| 【発明の名称】 |
冷凍装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】藪 知宏
【氏名】山下 泰
【氏名】佐藤 義和
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| 【要約】 |
【課題】2段圧縮機構を備えた冷凍装置において、単段圧縮運転時に停止側の圧縮機に冷媒が溜まり込むのを防止する。
【解決手段】2段圧縮運転と単段圧縮運転とが可能な2段圧縮機構1を備えた冷凍装置であって、単段圧縮運転時に停止側圧縮機9への冷媒の流入を防止する冷媒流入防止手段14,15,21を備える。単段圧縮運転時に停止側圧縮機9 への冷媒の流入を防止できるように、該停止側圧縮機9 の吸入側配管12と吐出側配管13に、それぞれ開閉弁14,15 を設ける。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 2段圧縮運転と単段圧縮運転とが可能な2段圧縮機構(1) を備えた冷凍装置であって、単段圧縮運転時に停止側圧縮機(9) への冷媒の流入を防止する冷媒流入防止手段(14,15,21)を備えている冷凍装置。 【請求項2】 冷媒流入防止手段(14,15,21)は、単段圧縮運転時の停止側圧縮機(9) の吸入側配管(12)と吐出側配管(13)にそれぞれ設けられた開閉弁(14,15)により構成されている請求項1記載の冷凍装置。 【請求項3】 冷媒流入防止手段(14,15,21)は、単段圧縮運転時の停止側圧縮機(9) の吸入側配管(12)に設けられた開閉弁(14)と、該停止側圧縮機(9) の吐出側配管(13)に、該停止側圧縮機(9) に流入する方向への冷媒の流通を禁止するように設けられた逆止弁(21)とから構成されている請求項1記載の冷凍装置。 【請求項4】 単段圧縮運転時の停止側圧縮機(9) と、冷媒回路の低圧ガス配管(23)とが、冷媒吸引通路(22)により接続され、該冷媒吸引通路(22)には減圧機構(24)が設けられている請求項2または3記載の冷凍装置。 【請求項5】 減圧機構(24)がキャピラリチューブにより構成されている請求項4記載の冷凍装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、2段圧縮運転と単段圧縮運転とが可能な2段圧縮機構を備えた冷凍装置に関し、特に、単段圧縮運転時における停止側圧縮機での冷媒の滞留防止対策に係るものである。 【0002】 【従来の技術】従来より、例えば特開平4−80545号公報に示されているように、蒸発圧力が低くて高圧縮比の運転が要求される冷凍装置では、2段圧縮式冷凍サイクルが採用されている。この公報に記載された2段圧縮式冷凍サイクルの圧縮機構は、2台の圧縮機から構成され、一方の圧縮機のみを使用する単段圧縮運転と、両方の圧縮機を直列に使用する2段圧縮運転とを切り換えることができるように構成されている。 【0003】図4に、この種の2段圧縮式冷凍サイクルが適用された従来の空気調和装置の冷媒回路の一例を示している。この冷媒回路は、二段圧縮機構(1) と、四路切換弁(2) と、室内熱交換器(3) と、第1電子膨張弁(4) と、気液分離器(5) と、第2電子膨張弁(6) と、室外熱交換器(7) とが直列に接続された構成であり、圧縮機構(1) は、下段側の第1圧縮機(8) と上段側の第2圧縮機(9) とから構成されている。 【0004】第2圧縮機(9) の吸入側配管(12)と吐出側配管(13)とは、電磁弁(16)を介して互いに接続されており、この電磁弁(16)の開閉状態を切り換えることで、両圧縮機(8,9) を使用する2段圧縮運転と、第1圧縮機(8) のみを使用する単段圧縮運転とを選択することができるようになっている。 【0005】なお、(17)はガスインジェクション動作を行うためのインジェクション通路である。このインジェクション通路(17)は、2段圧縮による暖房運転時等に気液分離器(5) 内の中間圧冷媒を圧縮機構(1) に戻すことにより暖房能力を高めるものとして、従来より用いられているものである。 【0006】この空気調和装置において、例えば単段圧縮による暖房運転を行う場合、ガスインジェクションは行わず、電磁弁(16)を「開」に設定して第1圧縮機(8) を動作させ、第2圧縮機(9) は停止させる。そして、第1圧縮機(8) から吐出された冷媒が冷媒回路内を循環し、その際に室内熱交換器(3) で室内空気を加熱することにより、室内が暖房される。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】しかし、図示の構成では、電磁弁(16)を開いて単段圧縮運転を行っているときには、第2圧縮機(9) の吸入側と吐出側が高圧になるため、第2圧縮機(9) に冷媒が流入して滞留する。このため、第2圧縮機(9) の中に液冷媒が溜まってしまい、該第2圧縮機(9) の再起動ができなくなったり、系内の冷媒量が不足したりすることがあった。また、第2圧縮機(9) を再起動した場合でも、冷凍機油が第2圧縮機(9) 内の液冷媒に溶け込んで該冷媒と共に流出してしまい、第2圧縮機(9) 内の冷凍機油が不足し、潤滑不良などの不具合が生じることもあった。 【0008】本発明は、このような問題点に鑑みて創案されたものであり、その目的とするところは、2段圧縮機構を備えた冷凍装置において、単段圧縮運転時に停止側の圧縮機に冷媒が溜まり込むのを防止し、上述した種々の問題が発生しないようにすることである。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明は、単段圧縮運転時に停止側圧縮機(9) に冷媒を流入させないようにして、溜まり込みを防ぐようにしたものである。 【0010】具体的に、本発明が講じた解決手段は、2段圧縮運転と単段圧縮運転とが可能な2段圧縮機構(1) を備えた冷凍装置を前提としている。そして、単段圧縮運転時に停止側圧縮機(9) への冷媒の流入を防止する冷媒流入防止手段(14,15,21)を備えた構成としたものである。 【0011】上記構成において、冷媒流入防止手段(14,15,21)は、単段圧縮運転時の停止側圧縮機(9) の吸入側配管(12)と吐出側配管(13)にそれぞれ設けられた開閉弁(14,15) により構成することができる。また、冷媒流入防止手段(14,15,21)は、単段圧縮運転時の停止側圧縮機(9) の吸入側配管(12)に設けた開閉弁(14)と、吐出側配管(13)に、該停止側圧縮機(9) に流入する方向への冷媒の流通を禁止するように設けた逆止弁(21)とから構成してもよい。 【0012】さらに、この構成においては、単段圧縮運転時の停止側圧縮機(9) と、冷媒回路の低圧ガス配管(23)とを、冷媒吸引通路(22)により接続し、該冷媒吸引通路(22)には減圧機構(24)を設けることができる。この減圧機構(24)には、キャピラリチューブを使用することができる。 【0013】−作用−上記解決手段では、冷媒流入防止手段(14,15,21)を設けたことにより、単段圧縮運転時に、停止側圧縮機(9) に冷媒が流入しない。具体的には、停止側圧縮機(9) の吸入側配管(12)と吐出側配管(13)にいずれも開閉弁(14,15) を設けた場合には両開閉弁(14,15) を閉じ、吐出側のみを逆止弁(21)とした場合は吸入側の開閉弁(14)を閉じることで、停止側圧縮機(9) への冷媒の流入を防止できる。 【0014】また、上記冷媒吸引通路(22)を設けると、単段圧縮運転時に開閉弁(14,15) または逆止弁(21)に漏れがあって停止側圧縮機(9) 内に冷媒が流入した場合でも、その冷媒を、キャピラリチューブ等の減圧機構(24)を介して低圧ガス配管(23)から動作側圧縮機に吸引できる。 【0015】 【発明の効果】このように、上記解決手段によれば、単段圧縮運転時の停止側圧縮機(9) に液冷媒が溜まらないので、該停止側圧縮機(9) の再起動ができなくなったり、系内の冷媒量が不足したりすることを防止できる。また、単段圧縮運転時の停止側圧縮機(9) を2段圧縮運転の再開時に再起動した場合に、冷凍機油が冷媒と共に流出することもなくなるので、該圧縮機(9) 内の冷凍機油が不足し、潤滑不良が生じるような不具合も防止できる。 【0016】さらに、冷媒吸引通路(22)を設けると、開閉弁(14,15) や逆止弁(21)に漏れが生じて冷媒が停止側圧縮機(9) に流入した場合でも、該停止側圧縮機(9) に液冷媒が溜まるのを防止できるから、上述したような問題の発生をより確実に防止することができる。 【0017】 【発明の実施の形態1】以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。 【0018】図1は、本発明に係る冷凍装置の実施形態1としての空気調和装置の冷媒回路図である。この冷媒回路は、二段圧縮機構(1) と、四路切換弁(2) と、室内熱交換器(3) と、第1電子膨張弁(4) と、気液分離器(5) と、第2電子膨張弁(6) と、室外熱交換器(7) とから構成され、圧縮機構(1) は、下段側の第1圧縮機(8)と上段側の第2圧縮機(9) とから構成されている。 【0019】具体的には、第1圧縮機(8) の吐出側が後述の第1電磁弁(14)とアキュムレータ(10)を介して第2圧縮機(9) の吸入側に接続され、第2圧縮機(9) の吐出側は、第2電磁弁(15)(後述する)、四路切換弁(2) 、室内熱交換器(3)、第1電子膨張弁(4) 、気液分離器(5) 、第2電子膨張弁(6)、室外熱交換器(7) 、四路切換弁(2) 、そしてアキュムレータ(11)を介して、第1圧縮機(9) の吸入側に接続されている。 【0020】第2圧縮機(9) の吸入側配管(12)と吐出側配管(13)には、単段圧縮運転時に該第2圧縮機(9) への冷媒の流入を防止する冷媒流入防止手段として、第1,第2電磁弁(開閉弁)(14,15) が設けられている。また、該吸入側配管(12)と吐出側配管(13)は、両電磁弁(14,15) の反第2圧縮機(9) 側の部分が、第3電磁弁(16)を介して互いに接続されている。そして、この第3電磁弁(16)の開閉状態を切り換えることにより、2段圧縮運転と単段圧縮運転とを切り換えることが可能に構成されている。 【0021】本実施形態1の冷媒回路は、二段圧縮運転時に、必要に応じてガスインジェクションを行えるように構成されている。このため、気液分離器(5) のガス出口と、第2圧縮機(9) の吸入側配管(12)との間に、2段圧縮運転のときに気液分離器(5) 内のガス冷媒を第2圧縮機(9) に送るインジェクション通路(17)が接続され、該インジェクション通路(17)には第4電磁弁(18)が設けられている。さらに、上記室内熱交換器(3) と第1電子膨張弁(4) の間と、インジェクション通路(17)の第4電磁弁(18)の上流側との間に、冷媒の一部をインジェクション通路(17)に導入する液冷媒導入通路(19)が接続され、該液冷媒導入通路(19)には第3電子膨張弁(20)が設けられている。 【0022】なお、室内熱交換器(3) 及び室外熱交換器(7) は、いずれも空気熱交換器であり、それぞれ、図示しない室内ユニット及び室外ユニットに設けられている。そして、室内ユニットには室内熱交換器(3) に空気を供給する室内ファン(図示せず)が設けられ、室外ユニットには室外熱交換器(7) に空気を供給する室外ファン(図示せず)が設けられている。なお、室内熱交換器(3) は、複数台(図では2台のみ示している)が並列に接続されている。 【0023】−運転動作−次に、この空気調和装置の運転動作について説明する。 【0024】この空気調和装置は、四路切換弁(2) を切り換えることにより、暖房運転または冷房運転を任意に選択して行うことができ、暖房運転では四路切換弁(2) は図の実線側に設定され、冷房運転では破線側に設定される。また、2段圧縮運転を行う場合は、第1電磁弁(14)と第2電磁弁(15)が開かれて第3電磁弁(16)が閉鎖され、両圧縮機(8,9) が直列に使用される一方、単段圧縮運転を行う場合は第1電磁弁(14)と第2電磁弁(15)が閉鎖されて第3電磁弁(16)が開かれ、第1圧縮機(8) のみが使用される。さらに、2段圧縮運転時にガスインジェクション動作を行うときは、インジェクション通路(17)の第4電磁弁(18)が開かれ、ガスインジェクション動作を行わないときには該第4電磁弁(18)は閉鎖される。 【0025】以下に、この空気調和装置の運転状態として、まず、2段圧縮でインジェクション通路(17)を開いて暖房運転する状態について説明する。このとき、図示しない制御手段により、四路切換弁(2) や各電磁弁(14,15,16,18) が上述のように制御されるのに加えて、各電子膨張弁(4,6,20)の開度が調節され、気液分離器(5)内の冷媒圧力が所定の中間圧力に設定されるとともに、圧縮機構(1) の吐出側及び吸入側の冷媒圧力が、所定の高圧及び低圧に制御される。 【0026】この状態で、圧縮機構(1) において2段圧縮されたガス冷媒は、四路切換弁(2) を経た後、室内熱交換器(3) に流入する。室内熱交換器(3) において、高温高圧のガス冷媒は室内空気と熱交換して凝縮し、室内空気を加熱する。凝縮した液冷媒は、第1電子膨張弁(4) を通過する際に減圧され、一部が膨張して中間圧の気液二相冷媒となる。気液二相冷媒は気液分離器(5) に流入し、ガス冷媒と液冷媒とに分離される。液冷媒は気液分離器(5) を流出した後、第2電子膨張弁(6)を通過して低圧の二相冷媒となり、室外熱交換器(7) に流入する。そして、室外熱交換器(7) において、二相冷媒は室外空気と熱交換して蒸発し、蒸発したガス冷媒は、四路切換弁(2) を通過した後、アキュムレータ(11)を経て第1圧縮機(1) に吸入される。 【0027】一方、気液分離器(5) 内のガス冷媒は、インジェクション通路(17)から第4電磁弁(18)を経て、第2圧縮機(9) に吸入される。その際、室内熱交換器(3) を通過した後の液冷媒の一部が液冷媒導入通路(19)に吸引され、第3電子膨張弁(20)を通って減圧された後にインジェクション通路(17)のガス冷媒と混合して蒸発し、第2圧縮機(9) に吸入される。このガスインジェクション動作により、室内熱交換器(3) を流れるガス冷媒の循環量が増大し、暖房能力が向上する。 【0028】次に、単段圧縮による暖房運転について説明する。 【0029】この場合、第3電磁弁(16)が開かれる一方、第1電磁弁(14)と第2電磁弁(15)は閉じられる。また、ガスインジェクション通路(17)と液冷媒導入通路(19)は使用されないので、第4電磁弁(18)と第3電子膨張弁(20)は共に閉鎖される。そして、第1電子膨張弁(4) は全開に設定され、第2電子膨張弁(6) は液冷媒を所定の低圧に減圧するように所定の開度に制御される。 【0030】この状態において、第1圧縮機(8) で圧縮されたガス冷媒は、第3電磁弁(16)と四路切換弁(2) を通って室内熱交換器(3) に流入する。そして、冷媒は該室内熱交換器(3) で室内空気と熱交換して凝縮し、その際に室内空気を加熱する。凝縮した液冷媒は、第1電子膨張弁(4) と気液分離器(5) を通過した後、第2電子膨張弁(6) により低圧の二相冷媒となり、室外熱交換器(7) に流入する。そして、室外熱交換器(7) において、二相冷媒は室外空気と熱交換して蒸発し、蒸発したガス冷媒は、四路切換弁(2) を通過した後、アキュムレータ(11)を経て第1圧縮機(8) に吸入され、以上のサイクルが繰り返される。 【0031】なお、インジェクション通路(17)を閉じて行う二段圧縮運転や、暖房運転とは逆サイクルで行う冷房運転について、冷媒循環動作の説明は省略する。 【0032】−実施形態1の効果−本実施形態によれば、単段圧縮運転時に第1電磁弁(14)と第2電磁弁(15)が閉じられるので、第1圧縮機(8) から吐出された冷媒が第2圧縮機(9) には流入しない。このため、単段圧縮運転時の停止側圧縮機である第2圧縮機(9) 内に液冷媒が溜まらないので、第2圧縮機(9) の再起動ができなくなったり、系内の冷媒量が不足したりすることを防止できる。また、第2圧縮機内に冷媒が溜まらないことから、該第2圧縮機(9) の再起動時に冷凍機油が流出することもなく、第2圧縮機(9) の潤滑不良等の不具合も防止できる。 【0033】 【発明の実施の形態2】本発明の実施形態2は、図2に示すように、第2圧縮機(9) の吐出側配管(13)に、上記第2電磁弁(15)に代えて逆止弁(21)を設けたものである。この逆止弁(21)は、第2圧縮機(9) から流出する方向への冷媒の流通を許容する一方、該第2圧縮機(9) に流入する方向への冷媒の流通は禁止するように構成されている。その他の部分については、実施形態1と同様に構成されているので、ここでは説明を省略する。 【0034】−運転動作−本実施形態2において、2段圧縮運転時には、第1電磁弁(14)を開き、第3電磁弁(16)を閉じて両圧縮機(8,9) を起動する。そうすると、冷媒が第1圧縮機(8) 、第2圧縮機(9) の順に圧縮された後、冷媒回路内を循環して第1圧縮機(8)に戻るサイクルが実施形態1と同様に行われて、室内空気が温度調節される。 【0035】また、単段圧縮運転時には、第1電磁弁(14)を閉じ、第3電磁弁(16)を開いて、第1圧縮機(8) を起動し、第2圧縮機(9) を停止する。そうすると、第1圧縮機(8) から吐出された冷媒が冷媒回路内を循環して該第1圧縮機(8) に戻るサイクルが実施形態1と同様に行われ、同様に室内空気が温度調節される。 【0036】−実施形態2の効果−本実施形態2の構成においても、単段圧縮運転時に第1圧縮機(8) から吐出された冷媒が第2圧縮機(9) に流入しないため、第2圧縮機(9) 内に液冷媒が溜まるのを防止できる。したがって、第2圧縮機(9) の再起動ができなくなったり、系内の冷媒量が不足したりすることを防止でき、かつ、第2圧縮機(9) を再起動した場合に冷凍機油が冷媒と共に流出することもないので、第2圧縮機(9) 内の冷凍機油が不足する不具合も防止できる。 【0037】また、本実施形態2では第2圧縮機(9) の吐出側に逆止弁(21)を用いているので、この逆止弁(21)に関する開閉制御は不要となる。しかも電磁弁(15,16,18)の個数を実施形態1よりも低減できるので、該電磁弁(15,16,18)を開閉制御するための電気回路等の構成を簡素化できる。 【0038】 【発明の実施の形態3】本発明の実施形態3は、実施形態2の冷媒回路に、冷媒吸引通路(22)を設けたものである。この冷媒吸引通路(22)は、単段圧縮運転時の停止側圧縮機である第2圧縮機(9) と、冷媒回路の低圧ガス配管(23)とに接続されている。そして、この冷媒吸引通路(22)には、減圧機構としてキャピラリチューブ(24)が設けられていると共に、該冷媒吸引通路(22)内の冷媒の流通を制御するための第5電磁弁(25)が設けられている。 【0039】−運転動作−この実施形態3では、2段圧縮運転時は、冷媒吸引通路(22)の第5電磁弁(25)は閉じられ、他の電磁弁(14,16,18)や電子膨張弁(4,6,20)は実施形態2と同様に制御される。上記第5電磁弁(25)が閉じられていて、冷媒吸引通路(22)が閉鎖しているので、2段圧縮運転時の冷媒循環動作は実施形態2と同じように行われる。 【0040】一方、単段圧縮運転時は、冷媒吸引通路(22)の第5電磁弁(25)を開いたうえで、他の電磁弁(14,16,18)や電子膨張弁(4,6,20)が実施形態2と同様に制御される。このとき、冷媒は、基本的には実施形態2と同様に冷媒回路内を循環し、室内の暖房や冷房が行われる。本実施形態3では冷媒吸引通路(22)を設けているので、第1電磁弁(14)または逆止弁(21)から冷媒が漏れて第2圧縮機(9) 内に流入した場合でも、その冷媒が、キャピラリチューブ(24)を介して第1圧縮機(8) に吸引される。その際、第2圧縮機(9) 内の冷媒はキャピラリチューブ(24)を通過して低圧ガス冷媒と混合し、ガス化してから該圧縮機(8) に吸引されるため、第1圧縮機(8) へ液冷媒が戻ることはない。 【0041】−実施形態3の効果−本実施形態3によれば、冷媒吸引通路(21)を設けたことにより、第2圧縮機(9) に液冷媒が溜まるのをより確実に防止できるから、実施形態2の効果をさらに高めることができる。 【0042】 【発明のその他の実施の形態】本発明は、上記実施形態について、以下のような構成としてもよい。 【0043】例えば、上記実施形態では暖房運転と冷房運転とを切り換え可能な空気調和装置について説明したが、暖房専用機あるいは冷房専用機としてもよい。また、上記各実施形態は、本発明を空気調和装置に適用したものであるが、本発明は、空気調和装置以外の冷凍装置であっても適用することができる。 【0044】また、上記冷媒回路の構成は単なる一例であって、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、ガスインジェクション機構あるいは液冷媒導入通路は必ずしも設けなくてよいし、圧縮機構(1) の運転を単段と二段に切り換えるための具体的な回路構成なども適宜変更してよい。さらに、冷房運転は常時単段圧縮で行い、暖房運転のみを単段圧縮と2段圧縮とを切り換えながら行うようにしてもよい。 【0045】さらに、実施形態3の冷媒吸引通路(22)は、実施形態2の冷媒回路に対して設けたものであるが、実施形態1の冷媒回路に設けてもよい。 【0046】なお、実施形態1においては、第2圧縮機(9) への液溜まりを防止できる一方、第1,第2電磁弁(14,15) を開閉するタイミングを制御すれば単段圧縮運転時に第2圧縮機(9) 内に所定量の冷媒を溜めることも可能となるため、余剰冷媒を保持して系内の冷媒流量を調整することもできる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002853 【氏名又は名称】ダイキン工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年6月3日(1999.6.3) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100077931 【弁理士】 【氏名又は名称】前田 弘 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−346474(P2000−346474A) |
| 【公開日】 |
平成12年12月15日(2000.12.15) |
| 【出願番号】 |
特願平11−155879 |
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