| 【発明の名称】 |
製氷機 |
| 【発明者】 |
【氏名】土川 浩司
【氏名】猪狩 英之
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| 【要約】 |
【課題】貯氷庫内の貯氷量の把握や、製氷機の異常を検出可能とするために貯氷庫内の貯氷量を算出できるようにした製氷機を提供する。【解決手段】 製氷用水を冷却して氷を生成する製氷装置1と、貯氷庫18と、貯氷スイッチ19と、貯氷スイッチ19がオンした場合に製氷運転を停止し、貯氷スイッチ19がオフした場合に製氷運転を再開する運転制御装置と、貯氷スイッチ19オンする毎に、該オン設定値に対応する所定の満杯氷量値QFを貯氷量QTとしてリセットし、このリセットされた貯氷量QTから、氷放出時に単位時間当たりの放出量QRを減算するとともに、製氷運転時に単位時間当たりの製氷量QMを加算することにより、貯氷庫18内の貯氷量QTを算出する貯氷量演算処理手段とを具備する。
【解決手段】製氷用水を冷却して氷を生成する製氷装置1と、貯氷庫18と、貯氷スイッチ19と、貯氷スイッチ19がオンした場合に製氷運転を停止し、貯氷スイッチ19がオフした場合に製氷運転を再開する運転制御装置と、貯氷スイッチ19オンする毎に、該オン設定値に対応する所定の満杯氷量値QFを貯氷量QTとしてリセットし、このリセットされた貯氷量QTから、氷放出時に単位時間当たりの放出量QRを減算するとともに、製氷運転時に単位時間当たりの製氷量QMを加算することにより、貯氷庫18内の貯氷量QTを算出する貯氷量演算処理手段とを具備する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 製氷用水を冷却装置によって冷却して氷を生成する製氷装置と、生成された氷を貯蔵する貯氷庫と、該貯氷庫内の貯氷量が上位設定値に達したときにオンし、該貯氷量が該上位設定値から一定量低下した下位設定値に達したときにオフする貯氷スイッチと、該貯氷スイッチがオンした場合に製氷運転を停止し、該貯氷スイッチがオフした場合に製氷運転を再開する運転制御装置と、該貯氷スイッチがオンする毎に貯氷庫が満杯であるものとして、前記上位設定値に対応する所定の氷量を満杯氷量値として貯氷庫内の貯氷量をリセットし、このリセットされた貯氷量から、氷放出時に単位時間当たりの設定放出量を減算するとともに、製氷運転時に単位時間当たりの設定製氷量を加算することにより、貯氷庫内の貯氷量を算出するごとくした貯氷量演算処理手段とを具備することを特徴とする製氷機。 【請求項2】 前記貯氷スイッチオン時以外において前記算出された貯氷庫内の貯氷量が前記満杯氷量値を超えた場合に、該貯氷量を該満杯氷量値に補正することを特徴とする請求項1記載の製氷機。 【請求項3】 前記運転制御装置は、前記貯氷量演算処理手段により算出された貯氷量が前記満杯氷量値から所定量減少した氷量少表示値に達した場合に、これを表示することを特徴とする請求項1記載の製氷機。 【請求項4】 前記貯氷量演算処理手段により算出された貯氷量が前記満杯氷量値を超える異常値に達することにより異常を検出する故障検出手段を具備することを特徴とする請求項1または請求項3記載の製氷機。 【請求項5】 前記故障検出手段は、異常を検出した場合に故障表示するとともに、製氷機の全機能を停止させるものであることを特徴とする請求項4記載の製氷機。 【請求項6】 前記貯氷庫の氷放出口近辺に氷の放出有無を感知する氷感知器を設け、前記運転制御装置が前記氷量少表示を行っていないときに氷が感知されないことにより、異常を検出する故障検出手段を具備することを特徴とする請求項1または2記載の製氷機。 【請求項7】 前記故障検出手段は、異常を検出した場合に故障表示するとともに、製氷機の全機能を停止させるものであることを特徴とする請求項6記載の製氷機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、製氷装置にて生成された氷を貯氷庫内に貯蔵する製氷機に関する。 【0002】 【従来の技術】従来この種製氷機では、例えば特開平6−257920号公報に記載されているように、製氷装置にて生成された氷を貯氷庫に貯蔵し、この貯氷庫から随時氷を取り出して使用することができるように構成されている。また、製氷装置による製氷運転は、貯氷庫内の貯氷量が貯氷スイッチの上位設定値(貯氷庫の貯氷量が満杯であると一応認識して、製氷運転を停止させるために予め定められた値)まで氷が貯えられると貯氷スイッチがオンして停止される。また、氷の取り出しにより貯氷庫内の貯氷量が前記上位設定値から一定量減少した貯氷スイッチの下位設定値(製氷運転を開始すべき貯氷量として予め定められた値)に達すると貯氷スイッチがオフして製氷運転が再開され、貯氷庫内に常時氷を貯蔵するように構成されている。 【0003】しかしながら、前記下位設定値は、貯氷スイッチのディファレンシャルが機構上の制約から大きく取れないことに起因し、通常は前記上位設定値と大きな差がない値であって、貯氷庫内の貯氷量が空の場合と比較するとかなり大きい値となっていた。また、このような製氷機において、貯氷庫内の貯氷量は、上記のように貯氷スイッチにより前記上位及び下位設定値が感知されるのみで、これを除いては貯氷庫内の貯氷量については全く検出されていなかった。従って、貯氷庫内の貯氷量は実質的に把握されていないに等しい状態であった。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】このため、氷を連続して使用しているといつのまにかなくなっていることがあり、この場合には、いきなりなくなるということから故障ではないかという心配を使用者に抱かせることがあった。また、営業用の製氷機の場合において、貯氷量がある程度把握できさえすれば、閉店時間、その時の客の込み具合、およびその後の客の見込み数を勘案して早めに製氷機の運転を停止して節電することも可能であるが、前記のように貯氷量が実質上は全く把握されていないため、実際の運転においては、貯氷庫の残氷量の大小如何に拘わらず閉店まで製氷運転を継続する外なく、経済的運転が行われていなかった。このため、貯氷庫内の貯氷量を把握できる製氷機の開発が要望されていた。 【0005】本発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、貯氷庫内の貯氷量の把握や、製氷機の異常を検出可能とするために貯氷庫内の貯氷量を算出できるようにした製氷機を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、製氷用水を冷却装置によって冷却して氷を生成する製氷装置と、生成された氷を貯蔵する貯氷庫と、該貯氷庫内の貯氷量が上位設定値に達したときにオンし、該貯氷量が該上位設定値から一定量低下した下位設定値に達したときにオフする貯氷スイッチと、該貯氷スイッチがオンした場合に製氷運転を停止し、該貯氷スイッチがオフした場合に製氷運転を再開する運転制御装置と、該貯氷スイッチがオンする毎に貯氷庫が満杯であるものとして、前記上位設定値に対応する所定の氷量を満杯氷量値として貯氷庫内の貯氷量をリセットし、このリセットされた貯氷量から、氷放出時に単位時間当たりの設定放出量を減算するとともに、製氷運転時に単位時間当たりの設定製氷量を加算することにより、貯氷庫内の貯氷量を算出するごとくした貯氷量演算処理手段とを具備することを特徴とする。 【0007】従って、請求項1記載の製氷機においては、演算処理手段により貯氷庫内に貯蔵される貯氷量が把握される。また、請求項2に記載の発明のように、前記貯氷スイッチオン時以外において前記算出された貯氷庫内の貯氷量が前記満杯氷量値を超えた場合に、該貯氷量を該満杯氷量値に補正するように構成すると、製氷運転中に加算される単位時間当たりの製氷量の誤差が積み重なって、貯氷量が実際より大きく算出されるというようなことが解消される。 【0008】また、請求項3記載の発明では、前記運転制御装置は、前記貯氷量演算処理手段により算出された貯氷量が前記満杯氷量値から所定量減少した氷量少表示値に達した場合に、これを表示することを特徴とする。従って、請求項3記載の製氷機においては、この氷量少表示を目安として貯氷庫内の貯氷量を推定することができる。従って、使用量を予測して製氷機を計画的かつ経済的に運転することができる。また、いきなり氷がなくなることによる使用者の不満を解消することができる。 【0009】また、請求項1または3記載の発明において、請求項4記載の発明のように、前記貯氷量演算処理手段により算出された貯氷量が前記満杯氷量値を超えることにより異常を検出する故障表示装置を設けることができる。また、請求項1または2記載の発明において、請求項6記載の発明のように、前記貯氷庫の氷放出口近辺に氷の放出有無を感知する氷感知器を設け、前記運転制御装置が前記氷量少表示行っていないときに氷が感知されないことにより、異常を検出する故障検出手段を設けることができる。これら請求項4または6記載の故障検出手段によれば、冷凍装置の故障、製氷水供給系統の給水弁等の故障、オーガ駆動装置の故障等の貯氷庫内に氷が貯蔵されない幅広い原因による故障の発生を検出することができる。 【0010】また、請求項4及び6記載の発明において、請求項5及び7記載の発明のように、前記故障検出手段が、異常を検出した場合に故障表示をするとともに、製氷機の全機能を停止させるようにすると、故障を明確に感知でき、故障に起因する被害の拡大を未然に防止することが可能となる。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、本発明をオーガ式製氷機に具体化した各実施の形態を図1〜図9を参照して説明する。尚、各実施の形態において、同一の構成要素及び同一の要素には同一の符号を付しその説明を簡略化する。 【0012】先ず初めに、第1の実施の形態を図1〜図6に基づき説明する。第1の実施の形態におけるオーガ式製氷機の構造については、図5にオーガ式製氷機全体の概略構成が示され、図6に該オーガ式製氷機の製氷装置周りの具体的構造が示されている。 【0013】図5に示されているように、このオーガ式製氷機は、製氷筒1aを中心とする製氷装置1、該製氷装置1の上部に設けられた貯氷庫18、該製氷装置1の側部に設けられた製氷水タンク5、製氷筒1aを冷却するための冷凍装置14、操作パネル31、コントローラ30等から構成されている。 【0014】製氷筒1aは、製氷機本体内に鉛直に設置され、ステンレス鋼等で構成されている。製氷筒1aの下部には、図6に示すように、給水口2が設けられ、給水管3の一端がこの給水口2に接続されている。この給水管3の他端は、接続ホース4を介して製氷水タンク5の底部に設けられた給水口6に接続されている。従って、製氷水タンク5に貯水された製氷水が、接続ホース4および給水管3を介して製氷筒1a内には供給されるようになっている。 【0015】また、製氷筒1aの内部には、オーガ16が配設されている。オーガ16は、回転軸部20の周りに螺旋刃21を備えたもので、下端部において駆動装置であるギヤードモータ(GM)と連結されている。尚、22は、メカニカルシールであって、回転軸部20の下端部において製氷筒1aの下端部を密封している。 【0016】また、製氷筒1aの外周面には冷却管を螺旋状に巻回した蒸発器9が配設されている。この蒸発器9は、製氷筒1aを冷却するためのもので冷凍装置14の蒸発器を構成している。冷凍装置14は、図5に示すように、圧縮機(CM)10、凝縮器11、膨張弁13、蒸発器9等が順次接続された冷媒回路から形成されている。 【0017】前記製氷水タンク5にはフロートスイッチ7が設けられている。このフロートスイッチ7は、製氷水タンク5内の上限水位及び下限水位を感知するものであって、コントローラ30の制御により、このフロートスイッチ7が製氷水タンク5内の下限水位を感知すると、給水回路に設けられた給水弁8が開弁して製氷水タンク5内に製氷水が給水される。また、フロートスイッチ7が製氷水タンク5内の上限水位を感知すると、給水弁8が閉弁して、製氷水タンク5への給水が停止される。 【0018】貯氷庫18は、製氷筒1aから送られてくる氷を貯蔵するものである。即ち、前記製氷水タンク5から、製氷筒1aに製氷水が供給され、冷凍装置14が駆動されることにより、このオーガ式製氷機の製氷運転が行われるが、この場合、冷凍装置14の冷却作用により、製氷筒1a内の製氷水が冷却されて製氷筒1aの内壁面に薄氷が形成される。そして、この薄氷は、ギヤードモータ(GM)15により回転駆動されるオーガ16により削り取られ、製氷筒1aの上部に移送され、製氷筒1a内の上部に設けられた押圧頭17で圧縮固化された後、製氷筒1aの上端部に設けられた貯氷庫18に送出され、貯蔵される。 【0019】貯氷庫18には、従来のものと同様の貯氷スイッチ19が設けられている。この貯氷スイッチ19は、貯氷庫18内の貯氷量が貯氷スイッチ19の上位設定値、即ち、貯氷庫18がほぼ満杯であるとして設定される満杯氷量値QFになるとオンし、貯氷庫18内の貯氷量がこの上位設定値、即ち満杯氷量値QF、から一定量減少した下位設定値になるとオフするように構成されている。なお、このオフ値は、前述のように、貯氷スイッチ19の機構上の問題によりディファレンシャルが大きく取れないことから、満杯氷量値QFに近い値であり、貯氷庫18内が空の状態に比しかなり大きい値である。また、この貯氷スイッチ19は、貯氷庫18内の貯氷量が上位設定値(満杯氷量値QF)に達したことを感知するとコントローラ30にオン信号を出力し、氷の使用により貯氷庫18内の貯氷量が減って下位設定値に達したことを感知するとコントローラ30にオフ信号を出力する。 【0020】また、貯氷庫18には、氷を放出するための放出口が設けられ、この放出口に電磁式開閉扉SV(図5参照)が設けられ、この電磁式開閉扉SVを介して氷放出路41が受け皿40に導出されている。また、水を需要者に供給可能とするために、給水弁8と並列に接続された給水管42が受け皿40へ導出されており、その途中には開閉弁としてのウォータバルブWVが介装されている。 【0021】このオーガ式製氷機は、操作パネル31からの操作指令に基づきコントローラ30により運転性制御される。操作パネル31には、製氷スイッチ32、放出スイッチ33、水と氷の放出を選択する選択キー34、製氷表示ランプ35、氷量少表示ランプ36、故障表示ランプ37が設けられている。選択キー34は、「水のみ」、「氷のみ」、「水と氷」の3種類の注出内容を選択可能とするキー34a,34b,34cを備えている。また、氷量少表示ランプ36は、貯氷庫18内の貯氷量QTが空より多いが、上位設定値(満杯氷量値QF)からかなり減ってきていることを知らせるものである。即ち、氷量少表示ランプ36は、貯氷庫18内の貯氷量QTが適宜に設定された閾値QEに達した場合に表示されるものであって、該閾値QEは、貯氷庫18内の貯氷量QTが満杯氷量値QFからかなり減少して空に近づいていることを予告するのに適した適宜の値に設定されている。 【0022】コントローラ30は、マイクロコンピュータ、メモリー等から構成されており、製氷スイッチ32のオンオフ信号及び放出スイッチ33のオンオフ信号を操作パネル31から取り込み、更に、貯氷スイッチ19、フロートスイッチ7等のオンオフ信号を取り込んでおり、以下に説明する制御内容の運転制御装置、貯氷量演算処理手段及び故障検出手段を形成している。 【0023】図1は、運転制御装置のフローチャートを示す。図1において、ステップS1では、貯氷スイッチ19の状態が確認されている。貯氷庫18内の貯氷量QTが上位設定値に達している場合は、貯氷スイッチ19がオンとなっているので、ステップS3に進んで製氷運転が停止される。また、貯氷庫18内の貯氷量QTが下位設定値以下の場合は、貯氷スイッチ19がオフとなっており、ステップS2に進んで製氷運転が開始される。 【0024】そして、ステップS4において注出制御が行われる。この注出制御は図2に示すサブルーチンを構成する。図2において、先ずステップT1では、放出スイッチ33の状態が確認される。放出スイッチ33がオフの場合は、注出の操作指令がなく注出が行われていないので、ステップT2においてSVオフ,WVオフの信号を出力して、電磁式開閉扉SVを閉鎖し、ウォータバルブWVを閉弁する。また、ステップT1で放出スイッチ33がオンの場合は、ステップT3において選択キー34により「水のみ」が選択されているか確認され,YESの場合、つまり水のみの選択キー34aがオンされている場合は、ステップT4においてSVオフ,WVオンの出力信号が発せられ、電磁式開閉扉SVを閉鎖したままウォータバルブWVを開弁して水のみを注出する。また、ステップT3においてNOの場合は次のステップT5に進み「氷のみ」が選択されているか確認され,YESの場合、つまり氷のみの選択キー34bがオンされている場合は、ステップT6においてSVオン,WVオフの出力信号が発せられ、ウォータバルブWVを閉弁して電磁式開閉扉SVを開放し、氷のみを注出する。また、ステップT5においてNOの場合、つまり水と氷の選択キー34cがオンされている場合は、ステップT7おいてSVオン,WVオンの出力信号が発せられ、電磁式開閉扉SVを開放するとともにウォータバルブWVを開弁して水と氷とを注出する。 【0025】次に、図1の運転制御ルーチンに戻り、ステップS5において、貯氷庫18の貯氷量QTが前記閾値QEより少ないか判断される。このステップS5においてNOの場合は、ステップS6において製氷スイッチ32の状態が確認され、オフの場合はステップS7において製氷表示ランプ35及び氷量少表示ランプ36を消灯する指令が発せられる。また、ステップS6において、オンの場合は、ステップS8において製氷表示ランプ35を点灯し、氷量少表示ランプ36を消灯する指令が発せられる。一方ステップS5において、YESの場合、つまり、貯氷量QTが前記閾値QEより少ない場合は、ステップS9において製氷スイッチ32の状態が確認され、オフの場合はステップS10において製氷表示ランプ35を消灯し、氷量少表示ランプ36を点灯する指令が発せられる。また、ステップS9において、オンの場合は、ステップS11において製氷表示ランプ35および氷量少表示ランプ36を点灯する指令が発せられる。 【0026】図3は、貯氷量演算処理手段の演算フローを示す。上記図1の運転制御において所定時間毎に貯氷庫内の貯氷量を算出するために図3の割り込み処理が実行される。この図3のステップE1においては、貯氷スイッチ19の状態が確認される。貯氷スイッチ19がオンの場合、つまり貯氷庫18がほぼ満杯状態のときには、ステップE2において貯氷量QTを予め算出されている所定の満杯氷量値QFにリセットされる。そして、ステップE3以降では、ステップE2でリセットされた満杯氷量値QFを基準にして時々刻々変化する貯氷庫18内の貯氷量QTが算出される。尚、ステップE1でオフの場合には、ステップE2をスキップしてステップE3以降の処理を行う。 【0027】ステップE3において、製氷運転中か否か確認され、YESの場合はステップE4に進み、NOの場合はステップE4をスキップする。ステップE4では、製氷運転中は貯氷量QTが単位時間当たりの製氷量QM分増加することに鑑み、単位時間当たりの製氷量QMが貯氷量QTに加算される。 【0028】ステップE5では、貯氷庫18の放出口に設けられた電磁式開閉扉SVの状態が確認される。開の場合、つまり氷を放出している場合は、ステップE6に進み,閉の場合、つまり氷を放出していない場合は、ステップE6をスキップする。ステップE6では、氷放出中は貯氷量QTが単位時間当たりの放出量QR分減少することに鑑み、単位時間当たりの放出量QR分が貯氷量QTから減算される。そして、このステップE6を以って割り込み処理は終了し運転制御フローに戻る。 【0029】図4は、故障検出手段の検出フローを示す。ステップP1においては、前述の割り込み処理により計算されている貯氷量QTが予め設定されている危険値QAより大きくなっていないか判断される。この危険値QAは、貯氷庫の満杯氷量値QFよりかなり大きい値に設定されていて、製氷運転が正常に行われている限り貯氷量QTが危険値QAまで大きくなることははあり得ないが、貯氷スイッチ19が壊れていたり、圧縮機10、ギヤードモータ15、給水弁8が壊れている場合は、製氷が損なわれているにも拘わらず演算処理により算出される貯氷量QTが見かけ上危険値QAを上回ることがあり得る。従って、ステップP1において、YESの場合は何らかの故障があったものと考えられるのでステップP2において、故障表示指令が発せられて、故障表示ランプ37が点灯され、更に、冷凍装置14の運転停止、ギヤードモータ15の運転停止、給水弁8の閉鎖など全機能を停止する指令が発せられる。 【0030】以上のように、本第1実施の形態によれば、貯氷量演算処理手段により貯氷量QTが算出されるので、貯氷量QTを把握することができる。また、貯氷量QTが満杯氷量値QFから減少して空の状態に近づき前記閾値QEに達すると、貯氷量QTの減少を告知する意味で氷量少表示ランプ36が点灯される。従って、使用者はこの氷量少表示ランプの点灯により大凡の貯氷量を知ることが可能となり、その後の使用量を勘案して製氷機を運転することができる。この結果、いきなり氷がなくなることによる使用者(需要者)の不満が解消される。 【0031】また、本実施の形態では、貯氷庫18内に氷が正常に貯蔵されない場合は、貯氷量QTが危険値QAを超えることにより、冷凍装置14の故障、給水弁8等の製氷水系統の故障、オーガ16を駆動するギヤードモータ15の故障等の幅広い原因による故障が検出される。また、このように何らかの理由により製氷が行われれないような故障が生じた場合には、故障検出と同時に故障表示ランプ37が点灯され、全機能が停止されるので、故障による被害の拡大が未然に防止される。例えば、従来では、長く使用していて氷が出なくなった場合、製氷が追いつかずに出ないのか、故障により氷が出ないのか判別できないが、本実施の形態の場合は、故障表示ランプ37が点灯されることにより、直ちに故障が判別されるので、故障修理が遅れるようなことがない。 【0032】尚、上記実施の形態において、貯氷量演算処理手段により算出される貯氷量QTの表示は、氷量少表示ランプ36を表示しているだけであるが、これをデジタル変換し常時貯氷量QTをデジタル表示するように構成しても良い。また、図1のフローにおいて、複数段階に閾値QEを設定して、段階的に貯氷量QTをランプ表示しても良い。 【0033】また、貯氷庫18に貯氷されている氷は時間が経過すると部分的に溶けて小さくなることにより、貯氷量QTや単位時間当たりの放出量QRが変化するが、この貯氷量QTや単位時間当たりの放出量QRを経過時間により補正すれば、算出される貯氷量QTの精度を向上させることができる。尚、貯氷庫18からの単位時間当たりの放出量QRは、貯氷庫18内の氷量QTによっても変化するので、この点を補正すれば更に貯氷量QTの精度が向上する。 【0034】次に、図7及び図8に基づき第2実施の形態について説明する。第2実施の形態は、製氷機の構造は前記第1実施の形態と同じであるが、貯氷庫18の放出口付近、具体的には放出口から放出通路41にかけての部分に、図7に示すように放出口から氷が放出されているか否かを感知する氷感知器51を設けている。この氷感知器51としては、放出路内に光電センサを設けて直接氷の有無を感知するようにしても良いし、また、放出路の側壁に振動センサ51を設け、氷が放出されるときの振動を感知することにより、氷の有無を感知するようにしても良い。また、この氷感知器51からの氷有無の出力信号はコントローラ30に取り込まれるように構成されている。 【0035】また、この第2実施の形態は、運転制御装置のフローチャートについては前記図1〜3に記載されているものと同じであって、故障検出手段の検出フローが前記図4のものに代わり図8のように構成されている。即ち、ステップP11において、放出スイッチ33の状態が確認される。放出スイッチ33がオンの場合は、ステップP12において前記氷感知器51による氷有無の状況が判断される。そして、氷がない場合は、ステップP13に進み、氷量少表示ランプ36が点灯しているか確認される。上記ステップP11において放出スイッチ33がオフの場合,ステップP12において放出口から氷が放出され氷有りと確認された場合、及び、ステップP13において氷量少表示ランプ36が点灯していると確認された場合はそれぞれステップP14に進みフラグが0にセットされる。 【0036】次に、ステップP13において、氷量少表示ランプ36が点灯していないと確認されたときは、ステップP15においてフラグが1または0か確認される。このときフラグが0であるときは、氷量少表示ランプ36が点灯しているにも拘わらず、即ち、前記図3に記載された貯氷量演算処理手段により貯氷庫18内に貯氷されていると算出されているにも拘わらず、氷が放出口から放出されていないことを意味する。そこで、ステップP16でフラグを1にセットするとともにタイマーをスタートさせる。そして、該タイマーの設定時間中に氷が出てこない場合は、ステップP17において、該タイマーがタイムアップしたことを確認して故障表示指令を発して、故障表示ランプ37を点灯するとともに、冷凍装置14やギヤードモータ15の運転を停止したり、給水弁8を閉鎖するなど全機能を停止する指令をコントローラ30から発する。なお、このタイマーの設定時間中に氷が放出され始めた場合は、ステップP12において氷有りが確認されステップP14においてフラグが0にリセットされるので故障表示指令が発せられない。以上の如く本実施の形態のように構成しても故障が検出可能となる。 【0037】次に、第3の実施の形態について図9に基づき説明する。この第3の実施の形態は、前記図3の割り込み処理による貯氷量演算処理手段の演算フローを改良し貯氷庫18内の貯氷量QTの算出精度を高めたもので、この演算フローを図9のように一部分のみ変更し、その他の構成を第1実施の形態における図3と同じとしたものである。 【0038】即ち、この図9において、ステップE1〜E4、及びステップE5以降は図3のものと全く同じであり、ステップE4とステップE5との間にステップE11及びステップE12を追加している。ステップE11では、貯氷量QTが満杯氷量値QFを超えているか否かを判断し、貯氷量QTが満杯氷量値QFを超えている場合にはステップE12において貯氷量QTを満杯氷量値QFに補正する。また、貯氷量QTが満杯氷量値QFを超えていない場合には、ステップE12をスキップしE5に進む。 【0039】このように貯氷量演算処理手段の演算フローを変更することにより,ステップE4において加算される単位時間当たりの製氷量QEに誤差があって実際の製氷量より多く、貯氷量QTが実際より多く算出される場合には、貯氷量演算処理手段による貯氷量QTが補正される。従って、貯氷量演算処理手段による貯氷量QTの算出精度が高まる。尚、この演算フローは、第1実施の形態における前記図4記載の故障検出フローを備えていない場合に採用することができる。つまり、前記第1実施の形態において図4の故障検出手段を外した場合、及び前記第2の実施の形態の場合に図3の割り込み処理に代えてこの図9の割り込み処理を採用することができる。 【0040】 【発明の効果】本発明は、以上のように構成されているため、次のような効果を奏する。請求項1記載の発明によれば、貯氷量を把握することができる。また、請求項2記載の発明によれば、製氷運転中に加算される単位時間当たりの製氷量に基づく誤差が是正され、算出される貯氷量の精度が向上する。 【0041】また、請求項3記載の発明によれば、貯氷庫内の氷がなくなることを予め知ることができるので、使用量を勘案して製氷機を運転することができる。この結果、いきなり氷がなくなることによる需要者の不満を解消することができる。 【0042】また、請求項4及び6記載の発明によれば、貯氷庫内に氷が正常に貯蔵されないことにより、故障の発生を検出することができるので、幅広い原因による故障を検出することができる。 【0043】請求項5及び7記載の発明によれば、故障が検出されると同時に表示され、全機能が停止されるので、故障を明確に感知することができ、故障に起因する被害の拡大を未然に防止することが可能となる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000194893 【氏名又は名称】ホシザキ電機株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年9月11日(1998.9.11) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100057874 【弁理士】 【氏名又は名称】曾我 道照 (外6名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−88417(P2000−88417A) |
| 【公開日】 |
平成12年3月31日(2000.3.31) |
| 【出願番号】 |
特願平10−258381 |
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