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【発明の名称】 貯氷庫における貯氷検知装置
【発明者】 【氏名】施野 勝

【氏名】本田 剛

【要約】 【課題】検知板だけでなく、この検知板を支持するスライドレバーも異なる位置に簡単に着脱可能であり、スライドレバーの洗浄及び最大貯氷量の変更を可能とした貯氷検知装置を提供する。

【解決手段】貯氷検知装置20は、貯氷庫内の角氷により押圧される位置に配設される検知板60と、該検知板を着脱自在に垂下支持する可撓性のスライドレバー50と、このスライドレバーを支持すると共に、貯氷庫に間接的又は直接的に回動自在に支持される回動レバー40とを備える。該回動レバーによりオン・オフされる位置には貯氷スイッチ33が配設される。スライドレバー及び回動レバーは突部52c及び貫通穴42の係合により互いに着脱自在に嵌合式に結合されており、また、貫通穴は上下方向に複数設けられていて、回動レバーに関するスライドレバーの高さ、即ち貯氷検知レベルを変更可能となっている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 貯氷庫内に所定貯氷レベルまで漸増的に貯留される角氷のための貯氷検知装置であって、前記貯氷庫内の角氷の増加に伴って該角氷により押圧される位置に配設される検知板と、該検知板を着脱自在に垂下支持する可撓性の第1支持部材と、該第1支持部材を支持すると共に、前記貯氷庫に間接的又は直接的に回動自在に支持される第2支持部材と、該第2支持部材によりオン・オフされる位置に配設されるスイッチ手段とを備え、前記第1支持部材及び前記第2支持部材は結合手段により互いに着脱自在に嵌合式に結合されている、貯氷庫における貯氷検知装置。
【請求項2】 前記結合手段は、前記第1支持部材及び前記第2支持部材のうちの一方の各側壁に縦方向に整列して形成された複数の凹部と、前記第1支持部材及び前記第2支持部材のうちの他方の各側壁に形成された突部とからなり、前記突部が前記複数の凹部のうちのいずれかに選択的に嵌合して前記所定貯氷レベルを変更可能とした、請求項1に記載の貯氷検知装置。
【請求項3】 前記第1支持部材は、前記検知板を支持する本体部と、該本体部から垂直に延び、先端部側方に前記突部が横向きに形成された1対の可撓性のアームとを備え、前記第2支持部材は、前記スイッチ手段をオン・オフ作動する頭部と、前記第1支持部材の前記アームを受け入れると共に、前記凹部が各側壁に形成された断面コ字形の胴部とを備え、該胴部の各側壁先端部には、前記アームの先端部と係合しうる突条が長手方向に設けられている請求項2に記載の貯氷検知装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製氷機に設けられる貯氷庫に関し、特に該貯氷庫内の貯氷量を検知するための貯氷検知装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、製氷機においては、箱型本体の内部に製氷部及び貯氷庫等が設けられていて、製氷部で生成された氷粒もしくは角氷(以下、角氷という)を貯氷庫内に落下させ、該角氷を山形に堆積貯留するようになっている。そして、角氷の使用量よりも生成量の方が多くなると貯氷庫内の貯留量が漸増的に徐々に増してくるため、貯氷庫内には貯氷検知装置が設けられていて、角氷の貯留量があるレベルになると、これを貯氷検知装置が検知して製氷部の製氷運転を禁止するようになっている。
【0003】図5及び図6はそのような従来の製氷機の貯氷庫内に設けられた貯氷検知装置の代表例を概念的に示している(実公昭62―14547号公報参照)。図5において、貯氷検知装置10は、箱型に形成された貯氷庫1の天板1aに取り付けられた取付部11と、この取付部11に支持軸12により回動自在に支持された回動レバー13とを備えている。この支持軸12は、取付部11の対向する側壁にしっかり止められ、回動レバー13が簡単には外れないようになっている。また、中空の取付部11内には作動子14を有するマイクロスイッチ15が配設されていて、該作動子14は、回動レバー13の頭部もしくは基端部13aの回動範囲内に延びている。取付部11の下側にある開口11aは、回動レバー13の頭部13aの回動を許容する十分な大きさがある。一方、回動レバー13の下端部13bは二又状に形成されていて、該下端部13bの短い方のアームに形成された図示しない受け穴もしくは凹部に検知板16の上端のフック部16aが揺動自在に緩く嵌合している。
【0004】かかる貯氷検知装置10を備えた製氷機1において、製氷部6の製氷運転に伴い、生成された角氷2は、製氷機1の貯氷庫3内に徐々に山形に堆積し、角氷2の山は次第に大きく高くなる。やがて山の斜面が垂下した検知板16の下端に触れるようになるが、この段階では未だ製氷部6の制御回路(図示せず)は製氷運転可能な状態である。しかし、更に山が成長して検知板16が押され、一緒に回動レバー13も回動するようになると、図5に実線で示すほぼ垂直の復帰位置にあった回動レバー13が鎖線で示す傾斜した貯氷検知位置に移動する。その結果、回動レバー13の基端部13aがマイクロスイッチ15の作動子14を押圧し、かくして貯氷検知装置10は貯氷庫3内の角氷2が規定貯留量に達したことを検知する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述したように製氷機の運転を長期にわたり続けていると、貯氷庫3の内壁面は勿論のこと、回動レバー13も検知板16にも汚れが付着してくるため、定期的に洗浄し清浄に保つ必要があるにも拘わらず、検知板16の次に氷に近い位置にある回動レバー13については、支持軸12により確り取付部11に固定されているため、簡単には取り外すことができず、非常に掃除が面倒であった。
【0006】また、上述のように貯氷検知装置10が貯氷庫3の満氷を検知した際の角氷2の山の大きさは、検知の都度ほぼ同じであるから、貯氷庫3の規定貯留量は氷の使用量の多少に拘らず常に一定である。従って、例えば氷の使用量が少ないときでも最大貯留量を制限することができず、電気代及び水道代のコストアップになり、逆に一時的に使用量が多くなることが予測される場合には、製氷機の製氷能力は十分であるにも拘らず貯氷量の不足になる。従って、本発明の主たる目的は、検知板だけでなく、この検知板を支持する部材も簡単に着脱可能である貯氷庫の貯氷検知装置を提供することである。また、本発明の別の目的は、この貯氷庫において、最大貯氷量の変更が可能な貯氷検知装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するため、請求項1に記載の本発明によると、貯氷庫内に所定貯氷レベルまで漸増的に貯留される角氷のための貯氷検知装置は、前記貯氷庫内の角氷の増加に伴って該角氷により押圧される位置に配設される検知板と、該検知板を着脱自在に垂下支持する可撓性の第1支持部材と、該第1支持部材を支持すると共に、前記貯氷庫に間接的又は直接的に回動自在に支持される第2支持部材と、該第2支持部材によりオン・オフされる位置に配設されるスイッチ手段とを備え、前記第1支持部材及び前記第2支持部材は結合手段により互いに着脱自在に嵌合式に結合されている。
【0008】請求項2に記載の本発明によると、この貯氷検知装置において、前記結合手段は、前記第1支持部材及び前記第2支持部材のうちの一方の各側壁に縦方向に整列して形成された複数の凹部と、前記第1支持部材及び前記第2支持部材のうちの他方の各側壁に形成された突部とからなり、前記突部が前記複数の凹部のうちのいずれかに選択的に嵌合して前記所定貯氷レベルを変更可能としている。請求項3に記載の本発明によると、前記第1支持部材は、前記検知板を支持する本体部と、該本体部から垂直に延び、先端部側方に前記突部が横向きに形成された1対の可撓性のアームとを備え、前記第2支持部材は、前記スイッチ手段をオン・オフ作動する頭部と、前記第1支持部材の前記アームを受け入れると共に、前記凹部が各側壁に形成された断面コ字形の胴部とを備え、該胴部の各側壁先端部には、前記アームの先端部と係合しうる突条が長手方向に設けられている。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照して、本発明の好適な実施の形態について説明するが、図中、同一符号は同一又は対応部分を示すものとする。また、本発明は、以下の説明から分かるように、この実施形態に限定されるものではなく、種々の改変が可能である。
【0010】図1の(a)及び(b)は、本発明の好適な実施形態に係る貯氷検知装置20を備えた製氷機1の一例を示すもので、該製氷機1は、図5に示したものと同様に噴水式と称されるものである。この製氷機の構造自体は周知のものでよいので、簡単に説明すると、貯氷庫3と共通の空間内に配設された傾動式の製氷部6を備えるものである。該製氷部6は、支軸4により傾動自在に支持された水皿本体5と、下向きに開口した多数の角形セルを有する図示しない冷却器とを備え、水皿本体5は、下側の製氷水タンク5aと、このタンク内の製氷水を揚水する循環ポンプ5bと、該循環ポンプ5bから製氷水の供給を受けて前述したセル内に下側から噴水する水皿5cとを有する。
【0011】製氷機1の製氷運転中には、水皿本体5は、水平状態に保持されていて水皿5cの上面が冷却器のセルを塞いでいる。この状態で、循環ポンプ5bが駆動され、製氷水は水皿5cを介して各セル内に循環供給される。各セルは図示しない冷却器の冷却管により冷却されているため、該セル内に噴水された製氷水も徐々に冷却され、やがてセル内で凍結し、成長して氷となる。これが所定の大きさになるような時点になると、製氷機1は除氷運転に入り、各セル内の氷を離氷させるために冷却器の冷却管にホットガスが供給されて冷却器のセルを加温し、水皿本体5が図4に示す傾斜状態に駆動され、水皿5cはセルの開口を開放する。従って、セルが十分に加温されて氷がセルから離れ水皿5cの上に落下すると、水皿上を滑落して、角氷2として貯氷庫3内に貯留される。このようにして、貯氷庫3内に図4に示すように角氷2が山積みとなって貯留される。
【0012】製氷部6について簡単に説明したが、本発明に係る貯氷検知装置20が適用される製氷機は、勿論、上述したような製氷部を有するものに限定されるものではない。例えば、製氷機は、製氷部が垂直に配設された製氷板からなり、その製氷面に水を流す流下式製氷機でもよいし、製氷水を入れた製氷筒内でオーガを連続回転させて、製氷筒内面に成長した氷層を掻き取り、最終的に粒氷もしくは角氷とするオーガ式製氷機でもよく、要は、粒状もしくは角形の氷を製造して貯氷庫に貯留する形式のものならよい。また、実施形態では製氷部6が貯氷庫3と同一空間内に配置されているが、製氷部と貯氷庫とは仕切板により仕切られていてもよく(特開平10−103830号公報参照)、また、離間した製氷部と貯氷庫とが別個の箱体に配置されているものでもよい。
【0013】以上のように貯氷庫3内に貯留された角氷の規定貯留量が本発明による貯氷検知装置20により検知される。再び図1において、この貯氷検知装置20は、壁体もしくは天板1aに取り付けられる取付部30と、この取付部30により回動自在に支持され垂下する回動レバー(第2支持部材)40と、該回動レバー40に関して摺動かつ着脱可能のスライドレバー(第1支持部材)50と、該スライドレバー50の下端に緩く嵌合した検知板60とを備える。検知板60は、図5に示した従来のものと同様でよく、また、同様の仕方でスライドレバー50の下端に支持される。かかる貯氷検知装置20の一実施形態が図2に詳細に示されている。
【0014】図2において、取付部30は、ブロック状の本体31と、該本体31の側方に形成された凹部32に収容される貯氷スイッチ(スイッチ手段)33とを備え、収容された貯氷スイッチ33は、カバー34に形成された爪部34aが凹部32を画成する本体壁に形成された対応の受け穴31aにクリック式に嵌合することにより、該凹部32にぴったり収納されるようになっている。通常のマイクロスイッチでよい貯氷スイッチ33は、作動子33aと電気引出し線33bとを有し、後述するように作動子33aが貯氷検知の際に作動されオフになると、貯氷検知信号を電気引出し線33bを介して運転制御回路(図示せず)に送るようになっている。
【0015】凹部32はその底部が開放しており、この開放部に、回動レバー40の頭部40aを受け入れる。受け入れた回動レバー40を回動自在に支持するために、図2から了解されるように、該開放部を画成する取付部30の壁体には、該開放部を挟んで対峙する1対(図には1個のみを示す)の受け穴35が形成されており、該受け穴35に、回動レバー40の頭部40aに設けた対応の凸部41が緩く嵌合するようになっている。なお、この取付部30において、符号36は、製氷機の壁体に該取付部30を取り付けるネジのような締結具(図示せず)のための貫通穴であり、符号37は、貯氷スイッチ33の位置決めピンであり、符号38は、該ピン37を受け入れる位置決め穴である。
【0016】次に、同様に図2において、回動レバー40は、全体的に横断面がほぼコ字状に形成されていて、上述の頭部40aに続く首部40bと、該首部に続く胴部40cとを有する。コ字状横断面の胴部40cは、その各側壁に、上記スライドレバー50を着脱自在に且つ調節自在に結合するための結合手段として、適宜の形状の複数(実施形態では3個)の貫通穴(凹部)42が縦方向に離間して対称的に配設されている。また、胴部40cの各側壁には、図4に最も良く示すように、その先端部の縁に沿って適宜の高さの突条40dが設けられている。実施形態では、同じ側の側壁にある貫通穴42は、その直径より小さい幅を有する直線状のスロット43により互いに連通しており、後述するように、スライドレバー50は貫通穴から貫通穴へと該スロット43を通り摺動可能となっている。なお、このスロット43は、実施形態では胴部40cの各側壁の内面にのみ形成された断面半円形の溝であるが、外面まで貫通していてもよいし、その他の断面形状でもよい。
【0017】次に、上述した回動レバー40の所望位置にスライドレバー50が嵌合する。このスライドレバー50は、検知板60を支持するほぼ輪状の本体部51と、該本体部51から上方に延びるスライド部52とからなり、スライド部52は、回動レバー40のコ字形胴部40c内に収まる大きさに形成されている。また、スライド部52は、比較的に肉薄の2本のアーム52a,52aからなるため可撓性を有しており、各アームの先端部即ち手首部分52bは図示のように横方向外側に広がっている。更に、各手首部分52bの外側面には、前述の貫通穴42と協動して結合手段を構成する突部52cが形成されている。この突部52cは、先端の小径部分と基端の大径部分とからなり、好適には、小径部分は回動レバーの胴部に形成されたスロット43の断面形状を補完するほぼ半球状であり、大径部分は回動レバーの胴部に形成された貫通穴42に具合良く入る形状である。そして、スライドレバー50は、その突部52cを回動レバー40の貫通穴42に挿入して、回動レバー40により支持される。
【0018】スライドレバー50の本体部51は、相対的に大形の競技用トラック状の環状大径部分51aと、相対的に小形のほぼ同様の形状の環状小径部分51bとからなり、大径部分51aの付け根部はスライドレバーに強度を与えるため、衣紋掛け状に堅固に製作されている。そして、小径部分51bに検知板60が保持される。即ち、検知板60は、小径部分51bに係合するフック部61を有し、図1に示すようにスライドレバー50により支持される。この検知板60の図2において左側の正面側(角氷の山に面する側)は、角氷の圧力を受ける受圧部62となっている。
【0019】次に、以上のように構成された本発明の実施形態に係る貯氷検知装置の動作について図を参照して説明する。図1において、前述したように貯氷庫3内に角氷2が溜まり、その山が大きく成長すると、垂下していた検知板60の受圧部62に最初にあたりこれを傾斜させる。そして更に山が大きくなり予定の貯氷検知レベルもしくは貯氷量に達すると、検知板60の背部がスライドレバー50の大径部分51を押し、その結果、スライドレバー50と共に回動レバー40も一体となって押され、図1の(a)又は(b)に示す状態に回動する。
【0020】従って、回動レバー40の頭部40aにより貯氷スイッチ33の作動子33aが押されて該貯氷スイッチ33が作動し、図示しない運転制御回路を介して製氷部6の製氷運転を停止もしくは禁止する。貯氷庫3内の角氷2が使用されて山が崩れると、検知板60、スライドレバー50、回動レバー40が自重により元の位置に復帰して、貯氷スイッチ33はオンとなり、上記運転制御回路は製氷部6の製氷運転を可能にする状態になる。
【0021】角氷2の使用量が少ないときに、図1の(a)に示す貯氷検知レベルAに達するまで角氷2を製造することは、少なくともそれだけ製氷に要する電気代及び水道代が上昇することになり無駄である。従って、そのような場合には、貯氷検知レベルを図1の(b)に示す位置Bまで上げればよい。即ち、図2に良く示されているスライドレバー50のスライド部52をその両アーム52aの間隔が狭くなる方向に圧縮して、各アーム52aの先端部にある突部52cの大径端部を回動レバー40の胴部40cに形成された貫通穴42から脱出させ、そして好ましくは各アーム52aの先端部にある突部52cの小径端部を回動レバー40の胴部40cに形成された貫通穴42に残した状態でスライドレバー50を下方に引くと、該スライドレバー50は、その突部52cの小径端部をスロット43に係合させて、下方にスライドし、該小径端部を所望の貫通穴、この実施形態では最下位の貫通穴42に図1の(b)に示すように嵌合させる。これにより検知板60及びスライドレバー50が全体的に下方にスライドして、それだけ貯氷検知レベルが下がり設定貯氷量が低下する。逆に、角氷使用量の増加が予測される場合には、上述の操作とは逆の手順で貯氷検知レベルを上昇させればよい。
【0022】以上の説明から了解されるように、角氷に接触する貯氷検知装置の検知板60は図5に示した従来のものと同様の仕方でスライドレバー50に引っ掛けられているだけであるから、その脱着は比較的に容易である。また、この検知板60を直接支持するスライドレバー50も角氷2の山に近い位置にあるため、清潔にしておくように頻繁に洗浄したい部材である。しかも、スライドレバー50は、製氷機1の図示しない扉を開閉して小形スコップにより角氷2を取り出す際に、このスコップによりその表面が傷つけられたり、折れたりする可能性のある部材である。従って、スライドレバー50は、洗浄や交換のため容易に取り外しうることが必要である。本発明によれば、スライドレバー50の取り外しは、好適には次の手順で行われる。
【0023】図2において(ただし、貯氷検知装置を構成する全部材は所定位置に組み付けられているものとする)、片方の手で回動レバー40を押さえ、別の手でスライドレバー50をそのスライド部52が回動レバー40の胴部40cから離間する方向(図1及び2において時計方向)に押し、回動レバー40に関してスライドレバー50を回動させようとする方向の力を加える。従って、スライド部52の手首部分52bにある突部52cは、回動レバー40の胴部40cの各側壁に設けられた突条40dに係合するため、スライドレバー50は上記突部52cを支点として回動しようとする。その結果、スライドレバー50の可撓性の各アーム52aが図4に示すように捩じれ、手首部分52bにある突部52cが回動レバー40の貫通穴42から抜け出る。これによりスライドレバー50は簡単に回動レバー40から取り外される。なお、回動レバー40へのスライドレバー50の取り付けと逆の手順で取り外しを行ってもよいが、その場合には、回動レバー40の真下にスライドレバー50を引き抜くことが必要であるため、貯氷庫3内に角氷2が貯留されているようなときには、該角氷2を除去しなければならないため、スライドレバー50を上述のように回動させて取り外す方式が好ましい。
【0024】以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は、その精神及び範囲から逸脱することなく様々に改変可能であり、以下にその一例について簡単に説明する。
1)スライドレバー50の突部52cの形状は、回動レバー40に関するスライドレバー50の回動、着脱、そして好ましくは摺動を可能にするものならよく、回動レバー40の貫通穴42からのスライドレバー50の突部52cの抜け易さの点から、例えば台形状の断面を有するものでもよい。
2)スライドレバー50の突部52cが回動レバー40に関して摺動もしくはスライド可能である必要はない。換言すれば、回動レバー40の貫通穴42間のスロット43は省略してもよい。
3)回動レバー40の貫通穴42の個数及び間隔は、所望される貯氷検知レベルに合わせて適宜に決定される。
4)実施形態ではスライドレバー50のアーム52aが回動レバー40の胴部40cの内部に入っているが、胴部40cの側壁をアームで側方から挟むように構成してもよい。その場合、アーム52aの突部52cは、手首部分52bの内面に形成される。また、この場合、各アーム52aに複数の凹部を整列して形成し、この凹部に嵌合する突部を回動レバー40の胴部40cに形成してもよい。
5)実施形態では、取付部30の中にスイッチ手段であるマイクロスイッチ33を内臓して回動レバー40の頭部により同マイクロスイッチ33のオン・オフを行っているが、マイクロスイッチは貯氷庫内壁に直接取り付けてもよく、その場合には、回動レバー40も貯氷庫内壁に回動自在に装着すればよく、取付部30を実質的に省略しうる。
6)スイッチ手段はマイクロスイッチではなく例えば光電式のような近接スイッチとしてもよい。
7)本発明は、角氷だけでなく、粒状の物体の貯留量を検知するために適用可能である。
【0025】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の本発明による貯氷検知装置では、第1支持部材であるスライドレバーは第2支持部材である回動レバーに関して着脱自在であるから、角氷に接触する検知板だけでなく、この検知板を支持するスライドレバーも着脱可能となり、容易に洗浄できる。
【0026】また、請求項2に記載の本発明によれば、上述した貯氷検知装置において、スライドレバーを回動レバーに関して異なる高さの位置に選択的に嵌合させられるので、貯氷庫内の角氷の最大貯留量を使用量に応じて適宜変更可能であり、電気代、水道代の節約になる。
【0027】更に、請求項3に記載の本発明によれば、スライドレバーの回動時に、スライドレバーのアームの先端部が回動レバーの胴部側壁の先端部に設けた突条に係合可能であるため、スライドレバーの回動時に、その回動支点は、スライドレバーのアーム先端部にある突部ではなく、回動レバーの突条と係合する部分となるので、所定の力が加えられるとスライドレバーは捩じれながら変形し、その結果容易にスライドレバーの突部を貫通穴から脱出させ、スライドレバーの取り外しが非常に簡単になる。
【出願人】 【識別番号】000194893
【氏名又は名称】ホシザキ電機株式会社
【出願日】 平成10年12月25日(1998.12.25)
【代理人】 【識別番号】100057874
【弁理士】
【氏名又は名称】曾我 道照 (外6名)
【公開番号】 特開2000−193353(P2000−193353A)
【公開日】 平成12年7月14日(2000.7.14)
【出願番号】 特願平10−370133