| 【発明の名称】 |
雪遊び施設用ゲレンデ構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】鈴木 俊康
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| 【要約】 |
【課題】積雪を全体的に冷却して融雪を効率良く防止すると共に積雪を締め固めることができる。
【解決手段】デッキプレート2とデッキプレート2上に設けられたコンクリートスラブ層3とからなる基盤1と、基盤1上に設けられた断熱層4と、断熱層4上に設けられた押えコンクリート層5と、断熱層4上で且つ押えコンクリート層5内の空間に設けられたスぺーサー6と、押えコンクリート層5間に形成された排水溝7と、排水溝7内に配された冷乾燥空気供給管8と、冷乾燥空気供給管8に接続され、押えコンクリート層5上に敷設された、間隔をあけて複数個の冷乾燥空気吐出孔9Aが設けられたヘッダー管9と、ヘッダー管9上に設けれた通気性を有する敷板10と、敷板10上に設けれたスノーマット11とからなり、断熱層4は、防湿層12および防水層13によって被覆されている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 デッキプレートと前記デッキプレート上に設けられたコンクリートスラブ層とからなる基盤と、前記基盤上に設けられた断熱層と、前記断熱層上に設けられた押えコンクリート層と、前記断熱層上で且つ前記押えコンクリート層内の空間に設けられたスぺーサーと、前記押えコンクリート層間に形成された排水溝と、前記排水溝内に配された冷乾燥空気供給管と、前記冷乾燥空気供給管に接続され、前記押えコンクリート層上に敷設された、間隔をあけて複数個の冷乾燥空気吐出孔が設けられたヘッダー管と、前記ヘッダー管上に設けれた通気性を有する敷板と、前記敷板上に設けれたスノーマットとからなり、前記断熱層は、防湿層および防水層によって被覆され、前記冷乾燥空気供給管に供給された冷乾燥空気は、前記冷乾燥空気吐出孔から前記敷板および前記スノーマットを通って前記スノーマット上に堆積した雪層中に吹き込まれることを特徴とする雪遊び施設用ゲレンデ構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、屋内、屋外スキー場、スノーボード場等の雪遊び施設のゲレンデ構造、特に、雪層全体を効率良く冷却することによって融雪を確実に防止すると共に雪層を締め固めることができる、雪遊び施設用ゲレンデ構造に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、スキー場等の雪遊び施設における融雪防止方法として、特開平1−293887号公開公報に開示されるものがある。以下、この融雪防止方法を、従来技術1という。 従来技術1は、基盤内に埋設された冷却用パイプ内に冷媒を循環させて、基盤上の雪層の融解を防止するものである。 【0003】冷媒用配管を使用した別の方法として、特開平3−28405号公開公報に開示されるものがある。以下、この方法を、従来技術2という。 【0004】従来技術2は、基盤の表面直下にヒートパイプの蒸発部を埋設し、ヒートパイプの凝縮部を地上部分に配置し、外気温度が基盤温度より低くなったときに、蒸発部によって周囲の温度を吸収させ、これによる熱を凝縮部に輸送して、基盤上の雪層の融解を防止するものである。 【0005】雪層底部または基盤中に断熱シートや材料を敷設して、基盤上の雪層の融解を防止するものとして、特開平3−166404号公開公報に開示されるものがある。以下、この方法を、従来技術3という。 【0006】従来技術3は、基盤上に透水性断熱材を敷設し、透水性断熱材の上面を合成繊維製不織布により被覆して、基盤上の雪層の融解を防止するものである。 【0007】別の方法として、特開平3−180604号公開公報に開示されるものがある。以下、この方法を、従来技術4という。 【0008】従来技術4は、面状繊維基材の裏面に発泡樹脂製断熱層を形成したものからなるスノーサポートシートを基盤上に敷設して、基盤上の雪層の融解を防止するものである。 【0009】別の方法として、特開平2−240304号公開公報に開示されるものがある。以下、この方法を、従来技術5という。 【0010】従来技術5は、基盤上に格子状枠組を形成し、枠組内に断熱部材を収容させて、基盤上の雪層の融解を防止するものである。 【0011】更に、別の方法として、特開平3−93905号公開公報に開示されるものがある。以下、この方法を、従来技術6という。 【0012】従来技術6は、基盤上に防水被膜を介して断熱層を形成し、断熱層上に防水被膜を介して押え板を敷設し、押え板上に排水溝を形成して、基盤上の雪層の融解を防止するものである。 【0013】スキー場においては、外気温度が0℃以下である場合には、雪層表面からの浸入熱は比較的小さく、地面からの浸入熱を何らかの手段を用いて遮断すれば、ある程度、雪層の融解を防止することが可能である。 【0014】しかしながら、スキー場の外気温度が0℃を超えてプラス温度になる場合は、雪層表面から浸入する熱量が大きくなって、雪層表面付近の雪層の融解が更に促進される。従って、これを防止する必要がある。 【0015】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、室温または外気温度が0℃を超えるスキー場の雪層の融解を防止するために、上述した従来技術1、2を適用した場合には、以下のような問題がある。 【0016】冷却用配管の周辺だけが局所的に冷却され、しかも、雪層は、内部に多数の空隙を有しているので断熱性に富んでいる。従って、冷却用配管からある程度離れた雪層の冷却効率は低い。即ち、冷却用配管周辺の融雪は防止できるが、冷却用配管から離れた、特に、顕熱や輻射熱が浸入する雪層表層部分の融雪防止効果は低い。 【0017】一方、上述した従来技術3、4、5および6を適用した場合には、以下のような問題がある。 【0018】雪層底部や基盤中に断熱シートや断熱材料を敷設する場合には、地中からの浸入熱をある程度遮断することはできるが、雪層表面からの浸入熱を遮断することはできない。 【0019】従って、この発明の目的は、雪層全体を効率良く冷却することによって、雪層全体の融解を確実に防止すると共に雪層を締め固めることができる雪遊び施設用ゲレンデ構造を提供することにある。 【0020】 【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、デッキプレートと前記デッキプレート上に設けられたコンクリートスラブ層とからなる基盤と、前記基盤上に設けられた断熱層と、前記断熱層上に設けられた押えコンクリート層と、前記断熱層上で且つ前記押えコンクリート層内の空間に設けられたスぺーサーと、前記押えコンクリート層間に形成された排水溝と、前記排水溝内に配された冷乾燥空気供給管と、前記冷乾燥空気供給管に接続され、前記押えコンクリート層上に敷設された、間隔をあけて複数個の冷乾燥空気吐出孔が設けられたヘッダー管と、前記ヘッダー管上に設けれた通気性を有する敷板と、前記敷板上に設けれたスノーマットとからなり、前記断熱層は、防湿層および防水層によって被覆され、前記冷乾燥空気供給管に供給された冷乾燥空気は、前記冷乾燥空気吐出孔から前記敷板および前記スノーマットを通って前記スノーマット上に堆積した雪層中に吹き込まれることに特徴を有するものである。 【0021】 【発明の実施の形態】次に、この発明の雪遊び施設用ゲレンデ構造の一実施態様を、図面を参照しながら説明する。 【0022】図1は、この発明の雪遊び施設用ゲレンデ構造を示す縦断面図、図2は、この発明のゲレンデ構造における配管を示す概略平面図、図3は、雪層中に通気孔が形成された、この発明のゲレンデ構造の概略縦断面図である。 【0023】図1から図3において、1は、デッキプレート2とデッキプレート2上に設けられたコンクリートスラブ層3とからなる基盤である。4は、基盤1上に設けられた断熱層である。断熱層4は、発泡ポリスチレン等からなっていて、アルミニウム箔等からなる防湿層12および樹脂製シート等からなる防水層13よって被覆されている。5は、断熱層4上に設けられた押えコンクリート層であり、基盤1上に断熱層4を固定するものである。6は、断熱層4上で且つ押えコンクリート層5内の空間に設けられたスぺーサーである。スぺーサー6の材質は、特に、規定されないが、断熱層4と同じ材質を用いれば、断熱効果を得ることができると共に、断熱層4の厚さを薄くすることができる。 【0024】7は、押えコンクリート層5間に形成された排水溝である。排水溝7には、排水口(図示せず)が設けられていて、融雪水が外部に排水されるようになっている。8は、排水溝7内に配された冷乾燥空気供給管である。冷乾燥空気供給管8には、後述する空気供給源から冷乾燥空気が供給される。 【0025】9は、冷乾燥空気供給管8に接続され、押えコンクリート層5上に、基盤1全体に亘って敷設されたヘッダー管である。ヘッダー管9の上部には、間隔をあけて複数個の冷乾燥空気吐出孔9Aが設けられている。10は、ヘッダー管9上に設けれた通気性を有する敷板である。敷板10は、パンチングメタル、エキスパンドメタル等からなっている。11は、敷板10上に設けれたスノーマットである。スノーマット11は、樹脂製ブラシを格子状に形成したものからなる従来公知の通気性に優れた雪層滑止め用マットである。 【0026】14は、スノーマット11上に堆積した雪層、15は、冷乾燥空気供給管8に乾燥空気(0°超から+30℃)及び低温空気(0°から−30℃)を供給するための空気供給源である。16は、冷乾燥空気吐出孔9Aからの乾燥空気によって雪層14中に形成された通気孔である。 【0027】このように構成されている、この発明のゲレンデ構造によれば、以下のようにして屋内人工スキー場等の雪遊び施設における融雪が防止される。 【0028】先ず、空気供給源15から乾燥空気を冷乾燥空気供給管8からヘッダー管9に供給する。乾燥空気は、各冷乾燥空気吐出孔9Aから敷板10およびスノーマット11を通って雪層14中に噴出する。これによって、図3に示すように、雪層14の一部が融解して雪層14中に雪層14表面に連通する通気孔16が形成される。このようにして、雪層14中に通気孔16が形成されたら、空気供給源15から低温空気を冷乾燥空気供給管8に供給する。 【0029】このようにして供給された低温空気の一部は、通気孔16を通って雪層14の表面から雪層14外に噴出し、残りの低温空気は、通気孔16から雪層14中に浸透する。通気孔16を通って雪層14の表面から雪層14外に噴出した低温空気は、大気に比べて密度が大きいので、雪層14の表面に沿って層状に流れ、これによって、雪層表面が冷却される。一方、通気孔16から雪層14中に浸透した低温空気によって、通気孔16の周囲の雪が凍結し、これによって、雪層14の硬度および剪断強度が上昇する。かくして、基盤1の傾斜角度が大きい場合であっても、雪崩現象は生じにくい。 【0030】ヘッダー管9は、基盤1全体に亘って敷設されているので、通気孔16は、雪層14中に網目状に形成される。従って、低温空気は、雪素14全体に亘って浸透するので、雪層14外に噴出した低温空気による効果と相まって、雪層全体が均一に冷却される。 【0031】なお、以上のように、乾燥空気と低温空気とを切り換えて冷乾燥空気供給管8に供給する以外に、冷乾燥空気のみを連続供給しても良い。 【0032】 【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば、雪層中に低温空気が直接、浸透することによって、基盤上に冷媒用配管を敷設する従来技術1および2、および、基盤上に断熱シートや材料を敷設する従来技術3、4、5および6に比べて、雪層全体を効率良く冷却することができ、しかも、雪層全体の融解を確実に防止すると共に雪層を締め固めることができるといった有用な効果がもたらされる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004123 【氏名又は名称】日本鋼管株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年3月15日(1999.3.15) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100083839 【弁理士】 【氏名又は名称】石川 泰男
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| 【公開番号】 |
特開2000−266434(P2000−266434A) |
| 【公開日】 |
平成12年9月29日(2000.9.29) |
| 【出願番号】 |
特願平11−68593 |
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