| 【発明の名称】 |
貯蔵庫 |
| 【発明者】 |
【氏名】栗原 豊
【氏名】千葉 昭彦
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| 【要約】 |
【課題】側板パネルと庫口枠の固定を強固にすると共に、組立作業性を改善した貯蔵庫を提供する。
【解決手段】側板パネル1は庫口枠3に対向する面に凹部16Bを備え、庫口枠は凹部に合致した凹所21を備えており、凹所と凹部とが対向する空間には、庫口枠に係合するスペーサ18を設けると共に、凹部の両側に位置するフランジ13A,14Aを端部に有した内外面材14,13を備え、庫口枠はフランジに螺合するネジ4にて側板パネルに固定されている |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数の側板パネルを接続して構成された本体と、この本体の開口縁部に取り付けられた庫口枠と備えた貯蔵庫において、前記側板パネルは前記庫口枠に対向する面に凹部を備え、前記庫口枠は前記凹部に合致した凹所を備えており、前記凹所と凹部とが対向する空間には、前記庫口枠に係合するスペーサを設けると共に、凹部の両側に位置するフランジを端部に有した内外面材を備え、庫口枠は前記フランジに螺合するネジにて前記側板パネルに固定されていることを特徴とする貯蔵庫。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、プレハブ冷蔵庫などの貯蔵庫に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来この種プレハブ冷蔵庫においては、例えば実公昭61−22228号公報(F25D21/14)に示される如く、本体の開口縁部に庫口枠(門構え)を取り付け、この開口は扉にて開閉自在に閉塞すると共に、庫口枠(門構え)には金属製の当板(当接板)を設け、扉のガスケットをこの当板に当接させている。また、当板の内側にはヒータを設けて結露を防止している。 【0003】次に、図15及び図16を参照して係る従来のプレハブ冷蔵庫100の構造を詳述する。図面においてプレハブ冷蔵庫100の本体前面を構成する側板パネル(プレハブパネル)101には開口102が形成されており、この開口102の周縁部には硬質発泡塩化ビニル製で断面略L字状の庫口枠103が固定板104及びネジ106、106によって固定されている。 【0004】この庫口枠103の前辺103Aの前面開口102側には複数条のヒータ保持部(溝)107が形成されており、このヒータ保持部107の適所には所謂ザグリ加工により、図16の如く凹陥した収納部105が形成されている。そして、ヒータ収納部107内には結露防止用のヒータHが収納されると共に、収納部105にはこのヒータHの異常過熱を検知して通電を停止するための過熱防止器OHが収納される。 【0005】そして、これらヒータ保持部107及び収納部105を覆ってステンレス等の金属板から成る当板108が取り付けられている。この当板108は断面略L字状を呈しており、外側縁は庫口枠103側に斜めに屈曲されている。一方、ヒータ保持部107の外側の前辺103Aには斜めに切り込まれた係合溝109が形成されており、前記当板108は前記外側縁をこの係合溝109内に挿入係合し、内側を庫口枠103の内辺103Bにネジ111にて固定されて取り付けられている。 【0006】また、この庫口枠103の前辺103Aの裏面と側板パネル101間には空間110が形成され、ここにはリード線Lが収納される。112は前記開口102を開閉自在に閉塞するための扉であり、図示しないヒンジにて庫口枠103の一側に回動自在に枢支されている。この扉112は何れも金属製の外板114及び内板116と、これら両板114、116の端部が係合されてネジ117にて接続されることにより、それらを接続する硬質合成樹脂製のトリム118と、これら外板114、内板116及びトリム118で構成する空間内に発泡充填された断熱材119から成る。前記トリム118の後面には溝121が形成されており、この溝121にやじり部を係合してマグネットガスケット122が嵌め込まれている。このガスケット122は扉112が閉じたときに前記当板108に当接して密着する。 【0007】この扉112の非枢支側の前面には、内部に図示しないコイルスプリングを備え、ラッチ爪部124及びハンドル126を備えたラッチ127が取り付けられており、更に、このラッチ127に対向する位置(扉112の非枢支側)の庫口枠103の前辺103Aには前記ラッチ爪部124が係合するローラ128を備えたラッチ受131が取り付けられている。前記庫口枠103の前辺103Aには、ラッチ受131の基部131Aから下方に突出する図示しない固定用ボルトが遊挿可能な図示しない透孔が穿設されており、この透孔の後方に対応する側板パネル101には、庫口枠103を取り付けた後に、前記固定用ボルトを螺合させるための孔がドリルにて穿設されている。 【0008】そして、庫口枠103の前辺103Aの透孔に固定用ボルトを挿入し、前記側板パネル101の孔にねじ込むことによって、ラッチ受131の基部131Aは庫口枠103の前辺103A前面に密接し、図15の如く前辺103Aから起立して取り付けられている。尚、141は庫内側からラッチ受131とラッチ127の係合を解除するためのハンドルである。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、係る従来の構造であると、開口の周縁部に硬質発泡塩化ビニル製の断面略L字状の庫口枠が固定板及びネジに固定されるのみでなので、強い外力が働いた場合に、側板パネルと庫口枠の固定が外れてしまう虞がある。 【0010】本発明は、係る従来の技術的課題を解決するために成されたものであり、側板パネルと庫口枠の固定を強固にすると共に、組立作業性を改善した貯蔵庫を提供することを目的とする。 【0011】 【課題を解決するための手段】請求項1の発明の貯蔵庫は、複数の側板パネルを接続して構成された本体と、この本体の開口縁部に取り付けられた庫口枠と備えたものであって、前記側板パネルは前記庫口枠に対向する面に凹部を備え、前記庫口枠は前記凹部に合致した凹所を備えており、前記凹所と凹部とが対向する空間には、前記庫口枠に係合するスペーサを設けると共に、凹部の両側に位置するフランジを端部に有した内外面材を備え、庫口枠は前記フランジに螺合するネジにて前記側板パネルに固定されているものである。 【0012】本発明の貯蔵庫によれば、凹部の両側に位置する内外面材のフランジに螺合するネジにて庫口枠を側板パネルに固定するようにしたので、庫口枠を側板パネルに強固に固定することができると共に、スペーサを避けてネジを側板パネルにねじ込むことが可能となり、スペーサの孔あけ及び孔合わせ作業等を不要とし、組立作業性を向上させることができるものである。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、図1〜図8を参照して本発明の一実施例を詳述する。図1は貯蔵庫の実施例としてのプレハブ冷蔵庫Pの斜視図を示している。プレハブ冷蔵庫Pの本体は複数枚の側板パネル(断熱プレハブパネル)1を接合して組み立てられており、その前面を構成する側板パネル1には開口2が形成され、この開口2の周縁部には断面略L字状の庫口枠3がネジ4、4にて固定されている。 【0014】この庫口枠3は、硬質塩化ビニルの二重押出成形にて構成されており、その内部には長手方向に延在する複数の中空室50が形成されている。この庫口枠3の前辺3Aの前面開口2側には、後述するガスケット41に対向する位置に複数条のヒータ保持部7が形成されており、このヒータ保持部7の近傍内側には収納部12が押出成形と同時に長手方向に渡って形成されている。これらヒータ保持部7と収納部12は前面側(後述するガスケット41側)に開放しており、ヒータ保持部7内には図5の如くヒータHが前面側に露出させた状態で保持され、収納部12内にはこのヒータHの過熱防止器OHやリード線Lが収納されている(図4では図示せず)。 【0015】そして、係るヒータ保持部7と収納部12を被覆してステンレス等から成る当板8が取り付けられる。この当板8は平板状を呈しており、その外側縁は前記収納部12の外側における庫口枠3の前辺3Aに形成された内向きの溝9内に挿入係合されている。一方、庫口枠3の内辺3Bの前端部には軟質塩化ビニルのヒンジ部6にて図7の如く回動自在とされた保持片10が形成されており、この保持片10は、その内面に形成された突起11が、内辺3Bに形成された係合凹所5に係脱自在とされている。そして、この突起11が図5及び図6の如く係合凹所5に係合した状態で保持片10は当板8の内側縁の前側を押さえ、当板8を庫口枠3に固定する。 【0016】このように、庫口枠3を硬質樹脂の押出成形にて構成し、複数の中空室50と、ヒータ保持部7と、収納部12を形成しているので、従来に比して材料コストを著しく低減させることができると共に、従来の如くザグリ加工等を行うこと無く、押出成形と同時に過熱防止器OHやリード線Lを収納する収納部12を構成することが可能となる。 【0017】また、ヒータ保持部7は前面側(ガスケット41側)にヒータHを露出させた状態でヒータHを保持すると共に、収納部12を前面側に開放させ、且つ、ガスケット41に対向して庫口枠3に着脱自在に設けられた当板8にてヒータ保持部7と収納部12を被覆したので、ヒータHや過熱防止器OH、及び、リード線Lを前方からヒータ保持部7及び収納部12に取り付けることが可能となる。従って、組立作業性が向上すると共に、ヒータLを交換する際にも庫口枠3を側板パネル1から取り外す必要が無くなり、メンテナンス作業性も著しく向上する。 【0018】特に、庫口枠3に、当板8の一端(外側縁)が挿入係合される溝9と、庫口枠3に対して回動自在で且つ当板8の他端(内側縁)を保持する保持片10を形成したので、従来の如くネジにて当板を固定する必要が無くなり、当板8の取付作業性が著しく向上する。 【0019】尚、リード線Lは図7の如く適所に穿設した引出孔20を通して外部に引き出すものとする。 【0020】前記側板パネル1は内外の鋼板製面材13、14と、この面材13、14端部のフランジ13A、14Aを相互に接続するトリム16と、これら面材13、14とトリム16間に発泡充填された断熱材17から構成されている。また、前記トリム16には相対向する辺に凸部16Aと凹部16Bが形成され、パネル1、1を相互に接合する際にはこれら凸部16Aと凹部16Bを係合させる。また、前記フランジ13A及び14Aは、これら凸部16Aと凹部16Bの両側に位置してトリム16内面に接している。 【0021】一方、庫口枠3の内辺3Bの内面には凹所21が形成されており、この凹所21内には側板パネル1のトリム16の前記凸部16Aが進入できるように構成されている。また、側板パネル1のトリム16の前記凹部16Bが対応する場合には、この凹部16Bと凹所17とで作られる空間に硬質発泡樹脂製のスペーサ18を挿入する。このスペーサ18には図8に示す如く係合リブ19が両側方に突出形成されており、この係合リブ19を庫口枠3の凹所21内面両側に形成した溝25に係合させてスペーサ18は庫口枠3に取り付けられている。 【0022】また、庫口枠3を側板パネル1に固定する前記ネジ4、4は、このスペーサ18を避け、その両側を通過して側板パネル1の面材13、14のフランジ13A、14Aに螺合させている。ここで、図9の如くトリム16の中央部にて庫口枠3を固定するようにすると、スペーサ18に図10の如く貫通孔200を穿設しなければならないが、本発明では係る作業は不要となる。また、貫通孔200にネジ201を通すための孔合わせも不要となる。更に、スペーサ18は係合リブ19にて庫口枠3に係合固定しているので、スペーサ18を庫口枠3に固定する格別な部品或い接着剤等も不要となり、製造コストが低減される。また、庫口枠3はスペーサ18の両側にてフランジ13A、14Aに固定されるので、図9の場合に比して固定強度も向上する。 【0023】22は前記開口2を開閉自在に閉塞するための扉であり、ヒンジ23、23にて庫口枠3の一側の前辺3Aに回動自在に枢支されている。この扉22は何れも金属製の外板24及び内板26と、これら両板24、26の端部が両端に係合されてネジ27止めされることにより、それらを接続する硬質合成樹脂製のトリム28と、これら外板24、内板26及びトリム28で構成する空間内に発泡充填された断熱材29から成る。 【0024】前記トリム28の中央固定部31には後面(側板パネル1に対向する面)に開放する溝32が形成されており、この溝32は回動自在の蓋部33にて開閉自在とされている。また、この蓋部33の先端は閉鎖状態にて固定部31との間に間隔を存している。一方、41は前出したマグネットガスケットであり、そのやじり部を前記溝32内に挿入し、その状態で蓋部33を閉じることによってガスケット41を保持する。このガスケット41は扉22が閉じたときに前記当板8に当接して密着する。 【0025】この扉22の非枢支側の前面には、内部に図示しないコイルスプリングを備え、ラッチ爪部46及びハンドル47を備えたラッチ48が取り付けられており、更に、このラッチ48に対向する位置(扉22の非枢支側)の庫口枠3の前辺3Aの側面54には、ラッチ受台53を介してラッチ受52が取り付けられている。このラッチ受52はローラ49を備え、前記ラッチ爪部46がこのローラ49に係合して扉22は閉鎖状態を保持される。尚、62は庫内側からラッチ受52とラッチ48の係合を解除するためのハンドルである。 【0026】次に、図11〜図14は本発明の他の実施例を示している。この場合、庫口枠3の内辺3Bの前端部には外向きの溝61が形成し、当板8の内側縁をこの溝61内に挿入係合する。一方、庫口枠3の前辺3Aにおける収納部12の外側には軟質塩化ビニルのヒンジ部62にて図11、図14の如く回動自在とされた保持片63を形成し、この保持片63は、その内面に形成した突起64を、前辺3Aに形成した係合凹所65に係脱自在とする。そして、この突起64が図12及び図13の如く係合凹所65に係合した状態で保持片63は当板8の外側縁の前側を押さえ、当板8を庫口枠3に固定する。 【0027】前記図7の如き構成では、保持片10が開口2方向に回動するため、庫口枠3の隅角部では隣接する保持片10が干渉し合う。そのため、庫口枠3の隅角部は所定範囲で保持片10を削除し、他のコーナーピースを挿入取付する必要があるが、図11〜図14の構成では、保持片63が庫口枠3の外側に回動するため、隅角部において係る干渉は発生せず、削除してコーナーピース等を取り付ける必要も無くなる。 【0028】 【発明の効果】以上詳述した如く、本発明によれば、凹部の両側に位置する内外面材のフランジに螺合するネジにて庫口枠を側板パネルに固定するようにしたので、庫口枠を側板パネルに強固に固定することができると共に、スペーサを避けてネジを側板パネルにねじ込むことが可能となり、スペーサの孔あけ及び孔合わせ作業等を不要とし、組立作業性を向上させることができるものである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001889 【氏名又は名称】三洋電機株式会社
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| 【出願日】 |
平成6年11月25日(1994.11.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100111383 【弁理士】 【氏名又は名称】芝野 正雅
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| 【公開番号】 |
特開2000−337762(P2000−337762A) |
| 【公開日】 |
平成12年12月8日(2000.12.8) |
| 【出願番号】 |
特願2000−141688(P2000−141688) |
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