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【発明の名称】 冷蔵庫
【発明者】 【氏名】川崎 竜也

【氏名】野本 洋平

【氏名】湯浅 雅司

【氏名】中西 和也

【氏名】上村 修三

【要約】 【課題】機械室の熱交換効率を機械室の風路構造と構成部品の配置構成によって向上させた冷蔵庫を提供する。

【解決手段】機械室33内を仕切り板55で、空気吸入風路57側と空気吐出風路58側とに分け、フィン型の凝縮器36と蒸発皿39を空気吸入風路57側に配置し、圧縮機34は空気吐出風路58側に配置し、機械室33の前面部50の一側から取り入れられた外気は空気吸入風路57を通過し強制通風用送風機41で空気吐出風路58へ送られ機械室33の前面部50の他側へ排熱される機械室風路を形成することで冷蔵庫の設置条件にかかわらず排熱を阻害されることはない。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 冷蔵庫本体の下部に冷凍サイクルの圧縮機とダクト板内に収納された凝縮器と、前記圧縮機と前記凝縮器を冷却する強制通風用送風機と冷蔵庫からの排水を蒸発する蒸発皿とを備えた機械室において、前記ダクト板内を左右に仕切る仕切り板と、前記仕切り板に係合される前記送風機の空気流により前記機械室の前面部の一側に外気を吸入する空気吸入口を有する空気吸入風路側と他側に吸入された空気を吐出する空気吐出口を有する空気吐出風路側とに構成され、前記凝縮器と前記蒸発皿とは前記空気吸入風路側に、前記圧縮機は前記空気吐出風路側に配置したことを特徴とする冷蔵庫。
【請求項2】 圧縮機と、前記圧縮機の横に設置した蒸発皿と、前記蒸発皿には、排水の蒸発を促進させる浸漬パイプを配置した機械室において、前記浸漬パイプと空気吸入口との間にフィン型の凝縮器を収納したことを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
【請求項3】 圧縮機を載置した圧縮機載置板に蒸発皿を載置し前記圧縮機と前記蒸発皿の間に強制通風用送風機を配置したことを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
【請求項4】 機械室の天面部を熱可塑性樹脂で成形したことを特徴とする冷蔵庫。
【請求項5】 冷蔵庫本体の下部に冷凍サイクルの圧縮機とダクト板内に収納された凝縮器及び前記圧縮機と前記凝縮器を冷却する強制通風用送風機とを備えた機械室において、前記ダクト板内を左右に仕切る仕切り板と、前記機械室の前面部の一側に外気を吸入する空気吸入口と他側に吸入された空気を吐出する空気吐出口とを備え、前記仕切り板で区画される前記機械室の一側に空気吸入風路と、他側に空気吐出風路とを構成し、前記空気吸入風路側に前記凝縮器としてフィン型の凝縮器と、前記空気吐出風路側に前記圧縮機を配置したことを特徴とする冷蔵庫。
【請求項6】 冷蔵庫本体の下部に冷凍サイクルの圧縮機とダクト板内に収納された凝縮器及び前記圧縮機と前記凝縮器を冷却する強制通風用送風機とを備えた機械室において、前記ダクト板内を左右に仕切る仕切り板と、前記機械室の前面部の一側に外気を吸入する空気吸入口と他側に吸入された空気を吐出する空気吐出口とを備え、前記仕切り板で区画される前記機械室の一側に空気吸入風路と、他側に空気吐出風路とを構成し、前記空気吸入風路側に前記凝縮器としてフィン型の凝縮器と、前記空気吐出風路側に前記圧縮機を配置し、前記風路を主たる排熱風路とし、前記機械室の背面カバーの水平面部で前記強制通風用送風機の吐出側に空気吐出口を設けたことを特徴とする冷蔵庫。
【請求項7】 ダクト板にフィン型の凝縮器を係合固定するための係合部材を設けたことを特徴とする請求項1または5に記載の冷蔵庫。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷蔵庫下部に形成した機械室内の構成部品の配置構成と風路構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりこの種の冷蔵庫は、例えば実開平5−59177号公報に示されているものがある。以下、図面を参照しながら従来の冷蔵庫について説明する。
【0003】図10は、従来の冷蔵庫の機械室の平面図、図11は、従来の冷蔵庫の機械室の縦断側面図である。図12は、従来の冷蔵庫の別の実施例の機械室の平面図である。
【0004】1は冷蔵庫本体、2は本体1の下部に形成した機械室で、機械室底板3、機械室前面板4及び機械室背面板5で区画している。上記部品により形成された機械室2は、仕切り板6により空気流の風上側7と風下側8に区分され、一方の風上側7に電装箱9及び凝縮器10、他方の風下側8に圧縮機11が配設され、上記仕切り板6に穿設された穴6aに空気循環用送風機12が取付けられている。
【0005】また13は上記機械室底板3の風上側7前面に設けられた吸込み口、14は上記機械室前面板4の風上側7に設けられた吸込み口、15は上記機械室底板3の風下側8前面に設けられた吐出口、16は上記機械室前面板4の風下側8に設けられた吐出口である。17は上記凝縮器10内を空気が流れるように周囲を囲った風路壁である。また、この風路壁17と機械室天面板18により、空気流の一部を凝縮器10を通過させずに圧縮機11側へと導くバイパス風路19を構成している。20は凝縮器10を通過する空気流を表す矢印、21はバイパス風路19を流れる空気流を表す矢印である。
【0006】次にその動作について説明する。空気循環用送風機12を運転することにより吸込み口13,14から外気を吸込み、この空気流の一部がバイパス風路19にまた残りが風路壁17で囲まれた凝縮器10を通過する。そして凝縮器10において熱交換により温度の上昇した空気流とバイパス風路19を通過したほぼ外気と同じ温度の冷たい空気流を送風機12で混合して空気流の温度上昇を緩和して風下側8に送り込む。これにより圧縮機11を冷却する。
【0007】この時、圧縮機11と熱交換する空気流が、凝縮器10と熱交換をした直後よりも、温度が低くなっているため、上記圧縮器11表面との温度差が大きくなり、熱交換の効果が向上しより良い冷却効果が得られる。こうして圧縮機11と熱交換した高温空気は風下側8の吐出口15、16より外へと吐出する。また、凝縮器10が目づまり等により風路を塞いだ場合には、吸込み口13,14から吸引された空気はバイパス風路19を流れて風下側8に送風され、圧縮機11を冷却し、圧縮機11の高温化を防止する。
【0008】また別の従来の冷蔵庫では、吸込み口13,14と送風機12の間に凝縮器10内の風路と別にバイパス風路19を設けたものを示したが、図に示す様に、機械室背面板5の風上側7に他の吸込み口22を設けて、凝縮器10と送風機12の間で外気をとりこむバイパス風路を形成し、凝縮器10と熱交換した温度の上昇した空気流とこの吸込み口22からの空気流と混合し、温度を下げて風下側8に送り込む構成としてもよく、上記実施例と同様の効果を得る。また、23は背面板5に設けた吸込み口22から吸引した空気流を表す矢印であり、バイパス風路を示している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来の構成では、外気を取り込む吸込み口13、14は、凝縮器10の前部にあり、そこから取り込む空気流で凝縮器10と熱交換するため、凝縮器の構造と空気流の流れ方向によっては、熱交換量が低下し、このため冷却性能に影響を及ぼすという原因となった。
【0010】また、凝縮器10と空気循環用送風機12との間の空間が無効スペースになっているという欠点があった。
【0011】また、機械室背面板5には空気の吐出口がなく、すべて機械室2の前部へ排熱する構造となっているため、機械室前部が塞がれた場合、排熱経路が閉ざされるという欠点があった。
【0012】また、機械室2内の機能部品が幅広く配置されているため、高さ方向的にも必要以上に機械室2の空間が必要となるため、機械室2上部にある貯蔵室の有効内容積低下の原因となった。
【0013】本発明は上述した従来の課題を解決するもので、その第1の目的は機械室の熱交換効率を機械室の風路構造と冷凍サイクルの圧縮機、凝縮器、また蒸発皿の配置とダクト板構造の組み合せでもって向上させた冷蔵庫を提供することである。
【0014】また、本発明の第2の目的は、これらの配置によって機械室内をコンパクトに集約し作業性を確保しながら無効空間を無くし、機械室上部にある貯蔵室の有効容積を高め、実装効率の高い冷蔵庫を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】この目的を達成する為に、本発明の冷蔵庫は、機械室内を左右に仕切る仕切り板で、空気吸入風路側と空気吐出風路側とに分け、凝縮器と蒸発皿を空気吸入風路側に配置し、圧縮機は空気吐出風路側に配置したもので、冷蔵庫の前部一側から取り入れられた外気は空気吸入風路を通過し強制通風用送風機で空気吐出風路へ送られ冷蔵庫の前部他側へ排熱される機械室風路を形成するものである。
【0016】これにより、冷蔵庫の両側面と背面が囲われた条件でも熱交換効率を低下させることなく、安定した冷却性能を確保できる。また、本発明は圧縮機を載置した圧縮機載置板に蒸発皿を載置し、圧縮機と蒸発皿の間に強制通風用送風機を配置したものである。
【0017】これにより、無効空間を無くし、空気流の抵抗の少ない配置とすることで、排熱を促進し、貯蔵室の有効内容積を高め、冷却能力を高めることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明は、冷蔵庫本体の下部に冷凍サイクルの圧縮機と凝縮器と、前記圧縮機と前記凝縮器を冷却する強制通風用送風機と冷蔵庫からの排水を蒸発する蒸発皿とを備えた機械室において、前記機械室内を左右に仕切る仕切り板と、前記送風機の空気流により前記機械室の前面部の一側に外気を吸入する空気吸入口を有する空気吸入風路側と他側に吸入された空気を吐出する空気吐出口を有する空気吐出風路側とに構成され、前記凝縮器と前記蒸発皿とは前記空気吸入風路側に、前記圧縮機は前記空気吐出風路側に配置したことを特徴とするものであり、ダクト板の空気吸入口から吸入された外気は凝縮器と熱交換し、蒸発皿に導かれた後、強制通風用送風機から吐出され、圧縮機を冷却しダクト板に形成された冷蔵庫本体前部または底部の吐出口から排熱されるので、冷蔵庫本体の左右側面と背面を囲われたときも排熱経路が阻害されないので、熱交換効率を下げることはない。
【0019】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明にさらに、圧縮機と、前記圧縮機の横に設置した蒸発皿と、前記蒸発皿には、排水の蒸発を促進させる浸漬パイプを配置した機械室において、前記浸漬パイプと空気吸入口の間にフィン型の凝縮器を収納したことを特徴とするものであり、フィン型の凝縮器とは帯状のフィンをパイプに螺旋状に巻き付けて構成しており全体の表面積を大きくでき、またフィンとパイプとの接合面積を大きくできるため、伝熱効率が高くなるという効果がある。このためダクト板の底面に設けた空気吸入口から取り込まれる空気が、水平面状に配置されたフィン型の凝縮器の下方から上方に向かって上昇するので螺旋状に巻かれたフィンと効率良く熱交換することが出来る。またワイヤコンデンサやプレートコンデンサよりも単位体積あたりの伝熱面積を増大できるので限られた機械室内にコンパクトに収納することが可能となる。
【0020】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明にさらに、圧縮機を載置した圧縮機載置板に蒸発皿を載置し前記圧縮機と前記蒸発皿の間に強制通風用送風機を配置したことを特徴とするものであり、圧縮機を冷蔵庫本体の中心線より横にずらせ、圧縮機載置板には、圧縮機と強制通風用送風機と蒸発皿の部品を配置し、空気が循環し易いように配置したので排熱効果が高められる。
【0021】請求項4に記載の発明は、機械室の天面部を熱可塑性樹脂で成形したことを特徴とするものであり、複雑な形状でも成形でき、また金属板より熱伝導率が低いので冷蔵庫本体内への吸熱量を低減できる。
【0022】請求項5に記載の発明は、冷蔵庫本体の下部に冷凍サイクルの圧縮機と凝縮器及び前記圧縮機と前記凝縮器を冷却する強制通風用送風機とを備えた機械室において、前記機械室内を左右に仕切る仕切り板と、前記機械室の前面部の一側に外気を吸入する空気吸入口と他側に吸入された空気を吐出する空気吐出口とを備え、前記仕切り板で区画される前記機械室の一側に空気吸入風路と、他側に空気吐出風路とを構成し、前記空気吸入風路側に前記凝縮器であるフィン型の凝縮器と、前記空気吐出風路側に前記圧縮機を配置したことを特徴とするものであり、フィン型凝縮器による熱交換効率が高められるとともに、機械室内をコンパクトに配置構成できるので無効空間を無くし庫内の有効な収納容積が増加する。
【0023】請求項6に記載の発明は、冷蔵庫本体の下部に冷凍サイクルの圧縮機と凝縮器及び前記圧縮機と前記凝縮器を冷却する強制通風用送風機とを備えた機械室において、前記機械室内を左右2つに仕切る仕切り板と、前記機械室の前面部の一側に外気を吸入する空気吸入口と他側に吸入された空気を吐出する空気吐出口とを備え、前記仕切り板で区画される前記機械室の一側に空気吸入風路と、他側に空気吐出風路とを構成し、前記空気吸入風路側に前記凝縮器であるフィン型凝縮器と、前記空気吐出風路側に前記圧縮機を配置し、前記風路を主たる排熱風路とし、機械室の背面カバーの水平面部で強制通風用送風機の吐出側に空気吐出口を設けたので、さらに凝縮能力や蒸発皿の蒸発能力を促進できる。
【0024】請求項7に記載の発明は、請求項1または5に記載の発明にさらにダクト板にフィン型の凝縮器を係合固定するための係合部材を設けたので、螺旋に巻かれたフィンの振動やダクト板との接触による音を防止でき、簡単に取り付けられるので作業性も良い。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例の冷蔵庫について、図面を参照しながら説明する。
【0026】(実施例1)図1は本発明の実施例1による冷蔵庫の外観図である。図2は本発明の実施例による冷蔵庫の側面図である。図3は同実施例の冷蔵庫の背面図である。図4は同実施例の冷蔵庫を示す機械室部分で破断した平面図である。図5は図3のA−A線断面図である。図6は図3のB−B線断面図である。図7は同実施例の冷蔵庫の機械室の背面図である。図8は図4のC部拡大図である。図9は図8のD−D線断面図である。
【0027】図1から図7において、25は冷蔵庫本体である。前記冷蔵庫本体25は上部に開閉ドア26を備えた冷蔵室27と、前記冷蔵室27の下方に配置される引出ドア28を備えた野菜室29と、前記野菜室29の下方に配置される引出ドア30を備えた冷凍室31から構成され、前記冷蔵庫本体25の下部から下部後方にかけて、前記冷凍室31とは断熱壁32で仕切られた機械室33が形成され、冷凍室31の後方に冷凍サイクルの圧縮機34、前記圧縮機34と冷蔵庫本体25の断熱壁32aを介して左右方向に並設された冷却器35を配置しており、冷凍室31の下方には断熱壁32を介して凝縮器36を収納している。
【0028】前記凝縮器36はフィン37を螺旋状に巻き付けたパイプ38よりなる凝縮器である(フィン型凝縮器)。39は前記冷却器35の下方に載置した除霜水蒸発用の蒸発皿であり、40は前記蒸発皿39に貯水された除霜水に浸漬するように配置された浸漬パイプであり、前記圧縮機34から凝縮器36に至る間に設置されている。41は機械室33内に設けて前記圧縮機34、凝縮器36、蒸発皿39への空気対流を促進するための強制通風用送風機である。42は圧縮機34、蒸発皿39と前記圧縮機34と前記蒸発皿39の間に配置した強制通風用送風機41を載せた圧縮機載置板である。
【0029】また、前記圧縮機載置板42の天面部43は熱可塑性樹脂(例えばABS樹脂)で成形されている。前記天面部43は圧縮機34の横方向に位置する制御基板44の装着部45とを一体に成形するため形状が複雑となり、樹脂材料の方が金属材料よりも成形しやすい。また制御基板44と装着部45の接触による基板44のショートを防止することができる。また、機械室33は背面カバー46で覆われ、冷蔵庫本体25の背面と寸法的に略同一平面上に取付けられる。47は前記背面カバー46に設けられた空気吐出口で、前記背面カバー46の水平面部48に設けられ、前記強制通風用送風機41により吐出される空気を排熱する。49は前記凝縮器36を収納するダクト板である。前記ダクト板49は前記機械室33の前面部50の一側に開口して前記凝縮器36側に空気を取り入れるための空気吸入口51、前記凝縮器36の底部に開口して空気を取り入れる為の空気吸入口52を設け、前記機械室33の前面部50の他側には空気吐出口53、前記機械室33の底面に空気吐出口54を設け、前記空気吸入口51、52と空気吐出口53、54に連通するそれぞれの通風路は仕切り板55によって仕切られている。
【0030】また、前記仕切り板55と断熱壁32の間には空気が漏れないように軟質性フォーム56を前記仕切り板55の上面に貼っている。この仕切り板55とダクト板49によって空気吸入口51、52のある方に空気吸入風路57が形成され、空気吐出口53、54のある側に空気吐出風路58が形成される。また、前記仕切り板55はダクト板49と一体に成形されている。また、59は前記ダクト板49と一体に成形され、凝縮器36を係合固定する係合部材である。前記係合部材59は凝縮器36と係合する2つの爪部60を有し、前記2つの爪部60の間に凝縮器36を受ける突起61を形成する。そして、強制通風用送風機41により外気は空気吸入口51、52から空気吸入風路57内の凝縮器36、蒸発皿39を通過し、空気吐出風路58内の圧縮機34から空気吐出口53、54へと順に流れるように構成されている。
【0031】以上のように構成された冷蔵庫について以下、その動作について説明する。
【0032】図4に示すように、強制通風用送風機41の運転により冷蔵庫本体25の底部に形成した機械室33の前面部50に設けられた空気吸入口51と前記ダクト板49の底部に設けられた空気吸入口52とから空気吸入風路57内に取り入れられた外気は、凝縮器36と熱交換して放熱を促進し、蒸発皿39の上面を通過する。そして蒸発皿39に貯留した除霜水は、浸漬パイプ40の直接の加熱作用によって加熱されると同時に、凝縮器36と熱交換された温風の強制対流によって加熱及び通気が促進され効率よく蒸発される。
【0033】蒸発皿39を通過した通過した空気は強制通風用送風機41で吐出され、空気吐出風路58内の、より高温の圧縮機34を冷却した後、ダクト板49に設けた空気吐出口53、54より冷蔵庫本体25の前方または下方に排熱される。これによって冷蔵庫本体25の左右側面、背面を壁で囲まれても冷蔵庫本体25の前部または下部に排熱されるので、放熱を阻害されることはない。このとき凝縮器36はダクト板49に開口された空気吸入口52から取り入れられる外気との熱交換効率を高めるため、従来のワイヤーコンデンサやプレートコンデンサ(図示しない)よりも小さな容積で同一の放熱性能が得られ、限られた空間に納めることができるフィン型の凝縮器(たとえばスパイラルコンデンサ)を使用するのが良い。
【0034】またダクト板49とフィン型凝縮器36の固定は、突起61にフィン37を当て、前記ダクト板49に一体成形された爪部60にフィン37を係合させることで固定する。これによってダクト板49に設けた空気吸入口52との距離を一定に保ち、フィンを効率よく熱交換させることができる。また螺旋に巻かれたフィン37の振動やダクト板49との接触による音を防止できる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発明は、冷蔵庫本体の前部から外気を吸込み凝縮器と熱交換させ圧縮機を冷却した後、冷蔵庫本体の前部へ排熱するので冷蔵庫の左右側面と背面が囲われた状態でも排熱経路を確保でき、安定した冷凍サイクルを維持できる。
【0036】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明にさらに、凝縮器をフィン型の凝縮器としたので、高い放熱性能が得られる。また無効空間となる位置に蒸発皿を配置したので機械室内をコンパクトに設計でき、実装効率が良い。
【0037】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、圧縮機と蒸発皿の間に強制用送風機を配置したので、蒸発皿に配置した浸漬パイプの加熱作用によって蒸発した温風の強制用送風機による強制対流によって、より高温の圧縮機を冷却し、ダクト板の前部または底部に設けた空気吐出口から排熱されるので冷蔵庫の左右側面と背面を囲われた場合でも放熱性能を確保できる。
【0038】請求項4に記載の発明は、機械室の天面を熱可塑性樹脂で成形したので、複雑な形状も容易に成形でき、また、金属板と比較して熱伝導が低いので庫内への熱影響を低減できる。
【0039】請求項5に記載の発明は、機械室に冷凍サイクルの圧縮機と凝縮器及び圧縮機と凝縮器を冷却する強制通風用送風機とを備えて、機械室内を左右に仕切る仕切り板と、機械室の前面部の一側に外気を吸入する空気吸入口と他側に吸入された空気を吐出する空気吐出口とを備え、仕切り板で区画される機械室の一側に空気吸入風路と、他側に空気吐出風路とを構成し、空気吸入風路側に冷凍サイクルのフィン型の凝縮器と、空気吐出風路側に冷凍サイクルの圧縮機を配置したので機械室の実装効率が高まって庫内容積効率が高められるほか、凝縮器を冷凍室下部の機械室に収納したので冷蔵庫本体底部の空間を有効に活用して放熱風路の構成ができ、冷蔵庫の一側前部から外気を吸込み他側前部から圧縮機、凝縮器と熱交換した空気を排熱するという風路構成を、冷蔵庫の設置条件にかかわらず安定維持できる。
【0040】請求項6に記載の発明は、機械室に冷凍サイクルの圧縮機と凝縮器及び圧縮機と凝縮器を冷却する強制通風用送風機とを備えて、機械室内を左右に仕切る仕切り板と、機械室の前面部の一側に外気を吸入する空気吸入口と他側に吸入された空気を吐出する空気吐出口とを備え、仕切り板で区画される機械室の一側に空気吸入風路と、他側に空気吐出風路とを構成し、空気吸入風路側に冷凍サイクルのフィン型の凝縮器と、空気吐出風路側に冷凍サイクルの圧縮機を配置し、この風路を主たる排熱風路とし、機械室の背面カバーの水平面部で強制通風用送風機の吐出側に空気吐出口を設けたので、さらに凝縮能力や、蒸発皿の蒸発能力に優れた冷蔵庫を提供することができる。
【0041】請求項7に記載の発明は、請求項1または5に記載の発明にさらにダクト板にフィン型の凝縮器を係合固定するための係合部材を設けたので、螺旋に巻かれたフィンの振動やダクト板との接触による音を防止でき、簡単に取り付けられるので作業性も良い。
【出願人】 【識別番号】000004488
【氏名又は名称】松下冷機株式会社
【出願日】 平成11年5月27日(1999.5.27)
【代理人】 【識別番号】100097445
【弁理士】
【氏名又は名称】岩橋 文雄 (外2名)
【公開番号】 特開2000−337752(P2000−337752A)
【公開日】 平成12年12月8日(2000.12.8)
【出願番号】 特願平11−147953