生する臭気ガスの処理方法。
【請求項8】 内筒と外筒からなり、該内筒に被乾燥物を投入するように構成された乾燥機本体と、上記外筒に熱風を送給するための燃焼炉と、上記外筒から排気される熱風を内筒に導くための連通管と、上記内筒から発生する臭気ガスを上記燃焼炉に導く第2臭気導入管とを備えてなるごみ乾燥機と、このごみ乾燥機の第2臭気導入管から分岐され、臭気ガスの一部を既存の溶融炉もしくは焼却炉に二次燃焼用空気もしくは排ガス冷却用空気として導入するための臭気導入手段を備えたことを特徴とするごみ乾燥機を備えたごみ燃料燃焼システム。
【請求項9】 内筒と外筒からなり、該内筒に被乾燥物を投入するように構成された乾燥機本体と、上記外筒に熱風を送給するための燃焼炉と、上記外筒から排気される熱風を内筒に導くための連通管とを備えてなるごみ乾燥機と、このごみ乾燥機で被乾燥物を乾燥処理した乾燥物を既存の溶融炉もしくは焼却炉に粉体燃料として搬送する搬送手段と、この搬送手段で搬送された乾燥物を粉砕する粉砕手段もしくは破砕する破砕手段とを備えたことを特徴とするごみ乾燥機を備えたごみ燃料燃焼システム。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ごみ乾燥機及びこのご乾燥機を備えたごみ燃料燃焼システム、並びにこのごみ乾燥機で発生する臭気ガスの処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ごみを乾燥するごみ乾燥機としては、特開平9−133467号公報記載のものに見られるように、内筒と外筒からなり、該内筒に乾燥対象物としてのごみを供給し、外筒に連設された燃焼炉から送給する熱風により外筒を加熱して内筒内を外部から間接的に加熱するとともに、外気を上記外筒から排気される熱風により熱交換器で昇温させた後に内筒に導入することにより、内筒内のごみを乾燥するように構成されている。そして、内筒内におけるごみの乾燥に伴い当該内筒から発生する臭気ガスは、前述の燃焼炉に戻されて脱臭処理された後、再び熱風として上述のように外筒に送給している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来のごみ乾燥機には、下記のような問題点があった。
【0004】即ち、燃焼炉は、ごみ乾燥機の加熱源であるとともに、内筒でのごみの乾燥に伴い発生する臭気ガスを脱臭処理する機能をも合わせ持っている。従って、脱臭能力を上げるためには燃焼炉の温度を上昇させる必要があるが、あまり、燃焼炉の温度を上げすぎると、内筒に供給されるごみの水分量が少ない場合に過加熱状態になり乾燥機内で発火する危険性がある。
【0005】このごみの水分量は発生する地域や季節により大きく変動するものであり、このため上述のようにしてごみの乾燥を行う場合には、その水分量に追従するようなデリケートな制御が要求されるが、従来のように加熱源と脱臭処理機能とを合わせ持ったものでは、そういった制御が達成できないという問題があった。また、ごみ乾燥機内での発火を恐れて燃焼炉から送給する熱風の温度を下げると、臭気ガスの脱臭及び臭気ガス中に含有するダイオキシンを分解する能力低下を招くという問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のごみ乾燥機は、内筒と外筒からなり、該内筒に被乾燥物を投入するように構成された乾燥機本体と、上記外筒に熱風を送給するための燃焼炉と、上記外筒から排気される熱風によって上記内筒に導入する外気を昇温させるための熱交換器とからなるごみ乾燥機において、前記内筒で発生する臭気ガスを脱臭する脱臭炉を設けたものである。
【0007】請求項2記載のごみ乾燥機で発生する臭気ガスの処理方法は、内筒と外筒からなり、該内筒に被乾燥物を投入するように構成された乾燥機本体と、上記外筒に熱風を送給するための燃焼炉と、上記外筒から排気される熱風によって上記内筒に導入する外気を昇温させるための熱交換器とを備えてなるごみ乾燥機によってごみを乾燥処理する際に、このごみ乾燥機によるごみの乾燥処理に伴い発生する臭気ガスを処理するための処理方法であって、上記内筒から発生する臭気ガスを既存の溶融炉もしくは焼却炉に導入し、これら溶融炉もしくは焼却炉の燃焼処理により上記臭気ガスを脱臭処理するものである。
【0008】請求項3記載のごみ乾燥機を備えたごみ燃料燃焼システムは、内筒と外筒からなり、該内筒に被乾燥物を投入するように構成された乾燥機本体と、上記外筒に熱風を送給するための燃焼炉と、上記外筒から排気される熱風によって上記内筒に導入する外気を昇温させるための熱交換器とを備えてなるごみ乾燥機と、このごみ乾燥機の内筒から発生する臭気ガスを既存の溶融炉もしくは焼却炉に一次燃焼用空気もしくは二次燃焼用空気として導入するための臭気導入手段を備えたものである。
【0009】請求項4記載のごみ乾燥機を備えたごみ燃料燃焼システムは、内筒と外筒からなり、該内筒に被乾燥物を投入するように構成された乾燥機本体と、上記外筒に熱風を送給するための燃焼炉と、上記外筒から排気される熱風によって上記内筒に導入する外気を昇温させるための熱交換器とを備えてなるごみ乾燥機と、このごみ乾燥機で被乾燥物を乾燥処理した乾燥物を既存の溶融炉もしくは焼却炉に粉体燃料として搬送する搬送手段と、この搬送手段で搬送された乾燥物を粉砕する粉砕手段もしくは破砕する破砕手段を備えたものである。
【0010】請求項5記載のごみ乾燥機は、内筒と外筒からなり、該内筒に被乾燥物を投入するように構成された乾燥機本体と、上記外筒に熱風を送給するための燃焼炉とを備えたごみ乾燥機において、前記外筒から排気される熱風を前記内筒に導くための連通管を設けたものである。
【0011】請求項6記載のごみ乾燥機は、請求項5記載のごみ乾燥機において、前記内筒から発生する臭気ガスを臭気導入管を通じて導き、この臭気ガスを脱臭処理するための脱臭炉と、上記臭気導入管から分岐され、上記臭気ガスの一部を前記燃焼炉に導入するための第2臭気導入管とを備えたものである。
【0012】請求項7記載のごみ乾燥機で発生する臭気ガスの処理方法は、内筒と外筒からなり、該内筒に被乾燥物を投入するように構成された乾燥機本体と、上記外筒に熱風を送給するための燃焼炉とを備えてなるごみ乾燥機によってごみを乾燥処理した際に、このごみ乾燥機によるごみの乾燥処理に伴い発生する臭気を処理するための処理方法であって、上記内筒から発生する臭気ガスの一部を前記燃焼炉に導して脱臭処理するとともに、残りの臭気ガスを既存の溶融炉もしくは焼却炉に導入し、これら溶融炉もしくは焼却炉の燃焼処理により当該臭気ガスを脱臭処理するものである。
【0013】請求項8記載のごみ乾燥機を備えたごみ燃料燃焼システムは、内筒と外筒からなり、該内筒に被乾燥物を投入するように構成された乾燥機本体と、上記外筒に熱風を送給するための燃焼炉と、上記外筒から排気される熱風を内筒に導くための連通管と、上記内筒から発生する臭気ガスを上記燃焼炉に導く第2臭気導入管とを備えてなるごみ乾燥機と、このごみ乾燥機の第2臭気導入管から分岐され、臭気ガスの一部を既存の溶融炉もしくは焼却炉に二次燃焼用空気もしくは排ガス冷却用空気として導入するための臭気導入手段を備えたものである。
【0014】請求項9記載のごみ乾燥機を備えたごみ燃料燃焼システムは、内筒と外筒からなり、該内筒に被乾燥物を投入するように構成された乾燥機本体と、上記外筒に熱風を送給するための燃焼炉と、上記外筒から排気される熱風を内筒に導くための連通管とを備えてなるごみ乾燥機と、このごみ乾燥機で被乾燥物を乾燥処理した乾燥物を既存の溶融炉もしくは焼却炉に粉体燃料として搬送する搬送手段と、この搬送手段で搬送された乾燥物を粉砕する粉砕手段もしくは破砕する破砕手段とを備えたものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0016】図1は、請求項1記載のごみ乾燥機の概略構成を示している。図において、1は乾燥機本体で、乾燥機本体1は、内筒2と該内筒2を覆うよう設けられた外筒3とから構成されている。
【0017】上記内筒2は、図示しない駆動装置より回転自在に構成された円筒状のもので、該内筒2の一方側にはごみ受入口2aが形成され、該ごみ受入口2aにごみ供給装置5が連設されている。また、内筒2の他方側にはごみ排出口2bが形成されている。
【0018】前記内筒2内には、当該内筒2内のごみの撹拌を行う撹拌部材2cが設けられている。
【0019】前記ごみ供給装置5は、内筒2内に被乾燥物としてのごみを定量供給するもので、例えば図示しないごみ貯留室からホッパ5bに投入されたごみをスクリューフィーダ5aによって内筒2内に供給する。なお、上述のようにごみ供給装置5に投入されるごみは、必要によっては予め破砕機により破砕しておいてもよい。
【0020】前記外筒3には、熱風供給管6を介して燃焼炉7が連通されている。燃焼炉7は、燃焼室7aと、熱源となるバーナ7bとから構成されており、ファン7cにより燃焼室7aに導入された外気を加熱し、この加熱した高温の空気(熱風)を外筒3内に送給する。
【0021】また、前記外筒3には、排出口3aが形成されており、該排出口3aには排出管8の一端部が接続されている。排出管8には、熱交換器10、排気ファン11が介装され、その他端部が外気に開放されている。
【0022】熱交換器10は、熱交換室10a内に前記排出管8が挿通されるとともに、当該熱交換室10aの一端部に外気導入管13を介してファン15が接続され、この熱交換室10aの他端部が供給管16の一端部に接続されている。供給管16の他端部は、前記内筒2のごみ受入口2aに連設された導入室2dに接続されている。
【0023】よって、この熱交換器10では、外筒3から排出管8を通じて排気される高温の空気と、ファン15により導入される外気との間で熱交換を行い、これにより外気は昇温されて供給管16、導入室2dを通じて内筒2内に導入される。
【0024】このようにして内筒2内へ導入される外気は、前記熱交換器10で昇温されているため、内筒2内のごみを直接乾燥する効果を奏する。よって、乾燥機本体1では、内筒2内に導入される昇温された外気によりこの内筒2内のごみを直接乾燥させるとともに、燃焼炉7から外筒3に送給される高温の空気により内筒2内のごみを外部から間接的に乾燥させる。
【0025】前記内筒2のごみ排出口2bには排出サイロ17が連設されている。排出サイロ17は、その下端にスクリューフィーダ18aを備えた搬出装置18が連設されるとともに、上端部が連通管20を介してサイクロン21の上端部側面に連通されている。
【0026】サイクロン21は、後述するファン23により排出サイロ17から臭気とともに吸引される細かなごみを取り除くもので、その下端部が排出装置21aを介して前記搬出装置18の途中部に連結されている。また、サイクロン21の上端には臭気導入管22の一端部が連結されている。この臭気導入管22には、ファン23、熱交換器24が介装されており、その他端部が脱臭炉25に接続されている。
【0027】ファン23は、前記内筒2内で発生する臭気を含む空気(以下、臭気ガスという。)排出サイロ17を通じて吸引し、脱臭炉25に導入する。
【0028】脱臭炉25は、前記臭気導入管22の他端部が接続された臭気処理室25aと、熱源となるバーナ25bとから構成されており、バーナ25bの燃焼により臭気導入管22を介して臭気処理室25aに導入された臭気ガスを脱臭処理する。
【0029】前記熱交換器24は、熱交換室24a内に前記臭気導入管22が挿通されるとともに、当該熱交換室24aの一端部に前記臭気処理室25aの先端部に接続された連通管26が連通されており、臭気処理室25aから連通管26を通じて送給される脱臭処理済の高温の空気と、臭気導入管22を通じて貫流する臭気ガスとの間で熱交換を行う。つまり、臭気ガスは、熱交換器24によって脱臭炉25から排出される高温の空気により予め昇温されてこの脱臭炉25に導入される。
【0030】また、熱交換室24aの他端部には、連通管26を通じて熱交換室24a内に導入された脱臭処理済みの高温の空気を排出する排出管27の一端部が連結されている。この排出管27は、途中部にファン28が介装されるとともに、他端部が前記排出管8に連結されており、当該ファン28により排出管27を通じて上記熱交換室24a内の脱臭処理済みの空気を吸引し、前記排出管8に合流させた後に外気に放出している。
【0031】前記排出管8の排気ファン11よりも上流側と、前記排出管27のファン28よりも上流側とには、ダンパ29aを有する外気導入管29がそれぞれ接続されており、外気導入管29を通じて外気を導入させることで排気管8、27を通じて外気に放出する空気の排気濃度を調整するようになされている。
【0032】次に、このように構成されたごみ乾燥機による乾燥処理動作について説明する。
【0033】ホッパ5bを介してごみ供給装置5に投入されたごみは、スクリューフィーダ5aによりごみ受入口2aから内筒2内に定量供給される。
【0034】このようにして内筒2内に供給されたごみは、該内筒2の回転駆動などの作用によりごみ受入口2a側からごみ排出口2b側に移送され、この際に燃焼炉7から送給された熱風により内筒2を外側から加熱するのと、熱交換器10で昇温された外気により内筒2の内部を加熱することとによってごみの乾燥を行う。この時、内筒2内の撹拌部材2cによってごみが撹拌されるため、ごみの水分蒸発が促進され、ごみを十分に乾燥した状態でごみ排出口2bに送られる。
【0035】そして、乾燥機本体1で乾燥された乾燥物としての乾燥ごみは、ごみ排出口2bから排出サイロ17に排出され、該排出サイロ17の下部から搬送装置18に導入される。搬送装置18では、この乾燥ごみをスクリューフィーダ18aによりサイクロン21の下端部から導入される細かな乾燥ごみとともに搬出口18bから随時搬出する。
【0036】また、ごみの乾燥に伴って内筒2内で発生する臭気ガスは、ファン23により排出サイロ17の上部から連通管20を通じてサイクロン21に導入された後、当該サイクロン21から臭気導入管22により脱臭炉25に導入される。
【0037】この際、臭気導入管22の臭気ガスは、熱交換器24により脱臭炉25から排出される脱臭処理済みである高温の空気との間で熱交換されて昇温させた状態で上記脱臭炉25に導入され、この脱臭炉25により脱臭処理を施した後、連通管26、熱交換器24、排出管27を通じて前記排出管8に合流され、外気に放出される。
【0038】このように、臭気ガスを、専用の脱臭炉25によって脱臭処理した後、外気に放出しているため、投入されるごみの水分量の変動等に係わらず脱臭処理を確実にしかも効率良く行うことができる。また、これにより燃焼炉7では、脱臭処理と無関係に、投入されるごみの水分量の変動に対応した微妙な温度制御が可能になり、乾燥効率を向上させることができるとともに、ダイオキシンの分解を確実に行う制御が可能になり、ダイオキシン分解能力を向上させることができる。
【0039】図2は、請求項5、6記載のごみ乾燥機の構成を示している。なお、前述したごみ乾燥機と同じ構成の部材については、同部材に同符号を付し説明は省略する。
【0040】このごみ乾燥機は、外筒3の排出口3aが連通管30を通じて導入室2dに連通されている。つまり、燃焼炉7から外筒3に送られた熱風は、連通管30、導入室2dを経てそのまま内筒2内に導入される。
【0041】また、臭気導入管22の熱交換器24よりも下流側に第2臭気導入管31の一端が接続され、この第2臭気導入管31の他端がダンパ32を介してファン7cに接続されている。つまり、臭気導入管22が熱交換器24よりも下流側で第2臭気導入管31によって分岐され、この第2臭気導入管31により臭気導入管22を通じて送られてくる臭気ガスの一部をファン7cに供給し、この一部の臭気ガスを燃焼炉7により脱臭処理するように構成されている。
【0042】さらに、排出管27の途中部に、ダンパ33が介装されており、前記ダンパ32とこのダンパ33との開度を調整することで、燃焼炉7に送給する臭気ガス量と脱臭炉25に送給する臭気ガス量とを調整する。
【0043】なお、35、36はファンであり、前述したごみ乾燥機と配設している位置が異なるだげであり、その作用は同様である。
【0044】また、前記第2臭気導入管31のダンパ32とファン7cとの間に、ダンパ35aを有する外気導入管35が接続されており、外気導入管35を通じて外気を導入させることで第2臭気導入管31を通じて燃焼炉7に導入する臭気ガスの濃度を調整するようになされている。
【0045】このようにごみ乾燥機を構成することで、燃焼炉7から外筒3内に導入された熱風が内筒2の外周面を加熱した後に、連通管30から内筒2内に導入され、内筒2内のごみを直接乾燥させる。この際、外筒3内に導入された熱風は、当該外筒3に導入されて連通管30を通じて内筒2に導入される間に、十分に冷却されて温度が低下する。従って、燃焼炉7から外筒2に導入する熱風の温度をある程度高く設定しても、上述した冷却により内筒2内に導入される空気の温度は低くなることから、内筒2内のごみを発火させることがないとともに、第2臭気導入管31から燃焼炉7に導入させる臭気ガスの一部(例えば半分の量)を十分に脱臭処理することができる。
【0046】また、臭気導入管22から脱臭炉25に導入して脱臭処理する臭気ガスも、全量ではなく第2臭気導入管22を通じて分流された一部であるため、脱臭処理の負担が軽減され、これにより脱臭炉25で使用する燃料も低減されることなどから、ランニングコストを燃焼炉7で脱臭処理する分に見合う分だけ低減させることができる。
【0047】このようにしてなる前述した各ごみ乾燥機は、以下に説明する溶融炉と組み合わせることにより、ごみ乾燥機を備えたごみ燃料燃焼システムを構成することができる。
【0048】まず、このごみ乾燥機を備えたごみ燃料燃焼システムの構成を説明する前に上記溶融炉の構成について図3を参照して説明する。
【0049】図3において、40は溶融炉の主要部である燃焼溶融装置であって、該燃焼溶融装置40は、上下2段に配置された上段の一次燃焼室41と下段の二次燃焼室42とで構成されている。これら一次燃焼室41及び二次燃焼室42は、円筒状に形成されている。
【0050】前記一次燃焼室41の上部には、予熱バーナ43が設けられるとともに、下部に二次空気導入口44が形成されている。
【0051】二次空気導入口44には、二次空気を供給する二次空気供給管45が調整ダンパ46及びブロワ47を介して接続されている。
【0052】また、前記一次燃焼室41の上部には、燃料供給口48が形成されており、この燃料供給口48に後述する粉砕機57に接続された燃料供給管51がブロワ52を介して接続されている。
【0053】ここで、前記燃料供給管51及び二次空気供給管45は、円筒状の一次燃焼室41に対して接線方向から燃料を含む一次空気や二次空気を供給するように接続されており、一次燃焼室41では、このように供給される一次空気を含む燃料や二次空気により旋回流を生じさせながら一次燃焼を行い、下段の二次燃焼室42に導入する。つまり、この燃焼溶融装置40は、所謂サイクロン方式のものである。
【0054】前記二次燃焼室42の上部には、加熱バーナ53が設けられている。54は、前記燃焼溶融装置40に供給する固形燃料を貯留するホッパである。ホッパ54は、上面に固形燃料を投入する投入口55が形成されるとともに、下端排出口にスクリューコンベア等の定量供給装置56が連設されている。 定量供給装置56の排出端は、請求項4、9に記載の粉砕手段としての粉砕機57に連通されている。粉砕機57は、前記定量供給装置56から供給される固形燃料を所定の大きさの粉体状に粉砕するもので、図示例のようにハンマー式のものや、スクリューに切断刃を備えた方式のものなどが用いられる。
【0055】上記粉砕機57で粉砕された固形燃料は前記ブロワ52により前記燃料供給管51を通じて燃料供給口48から第1燃焼室41の上部に導かれる。
【0056】ここで、上記固形燃料は、前述したごみ乾燥機により乾燥した乾燥ごみを使用する。つまり、搬送装置18が請求項4、9に記載の搬送手段を構成し、この搬送装置18の搬出口18bがホッパ54の投入口55に臨んで配置されている。
【0057】前記二次燃焼室42の下端排出口には当該下端排出口から排出される溶融灰を回収する回収装置58が配設されている。
【0058】回収装置58は、冷却水が貯留された水槽60内に水砕スラグコンベア61が水没配置されており、水槽内60に落下した溶融灰を水砕スラグとして外部に隣接配置されたスラグ排出ホッパ62に搬出する。
【0059】また、前記二次燃焼室42の側面途中部には、排ガス排出口63が形成されており、この排ガス排出口63に、ボイラ64、サイクロン65、バグフィルタ66、吸引ファン67が接続管によって順次接続されている。
【0060】前記ボイラ64は、吸引ファン67の吸引作用により前記二次燃焼室42から導入される高温の排ガスを利用して、温水や蒸気を作るもので、その目的に応じて温水ボイラや蒸気ボイラなどが用いられており、このボイラ64で生成された温水や蒸気は外部に導かれて適宜に利用される。
【0061】前記サイクロン65は、排ガス中に含まれるフライアッシュを当該排ガスから分離するもので、分離されたフライアッシュは底部65aに堆積するとともに、排ガスは上部からバグフィルタ66に導入される。
【0062】このサイクロン65の底部65aは、循環管69により前記粉砕機57に接続されており、サイクロン65の底部65aに堆積したフライアッシュを再び粉砕機57に戻して前記燃焼溶融装置40で焼却処理するようになされている。
【0063】前記バグフィルタ66は、排ガス中に含まれる微量有害物質を除去するとともに、前記サイクロン65で分離されずに導入されたフライアッシュを捕集するためのものである。
【0064】このバグフィルタ66には、石灰吹込装置68から中和薬剤として例えば石灰が供給されており、この石灰により酸性微量有害物質を中和除去する。また、石灰吹込装置68からは上記石灰とともに、ダイオキシン類等の微量有害物質を吸着する粉体状の活性炭がバグフィルタ66に供給されており、この活性炭によりダイオキシン類等の微量有害物質を吸着する。
【0065】よって、バグフィルタ66では、排ガス中の微量有害物質を上述のように中和及び吸着より無害化した後、外気に放出するとともに、捕集したフライアッシュと、使用済の石灰と、ダイオキシンを吸着した活性炭とを、適宜な払い落しにより底部に堆積させ、この底部から排出する。これら排出された排出物は、薬剤等で無害化処理された後に廃棄される。
【0066】なお、図3に示す符号69a、69b、69cは風量調整用のダンパである。次に、上述のように構成された溶融炉により乾燥ごみを燃焼させる場合について説明する。
【0067】まず、ごみ乾燥機で乾燥処理した乾燥ごみをホッパ54に投入し、このホッパ54に所定量を貯留する。
【0068】そして、ホッパ54から定量供給装置56によって乾燥ごみを粉砕機57に供給し、この粉砕機57により粉体状に粉砕した後、燃料輸送管51を通じてブロワ52により燃焼溶融装置40の一次燃焼室41に導入する。
【0069】一次燃焼室41では、予熱バーナ43により前記乾燥ごみを着火燃焼させる。この際、乾燥ごみは、一次燃焼室41内において燃料供給管51及び二次空気供給管45からの燃料を含む一次空気と二次空気との供給方向の作用により旋回流を生じさせながら燃焼し、下方の二次燃焼室42に導入され、さらに加熱バーナ53により火炎を生じさせて十分に燃焼される。
【0070】上述した燃焼溶融装置40による燃焼により、溶融灰は二次燃焼室42の下端排出口から回収装置58の冷却水に投下され、急激な冷却作用により破砕された水砕スラグとして水砕スラグコンベア61によりスラグ排出ホッパ62に搬出される。
【0071】また、燃焼溶融装置40による燃焼に伴って発生する排ガスは、吸引ファン67の吸引作用によりガス排出口63からボイラ64に導入され、該ボイラ64で熱交換されて冷却され、サイクロン65に導入される。
【0072】サイクロン65では、排ガス中に含有するフライアッシュを当該排ガスから分離して、底部に堆積させる。排ガスは、サイクロン65の上部からバグフィルタ66に導入される。
【0073】バグフィルタ66では、石灰吹込装置68から供給される石灰により排ガス中の酸性微量有害物質を中和させ、清浄ガスとして吸引ファン67を経て外気に放出する。
【0074】また、石灰吹込装置68から石灰とともに供給される粉体状の活性炭により排ガス中のダイオキシン類等の微量有害物質を吸着する。そして、上述した中和処理用の石灰と、捕集したフライアッシュとともに、適宜な払い落しによって底部に堆積させ、この堆積物を外部に搬出した後、無害化処理される。
【0075】ここで、前記サイクロン65の底部65aに堆積したフライアッシュは、循環管69により粉砕機57へ再び戻され、当該粉砕機57、燃料輸送管11を経て前記一次燃焼室41に導入され、焼却処理される。
【0076】このように構成された溶融炉に、前述した各ごみ乾燥機が組み合わされる。具体的には、まず、図1に示すごみ乾燥機を組み合わせる場合には、このごみ乾燥機の搬出装置18の搬出口18bを上述したようにホッパ54に連設し、該搬出装置18の搬出口18bから乾燥ごみをホッパ54に投入してこのごみを上述したように固形燃料として使用する。
【0077】また、臭気導入管により脱臭炉に導入して脱臭処理していた臭気ガスを燃焼溶融装置40の一次燃焼用空気もしくは二次燃焼用空気として利用することで、この燃焼溶融装置40によって脱臭処理する。
【0078】詳しくは、一次燃焼用空気として利用する場合には、図3に示すように、臭気導入管22をブロワ52の吸い込み側などに接続し、この臭気導入管22で導入される臭気ガスを一次空気として燃料供給管51を通じて乾燥ごみとともに、一次燃焼室41に導入する。
【0079】また、二次燃焼用空気として利用する場合には、臭気導入管22をブロワ47に接続し、ブロワ47によって二次空気導入口44から第1燃焼室41に導入する。即ち、臭気導入管22が請求項3記載の臭気導入手段を構成している。
【0080】これにより臭気導入管22で導入された臭気ガスは、燃焼溶融装置40の燃焼運転により脱臭処理される。つまり、既存の溶融炉にごみ乾燥機を組み合わせることで、ごみ乾燥機側での脱臭処理が不要になる、この結果、脱臭炉25及び熱交換器24が不要になり、設備コスト及び運転コストを低減でき、運転効率を高めることができる。
【0081】次に、前述した図2に示すごみ乾燥機を組み合わせる場合には、上述したごみ乾燥機と同様に、このごみ乾燥機の搬出装置18の搬出口18bをホッパ54に連設し、該搬出装置18の搬出口18bから乾燥ごみをホッパ54に投入してこの乾燥ごみを上述したように固形燃料として使用し、前記溶融炉を運転する。
【0082】また、臭気導入管22により脱臭炉に導入して脱臭処理していた臭気ガスを溶融炉の二次燃焼用空気として利用することで、この溶融炉によって脱臭処理する。
【0083】具体的には、臭気導入管22を上述と同様にブロワ47に接続し、ブロワ47によって二次空気導入口44から一次燃焼室41に導入する。即ち、臭気導入管22が請求項8記載の臭気導入手段を構成している。
【0084】これにより第2臭気導入管31で分流された残りの臭気ガスは、臭気導入管22によって燃焼溶融装置40の一次燃焼室41に導入され、この燃焼溶融装置40の燃焼運転により脱臭処理される。つまり、既存の溶融炉にごみ乾燥機を組み合わせることで、脱臭炉25による脱臭処理が不要になる、この結果、脱臭炉25及び熱交換器24が不要になり、運転コストを低減でき、運転効率を高めることができる。
【0085】また、この臭気導入管22を通じて送られる臭気ガスは、二次燃焼用空気としてだけでなく、燃焼溶融装置40から排出される排ガスを冷却する冷却用空気としても利用でき、排ガスを冷却することにより上記臭気ガスを昇温させることによって脱臭処理することもできる。
【0086】また、燃焼溶融装置40では、搬出装置18から投入された乾燥ごみを粉砕機57により一旦粉砕した後、燃焼溶融装置40で燃焼させているため、粉砕された粉体状の乾燥ごみは空気との接触効率が良く、着火しやすいので、少ない空気で完全燃焼して排ガス性状を安定させる上、排ガス量が少なくなるため、後続の排ガス処理設備を小型にすることができる。また、サイクロン65の底部65aに堆積したフライアッシュを再び燃焼溶融装置lで焼却処理するため、フライアッシュの減量化を確実に図れ、システム全体の排出量を減らすことができる。
【0087】このように、各ごみ乾燥機と溶融炉とを組み合わせてなるごみ燃料燃焼システムにより上述したような請求項2、7に記載のごみ乾燥機で発生する臭気ガスの処理方法を実施することができる。
【0088】なお、本例では、ごみ乾燥機と溶融炉とを組み合わせてごみ燃料燃焼システムを構成したが、溶融炉の代わりに焼却炉をごみ乾燥機と組み合わせてごみ燃料燃焼システムを構成してもよい。
【0089】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1記載のごみ乾燥機によれば、被乾燥物の乾燥処理に伴い内筒から発生する臭気ガスを、燃焼炉でなく脱臭炉によって脱臭処理することで、この専用の脱臭炉によって投入される被乾燥物の水分量の変動等に係わらず、脱臭処理を確実にしかも効率良く行うことができる。また、これにより燃焼炉では、脱臭処理と無関係に、投入されるごみの水分量の変動に対応した微妙な温度制御が可能になり、乾燥効率を向上させることができるとともに、ダイオキシンの分解を確実に行う制御が可能になり、ダイオキシン分解能力を向上させることができる。
【0090】請求項2記載のごみ乾燥機で発生する臭気ガスの処理方法、並びに請求項3記載のごみ乾燥機を備えたごみ燃料燃焼システムによれば、被乾燥物の乾燥処理に伴い内筒から発生する臭気ガスを、臭気導入手段により既存の溶融炉もしくは焼却炉に一次燃焼用空気もしくは二次燃焼用空気として導入して脱臭処理することで、ごみ乾燥機側での脱臭処理が不要になり、脱臭炉及びこの脱臭炉に付設する熱交換器などが不要になる。これにより設備コスト及び運転コストを低減でき、運転効率を高めることができる。
【0091】請求項4、9記載のごみ乾燥機を備えたごみ燃料燃焼システムによれば、ごみ乾燥機で被乾燥物を乾燥した乾燥物を搬送手段で溶融炉もしくは焼却炉に搬送し、溶融炉もしくは焼却炉でこの乾燥物を燃料として燃焼させることで、連続運転が可能になり、システムを安定的に稼働させることができる。また、乾燥物を粉砕手段で粉砕もしくは破砕手段で破砕した後、溶融炉もしくは燃焼炉で燃焼させているため、粉砕等された乾燥ごみは空気との接触効率が良く、着火しやすく、少ない空気で完全燃焼して排ガス性状を安定させる上、排ガス量が少なくなるため、後続の排ガス処理設備を小型にすることができる。
【0092】請求項5記載のごみ乾燥機によれば、外筒から排気される熱風を前記内筒に導くための連通管を設けたことで、燃焼炉から外筒内に導入された熱風は内筒の外部を加熱した後に、連通管から内筒内に導入され、内筒内のごみを直接乾燥させることなる。この際、上述のようにして外筒内に導入された熱風は、当該外筒に導入されて連通管を通じて内筒に導入される間に、十分に冷却されて温度が低下するため、燃焼炉から外筒に導入する熱風の温度をある程度高く設定しても、上述した冷却により内筒内に導入される空気の温度は低くなることから、内筒内のごみを発火させることがなく安全であるとともに、内筒内に外気を導入する場合にこの外気を昇温させるために必要な熱交換器が不要になることから、設備コストの低減を図ることができる。
【0093】請求項6記載のごみ乾燥機によれば、臭気導入管から脱臭炉に導入して脱臭処理する臭気ガスの一部を、第2臭気導入管を通じて燃焼炉に導き、この燃焼炉で当該臭気ガスの一部を脱臭処理することで、脱臭炉による脱臭処理の負担が軽減され、これにより脱臭炉で使用する燃料も低減されることなどから、ランニングコストを燃焼炉で脱臭処理する分に見合う分だけ低減させることができる。また、燃焼炉で脱臭処理する臭気ガスも全量でなく第2臭気導入管で分流された一部であるため、この燃焼炉によって被乾燥物の乾燥に悪影響を与えることなく十分に脱臭処理することができる。また、燃焼炉から発生する熱風は外筒で十分に温度が低下されるので、燃焼炉内の温度を脱臭及びダイオキシン分解が可能な比較的高い温度に設定できる。これにより第2臭気導入管から導入される臭気ガスの脱臭処理及びダイオキシン分解を効率的に行うことができる。
【0094】請求項7記載のごみ乾燥機で発生する臭気ガスの処理方法、並びに請求項8記載のごみ乾燥機を備えたごみ燃料燃焼システムによれば、被乾燥物の乾燥処理に伴い内筒から発生する臭気ガスの一部を、臭気導入手段により既存の溶融炉もしくは焼却炉に二次燃焼用空気もしくは排ガス冷却用空気として導入して脱臭処理することで、ごみ乾燥機側での脱臭炉による脱臭処理が不要になり、脱臭炉及びこの脱臭炉に付設する熱交換器などが不要になる。これにより設備コスト及び運転コストを低減でき、運転効率を高めることができる。また、乾燥機からの排ガスの一部を既存の溶融炉等に導入するようにしたので、溶融炉等の排ガス処理装置への負荷が軽減できるため、溶融炉側の排ガス処理装置の能力アップのための改良が小さくて済むので溶融炉等の設備コストを低減できる。
【出願人】 【識別番号】000002358
【氏名又は名称】新明和工業株式会社
【出願日】 平成10年7月31日(1998.7.31)
【代理人】 【識別番号】100075502
【弁理士】
【氏名又は名称】倉内 義朗
【公開番号】 特開2000−46471(P2000−46471A)
【公開日】 平成12年2月18日(2000.2.18)
【出願番号】 特願平10−217800