| 【発明の名称】 |
冷蔵庫 |
| 【発明者】 |
【氏名】則武 誠一朗
【氏名】西川 和憲
【氏名】宮沢 幸守
【氏名】中島 良彦
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| 【要約】 |
【課題】冷蔵庫内の各室を、ダンパー装置を用いて、確実かつ高速に冷却すること。
【解決手段】この冷蔵庫は、隔壁により区画された複数の室と、エバポレータによって冷却された冷気を庫内に送るための送風機と、この送風機を駆動するためのファンモータ65と、室に流入する冷気量のうち少なくとも1つの室の冷気量を調整するダンパー装置50と、ダンパー装置50のバッフルが開となる直前に、ファンモータ65を必ず駆動させる制御手段2,93とを備えている。具体的には、バイメタルサーモスイッチ93が閉端子93b側から開端子93aに動く温度より、バイメタルサーモスイッチ2が一方の端子2aから他方の端子2b側に動く温度を低くし、バッフルが閉から開となる以前に、バイメタルサーモスイッチ2が他方の端子2b側に動くようにしている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 隔壁により区画された複数の室と、エバポレータによって冷却された冷気を庫内に送るための送風機と、この送風機を駆動するためのファンモータと、上記室に流入する冷気量のうち少なくとも1つの室の冷気量を調整するダンパー装置と、このダンパー装置のバッフルが開となる直前に、上記ファンモータを必ず駆動させる制御手段とを備えていることを特徴とする冷蔵庫。 【請求項2】 隔壁により区画された複数の壁と、庫内を冷却するためのエバポレータを動作させるコンプレッサと、上記エバポレータによって冷却される第1の室の温度を検知し上記コンプレッサをオンオフ制御する第1の温度センサと、上記第1の室以外の第2の室へ流入する冷気量を調整するダンパー装置と、このダンパー装置のバッフルの開閉を制御するため第2の室の温度を検知する第2の温度センサと、上記エバポレータによって冷却された冷気を庫内に送出するための送風機と、この送風機を駆動するためのファンモータとを備え、上記ダンパー装置のバッフルが開となる直前もしくは同時または直後に必ず上記ファンモータを駆動させるように働く第3の温度センサを上記ファンモータに直列に接続したことを特徴とする冷蔵庫。 【請求項3】 前記第1の温度センサをサーモスイッチとし、前記コンプレッサと直列に接続し、前記第2の温度センサをバイメタルサーモスイッチとし、前記ダンパー装置と直列に接続し、前記第3の温度センサをバイメタルサーモスイッチとし、一方の端子を前記コンプレッサと接続される端子とし、他方の端子を電源に直接または上記バイメタルサーモスイッチを介して接続される端子としたことを特徴とする請求項2記載の冷蔵庫。 【請求項4】 隔壁により区画された複数の室と、庫内を冷却するためのエバポレータを動作させるコンプレッサと、上記エバポレータによって冷却された冷気を庫内に送るための送風機と、この送風機を駆動するためのファンモータと、上記室に流入する冷気量のうち少なくとも1つの室の冷気量を調整するダンパー装置と、このダンパー装置のバッフルが開となるとき、上記コンプレッサと上記ファンモータを必ず駆動させる制御手段とを備えていることを特徴とする冷蔵庫。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、冷気の取り入れを制御するダンパー装置と、冷気の送風を行うファンモータとを有する冷蔵庫に関する。 【0002】 【従来の技術】従来から冷蔵庫にモータ式ダンパー装置が採用されている(特開平6−109354号、特開平9−138052号等)。特開平6−109354号で示されるモータ式ダンパー装置50は、図5に示すような形で冷蔵庫60に使用されている。すなわち、この冷蔵庫60は、冷凍室61と、冷蔵室62と、野菜室63に区分され、冷凍室61の底部にエバポレータ64が設けられている。エバポレータ64の後部には、ファンモータ65と、ファンモータ65によって駆動される送風機66とが配設され、得られた冷気を冷蔵室62等へ送風循環させている。エバポレータ64は、コンプレッサ67によって圧縮された冷却媒体が気化するときに、周囲の熱を吸収し、冷凍室61等の温度を下げるものとなっている。 【0003】そして、エバポレータ64と冷蔵室62の間には隔壁となる仕切坂68aが設けられ、エバポレータ64の冷気が直接冷蔵室62に流れるのを遮断している。一方、この仕切坂68aの後部と冷蔵庫60の後部内壁との間には、冷気流通路69が形成され、この冷気流通路69内にダンパー装置50が配設されている。 【0004】そして、このダンパー装置50のバッフル52が開いた状態のとき、冷気の通り路である冷気流通路69がクランク状となるように構成されている。また、ダンパー装置50は、冷気流通路69の一部を形成する隔壁となる仕切壁68bに保持されるような形で設置される。なお、ダンパーモータ53は、AC同期モータで構成され、バッフル52の開閉動作を実行する。 【0005】また、特開平9−138052号で示されるモータ式ダンパー装置70は、例えば図6に示すような形で冷蔵庫80に組み込まれる。ここで、図5に示すものと同一部材は同一符号で示し、説明を省略する。 【0006】この冷蔵庫80には、図6に示すように、野菜室63まで冷気を送風する両端が開放されたダクト81が形成されており、このダクト81の野菜室63に通ずる部分にモータ式ダンパー装置70がはめ込まれている。すなわち、このダンパー装置70の枠体71がダクト81の一部を形成するようにはめ込まれ、ダンパー装置70自体がダクト81を兼ねている。なお、このモータ式ダンパー装置70は、駆動源がステッピングモータで、バッフル72を開閉するようになっている。 【0007】このモータ式ダンパー装置50,70を使用する冷蔵庫60,80は、冷蔵室62や野菜室63内の温度センサによってこのダンパー装置50,70を動作させている。具体的には、図7に示すような制御回路91によって制御されている。すなわち、エバポレータ64を動作させるコンプレッサ(CP)67と並列にファンモータ(FM)65が接続され、冷凍室61用のサーモスイッチ92によって両部材65,67が制御されている。一方、冷蔵室62等には、その室用のバイメタルサーモスイッチ93が設置され、モータ式ダンパー装置50が接続される。なお、モータ式ダンパー装置70を使用する場合、交流電源を一旦、直流電源に変換して供給することとなるが、図7上には示していない。なお、バイメタルサーモスイッチ93は、室内が暖かくなったら冷気を入れるために、ダンパー装置50,70のバッフル52,72を開とするための開端子93aと、室内が冷たくなったら冷気を遮断するためバッフル52,72を閉とするための閉端子93bとを有している。 【0008】モータ式ダンパー装置50,70は、AC同期モータまたはステッピングモータからなるダンパーモータ94と、バイメタルサーモスイッチ93が閉端子93b側に接触したとき、ダンパー装置50,70のバッフル52,72が閉方向に動作し、完全に閉じるまでダンパーモータ94に電流を供給すると共にバッフル52,72が閉になったときに電流供給を断つ閉方向動作用切替端子95と、この閉方向動作用切替端子95がオープンになると同時に閉じる動作をすると共に、バッフル52,72を開方向に動作させるための開方向動作用切替端子96とを有している。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】従来のモータ式ダンパー装置50,70を有する冷蔵庫60,80は、冷蔵室62や野菜室63内のバイメタルサーモスイッチ93等によってモータ式ダンパー装置50,70を制御している。しかし、単に、バイメタルサーモスイッチ93によってモータ式ダンパー装置50,70をオンオフさせているだけであり、冷凍室61や野菜室63の冷却を高速に行えないものとなっている。 【0010】すなわち、エバポレータ64の後部のファンモータ65が動作しているときに、冷蔵室62用のモータ式ダンパー装置50,70のバッフル52,72が開になると、その冷蔵室62は、急激に温度低下し、所定の温度に早く到達する。しかしながら、ファンモータ65は、サーモスイッチ92によって制御されるものとなっている。このため、ファンモータ65が動作していないときに、モータ式ダンパー装置50,70が開になると、対象となる室に冷気は急激には入り込まない。このため、所定の温度まで冷却するには、多くの時間を要するものとなってしまう。 【0011】本発明は、上述の問題点を解決するためになされたものであり、冷蔵庫内の各室を、ダンパー装置を用いて、確実かつ高速に冷却できる冷蔵庫を提供することを目的とする。 【0012】 【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するため、請求項1記載の冷蔵庫は、隔壁により区画された複数の室と、エバポレータによって冷却された冷気を庫内に送るための送風機と、この送風機を駆動するためのファンモータと、室に流入する冷気量のうち少なくとも1つの室の冷気量を調整するダンパー装置と、ダンパー装置のバッフルが開となる直前に、ファンモータを必ず駆動させる制御手段とを備えている。 【0013】また、請求項2記載の冷蔵庫は、隔壁により区画された複数の壁と、庫内を冷却するためのエバポレータを動作させるコンプレッサと、エバポレータによって冷却される第1の室の温度を検知しコンプレッサをオンオフ制御する第1の温度センサと、第1の室以外の第2の室へ流入する冷気量を調整するダンパー装置と、このダンパー装置のバッフルの開閉を制御するため第2の室の温度を検知する第2の温度センサと、エバポレータによって冷却された冷気を庫内に送出するための送風機と、この送風機を駆動するためのファンモータとを備え、ダンパー装置のバッフルが開となる直前もしくは同時または直後に必ずファンモータを駆動させるように働く第3の温度センサをファンモータに直列に接続している。 【0014】さらに、請求項3記載の発明は、請求項2記載の冷蔵庫において、第1の温度センサをサーモスイッチとし、コンプレッサと直列に接続し、第2の温度センサをバイメタルサーモスイッチとし、ダンパー装置と直列に接続し、第3の温度センサをバイメタルサーモスイッチとし、一方の端子をコンプレッサと接続される端子とし、他方の端子を電源に直接またはバイメタルサーモスイッチを介して接続される端子としている。 【0015】また、請求項4記載の冷蔵庫は、隔壁により区画された複数の室と、庫内を冷却するためのエバポレータを動作させるコンプレッサと、エバポレータによって冷却された冷気を庫内に送るための送風機と、この送風機を駆動するためのファンモータと、室に流入する冷気量のうち少なくとも1つの室の冷気量を調整するダンパー装置と、このダンパー装置のバッフルが開となるとき、コンプレッサとファンモータを必ず駆動させる制御手段とを備えている。 【0016】この冷蔵庫は、ダンパー装置によって、各室の少なくとも1つの室の冷気流入量が調整される。しかも、ダンパー装置のバッフルが閉から開になる直前に冷気を庫内に送風するファンモータを必ず駆動させている。このため、バッフルが開き、冷気を室内へ流入させるときには、冷気がファンモータによって多く導入されることとなり、ダンパー装置によって制御される室の温度を確実かつ急激に低下させることができる。 【0017】また、他の冷蔵庫は、ダンパー装置のバッフルが開となる直前もしくは同時または直後にファンモータを必ず駆動させるように働く第3の温度センサによって第2の室の冷気流入量が調整される。このため、バッフルが開くと、必ずファンモータが駆動されることとなり、多くの冷気が第2の室に導入される。 【0018】さらに、他の冷蔵庫は、ダンパー装置のバッフルが開となると、必ずコンプレッサとファンモータが駆動する。このため、良く冷えた冷気が、ダンパー装置を通過し、冷却対象の室に勢いよく入っていく。 【0019】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1から図4に基づき説明するが、まず第1の実施の形態を図1に基づいて説明することとする。 【0020】なお、各実施の形態で説明する冷蔵庫は、図5や図6に示す冷蔵庫60,80と同様な構造を有する冷蔵庫であり、隔壁により区画された複数の室、たとえば冷凍室、冷蔵室、野菜室を有している。また、ダンパー装置として、モータ式ダンパー装置が使用されている。このように、本発明の冷蔵庫と、図5および図6の冷蔵庫60,80とは、回路構成が異なるのみで、他の構成は同様となっているため、以下の説明では、回路構成のみを説明することとすると共に、同一部材については同一符号を利用することとする。 【0021】第1の実施の形態の冷蔵庫の回路(第1回路という)1では、交流電源に対し直列に第1の温度センサとなるサーモスイッチ92と、エバポレータを動作させるコンプレッサ(CP)67とが接続される。これらの部材と並列に、第2の温度センサとなるバイメタルサーモスイッチ93と、モータ式ダンパー装置50とが直列に接続されている。ここで、サーモスイッチ92は、第1の室となる冷凍室61内に設置され、冷凍室61の温度が所定以上になると、オン状態となり、コンプレッサ67を駆動し、冷凍室61を冷却するものである。 【0022】ファンモータ65は、第3の温度センサとなるバイメタルサーモスイッチ2と直列接続される。このバイメタルサーモスイッチ2の電源側の2つの端子のうち、一方の端子2aは、サーモスイッチ92とコンプレッサ67との間に接続され、他方の端子2bは、電源に直接接続される。 【0023】バイメタルサーモスイッチ2は、バイメタルサーモスイッチ93と同様に第2の室となる冷蔵室62に設置されると共に、その高温側の動作設定温度をバイメタルサーモスイッチ93より低くしている。すなわち、バイメタルサーモスイッチ93が閉端子93b側から開端子93aに動く温度より、バイメタルサーモスイッチ2が一方の端子2aから他方の端子2b側に動く温度を低くし、バッフル52が閉から開となる以前に、バイメタルサーモスイッチ2が他方の端子2b側に動くようにしている。 【0024】バイメタルサーモスイッチ2の低温側の動作設定温度は、バイメタルサーモスイッチ93と同一または、若干高くしている。これによって、バイメタルサーモスイッチ93が開端子93a側から閉端子93b側へ動くと同時、またはその直前に、バイメタルサーモスイッチ2が一方の端子2a側へ確実に動くようにしている。すなわち、このバイメタルサーモスイッチ2とバイメタルサーモスイッチ93とは、ダンパー装置50のバッフル52が開となる直前に、ファンモータ65を必ず駆動させるようにするための制御手段を構成している。 【0025】次に、この第1の実施の形態の冷蔵庫の動作について説明する。 【0026】冷凍室61の温度が高くなると、サーモスイッチ92はオン状態となり、コンプレッサ67が動作を開始する。サーモスイッチ92がオンとなる温度をたとえば−10℃とすると、−10℃より冷凍室61が高くなると、コンプレッサ67が動作し、冷凍室61を冷却し始める。 【0027】冷凍室61とは別個に、冷蔵室62は、その室温が上下動する。そして、その温度によってバイメタルサーモスイッチ2,93は動作する。たとえば、バイメタルサーモスイッチ93の高温側の温度設定を5℃とし、低温側を1℃とする。また、バイメタルサーモスイッチ2の高温側の温度設定を4℃とし、低温側を2℃とする。 【0028】仮に、冷蔵室62が2℃前後であるとすると、バイメタルサーモスイッチ2は、一方の端子2aに接続される。このため、サーモスイッチ92の制御により、コンプレッサ67の動作と同時にファンモータ65も動作する。一方、バイメタルサーモスイッチ93は、冷蔵室62が2℃前後であると、閉端子93bに接続され、バッフル52は閉じた状態となっている。 【0029】冷蔵室62の温度が徐々に高くなり、4℃を超えると、バイメタルサーモスイッチ2が他方の端子2b側に接続され、サーモスイッチ92のオンオフに関わりなくファンモータ65を駆動する。その後、さらに冷蔵室62の温度が高くなり、5℃を超えると、バイメタルサーモスイッチ93の接触端子が閉端子93b側から開端子93a側に移動する。このとき、開方向動作用切替端子96がオン状態となっているため、ダンパーモータ94が駆動を開始し、モータ式ダンパー装置50のバッフル52が閉方向から開方向へ動作する。バッフル52が開となると、開方向動作用切替端子96がオフとなり、同時に閉方向動作用切替端子96がオンなる。図1は、この時の状態を示している。 【0030】バッフル52が開き始めると、既にファンモータ65が動作しているため、冷気が送風機66によって冷蔵室62へ急速に入り込む。これによって冷蔵室62内の温度が急速に下がっていく。冷蔵室62の温度が2℃となると、バイメタルサーモスイッチ2の接触端子が一方の端子2a側へ移動する。このとき、サーモスイッチ92がオンとなっていれば、ファンモータ65が引き続き駆動するので、急速な冷却が継続する。一方、サーモスイッチ92がオフとなっていれば、ファンモータ65は休止する。しかし、バッフル52が開となっているので、エバポレータ64で冷やされた冷気が徐々に冷蔵室62に入っていく。 【0031】冷蔵室62の温度が下がり、1℃以下になると、バイメタルサーモスイッチ93が閉端子93b側に移動する。すると、ダンパーモータ94が動作を開始し、バッフル52を閉方向に駆動する。バッフル52が完全に閉となると、閉方向動作用切替端子95がオフとなると共に開方向動作用切替端子96がオンとなる。また、バッフル52が閉じることで、冷蔵室62の温度は、再度上昇し始め、先に示した動作を繰り返すこととなる。 【0032】この第1回路1では、バッフル52が閉から開となる直前、すなわち冷蔵室62の温度が4℃となると、ファンモータ65が常時駆動されるようになる。このため、バッフル52が開動作に入ると、すぐに冷気が入り込むこととなる。この結果、冷蔵室62を確実かつ高速度にて冷却することが可能となる。 【0033】次に、第2の実施の形態の冷蔵庫の回路(以下第2回路という)11を、図2に基づいて説明する。なお、図1に示す部材と同一の部材には、同一の符号を付すと共にその説明を省略するものとする。 【0034】この第2回路11は、先に示した第1回路1と略同様で、異なる点は、第3の温度センサとなるバイメタルサーモスイッチ12の構成である。この第2回路11では、第1回路1の他方の端子2bに相当する他方の端子12bを、バイメタルサーモスイッチ93の開端子93aと開方向動作用切替端子96との中間部分に接続している。なお、一方の端子12aは、第1回路1の一方の端子2aと同様な部分に接続される。 【0035】この第2回路11における各温度センサ12,92,93の温度設定は、第1回路1と同様となっている。このため、バッフル52が閉から開となる直前に、すなわち冷蔵室62の温度が4℃を超えた段階でバイメタルサーモスイッチ12は、他方の端子12b側へ接続される。そして、冷蔵室62の温度が5℃となり、第2の温度センサとなるバイメタルサーモスイッチ93が開端子93a側へ接続されると、その時点ですぐにファンモータ65が駆動を開始し、バッフル52が完全開となる以前から冷気を冷蔵室62内へ導入することとなる。 【0036】なお、モータ式ダンパー装置50のバッフル52が閉から完全開となるまでには、通常数10秒から数分かかるため、バッフル52が開き始めたときに、冷気を流し込み始めることは、冷却速度の面では非常に好ましいものとなる。 【0037】上述した第1回路1と第2回路11は、共に従来のモータ式ダンパー装置50の構成をそのまま生かした回路であるので、モータ式ダンパー装置50の構成を変更する必要がない。このため、モータ式ダンパー装置50を安く構成できると共にその構造が複雑化しないので、品質的に安定したものとなる。 【0038】次に、第3の実施の形態の冷蔵庫の回路(以下第3回路という)21を、図3に基づいて説明する。なお、図1に示す部材と同一の部材には、同一の符号を付すと共にその説明を省略するものとする。 【0039】この第3回路21は、先に示した第1回路1と第2回路11におけるモータ式ダンパー装置50の内部回路構成とは異なるモータ式ダンパー装置22を有している。このモータ式ダンパー装置22内には、第1回路1と同様なダンパーモータ94と、閉方向動作用切替端子95と、開方向動作用切替端子96とが配置されている。加えて、両端子95,96の動作と同期する切替スイッチ23が設置されている。この切替スイッチ23の回路の基本的構成は、第1回路1のバイメタルサーモスイッチ2と同様となっている。 【0040】この切替スイッチ23は、バッフル52が完全開となり、開方向動作用切替端子96がオフ(=オープン)したとき、この動作に先立ち、一方の端子23aから他方の端子23b側へ接続が移行し、ファンモータ65を駆動させるものとなっている。このため、バッフル52の開動作中に冷気がファンモータ65によって冷蔵室62内へ導入され始め、冷蔵室62を高速にて冷却する。 【0041】この先行する切替スイッチ23の動作は、両端子95,96を切り替えるカムに、わずかに切替位置を先行して設置したカムを一体化させ、両カムをダンパーモータ94によって一体的に駆動することにより得られる。なお、バッフル52が閉方向に移動している途中で、切替スイッチ23を一方の端子23a側へ接続するようにするのではなく、バッフル52の完全閉と同時にすなわち、閉方向動作用切替端子95がオフとなると同時に、一方の端子23a側へ切り替えるようにしても良い。 【0042】この第3回路21では、バッフル52の動きと連動させ、かつバッフル52が完全開となる前に、ファンモータ65を駆動開始させているので、冷却速度が向上する。しかも、ファンモータ65に接続される切替スイッチ23は、モータ式ダンパー装置50の回路およびバイメタルサーモスイッチ93からなる従来回路と並列に設けられているため、従来回路の各種の定数をそのまま利用できることとなり、設計変更部分が少なくて済むこととなる。 【0043】次に、第4の実施の形態の冷蔵庫の回路(以下第4回路という)31を、図4に基づいて説明する。なお、図1に示す部材と同一の部材には、同一の符号を付すると共にその説明を省略するものとする。 【0044】この第4回路31は、第3回路21とはさらに異なるモータ式ダンパー装置32を有している。このモータ式ダンパー装置32内には、第3回路21と同様なダンパーモータ94と、閉方向動作用切替端子95が配置されている。一方、第3回路21の開方向動作用切替端子96とは異なる開方向動作用切替端子97が配置されている。 【0045】この開方向動作用切替端子97は、バイメタルサーモスイッチ93が開端子93a側に切り替わったとき、ダンパーモータ94の端子97aと接続した状態となっており、ダンパーモータ94を駆動させる。そして、バッフル52が完全開となったとき、ファンモータ65側の端子97bに切り替わる。この切り替わりと同時に、閉方向動作用切替端子95は、第3回路21と同様に、オフからオンする。なお、端子97bは、ファンモータ65とサーモスイッチ92との間に接続されている。 【0046】この第4回路31では、バッフル52が開くと同時に、コンプレッサ67とファンモータ65が必ず動作を開始するため、コンプレッサ67を働かせて冷気を得ると共に、その冷気を送風機66によって冷蔵室62内へ送出することができる。このため、冷蔵室62の冷却を確実かつ高速にて行うことができる。 【0047】なお、上述の各実施の形態は、本発明の好適な実施の形態の例であるが、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々変形実施可能である。たとえば、モータ式ダンパー装置に代えて、オイル式やソレノイド式等他の形式のダンパー装置としても良い。また、温度センサおよびスイッチとしては、サーモスイッチ92やバイメタルサーモスイッチ93,2,12の他に、サーミスタや熱電対などによって温度を測定し、その検知結果によってトライアック等のスイッチを制御するようにしても良い。 【0048】また、第3の回路21において、バッフル32が完全開となる前に、ファンモータ65を駆動開始させるのではなく、完全開となると同時にファンモータ65の動作を開始するようにしても良い。この場合、バッフル52の開動作途中からのファンモータ65の駆動開始を必ずしも行うことはできなくなるが、バッフル52が完全開となると、必ずファンモータ65を駆動させることができ、冷却速度を常に速くすることができる。 【0049】さらに、上述の各実施の形態では、ダンパーモータ94を交流電源で駆動されるAC同期モータとしたが、交流電源を直流電源に変換することで、ステッピングモータ等の直流モータを採用することができる。 【0050】また、冷凍室61を第1の室とし、冷蔵室62を第2の室としたが、第1の室を冷蔵室62とし、第2の室を野菜室63としても良い。また、第1の室を冷凍室61とし、第2の室を野菜室63としても良い。このように、第1の室と第2の室が適宜選択採用できる。また、モータ式ダンパー装置22,32,50、70を1個ではなく、冷蔵庫内の複数の室内にそれぞれ1個設けたり、複数個であっても室の数より少ない個数としても良い。さらには、1個の中に、バッフルが2つあるダブルダンパー装置を設置するようにしても良い。 【0051】 【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の冷蔵庫は、ダンパー装置のバッフルが開となる直前に、冷気送風用のファンモータが必ず駆動するようにしているので、ダンパー装置によって制御している室を、確実かつ高速にて冷却することが可能となる。 【0052】また、請求項2記載の冷蔵庫は、第1の温度センサでコンプレッサを制御し、第2の温度センサでダンパー装置を制御している。そして、さらに第3の温度センサで、ダンパー装置のバッフルが開となる直前、もしくは同時または直後に、ファンモータを駆動させるようにしている。このため、ファンモータによって駆動される送風機がバッフルの動きと同期することとなり、高速冷却が可能となる。 【0053】さらに、請求項3記載の発明では、メカ的に長寿命で、低価格なサーモスイッチやバイメタルサーモスイッチを利用することで、長期間安定した動作を行う冷蔵庫を低価格にて得ることができる。 【0054】また、請求項4記載の冷蔵庫は、ダンパー装置のバッフルが完全開となるとき、コンプレッサとファンモータが必ず駆動する。このため、良く冷えた冷気を、ダンパー装置が制御している室へ多量に送出することができ、高速冷却が可能となる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002233 【氏名又は名称】株式会社三協精機製作所
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| 【出願日】 |
平成10年7月29日(1998.7.29) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100087859 【弁理士】 【氏名又は名称】渡辺 秀治
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| 【公開番号】 |
特開2000−46456(P2000−46456A) |
| 【公開日】 |
平成12年2月18日(2000.2.18) |
| 【出願番号】 |
特願平10−228595 |
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