| 【発明の名称】 |
冷凍装置箱体の扉体アセンブリ |
| 【発明者】 |
【氏名】施野 勝
【氏名】小林 実
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| 【要約】 |
【課題】扉体の交換作業が短時間で容易に行うことができるだけでなく、ヒンジを箱体から取り外す必要がないため、扉体の再装着に伴うその位置調整が不要である上下開閉式扉体アセンブリを提供する。
【解決手段】冷凍装置箱体の扉体アセンブリは、箱体前面に下辺で取り付けられる扉体1と、該箱体前面に上下開閉自在に取り付けるヒンジ10とを備える。このヒンジは、扉体下辺にネジ止めされる平らな第1ヒンジ板10cと、箱体前面に垂直部でネジ止めされるL字形の第2ヒンジ板10dと、該第1及び第2ヒンジ板を回動自在に接続する管状部10eとを含む。扉体アセンブリは、扉体の全閉時に、第1ヒンジ板が第2ヒンジ板の水平部に重なり合った状態で、第1ヒンジ板のネジ用穴の下方に工具挿入スペース13が形成されるように構成されている。ヒンジの管状部は外から見え難いようになっている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 冷凍装置箱体の前面に下辺で取り付けられる扉体と、該扉体を前記前面に上下開閉自在に取り付けるヒンジとを備え、該ヒンジは、前記下辺にネジ止めされる平らな第1ヒンジ板と、前記冷凍装置箱体の前面に垂直部でネジ止めされるL字形の第2ヒンジ板と、該第1及び第2ヒンジ板を回動自在に接続する管状部とを含み、前記扉体の全閉時に、前記第1ヒンジ板が前記第2ヒンジ板の水平部に重なり合った状態で、前記第1ヒンジ板のネジ用穴の下方に工具挿入スペースが形成されるように構成された冷凍装置箱体の扉体アセンブリ。 【請求項2】 前記工具挿入スペースは、前記第1ヒンジ板の扉体巾方向の長さを前記第2ヒンジ板よりも延長し、該延長部に前記ネジ用穴を設けることにより形成されている請求項1に記載の扉体アセンブリ。 【請求項3】 前記工具挿入スペースは、前記第1ヒンジ板が前記第2ヒンジ板の前記水平部に重なり合った状態で、前記第1ヒンジ板に形成された前記ネジ用穴に対応する前記第2ヒンジ板の前記水平部の部分に、工具挿入穴を設けることにより形成されており、前記ヒンジは、少なくとも前記工具挿入穴を設ける分だけ幅方向に延長されている請求項1に記載の扉体アセンブリ。 【請求項4】 前記扉体は全閉時にパッキンを介して前記冷凍装置箱体に圧接される請求項2乃至3のいずれか1項に記載の扉体アセンブリ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、冷蔵庫や製氷機のように庫内の冷気を非使用時には密閉しておく必要がある冷凍装置に関し、特に、その箱体における上下開閉式扉体アセンブリに関するものである。 【0002】 【従来の技術】図5は、従来の製氷機における扉体1の取付構造を概略的に示すもので、該扉体1は、断熱構造の比較的に厚い板状のもので、その下辺において左右1対(図には片側のみ示す)のヒンジ2により箱体3の前面フレーム3aに取り付けられ、支持されるものである。図5には示されていないが、扉体1の下方には断熱構造のフロントパネル6(図6)があり、該フロントパネル6は箱体3に形成された長穴3b,3bを利用して装着される。ヒンジ2は、このフロントパネル6を組み付ける前に、図5から分かるように、先ず最初に2個のビス2a,2aを扉体1の下辺に形成されたネジ穴に螺合することにより、扉体1に取り付けられ、その後、該扉体1と共に、3個のビス2b,2b,2bを前面フレーム3aに形成されたネジ穴に螺合することにより、箱体3に取り付けられる。4は扉体1の開閉を案内支持するガイドバーであり左右に1つづつ設けられている。 【0003】このヒンジ2は、図7に示すような構造のものであり、扉体側に固定される平らなヒンジ板2cと、箱体側に固定されるL字状のヒンジ板2dと、両ヒンジ板を回動自在に組み合わせる管状部2eとからなり、管状部2eにピン2fを通すことにより両ヒンジ板2c,2dが結合される。平らなヒンジ板2cには幅方向に離間して2つのビス2a用バカ穴2a’が穿設され、また、L字状のヒンジ板2dに形成されたビス2b用のバカ穴2b’は、扉体1を箱体3に取り付ける際の誤差もしくはクリアランスを吸収しうるように、若干楕円形の2つの穴と、L字状のヒンジ板2dの下縁に開口するU字状の切欠きとからなっている。平らなヒンジ板2c及びL字形のヒンジ板2dの幅(横方向)は図示のようにほぼ同一である。また、この従来例の場合、扉体1を閉じた図6の状態でのヒンジ2の巾対奥行き(扉体の厚さ方向の寸法)の比は約1.6:1である。 【0004】図6の実線は、上述したヒンジ2により扉体1を箱体3に取り付け、扉体1を閉じた状態を示しており、鎖線は鉛直線に関して約50度傾斜した全開状態を示している。全閉状態において扉1の前面と、ヒンジ2の前端部分(この場合、管状部の手前側面)とはほぼ同一鉛直面上にあるが、扉1の下端前縁には図示のように丸みが付けられているため、また、フロントパネル6の上端前縁にも図6に示すように丸みが付けられているため、ヒンジ2が飛び出しているように見える。扉体1は十分に頑丈に形成されているが、特に冷蔵庫の貯氷庫の扉体1である場合には、小形とはいえスコップを使用して氷を取り出すので、扉体1の内面が傷付いたり破損することが、しばしばではないが時にはあり、そのような場合には扉体を交換する必要がある。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】上述したように、ヒンジ2の両ヒンジ板2c,2dは同一の幅方向寸法を有するので、換言すれば、ビス2aの下方にドライバのような工具を挿入しうる十分なスペースがないため、図6に示す扉体1の全閉状態では、ドライバのような工具によりビス2aに下側からアクセスして取り外すことは事実上不可能であり、また、扉体1が高々50度程度しか前側に開かない鎖線の全開状態においても、全閉時と実質的に同様である。 【0006】従って、扉体1を交換したい場合には、先ず最初に、フロントパネル6を除去し、その後、扉体1を箱体3に固定している露出したビス2bを取り外してから、扉体1を箱体3から外し、しかる後、ヒンジ板2c,2dが図7の(c)に示す状態となるように開き、この状態でビス2aを取り外す。このように、ヒンジ2を扉体1と共に箱体3から取り外すだけでなく、扉体1を取り外した後もビスの除去という作業が必要であり、交換作業が面倒であった。 【0007】しかも、新しい扉体と交換した後、この扉体を箱体3に取り付ける際には、ヒンジ2が箱体3から取り外されてしまっているので、ヒンジ2を扉体に再び取り付けてから、扉体を保持したまま、ヒンジ板2dに形成された若干楕円形の2つの穴とL字状のヒンジ板2dの下縁に開口するU字状の切欠きとが箱体側に形成されたネジ穴に整列する正規位置でヒンジ2が適切に取り付けられるように、位置合わせを慎重に行わねばならない。さもないと、扉体1が正常に取り付けられず、扉体1が位置ズレを起こし、該扉体1と箱体3との間にある断熱パッキン5を介して冷気が庫外に漏れる結果となる。 【0008】更に、前述したように、扉体1の下端前縁及びフロントパネルの上端前縁には丸みが付けられているため、ヒンジ2の管状部2eが恰も扉体及びフロントパネルから飛び出しているような印象になり、見栄えが悪いだけでなく、飛び出し部分にゴミ等が付着し易く、特、飲料と併用されることがある氷を製造する製氷機のような場合には、どうしても解決しなければならない問題である。 【0009】従って、本発明の目的は、扉体の交換作業が短時間で容易に行うことができるだけでなく、ヒンジを箱体から取り外す必要がないため、扉体の再装着に伴うその位置調整が不要である冷凍装置箱体における上下開閉式扉体アセンブリを提供することである。また、本発明の別の目的は、ヒンジの前端部分(管状部)が外から見え難い上下開閉式扉体アセンブリを提供することである。 【0010】 【課題を解決するための手段】この目的を達成するため、請求項1に係る本発明の扉体アセンブリは、冷凍装置箱体の前面に下辺で取り付けられる扉体と、該扉体を前記前面に上下開閉自在に取り付けるヒンジとを備え、該ヒンジは、前記下辺にネジ止めされる平らな第1ヒンジ板と、前記冷凍装置箱体の前面に垂直部でネジ止めされるL字形の第2ヒンジ板と、該第1及び第2ヒンジ板を回動自在に接続する管状部とを含み、前記扉体の全閉時に、前記第1ヒンジ板が前記第2ヒンジ板の水平部に重なり合った状態で、前記第1ヒンジ板のネジ用穴の下方に工具挿入スペースが形成されるように構成されている。この工具挿入スペースは、請求項2のように、前記第1ヒンジ板の扉体巾方向の長さを前記第2ヒンジ板よりも延長し、該延長部に前記ネジ用穴を設けることにより形成してもよいし、請求項3のように、前記第1ヒンジ板が前記第2ヒンジ板の前記水平部に重なり合った状態で、前記第1ヒンジ板に形成された前記ネジ用穴に対応する前記第2ヒンジ板の前記水平部の部分に、工具挿入穴を設けることにより形成してもよく、前記ヒンジは、少なくとも前記工具挿入穴を設ける分だけ幅方向に延長されている。また、請求項4の発明のように、前記扉体は全閉時にパッキンを介して前記冷凍装置箱体に圧接されるものとすることができる。 【0011】 【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照して、本発明の好適な実施の形態(実施形態)について説明するが、図中、同一符号は同一又は対応部分を示すものとする。また、本発明は、以下の説明から分かるように、この実施形態に限定されるものではなく、種々の改変が可能である。 【0012】図1〜3を参照して、本発明の第1実施形態に係る扉体アセンブリを備えた冷凍装置箱体3について説明するが、この冷凍装置箱体3は、内部に冷気が存在する機器なら、例えば製氷機でも、冷蔵庫でも、冷蔵ショーケースでもよい。図1において、扉体1は、周知の断熱構造を有する比較的に厚い板状のもので、その下辺において例えば左右1対(図には片側のみ示す)のヒンジ10により箱体3の前面フレーム3aに取り付けられ、支持されるものである。図1には示されていないが、扉体1の下方には断熱構造のフロントパネル6(図2)があり、該フロントパネル6は箱体3に形成された長穴3b,3bを利用して装着される。扉体1を例えば交換する際、ヒンジ10は、このフロントパネル6を取り外した後、従来のように箱体3から除去されるのではなく、箱体3に取り付けられたままであり、その代わりに、図2から分かるように、下方からドライバ(工具)11を挿入して、該ヒンジ10から扉体1を分離しうるような構造になっている。 【0013】即ち、本発明で採用しているヒンジ10は、図3に示すように、また、従来と同様に、扉体側に固定される平らなヒンジ板(第1ヒンジ板)10cと、箱体側に固定されるL字状のヒンジ板(第2ヒンジ板)10dと、両ヒンジ板を開閉自在に組み合わせる管状部10eとからなり、管状部10eにピン10fを通すことにより両ヒンジ板10c,10dが結合される。平らなヒンジ板10cには、幅方向(図1において左右方向)に離間して2つのビス10a用のバカ穴12a,12aが穿設され、また、L字状のヒンジ板10dに形成されたビス10b用のバカ穴は、扉体1を箱体3に取り付ける際の誤差もしくはクリアランスを吸収しうるように、若干楕円形の2つの穴12bと、L字状のヒンジ板10dの下縁に開口するU字状の切欠き12cとからなっている。ビス10a,10b用のバカ穴自体については、従来のものと同様でよい。 【0014】本発明の好適な実施形態によると、ヒンジ10は、該ヒンジ10を扉体1の下辺と箱体3とに取り付けて扉体1を閉めた状態(図2に示す状態)で、平らなヒンジ板10cに形成されたバカ穴12aの下方にドライバ11を入れて操作する十分なスペースもしくは開放部13ができるように構成されている。即ち、図1〜3に示す実施形態では、ヒンジ板10cがヒンジ板10dの両端縁よりも幅方向に長く突き出るように形成されており、この突き出た延長部14に前述のバカ穴12aが形成されている。従って、扉体1の全閉時には、ヒンジ板10c,10dが部分的に重なるだけであり、延長部14の下方には図2に示すようにドライバ11を挿入するスペースもしくは開放部13ができる。 【0015】また、本発明の好適な実施形態によると、ヒンジ10の前端部分(管状部10e)が外から見え難いように構成されている。即ち、ヒンジ板10cに延長部14を設けて幅方向の長さが従来のものより延長し強度が増加したので、この強度増加分全てを相殺しない範囲で、一方のヒンジ板10cの奥行き寸法(幅方向に直交する方向の寸法)を減じると共に、他方のL字形ヒンジ板10dも、その水平部10d’の奥行き寸法を同様に減じている。これにより、扉体全閉時の本発明の一実施形態に係るヒンジ10全体の奥行き寸法は、図示の従来のヒンジと比較して、約20%の減少になり、図2から了解されるように扉体1及びフロントパネル6からの突出感がなくなった。また、奥行き寸法の約20%の減少及びヒンジ板10cの延長により、ヒンジ10の巾対奥行きの寸法比がほぼ3.0となった。 【0016】ドライバ11を入れて操作する十分なスペースもしくは開放部13ができるように、前の実施形態では平らなヒンジ板10cをL字形のヒンジ板10dよりも側方に突出するように延長していたが、図4に示すヒンジ20のように、管状部20cにより接続される平らなヒンジ板20aもL字形のヒンジ板20bも、前の実施形態のヒンジ板10cと同様に側方に延長し、この延長部21にネジ用バカ穴21aを設けると共に、ヒンジ板20aがヒンジ板20bの水平部20b’に重なる扉体1の全閉時に上述したバカ穴21aの直下に位置するヒンジ板20bの部分に、ドライバ11の茎部11a(図2)の挿入が可能であり且つビス10aの頭部の通過が可能である大きさの工具挿入穴もしくは作業穴22を設けてもよい。この場合も、バカ穴21aの下方に、図示しないが、作業穴22を介して、ドライバ11を入れて操作する十分なスペースもしくは開放部が形成される。このように、ヒンジ板20a,20bの双方を側方に延長すると、一方のヒンジ板のみの場合と比較して強度が増す。また、この変形実施形態の場合も、ヒンジ20の奥行き寸法については上述の実施形態と同様である。 【0017】 【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の本発明に係る扉体アセンブリによれば、扉体の全閉時に、扉体にネジ止めされる第1ヒンジ板が箱体にネジ止めされる第2ヒンジ板の水平部に重なり合った状態で、第1ヒンジ板のネジ用穴の下方に工具挿入スペースが形成されるので、扉体の交換の際、箱体に取り付けられる第2ヒンジ板のネジを取り外すことなく、扉体に取り付けられた第1ヒンジ板のネジを取り外すだけで扉体を除去可能であり、扉体の交換作業が短時間で容易に行うことができるだけでなく、ヒンジを箱体から取り外す必要がないため、扉体の再装着に伴うその位置調整が不要である。 【0018】また、請求項2及び請求項3に記載の本発明によれば、工具挿入スペースは、前記第1ヒンジ板の扉体巾方向の長さを前記第2ヒンジ板よりも延長し、該延長部に前記ネジ用穴を設けることにより形成するか、或いは、前記第1ヒンジ板に形成された前記ネジ用穴に対応する前記第2ヒンジ板の前記水平部の部分に、工具挿入穴を設けることにより形成すると共に、第1及び第2ヒンジ板を少なくとも前記工具挿入穴を設ける分だけ幅方向に延長しておくことにより、必然的にネジ用穴間の距離が従来のものより長くなるため、捻りに対するヒンジの強度が増してその変形を防ぎ、延いては箱体に対して扉体をぴったり圧接することができる。また、請求項3の本発明のように、第1及び第2ヒンジ板を幅方向に延長しておけば、請求項2のものよりもヒンジの強度を増すことができる。 【0019】更に、請求項4に記載の本発明のように、扉体が全閉時にパッキンを介して冷凍装置箱体に圧接される場合には、請求項2又は請求項3のようにヒンジが延長されていれば、冷凍装置箱体内の冷気漏れを防止することができる。なお、本発明の実施形態のように、ヒンジの巾対奥行きの寸法比を例えばほぼ3:1としておけば、奥行き寸法が減少し、扉体からヒンジの管状部が突出して見えるようなことはなくなるので、外観的に見栄えがよくなると共に、管状部への塵芥の付着も減少する。また、管状部の突出に拘らなければ、扉体の厚さを減少することもでき、扉体の設計余裕度が増す。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000194893 【氏名又は名称】ホシザキ電機株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年5月6日(1999.5.6) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100057874 【弁理士】 【氏名又は名称】曾我 道照 (外6名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−320953(P2000−320953A) |
| 【公開日】 |
平成12年11月24日(2000.11.24) |
| 【出願番号】 |
特願平11−125762 |
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