| 【発明の名称】 |
空気調和システム |
| 【発明者】 |
【氏名】金沢 貴志
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 第1の部屋に備えられた第1の熱交換器と、第2の部屋に備えられた第2の熱交換器と、冷媒が前記第1および第2の熱交換器間を循環する循環経路と、この循環経路に接続されており、前記冷媒を圧縮する圧縮手段と、前記循環経路に接続されており、前記冷媒を膨張させる膨張手段と、前記圧縮手段および膨張手段間に接続された第3の熱交換器と、前記圧縮手段から流出した冷媒が前記第1および第2の熱交換器の一方の熱交換器に流入するとともに、前記第3の熱交換器を介さないで前記膨張手段から流出した冷媒が他方の熱交換器に流入する第1の循環経路と、前記第3の熱交換器を介して前記膨張手段から流出した冷媒が前記第1および第2の熱交換器の双方に流入する第2の循環経路とに前記循環経路を切替え可能な循環経路切替手段と、が備えられたことを特徴とする空気調和システム。 【請求項2】 前記循環経路切替手段は、前記第1および第2の熱交換器の一方の熱交換器のみを使用する場合は、前記第3の熱交換器を介して前記膨張手段から流出した冷媒が、前記使用する熱交換器のみに流入する第3の循環経路に前記循環経路を切替えるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の空気調和システム。 【請求項3】 気温を検出する気温検出手段が備えられており、前記循環経路切替手段は、前記気温検出手段により検出された気温に対応して前記循環経路を切替えるように構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の空気調和システム。 【請求項4】 冬期に冷房が必要な第1の部屋に備えられた第1の熱交換器と、冬期に暖房が必要な第2の部屋に備えられた第2の熱交換器と、冷媒を圧縮する圧縮手段と、前記冷媒を膨張させる膨張手段と、前記冷媒が、前記圧縮手段、前記第2の熱交換器、前記膨張手段、前記第1の熱交換器、前記圧縮手段の順に循環する循環経路と、が備えられたことを特徴とする空気調和システム。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【産業上の利用分野】この発明は、1つの室外機により複数の部屋の空気調和を行う空気調和システムに関する。 【0002】 【従来の技術】一般に、コンピュータは、環境温度が高くなると動作に悪影響を及ぼすことが知られている。しかし、電算室などは、コンピュータ自身から発生する熱や、モニタ、プリンタなどの周辺機器から発生する熱により、冬期でも室温が高くなる場合がある。そこで、従来では、冬期でも電算室の冷房を行っている。図9は、冬期に冷房が必要な電算室と、冬期に暖房が必要な事務室とが隣接している場合の従来の空気調和システムを示す説明図である。なお、図中の矢印は、冬期運転の場合に冷媒の流れる方向を示す。電算室63には、熱交換器61およびファン62を有する室内機60が設けられており、室外には、熱交換器71、ファン72、膨張弁73およびコンプレッサ74を有する室外機70が設けられている。また、事務室64には、電算室63と同じ室内機60および室外機70が設けられている。 【0003】そして、冬期において電算室63では冷房を行い、事務室64では暖房を行う。電算室63の室外機70に備えられたコンプレッサ74により高温高圧に圧縮された冷媒は、熱交換器71において外気と熱交換を行って凝縮される。つまり、この場合の熱交換器71は、凝縮器として機能する。続いて、熱交換器71を出た冷媒は、膨張弁73により低温低圧に変換され、室内機60に備えられた熱交換器61に流れ込み、室内機60に取り込まれた空気と熱交換を行い、蒸発する。つまり、この場合の熱交換器61は、蒸発器として機能し、電算室63が冷房される。また、事務室64の室外機70に備えられたコンプレッサ74により高温高圧に圧縮された冷媒は、室内機60に備えられた熱交換器61に流れ込み、室内機60に取り込まれた空気と熱交換を行って凝縮される。つまり、この場合の熱交換器71は、凝縮器として機能し、事務室64が暖房される。続いて、熱交換器61を出た冷媒は、室外機70に備えられた膨張弁73により低温低圧に変換され、熱交換器71において外気と熱交換を行って蒸発する。つまり、この場合の熱交換器71は、蒸発器として機能する。なお、両部屋共に冷房または暖房を行う場合は、室外機70を共有にすることができる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のように、従来の空気調和システムでは、冷房を必要とする部屋と暖房を必要とする部屋とが存在する場合は、各部屋ごとに室外機を設置しなければならないため、室外機を共有にできる場合と比較して設備費が高くなるとともに、電気代などの維持費も高くなるという問題がある。また、1つの室外機により複数の部屋を冷房または暖房できるようにした空気調和システムは既知であるが、一方の部屋を冷房、他方の部屋を暖房可能としたものが要望されていた。 【0005】そこでこの発明は、上記諸問題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、1つの室外機により、一方の部屋を冷房すると同時に他方の部屋を暖房することができ、かつ、双方の部屋を冷房することもできる空気調和システムを実現することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段、作用および発明の効果】この発明は、上記目的を達成するため、請求項1ないし請求項4に記載の発明では、第1の部屋に備えられた第1の熱交換器と、第2の部屋に備えられた第2の熱交換器と、冷媒が前記第1および第2の熱交換器間を循環する循環経路と、この循環経路に接続されており、前記冷媒を圧縮する圧縮手段と、前記循環経路に接続されており、前記冷媒を膨張させる膨張手段と、前記圧縮手段および膨張手段間に接続された第3の熱交換器と、前記圧縮手段から流出した冷媒が前記第1および第2の熱交換器の一方の熱交換器に流入するとともに、前記第3の熱交換器を介さないで前記膨張手段から流出した冷媒が他方の熱交換器に流入する第1の循環経路と、前記第3の熱交換器を介して前記膨張手段から流出した冷媒が前記第1および第2の熱交換器の双方に流入する第2の循環経路とに前記循環経路を切替え可能な循環経路切替手段と、が備えられたという技術的手段を用いる。 【0007】循環経路切替手段は、圧縮手段から流出した冷媒が第1の部屋に備えられた第1の熱交換器および第2の部屋に備えられた第2の熱交換器の一方の熱交換器に流入するとともに、圧縮手段および膨張手段間に接続された第3の熱交換器を介さないで膨張手段から流出した冷媒が他方の熱交換器に流入する第1の循環経路と、第3の熱交換器を介して膨張手段から流出した冷媒が第1および第2の熱交換器の双方に流入する第2の循環経路とに循環経路を切替えることができる。つまり、第1および第2の部屋の一方の部屋を冷房し、他方の部屋を暖房する場合は、循環経路切替手段によって循環経路を第1の循環経路に切替えることにより、第3の熱交換器を介して膨張手段から流出した冷媒を冷房する部屋に備えられた熱交換器に送り、第3の熱交換器を介さないで膨張手段から流出した冷媒を暖房する部屋の熱交換器に送ることができる。したがって、圧縮手段、膨張手段および第3の熱交換器を1つずつ備えた1つの室外機を用いるだけで、一方の部屋を冷房し、他方の部屋を暖房することができる。しかも、双方の部屋を冷房する場合は、循環経路切替手段によって循環経路を第2の循環経路に切替えることにより、第3の熱交換器を介して膨張手段から流出した冷媒を双方の部屋に備えられた熱交換器にそれぞれ送ることができる。したがって、上記同じ1つの室外機により、双方の部屋を冷房することもできる。 【0008】また、請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の空気調和システムにおいて、前記循環経路切替手段は、前記第1および第2の熱交換器の一方の熱交換器のみを使用する場合は、前記第3の熱交換器を介して前記膨張手段から流出した冷媒が、前記使用する熱交換器のみに流入する第3の循環経路に前記循環経路を切替えるように構成されているという技術的手段を用いる。 【0009】つまり、第1および第2の熱交換器の一方の熱交換器を使用しない場合は、その使用しない熱交換器には、第3の熱交換器を介して膨張手段から流出した冷媒を流さないようにすることにより、使用する熱交換器の熱交換を効率的に行うことができる。したがって、第1および第2の部屋の一方の部屋のみを使用する場合には、その使用する部屋の冷房効率を双方の部屋を冷房する場合よりも高めることができる。 【0010】さらに、請求項3に記載の発明では、請求項1または請求項2に記載の空気調和システムにおいて、気温を検出する気温検出手段が備えられており、前記循環経路切替手段は、前記気温検出手段により検出された気温に対応して前記循環経路を切替えるように構成されているという技術的手段を用いる。 【0011】つまり、気温に応じて循環経路を自動的に切替えることができるため、人が気温を判断して手動で循環経路を切替える手間を省くことができる。 【0012】また、請求項4に記載の発明では、冬期に冷房が必要な第1の部屋に備えられた第1の熱交換器と、冬期に暖房が必要な第2の部屋に備えられた第2の熱交換器と、冷媒を圧縮する圧縮手段と、前記冷媒を膨張させる膨張手段と、前記冷媒が、前記圧縮手段、前記第2の熱交換器、前記膨張手段、前記第1の熱交換器、前記圧縮手段の順に循環する循環経路と、が備えられたという技術的手段を用いる。 【0013】つまり、圧縮手段により圧縮された冷媒は、冬期に暖房が必要な第2の部屋に備えられた第2の熱交換器に流入するため、第2の部屋を暖房することができる。そして、第2の熱交換器を出た冷媒は、膨張手段により膨張され、冬期に冷房が必要な第1の部屋に備えられた第1の熱交換器に流入するため、第1の部屋を冷房することができる。したがって、圧縮手段、膨張手段および第3の熱交換器を1つずつ備えた1つの室外機を用いるだけで、冬期において冷房が必要な部屋を冷房すると同時に他方の部屋を暖房することができる。 【0014】 【発明の実施の形態】以下、この発明に係る空気調和システムの一実施形態について図を参照して説明する。図1、図3および図5は、この実施形態に係る空気調和システムの主要構成および冷凍サイクルを示す説明図であり、図1は冬期運転における冷凍サイクルを、図3は夏期運転における冷凍サイクルを、図5は中間期における冷凍サイクルをそれぞれ示す。また、図2、図4および図6は、この空気調和システムを構成する四方弁および三方弁の動作状態を示す説明図であり、図2は冬期運転における動作状態を、図4は夏期運転における動作状態を、図6は中間期における動作状態をそれぞれ示す。 【0015】最初に、この実施形態に係る空気調和システムの主要構成について図1を参照して説明する。一年を通じて冷房が必要な場所、つまり冬期でも冷房が必要な冬期冷房場所14には、熱交換器11、三方弁12およびファン13を有する室内機10が設けられている。冬期冷房場所とは、たとえば電算室など、コンピュータや周辺機器から発生する熱により室温が上昇するため、冬期でも冷房を行う必要のある場所のことである。また、冬期冷房場所14には、夏期は冷房し、冬期は暖房する通常空調場所24が隣接しており、通常空調場所24には、熱交換器21、三方弁22およびファン23を有する室内機20と、この空気調和システムを制御するコントローラ50とが設けられている。そして、室外には、熱交換器31、コンプレッサ32、四方弁33および膨張弁39を有する室外機30が設置されている。四方弁33には、三方弁34が接続されており、膨張弁39の流入側には、逆止弁38を介して三方弁35が接続されており、膨張弁39の流出側には、三方弁36が接続されている。また、熱交換器31と膨張弁39との間には、逆止弁37が接続されている。 【0016】そして、コンプレッサ32は、四方弁33を介して室内機20の三方弁22および室外機30の三方弁34と接続されており、三方弁22は、熱交換器21および室内機10の三方弁12と接続されている。また、熱交換器21は、室外機30の三方弁35と接続されており、室外機30の三方弁36は、室内機10の熱交換器11と接続されている。熱交換器11は、三方弁12と接続されている。なお、この実施形態では、四方弁33、三方弁34、35、36、22、12は、ソレノイドやステッピングモータなどの図示しないアクチュエータにより駆動する。また、コンプレッサ32は、駆動電流の周波数を制御する手法などにより、いわゆるインバータ駆動され、膨張弁39は、ステッピングモータなどの図示しないアクチュエータにより、弁の開閉度が制御される。 【0017】次に、コントローラ50の電気的構成について、それをブロックで示す図7を参照して説明する。コントローラ50には、図1に示す空気調和システムを制御するCPU51が備えられており、このCPU51には、RAM52と、ROM53とが接続されている。ROM53には、CPU51が実行する制御プログラムなどが記憶されており、RAM52は、CPU51が制御プログラム実行時にROM53から読出された制御プログラムを一時的に記憶する。また、CPU51には、入出力インターフェース(I/O)54を介して温度センサ55と、室内機10と、室内機20と、室外機30と、各種操作ボタン56とが接続されている。温度センサ55は、通常空調場所24の室温を検出する。各種操作ボタン56は、この制御をON・OFFするボタン、制御を冬期、夏期および中間期のいずれかの制御に切替えるためのしきい値を変更するボタン、自動および手動を切替えるボタンなどから構成される。 【0018】次に、CPU51が実行する制御の流れについて、それを示す図8のフローチャートを参照して説明するとともに、冷凍サイクルおよび弁動作について図1ないし図6を参照して説明する。CPU51は、制御をONするボタンが押されたことを検出すると(ステップ(以下、Sと略す)10:Yes)、温度センサ55から送出された検出信号に基づいて、通常空調場所24の室温T1を検出する(S12)。続いて、CPU51は、検出された室温T1が、T1≦15℃、15℃<T1<25℃、および25℃≦T1のうちの何れであるかを判定する。そして、CPU51は、T1≦15℃である場合は冬期運転制御を設定し(S20)、15℃<T1<25℃である場合は中間期運転制御を設定し(S26)、25℃≦T1である場合は夏期運転制御を設定する(S32)。以下、冬期運転、夏期運転および中間期運転の順に説明する。 【0019】[冬期運転]冬期運転では、通常空調場所24の暖房を行うと同時に冬期冷房場所14の冷房を行う。CPU51は、室外機30に設けられた四方弁33に動作指令を出力し、図2に示すように、四方弁33を構成する4つのポートのうち、ポート33aおよびポート33b間を連通させ、ポート33dおよびポート33c間を連通させる(S22)。続いて、CPU51は5つの三方弁34、35、36、22、12に動作指令を出力する。これにより、図2に示すように、室外機30に設けられた三方弁34を構成する3つのポートのうち、ポート34cおよびポート34b間が連通し、三方弁35のポート35bおよびポート35a間が連通し、三方弁36のポート36aおよびポート36c間が連通する。また、室内機20に設けられた三方弁22のポート22aおよびポート22b間が連通し、室内機10に設けられた三方弁12のポート12bおよびポート12c間が連通する。(S24) 【0020】そして、CPU51は、室外機30に設けられたコンプレッサ32を駆動し(S38)、膨張弁39を駆動する(S40)。すると、図1に示すように、コンプレッサ32により圧縮された高温高圧の冷媒は、四方弁33を介して室内機20に設けられた三方弁22から熱交換器21に流入する。これにより、通常空調場所24内の空気が熱交換器21と熱交換され、ファン23により温風となって室内に送出され、通常空調場所24が暖房される。つまり、この場合、熱交換器21は凝縮器として機能する。そして、熱交換器21により凝縮された冷媒は、室外機30に設けられた三方弁35から逆止弁38を介して膨張弁39に流入し、低温低圧になった冷媒は、三方弁36を介して室内機10に設けられた熱交換器11に流入する。これにより、冬期冷房場所14内の空気が熱交換器21と熱交換され、ファン13により冷風となって室内に送出され、冬期冷房場所14が冷房される。つまり、この場合、熱交換器11は蒸発器として機能する。 【0021】続いて、熱交換器11により蒸発された冷媒は、室内機10に設けられた三方弁12を介して室外機30に設けられた三方弁34から四方弁33を通ってコンプレッサ32に還元される。以降、上記同様の冷凍サイクルを繰り返し、通常空調場所24は暖房され、冬期冷房場所14は冷房される。以上のように、この実施形態に係る空気調和システムを使用すれば、コンプレッサ32および膨張弁39を1つずつ備えた1つの室外機30を用いるだけで、冬期冷房場所を冷房すると同時に通常空調場所を暖房することができる。 【0022】[夏期運転]夏期運転では、通常空調場所24および冬期冷房場所14の双方を同時に冷房する。CPU51からの動作指令により、図4に示すように、四方弁33のポート33aおよびポート33d間が連通し、ポート33bおよびポート33c間が連通する(S34)。また、三方弁34のポート34bおよびポート34a間が連通し、三方弁35のポート35cおよびポート35b間が連通し、三方弁36のポート36aおよびポート36b、ポート36c間が連通する。また、三方弁22のポート22b、22cおよびポート22a間が連通し、三方弁12のポート12bおよびポート12a間が連通する(S36)。 【0023】そして、CPU51は、コンプレッサ32および膨張弁39を駆動する(S38、S40)。すると、図3に示すように、コンプレッサ32により圧縮された高温高圧の冷媒は、四方弁33から三方弁34を介して室外機30に設けられた熱交換器31に流入し、温度が低下する。続いて、冷媒は、逆止弁37を介して膨張弁39に流入し、低温低圧になった冷媒は、三方弁36を介して室内機10に設けられた熱交換器11に流入するとともに、三方弁36から三方弁35を介して室内機20に設けられた熱交換器21に流入する。これにより、冬期冷房場所14内および通常空調場所24が同時に冷房される。つまり、この場合、熱交換器11および熱交換器21は、共に蒸発器として機能する。そして、熱交換器11により蒸発された冷媒は、三方弁12から流出し、熱交換器21により蒸発された冷媒と共に、室内機20に設けられた三方弁22から流出し、四方弁33を介してコンプレッサ32に還元される。以降、上記同様の冷凍サイクルを繰り返し、通常空調場所24および冬期冷房場所14は、同時に冷房される。以上のように、この実施形態に係る空気調和システムを使用すれば、熱交換器31、コンプレッサ32および膨張弁39を1つずつ備えた1つの室外機30を用いるだけで、通常空調場所24および冬期冷房場所を同時に冷房することができる。 【0024】[中間期運転]春や夏などの中間期運転では、通常空調場所24の冷暖房を行わず、冬期冷房場所14のみを冷房する。CPU51からの動作指令により、図6に示すように、四方弁33のポート33aおよびポート33d間が連通し、ポート33bおよびポート33c間が連通する(S28)。また、三方弁34のポート34bおよびポート34a間が連通し、三方弁35は3つのポート総てが非連通状態となり、三方弁36のポート36aおよびポート36c間が連通する。また、三方弁22のポート22cおよびポート22a間が連通し、三方弁12のポート12bおよびポート12a間が連通する(S30)。 【0025】そして、CPU51は、コンプレッサ32および膨張弁39を駆動する(S38、S40)。すると、図5に示すように、コンプレッサ32により圧縮された高温高圧の冷媒は、四方弁33から三方弁34を介して室外機30に設けられた熱交換器31に流入し、温度が低下する。続いて、冷媒は、逆止弁37を介して膨張弁39に流入し、低温低圧になった冷媒は、三方弁36を介して室内機10に設けられた熱交換器11に流入する。これにより、冬期冷房場所14内が冷房される。つまり、この場合、熱交換器11は、蒸発器として機能する。また、三方弁35が非連通状態となっているため、膨張弁39から流出した冷媒は、室内機20に設けられた熱交換器21には流入しない。そして、熱交換器11により蒸発された冷媒は、三方弁12から流出し、室内機20に設けられた三方弁22から四方弁33を介してコンプレッサ32に還元される。以降、上記同様の冷凍サイクルを繰り返し、冬期冷房場所14のみが冷房される。以上のように、この実施形態に係る空気調和システムを使用すれば、熱交換器31、コンプレッサ32および膨張弁39を1つずつ備えた1つの室外機30を用いて冬期冷房場所のみを冷房することができるため、通常空調場所24および冬期冷房場所14の双方を冷房する場合よりも冷房効率を高めることができる。 【0026】以上のように、上述の実施形態に係る空気調和システムを使用すれば、1つの室外機により、一方の部屋を冷房すると同時に他方の部屋を暖房することができ、かつ、双方の部屋を冷房することもできる空気調和システムを実現することができる。したがって、従来のように、各部屋ごとに室外機を設置する空気調和システムよりも、室外機が1つ少ない分、空気調和システムを構築するための設備費と、電気代などの維持費とを低減することができる。 【0027】なお、上述の実施形態では、熱交換器31、コンプレッサ32および膨張弁39を室外機30に設けた構成を説明したが、それらの何れか1つまたは2つ、あるいは総てを室内機10または室内機20に設けることもできるし、室内機とは独立して設けることもできる。また、上述の実施形態では、コントローラ50が自動的に冷媒の循環経路を切替える構成を説明したが、手動で切替えるように構成することもできる。さらに、CPU51が、判定する室温T1のしきい値は、操作ボタン56に設けられたしきい値変更用ボタンなどの操作により変更することができる。またさらに、この発明は、荷箱を2室に仕切り、一方の室内を冷房し、他方の室内を暖房する車両用冷温庫や温熱庫などにも適用することができる。 【0028】ところで、冬期冷房場所14および通常空調場所24の一方が、この発明の第1の部屋に対応し、他方が第2の部屋に対応する。また、熱交換器11および熱交換器21の一方が、この発明の第1の熱交換器に対応し、他方が第2の熱交換器に対応し、熱交換器31が第3の熱交換器に対応する。さらに、コンプレッサ32が圧縮手段に対応し、膨張弁39が膨張手段に対応する。また、図1に示す冷媒の循環経路が第1の循環経路に対応し、図3に示す循環経路が第2の循環経路に対応し、図5に示す循環経路が第3の循環経路に対応する。さらに、四方弁33および三方弁34、35、36、22、12が、循環経路切替手段に対応し、CPU51が実行する図8のS10〜S40が、循環経路切替手段として機能する。また、温度センサ55が、温度検出手段に対応する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000110321 【氏名又は名称】トヨタ車体株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年6月7日(1999.6.7) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100095795 【弁理士】 【氏名又は名称】田下 明人 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−346489(P2000−346489A) |
| 【公開日】 |
平成12年12月15日(2000.12.15) |
| 【出願番号】 |
特願平11−159146 |
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