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【発明の名称】 氷水冷却機
【発明者】 【氏名】藤川 泰司

【氏名】黒田 郁夫

【要約】 【課題】氷水冷却機の冷却槽内に残存した氷水を簡単に所定水位に氷水を残すことができる氷水冷却機を提供する。

【解決手段】氷水冷却機は、氷水を貯留する冷却槽を備え、この冷却槽内に投入された食品を冷却するものであって、冷却槽内に立設され、上端が当該冷却槽内にて開口すると共に、下端が冷却槽外に連通されたオーバーフロー管40を備え、このオーバーフロー管40は、上端が冷却槽内の所定の高さにて開口する下部オーバーフロー管41と、この下部オーバーフロー管41に着脱自在に連結された上部オーバーフロー管42とから構成されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 氷水を貯留する冷却槽を備え、この冷却槽内に投入された食品を冷却する氷水冷却機において、前記冷却槽内に立設され、上端が当該冷却槽内にて開口すると共に、下端が冷却槽外に連通されたオーバーフロー管を備え、このオーバーフロー管は、上端が前記冷却槽内の所定の高さにて開口する下部オーバーフロー管と、この下部オーバーフロー管に着脱自在に連結された上部オーバーフロー管とから構成されていることを特徴とする氷水冷却機。
【請求項2】 氷水を貯留する冷却槽を備え、この冷却槽内に投入された食品を冷却する氷水冷却機において、前記冷却槽内に立設され、上端が当該冷却槽内にて開口すると共に、下端が冷却槽外に連通されたオーバーフロー管を備え、このオーバーフロー管は、上端が前記冷却槽内の所定の高さにて開口する第一のオーバーフロー管と、前記冷却槽の底部に着脱自在に取り付けられ、前記第一のオーバーフロー管より上方に延在して当該第一のオーバーフロー管の上端開口からの直接の水の流出を阻止する第二のオーバーフロー管との二重構造とされていることを特徴とする氷水冷却機。
【請求項3】 氷水を貯留する冷却槽を備え、この冷却槽内に投入された食品を冷却する氷水冷却機において、前記冷却槽内の氷水を排出するための配水管と、この配水管に設けられた弁装置と、前記冷却槽内の水位を検出する水位センサーと、前記弁装置を制御する制御装置とを備え、この制御装置は、前記弁装置を開放して配水管より氷水を排出すると共に、前記水位センサーの出力に基づき、所定の水位にて前記弁装置を閉じることを特徴とする氷水冷却機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品の加工調理を行う調理装置などに用いられる氷水を用いた冷却機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりスープやカレー、シチューなどの食品を比較的大量に加熱調理する場合には、例えば特開平7−8379号公報(A47J27/17)に示される如きケトル(蒸気加熱式ジャケット釜)を用いて作業を行っている。そして、調理された食品は充填装置により所定量ずつ袋に充填されると共に、袋詰めされた食品は、氷水冷却機にて冷却する方法が採られていた。
【0003】ところで、例えばコンテナなどにおいては、特開平9−96566号公報(G01K1/02)に示される如き温度記録装置が開発され、輸送物品の温度管理を行うようにしているが、近年調理食品による細菌感染が問題とされ、係る調理装置においても調理からの一環した食品の温度管理が重要視されるに至っている。
【0004】また、宇宙食などの場合の如く、食品の温度管理は温度と時間が重要とされており(NASAで開発されたHACCP方式など)、一般的には食品の芯温を+70℃以上で2分間以上加熱した後、90分以内に0℃〜+3℃に下げることによって、細菌の繁殖が抑えられることも知られている。
【0005】このような背景から上述の冷却機も、比較的大量で+70℃以上の袋詰め食品を前述の如き0℃〜+3℃まで比較的短時間で一気に冷却する必要がある。そのため、通常は冷却槽内に氷水を貯留し、この氷水内に袋詰め食品を投入して急速に冷却する方式が採られる。
【0006】この場合氷水冷却機は、通常上面に開口して氷水(冷水)が貯留される冷却槽と、例えばチップ状の氷を生成する所謂オーガ式などの製氷機とから構成され、冷却槽内に予め貯留した水に製氷機にて生成した氷を投入し、袋詰め食品の冷却に使用していた。そして、使用後の冷却水は、廃棄していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、袋詰め食品の冷却に使用した後の冷却槽内の冷却水を廃棄せずに有効に利用して、翌日の冷却作業をすることにより、製氷に必要なエネルギーの削減及び節水を図りたいという要求がある。また、氷がたくさん残存していて氷水の温度が低い場合には、全部の冷却水を廃棄せずに翌日使用することが可能であるが、氷があまりたくさん残存していない場合には、ある程度の冷却水を廃棄して所定水位だけ残したいという要求もある。
【0008】そこで、本発明は氷水冷却機の冷却槽内に残存した氷水を簡単に所定水位に氷水を残すことができる氷水冷却機を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の氷水冷却機は、氷水を貯留する冷却槽を備え、この冷却槽内に投入された食品を冷却するものであって、冷却槽内に立設され、上端が当該冷却槽内にて開口すると共に、下端が冷却槽外に連通されたオーバーフロー管を備え、このオーバーフロー管は、上端が冷却槽内の所定の高さにて開口する下部オーバーフロー管と、この下部オーバーフロー管に着脱自在に連結された上部オーバーフロー管とから構成されているものである。
【0010】請求項1の発明によれば、氷水を貯留する冷却槽を備え、この冷却槽内に投入された食品を冷却する氷水冷却機において、冷却槽内に、上端が当該冷却槽内にて開口すると共に、下端が冷却槽外に連通されたオーバーフロー管を立設すると共に、このオーバーフロー管を、上端が冷却槽内の所定の高さにて開口する下部オーバーフロー管と、この下部オーバーフロー管に着脱自在に連結された上部オーバーフロー管とから構成したので、当該上部オーバーフロー管から上部オーバーフロー管を外せば、冷却槽内の水は下部オーバーフロー管の上端開口から流出し、水位は下部オーバーフロー管の上端まで下がることになる。
【0011】即ち、当日の冷却終了後、下部オーバーフロー管から上部オーバーフロー管を外すだけで、下部オーバーフロー管の上端までの水位の氷水を冷却槽内に残すことができるようになるので、当日の氷水の一部を翌日の冷却作業に利用する際には極めて作業性が改善されるようになる。特に、上部オーバーフロー管は水面近くに位置しているので、取り外し作業性も良好となるものである。
【0012】請求項2の発明の氷水冷却機は、氷水を貯留する冷却槽を備え、この冷却槽内に投入された食品を冷却するものであって、冷却槽内に立設され、上端が当該冷却槽内にて開口すると共に、下端が冷却槽外に連通されたオーバーフロー管を備え、このオーバーフロー管は、上端が冷却槽内の所定の高さにて開口する第一のオーバーフロー管と、冷却槽の底部に着脱自在に取り付けられ、第一のオーバーフロー管より上方に延在して当該第一のオーバーフロー管の上端開口からの直接の水の流出を阻止する第二のオーバーフロー管との二重構造とされているものである。
【0013】請求項2の発明によれば氷水を貯留する冷却槽を備え、この冷却槽内に投入された食品を冷却する氷水冷却機において、冷却槽内に、上端が当該冷却槽内にて開口すると共に、下端が冷却槽外に連通されたオーバーフロー管を立設すると共に、このオーバーフロー管を、上端が冷却槽内の所定の高さにて開口する第一のオーバーフロー管と、冷却槽の底部に着脱自在に取り付けられ、第一のオーバーフロー管より上方に延在して当該第一のオーバーフロー管の上端開口からの直接の水の流出を阻止する第二のオーバーフロー管との二重構造としたので、第二のオーバーフロー管を冷却槽の底部から外せば、冷却槽内の水は第一のオーバーフロー管の上端開口から流出し、水位は第一のオーバーフロー管の上端まで下がることになる。
【0014】即ち、当日の冷却終了後、第二のオーバーフロー管を外すだけで、第一のオーバーフロー管の上端までの水位の氷水を冷却槽内に残すことができるようになるので、当日の氷水の一部を翌日の冷却作業に利用する際には極めて作業性が改善されるようになる。特に、第二のオーバーフロー管は水面近くに位置しているので、取り外し作業性も良好となるものである。
【0015】請求項3の発明の氷水冷却機は、氷水を貯留する冷却槽を備え、この冷却槽内に投入された食品を冷却するものであって、冷却槽内の氷水を排出するための配水管と、この配水管に設けられた弁装置と、冷却槽内の水位を検出する水位センサーと、弁装置を制御する制御装置とを備え、この制御装置は、弁装置を開放して配水管より氷水を排出すると共に、水位センサーの出力に基づき、所定の水位にて弁装置を閉じるものである。
【0016】請求項3の発明によれば、氷水を貯留する冷却槽を備え、この冷却槽内に投入された食品を冷却する氷水冷却機において、冷却槽内の氷水を排出するための配水管と、この配水管に設けられた弁装置と、冷却槽内の水位を検出する水位センサーと、弁装置を制御する制御装置とを設け、この制御装置により、弁装置を開放して配水管より氷水を排出すると共に、水位センサーの出力に基づき、所定の水位にて弁装置を閉じるようにしたので、冷却槽内の水は所定の水位まで制御装置により低下されることになる。
【0017】即ち、当日の冷却終了後、制御装置により所定水位の氷水を冷却槽内に残すことができるようになるので、当日の氷水の一部を翌日の冷却作業に利用する際には極めて作業性が改善されるようになる。特に、制御装置への設定によって種々の水位を達成できるので、状況に応じて的確な水位制御が達成できるようになるものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施形態を詳述する。図1は本発明の氷水冷却機4を用いた実施例としての調理装置1のシステム構成図を示している。実施例の調理装置1は、例えば病院や食堂の厨房などに設置されるものであり、流動性の食品、例えばスープやカレー、シチューなどを加熱調理するための蒸気式ジャケット釜であるケトル2と、このケトル2にて調理された食品をポリエチレンなどの樹脂製袋Bに充填するパッキングステーション(充填装置)3と、このパッキングステーション3にて袋詰めされた食品を冷却する本発明の氷水冷却機4とから構成されている。
【0019】前記ケトル2は、内釜と外釜から成る二重構造とされており、内釜内部には図示しない攪拌器が挿脱可能に挿入される。そして、内外釜間に加熱蒸気を供給することにより、内釜内にて攪拌器により攪拌しながら食品の加熱調理を行うものである。
【0020】このケトル2の底部にはフレキシブルホース7の一端が接続されており、このフレキシブルホース7の他端は、前記パッキングステーション3に設けられたポンプ装置8に接続されている。このポンプ装置8はモータにて駆動され、フレキシブルホース7を介してケトル2から調理済みの食品を吸引し、充填パイプ9を介して充填バルブ11に搬送するものである。
【0021】このパッキングステーション3の上面は作業台とされており、この作業台上にはベルトコンベア(図示せず)が配設され、更にこのコンベア上方には前記袋の口を封止し、食品名などを印字するためのシール・印字装置が内蔵されたパネル12が設けられている。
【0022】また、このパッキングステーション3のパネル12の前面には、制御装置13が設けられており、この制御装置13には前記ケトル2内の食品温度(ケトル内食品芯温)を検出する白金や熱電対などから成る温度センサー14がチャンネル(Ch)1として、また、前記充填パイプ9を通過する食品温度(充填直前の食品芯温)を検出する同様の温度センサー16がチャンネル(Ch)2として接続されている。
【0023】更に、制御装置13には袋Bへの充填量が設定されると共に、この設定充填量に応じて制御装置13は前記ポンプ装置8のモータを制御する。この場合、制御装置13はインバータ(回転数調整手段)によりポンプ装置8のモータを回転数(周波数)制御するものである。
【0024】一方、氷水冷却機4は図2に示す如く上面に開口し、氷水(冷水)が貯留される左右に長い冷却槽15と、例えばチップ状の氷を生成する所謂オーガ式の製氷機34(ここでは図示せず)を内蔵した製氷装置25と、冷却槽15内の氷水を循環させる図示しない循環ポンプなどから構成されている。
【0025】また、製氷装置25の側面には氷吐出部26が設けられて冷却槽15上に延在しており、前記製氷機34にて生成されたチップ状の氷はこの氷吐出部26から排出されて冷却槽15内に投入される。
【0026】この製氷装置25の前面には着脱自在のコントロールパネル27が取り付けられており、このコントロールパネル27には前述同様の制御装置17が設けられている。この制御装置17の機能ブロック図を図5に示す。制御装置17は汎用のマイクロコンピュータ28により構成されており、このマイクロコンピュータ28には入力手段としてのキー入力部29と、氷によって赤外線が遮られることによって出力を発生する三つの貯氷センサー31、32、33と(以上を図1ではまとめて示す)、音波若しくは光によって冷却槽15内の水位を検出する水位センサー18(図3参照)が接続されており、マイクロコンピュータ28の出力には前記製氷機34と液晶表示器36が接続されている。
【0027】前記コントロールパネル27は製氷装置25の後面にも付け替えられる構造とされており、設置上の制約から冷却槽15の反対側(図示とは反対側)に製氷装置25を取り付ける際には、制御装置17ごとコントロールパネル27を取り外し、後面に付け替える。
【0028】また、貯氷センサー31は前記氷吐出部26内に設けられ、赤外線によって通過する氷を検知することにより、冷却槽15内に投入された氷の量を検出するものである。更に、貯氷センサー32は冷却槽15の上面に設けられ、赤外線が遮られることによって氷を検知することにより、冷却槽15内に貯められた氷の量を検出するものである。更にまた、貯氷センサー32は冷却槽15の上面開口より少許下位(底面より所定高さの位置)に取り付けられ、これも赤外線が遮られることによって氷を検知することにより、冷却槽15内に貯められた氷の量を検出するものである。
【0029】更にまた、冷却槽15の底部には外部(下方)と連通していると共に、ネジ山が形成された開口(図8で61で示す)が形成されており、この開口には図6に示す如きオーバーフロー管40が脱着自在に立設される。このオーバーフロー管40は、下部オーバーフロー管41と上部オーバーフロー管42から構成されている。下部オーバーフロー管41は、上端から下端に渡って連通していると共に、冷却槽15内底部の前記開口に取り付けた際に、冷却槽15内の所定の高さにおいて開口する。また、下部オーバーフロー管41の下端の外周側面にはネジ山51が形成されており、上端には開口縁部に外方に向けてフランジ43が形成されている。
【0030】一方、上部オーバーフロー管42は、下部オーバーフロー管41と同様に上端から下端に渡って連通していると共に、下部オーバーフロー管41の内容よりも少許小さい外径とされている。そして、上部オーバーフロー管42は、下部オーバーフロー管41に取り付けた際に、上端が冷却槽15の開口より少許低い高さにおいて開口する。
【0031】この上部オーバーフロー管42の下部オーバーフロー管41との連結部は、上部オーバーフロー管42の下部に取り付けられたシール部材44及びこのシール部材44の上方に形成されたフランジ45により構成されている。そして、上部オーバーフロー管42の下端を下部オーバーフロー管41の上端に挿入し、前記シール部材44およびフランジ43、45にて着脱自在に密封し、連結するものである。
【0032】尚、上部オーバーフロー管42の上端開口には、側面に図示しない開口を有するキャップ46が取り付けられており、上端開口から氷や異物が侵入することを防止している。
【0033】以上の構成で、氷水冷却機4の準備作業及び調理装置1を用いた食品の調理・充填・冷却作業の流れを説明する。予め氷水冷却機4の準備作業は、前記制御装置17により制御されている。また、準備作業を行う際には、オーバーフロー管40は、下部オーバーフロー管41に上部オーバーフロー管42は取り付けらた状態で冷却槽15内に取り付けられている。先ず、作業者はキー入力部29より翌日の作業開始時刻をマイクロコンピュータ28のメモリに設定する。また、当日(翌日から見れば前日)の冷却水を廃棄せずに翌日も使用するか否か及び翌日の調理レシピを同様にキー入力部29からメモリに設定する。
【0034】以上のデータが設定されると、マイクロコンピュータ28は次に給水温度センサー31から製氷機34への給水温度を取り込み、周囲温度センサー32から製氷機34の周囲温度を取り込む。そして、上記の如く設定されたデータと各センサー31、32から取り込んだ温度をもとに翌日の冷却作業に最適な量の氷を生成するために必要な製氷機34の運転時間を算出する。尚、各温度と製氷機34の製氷能力(単位時間当たりの製氷量)との相関関係は予め実験により求めてマイクロコンピュータ28に設定しておく。
【0035】その上でマイクロコンピュータ28は、設定された翌日の作業開始時刻から前記製氷機34の運転時間分を逆算することにより、製氷開始時刻を決定する。そして、当該製氷開始時刻になったら自動的に製氷機34の運転を開始する。
【0036】一方、ケトル2内には料理の材料となる水や食材、調味料などを投入し、前述の如く内外釜間に加熱蒸気を供給することにより、内釜内にて攪拌器により攪拌しながら食品の加熱調理を行う。ここでは、少なくとも+70℃以上で2分以上の加熱を行うことにより、食品の衛生を維持することができる。
【0037】食品の調理が終了したら、ケトル2の底部に設けられた弁装置(図示せず)を開放し、フレキシブルホース7とケトル2の内釜内部を連通させる。この状態で制御装置13によりポンプ装置8のモータを制御し、ポンプ装置8を駆動してケトル2からフレキシブルホース7内に食品を吸引し、充填パイプ9から充填バルブ11に搬送する。ポンプ装置8のモータの始動はパッキングステーション3の底部に設けられたフットスイッチ(図示せず)にて行われる。
【0038】一方、充填バルブ11には前記袋Bを宛い、バルブ先端を袋B内に挿入して置く。これにより、ポンプ装置8から搬送された食品は充填バルブ11から袋B内に充填される。
【0039】食品を袋B内に一定量充填したら、続いてパッキングステーション3のパネル12内のシール・印字装置にて袋Bの口を封止(シール)し、所定の印字を行う。そして、前記ベルトコンベアによって図示しない搬送台車に袋Bを次々に積載していく。
【0040】搬送台車に袋Bが所定数積載されたら、氷水冷却機4に移動する。そして、袋Bを冷却槽15内の氷水中に投入して行く。以後冷却槽15内にて、袋詰めされた食品を当初の+70℃〜+80℃以上の温度から90分以内に0℃〜+3℃の温度に冷却する。これによって、食品内の細菌の繁殖を防止する。
【0041】前記制御装置13は温度センサー14が検出(測定)する上記調理中の食品温度と、温度センサー16が検出する充填パイプ9を通る充填直前の食品温度を記録保持する。また、制御装置17のマイクロコンピュータ28は温度センサー18が検出する投入された袋B内の食品温度をメモリに記録保持する。
【0042】そして、当日の冷却槽15による袋Bの冷却作業を終了した後、冷却槽15内の氷の残存量を確認し、氷があまり残存していない場合には、前記オーバーフロー管40の下部オーバーフロー管41から上部オーバーフロー管42を引く抜くことにより上部オーバーフロー管42を撤去する。これにより、冷却槽15内の水は下部オーバーフロー管41の上端開口から流出し、水位は下部オーバーフロー管41の上端まで自動的に低下する。
【0043】以上により、下部オーバーフロー管41から上部オーバーフロー管42を外すだけで、下部オーバーフロー管41の上端までの水位の氷水を冷却槽15内に残すことができる。そのため、当日の氷水の一部を翌日の冷却作業に利用する際には極めて作業性が改善されるようになる。また、上部オーバーフロー管42の上部は冷却槽15の水面近くに位置しているので、取り外し作業性も良い。
【0044】また、冷却槽15内の水位を所定高さまでの下げる方法として、図7に示す如きオーバーフロー管40を使用する方法がある。この場合のオーバーフロー管40は、下部オーバーフロー管47及び上部オーバーフロー管48から構成されている。この下部オーバーフロー管47及び上部オーバーフロー管48は、前記下部オーバーフロー管41及び上部オーバーフロー管42と略同一寸法・形状であり、係る下部オーバーフロー管47及び上部オーバーフロー管48は、両者の連結部が下部オーバーフロー管47の上端内壁に形成されたネジ山52と上部オーバーフロー管48の下端外周側面に形成されたネジ山53により構成されている。
【0045】そして、これらネジ山52、53を螺合させることにより、上部オーバーフロー管48と下部オーバーフロー管47は着脱自在に連結することができる。尚、上部オーバーフロー管48の上端開口には、側面に図示しない開口を有するキャップ46が取り付けられており、同様に上端開口から氷や異物が侵入することを防止している。
【0046】また、もう一つの冷却槽15内の水位を所定高さまでの下げる方法として、図8に示す如きオーバーフロー管40を使用する方法がある。このオーバーフロー管40は、第一のオーバーフロー管49と第二のオーバーフロー管50から構成されている。第一のオーバーフロー管49は、前記下部オーバーフロー管41と同様に冷却槽15内に取り付けた際に、冷却槽15内の所定の高さにおいて開口を有するものであると共に、第一のオーバーフロー管49の下端外周側面に形成されたネジ山51により冷却槽15の底部に形成された外部と連通している開口54に着脱自在に取り付けられる。
【0047】一方、第二のオーバーフロー管50は、本実施例においては例えば前記第一オーバーフロー管49と略同等の径寸法で形成されていると共に、第一のオーバーフロー管49の上方にまで延在する高さ寸法を備え、上端に開口を有している。そして、第二のオーバーフロー管50の下端外周側面に形成されたネジ山55により、冷却槽15の底部に形成された外部と連通している開口56と着脱自在に取り付けられる。
【0048】即ち、この場合には冷却槽15の底部に形成された開口61に、第一のオーバーフロー管49と接続するためのネジ山54と第二のオーバーフロー管50と接続するためのネジ山56が図8に示す如く二重構造で形成されている。
【0049】尚、ここでは第一のオーバーフロー管49が二重構造の外側を形成する実施例を示したが、第二のオーバーフロー管50が二重構造の外側を形成することも可能である。
【0050】以上の構成により、第一のオーバーフロー管49と第二のオーバーフロー管50は、二重構造とされており、第一のオーバーフロー管49の上端開口から直接の水の流出を阻止することができる。
【0051】そして、第二のオーバーフロー管50を冷却槽15の底部から外すことにより、冷却槽15内の水は第一のオーバーフロー管49の上端開口から流出し、水位は第一のオーバーフロー管49の上端まで下げることができる。
【0052】そのため、当日の冷却終了後、第二のオーバーフロー管50を外すだけで、第一のオーバーフロー管49の上端までの水位の氷水を冷却槽15内に残すことができるようになるので、当日の氷水の一部を翌日の冷却作業に利用する際には極めて作業性が改善することができる。また、第二のオーバーフロー管50は水面近くに位置しているので、取り外し作業性も良好となる。
【0053】更にまた、もう一つの冷却槽15内の水位を所定高さまで下げる方法として、オーバーフロー管40を使用しない実施例を図4を参照して説明する。係る実施例は、冷却槽15内の氷水を排出するために冷却槽15内外を連通して取り付けられた図示しない配水管と、この配水管に設けられた図示しない弁装置と、冷却槽15内の水位を検出するための、製氷装置25の氷吐出部26下端に取り付けられた前記水位センサー18及び弁装置を制御する前記制御装置17により実行するものである。
【0054】係る実施例における制御装置17の動作を説明する。当日の冷却槽15による袋Bの冷却作業終了の後、制御装置17にて前記弁装置を開放する。これにより、冷却槽15内の水は、前記配水管により排出される。この際に、水位センサー18は、随時冷却槽15内の水位を検知し、所定の水位に達すると水位センサー18の出力に基づき、制御装置17は、弁装置を閉じる。これにより、冷却槽15内の水は所定の水位まで下げることができる。
【0055】そのため、当日の冷却終了後、制御装置17により所定水位の氷水を冷却槽15内に残すことができるようになるので、当日の氷水の一部を翌日の冷却作業に利用する際には極めて作業性を改善することができる。また、制御装置17への設定によって種々の水位を達成できるので、状況に応じて的確な水位制御を行うことができる。
【0056】
【発明の効果】以上詳述した如く請求項1の発明によれば、氷水を貯留する冷却槽を備え、この冷却槽内に投入された食品を冷却する氷水冷却機において、冷却槽内に、上端が当該冷却槽内にて開口すると共に、下端が冷却槽外に連通されたオーバーフロー管を立設すると共に、このオーバーフロー管を、上端が冷却槽内の所定の高さにて開口する下部オーバーフロー管と、この下部オーバーフロー管に着脱自在に連結された上部オーバーフロー管とから構成したので、当該下部オーバーフロー管から上部オーバーフロー管を外せば、冷却槽内の水は下部オーバーフロー管の上端開口から流出し、水位は下部オーバーフロー管の上端まで下がることになる。
【0057】即ち、当日の冷却終了後、下部オーバーフロー管から上部オーバーフロー管を外すだけで、下部オーバーフロー管の上端までの水位の氷水を冷却槽内に残すことができるようになるので、当日の氷水の一部を翌日の冷却作業に利用する際には極めて作業性が改善されることになる。特に、上部オーバーフロー管は水面近くに位置しているので、取り外し作業性も良好となるものである。
【0058】請求項2の発明によれば氷水を貯留する冷却槽を備え、この冷却槽内に投入された食品を冷却する氷水冷却機において、冷却槽内に、上端が当該冷却槽内にて開口すると共に、下端が冷却槽外に連通されたオーバーフロー管を立設すると共に、このオーバーフロー管を、上端が冷却槽内の所定の高さにて開口する第一のオーバーフロー管と、冷却槽の底部に着脱自在に取り付けられ、第一のオーバーフロー管より上方に延在して当該第一のオーバーフロー管の上端開口からの直接の水の流出を阻止する第二のオーバーフロー管との二重構造としたので、第二のオーバーフロー管を冷却槽の底部から外せば、冷却槽内の水は第一のオーバーフロー管の上端開口から流出し、水位は第一のオーバーフロー管の上端まで下がることになる。
【0059】即ち、当日の冷却終了後、第二のオーバーフロー管を外すだけで、第一のオーバーフロー管の上端までの水位の氷水を冷却槽内に残すことができるようになるので、当日の氷水の一部を翌日の冷却作業に利用する際には極めて作業性が改善されるようになる。特に、第二のオーバーフロー管は水面近くに位置しているので、取り外し作業性も良好となるものである。
【0060】請求項3の発明によれば、氷水を貯留する冷却槽を備え、この冷却槽内に投入された食品を冷却する氷水冷却機において、冷却槽内の氷水を排出するための配水管と、この配水管に設けられた弁装置と、冷却槽内の水位を検出する水位センサーと、弁装置を制御する制御装置とを設け、この制御装置により、弁装置を開放して配水管より氷水を排出すると共に、水位センサーの出力に基づき、所定の水位にて弁装置を閉じるようにしたので、冷却槽内の水は所定の水位まで制御装置により低下されることになる。
【0061】即ち、当日の冷却終了後、制御装置により所定水位の氷水を冷却槽内に残すことができるようになるので、当日の氷水の一部を翌日の冷却作業に利用する際には極めて作業性が改善されるようになる。特に、制御装置への設定によって種々の水位を達成できるので、状況に応じて的確な水位制御が達成できるようになるものである。
【出願人】 【識別番号】000001889
【氏名又は名称】三洋電機株式会社
【出願日】 平成10年6月19日(1998.6.19)
【代理人】 【識別番号】100098361
【弁理士】
【氏名又は名称】雨笠 敬
【公開番号】 特開2000−9375(P2000−9375A)
【公開日】 平成12年1月14日(2000.1.14)
【出願番号】 特願平10−173244