| 【発明の名称】 |
自動製氷機 |
| 【発明者】 |
【氏名】森山 勝美
【氏名】戸谷 甲
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| 【要約】 |
【課題】除氷動作中に使用する水量を適量にすることにより節水を図ること。
【解決手段】自動製氷機10は、除氷動作実行時に水皿30を傾動するとともに蒸発管22に高温のガスを供給し、製氷室21〜21に形成された氷を融解して水皿30上に落下させる。この氷は水皿30上を滑落して図示しない貯氷庫に収容される。自動製氷機10は、同時に給水弁72を開弁して、水皿30上部に形成された薄氷層を融解して洗い流す。自動製氷機10は、この給水弁72の開弁時間を、前回の除氷動作中に供給された水の温度と、直前の製氷動作中に検知された単位時間当りの水量とに基づいて決定する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】開口を有する製氷部と、前記製氷部を加熱及び冷却する加熱冷却手段と、駆動機構により前記製氷部の開口を閉塞する製氷位置と同開口を開放する除氷位置とに移動されるとともに噴水孔を有する水皿と、給水弁を介装し同給水弁が開弁したときに外部給水源からの水を前記水皿に供給する給水手段と、前記水皿の下方に配設され同水皿に供給された水を貯留する水タンクと、前記水タンク内の水を前記水皿の噴水孔を介して前記製氷部に噴射供給するためのポンプとを備え、前記水皿が製氷位置に移動した状態にて前記ポンプにより前記水タンク内の水を前記製氷部に噴射供給しながら前記加熱冷却手段により前記製氷部を冷却して製氷する製氷動作と、前記水皿が前記除氷位置に移動した状態にて前記加熱冷却手段により前記製氷部を加熱して除氷するとともに前記給水弁を第1の所定時間だけ開弁して前記水皿を洗浄する除氷動作とを繰返し実行する自動製氷機において、前記給水手段に配設され同給水手段が給水する水の温度を検出する水温検出手段と、前回の除氷動作中であって前記給水弁が第2の所定時間以上開弁した時点における前記水温検出手段の検出した水温を取込み、同水温が高いほど今回の除氷動作における前記第1の所定時間を短くする給水弁制御手段とを備えたことを特徴とする自動製氷機。 【請求項2】前記除氷動作終了後に前記給水弁を開閉制御して前記水タンク内に補水する補水手段と、前記製氷動作において製氷の完了を検出する製氷完了検出手段と、今回の除氷動作の直前に行われた製氷動作において前記加熱冷却手段が前記製氷部の冷却を開始した時点から前記製氷完了検出手段が製氷の完了を検出した時点までの時間を計測するタイマと、この計測された時間が長いほど今回の除氷動作の前記第1の所定時間が短くなるように同第1の所定時間を補正する補正手段とを備えた請求項1に記載の自動製氷機。 【請求項3】開口を有する製氷部と、前記製氷部を加熱及び冷却する加熱冷却手段と、駆動機構により前記製氷部の開口を閉塞する製氷位置と同開口を開放する除氷位置とに移動されるとともに噴水孔を有する水皿と、給水弁を介装し同給水弁が開弁したときに外部給水源からの水を前記水皿に供給する給水手段と、前記水皿の下方に配設され同水皿に供給された水を貯留する水タンクと、前記水タンク内の水位が所定水位となったか否かを検出する水位検出手段と、前記水タンク内の水を前記水皿の噴水孔を介して前記製氷部に噴射供給するためのポンプとを備え、前記水皿が前記製氷位置にあるときに前記水位検出手段が前記所定水位となったことを検出するまで前記給水弁を開閉制御して前記水タンクに補水するとともに前記水皿が同製氷位置にある状態にて前記ポンプにより前記水タンク内の水を前記製氷部に噴射供給しながら前記加熱冷却手段により前記製氷部を冷却して製氷する製氷動作と、前記水皿が前記除氷位置に移動した状態にて前記加熱冷却手段により前記製氷部を加熱して除氷するとともに前記給水弁を第1の所定時間だけ開弁して前記水皿を洗浄する除氷動作とを繰返し実行する自動製氷機において、前記給水手段に配設され同給水手段が給水する水の温度を検出する水温検出手段と、今回の除氷動作の直前に行われた前記製氷動作の補水中であって前記給水弁が第3の所定時間以上開弁した時点にて前記水温検出手段の検出した水温を取込み、同水温が高いほど今回の除氷動作における前記第1の所定時間を短くする給水弁制御手段とを備えたことを特徴とする自動製氷機。 【請求項4】開口を有する製氷部と、前記製氷部を加熱及び冷却する加熱冷却手段と、駆動機構により前記製氷部の開口を閉塞する製氷位置と同開口を開放する除氷位置とに移動されるとともに噴水孔を有する水皿と、給水弁を介装し同給水弁が開弁したときに外部給水源からの水を前記水皿に供給する給水手段と、前記水皿の下方に固定され同水皿に供給された水を貯留するとともに前記水皿の移動に伴い傾動する水タンクと、前記水タンク内の水位が所定水位となったか否かを検出する水位検出手段と、前記水タンク内の水を前記水皿の噴水孔を介して前記製氷部に噴射供給するためのポンプとを備え、前記水皿が前記除氷位置から前記製氷位置に移動を開始した後の所定の時点にて前記給水弁を開弁し前記水位検出手段が前記水タンクの水位が所定水位となったことを検出したときに同給水弁を閉弁して前記水タンクに補水するとともに前記水皿が同製氷位置にある状態にて前記ポンプにより前記水タンク内の水を前記製氷部に噴射供給しながら前記加熱冷却手段により前記製氷部を冷却して製氷する製氷動作と、前記水皿が前記除氷位置に移動した状態にて前記加熱冷却手段により前記製氷部を加熱して除氷するとともに前記給水弁を第1の所定時間だけ開弁して前記水皿を洗浄する除氷動作とを繰返し実行する自動製氷機において、前記製氷動作中の前記補水に要する時間を計測するタイマと、この計測された時間が長いほど前記洗浄動作中における前記第1の所定時間を長くするように前記給水弁を制御する給水弁制御手段とを備えたことを特徴とする自動製氷機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は自動製氷機に係り、特に水皿の洗浄に使用する水量を適量とし得る自動製氷機に関する。 【0002】 【従来の技術】従来の自動製氷機(噴水式製氷機)においては、製氷後に水皿を下降し、この水皿に外部給水源からの水を供給することにより同水皿を洗浄するようになっている。この洗浄の目的の一つは、水皿上に形成された薄氷層を洗い流すことにあるため、洗浄に必要な水量が水温によって変化する。このため、例えば、実公昭58−13250号公報に記載された製氷機においては、今回の洗浄中に外部給水源から給水管等を介して供給されている水の温度(水温)を同給水管等に配設した水温検出手段(水温センサ,サーモスイッチ等)により検出し、この検出した水温に応じて給水弁の開弁時間を調整するように構成している。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、水温検出手段は、比較的大きな熱容量を有するために温度変化の遅れる給水管等の温度の影響を受けるので、正確な水温を検出するのに時間を要する。このため、上記従来技術のように今回の洗浄中に検出した水温に基づいて給水弁を開閉制御すると、実際の水温とは異なった水温に基づいて洗浄に供される水量が決定されることになり、同水量に過不足が生じるという問題がある。また、外部給水源(例えば、水道)の水の供給圧力に依存して給水管等を流れる単位時間あたりの水量(流量)が異なることから、給水弁の同一開弁時間に対する水量に差違が生じ、洗浄に供する水量に過不足が生じるという問題もある。従って、本発明の目的は、今回の洗浄動作に先だって得られた情報に基づき、今回の洗浄に必要な水量を決定することにより、洗浄動作において適量の水を供給することができる自動製氷機を提供することにある。 【0004】 【発明の概要(解決手段・作用・効果)】本発明の特徴は、水皿が製氷位置に移動した状態にてポンプにより製氷部に水タンク内の水を噴射供給するとともに製氷部を冷却して製氷する製氷動作と、水皿が除氷位置に移動した状態にて製氷部を加熱して除氷するとともに給水弁を第1の所定時間だけ開弁して水皿を洗浄する除氷動作とを繰返し実行する自動製氷機において、給水手段に配設され同給水手段が給水する水の温度を検出する水温検出手段と、前回の除氷動作中であって給水弁が第2の所定時間以上開弁した時点における前記水温検出手段の検出した水温を取込み、同水温が高いほど今回の除氷動作における前記第1の所定時間を短くする給水弁制御手段とを備えたことにある。 【0005】かかる特徴によれば、前回の除氷動作中であって給水弁が第2の所定時間以上開弁した時点にて水温検出手段が検出した水温に基づき、今回の除氷動作における給水弁の開弁時間(第1の所定時間)が決定される。前回の除氷動作中であって給水弁が第2の所定時間以上開弁した時点においては、給水弁の配設されている給水手段は同給水手段を流れる水と熱的な平衡状態に近い状態となっているため、水温検出手段はより正確な水温を検出する。従って、かかる検出水温に基づいて今回の除氷動作における給水弁の開弁時間を調整することにより、今回の除氷動作において適量の水を供給することが可能となる。 【0006】この場合、除氷動作終了後に給水弁を開閉制御して前記水タンク内に補水する補水手段と、製氷動作において製氷の完了を検出する製氷完了検出手段と、今回の除氷動作の直前に行われた製氷動作において加熱冷却手段が製氷部の冷却を開始した時点から製氷完了検出手段が製氷の完了を検出した時点までの時間を計測するタイマと、この計測された時間が長いほど前記第1の所定時間が短くなるように補正する補正手段とを備えていると好適である。 【0007】即ち、今回の除氷動作の実行前に行われた製氷動作は補水手段により補水した水を使用して製氷を行うので、製氷動作における製氷時間は今回の除氷動作に供される水の温度と強い相関を有する値である。従って、前回の除氷動作と今回の除氷動作との間に水温が大幅に変化した場合であっても、計測した製氷時間により今回の除氷動作における給水弁の開弁時間(第1の所定時間)を調整すれば、除氷動作中に供される水の量に大きな過不足が生じてしまうことが防止できる。 【0008】本発明の他の特徴は、水タンク内の水位が所定水位となったか否かを検出する水位検出手段を有していて、水皿が製氷位置にあるときに前記水位検出手段が前記所定水位となったことを検出するまで給水弁を開閉制御して水タンクに補水するとともに、水皿が製氷位置にある状態にてポンプにより水タンク内の水を製氷部に噴射供給しながら製氷する製氷動作と、水皿が除氷位置に移動した状態にて加熱冷却手段により製氷部を加熱して除氷するとともに給水弁を第1の所定時間だけ開弁して水皿を洗浄する除氷動作とを繰返し実行する自動製氷機において、給水手段に配設され同給水手段が給水する水の温度を検出する水温検出手段と、今回の除氷動作の直前に行われた製氷動作の補水中であって前記給水弁が第3の所定時間以上開弁した時点にて水温検出手段の検出した水温を取込み、同水温が高いほど今回の除氷動作における前記第1の所定時間を短くする給水弁制御手段とを備えたことにある。 【0009】かかる特徴によれば、今回の洗浄動作の直前に実施された製氷動作の補水中であって給水弁が第3の所定時間以上開弁した時点にて水温検出手段が検出した水温に基づき、今回の洗浄動作における給水弁の開弁時間(第1の所定時間)が決定される。今回の洗浄動作の直前に実施された製氷動作の補水中であって給水弁が第3の所定時間以上開弁した時点においては、給水弁の配設されている給水手段は同給水手段を流れる水と熱的な平衡状態に近い状態になっているため、温度検出手段はより正確な水温を検出する。従って、かかる検出水温に基づいて今回の洗浄動作における給水弁の開弁時間(第1の所定時間)を調整することにより、今回の除氷動作において適量の水を供給することが可能となる。 【0010】本発明の他の特徴は、水皿の下方に固定され水皿の移動に伴い傾動する水皿を備えるとともに上記製氷動作と除氷動作を繰返し実行する自動製氷機において、補水に要する時間(補水のための給水弁の開弁時点から水タンクの水位が所定水位となる時点までの時間)を計測するタイマと、この計測された時間が長いほど今回の洗浄動作中における前記第1の時間を長くするように前記給水弁を制御する給水弁制御手段とを備えたことにある。 【0011】かかる特徴によれば、水皿が除氷位置に移動されると水タンクは傾動し、水タンク内の水量が所定の水量となる。その後、水皿が除氷位置へと移動を開始し、給水弁が開弁し、その開弁時点から水皿が製氷位置にあるときの水タンクの水位が所定水位となる時点までの時間を計測する。この時間は、外部給水源等から供給される水の単位時間あたりの水量を表す値であり、この値に基づいて今回の洗浄動作における給水弁の開弁時間(第1の所定時間)を調整するため、今回の除氷動作において適量の水を供給することが可能となる。 【0012】なお、上記各特徴における補水の開始時点(給水弁の開弁時点)は、水皿が除氷位置から製氷位置に移動を開始した後の所定の時点であって、例えば、水皿が除氷位置から製氷位置へと移動を開始したとき、移動中、或は製氷位置に移動を完了した時点等の何れでもよい。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、本発明による噴水式製氷機(自動製氷機)の実施形態について図面を参酌して説明すると、図1に全体概略図が示された噴水式製氷機10は、製氷部20と、製氷部20の下方に配置される水皿30と、この水皿を上昇及び下降する駆動機構(駆動手段)40と、水皿30の下方に固定された水タンク50と、ポンプ60と、給水手段70と、排水皿80とを有している。 【0014】製氷部20は、製氷器として機能するものであって、下方に向け開口する複数の製氷室21〜21を有するとともに、上壁の外面側に蒸発管22〜22を配設している。この蒸発管22〜22は、図4に示した周知の冷凍サイクルRの一部を構成するものである。製氷室21〜21の壁面には、同壁面の温度を検出する図示しない壁温センサ215(図5参照)が配設されている。 【0015】水皿30は、図示しない電動モータMa(図5参照)を含んでなる駆動機構40により支持軸31の周りに回転移動するようになっていて、製氷を行う場合には図1に示した位置、即ち製氷部20の製氷室21〜21の直下であって製氷室21〜21の開口を実質的に閉塞する位置(以下、この位置を「製氷位置」という。)に移動され、除氷動作を行う場合には図2に示した位置、即ち所定の角度だけ下方に回転されて製氷室21〜21の開口を開放する位置(以下、この位置を「除氷位置」という。)に移動されるようになっている。 【0016】水皿30は、図1及び図3に示したように水皿30の上板の下方側に一体的に形成した圧力室30aと、同圧力室30aに連通した各分配管30b〜30bを有している。水皿30の上板には、水皿30が製氷位置にあるときに、各分配管30b〜30bと各製氷室21〜21とを連通する各噴水孔32〜32、及び各製氷室21〜21と水タンク50とを連通する各戻り孔33〜33が設けられている。また、分配管30b〜30bの一には、下方に延設された水位検出手段としてのフロートスイッチ34が固定されている。フロートスイッチ34は、水皿30(水タンク50)が製氷位置にあるときに、同水タンク50内の水位が所定水位以上のとき「オン」信号を発生するものである。 【0017】水タンク50は、製氷部20に供給される製氷用の水を貯えるものであって、水皿30の下方において同水皿30と一体的に固定され同水皿とともに移動(傾動)するようになっていて、図2に示した除氷位置において水皿30の上板の端部から流下する水(図中の矢印Wを参照)を捕捉できるような形状となっている。水タンク50の底部は接続管P1を介してポンプ60の吸入口と接続されていて、同ポンプ60の吐出口は接続管P2を介して圧力室30aと接続されている。なお、除氷位置において貯留される水の量は、水皿を製氷位置に復帰させて直ちにポンプ60を作動させた場合にあってもポンプ60にエアが混入することがなく、製氷室21〜21に十分な水を供給しうる水量となっており、この意味において節水が図られている。 【0018】水タンク50には、上面及び下面の両面が開口した円筒状の排出管51がその底壁から立設している。排出管51の上端の高さは水皿30が製氷位置にあるときにフロートスイッチ34が検出する水位よりも高くなっている。また、上面が閉塞し下面が開放した筒状体52が排出管51を覆うように同軸的に配設され、排出管51とともにサイフォン通路を形成するようになっている。 【0019】給水手段70は、例えば水道である外部給水源71に接続されるとともに電磁式の開閉弁である給水弁72を介装した第1給水管P3と、第1給水管P3と接続されるとともに製氷位置にある水皿30の上板面と並行な面内に延設された第2給水管P4とからなっていて、給水弁72が開弁されたときに外部給水源71からの水を第2給水管P4の適所に複数個だけ設けられている孔から水皿30の上板上に供給するようになっている。また、給水管P3には同給水管P3の内部を流れる水の温度(水温)を検出する水温センサ73が固定されている。 【0020】排水皿80は、水タンク50からのオーバーフロー水を回収するものであって、水タンク50の下方の適所に配置されていて、その底部に排水管81を有している。 【0021】なお、本自動製氷機10は、製氷部20にて製氷された後に除氷され、除氷位置に移動(傾動)した水皿30の上面を滑落する氷を貯える貯氷庫(図示省略)を備え、その貯氷庫には貯氷量が所定量以上である場合に「オン」信号を発生する貯氷検知スイッチ205(図5参照)が配設されている。 【0022】本実施形態における冷凍サイクルRは、図4に示したように、冷媒を高温高圧とするコンプレッサ100と、コンプレッサ100に接続されて圧縮された冷媒を凝縮するコンデンサ110と、同コンデンサ110に冷却風を送風する冷却ファン120と、コンデンサ110からの凝縮冷媒を気液分離するレシーバ130と、分離された液相の冷媒を膨張して低温低圧の膨張冷媒とする膨張弁140と、膨張弁からの膨張冷媒を蒸発させて吸熱する蒸発管22(製氷部20の上壁の外面側に配設された蒸発管22〜22)とを有し、蒸発管22の排出側はコンプレッサ100と接続されている。また、この冷凍サイクルRは電磁式開閉弁であるホットガス弁150を有していて、このホットガス弁150の一端はコンプレッサ100の排出側に、他端は蒸発管22の吸入側に接続されている。 【0023】本実施形態における電気制御系統は、図5に示したように、マイクロコンピュータ(図示省略)を含む電気制御回路200を有している。この電気制御回路200は、貯氷庫に配置された貯氷検知スイッチ205、水皿30が製氷位置にあるとき及び製氷位置と除氷位置との間にあるときに「オン」信号を発生するとともに水皿30が除氷位置にあるときに「オフ」信号を発生する位置検出スイッチ210、フロートスイッチ34、壁温センサ215、水温センサ73、装置の動作開始を指示するためのメインスイッチ220、及び自動製氷機10の洗浄を指示するための洗浄スイッチ225が接続され、各センサ及びスイッチの信号を入力するようになっている。一方、電気制御回路200は、駆動機構40の駆動用モータMa、コンプレッサ100を駆動するモータMc、冷却ファン120を回転するモータMf、ポンプ60を駆動するモータMp、給水弁72、ホットガス弁150、及び断水表示ランプ230が接続され、それぞれに作動制御信号を送出するようになっている。 【0024】次に、以上のように構成された自動製氷機10の作動の概略について説明する。先ず、製氷動作においては水皿30を駆動機構40により製氷位置に移動し、ポンプ60を駆動して水タンク50内の水を圧力室30a、分配管30b、及び噴水孔32を介して各製氷室21〜21に噴射供給する。一方、コンプレッサ100及び冷却ファン120を作動させることにより、蒸発管22に膨張弁140を介して膨張された低温低圧の冷媒を供給し、この冷媒を蒸発管22内にて蒸発させる。これにより、各製氷室21〜21の壁面が冷却されるため、各製氷室21〜21に供給された水が壁面にて凍結して氷となり、この氷が次第に成長する。各製氷室21〜21に氷が十分成長すると各製氷室21〜21の壁温が低下するため、自動製氷機10は壁温センサ215の出力に基づいてこれを検出し、上記製氷動作を停止するべくポンプ60及び冷却ファン120の作動を停止する。なお、コンプレッサ100は作動を続ける。 【0025】次いで、自動製氷機10は除氷動作を行うため、ホットガス弁150を開弁してコンプレッサ100にて高温高圧とされた冷媒を蒸発管22に供給して各製氷室21〜21の壁温を上昇させるとともに、水皿30を駆動機構40により除氷位置まで下降(傾斜)させる。所定の時間が経過すると、各製氷室21〜21にて成長している氷の壁面付着部分が融け、氷が水皿30の上板上に落下し、傾斜している水皿30の上板上を滑落して図示しない貯氷庫内に収容される。 【0026】また、自動製氷機10は、水皿30の上板上にある薄氷層を融解して洗い流すため、上記水皿30の除氷位置への移動を確認したときに給水弁72を開弁し、傾斜している水皿30の上板上に水を供給する。このとき、上板上を流下する水は図2に示したように水タンク50内に収容されるが、水タンク50から溢れ出た水は排水皿80により回収され排水管81から排水される。 【0027】自動製氷機10は除氷動作中に供給する水の温度(水温)を水温センサ73にて検出するとともに、製氷動作の開始時において給水弁72を開いたときに水タンク50内の水位が所定水位(この水位は、水皿30が除氷位置にあるときの水タンク50の傾斜角度から決定される同水タンク50内に残る水量から定る)から別の所定水位(フロートスイッチ34「オン」信号を発生する水位)に至るまでの時間を計測する。そして、今回の(製氷動作の終了直後に行われる)除氷動作における給水弁72の開弁時間(第1の所定時間)を、前回の除氷動作において検出しておいた水温と計測した時間とに基づいて決定する。具体的には、同水温が高いほど給水弁72の開弁時間を短く、且つ計測した時間が短いほど同開弁時間を短く設定し、節水を図る。なお、検出する水温は、今回の除氷動作の直前に行われた製氷動作において給水弁が所定時間以上開弁した時点における水温とすることもできる。 【0028】自動製氷機10は、給水弁72を上記開弁時間の後に閉弁し、次いで壁温センサ215の出力に基づき壁温が所定温度以上となったと判定したときに除氷が完了したものと判断し、除氷動作の終了に必要な処理を行う。即ち、自動製氷機10は、ホットガス弁150を閉弁し、次の製氷動作に備えて冷却ファン120の回転を開始し、及び水皿30を製氷位置に移動させる。 【0029】自動製氷機10は、水皿30の製氷位置への移動が完了すると、ポンプ60の駆動を開始するとともに給水弁72を開弁して水タンク50の給水(補水)を開始し、その後フロートスイッチ34が「オン」信号を発生すると同給水弁72を閉弁し、再び製氷を開始する。なお、この開弁時間が前述した「計測した時間」である。 【0030】以上の動作は、実際には電気制御回路200が内蔵するマイクロコンピュータの指示に基づいて達成される。従って、以下、マイクロコンピュータが実行するプログラムを示した図6〜図10を参酌しつつ自動製氷機10の作動について詳述する。 【0031】<製氷ルーチン及び除氷ルーチン>初期状態においては水皿30は図1に示した製氷位置に停止していて、この状態において使用者が図示しない電源スイッチを投入すると、マイクロコンピュータは図6に示したステップ600から処理を開始し、続くステップ605にてフラグFに“1”をセットする。このフラグFは、その値が“1”のとき水タンク50内に水が全く存在しない状態であることを示すものである。 【0032】次に、マイクロコンピュータはステップ610にてメインスイッチ220が「オン」状態にあるか否かを判定し、「オン」状態でない場合にはステップ615に進んでコンプレッサ駆動用のモータMcの作動を停止し、ステップ620にて冷却ファン駆動用のモータMfの作動を停止した後にステップ610に戻る。なお、この場合、モータMc及びモータMfは停止しているため、ステップ615,620の処理は確認的なものとなる。以降、マイクロコンピュータはステップ610,615及び620を繰返し実行するため、メインスイッチ220が「オン」状態へ変化したか否かをモニターすることになる。 【0033】かかる状態において使用者が製氷を開始するためにメインスイッチ220を「オフ」状態から「オン」状態に変更すると、マイクロコンピュータはステップ610にて「Yes」と判定しステップ625へと進み、貯氷検知スイッチ205が「オン」状態にあるか否かを判定する。現時点においては貯氷庫に氷は存在せず、よって貯氷スイッチ205は「オフ」状態にあるため、マイクロコンピュータはステップ625にて「No」と判定してステップ630へと進む。 【0034】ステップ630ではコンプレッサ駆動用のモータMcの作動を開始し、続くステップ635では冷却ファン駆動用のモータMfの作動を開始する。これにより、蒸発管22に低温低圧の冷媒が供給され、各製氷室21〜21の壁面が冷却され始める。次いで、マイクロコンピュータはステップ640に進み、図7に詳細に示された製氷制御ルーチンの実行を開始する。 【0035】即ち、マイクロコンピュータはステップ700から処理を開始し、ステップ705にて給水弁72を開弁し、水皿30を介して水タンク50への給水(補水)を開始する。次いで、マイクロコンピュータはステップ710にてポンプ60の駆動用モータMpを作動させ、水タンク50内の水を各製氷室21〜21に供給し始める。 【0036】続くステップ715では、給水タイマT1の値をリセットした後に同タイマT1による計時を開始する。なお、以下においてタイマの値をリセットした後に同タイマによる計時を開始する動作を「タイマのリセットスタート」という。 【0037】次いで、マイクロコンピュータはステップ720に進み、フロートスイッチ34が「オン」信号を発生しているか否かを判定する。現時点においては給水弁72を開弁した直後であるので水タンク50内の水位は低く、従って、フロートスイッチ34は「オフ」状態にある。このため、マイクロコンピュータはステップ720にて「No」と判定しステップ725へと進む。 【0038】ステップ725では、先のステップ715にて計時を開始した給水タイマT1の値が断水状態であると判定するための基準値TDよりも大きいか否かを判定する。現時点では給水開始後の経過時間は小さいため、マイクロコンピュータはステップ725にて「No」と判定しステップ720へと戻る。 【0039】通常の場合(断水していない場合)には所定の時間が経過すると、水タンク60内の水位が上昇してフロートスイッチ34が「オフ」状態から「オン」状態へと変化するため、マイクロコンピュータはステップ720にて「Yes」と判定してステップ730へと進む。なお、基準値TDは断水時にしか至らないような大きな値に設定されているため、ステップ720での「Yes」との判定より先にステップ725にて「Yes」と判定されることはない。 【0040】次いで、マイクロコンピュータはステップ730にてパラメータTAにその時点の給水タイマT1の値を設定する。かかる値は給水弁72が開弁されてからフロートスイッチ34が「オン」状態に変化するまでの時間(補水時間)であるので、外部給水源71から給水弁72を介して水タンク50に供給される単位時間当りの水量(流水量)に対応する値となっている。 【0041】次いで、マイクロコンピュータはステップ735にてフラグFの値が“1”であるか否かを判定する。現時点では先のステップ605にてフラグFの値は“1”に設定されているため、マイクロコンピュータはステップ735にて「Yes」と判定し、ステップ740にてパラメータTAの値から所定量αだけ減少した値をパラメータTAの値として新たに設定し、次いでステップ745にてフラグFの値を“0”に設定する。 【0042】ステップ740にて所定量αだけ減少するのは、後述するように、通常は給水弁72がステップ705にて開弁されたとき水タンク50内には先の除氷動作中に貯留した所定量の水が存在しているのに対し、フラグFが“1”の場合には水タンク50内に全く水が存在しない状態にて給水弁72が開弁されるため、フロートスイッチ34が「オン」状態に変化するまでの時間が長くなることに鑑み、流水量をより正確に反映した値をパラメータTAに設定するためである。 【0043】次に、マイクロコンピュータはステップ750に進んで給水弁72を閉弁し、ステップ755にて壁温センサ215の検出する各製氷室21〜21の壁温が所定の氷結温より小さいか否かを判定する。現時点においては、製氷動作が開始されてからの時間が短いために製氷が進んでおらず、壁温は所定の氷結温よりも高い。従って、マイクロコンピュータはステップ755にて「No」と判定し、同ステップ755を繰返し実行する。 【0044】所定の時間が経過して製氷が進むと、壁温は所定の氷結温よりも低くなるため、マイクロコンピュータはステップ755にて「Yes」と判定し、ステップ760以降に進んで製氷動作を終了するための処理を開始する。即ち、マイクロコンピュータはステップ760にてポンプ60の駆動用モータMpの作動を停止して各製氷室21〜21への水の供給(噴射供給)を停止し、続くステップ765にて冷却ファン120の駆動用モータMfの作動を停止して蒸発管22〜22への低温低圧の冷媒の供給を停止する。 【0045】次いで、マイクロコンピュータはステップ767にてタイマT1の値をパラメータTHとして取込む。この値は製氷に要した時間である。その後、マイクロコンピュータはステップ795を介して図6のステップ645に進む。 【0046】ステップ645は除氷制御ルーチンであり、詳細は図8に示されている。即ち、マイクロコンピュータはステップ800から処理を開始し、ステップ805にてホットガス弁150を開弁し、次いでステップ810にて、駆動機構40の駆動用モータMaを作動して水皿30を下降する。 【0047】水皿30が除氷位置まで下降したか否かは、ステップ815にて位置検出スイッチ210が「オフ」状態となったか否かをモニターすることにより判定する。即ち、水皿30が除氷位置に下降するまでは位置検出スイッチ210が「オン」状態にあるため、マイクロコンピュータは同ステップ815を繰返し実行し、検出スイッチ210が「オフ」状態となると「Yes」と判定してステップ820に進み、同ステップ820にて駆動機構40の駆動用モータMaの作動を停止する。 【0048】続いて、マイクロコンピュータはステップ825に進み、前述のステップ730(及びステップ740)にて設定したパラメータTAと外部給水源から給水される水の温度TW(水温TW)、及びステップ767にて取込んだパラメータTHに基づいて基準時間TB(第1の所定時間)を決定する。基準時間TBは、関数fによりパラメータTA(流量の逆数相当)が大きいほど長く、水温TWが高いほど短く設定される。また、基準時間TBは、関数gにより、パラメータTH(製氷時間相当)が大きいほど短くなるように(補正)される。これにより、後に実行される給水弁72の開弁時間が決定され、水皿30の上に形成された薄氷層を融解除去するのに必要な適切な水量が確保される。なお、水温TWは後述のステップ845にて更新されるが、電源投入時には標準的な水温(例えば、15度)がセットされている。 【0049】次いで、マイクロコンピュータはステップ830に進み、水皿30の上に形成された薄氷層を融解除去するために給水弁72を開弁し、水皿30の上板上に給水する。この給水された水は、図2に示したように、水タンク50が除氷位置にあるときに保水できる量となるまで同水タンク50内に回収され、それ以上の水は排水皿80を介して排水される。次いで、マイクロコンピュータは、ステップ835にて除氷タイマT2をリセットスタートし、ステップ840にて除氷タイマT2の値が先のステップ825にて設定した基準時間TBを越えたか否かモニターする。 【0050】所定の時間が経過して除氷タイマT2の値が基準時間TBを越えると、マイクロコンピュータはステップ845に進み、次回の除氷動作(次回に実行されるステップ825)に備えるべく同ステップ845にて水温センサ73の検出値を水温TWとして取込み、続くステップ850にて給水弁72を閉弁する。 【0051】なお、上記ステップ845が実行される段階では、先のステップ830にて給水弁72が開弁されてから基準時間TB(この場合は第2の所定時間)が経過していて、この期間において給水管P3等の温度が水温とほぼ等しくなっていると考えられる(水温センサ73の取付け部である給水管P3が同給水管P3を流れる水の温度と熱的平衡状態に近い状態となる)ので、水温センサ73は水温を精度良く検出する。また、基準時間TBより短い時間であって、先のステップ830の給水弁の花弁から給水管P3が同給水管P3を流れる水の温度と熱的平衡状態に近い状態となるものと想定される時間が経過した時点の水温センサ73の検出水温を水温TWとして取込むことも可能である。 【0052】次いで、マイクロコンピュータはステップ855にて壁温センサ215の出力に基づき壁温が所定の除氷温度(融氷温度、即ちステップ750における氷結温よりも所定温度だけ高い温度)以上となったか否かをモニターし、所定除氷温度以上であると判定されるとき、除氷が完了したと判断して除氷動作の終了に必要な処理を行う。 【0053】即ち、マイクロコンピュータはステップ860にてホットガス弁150を閉弁し、ステップ865にて次の製氷動作に備えるべく冷却ファン120の駆動用モータMfの作動を開始し、水皿30を製氷位置に移動するべくステップ870にて駆動機構40の駆動用モータMaの作動を開始する。次いで、マイクロコンピュータは、水皿30が製氷位置まで上昇したか否かを検出すべくステップ875にて位置検出スイッチ210が「オン」状態となったか否かをモニターし、検出スイッチ210が「オン」状態となると「Yes」と判定してステップ880に進み、同ステップ880にて駆動用モータMaの作動を停止して水皿30の上昇を停止した後、ステップ895を介して図6のステップ650に進む。なお、実際にはステップ880にて「Yes」と判定してから所定時間だけ余分に駆動用モータMaの作動を継続して、水皿30が確実に製氷位置に到達するようにする。 【0054】また、上記においては、給水弁72の開弁を水皿30の下降完了後(ステップ820の実行後)としているが、水皿30の下降中に開弁するようにしてもよい。同様に、上記においては、給水弁72の閉弁を行った後(ステップ850の後)に水皿30の上昇を行っているが、水皿30の上昇中に閉弁するように構成することも可能である。 【0055】ステップ650では、製氷動作及び除氷動作を一組とするサイクルが実行された回数をカウントするカウンタNの値を“1”だけ増大する。なお、カウンタNの値は電源投入時に“0”に設定されているため、現段階では“1”となる。従って、マイクロコンピュータはカウンタNの値が“10”となったか否かを判定するステップ655にて「No」と判定し、そのままステップ610へと戻る。 【0056】以降、マイクロコンピュータは、メインスイッチ220が「オフ」状態に変更された場合、貯氷検知スイッチ205が「オン」信号を発生した場合、あるいは断水状態となった場合を除き、上述の製氷動作及び除氷動作を繰返す。以下、上記に説明した電源スイッチ投入直後の作動と異なる点を中心に説明すると、マイクロコンピュータはステップ630,635にてモータMc及びモータMfの作動を開始した後にステップ640の製氷制御ルーチンの実行に移行する。 【0057】次いで、マイクロコンピュータは、ステップ705にて給水弁72を開弁し、ステップ710にてポンプ60の駆動用モータMpを作動させ、ステップ715にて給水タイマT1をリセットスタートする。マイクロコンピュータは、水タンク50内の水位が上昇しステップ720にて「Yes」と判定すると、ステップ730にてパラメータTAにその時点の給水タイマT1の値を設定し、ステップ735にてフラグFの値が“1”であるか否かを判定する。 【0058】現時点では先の(前回の製氷動作中に実行した)ステップ745によりフラグFの値は“0”となっているため、マイクロコンピュータはステップ735にて「No」と判定し、ステップ750に直接進む。直接ステップ750に進むこととしたのは、今回の製氷動作における給水は、水タンク50内に前回の除氷動作中において保水した一定量の水が存在している状態から開始しているため、フラグFの値が“1”の場合のようにパラメータTAから所定量αを減じる必要がないからである。 【0059】次に、マイクロコンピュータはステップ750に進んで給水弁72を閉弁し、ステップ755にて壁温センサ215の検出する壁温が所定の氷結温より小さくなったと判定するとステップ760にてポンプ60の駆動用モータMpの作動を停止し、続くステップ765にて冷却ファン120のモータMfの作動を停止し、ステップ767にてタイマT1の値をパラメータTHに取込んだ後に、ステップ795を介して図6のステップ645に進む。 【0060】ステップ645に進んだマイクロコンピュータは、その詳細を示した図8のステップ805にてホットガス弁150を開弁し、ステップ810にて駆動機構40の駆動用モータMaを作動して水皿30を下降し、ステップ815にて位置検出スイッチ210の「オフ」状態を確認するとステップ820にて駆動用モータMaの作動を停止する。 【0061】続いて、マイクロコンピュータはステップ825に進み、前述のステップ730にて設定したパラメータTAと、前回の除氷動作時においてステップ845にて取込んでおいた外部給水源から給水される水の温度TW(水温TW)に基づいて、及びステップ767で設定したパラメータTHに基づいて基準時間TBを決定する。 【0062】このように、基準時間TBの決定に前回の除氷動作時における水温TWを使用することとしたのは、次のステップ830にて給水弁72を開弁したときに検出する水温は、水温センサ73がステンレス等からなる給水管P3の熱容量のために正確な値とならないためであり、また、前回の除氷動作から今回の除氷動作までの間に水温TWが大きく変化するとは考え難いからである。 【0063】また、基準時間TBをパラメータTA(補水時間)に基づき調整することとしたのは、外部給水源の水圧等により単位時間当りの流水量が変化することを補償するためであり、パラメータTH(製氷時間)に基づき調整することとしたのは、前回の除氷動作から今回の除氷動作までの間に水温が急変した場合であっても、今回の除氷動作の直前に実施された製氷時間に基づいて補正すれば、除氷動作にて供給する水量に大幅な過不足が生じることを防止することができるためである。 【0064】次いで、マイクロコンピュータはステップ830〜850を実行し、給水弁72を基準時間TBだけ開弁して、水皿30の上に形成された薄氷層を融解除去するに適量の水を供給するとともに、給水弁72の閉弁直前の水温センサ73の検出値TWを次回の除氷動作のために取込んでおく。その後、マイクロコンピュータは、ステップ855〜895を実行して除氷動作を完了し、図6のステップ650へと進む。 【0065】<洗浄制御ルーチン>このような製氷動作及び除氷動作が繰返されると、ステップ650の実行によりカウンタNの値が“10”となる。この場合、マイクロコンピュータはステップ655にて「Yes」と判定し、ステップ660に進んで図9に詳細に示された洗浄ルーチンを実行する。洗浄の目的は、製氷動作及び除氷動作が10回ほど繰返されると、装置の各所にスケールの付着等が発生したり、除氷動作において水タンク50が傾動されるものの一定量の水が常に残るため、水タンク50内の水(製氷に使用される水)の不純物濃度が許容量以上となって氷が白濁化する等の不具合が発生し、所期の氷が形成できなくなるおそれがあるので、これらを防止することにある。 【0066】具体的には、マイクロコンピュータは図9のステップ900から処理を開始し、ステップ905にてモータMcを停止することによりコンプレッサ100の作動を停止し、ステップ910,915及びステップ920の実行により、フロートスイッチ34が「オン」状態となるまで給水弁72を開弁する。 【0067】次に、マイクロコンピュータはステップ925にてポンプ60の駆動用モータMpを作動させ、水タンク50内の水を水皿30を介して製氷部20に噴射供給し、その水を水タンク50に回収する。この水の循環により装置各部の洗浄が行われる。続いて、マイクロコンピュータはステップ930にて洗浄用タイマT3をリセットスタートし、ステップ935にて同洗浄用タイマT3が所定の洗浄時間T30に至ったと判定するとステップ940にてポンプ60の駆動用モータMpの作動を停止する。以上がポンプ60による洗浄動作である。 【0068】次に、マイクロコンピュータは、ステップ945にて給水弁72を開弁し、ステップ950にて全排水用タイマT4をリセットスタートし、続くステップ955にて全排水用タイマT4の値が所定の全排水基準時間T40に達したか否かをモニタする。所定の時間が経過して全排水用タイマT4の値が所定の全排水基準時間T40に達すると、マイクロコンピュータはステップ960に進んで給水弁72を閉弁する。この全排水基準時間T40は、水タンク50内の水位がフロートスイッチ34が検出する水位よりも高い水位(筒状体52の上部高さ程度の水位)になるまでに必要な時間(例えば、約2分)であり、これにより水タンク50内の全ての水が、サイフォン現象によって排出管51と筒状体52とがなすサイフォン通路を介して短時間内に排出される。以上により、洗浄動作が終了する。 【0069】次いで、マイクロコンピュータは水タンク50内に水が全く存在しないことを示すべく、ステップ965にてフラグFの値を“1”に設定するとともに、ステップ970にてカウンタNの値を“0”に設定し、ステップ975にてコンプレッサ100の駆動用モータMcの作動を開始した後、ステップ995を介して図6のステップ610に戻る。 【0070】<洗浄スイッチによる割込みルーチン>次に、使用者が自動製氷機10の洗浄を希望して洗浄スイッチ225を操作した場合について説明すると、マイクロコンピュータは同洗浄スイッチ225が「オフ」状態から「オン」状態に変化したときに図10に示した割込みルーチンを実行するようになっている。 【0071】この割込みルーチンにおいては、マイクロコンピュータはステップ1000から処理を開始し、ステップ1005にて現時点が洗浄ルーチン(図9参照)を実行中であるか否かを判定する。現時点が洗浄ルーチンを実行中であれば、再度洗浄ルーチンを開始する必要はないので、マイクロコンピュータはステップ1095に進んで本ルーチンを終了する。 【0072】一方、マイクロコンピュータはステップ1005にて「No」と判定したとき、ステップ1010に進んでカウンタNの値を“9”に設定し、ステップ1015にて現時点が製氷制御ルーチン(図7参照)を実行中であるか否かを判定する。マイクロコンピュータは、現時点が製氷制御ルーチンの実行中であれば、ステップ1015にて「Yes」と判定して図7に示したステップ760以降に進み(■参照)、ステップ760,765にてポンプ60及び冷却ファン120の作動を停止して製氷制御ルーチンを終了し、その後ステップ645の除氷制御ルーチン(図8参照)を実行して除氷動作を行う。除氷動作が終了すると、マイクロコンピュータはステップ650にてカウンタNの値を“1”だけ増大するので、同カウンタNの値は“10”となり、ステップ655にて「Yes」と判定してステップ660の洗浄ルーチン(図9参照)へと進んで洗浄動作を実行する。 【0073】また、マイクロコンピュータは、図10に示したステップ1015を実行したときに製氷制御ルーチンを実行していなければ(即ち、図8の除氷制御ルーチンの実行中であれば)、そのままステップ1095に進む。この場合、その時点で実行中の除氷制御ルーチンが終了すればステップ650にてカウンタNの値が“10”となり、従って、ステップ655にて「Yes」と判定してステップ660の洗浄ルーチンへと進む。 【0074】以上のように、マイクロコンピュータは、洗浄スイッチ225が操作されたとき、洗浄ルーチンの実行中であればそのまま洗浄ルーチンを続行し、製氷制御ルーチンの実行中であれば直ちに除氷制御ルーチンを実行した後に洗浄ルーチンに移行し、除氷制御ルーチンの実行中であればその除氷ルーチンの終了後に直ちに洗浄ルーチンに移行するようになっている。 【0075】<断水検知>本実施形態においては、外部給水源71としての水道が断水していることを検知できるようになっている。具体的には、図7に示した製氷制御ルーチンにおいてステップ705にて給水弁72を開弁した後、ステップ715にてリセットスタートした給水タイマT1の値がフロートスイッチ34の「オン」状態への変化が検出されない(ステップ720にて「No」と判定され続ける)ことにより増大を続け、断水状態であると判定するための基準値TDよりも大きくなった場合(ステップ725にて「Yes」と判定される場合)に断水であると判定する。 【0076】この場合、マイクロコンピュータはステップ770に進んで断水表示ランプ230を点灯し、ステップ775にてパラメータTAに所定の固定値T0を与えた後、ステップ780にてフロートスイッチ34が「オン」状態になったか否かを再度モニターする。これは、断水が終了した場合に備えるステップであり、断水終了により給水が開始されてフロートスイッチ34が「オン」状態となれば、ステップ785に進んで断水表示ランプ230を消灯し、次いでステップ750移行に進んで製氷を続行する。なお、ステップ775にてパラメータTAに所定の固定値T0を与えるのは、断水の場合の給水弁72の開弁時間は何らの意味を持たず、そのままステップ825にて使用できないから、予め所定の値を与えておくためである。 【0077】以上、本発明の一実施形態について説明してきたが、種々の変形例によっても本発明は達成される。例えば、上記の実施形態においては、図8のステップ845にて給水されている水の温度をTWとして取込むこととしたが、これに代えて図7のステップ745(及びステップ785)とステップ750の間にて水温TWを取込んでもよい。この場合にあっても、給水弁72がステップ705にて開弁されてからフロートスイッチ34が「オン」状態となり、ステップ720にて「Yes」と判定されるまでには十分な時間(第3の所定時間)が経過しているので、水温センサ73の取付け部である給水管P3が熱的平衡状態に近い状態にあるために正確な水温検出が可能となるからである。 【0078】また、上記実施形態は、製氷室21は下方に開口し、水皿30は水平状態にて同開口を閉塞する形式の自動製氷機であったが、本発明は、例えば特開平7−243733号公報に開示された自動製氷機のように、製氷室が水平方向に開口し、水皿が鉛直方向となったときに製氷室の開口を閉塞するようなものにも適用することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000194893 【氏名又は名称】ホシザキ電機株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年3月8日(1999.3.8) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100064724 【弁理士】 【氏名又は名称】長谷 照一 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−258009(P2000−258009A) |
| 【公開日】 |
平成12年9月22日(2000.9.22) |
| 【出願番号】 |
特願平11−60529 |
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