| 【発明の名称】 |
冷蔵庫等における冷却構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】金尾 英敏
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| 【要約】 |
【課題】冷却装置にかかるピーク負荷を低減することで冷却装置の簡素化を図るとともに、ランニングコストを低減することのできる、新規な冷蔵庫等における冷却構造を開発することを技術課題とした。
【解決手段】内部空間を低温に保つ冷蔵庫1等において、内部空間の冷却のために用いる冷却装置5は、冷却管6と、この冷却管6の近傍に位置する蓄冷管7とを具えたことを特徴として成るものであり、従来、冷却装置5の稼働率の低かった夜間等に、冷却装置5を積極的に稼動させて蓄冷することで、蓄冷管7に貯えた冷気を従来冷却装置5の稼働率の高かった昼間等に作用させることで昼間の冷却装置5の稼働率を下げることができる。また冷却装置5にかかるピーク負荷を低減することで冷却装置5の簡素化が実現され、イニシャルコスト及びランニングコストを低減することができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 内部空間を低温に保つ冷蔵庫等において、内部空間の冷却のために用いる冷却装置は、冷媒の循環する冷却管と、この冷却管の近傍に位置する蓄冷管とを具えたことを特徴とする冷蔵庫等における冷却構造。 【請求項2】 前記蓄冷管は冷却管の下方に位置していることを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫等における冷却構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は冷蔵庫、低温槽等に関するものであり、特に内部空間の温度を所望の低温状態に安定して維持することのできる冷蔵庫等における冷却構造に係るものである。 【0002】 【発明の背景】従来より冷蔵庫、低温槽等は、低温に保たれた内部空間に食品等を保管したり、耐寒試験等の対象物を収容するのに供されている。このような冷蔵庫等においては、収容物の多いときと、少ないときとでは、負荷が異なるため、コンプレッサ等の冷却装置を構成する機器は、ピーク負荷に対応した能力のものが要求されている。 【0003】また特に冷蔵庫についていえば、物品の出し入れがひんぱんに行われるとともに冷気の流出や外気(暖気)の流入が発生するとき(主として昼間)には冷却装置の実稼働率は大きくなっている。一方、物品の出し入れががほとんど行われないとき(主として夜間)には、外部への冷気の流出や外気(暖気)の流入はほとんどないため、冷却装置の実稼働率は昼間の稼働率に比べて極端に低くなっている。 【0004】ところで近時、夜間の電力が昼間の電力に比べて低料金であることに着目し、夜間電力を用いた給湯器、冷暖房システム等が実用化されてはいるものの、冷蔵庫等の分野においては、これを積極的且つ効果的に活用したものは見当たらなかった。 【0005】 【開発を試みた技術課題】本発明はこのような背景を認識してなされたものであって、冷却装置にかかるピーク負荷を低減することで冷却装置の簡素化を図るとともに、ランニングコストを低減することのできる、新規な冷蔵庫等における冷却構造を開発することを技術課題としたものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】すなわち請求項1記載の冷蔵庫等における冷却構造は、内部空間を低温に保つ冷蔵庫等において、内部空間の冷却のために用いる冷却装置は、冷媒の循環する冷却管と、この冷却管の近傍に位置する蓄冷管とを具えたことを特徴として成るものである。この発明によれば、従来、冷却装置の稼働率の低かった夜間等に、冷却装置を積極的に稼動させて蓄冷することで、蓄冷管に貯えた冷気を従来冷却装置の稼働率の高かった昼間等に作用させることができ、この結果昼間の冷却装置の稼働率を下げることができる。また冷却装置にかかるピーク負荷を低減することで冷却装置の簡素化が実現され、イニシャルコスト及びランニングコストを低減することができる。更にまた停電時には蓄冷管より内部空間に冷気を供給することができ、冷蔵庫の場合には温度上昇による食品等の劣化を防ぐことができる。 【0007】また請求項2記載の冷蔵庫等における冷却構造は、前記要件に加え、前記蓄冷管は冷却管の下方に位置していることを特徴として成るものである。この発明によれば、冷却管から蓄冷管への冷気の供給がスムーズに行われるため、蓄冷が効率的に行われる。そしてこれら各請求項記載の発明の構成を手段として前記課題の解決が図られる。 【0008】 【発明の実施の形態】以下本発明を図示の実施の形態に基づいて具体的に説明する。図中符号1は本発明の適用対象の一例である冷蔵庫であって、このものは筐体2の内側に断熱材3を張設するとともに扉2aを設け、その内側を保管空間Sとするものである。 【0009】前記保管空間Sの上部には冷却装置5を構成する冷却管6及び蓄冷管7が配される。具体的には前記保管空間S内部の天井付近に冷却管6を引き回わし、この冷却管6に、常法に従い適宜コンプレッサ8から代替フロン等の冷媒を循環させる。 【0010】更に前記冷却管6の近傍、一例として冷却管6の下方には蓄冷管7を配するものであり、この蓄冷管7内には、一例として炭酸ガス、ブライン等相変化をする蓄冷媒体が封入される。この蓄冷管7には、その外周部に図2に示すような放熱フィン71を設けてもよく、種々の形状が採り得るものである。このような放熱フィン71及び蓄冷管7は冷気の吸収及び放出を効率的に行うために、比熱の低いアルミニウム等によって構成することが好ましい。 【0011】本発明の冷却構造が適用された冷蔵庫1は、一例として上述のような構成を有するものであり、以下、冷却構造の運用方法の一例について説明する。 【0012】通常、冷蔵庫1への物品の出し入れは、主に昼間に行われるものであり、夜間には物品の出し入れはほとんど行われない。もちろん昼間であっても物品の出し入れが長時間行われないこともあり、また夜間であっても物品の出し入れが行われる場合もあるが、以下の説明においては物品の出し入れは昼間にのみ行われるものとし、夜間には物品の出し入れは行われないものとして、昼間の運転と、夜間の運転とに分けて説明する。 【0013】(1)夜間の運転冷却装置5は、適宜サーモスタットによって断続運転を行うものであるが、物品の出し入れのない夜間においては保管空間S内の温度上昇は微少であるため、冷却装置5の実稼働率は極めて低くなるものである。このような夜間に、あえて冷却装置5を積極的に運転するものであり、冷却管6に対して冷媒を循環させて、この冷却管6の下方に位置する蓄冷管7に対して冷気を供給し、蓄冷を行うものである。もちろん上述のようにして蓄冷をするにあたっては、蓄冷管7内の蓄冷媒体の負熱容量の飽和値を超えてまで冷気の供給を行う必要はなく、適宜冷却管6内の冷媒の循環を停止することで、消費電力を抑えることが好ましい。 【0014】(2)昼間の運転上述のようにして蓄冷管7への蓄冷が行われた後、物品の出し入れの行われる昼間の運転を行うにあたっては、保管空間Sの外部への冷気の流出、保管空間Sの内部庫内への外気(暖気)の流入もしくは物品の搬入等により、熱負荷が急激に増大するが、蓄冷管7に冷気が蓄冷されているため、ここから保管空間S内に冷気を供給することができ、保管空間S内の急激な温度上昇を防ぐことができる。このため冷却装置5にかかるピーク負荷が従来のものに比べて低減するため、冷却装置5を構成するコンプレッサ8等を簡素化することが可能になるとともに、冷却装置5の昼間の稼働率を低減することができるものである。 【0015】もちろんこのような昼間の運転の際にも、物品の出し入れが行われないときには積極的に冷却装置5を稼動して、蓄冷管7への蓄冷を行うようにすることもできる。 【0016】 【他の実施の形態】本発明は上述した実施の形態を基本に実施の形態とするものであるが、本発明の技術的思想に基づいて以下に示すような実施の形態を採ることもできる。まず先の実施の形態では本発明の冷却構造の適用対象を冷蔵庫1としたが、内部空間を低温に保つ必要があるものであれば、耐寒試験用の低温槽等に対して適用することもでき、この場合に内部の温度変化が微少となるためより正確な実験、測定等を行うことができる。 【0017】また前記冷蔵庫1の形態としては、一般家庭用の小型のもの、飲食店等で用いる業務用のもの、あるいは水揚げされた魚介類を冷凍保存する大型の冷凍倉庫等種々の形態が採り得るものである。 【0018】また冷却装置5における冷却管6の代わりに、ペルチェ効果、エッチングハウゼン効果による電熱冷却素子を用いることもできる。 【0019】 【発明の効果】本発明は以上述べたような構成を有するものであり、冷却装置5にかかるピーク負荷を低減することで冷却装置5の簡素化を図るとともに、ランニングコストを低減することのできる、新規な冷蔵庫等における冷却構造を提供することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000235059 【氏名又は名称】八洋エンジニアリング株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年12月24日(1998.12.24) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100086438 【弁理士】 【氏名又は名称】東山 喬彦
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| 【公開番号】 |
特開2000−193357(P2000−193357A) |
| 【公開日】 |
平成12年7月14日(2000.7.14) |
| 【出願番号】 |
特願平10−366505 |
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