| 【発明の名称】 |
冷却貯蔵庫 |
| 【発明者】 |
【氏名】景山 和幸
【氏名】石原 道治
【氏名】恩田 良一
|
| 【要約】 |
【課題】除霜運転の際に冷凍装置を備えた側とは異なる側の貯蔵室が温度上昇することを抑制する。
【解決手段】保存室S内の区画壁2とは反対側の側壁に沿って循環ダクト23が配設され、その上端部に循環ダクト24が設けられる。除霜運転は、冷却器ファン6,保存室ファン12及び循環ファン24が止められた状態で、デフロストヒータ26が発熱することで行われる。これに伴い戻しダクト16も加熱され、これと熱交換することで保存室Sの天井側35が温度上昇する傾向となる。保存室温度センサ9の検知温度が所定温度まで上昇すると、循環ファン24が所定時間駆動される。これにより保存室Sの底部側の相対的に低温の空気が天井側35に循環され、天井側35並びに天井面36の温度上昇が抑制される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 断熱箱体内には区画壁で区分することにより複数の貯蔵室が横方向に並んで形成され、一方の貯蔵室に設けられた冷却器で生成された冷気が循環されることでこの一方の貯蔵室が冷却されるとともに、前記区画壁に設けられた冷気流出入路を通して前記一方の貯蔵室の冷気の一部が他方の貯蔵室に供給されることでこの他方の貯蔵室が冷却され、かつ前記冷却器の除霜を行う除霜運転が可能とされた冷却貯蔵庫において、前記他方の貯蔵室にはその室内空気を循環可能な循環ファンが装備されるとともに、前記除霜運転中に前記循環ファンを駆動するファン制御手段が設けられていることを特徴とする冷却貯蔵庫。 【請求項2】 前記循環ファンが間欠的に駆動されるようになっていることを特徴とする請求項1記載の冷却貯蔵庫。 【請求項3】 前記他方の貯蔵室にはその温度を検知する温度センサが設けられ、前記ファン制御手段は、前記検知温度が上側設定温度に上昇した場合に前記循環ファンを駆動し、検知温度が下側設定温度に下降した場合に前記循環ファンの駆動を停止するようになっていることを特徴とする請求項1記載の冷却貯蔵庫。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、断熱箱体内を区画壁で区分して異なる温度に冷却するようにした冷却貯蔵庫に関する。 【0002】 【従来の技術】この種の冷却貯蔵庫の一例である急速凍結保存庫として、図12に示すようなものが知られている。このものは、断熱箱体a内が区画壁bによって図示右側の凍結室Fと左側の保存室Sとに区分されている。凍結室Fの上方には冷却器cと冷却器ファンdとが設置され、冷却器cにより生成された冷気が、冷却器ファンdにより同図の実線の矢線に示すように凍結室F内に循環供給される。一方、区画壁bに形成された開口部が仕切板eで上下に仕切られ、下側に冷気流入口fが、上側に冷気戻し口gがそれぞれ形成されているとともに、仕切板eの左端側おいて区画壁bに沿うようにしてダクトhが配設され、下ダクト部iの下端に保存室ファンjが設けられている。この保存室ファンjが駆動されると、凍結室F内の冷気の一部が、同図の破線の矢線に示すように、冷気流入口fから下ダクト部iを通って保存室S内に供給され、上ダクト部kを通って冷気戻し口gから冷却器ファンdの吸気側に還流されるといった循環流が生ずる。そして凍結室F側では、凍結室温度センサmで検知された検知温度に基づいて、冷却器c並びに冷却器ファンdの駆動とその停止とが制御され、一方、保存室S側では、保存室温度センサnで検知された検知温度に基づいて保存室ファンjの駆動とその停止とが制御され、それぞれ設定温度に保持されるようになっている。 【0003】一方、冷却器cには霜が付きやすいため適宜に除霜運転が行われる。この除霜運転は、冷却器ファンd及び保存室ファンj、続いて冷凍装置の圧縮機が停止されたのち、冷却器cに備えられたデフロストヒータがオンして冷却器cを加熱することで行われ、所定時間後にデフロストヒータがオフして完了する。その後は、所定の水切り時間が経過したのち、圧縮機がオンすることで冷却器cの予備運転が開始され、予備運転の開始から例えば5分後に、冷却器ファンd並びに保存室ファンjが駆動される。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところで上記の除霜運転中、デフロストヒータの発する熱により、冷気戻し口gを通して保存室Sの天井側の温度が上昇し、保存室S内の特に天井側に保存された食品が半解凍となる等の弊害が出るおそれがある。また、保存室Sの天井側が温度上昇することに伴い、天井のパネルに付着した霜が解けて水滴となり、冷却運転が再開されたときに氷結し、これが繰り返されることで著しい氷着が発生するという問題があった。なお、冷気戻し口gを覆うようにして戻しダクトが配されたものもあるが、除霜運転により戻しダクトが暖められ、戻しダクトと保存室Sの庫内空気とが熱交換されて、同様に保存室Sの天井側の温度が上昇するという問題があった。本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、除霜運転の際に他方の貯蔵室内が温度上昇することを抑制するところにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、断熱箱体内には区画壁で区分することにより複数の貯蔵室が横方向に並んで形成され、一方の貯蔵室に設けられた冷却器で生成された冷気が循環されることでこの一方の貯蔵室が冷却されるとともに、前記区画壁に設けられた冷気流出入路を通して前記一方の貯蔵室の冷気の一部が他方の貯蔵室に供給されることでこの他方の貯蔵室が冷却され、かつ前記冷却器の除霜を行う除霜運転が可能とされた冷却貯蔵庫において、前記他方の貯蔵室にはその室内空気を循環可能な循環ファンが装備されるとともに、前記除霜運転中に前記循環ファンを駆動するファン制御手段が設けられている構成としたところに特徴を有する。請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記循環ファンが間欠的に駆動されるようになっているところに特徴を有する。 【0006】請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記他方の貯蔵室にはその温度を検知する温度センサが設けられ、前記ファン制御手段は、前記検知温度が上側設定温度に上昇した場合に前記循環ファンを駆動し、検知温度が下側設定温度に下降した場合に前記循環ファンの駆動を停止するようになっているところに特徴を有する。 【0007】 【発明の作用及び効果】<請求項1の発明>除霜運転の際は、他方の貯蔵室の天井側に相対的に高温の空気が溜まる傾向にあるが、このとき循環ファンが駆動されることで底部側の相対的に低温の空気が天井側に回され、天井側の温度上昇が抑制される。 <請求項2の発明>循環ファン自体の発熱に起因した温度上昇が抑制される。 【0008】<請求項3の発明>除霜運転の際、他方の貯蔵室が温度上昇して上側設定温度に達すると、循環ファンが駆動されて底部側の低温の空気が回されて天井側が冷却され、下側設定温度まで下降すると、循環ファンの駆動が停止されるといったことが繰り返し行われる。除霜運転中も、他方の貯蔵室の天井側を所望の冷却温度域に保持することができる。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、本発明を急速凍結保存庫に適用した実施形態を添付図面に基づいて説明する。 <第1実施形態>本発明の第1実施形態を図1ないし図7によって説明する。図1において、符号1は急速凍結保存庫の本体を構成する断熱箱体であって、その内部が断熱性の区画壁2によって左右2部屋に区分されており、向かって右側の部屋が、食品を急速凍結させる凍結室Fであり、左側の部屋が、急速凍結された食品を冷凍保存するための保存室Sとなっている。凍結室F内の上方には、仕切板3で仕切られて冷却器室4が形成され、その中に冷却器5と冷却器ファン6とが設置されている。冷却器5は、機外に設けられた図示しない圧縮機、凝縮器等と冷媒配管を介して循環接続され、周知の冷凍サイクルを構成している。この冷却器5により生成された冷気が冷却器ファン6により吹き出され、同図の実線の矢線に示すように、凍結室Fにおける区画壁2とは反対側の側壁に沿って流下しつつ区画壁2側に向けて横切り、区画壁2に沿うように立ち上って冷却器ファン6の吸引側に導かれるといった循環流を生ずるようになっている。そして、この凍結室F側では、凍結室温度センサ8で検知された検知温度に基づいて、冷却器5並びに冷却器ファン6の駆動とその停止とが制御され、急速凍結用に例えば−40℃程度の凍結温度に維持される。またこの凍結室Fを保存用として用いる場合には、−25℃程度の保存温度に維持される。 【0010】上記した区画壁2には、図2にも示すように、その下端縁に冷気流入口10が、上端縁よりも少し下方位置に冷気戻し口11がそれぞれ形成されており、冷気流入口10には保存室ファン12が装備されている。区画壁2の凍結室F側の面には、吸い込みダクト15と戻しダクト16とが装着されている。吸い込みダクト15は、方形状の本体部18の上縁における前後両端から分岐部19がそれぞれ立ち上がって形成され、全体として区画壁2の奥行きよりも少し小さい奥行き寸法と、区画壁2の約2/3の高さの高さ寸法を有しており、区画壁2に当てられる裏面と、下面とが開口されている。この吸い込みダクト15が、その下面を凍結室Fの底面に当てて、冷気流入口10を覆うようにして装着されている。吸い込みダクト15の手前側と奥側の側面と、断熱箱体1の手前側と奥側の壁面との間には隙間が開けられており、手前側の分岐部19の手前側の面の上端と、奥側の分岐部19の奥側の面の上端とにそれぞれ入り口20が開口されている。 【0011】一方、戻しダクト16は、上記した吸い込みダクト15の両分岐部19の間に挿入可能な方形状に形成され、裏面と下面とが開口されている。この戻しダクト16は、その上端側で冷気戻し口11を覆い、下面を吸い込みダクト15の本体部18との間に所定の隙間を設けた状態で装着されており、この隙間が出口21とされている。また、保存室Sにおける区画壁2と反対側の側壁に沿うようにして、循環ダクト23が配設されており、その上端部に循環ファン24が設けられている。 【0012】したがって、上記した保存室ファン12と循環ファン24とが駆動されると、図1の破線の矢線及び図2の矢線に示すように、凍結室F内の冷気の一部が吸い込みダクト15の両入り口20から吸い込まれて、冷気流入口10から保存室Sの底部に沿うようにして区画壁2とは反対側の側壁に向けて吹き出され、循環ダクト23に沿うように立ち上ったのち、天井側35を区画壁2に向けて横切り、冷気戻し口11から戻しダクト16内を流下したのち、下端の出口21から冷却器ファン6の吸引側に導かれるといった循環流を生ずるようになっている。そして、この保存室S側では、保存室温度センサ9で検知された検知温度に基づいて、保存室ファン12並びに循環ファン24の駆動とその停止とが制御され、−20℃程度の保存温度に維持されるようになっている。 【0013】また、冷却器5等に付着した霜を除去するための除霜運転が可能とされており、そのために冷却器5にはデフロストヒータ26が装備されているとともに、その下面側には、除霜水を受けるドレンパン27が配設されており、図示しないドレン管により外部に排出可能となっている。 【0014】さてこの実施形態では、上記の除霜運転の間、保存室Sの特に天井側35が温度上昇するのを抑制する手段が備えられている。そのため図3に示すように、保存室Sの循環ダクト23に装備された循環ファン24のファンモータ24Aの駆動を制御するファン制御装置30が設けられている。ファン制御装置30の入力側には、保存室温度センサ9とタイマ31とが接続され、後記する循環ファン制御のプログラムが実行される。 【0015】続いて、本実施形態の作用を説明する。冷却運転中の作動は既述したとおりである。除霜運転は図4ないし図6のフローチャートに示すような手順で行われる。手動または除霜用タイマによってデフロスト開始信号が入力されると、図4のフローチャートのステップS1において、冷凍サイクルの冷媒配管に介設された電磁弁がオフになるとともに、冷却器ファン6、保存室ファン12及び循環ファン24の全ファンがオフとなり、またステップS2において圧縮機がオフとなる。それに続き、ステップS3においてデフロストヒータ26がオンとなって冷却器5が加熱される。これにより、冷却器5並びにその周辺に付着した霜が溶かされ、除霜水はドレンパン27で受けられる。このとき冷却器ファン6が停止しているので、冷却器5の周辺は次第に高温となり、その近傍に配された戻しダクト16が暖められて、戻しダクト16と保存室Sの庫内空気とが熱交換され、特に保存室Sの天井側35の温度が次第に上昇する(図7のグラフ参照)。 【0016】この間、図5のフローチャートにおけるステップS4で循環ファン24がオンであるか否かが、またステップS5において、保存室温度センサ9で検知された温度が−10℃より高いか否かが順次に判別されており、保存室S(天井側)の温度が−10℃より高くなると(ステップS5が「YES」)、ステップS6において、保存室Sに配された循環ファン24がオンされ、それとともに循環用のタイマ31(2分の設定)のカウントが開始される。これにより2分間にわたって循環ファン24が回転し、それに伴い保存室S内では、底部側の相対的に低温の空気が天井側35に循環されることになり、保存室Sの天井側35並びに天井面36の温度は−10℃よりもさらに低下する(図7のグラフ参照)。ここで、循環ファン24を検知温度が「−10℃」となったときに作動させる理由は、保存室温度センサ9付近と、保存室Sの天井面36付近の温度差が5℃程度あると考えられるので、保存室Sの天井側35や天井面36の温度が0℃になる前に、確実にその温度低下を図るためである。 【0017】循環ファン24が回転を開始してから2分間が経過すると(ステップS7が「YES」)、ステップS8において一旦循環ファン24が停止される。その後は、保存室Sの検知温度が−10℃より高くなると、循環ファン24が2分間駆動するといったことが繰り返し実行される。ここで、循環ファン24の駆動時間を2分間と定めたのは、循環ファン24が回転されると循環ファン24自体の発熱もあり、また微量ではあるが凍結室F側の高温の空気を吸い込む可能性もあって、逆に保存室Sの温度上昇を招くおそれがあり、それを回避するためである。 【0018】冷却器5近傍の温度が所定温度まで上がる、すなわちデフロストサーモがオフとなると(ステップS9が「YES」)、着霜がすべて溶かされたとみなされ、ステップS10において水切りタイマがカウント中であるか否かを判別した上で、ステップS11においてデフロストヒータ26がオフとなり、それとともにステップS12において水切りタイマのカウントが開始される。それ以降、水切りタイマに設定された15分間にわたって水切り運転がなされ、ドレンパン27上に滴下した除霜水が外部に排出される。この間も、保存室Sの検知温度が−10℃よりも高くなると、循環ファン24が2分間回転されるといった、循環ファン24の制御運転が繰り返して実行される。 【0019】15分間の水切り時間が経過すると(ステップS13が「YES」)、図6のフローチャートのステップS14において冷媒配管の電磁弁がオンされたのち、ステップS15で予冷タイマのカウントが開始し、またステップS16で圧縮機がオンすることによって冷凍サイクルが起動し、5分間にわたる予冷運転がなされる。5分間が経過すると(ステップS17が「YES」)、いわゆる除霜運転が完了し、ステップS18において冷却器ファン6、保存室ファン12並びに循環ファン24のすべてがオンされ、引き続いて通常の冷却運転が再開される。 【0020】以上説明したように本第1実施形態によれば、除霜運転の際、冷却器5の周辺が高温になることに伴って保存室Sの特に天井側35の温度が上昇する傾向になるが、水切り運転が終了するまでの間、保存室Sの検知温度が−10℃よりも高くなったところで、循環ファン24が2分間回転されるといった制御が繰り返され、その都度、保存室Sの底部側の相対的に低温の空気が天井側35に回されるといったことがなされて、天井側35の温度低下が図られる。これにより、図7のグラフに示すように、除霜運転中においても、保存室Sの天井側35並びに天井面36がマイナス温度域に保持される。その結果、保存室Sに収容された食品等が半解凍状態となる等の悪影響が無くなり、また、保存室Sの天井面36での水分の氷結も無くなる。 【0021】なお、この第1実施形態では、循環ファン24をタイマ31により2分間ずつ運転するようにしたが、循環ファン24の発熱や、凍結室F側からの暖気の吸い込みが無視できる程度であれば、循環ファン24を連続して運転するようにしてもよく、また運転時間の設定も条件に応じて任意に設定できる。 【0022】<第2実施形態>次に、本発明の第2実施形態を図8ないし図11によって説明する。この第2実施形態では、除霜運転時における循環ファン24の駆動制御態様に変更が加えられており、基本的には、保存室温度センサ9で検知された温度が上側設定温度X(例えば−8℃)まで上昇したら循環ファン24を駆動し、下側設定温度Y(例えば−12℃)まで下降したら循環ファン24を停止させるようになっている。続いて詳細な作用を説明する。 【0023】除霜運転は図8及び図9のフローチャートに示すような手順で行われる。手動または除霜用タイマによってデフロスト開始信号が入力されると、図8のフローチャートのステップS21において、冷凍サイクルの冷媒配管に介設された電磁弁がオフになるとともに、冷却器ファン6、保存室ファン12及び循環ファン24の全ファンがオフとなり、またステップS22において圧縮機がオフとなる。それに続き、ステップS23においてデフロストヒータ26がオンとなって冷却器5が加熱され、これにより冷却器5並びにその周辺の除霜が行われる。それとともに、ステップS24においてフラグが「1」とされる。このとき冷却器ファン6が停止しているので、冷却器5の周辺は次第に高温となり、その近傍に配された戻しダクト16が暖められて、戻しダクト16と保存室Sの庫内空気とが熱交換され、特に保存室Sの天井側35の温度が次第に上昇する(図11のグラフ参照)。 【0024】一方、上記の除霜用のプログラムとは別に、図10のフローチャートに示すように、保存室S(天井側35)の温度T2を監視して、それにより循環ファン24のオンオフを制御する監視ルーチンがタイマ割り込みにより実行される。すなわち、除霜運転が開始される(ステップS41が「YES」)ことに伴い、保存室温度センサ9で検知された保存室温度T2が上側設定温度X(−8℃)まで上昇すると(ステップS42が「YES」)、ステップS43において保存室Sに配された循環ファン24がオンされる。これにより保存室S内では、底部側の相対的に低温の空気が天井側35に循環されることになり、保存室Sの天井側35並びに天井面36の温度は、−8℃近辺から次第に低下する(図11のグラフ参照)。 【0025】保存室Sの天井側35の温度T2が下側設定温度Y(−12℃)まで低下してこれが検知されると(ステップS44が「YES」)、ステップS45において循環ファン24が停止される。その後は、保存室温度T2が−8℃に上昇したら循環ファン24が駆動され、保存室温度T2が−12℃に下降したら循環ファン24が停止するといった制御が繰り返し実行される。 【0026】冷却器5近傍の温度が所定温度まで上がる、すなわちデフロストサーモがオフとなると(図8のフローチャートのステップS25が「YES」)、着霜がすべて溶かされたとみなされ、ステップS26においてデフロストヒータ26がオフとなり、それとともに、図9のフローチャートのステップS27において水切りタイマのカウントが開始される。それ以降、水切りタイマに設定された5分間にわたって水切り運転がなされ、ドレンパン27上に滴下した除霜水が外部に排出される。5分間の水切り時間が経過すると(ステップS28が「YES」)、ステップS29で予冷タイマのカウントが開始するとともに、ステップS30において冷媒配管の電磁弁がオンされ、また圧縮機がオンすることによって冷凍サイクルが起動し、2分間にわたる予冷運転がなされる。 【0027】2分間が経過すると(ステップS31が「YES」)、ステップS32において冷却器ファン6がオンされる。これにより凍結室Fの温度T1が急速に低下し、凍結室温度センサ8で検知された凍結室温度T1が、保存室温度T2よりも低くなると(ステップS33が「YES」)、ステップS34においてフラグが「0」とされる。この間も、保存室温度T2が−8℃に上昇したら循環ファン24が駆動され、保存室温度T2が−12℃に下降したら循環ファン24が停止するといった制御が繰り返し実行される。上記のフラグが「0」とされたところで、いわゆる除霜運転が終了し、除霜運転に伴う循環ファン24の制御も終了する。そののち、ステップS35において、保存室ファン12並びに循環ファン24がオンとなり、引き続いて通常の冷却運転が再開される。 【0028】以上のように第2実施形態では、除霜運転の際、冷却器5の周辺が高温になることに伴って保存室Sの特に天井側35の温度T2が上昇する傾向になるが、除霜運転が終了するまでの間、保存室温度T2が上側設定温度X(−8℃)に上昇したら循環ファン24が駆動され、保存室温度T2が下側設定温度Y(−12℃)に下降したら循環ファン24が停止するといった制御が繰り返し実行される。循環ファン24が駆動される都度、保存室Sの底部側の相対的に低温の空気が天井側35に回されるといったことがなされ、図11のグラフに示すように、除霜運転中においても、保存室Sの天井側35並びに天井面36がほぼ−8℃〜−12℃の温度域に保持される。その結果、保存室Sに収容された食品等が半解凍状態となる等の悪影響が無くなり、また保存室Sの天井面36での水分の氷結も無くなる。 【0029】なお、除霜運転中に循環ファン24を駆動させる上側設定温度Xは、「−8℃」に限らず、保存室Sの天井面36の表面温度が0℃以上にならないような温度であればよい。また下側設定温度Yは、「−12℃」に限らず、循環ファン24が駆動されて底部側の冷気が天井側35に回された場合に、上限設定温度Xからさらに冷却し得る程度の温度であればよい。但し、X>Yの条件を満たす必要がある。 【0030】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。 (1)本発明は前記実施形態に例示した急速凍結保存庫に限らず、除霜運転中に隣の貯蔵室の温度上昇を招くおそれがあるような構造の冷却貯蔵庫全般に広く適用することができる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000194893 【氏名又は名称】ホシザキ電機株式会社
|
| 【出願日】 |
平成10年7月9日(1998.7.9) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100096840 【弁理士】 【氏名又は名称】後呂 和男 (外1名)
|
| 【公開番号】 |
特開2000−55530(P2000−55530A) |
| 【公開日】 |
平成12年2月25日(2000.2.25) |
| 【出願番号】 |
特願平10−194657 |
|