| 【発明の名称】 |
冷媒加熱式空気調和機 |
| 【発明者】 |
【氏名】羽田 伴久
【氏名】堀井 治雄
【氏名】渡部 喜次
【氏名】杉山 和也
|
| 【要約】 |
【課題】室外機の設置スペースの削減を図ると共に、この室外機に例えば温風暖房機、或いは床暖房機等を接続して、温風暖房、床暖房等を同時に行うことができる冷媒加熱式空気調和機を提供することにある。
【解決手段】室内機3と室外機5とを備え、この室外機5に冷媒加熱器31を備えた冷媒加熱式空気調和機1である。室外機5の冷媒加熱器31の熱源33を温水回路35等の別回路の熱源に共用し、冷媒加熱器31で冷媒、他の熱媒体の加熱を行う。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 室内機と室外機とを備え、この室外機に冷媒加熱器を備えた冷媒加熱式空気調和機において、前記室外機の冷媒加熱器の熱源を温水回路等の別回路の熱源に共用したことを特徴とする冷媒加熱式空気調和機。 【請求項2】 前記冷媒加熱器が温水回路を間接加熱する構成としたことを特徴とする冷媒加熱式空気調和機。 【請求項3】 前記冷媒加熱器が温水回路を直接加熱する構成としたことを特徴とする冷媒加熱式空気調和機。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、室内機と室外機とを備え、室外機に冷媒加熱器を備えた冷媒加熱式空気調和機に関する。 【0002】 【従来の技術】一般に、室内機と室外機とを備え、この室外機に冷媒加熱器を備えた冷媒加熱式空気調和機が知られている。この種のものでは、暖房運転時に要求される室内温度と外気温度との温度差が大きいときに、室外機の室外熱交換器で冷媒の熱交換を十分に行えない場合がある。この場合、冷媒の温度を上げるために、バーナ等の冷媒加熱器が室外機に設けられている。一方、近年では、床暖房機や浴室乾燥機等が普及し、この場合には、床暖房機や浴室乾燥機等に温水を供給する熱源機が必要になっている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】従来の構成では、冷媒加熱式空気調和機と床暖房機とを併用する場合、前述したように、空気調和機用の室外機と床暖房機用の熱源機とが必要になり、室外機と熱源機の製造コストが増すと共に、これらを室外に置く場合には、多くの設置スペースが必要になる等の問題がある。従来の冷媒加熱式空気調和機を用いて暖房する場合、室外機には温風式の室内機が接続されるのみであるので、温風暖房しかできないという問題がある。 【0004】そこで、本発明の目的は、上述した従来技術が有する課題を解消し、室外機の設置スペースの削減を図ると共に、この室外機に例えば温風暖房機、或いは床暖房機等を接続して、温風暖房、床暖房等を同時に行うことができる冷媒加熱式空気調和機を提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、室内機と室外機とを備え、この室外機に冷媒加熱器を備えた冷媒加熱式空気調和機において、前記室外機の冷媒加熱器の熱源を温水回路等の別回路の熱源に共用したことを特徴とする。 【0006】請求項1記載の発明では、冷媒加熱器の熱源を温水回路等の別回路の熱源に共用したので、例えば温水等をつくるための、熱源機等が不要になり、室外機に設けた冷媒加熱器の熱源の熱によって別回路の熱媒体をつくることができる。 【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記冷媒加熱器が温水回路を間接加熱する構成としたことを特徴とする。 【0008】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記冷媒加熱器が温水回路を直接加熱する構成としたことを特徴とする。 【0009】これらの発明では、冷媒加熱器が温水回路を間接加熱、或いは直接加熱するので、温水回路に効率よく伝熱させることができる。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。 【0011】図1において、1は冷媒加熱式空気調和機を示している。この冷媒加熱式空気調和機1は、室内機3と室外機5とから構成される分離型空気調和機である。 【0012】室外機5には、冷媒を圧縮する圧縮機13が設けられている。この圧縮機13の吐出管には、冷媒の流れを変え、冷房運転と暖房運転とを切り替える四方弁15が接続されている。 【0013】暖房運転時の冷媒の流れ(実線で示す。)に沿って配管の接続関係を説明すると、この四方弁15には、冷媒配管9aを介して、室内機3の室内熱交換器7が接続されている。11は室内送風機である。 【0014】この室内熱交換器7には、冷媒配管9bを介して、開閉弁29と冷媒加熱器31とが接続され、この冷媒加熱器31にはアキュムレータ27を介して圧縮機13の吸込管が接続されている。 【0015】つぎに、冷房運転の流れ(点線で示す。)に沿って配管の接続関係を説明すると、前記四方弁15には室外熱交換器17が接続され、この室外熱交換器17にはキャピラリーチューブ21が接続され、このキャピラリーチューブ21には逆止弁23が接続されている。この逆止弁23は冷媒を点線で示す方向にのみ流し、反対の流れは阻止する。19は室外送風機である。 【0016】この逆止弁23を経た冷媒は、室内機3の室内熱交換器7に流れる。この室内熱交換器7は、四方弁15に接続され、この四方弁15は逆止弁25を介してアキュムレータ27に接続され、更に圧縮機13の吸込管に接続されている。逆止弁25は冷媒を点線で示す方向にのみ流し、反対の流れは阻止する。 【0017】この実施形態では、前述した冷媒加熱器31が設けられ、この冷媒加熱器31は、冷媒熱交換チューブ34とこの冷媒熱交換チューブ34内を流れる冷媒を加熱するバーナ33(熱源)とを備えている。 【0018】それと共に、この冷媒加熱器31には温水回路35が設けられ、この温水回路35は、水往路37aと温水熱交換チューブ39と温水復路37bとによって構成されている。前述したバーナ33は、この温水熱交換チューブ39を流れる水を加熱する熱源に共用される。 【0019】このバーナ33は冷媒熱交換チューブ34を流れる冷媒と、温水熱交換チューブ39を流れる水とを熱交換胴(図示せず)を介して間接加熱する。水往路37aから温水熱交換チューブ39に水が流入し、この温水熱交換チューブ39においてバーナ33の燃焼熱が冷媒加熱器31の熱交換胴に伝熱されてから水に伝熱され、水はお湯となって温水復路37bから流出する。 【0020】すなわち、この実施の形態では、室外機5の冷媒加熱器31のバーナ33を温水回路35の熱源に共用する構成となっており、且つ、バーナ33の燃焼熱が冷媒加熱器31の熱交換胴を介して温水回路35を間接加熱する構成となっている。 【0021】温水回路35には、例えば、床暖房機や台所等の温水機、浴室乾燥機等が接続されて利用される。温水回路35の温水復路37bから流出した温水は、床暖房機や浴室乾燥機等を循環しながら放熱する。 【0022】つぎに、作用を説明する。 【0023】暖房運転時には、まず、開閉弁29が開かれる。圧縮機13から吐出された冷媒は、四方弁15、冷媒配管9aを経て、室内熱交換器7に流入する。ここでは冷媒が凝縮し、空気は室内送風機11で送風されて、室内が暖房される。この室内熱交換器7を経た冷媒は、冷媒配管9b、及び開状態にある開閉弁29を経て、冷媒加熱器31の冷媒熱交換チューブ34に流入し、ここで冷媒加熱される。冷媒熱交換チューブ34を経た冷媒は、冷媒配管9bを経て、アキュムレータ27に流入し、アキュムレータ27を経た冷媒は、再び圧縮機13に流入する。 【0024】この暖房運転時には、冷媒加熱器31において、冷媒加熱と同時に温水回路35内の水を加熱することが可能である。温水回路35内の水が加熱され、温水となった場合、温水復路37bから流出されて、床暖房機や浴室乾燥機等に供給が可能になる。 【0025】また、冷房運転時には、圧縮機13から吐出された冷媒は、四方弁15を経て、室外熱交換器17に流入し、ここでは、冷媒が凝縮する。この室外熱交換器17を経た冷媒は、キャピラリーチューブ21、逆止弁23、冷媒配管9bを経て、室内熱交換器7に流入し、ここでは冷媒が蒸発し、空気は室内送風機11で送風されて、室内が冷房される。 【0026】そして、冷媒は、冷媒配管9a、四方弁15、逆止弁25、アキュムレータ27を経て圧縮機13に戻される。 【0027】この実施の形態では、冷媒加熱器31を温水回路35の熱源に供したので、例えば温水をつくるための、床暖房機や浴室乾燥機に接続される熱源機が不要になる。また、冷媒加熱器31が温水回路35を直接加熱するので、温水回路35に効率よく伝熱させることができる。 【0028】以上は、間接加熱について説明したが、直接加熱であっても同様の目的を達成することができる。 【0029】直接加熱の場合には、図2に示すように、室内熱交換器7に、冷媒配管9bを介して、開閉弁29と冷媒加熱器43とが接続される。この実施の形態では、冷媒加熱器43は、冷媒配管9b内を流れる冷媒を熱交換する冷媒熱交換チューブ44と、この冷媒熱交換チューブ44が貫通する貯湯槽45と、この貯湯槽45内の水を加熱するバーナ47とを備えている。ここではバーナ47が貯湯槽45の水を加熱する熱源に共用される。そして、この貯湯槽45には、水往路49aと温水復路49bとによって構成される温水回路49が設けられる。 【0030】すなわち、この実施の形態では、冷媒加熱器43のバーナ47が温水回路49の貯湯槽45を直接加熱するので、温水回路49に効率よく伝熱させることができる。 【0031】以上、温水回路を用いた二つの実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、冷媒加熱器のバーナが温水とは異なる他の熱媒体の回路の熱源に共用されるようにしてもよい。 【0032】 【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、冷媒加熱器の熱源を温水回路等の別回路の熱源に共用したので、例えば温水等の別の熱媒体をつくるための、熱源機等が不要になり、室外機に設けた冷媒加熱器の熱によって別回路の熱媒体をつくることができる。 【0033】請求項2、3記載の発明によれば、冷媒加熱器が温水回路を間接加熱、或いは直接加熱するので、温水回路に効率よく伝熱させることができる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000001889 【氏名又は名称】三洋電機株式会社 【識別番号】397010583 【氏名又は名称】三洋電機ガス機器株式会社
|
| 【出願日】 |
平成11年5月31日(1999.5.31) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100091823 【弁理士】 【氏名又は名称】櫛渕 昌之 (外1名)
|
| 【公開番号】 |
特開2000−346479(P2000−346479A) |
| 【公開日】 |
平成12年12月15日(2000.12.15) |
| 【出願番号】 |
特願平11−152000 |
|