| 【発明の名称】 |
製氷機の製氷水供給検知装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】熊切 義朗
【氏名】加藤 暢彦
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| 【要約】 |
【課題】給水停止または送水ポンプの故障による製氷水の供給減少を検知可能とする。
【解決手段】送水管13において、送水ポンプ14と製氷部11との間の所要部位に、該送水管13内を流通する製氷水の供給状態変化に応じて作動する検知手段40を設ける。そして、給水タンク12への給水停止または前記送水ポンプ14の故障による製氷水の供給減少を、前記検知手段40で検知する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 冷却ユニット(31)により所定温度に冷却される製氷部(11)と、製氷水を貯留する給水タンク(12)と前記製氷部(11)側との間に延在して製氷水を流通案内する送水管(13)と、前記送水管(13)の途中に配設されて前記給水タンク(12)内の製氷水を前記製氷部(11)へ送出する送水ポンプ(14)とを有する製氷機において、前記送水管(13)における前記送水ポンプ(14)と前記製氷部(11)との間の所要部位に、該送水管(13)内を流通する製氷水の供給状態変化に応じて作動する検知手段(40,60,80)を設け、前記給水タンク(12)への給水停止または前記送水ポンプ(14)の故障による製氷水の供給減少を、前記検知手段(40,60,80)で検知するよう構成したことを特徴とする製氷機の製氷水供給検知装置。 【請求項2】 前記検知手段(40,60)は、フロートスイッチ(55,70)を備えた水位検知タイプである請求項1記載の製氷機の製氷水供給検知装置。 【請求項3】 前記検知手段(40)は、所要量の製氷水を一時的に停留させ得る縦長のケース本体(41)を主体として、該ケース本体(41)の底部側に前記送水管(13)が連結される製氷水用の流入管(44)が配設されると共に、該ケース本体(41)の上部側に製氷水用の流出管(45)が配設され、前記ケース本体(41)内に収容される前記フロートスイッチ(55)は、前記流出管(45)の流出口(45a)より下方に位置している請求項2記載の製氷機の製氷水供給検知装置。 【請求項4】 前記検知手段(40)は、前記フロートスイッチ(55)の設置位置より下方に位置する前記ケース本体(41)の底部側に、前記流出管(45)より小径の副流出管(46)が配設される請求項3記載の製氷機の製氷水供給検知装置。 【請求項5】 前記検知手段(60)は、所要量の製氷水を一時的に停留させ得る縦長のケース本体(61)を主体として、該ケース本体(61)の底部側に前記送水管(13)が連結される製氷水用の流入管(64)が配設されると共に、該ケース本体(61)の側面所要位置に製氷水用の流出管(65)が配設され、前記ケース本体(61)内に収容される前記フロートスイッチ(70)は、前記流出管(65)の流出口(65a)より上方に位置している請求項2記載の製氷機の製氷水供給検知装置。 【請求項6】 前記検知手段(80)は、本体(81)に形成した製氷水用の流路(82)に臨む位置に、該流路(82)内を通過する製氷水の流量を測定し得る流量センサ(83)を備え、該流量センサ(83)による測定結果を電気信号として出力可能な流量検知タイプである請求項1記載の製氷機の製氷水供給検知装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、製氷機の製氷水供給検知装置に関し、更に詳細には、給水停止(断水)または製氷水供給用の送水ポンプの故障による製氷水の供給状態変化を検知する製氷水供給検知装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】例えばフレーク状の氷を製造する製氷機として、ドラムタイプ製氷機が実用化されている。このドラムタイプ製氷機は、図11に全体構成を略示するように、冷却ユニット31から導出する蒸発器36を備えた製氷部11を円筒体状に形成し、モータ25に連繋された回転軸26に固定した散水タンク27および剥離刃29を、この製氷部11の内側に配設した構造となっている。また外部水道系に接続する給水管17を介して製氷水としての水道水が供給される給水タンク12には送水ポンプ14が接続され、該タンク12内の製氷水を、送水ポンプ14を介して前記製氷部11の内部上方に位置する散水タンク27に供給するよう構成されている。すなわち当該製氷機10では、冷却ユニット31の運転下に冷却された冷媒を蒸発器36に供給して製氷部11の内壁20を冷却させると共に、前記モータ25の駆動下に散水タンク27および剥離刃29を回転させた状態において、前記給水タンク12内に貯留された製氷水が送水ポンプ14の駆動下に前記散水タンク27に供給される。これにより製氷水は、回転する散水タンク27から製氷部11の内壁20の内面に向けて放出され、この内壁20の内面を流下する過程で一部が氷結して該内壁20に付着し、成長した氷は回転する前記剥離刃29で剥離された後、落下して図示しない氷貯留部に収容される。一方、氷結しなかった製氷水は、製氷部11の下方に配設した落下受部30で受け止められた後に、前記給水タンク12に回収されて再度の供給に供されるようになっている。 【0003】前記ドラムタイプ製氷機10では、前記給水管17の途中に、供給される水道水の圧力を検知する水圧検知装置90が装備されており、給水停止(断水)等による水圧低下が起った場合には、製氷機10の製氷運転を停止して該製氷機10の保護を図り得るようになっている。例えば、給水停止した状態で製氷運転を継続した場合には、給水タンク12内に貯留した製氷水が徐々に減少して最終的には前記送水ポンプ14が空運転状態となり、該送水ポンプ14の故障を来す不都合がある。また前記冷却ユニット31においては、無負荷運転状態となることに伴い、蒸発器36において冷媒が気化されずに液体のまま圧縮機32に戻ってしまう「液バック」現象が起り、該圧縮機32の故障を来す問題がある。従って、前記水圧検知装置90で給水停止を検知して製氷運転を停止させることにより、製氷機10の故障を未然に回避し得るようになっている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した従来のドラムタイプ製氷機10では、前記送水ポンプ14の故障を起因とした製氷水の供給不能状態を検知する対策が施されていなかった。例えば前記送水ポンプ14が故障した場合には、相当量の製氷水が給水タンク12内に貯留されていたとしても、該製氷水が散水タンク27へ送水されなくなってしまう。このため、前記製氷部11の内壁20へ製氷水が供給されないから、前記冷却ユニット31では、前述した給水停止の場合と同様に無負荷運転状態に陥って「液バック」現象が起り、前記圧縮機32の故障を招来してしまう。すなわち、従来のドラムタイプ製氷機10では、前記送水ポンプ14の故障を検知して、製氷機10の運転を停止することで故障の発生を未然に回避する対策は施されていなかった。 【0005】 【発明の目的】本発明は、前述した従来の技術に内在している前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、送水ポンプと散水タンクとの間の送水管に、製氷水の供給状態変化を検知し得る検知手段を設けることで、給水停止または送水ポンプの故障による製氷水の供給減少を検知し、製氷機の故障発生を未然に防止し得る製氷機の製氷水供給検知装置を提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】前記課題を克服し、所期の目的を好適に達成するため、本発明に係る製氷機の製氷水供給検知装置は、冷却ユニットにより所定温度に冷却される製氷部と、製氷水を貯留する給水タンクと前記製氷部側との間に延在して製氷水を流通案内する送水管と、前記送水管の途中に配設されて前記給水タンク内の製氷水を前記製氷部へ送出する送水ポンプとを有する製氷機において、前記送水管における前記送水ポンプと前記製氷部との間の所要部位に、該送水管内を流通する製氷水の供給状態変化に応じて作動する検知手段を設け、前記給水タンクへの給水停止または前記送水ポンプの故障による製氷水の供給減少を、前記検知手段で検知するよう構成したことを特徴とする。 【0007】 【発明の実施の形態】次に、本発明に係る製氷機の製氷水供給検知装置につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。なお本実施例では、ドラムタイプ製氷機に製氷水供給検知装置を実施する場合を例示する。また、図11に関して説明したドラムタイプ製氷機と同一の部材については、同じ符号を付して説明することとする。 【0008】 【第1実施例】先ず、第1実施例に係る製氷水供給検知装置40が装着実施されるドラムタイプ製氷機10につき、図1を参照して概略的に説明する。このドラムタイプ製氷機10は、冷却ユニット31により所定温度に冷却されて内部に供給された製氷水からフレーク状の氷を製造する製氷部11と、製氷水を貯留する給水タンク12と前記製氷部11側とを連結して製氷水を流通案内する送水管13と、この送水管13の途中に配設されて前記給水タンク12内の製氷水を該送水管13を介して前記製氷部11へ圧送する送水ポンプ14とを有している。 【0009】前記製氷部11は、例えばステンレス等を材質とする円筒状の内壁20と、この内壁20よりも適宜大きく形成された円筒状の外壁21との間に、前記冷却ユニット31から導出した蒸発器36が内壁20に接触した状態で螺旋状に巻回されると共に、両壁20,21で画成される空間に断熱材22が充填され、全体として円筒体状に形成されている。そして、この製氷部11の上部に固定された蓋部材23の上面に、ギアボックス24およびモータ25が配設され、該ギアボックス24の駆動軸に連結された回転軸26が、前記蓋部材23を貫通して製氷部11の筒中心に沿って垂直下方へ延出している。この回転軸26には、円形トレー状の散水タンク27と板状の剥離刃29が上下の関係で固定されており、これら散水タンク27および剥離刃29は、前記モータ25の駆動下に回転する回転軸26と共に製氷部11の内壁20内で回転するようになっている。 【0010】前記散水タンク27は、図1に示す如く、円形トレー状の本体27aの側面下部から数本の放水管28が放射状に形成され、各放水管28の先端部が前記内壁20の上縁近傍に臨んでおり、本体27a内に供給された製氷水が夫々の放水管28から該内壁20の内面に向けて放出されるようになっている。また前記製氷部11の下方には、該製氷部11の下端部に沿って延在する環状で樋型を呈する落下受部30が配設され、内壁30の内面を流下する過程で氷結しなかった製氷水を受け止めるようになっている。なお、製氷部11における内壁20の内面と前記剥離刃29の先端部との間は、氷の成長速度を前提としたクリアランスが設定されていると共に、前記散水タンク27の各放水管28と該剥離刃29とは、上下方向に重なり合わないように回転軸26に位置決めされている。 【0011】前記冷却ユニット31は、圧縮機32,凝縮器33,冷媒供給用電磁弁34,膨張弁35および前記蒸発器36等から構成されている。この冷却ユニット31の作用は、周知のように冷媒ガスが、前記圧縮機32で圧縮されて高温,高圧ガスとなり、次いで前記凝縮器33で冷却されて液化し、冷媒供給用電磁弁34および膨張弁35を経て前記蒸発器36に至って低圧液冷媒となる。そして低圧液冷媒は、この蒸発器36において前記内壁20の熱や該内壁20を流下する製氷水の凝固潜熱を奪いながら気化した後、前記圧縮機31へ戻る循環を繰返す。 【0012】前記送水管13は、一端が前記給水タンク12に連結されると共に、他方が前記散水タンク27の上方に臨んでおり、その端部に後述する製氷水供給検知装置(検知手段)40が接続されている。また、前記送水管13の途中に送水ポンプ14が設置され、該送水ポンプ14の運転下に、給水タンク12内の製氷水が散水タンク27内へ供給される。また、製氷部11の下方に配設された前記落下受部30と前記給水タンク12との間に回収管15が配管され、該落下受部30内に受け止められた製氷水を給水タンク12へ回収案内するようになっている。なお、前記給水タンク12にはフロートスイッチ16が装備され、製氷水の貯留量減少に応じて給水管17から適宜水道水を供給して、常に一定量の製氷水を貯留するようになっている。また、給水タンク12内の製氷水が所定量以上に増加した場合には、余剰分はオーバーフロー管18から外部へ排出される。 【0013】第1実施例に係る製氷水供給検知装置40は、図2および図3に示すように、前記蓋部材23の上面に設置されてフロートスイッチ55,57を備えた水位検知タイプが例とされ、前記給水タンク12への給水停止(断水)や前記送水ポンプ14の故障による製氷水の供給状態変化に応じて作動するようになっている。この製氷水供給検知装置40は、円筒状の外側ケース42内に薄肉有底円筒状で縦長の内側ケース43を垂直に嵌挿して形成されるケース本体41の内部に、2基のフロートスイッチ55,57を備えたスイッチ部50を上方から装着して構成されている。 【0014】前記ケース本体41では、前記内側ケース43の底部近傍の側面から外側ケース42の外方へ向けて製氷水用の流入管44が延出形成されると共に、該内側ケース43の上部近傍の側面から外側ケース42の外方へ向けて製氷水用の第1流出管45が延出形成されている。前記流入管44には、前記送水ポンプ14から延在する送水管13の端部が連結され、該送水ポンプ14により送出された前記給水タンク12内の製氷水が、該流入管44を介して内側ケース43内へ流入するようになっている。また前記第1流出管45は、外側ケース42から水平に延出した後に屈曲して垂直下方へ延在し、その下方を指向する開放端が前記散水タンク27における本体27aの上方に臨んでおり、ケース本体41内の製氷水が該第1流出管45を介して散水タンク27内へ放出されるようになっている。 【0015】また、前記内側ケース43の底部近傍の側面から外側ケース42の外方へ向けて製氷水用の第2流出管(副流出管)46が延出形成され、その先端部は前記第1流出管45の垂直部に連結されている。この第2流出管46は、前記第1流出管45と比較するとその内径が約1/3(断面積比で約1/9)程度に設定される一方、該第1流出管45の内径は前記流入管44の内径と略同一に設定されている。従って、流入管44を介してケース本体41内へ流入する製氷水は、前記送水ポンプ14の吐出圧が付加されていることに伴い、該ケース本体41内での水嵩が第1流出管45の流出口45aの開口位置以上まで上昇し、その殆どが該第1流出管45から流出するよう構成されている。 【0016】前記スイッチ部50は、前記ケース本体41の上端面に係着されるフランジ51の下面中央から垂直下方へ支持軸52が垂設されており、前記各フロートスイッチ55,57のフロート56,58は、この支持軸52に移動可能に遊嵌されて個別に上下動することでスイッチのON・OFF作動がなされる。このスイッチ部50は、前記各フロートスイッチ55,57が装着された支持軸52を前記ケース本体41に挿入した状態で、該ケース本体41の上縁部に整合した前記フランジ51をボルト53で固定して装着される。そして、ケース本体41内に収容された各フロートスイッチ55,57は、何れも前記第1流出管45の流出口45aよりも下方に位置しており、供給される製氷水が第1流出管45から流出している供給正常状態では、フロート56,58が支持軸52に沿って上方へ移動して夫々のフロートスイッチ55,57はON状態となる(図2参照)。なお、フランジ51の上面に引出された配線54は、製氷機10の制御装置(図示せず)に接続されている。またフランジ51の下面には、ケース本体41を密閉するパッキン59が配設され、ケース本体41の内部が高圧となった際に水洩れが発生するのを防止するよう構成してある。 【0017】そして、支持軸52の上方に配設されるフロートスイッチ(第1フロートスイッチ)55は、ケース本体41内に停留している製氷水の水嵩変化に対して、前記フロートスイッチ57よりも先に作動する。例えば、前記給水タンク12への給水停止や前記送水ポンプ14の故障により製氷水が送水管13へ送出されなくなった場合には、図4に示すように、先ず第1流出管45から製氷水が流出して該第1流出管45よりも水嵩が低くなる。次いでケース本体41内の製氷水は、少量ずつではあるが前記第2流出管46から流出して、該ケース本体41内の製氷水の水嵩が更に低くなり、フロート56よりも水面が低くなった際には該フロート56が下方へ移動して第1フロートスイッチ55がOFF状態となる。 【0018】また、支持軸52の下方に配設されるフロートスイッチ(第2フロートスイッチ)57は、ケース本体41内の製氷水が略完全に抜出された際に作動する。すなわち、製氷水の供給停止状態が継続した場合には、ケース本体41内に停留していた製氷水は、第2流出管46から排出されて最終的にその水嵩がフロート58よりも低くなるから、該フロート58は下方へ移動して第2フロートスイッチ57がOFF状態となる(図6)。 【0019】 【第1実施例の作用】次に、前述のように構成された第1実施例に係る製氷機の製氷水供給検知装置の作用につき説明する。実施例のドラムタイプ製氷機10は、起動スイッチの投入による製氷運転準備として、先ず前記冷却ユニット31が作動して前記製氷部11の内壁20に対する冷却が開始され、また給水管17を介して前記給水タンク12への給水が開始される。 【0020】そして、前記製氷部11における内壁20の内面が所定温度に冷却されると共に、前記給水タンク12内に所定量の製氷水が貯留されると、製氷運転が開始される。すなわち、前記モータ25が起動制御されることにより、前記散水タンク27および剥離刃29が所定速度で回転する一方、前記送水ポンプ14が起動制御されることにより、給水タンク12内の製氷水が送水管13を介して前記製氷水供給検知装置40を通過した後に散水タンク27内へ供給される。そして、散水タンク27に供給された製氷水は、該散水タンク27の各放水管28から製氷部11の内壁20へ放出され、該内壁20の内面を流下する過程で冷却されて一部が氷結して付着する。そして、内壁20の内面に付着形成された氷が前記剥離刃29と内壁20とのクリアランス量より厚く成長すると、回転する該剥離刃29で削り取られて図示しない氷貯留部に落下収容される。なお氷結しなかった製氷水は、前記落下受部30で受け止められた後、前記回収管15を介して前記給水タンク12に回収される。 【0021】製氷水の供給正常状態における第1実施例の製氷水供給検知装置40では、図2に示すように、前記送水管13から流入管44を介してケース本体41内へ流入した製氷水は、前記送水ポンプ14の吐出圧が付加されていることに伴い、該ケース本体41内での水嵩が第1流出管45の流出口45aの開口位置以上まで上昇し、その殆どが該第1流出管45から流出している。これにより、第1フロートスイッチ55および第2フロートスイッチ57では、何れのフロート56,58も支持軸52に沿って上方へ移動されてON状態となっている。すなわち実施例のドラムタイプ製氷機10では、製氷水供給検知装置40の各フロートスイッチ55,57がON状態となっていることに伴って製氷運転が継続される。 【0022】そして、例えば図示しない水道水を供給するための給水ポンプの故障や断水等により給水管17からの給水が停止した場合には、製氷運転が継続されて製氷部11での製氷が進行することにより、給水タンク12内に貯留された製氷水が徐々に減少し、この給水停止状態が長時間に亘った場合には製氷水が殆どなくなる。従って、前記送水ポンプ14が正常に運転していたとしても、送水管13を介して製氷水供給検知装置40へ供給される製氷水がなくなるから、該製氷水供給検知装置40のケース本体41内に停留する製氷水の水嵩が減り、第1フロートスイッチ55のフロート56が下方へ移動して該スイッチ55がOFF状態となる(図5)。これにより、第1フロートスイッチ55からの信号が図示しない制御装置へ出力されて製氷機10の製氷運転が中止され、無負荷運転による冷却ユニット31および送水ポンプ14の故障が未然に回避される。 【0023】また、前記送水ポンプ14が故障した場合には、前記給水タンク12内に相当量の製氷水が貯留されていたとしても、送水管13を介して製氷水供給検知装置40へ製氷水が供給されなくなるから、該製氷水供給検知装置40のケース本体41内に停留する製氷水の水嵩が減り、第1フロートスイッチ55のフロート56が下方へ移動して該スイッチ55がOFF状態となる(図5)。これにより、第1フロートスイッチ55からの信号が図示しない制御装置へ出力されて製氷機10の製氷運転が中止され、無負荷運転による該冷却ユニット31の故障が未然に回避される。 【0024】このように第1実施例に係る製氷水供給検知装置40は、第1フロートスイッチ55を有する水位検知タイプとして、送水管13を介して供給される製氷水の減少によるケース本体41内の水嵩減少を前記第1フロートスイッチ55で検出するよう構成したことにより、給水停止による製氷水の供給異常と、送水ポンプ14の故障による製氷水の供給異常との何れにも対応し得るようになっている。従って、図11に示した従来のドラムタイプ製氷機10における課題点、すなわち送水ポンプ14の故障による製氷機10の保護を好適になし得る。しかも、給水停止による製氷水の供給異常をも検知し得るから、給水停止を検知するために給水管17の途中に装備した水圧検知装置90が不要となり、コスト低減を図ることができる。 【0025】 【第2実施例】図7および図8は、本発明の第2実施例に係る製氷水供給検知装置を断面状態で示すものであって、この第2実施例の製氷水供給検知装置(検知手段)60は、前記第1実施例の製氷水供給検知装置40と同様に、フロートスイッチを備えた水位検知タイプが例とされている。この製氷水供給検知装置60は、円筒状の外側ケース62内に薄肉有底円筒状で縦長の内側ケース63を垂直に嵌挿して形成されるケース本体61に、1個のフロートスイッチ70を備えたスイッチ部66を上方から装着して構成されている。なおドラムタイプ製氷機10自体は、基本的に同一であるのでその説明は省略する。 【0026】前記ケース本体61は、前記内側ケース63の底部近傍の側面から外側ケース62の外方へ向けて製氷水用の流入管64が延出形成されると共に、該内側ケース63の上下略中央の側面から外側ケース62の外方へ向けて製氷水用の流出管65が延出形成されている。前記流入管64には、前記送水ポンプ14から延在する送水管13の端部が連結され、該送水ポンプ14により送出された前記給水タンク12内の製氷水が、該流入管64を介してケース本体61内へ流入するようになっている。また流出管65は、外側ケース62から水平に延出した後に屈曲して垂直下方へ延在し、その下方を指向する開放端が前記散水タンク27における本体27aの上方に臨んでおり、内側ケース63内の製氷水が該流出管65を介して散水タンク27内へ放出されるようになっている。 【0027】前記スイッチ部66は、前記ケース本体61の上端面に係着されるフランジ67の下面中央から垂直下方へ支持軸68が垂設されており、前記フロートスイッチ70は、この支持軸68に移動自在に遊嵌されて上下動することでスイッチのON・OFF作動がなされる。このようなスイッチ部66は、前記フロートスイッチ70を装着した支持軸68を前記ケース本体61に挿入した状態で、該ケース本体61の上縁部に整合した前記フランジ67をボルト69で固定して装着される。そして、ケース本体61内に収容されたフロートスイッチ70は、前記流出管65の流出口65aよりも上方に位置しており、製氷水の供給正常状態では、前記送水ポンプ14の吐出圧によって製氷水の水嵩がケース本体61内の上部付近まで増すので、フロート71が支持軸68に沿って上方へ移動してフロートスイッチ70がON状態となる(図7参照)。なおフランジ67の下面には、ケース本体61を密閉するパッキン72が配設され、ケース本体61の内部が高圧となった際に水洩れが発生するのを防止するよう構成してある。 【0028】そして前記フロートスイッチ70は、ケース本体61内に停留している製氷水の水嵩変化に応じて作動する。例えば、前記給水タンク12への給水停止や前記送水ポンプ14の故障により製氷水が送水管13へ送出されなくなった場合には、図8に示すように、流出管65から製氷水が流出して該流出管65の流出口65aの開口位置以下に水嵩が減る。これにより、製氷水の水面がフロートスイッチ70よりも低くなるから、フロート71が下方へ移動して該フロートスイッチ70はOFF状態となる。 【0029】 【第2実施例の作用】次に、第2実施例に係る製氷水供給検知装置の作用につき、以下に説明する。製氷水の供給正常状態における第2実施例の製氷水供給検知装置60では、図7に示すように、前記送水管13から流入管64を介してケース本体61内へ流入した製氷水は、前記送水ポンプ14の吐出圧が該製氷水に付加されていることに伴い、該ケース本体61内の上部付近まで水嵩が増して流出管65から流出するようになる。これによりフロートスイッチ70は、フロート71が支持軸68に沿って上方へ移動してON状態となっている。すなわち製氷機10では、製氷水供給検知装置60のフロートスイッチ70がON状態となっていることに伴って製氷運転が継続される。 【0030】そして、前記給水管17からの給水が停止した場合には、製氷水供給検知装置60のケース本体61内に停留する製氷水の水嵩が減り、フロートスイッチ70のフロート71が下方へ移動して該スイッチ70がOFF状態となる(図8)。これにより、フロートスイッチ70からの信号が図示しない制御装置へ出力されて製氷機10の製氷運転が中止され、無負荷運転による冷却ユニット31および送水ポンプ14の故障が未然に回避される。 【0031】また前記送水ポンプ14が故障した場合には、送水管13を介して製氷水供給検知装置60へ製氷水が供給されなくなるから、該製氷水供給検知装置60のケース本体61内に停留する製氷水の水嵩が減り、フロートスイッチ70のフロート71が下方へ移動して該スイッチ70がOFF状態となる(図8)。これにより、フロートスイッチ70からの信号が図示しない制御装置へ出力されて製氷機10の運転が中止され、無負荷運転による冷却ユニット31の故障が未然に回避される。 【0032】このように第2実施例に係る製氷水供給検知装置60は、フロートスイッチ70を有する水位検知タイプとして、送水管13を介して供給される製氷水の減少によるケース本体61内の水嵩減少を前記フロートスイッチ70で検出するよう構成したことにより、給水停止による製氷水の供給異常と、送水ポンプ14の故障による製氷水の供給異常との何れにも対応し得るようになっている。従って、図11に示した従来のドラムタイプ製氷機10における課題点、すなわち送水ポンプ14の故障による製氷機10の保護を好適になし得る。しかも、給水停止による製氷水の供給異常をも検知し得るから、給水停止を検知するために給水管17の途中に装備した水圧検知装置90が不要となり、コスト低減を図ることができる。 【0033】 【第3実施例】図9および図10は、本発明の第3実施例に係る製氷水供給検知装置を示すものであって、この第3実施例の製氷水供給検知装置(検知手段)80は、前記第1実施例および第2実施例に例示した水位検知タイプとは異なる流量検知タイプが例とされている。この製氷水供給検知装置80は、図10に略示するように、内部に流路82を形成した円筒状の本体81と、前記流路82に臨んで本体81に配設されて該流路82内を通過する製氷水の流量を測定する流量センサ83と、この流量センサ83の測定結果に基づく電気信号を図示しない制御装置へ出力する信号出力部84とを備えている。この信号出力部84では、予め入力設定した基準数値と前記流量センサ83による測定数値とを比較して電気信号の出力制御をなすもので、例えば製氷水の流量が基準数値以上であれば電気信号を出力しないように設定し、流量が基準数値以下になった際に電気信号を出力するよう設定し得るようになっている。そして、前記流路82の入口側に送水管13が連結され、また該流路82の出口側には前記散水タンク27における本体27aの上方に開放端を臨ませた流出管85が連結されて、前記送水ポンプ14により送出された前記給水タンク12内の製氷水が、該流入管64、製氷水供給検知装置80および流出管85を介して本体27aに放出されるよう構成してある。 【0034】 【第3実施例の作用】次に、第3実施例に係る製氷水供給検知装置の作用につき、以下に説明する。製氷水の供給正常状態における第3実施例の製氷水供給検知装置80では、図10に示すように、前記信号出力部84に入力設定された基準数値を、供給正常状態における製氷水の流量よりも小さくしてある。従って、製氷水の供給正常状態では、前記信号出力部84からは電気信号が出力されないので製氷運転が継続される。 【0035】そして、前記給水管17からの給水が停止した場合には、送水ポンプ14から送水管13を介して本体81の流路82内へ流入する製氷水の流量が減少することに伴い、流量センサ83による測定結果が信号出力部84に入力設定された基準数値を下回る。これにより、信号出力部84から図示しない制御装置へ信号が出力されて製氷機10の製氷運転が中止され、無負荷運転による冷却ユニット31および送水ポンプ14の故障が未然に回避される。 【0036】また前記送水ポンプ14が故障した場合も、送水管13を介して製氷水供給検知装置80へ製氷水が供給されなくなるから、流量センサ83による測定結果が信号出力部84での基準数値を下回る。これにより、信号出力部84から図示しない制御装置へ信号が出力されて製氷機10の製氷運転が中止され、無負荷運転による冷却ユニット31の故障が未然に回避される。 【0037】このように第3実施例に係る製氷水供給検知装置80は、流量センサ83を有する流量検知タイプとして、送水管13を介して供給される製氷水の減少による流路82内の流量減少を前記流量センサ83で検出するようになっているので、給水停止による製氷水の供給異常と、送水ポンプ14の故障による製氷水の供給異常との何れにも対応し得る。従って、図11に示した従来のドラムタイプ製氷機10における課題点、すなわち送水ポンプ14の故障による製氷機10の保護を好適になし得る。しかも、給水停止による製氷水の供給異常をも検知し得るから、給水管17の途中に装備した水圧検知装置90が不要となり、コスト低減を図ることができる。なお、流量検知タイプの製氷水供給検知装置80では、製氷水の供給異常を検出する流量に幅を設定することができるから、一時的に製氷水の供給量が減った場合に、直に製氷機10が中止されるのを防止し得る。 【0038】なお前記各実施例では、ドラムタイプ製氷機10に製氷水供給検知装置40,60,80を実施した場合を例示したが、本発明では、対象とする製氷機はこれに限定されるものではなく、様々なタイプの製氷機に応用し得るものである。また各実施例のフロートスイッチは、フロートが上方へ移動した際にON状態となり、下方へ移動した際にOFF状態となる設定の場合で説明したが、逆にフロートが上方へ移動した際にOFF状態となり、下方へ移動した際にON状態となるよう設定したものであってもよい。 【0039】 【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係る製氷機の製氷水供給検知装置によれば、製氷水を製氷部に供給する送水管の送水ポンプと製氷部との間に、該送水管内を流通する製氷水の供給状態変化に応じて作動する検知手段を設けたことにより、給水停止による製氷水の供給異常と、送水ポンプの故障による製氷水の供給異常との何れにも対応することができる。従って、従来の製氷機における課題点、すなわち、送水ポンプの故障に対する製氷機の保護をも好適になし得る利点がある。しかも本発明の製氷水供給検知装置では、給水停止による供給異常をも検知し得るから、給水管の途中に装備した従来の水圧検知装置が不要となり、コスト低減を可能とする等の有益な効果を奏する。 【0040】そして、フロートスイッチを有する水位検知タイプの製氷水供給検知装置では、送水管を介して供給される製氷水の減少によるケース本体内の水嵩減少を前記フロートスイッチで検出するよう構成することにより、給水停止による製氷水の供給異常や送水ポンプの故障による製氷水の供給異常を好適に検知することができる。 【0041】また流量センサを有する流量検知タイプの製氷水供給検知装置では、送水管を介して供給される製氷水の減少による流路内の流量減少を前記流量センサで検出するよう構成することにより、給水停止による製氷水の供給異常や送水ポンプの故障による製氷水の供給異常を好適に検知することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000194893 【氏名又は名称】ホシザキ電機株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年1月19日(1999.1.19) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100076048 【弁理士】 【氏名又は名称】山本 喜幾
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| 【公開番号】 |
特開2000−205718(P2000−205718A) |
| 【公開日】 |
平成12年7月28日(2000.7.28) |
| 【出願番号】 |
特願平11−10884 |
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