| 【発明の名称】 |
連続冷凍装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】宇賀神 誠治
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| 【要約】 |
【課題】小型な構成でしかも効率的な急速冷凍が可能な連続冷凍装置を提供する。
【解決手段】内部に冷気循環装置21が備えられた冷凍室1と、物品受プレート9を常に水平に吊下げ支持しつつ物品搬入部2から冷凍室1内に移動して冷凍室1内を折り返し移動する冷凍搬送部3を形成した後物品搬出部4を経て再び物品搬入部2に循環移動するようにした吊下搬送装置5とを備える。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 内部に冷気循環装置が備えられた冷凍室と、物品受プレートを常に水平に吊下げ支持しつつ物品搬入部から冷凍室内に移動して冷凍室内を折り返し移動する冷凍搬送部を形成した後物品搬出部を経て再び物品搬入部に循環移動するようにした吊下搬送装置と、を備えたことを特徴とする連続冷凍装置。 【請求項2】 冷気循環装置が、冷凍室内下部に備えた熱交換器と、熱交換器にて発生した冷気を吸引して上部に循環させるスクロールファンとから構成されていることを特徴とする請求項1記載の連続冷凍装置。 【請求項3】 冷気循環装置が、冷凍室内における冷凍搬送部の移動方向の側部に冷気循環空間を備えており、該冷気循環空間に、冷凍搬送部に向けて側方から冷気を導く偏向板を備えていることを特徴とする請求項1または2記載の連続冷凍装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、小型の設備構成において高能率な物品の冷凍が可能な連続冷凍装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】冷凍食品工場等に備えられる従来の冷凍装置としては、一般にバッチ冷凍(冷凍庫内での台車使用による冷凍)が多用されてきた。しかし、このバッチ冷凍方式は、バッチごとに冷気を逃がすことになるために急速冷凍の効果が低く、作業性も悪いという問題を有していた。 【0003】このため、近年では、急速冷凍や作業性を高め得る装置として、連続冷凍装置が用いられている。連続冷凍装置としては、図7に示すようなトンネル方式と、図8に示すようなスパイラル方式が一般的に用いられている。 【0004】トンネル方式の連続冷凍装置は、図7に示すように、非常に長い長さの冷凍室aを備えると共に、冷凍室aを貫通するように設けたコンベヤ装置bにより、作業しやすい高さ位置の物品搬入部cと、冷凍室a内における冷凍搬送部dと、作業しやすい高さ位置の物品搬出部eとを構成し、更に、冷凍室a内における冷凍搬送部dの上部位置に冷気を発生する熱交換器fを設けた構成としている。 【0005】そして、矢印方向に駆動されたコンベヤ装置bの物品搬入部c上に被冷凍物品を載置して、冷凍搬送部dに搬入し、冷凍室a内上部に設けられた熱交換器fから発せられる冷気を冷凍搬送部d上の物品に作用させて物品を冷凍させた後、物品搬出部eから冷凍した物品を取出すようにしている。 【0006】スパイラル方式の連続冷凍装置は、図8に示すように、冷凍室g外部の作業しやすい高さ位置に設けた物品搬入部cから冷凍室g内に水平方向に被冷凍物品を搬送する搬入コンベヤ部hと、該搬入コンベヤ部hに連続してスパイラル(螺旋)状に上昇するスパイラル搬送部iと、該スパイラル搬送部iの上端に連続して冷凍室gの上部外側に延びる物品搬出部eとを有しており、更に、冷凍室g内におけるスパイラル搬送部iの側部に、熱交換器jと、該熱交換器jにて発生する冷気をスパイラル搬送部iに循環させるためのプロペラ式のファンkとを備えた構成としている。 【0007】そして、物品搬入部cから搬入コンベヤ部h上に被冷凍物品を載置して、冷凍室g内に搬入し、スパイラル搬送部iによって旋回しながら上昇する間に、熱交換器jから発生してプロペラ式のファンkにて循環される冷気により凍結させた後、物品搬出部eから冷凍した物品を取出すようにしている。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】しかし、図7に示したトンネル方式の連続冷凍装置においては、所定の冷凍時間を保持させ且つ作業能率を高めるためには長大な冷凍室aを必要とし、そのために、長大な連続冷凍装置を設置するための広大な設置スペースが必要になるという問題を有していた。また、熱交換器fを冷凍室a内上部に設置するようにしているために、冷凍室aの高さ寸法も大型化するという問題を有していた。 【0009】一方、図8に示したスパイラル方式の連続冷凍装置においては、スパイラル搬送部iが複雑な構造を有しているために製作コストが増加するという問題を有すると共に、メンテナンスも大変であるという問題がある。また、スパイラル搬送部iは円筒形状を有しているために、その中心部及び外部にデッドスペースが生じること、及び、スパイラル搬送部iの側部に熱交換器jを備えて該熱交換器jにて発生した冷気をプロペラ式のファンkでスパイラル搬送部iに循環させる構成としているが、プロペラ式のファンkによる送風では熱交換器jの熱交換面における流体スピードをあまり高められないために、熱交換効率が低く、よって熱交換器jが大型化してしまうこと、等から、冷凍室g全体が大型化するという問題を有していた。 【0010】このように、トンネル方式及びスパイラル方式の何れの連続冷凍装置も大型の構造を有し、そのために大量の物品を取り扱う大型冷凍工場などでしか用いられていないのが現状であり、少量の物品を取り扱う中小の冷凍設備でも利用できるような小型で急速冷凍に優れた連続冷凍装置の開発が望まれていた。 【0011】本発明は、かかる従来の問題点を解決すべくなしたもので、小型な構成でしかも効率的な急速冷凍が可能な連続冷凍装置を提供することを目的としている。 【0012】 【課題を解決するための手段】本発明は、内部に冷気循環装置が備えられた冷凍室と、物品受プレートを常に水平に吊下げ支持しつつ物品搬入部から冷凍室内に移動して冷凍室内を折り返し移動する冷凍搬送部を形成した後物品搬出部を経て再び物品搬入部に循環移動するようにした吊下搬送装置と、を備えたことを特徴とする連続冷凍装置、に係るものである。 【0013】上記手段において、冷気循環装置は、冷凍室内下部に備えた熱交換器と、熱交換器にて発生した冷気を吸引して上部に循環させるスクロールファンとから構成されていてもよく、また、冷気循環装置は、冷凍室内における冷凍搬送部の移動方向の側部に冷気循環空間を備えており、該冷気循環空間に、冷凍搬送部に向けて側方から冷気を導く偏向板を備えていてもよい。 【0014】本発明によれば、吊下搬送装置を用いて、冷凍搬送部に物品を折り返し移動させるようにしたので、簡単な構成で、しかも狭いスペースを有効に利用した小型の構成で任意の冷凍距離を容易に確保することができる。 【0015】更に、冷凍室の下部に熱交換器とスクロールファンを設置してその上部に、冷凍搬送部を構成するようにしたので、本来デッドスペースとなりやすい冷凍室の下部位置を有効に利用することができ、よって冷凍室の構成を更に小型化することができる。 【0016】スクロールファンを用いて冷気を循環させるようにしているので、熱交換器で発生した冷熱を、スクロールファンによる強力な吸引力によって吸引することができ、よって熱交換器の熱交換面の流体スピードを高めて熱交換効率を高めることができ、よって熱交換器自体も小型なものとすることができる。 【0017】また、冷凍搬送部の側部に設けた冷気循環空間の冷気を、偏向プレートによって冷凍搬送部の多段に折り返される物品受プレートの相互間に分散して側方から導くようにしているので、冷気の循環を、スペースを有効に利用したコンパクトな構造で確実に可能にできる。 【0018】これらによって、著しく小型な構成でしかも効率的な急速冷凍が可能な連続冷凍装置を達成できる。 【0019】 【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態を図面に基づいて説明する。 【0020】図1〜図3は、本発明の連続冷凍装置の実施の形態の一例を示したものである。図1〜図3中において、1は冷凍室であり、冷凍室1には、外部の作業しやすい高さ位置に設けられた物品搬入部2と、冷凍室1内を折り返し移動するようにした冷凍搬送部3と、外部の作業しやすい高さ位置に設けられた物品搬出部4とからなる吊下搬送装置5を備えている。6は冷凍室1内部に設けられた断熱材である。 【0021】吊下搬送装置5は、図1〜図3及び図4に示すように、所要の幅を有して2列に複数配設されたスプロケット7間に、エンドレスのチェーン8を夫々掛け渡し、この2条のチェーン8相互間に、狭い幅で長い長さを有する物品受プレート9を吊り下げるようにしている。物品受プレート9は、長さ方向の両端部に設けた鉛直板10がチェーン8から突出したピン11に回動可能に吊り下げられていて物品受面9aが常に水平を保持されるようになっている。物品受プレート9はチェーン8の長手方向に接近して備えられている。図1中12はチェーン8の駆動装置である。 【0022】吊下搬送装置5は、図1の物品搬入部2にて物品が載置された物品受プレート9を、冷凍室1内に水平に搬入した後、スプロケット7により一旦最上部まで上昇させ、続いて冷凍室1内の前後位置において上下多段に設けられたスプロケット7により左右に複数回折り返し移動させることにより冷凍搬送部3を形成した後、水平な物品搬出部4に導き、冷凍した物品を取り去って空になった物品受プレート9を、戻り部13にて再び物品搬入部2に戻すようになっている。 【0023】図4に示す物品受プレート9は、物品受面9aの幅方向両側部に所要高さの立ち上がり部14が設けられて、物品が位置ズレしても落下することがないようになっている。 【0024】また、物品受プレート9は、図5(A)(B)に示すように、立ち上がり部を有しない平坦な形状であってもよい。また、図5(A)(B)の例では、物品受プレート9の長手方向所要間隔位置に、物品受プレート9の移動方向と平行な整列板17を出没可能に備えている。整列板17は重力によって図5(B)に実線で示すように下方に位置しており、物品受プレート9が物品搬入部2に移動してくると、物品搬入部2の下部に備えた斜面17aを有するカム部材17bに乗りあげることにより、仮想線で示すように物品受面9aの上側に突出するようになっている。このように物品受面9a上に整列板17が突出することにより、物品搬入部2において物品受面9a上に物品を並べて設置する作業がやり易くなっている。なお、上記整列板17を備える構成は、図4の場合にも適用することができる。 【0025】図6(A)(B)は、物品受プレート9の更に他の形状例を示している。即ち、幅方向両側に立ち上がり部14を有する物品受プレート9上に、予め複数の物品を並べておいた物品取扱板15を載置できるようにしている。この時、物品取扱板15は長さ方向両端部に取り扱いのための把持部16を備えていていてもよい。また、物品受プレート9は、物品受面9aに開口18を形成することにより枠形状を有していて、物品取扱板15は開口18の周りの物品受面9aにて支持されるようになっている。図6(A)(B)の構成では、物品取扱板15への物品の整列を外部の固定台上で行えるので、整列作業を容易且つ迅速に行える。 【0026】図1の冷凍搬送部3を移動する物品受プレート9は、図4に示すように、下部に設けた案内バー19の上面と僅かの間隔を有して移動するようになっており、これにより物品受プレート9が水平状態から傾こうとしてもそれが案内バー19により阻止されて、常に水平に保持されるようになっている。 【0027】また、図示しないが、図4のようにスプロケット7に沿ってチェーン8が移動して物品受プレート9が上下方向に移動するときにも、物品受プレート9を案内して水平を保持させるためのガイドレールのような案内部材を設けていてもよい。 【0028】図1〜図3に示すように、冷凍室1における冷凍搬送部3の戻り部13の下部には、区画板20を隔てて、冷気循環装置21を構成する熱交換器22が設けられている。更に、冷凍室1内下部における冷凍搬送部3の側部位置には、スクロールファン23を設けている。スクロールファン23は、図3に示すように多数のブレード24を有していて図1の回転駆動装置29により回転され、熱交換器22にて発生した冷気を、吸引ダクト25により吸引して圧縮し、吐出ダクト26により冷凍搬送部3の両側に形成した冷気循環空間27,28の一方の冷気循環空間27に向けて上方に吐出するようになっている。図2では熱交換器22とスクロールファン23の夫々を前後に2個設けた場合を例示したが、この設置数に限定されるものではなく任意数を設けることができる。 【0029】上記冷気循環空間27には、スクロールファン23から吐出される冷気を、冷凍搬送部3の折り返されて移動する上下の物品受プレート9間に側方から導くようにした偏向板30が設けられている。 【0030】以下に、上記形態例の作用を説明する。 【0031】図1〜図3の冷気循環装置21を駆動し、熱交換器22にて発生した冷気をスクロールファン23により吸引して冷凍室1内の冷凍搬送部3の側部に設けられた冷気循環空間27に吐出させる。更に、駆動装置12により吊下搬送装置5を作動させ、物品搬入部2から物品受プレート9上に被冷凍物品を乗せる。この時、物品受プレート9上に物品を乗せる方法としては、作業者が手置きによって行ってもよく、また自動整列装置によって自動的に供給してもよく、更には、図6(A)(B)に示したような物品取扱板15上に予め複数の物品を整列させておき、物品を載置した物品取扱板15を物品受プレート9に載置するようにしてもよい。 【0032】物品受プレート9上に乗せられた物品は、冷凍室1内に搬入されて上部に移動した後、冷凍搬送部3をジグザク状に折り返すように下方に移動する。この冷凍搬送部3を移動する間に、物品は、スクロールファン23から冷気循環空間27に吐出されて、偏向板30により冷凍搬送部3に側方から導かれる冷気によって冷却されて冷凍される。物品を冷却した後の冷気は、冷気循環空間28を通って、再び熱交換器22に導かれる。 【0033】冷凍搬送部3で冷凍された物品は、物品搬出部4に導かれて物品受プレート9上から取出される。物品搬出部4からの冷凍した物品の取出しは、作業者が手作業によって行ってもよく、また物品搬出部4のスプロケット7にて物品受プレート9が下方に移動するときに物品受プレート9を自動的に傾動させることによって、物品を落下させて自動的に取出すようにしてもよく、更には、図6(A)(B)に示したように、物品取扱板15の把持部16を把持して物品取扱板15ごと取出すようにしてもよい。 【0034】上記したように、吊下搬送装置5を用いて、冷凍搬送部3に物品を折り返し移動させるようにしたので、簡単な構成で、しかも狭いスペースを有効に利用して任意の冷凍距離を容易に確保することができる。 【0035】更に、冷凍室1の下部に熱交換器22とスクロールファン23を設置してその上部に、物品搬入部2及び物品搬出部4に連通する冷凍搬送部3を構成したので、本来デッドスペースとなりやすい冷凍室1の下部位置を有効に利用することができ、よって冷凍室1の構成を更に小型化することができる。 【0036】また、冷凍搬送部3の側部に設けた冷気循環空間27の冷気を、偏向板30によって冷凍搬送部3の多段に折り返される物品受プレート9の相互間に分散して側方から導き、その後側部の冷気循環空間28から熱交換器22に導くようにしているので、冷気の循環を、スペースを有効に利用したコンパクトな構造で確実に可能にできる。 【0037】スクロールファン23を用いて冷気を循環させるようにしているので、熱交換器22で発生した冷熱を、スクロールファン23による強力な吸引力によって吸引することができ、よって熱交換器22の熱交換面の流体スピードを高めて熱交換効率を高めることができ、よって熱交換器22自体も小型なものとすることができる。 【0038】これにより、著しく小型な構成でしかも効率的な急速冷凍が可能な連続冷凍装置を達成することができた。 【0039】尚、本発明は上記形態例にのみ限定されるものではなく、冷凍搬送部が物品を上部から下部に向かって横方向に押し返して移動するようにした場合について説明したが、下部から上部に向かって折り返し移動するようにしてもよいこと、また、冷凍搬送部が物品を上下方向に折り返し移動するようにしてもよいこと、或いは斜め方向に折り返し移動するようにしてもよいこと、物品受プレートの形状等は種々変更し得ること、その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ること、等は勿論である。 【0040】 【発明の効果】本発明によれば、吊下搬送装置を用いて、冷凍搬送部に物品を折り返し移動させるようにしたので、簡単な構成で、しかも狭いスペースを有効に利用した小型の構成で任意の冷凍距離を容易に確保することができる効果がある。 【0041】更に、冷凍室の下部に熱交換器とスクロールファンを設置してその上部に、冷凍搬送部を構成するようにしたので、本来デッドスペースとなりやすい冷凍室の下部位置を有効に利用することができ、よって冷凍室の構成を更に小型化することができる効果がある。 【0042】スクロールファンを用いて冷気を循環させるようにしているので、熱交換器で発生した冷熱を、スクロールファンによる強力な吸引力によって吸引することができ、よって熱交換器の熱交換面の流体スピードを高めて熱交換効率を高めることができ、よって熱交換器自体も小型なものとすることができる効果がある。 【0043】また、冷凍搬送部の側部に設けた冷気循環空間の冷気を、偏向プレートによって冷凍搬送部の多段に折り返される物品受プレートの相互間に分散して側方から導くようにしているので、冷気の循環を、スペースを有効に利用したコンパクトな構造で確実に可能にできる効果がある。 【0044】これらによって、著しく小型な構成でしかも効率的な急速冷凍が可能な連続冷凍装置を達成できる効果がある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】398014492 【氏名又は名称】株式会社宇賀神製作所
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| 【出願日】 |
平成11年3月12日(1999.3.12) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100062236 【弁理士】 【氏名又は名称】山田 恒光 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−266448(P2000−266448A) |
| 【公開日】 |
平成12年9月29日(2000.9.29) |
| 【出願番号】 |
特願平11−66624 |
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