| 【発明の名称】 |
冷凍装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】薮 知宏
【氏名】山下 泰
【氏名】佐藤 義和
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| 【要約】 |
【課題】1台の圧縮機が故障すると、他の圧縮機のみの応急運転を行うようにして、十分な信頼性を得る。
【解決手段】第1圧縮機(51)と第2圧縮機(52)とを有する2段圧縮機構(50)を備えている。第1圧縮機(51)及び第2圧縮機(52)を共に駆動した2段圧縮運転と、第1圧縮機(51)又は第2圧縮機(52)の何れか一方のみを駆動した単段圧縮運転とに切り換わる。具体的に、第1圧縮機(51)の吸込側と第2圧縮機(52)の吸込側とを繋ぐ第1接続通路(61)と、第1圧縮機(51)の吐出側と第2圧縮機(52)の吐出側とを繋ぐ第2接続通路(62)と、第1接続通路(61)及び第1接続通路(61)を開閉する第1閉鎖弁(63)及び第2閉鎖弁(64)とより構成された切換え機構(60)を設けている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 第1圧縮機(51)と第2圧縮機(52)とを有する2段圧縮機構(50)を備えた冷凍装置において、上記第1圧縮機(51)及び第2圧縮機(52)を共に駆動した2段圧縮運転と、上記第1圧縮機(51)又は第2圧縮機(52)の何れか一方のみを駆動した単段圧縮運転とが切り換わるように構成されている冷凍装置。 【請求項2】 請求項1において、2段圧縮運転と単段圧縮運転とを切り換える切換え手段(60)は、第1圧縮機(51)の吸込側と第2圧縮機(52)の吸込側とを繋ぐ第1接続通路(61)と、第1圧縮機(51)の吐出側と第2圧縮機(52)の吐出側とを繋ぐ第2接続通路(62)と、上記第1接続通路(61)及び第1接続通路(61)をそれぞれ開閉する第1閉鎖弁(63)及び第2閉鎖弁(64)とより構成されている冷凍装置。 【請求項3】 請求項1において、2段圧縮運転と単段圧縮運転とを切り換える切換え手段(60)は、第1圧縮機(51)の吸込側が接続された第1ポートaと、第1圧縮機(51)の吐出側及び第2圧縮機(52)の吸込側が接続された第2ポートbと、第2圧縮機(52)の吐出側が接続された第3ポートcとを有し、上記第1ポートaと第2ポートbとが連通した第1接続位置と、上記第2ポートbと第3ポートcとが連通した第2接続位置と、各ポートa,b,cが不連通状態になる中立位置とを有する切換弁(65)を備えている冷凍装置。 【請求項4】 請求項2又は3において、第1圧縮機(51)及び第2圧縮機(52)の故障を検出する検出手段(72)が設けられ、切換え手段(60)は、検出手段(72)が第1圧縮機(51)又は第2圧縮機(52)の故障を検出すると、2段圧縮運転から単段圧縮運転に切り換えるように構成されている冷凍装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、2段圧縮機構を備えた冷凍装置に関し、特に、単段圧縮運転と2段圧縮運転の切換え制御対策に係るものである。 【0002】 【従来の技術】従来より、蒸発圧力が低くて高圧縮比の運転が要求される空気調和装置では、例えば、特開平4−80545号公報に示されているように、2段圧縮式冷凍サイクルが採用されている。2段圧縮式冷凍サイクルの圧縮機構は、第1圧縮機と第2圧縮機とから構成されている。そして、上記圧縮機構は、一方の圧縮機のみを使用する単段圧縮運転と、両方の圧縮機を直列に使用する2段圧縮運転とが切り換えられるように構成されている。 【0003】上記空気調和装置は、暖房運転時、吹出し温度が第1の温度よりも低く且つ外気温度が第2の温度よりも高いときに単段圧縮運転を行い、それ以外の温度条件のときには2段圧縮運転を行う。これは、吹出し温度が第1の温度より高いと単段圧縮運転よりも2段圧縮運転の方がエネルギー効率が高く、外気温度が第2の温度より高いと2段圧縮運転よりも単段圧縮運転の方がエネルギー効率が高いとの理由によるものである。また、冷房運転時には、高圧縮比にしなくてもエネルギー効率が高いとの理由で、単段圧縮運転を行うようにしている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来の空気調和装置は、エネルギー効率の面から単段圧縮運転と2段圧縮運転とを切り換えるようにしている。 【0005】しかしながら、第1圧縮機と第2圧縮機の故障に関しては何ら考慮されていなかった。例えば、第1圧縮機が故障した場合、第2圧縮機によって運転を継続することができないという問題があった。つまり、第2圧縮機が正常であるにも拘わらず、応急運転を行うことができなっかた。この結果、空調運転の信頼性が低いという問題があった。 【0006】本発明は、斯かる点に鑑みて成されたもので、1台の圧縮機が故障すると、他の圧縮機のみの応急運転を行うようにして、十分な信頼性を得ることを目的とするものである。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明は、2段圧縮運転と、第1圧縮機(51)又は第2圧縮機(52)の何れかの単段圧縮運転とを切り換えるようにしたものである。 【0008】〈解決手段〉具体的に、図1に示すように、本発明は、第1圧縮機(51)と第2圧縮機(52)とを有する2段圧縮機構(50)を備えた冷凍装置を対象としている。そして、上記第1圧縮機(51)及び第2圧縮機(52)を共に駆動した2段圧縮運転と、上記第1圧縮機(51)又は第2圧縮機(52)の何れか一方のみを駆動した単段圧縮運転とが切り換わるように構成されている。 【0009】また、本発明は、2段圧縮運転と単段圧縮運転とを切り換える切換え手段(60)が、第1圧縮機(51)の吸込側と第2圧縮機(52)の吸込側とを繋ぐ第1接続通路(61)と、第1圧縮機(51)の吐出側と第2圧縮機(52)の吐出側とを繋ぐ第2接続通路(62)と、上記第1接続通路(61)及び第1接続通路(61)をそれぞれ開閉する第1閉鎖弁(63)及び第2閉鎖弁(64)とより構成されていてもよい。 【0010】また、本発明は、2段圧縮運転と単段圧縮運転とを切り換える切換え手段(60)が、第1圧縮機(51)の吸込側が接続された第1ポートaと、第1圧縮機(51)の吐出側及び第2圧縮機(52)の吸込側が接続された第2ポートbと、第2圧縮機(52)の吐出側が接続された第3ポートcとを有し、上記第1ポートaと第2ポートbとが連通した第1接続位置と、上記第2ポートbと第3ポートcとが連通した第2接続位置と、各ポートa,b,cが不連通状態になる中立位置とを有する切換弁(65)を備えていてもよい。 【0011】また、本発明は、第1圧縮機(51)及び第2圧縮機(52)の故障を検出する検出手段(72)が設けられていてもよい。その際、切換え手段(60)は、検出手段(72)が第1圧縮機(51)又は第2圧縮機(52)の故障を検出すると、2段圧縮運転から単段圧縮運転に切り換えるように構成されている。 【0012】すなわち、本発明では、2台の圧縮機(51,52)が共に正常であると、第1圧縮機(51)及び第2圧縮機(52)の双方で冷媒を圧縮する2段圧縮運転を行う。一方、上記第1圧縮機(51)又は第2圧縮機(52)が故障した場合は、単段圧縮運転に切り換わる。 【0013】例えば、検出手段(72)が、第1圧縮機(51)の故障を検出すると、切換え手段(60)が第2閉鎖弁(64)を閉じたまま第1閉鎖弁(63)を開ける。この結果、2段圧縮機構(50)に戻る冷媒が、第1接続通路(61)を流れ、第1圧縮機(51)を流れることなく、第2圧縮機(52)に戻る。その後、冷媒は第2圧縮機(52)で圧縮されて吐出する。 【0014】また、上記検出手段(72)が、第2圧縮機(52)の故障を検出すると、切換え手段(60)が第1閉鎖弁(63)を閉じたまま第2閉鎖弁(64)を開ける。この結果、2段圧縮機構(50)に戻る冷媒が、第1圧縮機(51)で圧縮されて吐出し、この冷媒が、第2接続通路(62)を流れ、第2圧縮機(52)を流れることなく、利用側熱交換器などに流れる。 【0015】また、上記切換え手段(60)が切換弁(65)を備える場合、上記第1圧縮機(51)が故障すると、切換弁(65)を第1接続位置に切り換える。この結果、2段圧縮機構(50)に戻る冷媒が、切換弁(65)の第1ポートaから第2ポートbを流れ、第1圧縮機(51)を流れることなく、第2圧縮機(52)に戻る。その後、冷媒は第2圧縮機(52)で圧縮されて吐出する。 【0016】また、上記第2圧縮機(52)が故障すると、切換弁(65)を第2接続位置に切り換える。この結果、2段圧縮機構(50)に戻る冷媒が、第1圧縮機(51)で圧縮されて吐出し、この冷媒が、切換弁(65)の第2ポートbから第3ポートcを流れ、第2圧縮機(52)を流れることなく、利用側熱交換器などに流れる。 【0017】 【発明の効果】したがって、本発明によれば、第1圧縮機(51)又は第2圧縮機(52)が故障すると、単段圧縮運転を行うようにしたために、1つの圧縮機(52又は51)によって応急運転を行うことができる。この結果、空調運転の信頼性を向上させることができる。 【0018】特に、2段圧縮運転を行っているので、1つの圧縮機(51又は52)が故障しても他の圧縮機(52又は51)が正常であるので、この正常な圧縮機(52又は51)によって空調運転を継続させることができる。この結果、空調能力はやや低下するものの、所定の空調状態を持続させることができ、信頼性の向上を図ることができる。 【0019】また、1つの切換弁(65)によって2段圧縮運転と単段圧縮運転とを切り換えるようにすると、部品点数を少なくすることができ、構成の簡略化を図ることができる。 【0020】 【発明の実施の形態1】以下、本発明の実施形態1を図面に基づいて詳細に説明する。 【0021】図1に示すように、本実施形態の冷凍装置は、冷暖房運転が可能な空気調和装置(10)に構成したものである。 【0022】該空気調和装置(10)は、冷媒循環が可逆な冷媒回路(20)を備えている。そして、該空気調和装置(10)は、1つの熱源側熱交換器である室外熱交換器(30)と、複数の利用側熱交換器である室内熱交換器(40)を備え、いわゆるマルチ型に構成されている。 【0023】上記冷媒回路(20)は、2段圧縮機構(50)と、四路切換弁(21)と、複数の室内熱交換器(40)と、開度調整可能な電動式の第1膨張弁(22)と、気液分離器(23)と、開度調整可能な電動式の第2膨張弁(24)と、室外熱交換器(30)とを備えている。該2段圧縮機構(50)などの各機器は、冷媒配管(2a)によって順に接続されている。そして、上記複数の室内熱交換器(40)は互いに並列に接続されている。 【0024】上記2段圧縮機構(50)は、低段側の第1圧縮機(51)と高段側の第2圧縮機(52)とから構成されている。 【0025】具体的に、上記第1圧縮機(51)の吸込側がアキュムレータ(25)を介して四路切換弁(21)に接続されている。一方、該第1圧縮機(51)の吐出側がアキュムレータ(26)を介して第2圧縮機(52)の吸込側に接続されている。該第2圧縮機(52)の吐出側が四路切換弁(21)に接続されている。そして、上記第2圧縮機(52)から吐出した冷媒が、暖房運転時において、四路切換弁(21)を経て、室内熱交換器(40)、第1膨張弁(22)、気液分離器(23)、第2膨張弁(24)及び室外熱交換器(30)を順に流れた後、四路切換弁(21)を介して第1圧縮機(51)の吸入側に流れる。 【0026】上記冷媒回路(20)には、ガスインジェクションを行うためのインジェクション通路(11)が設けられている。該インジェクション通路(11)の一端は、気液分離器(23)の上部に接続され、他端は、第1圧縮機(51)の吐出側と第2圧縮機(52)の吸込側との間の冷媒配管(2a)に接続されている。該インジェクション通路(11)は電磁弁(12)が設けられている。そして、上記インジェクション通路(11)は、2段圧縮運転のときに気液分離器(23)のガス冷媒を第2圧縮機(52)に供給するように構成されている。 【0027】上記冷媒回路(20)には、液冷媒の導入通路(13)が設けられている。該導入通路(13)は、開度調整可能な電動式の第3膨張弁(14)が設けられている。該導入通路(13)の一端は、室内熱交換器(40)と第1膨張弁(22)の間の冷媒配管(2a)に接続され、他端は、インジェクション通路(11)に接続されている。該導入通路(13)は、液冷媒の一部をインジェクション通路(11)に供給するように構成されている。 【0028】上記室内熱交換器(40)及び室外熱交換器(30)は、いずれも空気熱交換器で構成されている。そして、上記各室内熱交換器(40)は、それぞれ室内ユニット(1A)に設けられる一方、他の2段圧縮機構(50)や室外熱交換器(30)などは、1つの室外ユニット(1B)に設けられている。 【0029】更に、上記冷媒回路(20)には、冷媒流れを切り換える切換え機構(60)が設けられている。該切換え機構(60)は、2段圧縮運転と単段圧縮運転とを切り換える切換え手段を構成している。具体的に、上記切換え機構(60)は、第1圧縮機(51)の吸込側と第2圧縮機(52)の吸込側とを繋ぐ第1接続通路(61)と、第1圧縮機(51)の吐出側と第2圧縮機(52)の吐出側とを繋ぐ第2接続通路(62)と、該第1接続通路(61)及び第2接続通路(62)をそれぞれ開閉する第1閉鎖弁(63)及び第2閉鎖弁(64)とより構成されている。 【0030】上記2段圧縮機構(50)の他、切換え機構(60)の第1閉鎖弁(63)及び第2閉鎖弁(64)は、コントローラ(70)によって制御されている。該コントローラ(70)は、第1圧縮機(51)や第2圧縮機(52)の他、各膨張弁(22,24,14)などを制御して空調運転を制御する運転制御部(71)が設けられている。 【0031】また、上記コントローラ(70)には故障検出部(72)と切換え制御部(73)が設けられている。該故障検出部(72)は、第1圧縮機(51)及び第2圧縮機(52)の故障を検出する検出手段を構成している。該故障検出部(72)は、例えば、第1圧縮機(51)又は第2圧縮機(52)が、DCモータを備えている場合、位置検出を行うので、この位置検出信号から第1圧縮機(51)及び第2圧縮機(52)の故障を検出する。 【0032】上記切換え制御部(73)は、故障検出部(72)が第1圧縮機(51)の故障を検出すると、第2閉鎖弁(64)を閉じたまま第1閉鎖弁(63)を開ける一方、故障検出部(72)が第2圧縮機(52)の故障を検出すると、第1閉鎖弁(63)を閉じたまま第2閉鎖弁(64)を開けるように構成されている。 【0033】〈作用〉次に、上述した空気調和装置(10)の冷暖房運転について説明する。 【0034】暖房運転及び冷房運転はコントローラ(70)の運転制御部(71)によって制御される。そこで、先ず、通常の暖房運転時について説明する。 【0035】この暖房運転時は四路切換弁(21)が図1の実線側に切り換わる。尚、第1閉鎖弁(63)及び第2閉鎖弁(64)は共に閉鎖されている。 【0036】図1の実線の矢符で示すように、第1圧縮機(51)で1段圧縮された冷媒は、第2圧縮機(52)に入り、2段圧縮される。この第2圧縮機(52)から吐出した冷媒は、図1の一点鎖線の矢符で示すように、四路切換弁(21)を経て室内熱交換器(40)に流れて凝縮する。凝縮した液冷媒は、第1膨張弁(22)で減圧した後、気液分離器(23)に流れ、第2膨張弁(24)で再度減圧した後、室外熱交換器(30)に流れて蒸発する。その後、蒸発したガス冷媒は、図1の実線の矢符で示すように、四路切換弁(21)を経て第1圧縮機(51)に戻り、この循環を繰り返す。 【0037】また、冷房運転時は四路切換弁(21)が図1の破線側に切り換わる。尚、第1閉鎖弁(63)及び第2閉鎖弁(64)は共に閉鎖されている。 【0038】図1の実線の矢符で示すように、暖房時と同様に冷媒が第1圧縮機(51)及び第2圧縮機(52)で2段圧縮される。その後、該冷媒は、図1の破線の矢符で示すように、四路切換弁(21)を経て室外熱交換器(30)に流れて凝縮する。凝縮した液冷媒は、第2膨張弁(24)で減圧した後、気液分離器(23)に流れ、第1膨張弁(22)で再度減圧した後、室内熱交換器(40)に流れて蒸発する。その後、蒸発したガス冷媒は、図1の実線の矢符で示すように、四路切換弁(21)を経て第1圧縮機(51)に戻り、この循環を繰り返す。 【0039】上述した2段圧縮運転を行う場合は、電磁弁(12)が開かれてインジェクション通路(11)が連通する。このインジェクション通路(11)の連通により、気液分離器(23)における中間圧力のガス冷媒が、第2圧縮機(52)に供給される。その際、液冷媒の一部が、導入通路(13)を通り、インジェクション通路(11)のガス冷媒に供給される。この液冷媒はガス冷媒と混合して蒸発し、第2圧縮機(52)に供給される。このガスインジェクション動作により、暖房運転時において、室内熱交換器(40)を流れるガス冷媒の循環量が増大し、暖房能力が向上する。そして、上記吐出温度が液冷媒によって低下する。また、冷房運転時において、蒸発熱量が増大し、冷房能力が向上する。 【0040】次に、第1圧縮機(51)又は第2圧縮機(52)が故障した場合の運転動作を説明する。尚、この運転動作は、暖房運転を例に説明するが、冷房運転時も同じである。 【0041】先ず、第1圧縮機(51)又は第2圧縮機(52)が故障すると、コントローラ(70)の故障検出部(72)が検出し、単段圧縮運転が行われる。 【0042】そこで、上記第1圧縮機(51)が故障すると、図2に示すように、切換え制御部(73)が第2閉鎖弁(64)を閉じたまま第1閉鎖弁(63)を開ける。この結果、室外熱交換器(30)から戻るガス冷媒は、四路切換弁(21)を経て第1接続通路(61)を流れ、第1圧縮機(51)を流れることなく、第2圧縮機(52)に戻る。その後、ガス冷媒は第2圧縮機(52)で圧縮されて吐出し、四路切換弁(21)を経て室内熱交換器(40)に流れ、上述の動作を行う。 【0043】一方、上記第2圧縮機(52)が故障すると、図3に示すように、切換え制御部(73)が第1閉鎖弁(63)を閉じたまま第2閉鎖弁(64)を開ける。この結果、室外熱交換器(30)から戻るガス冷媒は、四路切換弁(21)を経て第1圧縮機(51)に戻る。その後、ガス冷媒は第1圧縮機(51)で圧縮されて吐出し、この冷媒は、第2接続通路(62)を流れ、第2圧縮機(52)を流れることなく、四路切換弁(21)を経て室内熱交換器(40)に流れ、上述の動作を行う。 【0044】〈実施形態1の効果〉以上のように、本実施形態によれば、第1圧縮機(51)又は第2圧縮機(52)が故障すると、単段圧縮運転を行うようにしたために、1つの圧縮機(52又は51)によって応急運転を行うことができる。この結果、空調運転の信頼性を向上させることができる。 【0045】特に、2段圧縮運転を行っているので、1つの圧縮機(51又は52)が故障しても他の圧縮機(52又は51)が正常であるので、この正常な圧縮機(52又は51)によって空調運転を継続させることができる。この結果、空調能力はやや低下するものの、所定の空調状態を持続させることができ、信頼性の向上を図ることができる。 【0046】 【発明の実施の形態2】次に、本発明の実施形態2を図面に基づいて詳細に説明する。 【0047】本実施形態は、図4に示すように、実施形態1の切換え機構(60)が第1閉鎖弁(63)及び第2閉鎖弁(64)を備えていたのに代え、4方向切換弁(65)を備えるようにしたものである。 【0048】上記4方向切換弁(65)は、第1圧縮機(51)の吸込側が接続された第1ポートaと、第1圧縮機(51)の吐出側及び第2圧縮機(52)の吸込側が接続された第2ポートbと、第2圧縮機(52)の吐出側が接続された第3ポートcと、常に閉鎖された第4ポートdとを備えている。そして、該4方向切換弁(65)は、中立位置と第1接続位置と第2接続位置とに切り換わるように構成されている。 【0049】該4方向切換弁(65)の中立位置は、第1ポートaと第4ポートdとが連通し、第1ポートaと第2ポートbと第3ポートcが連通していない切り換え状態である。 【0050】また、上記4方向切換弁(65)の第1接続位置は、第1ポートaと第2ポートbとが連通し、第3ポートcと第4ポートdが閉鎖されて第1圧縮機(51)の吸込側と第2圧縮機(52)の吸込側とが連通した切り換え状態である。 【0051】また、上記4方向切換弁(65)の第2接続位置は、第2ポートbと第3ポートcとが連通し、第1ポートaと第4ポートdが閉鎖されて第1圧縮機(51)の吐出側と第2圧縮機(52)の吐出側とが連通した切り換え状態である。 【0052】したがって、通常の暖房運転及び冷房運転時には、図4に示すように、4方向切換弁(65)が中立位置にあり、2段圧縮運転が行われる。 【0053】一方、上記第1圧縮機(51)が故障すると、図5に示すように、切換え制御部(73)が4方向切換弁(65)を第1接続位置に切り換える。この結果、上記室外熱交換器(30)から戻るガス冷媒は、四路切換弁(21)を経て4方向切換弁(65)の第1ポートaから第2ポートbを流れ、第1圧縮機(51)を流れることなく、第2圧縮機(52)に戻る。その後、ガス冷媒は第2圧縮機(52)で圧縮されて吐出し、四路切換弁(21)を経て室内熱交換器(40)に流れ、上述の動作を行う。 【0054】また、上記第2圧縮機(52)が故障すると、図6に示すように、切換え制御部(73)が第1閉鎖弁(63)を4方向切換弁(65)を第2接続位置に切り換える。この結果、室外熱交換器(30)から戻るガス冷媒は、四路切換弁(21)を経て第1圧縮機(51)に戻る。その後、ガス冷媒は第1圧縮機(51)で圧縮されて吐出し、この冷媒は、4方向切換弁(65)の第2ポートbから第3ポートcを流れ、第2圧縮機(52)を流れることなく、四路切換弁(21)を経て室内熱交換器(40)に流れ、上述の動作を行う。 【0055】この結果、本実施形態によれば、1つの4方向切換弁(65)によって2段圧縮運転と単段圧縮運転とを切り換えるので、部品点数を少なくすることができ、構成の簡略化を図ることができる。その他の構成並びに作用及び効果は、実施形態1と同様である。 【0056】 【発明の他の実施の形態】上記各実施形態は、空気調和装置(10)について説明したが、本発明は、冷凍庫などの各種の冷凍装置にも適用してもよい。 【0057】また、上記各実施形態は、冷房運転と暖房運転とをそれぞれ行うようにしたが、本発明は、四路切換弁(21)を備えない冷房専用機や暖房専用機であってもよい。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002853 【氏名又は名称】ダイキン工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年6月3日(1999.6.3) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100077931 【弁理士】 【氏名又は名称】前田 弘 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−346478(P2000−346478A) |
| 【公開日】 |
平成12年12月15日(2000.12.15) |
| 【出願番号】 |
特願平11−155976 |
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