| 【発明の名称】 |
食品冷凍装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】田内 繁男
【氏名】田内 信行
|
| 【要約】 |
【課題】食品の出し入れが容易であり、食品を順次冷凍することができる食品冷凍装置を提供することである。
【解決手段】冷凍媒体を収容するための冷凍部を備えた冷凍槽と、冷凍部内に設けられた無端搬送手段と、該無端搬送手段を駆動するための駆動手段と、無端搬送手段に取付けられた、上方開放端部を備えた有底部材からなる、食品を保持するための保持手段とを有し、無端搬送手段は、その上部において、保持手段の上方開放端部が水平平面よりも下方に傾けられる領域を有するように配置され、冷凍槽には、冷凍すべき食品を冷凍槽の外部から上方開放端部を介して保持手段に落とし入れるための投入口と、冷凍された食品を上方開放端部を介して保持手段から冷凍槽の外部に落とし出すための取出口とが設けられ、該取出口は、保持手段が水平平面よりも下方に傾けられる無端搬送手段の上部の領域に位置決めされ、投入口は、保持手段が水平平面よりも上方に傾けられる無端搬送手段の領域に位置決めされた、構成である。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 冷凍媒体を収容するための冷凍部を備えた冷凍槽と、前記冷凍部内に設けられた無端搬送手段と、該無端搬送手段を駆動するための駆動手段と、前記無端搬送手段に取付けられた、上方開放端部を備えた有底部材からなる、食品を保持するための保持手段とを有し、前記無端搬送手段は、その上部において、前記保持手段の上方開放端部が水平平面よりも下方に傾けられる領域を有するように配置され、前記冷凍槽には、冷凍すべき食品を前記冷凍槽の外部から前記上方開放端部を介して前記保持手段に落とし入れるための投入口と、冷凍された食品を前記上方開放端部を介して前記保持手段から前記冷凍槽の外部に落とし出すための取出口とが設けられ、該取出口は、前記保持手段が前記水平平面よりも下方に傾けられる前記無端搬送手段の上部の前記領域に位置決めされ、前記投入口は、前記保持手段が前記水平平面よりも上方に傾けられる前記無端搬送手段の領域に位置決めされた、食品冷凍装置。 【請求項2】 前記投入口に開閉自在に取付けられた投入口シャッターと、前記取出口に開閉自在に取付けられた取出口シャッターとを有する、請求項1記載の食品冷凍装置。 【請求項3】 前記冷凍槽が、前記冷凍部の内部に形成された貯留部と、前記冷凍部と前記貯留部とを連通する連通手段とを備え、該連通手段が前記取出口よりも下方に配置された、請求項1記載の食品冷凍装置。 【請求項4】 前記冷凍部に形成された排出口と、前記冷凍部に形成された供給口と、入口及び出口を備えるポンプ手段と、入口及び出口を備える、前記冷凍部に収容された冷凍媒体を冷却するための熱交換機と、前記冷凍部の排出口と前記ポンプ手段の入口とを連通する第1配管手段と、前記ポンプ手段の出口と前記熱交換機の入口とを連通する第2配管手段と、前記熱交換機の出口と前記冷凍部の供給口とを連通する第3配管手段とを有する、請求項1乃至請求項3のいずれか一項記載の食品冷凍装置。 【請求項5】 前記第1配管手段に設けられた第1バルブを有する、請求項4記載の食品冷凍装置。 【請求項6】 入口及び出口を備えた回収タンクと、該回収タンクの出口を、前記ポンプ手段と前記第1バルブとの間で前記第1配管手段に連通する第4配管手段と、前記回収タンクの入口を、前記ポンプ手段と前記熱交換機との間で前記第2配管手段に連通する第5配管手段と、前記第4配管手段に設けられた第2バルブ及び第3バルブと、前記第5配管手段に設けられた第4バルブと、前記第5配管手段と前記第2配管手段との連通部と、前記熱交換機との間で、前記第2配管手段に設けられた第5バルブとを有する、請求項4又は請求項5記載の食品冷凍装置。 【請求項7】 前記貯留部に形成された排出口と、該貯留部の排出口を、前記ポンプ手段と前記第1バルブとの間で前記第1配管手段に連通する第6配管手段と、該第6配管手段に設けられた第6バルブとを有する、請求項5又は請求項6記載の食品冷凍装置。 【請求項8】 前記無端搬送手段が、側方から見たときに垂直方向に延びるほぼ楕円形に配置され、垂直平面に対して傾けられている、請求項1乃至請求項7のいずれか一項記載の食品冷凍装置。 【請求項9】 前記ほぼ楕円形に配置された無端搬送手段の上側円弧状部分が下側円弧状部分に対して曲率半径が小さい、請求項8記載の食品冷凍装置。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、一般的には食品冷凍装置に関し、特に、食品用の連続式冷凍装置に関する。 【0002】 【従来の技術】食品、例えば、生ハムを冷凍するための従来の冷凍装置としては、所謂バッチ式冷凍装置が知られている。バッチ式冷凍装置は、典型的には、冷凍媒体を収容する冷凍槽と、この冷凍槽に接続された、冷凍媒体を冷凍するための冷凍機とを有し、食品、例えば、生ハムを冷凍するときには、この生ハムを、通常、原木と呼ばれる円筒体形にて、多数本、網かごに収容し、かかる網カゴを、冷凍媒体を収容した冷凍槽内に配置することによって生ハムを冷凍していた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述したような構成のバッチ式冷凍装置には、ハムを収容した網カゴを冷凍槽に出し入れする作業が煩雑であるという作業性の問題もさることながら、食品品質上の問題もあった。冷凍されたハムは、次いで、スライスされることになるけれども、バッチ式冷凍装置では一度に数多くの原木の生ハムを冷凍する一方で、冷凍槽の冷凍温度は、冷凍槽から網カゴを引き上げたときに、ハムをスライスするのに最適となる温度に設定されている。従って、上記バッチ式冷凍装置では、同じ網カゴ内に収容され、同じ温度に冷凍されたハムとはいえ、最初にスライス工程に供されるハムと、最後にスライス工程に供されるハムとの間には時間的ずれが生じてしまい、最後にスライス工程に供されたハムの温度は、もはや、スライスするのに適した温度にはなく、従って、このような温度でスライスされたハムについては、溶けた氷が水分となって付着してしまっているので、高品質のハムを提供することができなかった。 【0004】従って、本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、食品の出し入れが容易であり、食品を順次冷凍することができる食品冷凍装置を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明の食品冷凍装置は、冷凍媒体を収容するための冷凍部を備えた冷凍槽と、冷凍部内に設けられた無端搬送手段と、該無端搬送手段を駆動するための駆動手段と、無端搬送手段に取付けられた、上方開放端部を備えた有底部材からなる、食品を保持するための保持手段とを有し、無端搬送手段は、その上部において、保持手段の上方開放端部が水平平面よりも下方に傾けられる領域を有するように配置され、冷凍槽には、冷凍すべき食品を冷凍槽の外部から上方開放端部を介して保持手段に落とし入れるための投入口と、冷凍された食品を上方開放端部を介して保持手段から冷凍槽の外部に落とし出すための取出口とが設けられ、該取出口は、保持手段が水平平面よりも下方に傾けられる無端搬送手段の上部の領域に位置決めされ、投入口は、保持手段が水平平面よりも上方に傾けられる無端搬送手段の領域に位置決めされたことを特徴としている。 【0006】上記構成の本発明によれば、冷凍媒体を冷凍槽の冷凍部に供給し、冷凍槽の外部から投入口を介して冷凍部内の保持手段に食品を落とし入れ、駆動手段により無端搬送手段を駆動すると、無端搬送手段に取付けられた保持手段が食品と共に冷凍部内を移動することによって、食品が徐々に冷凍され、冷凍された食品は、取出口から冷凍槽の外部に落とし出される。無端搬送手段は、その上部において、保持手段が水平平面よりも下方に傾けられるように配置されているので、特別な手段又は機構を用いることなしに、かかる下方に傾けられた保持手段から食品をその自重により転がり落とす、すなわち、取り出すことができる。従って、食品の出し入れが容易であり、食品を順次冷凍することができる。また、本発明では、投入口に開閉自在に取付けられた投入口シャッターと、取出口に開閉自在に取付けられた取出口シャッターとを有するのが好ましい。投入口シャッター及び取出口シャッターを設け、必要なときにのみこれらのシャッターを開けることにより、冷凍槽内の冷凍媒体の温度上昇を最小限にすることができる。 【0007】更にまた、本発明では、冷凍槽が、冷凍部の内部に形成された貯留部と、冷凍部と貯留部とを連通する連通手段とを備え、該連通手段が前記取出口よりも下方に配置されるのが好ましい。この構成により、冷凍部に投入された食品の質量の増大により、冷凍媒体が取出口から溢れるのを防止することができる。また、本発明においては、冷凍部に形成された排出口と、冷凍部に形成された供給口と、入口及び出口を備えるポンプ手段と、入口及び出口を備える、冷凍部に収容された冷凍媒体を冷却するための熱交換機と、冷凍部の排出口とポンプ手段の入口とを連通する第1配管手段と、ポンプ手段の出口と熱交換機の入口とを連通する第2配管手段と、熱交換機の出口と冷凍部の供給口とを連通する第3配管手段とを有するのが好ましい。上記構成により、加温された冷凍部の冷凍媒体を冷却し、これを再度使用することが可能となる。また、冷凍媒体を、常時、循環させながら食品を冷凍させることもできる。 【0008】更に、本発明においては、第1配管手段に設けられた第1バルブを有するのが好ましい。更にまた、本発明においては、入口及び出口を備えた回収タンクと、該回収タンクの出口を、ポンプ手段と第1バルブとの間で第1配管手段に連通する第4配管手段と、回収タンクの入口を、ポンプ手段と熱交換機との間で第2配管手段に連通する第5配管手段と、第4配管手段に設けられた第2バルブ及び第3バルブと、第5配管手段に設けられた第4バルブと、第5配管手段と第2配管手段との連通部と、熱交換機との間で、第2配管手段に設けられた第5バルブとを有するのが好ましい。上記構成により、使用後の冷凍媒体を後日再度使用することができる。 【0009】また、本発明においては、貯留部に形成された排出口と、該貯留部の排出口を、ポンプ手段と第1バルブとの間で第1配管手段に連通する第6配管手段と、該第6配管手段に設けられた第6バルブとを有するのが好ましい。この構成によれば、溢れて貯留部に貯留された冷凍媒体をも再度使用することができる。また、本発明においては、無端搬送手段が、側方から見たときに垂直方向に延びるほぼ楕円形に配置され、垂直平面に対して傾けられているのが好ましい。更にまた、ほぼ楕円形に配置された無端搬送手段の上側円弧状部分が下側円弧状部分に対して曲率半径が小さいのが好ましい。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発明の一実施形態について説明する。この実施形態は、本発明を、生ハムを冷凍するための装置に適用したものである。図1を参照すると、全体的に参照番号1で示す連続式冷凍装置が冷凍槽2を有する。この冷凍槽2は、図1で見たときにほぼ楕円形である一対の側壁2Aと、これらの側壁2A間に、該側壁の外縁に沿って延びる外周壁2Bとを備える。側壁2A間にはまた、外周壁2Bの内方で、外周壁2Bの形状に対応して、ほぼ楕円形状に内周壁2Cが延びる。従って、外周壁2Bと、側壁2Aと、内周壁2Cとによって内周壁2Cの外部に、冷凍媒体、例えば、アルコールを収容するための冷凍部Fが構成され、側壁2Aと、内周壁2Cとによって内周壁2Cの内部に貯留部Rが構成される。 【0011】図1から良くわかるように、冷凍槽2は、その楕円形を構成する円弧状部分を垂直方向に配置し、且つ、垂直平面に対して約20度傾けて支持フレームSFによってベースBに固定されている。内周壁2Cの上側円弧状部分は、下側円弧状部分に対して曲率半径が小さく、その頂部が一部切りかかれている、すなわち、切除されている。かかる内周壁2Cの上側円弧状部分の切除部分には、各側壁2Aに隣接して一対の駆動スプロケット3が設けられ、これらの駆動スプロケット3は、駆動軸4に固定され、駆動軸4の回転により駆動軸4を中心に回転するようになっている。駆動軸4は、両端部が各側壁2Aで軸受、すなわち、回転自在に支持されている。駆動軸4の一方の端部は、シールされて側壁2Aを貫通して延び、原動機(図示せず)の出力軸(図示せず)に連結されている。 【0012】図2に示すように、チェーンローラガイド部材5が、内周壁2Cに対向して、各側壁2Aに取付けられ、これらのチェーンローラガイド部材5と、内周壁2Cとの間に無端チェーン6が配置され、これらの無端チェーン6の一部は、各駆動スプロケット3に掛け廻されている。各無端チェーン6は複数のチェーンコマ7からなり、各チェーンコマ7は、対向した一対の側壁7Aと、これらの側壁7Aに固定された一対の連結シャフト7Bと、これら各連結シャフト7Bに回転自在に取付けられたチェーンローラ7Cとからなり、各チェーンローラ7Cはチェーンコマ7の側壁7Aの上下縁を越える径を有する。隣接したチェーンコマ7は、互いに対して回動自在に、端部同志が連結されている。無端チェーン6には、食品を保持するための保持手段、すなわち、原木のハムHを保持するための複数の保持部材8が設けられている。各保持部材8は、上方開放端部を備えた有底部材、すなわち、複数のほぼU字形の支持部材8Aと、これらのU字形支持部材8Aの底部に固定された連結板8Bとを有する。各連結板8Bの各端部下面には垂下支持ブラケット8Cが取付けられ、この垂下支持ブラケット8Cは無端チェーン6のチェーンコマ7の内側の側壁7Aに固定される。U字形の支持部材8Aは、連結板8Bから外周壁2B付近まで延びる。 【0013】原動機(図示せず)が作動すると、駆動軸4に取付けられた駆動スプロケット3が回転し、これらの駆動スプロケット3に掛け回された各無端チェーン6は、そのチェーンローラ7Cがチェーンローラガイド部材5と内周壁2Cとの間に案内されて、内周壁2Cの周りを廻り、かくして、これらの無端チェーン6に各端部が固定された保持部材8もまた、内周壁2Cの周りを廻ることになる。尚、冷凍槽2の側壁2Aに対する保持部材8及び無端チェーン6の接近移動及び離間移動は、保持部材8の連結板8Bの各端部と、各側壁2Aのチェーンローラガイド部材5との衝合により規制される。再び図1を参照すると、冷凍槽2の外周壁2Bの前側部分、すなわち、図1で見たときに外周壁2Bの右側部分の上部には、投入口シャッター10が開閉自在に取付けられ、該投入口シャッター10の下方において外周壁2Bの前側部分に取出口シャッター11が開閉自在に取付けられている。 【0014】投入口シャッター10に隣接して冷凍槽2の外側には、本発明を構成しない投入シュートISが設置される。投入シュートISは、平行な複数のローラ(図示せず)を有し、水平平面に対して上方に傾けられている状態の保持部材8の支持部材8A内に、投入口シャッター10を介して、原木のハムHを転がり落とす、すなわち、投入することができるように、冷却槽2に向けて水平平面に対して下方に傾けられる。他方、取出口シャッター11に隣接して冷凍槽2の外側にはまた、これもまた本発明を構成しない取出シュートRSが設置される。取出シュートRSは、水平平面に対して下方に傾けられている状態の保持部材8の支持部材8Aから、取出口シャッター11を通って、転がり落ちる冷凍された原木のハムHを受け取ることができるようになっており、平行な複数のローラ(図示せず)と、取出口シャッター11から遠い端部に設けられたストッパSとを有する。 【0015】冷凍すべき原木のハムHは、投入シュートISに載置され、常閉の投入口シャッター10によって受け止められ、冷却槽2内に投入されるのが防がれる。保持部材8の支持部材8Aが投入口シャッター10に面する投入位置IPに位置したときに、投入口シャッター10が開かれ、これにより、冷凍すべき原木のハムHが投入シュートISから保持部材8の支持部材8A内に転がり落ちる。保持部材8によって保持された原木のハムHは、内周壁2Cに沿って図1で見たときに反時計方向に移動されて、冷凍部Fに収容された冷凍媒体によって冷凍される。冷凍部Fに収容される冷凍媒体の量は、冷凍媒体の設定温度、冷凍槽2に投入される原木のハムHの質量及び保持部材8の移動(搬送)速度等の関数によって決定される。いかなる質量の原木のハムHが冷凍槽2に投入されようとも、冷凍部Fに収容される冷凍媒体が取出口シャッター11まで達するのを防止するため、また、この溢れる冷凍媒体を再利用するため、内周壁2Cには、取出口シャッター11よりも下方に、貯留部Rに通じる連通口30が複数個、同一水平平面に設けられている。従って、連通口30を越えて冷凍部Fから溢れた冷凍媒体は、連通口30を通って貯留部Rに溜まることになる。 【0016】原木のハムHを保持する保持部材8の支持部材8Aが冷凍部Fの冷凍媒体の液面Lを越えて上方に移動されたときには、これに保持された原木のハムHは適切に冷凍された状態にあり、次いで、かかる保持部材8が常閉の取出口シャッター11に面する取出位置RPに位置すると、取出口シャッター11が開かれ、これにより、冷凍された原木のハムHが取出位置RPの保持部材8の支持部材8Aから取出シュートRSに転がり落ちる。連続式冷凍装置1では、冷凍媒体が存在しない冷却槽2の上部において、保持部材8の支持部材8Aが下方に傾けられるようになっているので、特別な手段又は機構を用いることなしに、かかる下方に傾斜した支持部材8Aから原木のハムをその自重により転がり落とす、すなわち、取り出すことができる。 【0017】図1に示すように、連続式冷凍装置1はまた、冷凍槽2に隣接して設けられた、冷凍槽2内で暖まってしまった冷凍媒体を冷却するための熱交換機20を有する。図3で最も良くわかるように、この熱交換機20は、冷凍槽2に形成された、冷凍部Fに通ずる供給口SPに配管C1を介して接続された出口ポート21と、ポンプPの出口P1に配管C2を介して接続された入口ポート22とを有し、配管C2にはバルブV1が設けられている。ポンプPは入口P2を有し、この入口P2は、冷凍槽2に形成された、冷凍部Fに通ずる排出口DPに配管C3を介して接続されている。配管C3には、冷凍槽2の排出口DP近くにバルブV2が設けられ、該バルブV2とポンプPの入口P2との間にフィルターF1が設けられている。 【0018】配管C4が、配管C3にバルブV2とフィルターF1との間で接続され、配管C4の他方の端部は回収タンクRTの出口RT1に接続されている。配管C4には、配管C3との接合部近くにバルブV3が、また、回収タンクRTの出口RT1近くにバルブV4が設けられている。回収タンクRTはその頂部に入口RT2が形成され、この入口RT2は配管C5を介して配管C2にバルブV1とポンプPとの間で接続されている。この配管C5には、配管C2との接合部近くにバルブV5が、また、該バルブV5と回収タンクRTの入口RT2との間にフィルターF2が設けられている。冷凍槽2にはまた、貯留部Rに通ずる排出口DP1が形成され、この排出口DP1は、配管C6を介して、配管C3に、フィルターF1とバルブV2との間で接続されている。配管C6には、貯留部Rの排出口DP1近くにバルブV6が設けられている。 【0019】次に、上記実施形態の動作(作用)を説明する。連続式冷凍装置1により原木のハムを冷凍するのに先立って、回収タンクRTに収容されている冷凍媒体を冷凍槽2に供給する。回収タンクRTの冷凍媒体を冷凍槽2に供給するためには、先ず、バルブV1、V3、V4を開けると共に、バルブV2、V5、V6を閉じ、次いで、ポンプPを作動させて、回収タンクRTの冷凍媒体を、回収タンクRTの出口RT1、配管C4、C3、ポンプP、配管C2、熱交換機20、配管C1を介して供給口SPから冷凍槽2の冷凍部Fに所定量供給する。冷凍媒体は、配管C3を通るときには、常時、フィルターF1で濾過される。原木のハムを冷凍するに当たっては、次いで、バルブV3、V4を閉じる。 【0020】続いて、冷凍すべき原木のハムHを投入シュートISに載置すると、かかるハムHは常閉の投入口シャッター10によって受け止められる。次いで、図示しない原動機を作動させて駆動スプロケット3を回転させ、無端チェーン6を介して保持部材8を内周壁2Cの周りを図1で見たときに反時計方向に廻す。そして、保持部材8の支持部材8Aが投入位置IPに位置したときに、投入口シャッター10を開けることによって、該投入口シャッター10によって受け止められていた投入シュートISの原木のハムHを保持部材8の支持部材8A内に転がり落とす。投入位置IPの支持部材8Aに原木のハムHを転がり落とすに当たっては、内周壁2Cの上側円弧状部分が下側円弧状部分に対して曲率半径が小さいので、隣接した支持部材8Aの間隔は、下側円弧状部分におけるよりも、投入位置IPが存在する上側円弧状部分において、より広がるので、支持部材8Aへの原木のハムHの投入が容易である。 【0021】保持部材8によって保持された原木のハムHは、冷凍部F内を搬送される間、冷凍部Fに収容された冷凍媒体によって徐々に冷凍され、冷凍部Fの冷凍媒体の液面Lを出るときに、後工程でスラスイスするのに最適な温度に冷凍される。原木のハムHを保持する保持部材8の支持部材8Aが、冷凍部Fの冷凍媒体の液面Lを出て、取出位置RPに達したときに、取出口シャッター11を開けて、かかる保持部材8の支持部材8Aから冷凍された原木のハムHを取出シュートRSに転がり落とす。取りだされた冷凍ハムHはストッパSによって取出シュートRS内に留められる。冷凍ハムHは、次いで、取出シュートRSから取りだされて、スライス工程に供される。原木のハムHを、順次、保持部材8の支持部材8Aに投入することによって、冷凍部Fに収容された冷凍媒体の液面が連通口30のレベルを越えたときには、かかる冷凍媒体は連通口30から貯留部Rに流れ込み、ここに貯留されることになる。 【0022】ところで、連続式冷凍装置1の作動中、原木のハムHを冷凍させるのに適した所定温度以上に冷凍槽2の冷凍部Fの冷凍媒体の温度が上昇してしまったときには、バルブV2を開いて、ポンプPを作動させる。これにより、冷凍槽2の冷凍部F内の温度上昇した冷凍媒体を、排出口DP、配管C3、ポンプP、配管C2を介して熱交換機20に導入し、熱交換機20で冷凍媒体を適切な所定温度まで冷却させた後、配管C1を介して供給口SPから冷凍槽2の冷凍部Fに戻す。冷凍部Fの冷凍媒体の冷却が終了したときには、バルブV2を閉じ、ポンプPの作動を止める。このように、本連続式冷凍装置によれば、いったん加温されてしまった冷凍媒体を冷却することによって再度有効利用することができるので有利である。 【0023】連続式冷凍装置1による原木のハムの冷凍作業が終了したときには、バルブV1を閉じると共にバルブV2、V5を開いて、ポンプPを作動させる。これにより、冷凍槽2の冷凍部F内の冷凍媒体を、排出口DP、配管C3、ポンプP、配管C2、C5を介して回収タンクRTに回収する。本連続式冷凍装置によればまた、このように、使用後の冷凍媒体を後日再度使用することができる点で有利である。また、ハムHに付着していた、或いは、ハムに含有されていた水分は装置作動中に冷凍媒体によって氷化されることになるが、本装置によれば、冷凍媒体を回収タンクRTに回収することができるので、冷凍槽2に残留した氷を回収することができ、従って、冷凍媒体が希釈化されるのを防止することができる。尚、貯留部Rに貯留された冷凍媒体は、バルブV6を開くことにより、必要に応じて、冷凍部F内の温度上昇した冷凍媒体を冷却する際に、或いは、作業終了時、冷凍部Fの冷凍媒体を回収する際に、排出口DP1、配管C6を介して配管C3に導入され、冷凍部Fの冷凍媒体と一緒に、冷凍部Fに戻され、或いは、回収タンクRTに回収される。従ってまた、本連続式冷凍装置によれば、溢れて貯留部Rに貯留された冷凍媒体をも再度使用することができる利点がある。 【0024】本発明は、上述した実施形態に限定されることなく、以下のような種々の変更が可能である。例えば、上述の実施形態では、投入口シャッター10及び取出口シャッター11の開閉、並びに、バルブV1〜V6の開閉は手作業にて行うように構成されていたけれども、これらの作業を機械制御にて行っても良い。例えば、保持部材8の支持部材8Aが投入位置IP、取出位置RPに位置することを検知する位置サンセと、投入口シャッター10及び取出口シャッター11を開閉駆動するシャッター駆動手段と、位置センサからの信号を受信し、この信号に基づいてシャッター駆動手段を駆動させるためのシャッター制御装置とを設けても良い。同様に、バルブV1〜V6を開閉するためのバルブ駆動手段と、これらを制御するためのバルブ制御装置とを設けても良い。また、冷凍部Fの冷凍媒体の温度を測定するための測定装置を設け、この測定装置とバルブ制御装置とを接続し、冷凍部Fの冷凍媒体が所定温度以上に加温されたときにバルブV2を自動的に開け、冷凍部Fの冷凍媒体が所定温度に冷却されたときに同バルブを自動的に閉めるようにバルブ駆動手段を制御しても良い。 【0025】また、上記実施形態では、冷却槽2の上部において、保持部材8の支持部材8Aを下方に傾け、これにより、支持部材8Aから原木のハムをその自重により取り出すことができるようにするために、冷凍槽2を垂直方向に延びる楕円形状とし、且つ、垂直平面に約20°傾ける構成としたけれども、本発明においては、冷却槽2の上部において保持部材8の支持部材8Aを下方に傾けることができる構成であれば良く、例えば、冷却槽2及び、特に、冷凍部Fを、天地が逆のL字形に形作り、この逆L字形状に沿って、無端チェーン及びこれに固定された保持部材8の支持部材8Aを移動させるように構成することもできる。この逆L字形の冷却槽2の場合には、冷却槽の上部において側方に延びる部分の下面に、取出口シャッター11が設けられることになる。その際、取出シュートRSは、取出口シャッター11の下方に位置された傾斜ローラ部分と、該傾斜部分に続く水平ローラ部分と、傾斜ローラ部分から離れた水平ローラ部分の端部に設けられたストッパとからなるのが良い。 【0026】更にまた、上記実施形態では、支持部材8AはU字形であったけれども、支持部材8Aは上方端部が開放した有底部材であれば良く、例えば、食品の全側面を包囲する側壁と、底壁とを有する、上方開放端部を備えた多孔バスケット状部材によって支持部材8Aを構成しても良い。 【0027】 【発明の効果】以上のとおり、本発明は、食品の出し入れが容易であり、食品を順次冷凍することができる食品冷凍装置を提供することができる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】591115556 【氏名又は名称】田内鉄工株式会社
|
| 【出願日】 |
平成10年7月31日(1998.7.31) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100059959 【弁理士】 【氏名又は名称】中村 稔 (外6名)
|
| 【公開番号】 |
特開2000−46453(P2000−46453A) |
| 【公開日】 |
平成12年2月18日(2000.2.18) |
| 【出願番号】 |
特願平10−217504 |
|