| 【発明の名称】 |
溶質である不純物を含有する水溶液の製氷方法及びその製氷装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】中山 淳也
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| 【要約】 |
【課題】溶媒である水以外の溶質である不純物を含有して凍結するときの不純物等の偏在等を防止し、製氷原水中に均一に分散させて製氷し、氷塊を得る。
【解決手段】製氷原水Wを注入した製氷容器10を重力方向で反転しながら冷却して、製氷原水Wを凍結するもので、製氷原水W面を製氷容器10内で加圧膨張する中空弾性加圧嚢41によって加圧固定し、その加圧固定状態で製氷容器10を重力方向に反転する。そのため、製氷原水Wを注入して密閉する製氷容器10を重力方向に反転自在に支承し、反転機構30によって重力方向に反転するのであり、また製氷容器10内には、注入した製氷原水W面を加圧固定するよう膨張する中空弾性加圧嚢41を有する加圧シール機構40を配装する。製氷容器10は、この製氷容器10に形成した冷媒路13に連通する管軸22を、製氷容器10の両側に配置の支持柱2に貫挿し、冷媒供給源に接続した供給管24に密閉状のロータリージョイント機構23を介して接続する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 製氷原水が注入された製氷容器を重力方向で反転しながら冷却して、製氷原水を凍結することを特徴とする溶質である不純物を含有する水溶液の製氷方法。 【請求項2】 注入された製氷原水面を製氷容器内で加圧膨張される中空弾性加圧嚢によって加圧固定し、その加圧固定状態で製氷容器を重力方向で反転する請求項1記載の溶質である不純物を含有する水溶液の製氷方法。 【請求項3】 重力方向に反転自在にして支承されていて、製氷原水が注入、密閉される製氷容器と、この製氷容器を重力方向に反転させる反転機構とを備えたことを特徴とする溶質である不純物を含有する水溶液の製氷装置。 【請求項4】 製氷容器内には、注入された製氷原水面を加圧固定するよう膨張する中空弾性加圧嚢を有する加圧シール機構を配装してある請求項3記載の溶質である不純物を含有する水溶液の製氷装置。 【請求項5】 製氷容器は、この製氷容器の両側で相対峙して配置した支持柱に形成した軸支手段によって支承してあり、軸支手段は、支持柱に配置形成した軸受部内に、製氷容器に形成した冷媒路に連通するよう製氷容器と一体に設けた中空状の管軸を貫挿すると共に、この管軸端を冷媒供給源に接続されている供給管に密閉状のロータリージョイント機構を介して接続して成る請求項3または4記載の溶質である不純物を含有する水溶液の製氷装置。 【請求項6】 反転機構は、支持柱に固定した駆動源と、この駆動源の駆動軸に取り付けたウォーム状の駆動歯車によって従動回転されるよう駆動歯車に噛み合っていて、軸支手段における管軸に固着されているスプロケット歯車とから成る請求項4記載の溶質である不純物を含有する水溶液の製氷装置。 【請求項7】 加圧シール機構は、製氷容器に注入された製氷原水面に到達膨張するよう製氷容器10内に配装された中空弾性加圧嚢と、この中空弾性加圧嚢に連通して製氷容器外に設けた加圧媒体源から接続してある供給管とを備えて成る請求項4乃至6のいずれか記載の溶質である不純物を含有する水溶液の製氷容器。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は主として海水、塩化ナトリウム水溶液等を凍結製氷するに際し、溶媒である水に、溶質であるナトリウム等の不純物を均一に分散させた状態で凍結でき、均一性ある凍結氷、氷塊が得られるようにした溶質である不純物を含有する水溶液の製氷方法及びその製氷装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来から着色氷、炭酸氷等を製造するには、凍結されるよう製氷容器内に注入した製氷原水中に所定の着色剤、炭酸ガス等を溶解しておき、その製氷容器を冷却することで着色された、あるいは炭酸ガス等が封入された状態での凍結された製氷製品とするものである。そこで本発明者は従来から例えば特公平7−6720号公報(特許第1983081号)において着色氷塊の製造方法を、特開平7−120123号公報(特許第2744976号)において炭酸入り氷の製造方法及びその製造装置を、また特開平6‐343398号公報において炭酸氷、炭酸入り定形氷菓の製造方法及びその製造方法を提案しているものである。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ただこうした従来提案した製造方法、製造装置等によるものは溶質である着色剤等の粒子半径が100nm(10-7m)以上となると沈降平衡が起こり、これを製氷したとき高さの上下部では溶質の濃度に差が生じていた。しかも水素結合による押し退け現象や、その質量、分子量、粒子径その他が個々に異なること等の故に、沈降、沈殿が起こり均一に分散せず、その偏在が生じているものであり、そのために溶媒は溶質の濃度が濃い部分で結晶の接合ができず、製氷製品はシャーベット状になっていたものである。特に粒子が拡散している水溶液内において溶媒である水分子に比較して非常に大きい半径が100nm(10-7m)以上の粒子は重力によって沈降して製氷容器の底部に沈殿する傾向にある。すなわちブラウン運動によって拡散が引き起こされ、濃度が濃い部位からその希薄なところへ移動して全体の濃度を一様にしようと作用するが、それとは別に一般的には不純物が分散している水溶液中では凝析が生じ、それに伴ないその沈殿が起こるのである。 【0004】また粒子が分散されている溶液を凍結する場合、圧力のダイナミクス(力)によって水素結合による粒子の排除を抑制しつつ凍結することで粒子が分散した状態での氷塊を得ることはできるのである。しかしながら粒子の大きさが1μm以上になると重力による沈降作用が大きく影響して凍結速度や圧力のダイナミクスでは補えない重力の影響を受けることになるのである。その結果、凍結が進行した場合、製氷容器の重力方向の底部に濃度の高い粒子が沈殿したままで凍結を終了することになるから、上記の不純物が均一に分散した状態での氷を得るのは極めて困難なものであった。 【0005】更にまた海水、3.4%程度の濃度である塩化ナトリウム水溶液を凍結しようとするとき、ナトリウムイオン(Na+)と塩化物イオン(Cl-)等の各イオンは、極性を有する水分子と結合し平衡していても、凍結時では水分子は結合していたナトリウムや塩素を切り離し解放して、その水素分子同士で特長的な水素結合をするのである。この水素結合の吐き出しを合理的に抑制するために塩化ナトリウム水溶液を圧力のダイナミクスを利用して水分子の密度を大きくし、水素結合による溶質の吐き出しを阻害することによって液体的に分散した塩化ナトリウム氷を得ることができる。しかしながら氷の厚みが増すと共に伝熱抵抗が増大し凍結速度が小さくなることから、製氷原水中の対流が小さくなり高温となる上部付近で水素結合が復原し溶質は凝集体となって析出し、比重量で水よりも大きいナトリウムは沈降してしまうのである。この結果、製氷原水の底部のナトリウム濃度は高くなりそれ自体の融点を低下させてしまうことから、ナトリウムが液体的に分散されている氷塊としての製氷製品を得ることは極めて困難であった。 【0006】そこで本発明は例えば着色氷、炭酸入り氷等を製氷するに際し、その溶媒である水以外の不純物を含有した状態で凍結させるときの溶質である不純物等の偏在を防止し、製氷原水中に均一に分散させた状態で製氷できるようにした溶質である不純物を含有する水溶液の製氷方法及びその製氷装置を提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】上述した目的を達成するため、本発明に係る溶質である不純物を含有する水溶液の製氷方法にあっては、製氷原水Wが注入された製氷容器10を重力方向で反転しながら冷却して、製氷原水Wを凍結するものであり、注入された製氷原水W面を製氷容器10内で加圧膨張される中空弾性加圧嚢41によって加圧固定し、その加圧固定状態で製氷容器10を重力方向で反転するものとできる。一方、本発明に係る溶質である不純物を含有する水溶液の製氷装置にあっては、重力方向で反転自在にして支承されていて、製氷原水Wが注入、密閉される製氷容器10と、この製氷容器10を重力方向に反転させる反転機構30とを備えたものであり、製氷容器10内には、注入された製氷原水W面を加圧固定するよう膨張する中空弾性加圧嚢41を有する加圧シール機構40を配装して構成することができる。また製氷容器10は、この製氷容器10の両側で相対峙して配置した支持柱2に形成した軸支手段20によって支承してあり、軸支手段20は、支持柱2に配置形成した軸受部21内に、製氷容器10に形成した冷媒路13に連通するよう製氷容器10と一体に設けた中空状の管軸22を貫挿すると共に、この管軸22端を冷媒供給源に接続されている供給管24に密閉状のロータリージョイント機構23を介して接続して成るものとして構成することができる。反転機構30は、支持柱2に固定した駆動源31と、この駆動源31の駆動軸に取り付けたウォーム状の駆動歯車32によって従動回転されるよう駆動歯車32に噛み合っていて、軸支手段20における管軸22に固着されているスプロケット歯車33とから成るとすることができる。加圧シール機構40は、製氷容器10に注入された製氷原水W面に到達膨張するよう製氷容器10内に配装された中空弾性加圧嚢41と、この中空弾性加圧嚢41に連通して製氷容器10外に設けた加圧媒体源から接続してある供給管42とを備えて成るものとできる。 【0008】以上のように構成された本発明に係る溶質である不純物を含有する水溶液の製氷方法及び製氷装置において、例えば着色剤、炭酸ガス等の不純物が溶解された製氷原水Wを製氷容器10内に注入した後の冷却しながらの製氷容器10の重力方向の反転は、製氷容器10内において、圧力のダイナミクス(力)との相乗作用により、重力による不純物である溶媒の沈降を実質的に相殺し、同時に強制的な対流を発生させて温度分布を均一化させる。そのため遷移層付近に発生する結晶核に対し、製氷容器10自体の反転操作で温度差による強制的な内部対流を起こすことにより結晶の接合方向の偏差を発生させ、格子結晶中に不純物を内包した状態で溶質が液体的に分散した均一な製氷製品を得させる。すなわち製氷容器10の重力方向の反転は、製氷原水W中での大きな粒子の一方向への沈降を阻止させ、強制的な対流を発生させることで温度分布を均一化し、製氷原水W中で前記の不純物を均一に分散させ、その偏在を生じさせない。製氷容器10の重力方向反転時における加圧シール機構40の中空弾性加圧嚢41の膨張による製氷原水W面への加圧は、重力方向での反転中において製氷容器10内での製氷原水Wを固定化し、その漏出を阻止させて製氷原水Wに圧力を加え、圧縮状態での凍結を可能にする。製氷容器10の冷媒路13に連通した管軸22を支持柱2によって支承する軸支手段20は、反転機構30による製氷容器10の重力方向反転を円滑にさせ、また管軸22を経て外部の冷媒供給源からの冷媒がロータリージョイント機構23を経て製氷容器10側に供給することで、製氷容器10の重力方向の反転作動にかかわらず、冷媒を常時供給し、製氷容器10を迅速に冷却させる。反転機構30においてのウォーム状の駆動歯車32とスプロケット歯車33との噛み合い駆動は、従動されるスプロケット歯車33が固着されている管軸22によって重量的に嵩張る製氷容器10の重力方向の反転を円滑にさせる。加圧シール機構40の中空弾性加圧嚢41は、それが膨張して製氷原水W面に到達して加圧するとき、製氷容器10内で充満していない製氷原水Wを製氷容器10の底部側に押圧固定化させ、また凍結時における製氷原水Wの配位数の低下による膨張を吸収させることで、製氷容器10の破損をも防止させる。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明するに、図1において示される符号1は適宜な箇所に据え付け設置するためのベースであり、このベース1上には例えば左右で対峙状に立設配置した支持柱2夫々に回転自在に支承されることで、支持柱2相互間で重力方向、例えば上下に反転されるようにした製氷容器10を配装してある。 【0010】製氷容器10自体は、耐熱、耐圧性ある素材によって形成された所定容量を有する上部開口の容器本体11と、この容器本体11の上部開口を閉塞するよう容器本体11上部に着脱自在に例えばボルト、ナット等によるネジ止め等によって取り付けられる蓋体12とから成っている。そして容器本体11の壁自体を例えば中空にすることで壁自体内に形成した冷媒路13、更にはその底部、周囲壁等から容器本体11内に突出するようにして配管した冷媒管等によって容器本体11内部は冷却されるように構成されている。 【0011】また製氷容器10自体は、この製氷容器10に形成してある前記の冷媒路13等と外部に配置されている熱交換器等の冷媒供給源(図示せず)とを連通させているようにすると共に製氷容器10の上下すなわち重力方向の反転を可能にさせる軸支手段20によって支持柱2に対して、例えばその容器本体11の側壁部位で支承されている。そのための軸支手段20は図2に示すように、支持柱2の上部に配置形成した軸受部21内に、冷媒路13に連通するよう容器本体11と一体に設けた中空状の管軸22を貫挿すると共に、この管軸22端は冷媒供給源に接続されている供給管24に密閉状のロータリージョイント機構23を介して接続して成るものである。この軸支手段20は製氷容器10に対して左右で対称的に配置構成されており、一方においては供給管24を経て供給される冷媒を冷媒路13内に導入する導入側となっており、他方においては冷媒路13からの冷媒を冷媒供給源に戻す導出側となっているのであり、冷媒供給源、製氷容器10との間で冷媒を循環させるものである。 【0012】こうした製氷容器10を重力方向で反転させる反転機構30は、図示例によれば、例えばいずれか一方の支持柱2に付設されたものとしてあり、支持柱2に固定したモータの如き駆動源31と、この駆動源31の駆動軸に取り付けたウォーム状の駆動歯車32によって従動回転されるよう駆動歯車32に噛み合っていて、軸支手段20における管軸22に固着されているスプロケット歯車33とから成るものである。この反転機構30においては、駆動源31自体は一定時間毎に正逆に反転駆動するものとしてあって、例えば図1に示すように作動前においては蓋体12を上部に位置させた正立状態にある製氷容器10自体が重力方向に反転して倒立状態よりも僅かに大きい位置にまで反転するものとして、例えば一方で200度の反転角度の範囲内のものとして前後に反転を繰り返すようにしてある。このとき、駆動源31を常時一定方向に回転させることで、製氷容器10自体を同方向に回転させるものとしてもよいものである。 【0013】また図2に示すように、製氷容器10内では、溶媒である水中に溶解される溶質である着色剤、炭酸ガス等の不純物等を含有した製氷原水Wが注入された正立状態の作動前において、容器本体11の底部側に貯留されたものとなっており、この状態で蓋体12によって容器本体11が閉塞されたとき、製氷容器10内を加圧すると共に製氷容器10内の上部空間を密閉し、製氷容器10が反転したときの製氷原水Wの重力方向に沿う移動を阻止するようにした加圧シール機構40が設けられている。この加圧シール機構40は、製氷容器10における蓋体12と注入された製氷原水W等との間で膨張するよう配装された中空弾性加圧嚢41と、例えば前記支持柱2のいずれか一方の内部に配管した加圧空気管に接続してあって、例えば蓋体12に貫挿形成した供給口43を介して中空弾性加圧嚢41に連通してある供給管42とを備えて成るものである。なお供給管42は可撓性あるものとすることで固定的に配置される支持柱2側の導出口に対して位置が変動する供給口43が一層円滑に追随するものとなり、加圧媒体の供給を安定化させることができる。なお図中符号45は供給管42に設けた開閉バルブである。 【0014】この加圧シール機構40における中空弾性加圧嚢41は、図示を省略した加圧ポンプによって加圧されて供給された圧縮空気、不凍液体等の加圧媒体によって膨張されるとき、容器本体11の底部側に向かって膨張するように蓋体12に設けられている。そして膨張時における中空弾性加圧嚢41の底面は容器本体11内における内容物である製氷原水W等の臨界表面に到達するものとなって製氷原水Wを加圧するのであり、また容器本体11の上部開口縁と、これを閉塞する蓋体12の開口外周面との間に生じた間隙開口面を閉塞するシール機能も発揮するようにしてある。 【0015】なおこの加圧シール機構40における中空弾性加圧嚢41による製氷原水Wに対する加圧は、例えば0.5MPaと10MPaとの間で任意の圧力差が設定されて5〜6時間の間で23秒間隔で増減が繰り返されるようになっており、その圧力及びインターバル等は分散される粒子あるいは溶質等によって適当に制御可能なものとされている。 【0016】また中空弾性加圧嚢41が重力方向の下部すなわち下方位置にある場合、製氷容器10内の製氷原水Wが液状であっても、その水溶液が原料となる液に完全に接していれば製氷原水Wが製氷容器10外に漏洩することはないのである。これは中空弾性加圧嚢41自体が所定の膨張率まで膨張するのに必要な0.05〜0.3Mpa程度の圧力のために中空弾性加圧嚢41内部の圧力と伝達する圧力に差が生じるためであり、この原理を利用すれば、製氷容器10の高さによる水頭圧によって中空弾性加圧嚢41の液体への圧力を中空弾性加圧嚢41の強性または膨張力を考慮して製作すれば原理的には10m程度でも漏洩することはないのである。 【0017】次にこれの使用の一例を説明するに、例えば蓋体12の取り外しによって開放した容器本体11内に製氷すべき着色氷、炭酸入り氷等に対応した着色剤、炭酸ガス等を溶解した製氷原水Wを注入し、蓋体12によってしっかりと閉塞した後に加圧シール機構40における中空弾性加圧嚢41内に加圧媒体を供給して、製氷原水W面を加圧固定する。その後、反転機構30を駆動させて製氷容器10を例えば正立位から1/3rpm〜5rpmの速度で重力方向に反転しながら冷媒路13等内に−10℃〜−35℃に温度管理された冷媒を供給して製氷容器10内を冷却するのである。なおこの冷媒は氷の厚みによって温度制御が可能で伝熱抵抗が増加しても温度差を大きくすることで熱伝導率をほぼ一定とすることができるのである。そして製氷開始から終了までこのようにして凍結させた後は、加圧シール機構40による加圧を解除すると共に正立状態にした製氷容器10の蓋体12を取り外し、内部の製氷製品を取り出すのである。 【0018】 【発明の効果】本発明は以上のように構成されているため、製氷原水Wの凍結作動中にその製氷原水Wを注入した製氷容器10を重力方向に反転させることで製氷原水W中に溶解されている各種の不純物を一定部位、例えば製氷容器10の底部に沈殿固定させることがないのであり、均一に分散した製氷製品を形成することができる。 【0019】すなわちこれは本発明において、製氷原水Wが注入された密閉される製氷容器10を反転機構30によって重力方向で反転しながら冷却して、製氷原水Wを凍結するものとしたからであり、これによって、製氷原水W中に溶解されている例えば着色剤、炭酸ガス等の不純物を溶媒である水分子中に均一に分散させることができるのである。 【0020】また製氷容器10内に注入された製氷原水Wは、その臨界面が加圧シール機構40における製氷容器10内で加圧膨張される中空弾性加圧嚢41によって加圧固定されるから、製氷容器10が重力方向で反転されるときに製氷原水Wが製氷容器10内部から漏洩することがなく、その反転作動中では一定の製氷容器10内形状のままで維持されるのである。 【0021】製氷容器10を重力方向反転させるときの支承部位である軸支手段20は、製氷容器10の両側に配置の支持柱2の軸受部21内に、製氷容器10の冷媒路13に連通する管軸22を貫挿すると共に、この管軸22端を冷媒供給源に接続されている供給管24に密閉状のロータリージョイント機構23を介して接続して成るものとしてあるから、製氷容器10の重力方向の反転作動にかかわらず、冷媒を常時安定的に製氷容器10に供給でき、製氷容器10を迅速に冷却することが可能である。 【0022】反転機構30において、支持柱2に固定した駆動源31の駆動軸に固着したウォーム状の駆動歯車32を、軸支手段20における管軸22に取り付けたスプロケット歯車33に噛み合せてあるから、製氷原水W等が注入されることで、また耐熱、耐圧性等のため重量的に嵩張ることがある製氷容器10であってもその重力方向の反転を円滑にさせることができる。 【0023】更に加圧シール機構40は、製氷容器10に注入後の製氷原水W面に到達膨張する中空弾性加圧嚢41を、外部からの加圧媒体源からの加圧媒体等によって膨張させるものとしてあるから、製氷容器10内で製氷原水Wが十分に充満していない場合でも製氷原水を製氷容器10の底部側に押圧固定化させることができ、その凍結形状を保持できるのである。また凍結時にあっては製氷原水Wが氷結時に水分子の配位数が低下し体積膨張しても、中空弾性加圧嚢41自体が弾発ある素材によって形成してあることと相俟ち、その膨張作用を吸収し、安全なものとしている。
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| 【出願人】 |
【識別番号】398029027 【氏名又は名称】中山 淳也
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| 【出願日】 |
平成11年4月19日(1999.4.19) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100074251 【弁理士】 【氏名又は名称】原田 寛
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| 【公開番号】 |
特開2000−304389(P2000−304389A) |
| 【公開日】 |
平成12年11月2日(2000.11.2) |
| 【出願番号】 |
特願平11−110487 |
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