| 【発明の名称】 |
冷凍サイクル回路 |
| 【発明者】 |
【氏名】安田 弘
【氏名】浦田 和幹
【氏名】松村 賢治
【氏名】竹中 寛
【氏名】伊藤 将弘
【氏名】田中 慶治
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| 【要約】 |
【課題】非共沸混合冷媒を用いた場合でも、広い運転範囲で高圧圧力を適正範囲に制御でき、運転効率を向上できる冷凍サイクル回路を提供する。
【解決手段】室外機A内の圧縮機1、熱源側熱交換器3、受液器4と、室内機B内の電子膨張弁9、利用側熱交換器10とを接続した冷凍サイクル回路において、受液器4は内部に下端が開口する2本の導入出管を有し、一方の導入出管4−1は上部に孔4−3を有し上端が熱源側熱交換器3側につながり、他方の導入出管4−2の上端が電子膨張弁9側につながり、かつ受液器上部4−4から、熱源側熱交換器3と受液器4間の配管途中に設けた接続口7に至るバイパス5を設け、バイパス5に開閉弁6を設けたもので、電子膨張弁5で、またバイパス5を通じての冷媒ガスの流出で受液器内の冷媒量を制御し、高圧圧力を低下させる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 室外機内に設置された圧縮機、熱源側熱交換器及び受液器と、室内機内に設置された抵抗可変減圧機構及び利用側熱交換器とを順に配管で接続した冷凍サイクル回路において、前記受液器は内部に上部から内底近傍まで垂下し下端が開口する2本の導入出管を有し、2本のうち一方の導入出管の上端が前記熱源側熱交換器側につながり、他方の導入出管の上端が前記抵抗可変減圧機構側につながり、前記受液器内で一方の導入出管上部に孔を設け、かつ前記受液器上部から、前記熱源側熱交換器と前記受液器とを接続する配管途中に形成した接続口に至るバイパスを設け、さらに該バイパスに開閉弁を設けたことを特徴とする冷凍サイクル回路。 【請求項2】 請求項1記載の冷凍サイクル回路において、前記バイパスの接続口と前記熱源側熱交換器との間に第2の減圧機構を設けたことを特徴とする冷凍サイクル回路。 【請求項3】 請求項1記載の冷凍サイクル回路において、前記受液器の一方の導入出管と前記パイパスの接続口の間に第2の減圧機構を設けたことを特徴とする冷凍サイクル回路。 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の冷凍サイクル回路において、前記バイパスに設けた前記開閉弁が抵抗可変弁であることを特徴とする冷凍サイクル回路。 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載の冷凍サイクル回路において、前記受液器内で前記他方の導入出管の上部に孔を設けたことを特徴とする冷凍サイクル回路。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、空調用冷凍サイクル回路に係り、特に省電力化、代替冷媒化などの地球環境保護に好適な冷凍サイクル構成に関する。 【0002】 【従来の技術】空調用冷凍サイクル回路の施工性及び信頼性を向上させるために、装置仕様上で接続配管の最大配管長分の冷媒を予め封入した冷凍サイクルシステムが広く用いられるようになってきている。このような冷凍サイクル回路では必要冷媒量の低減が一つの課題であり、もう一つの重要課題として、最大配管長以下で使用する場合に生じる余剰冷媒の貯留がある。 【0003】このような従来技術として特開昭62-158959号公報に示されているように、冷房運転時は室外機内に設けられたキャピラリチューブで減圧し、暖房運転時は室内機内に設けられたキャピラリチューブで減圧し、室内外機間の液側接続配管内の冷媒流動状態を気液二相流状態として、低圧容器であるアキュームレータ内の導入出管径、導入出管に設けられる油戻し穴径などのアキュームレータ諸元を余剰冷媒が貯留するように構成した冷凍サイクル回路が知られている。 【0004】また、特開平6-137690号公報に示されているように、室内機の運転範囲の拡大および他機種との共用化を図るために室内機に電子膨張弁を設けた冷凍サイクル回路がある。この冷凍サイクル回路では、冷房運転時は室外機のキャピラリチューブと室内機の電子膨張弁の二段で減圧し、暖房運転時は室内機の電子膨張弁で減圧し、接続配管を気液二相流状態として、余剰冷媒をアキュームレータに貯留するように構成されている。 【0005】また特開平1-58964号公報に示されている非共沸混合冷媒を用いたヒートポンプシステムは、熱源側熱交換器と利用側熱交換器との間に気液分離器を設け、そして利用側熱交換器と圧縮機との間にあって利用側熱交換器で蒸発し低温となつて圧縮機に戻る循環冷媒と熱交換可能に設けられた冷媒タンクを、第1接続管によって気液分離器の上部に接続するとともに、冷媒タンクを開閉弁を介して第2接続管によって気液分離機の下部に接続して、冷房運転時に気液分離器の上部から抽出した低沸点のガス冷媒を第1接続管を通して冷媒タンクに導入し凝縮させて液冷媒として冷媒タンクに貯留することにより、冷凍サイクル回路内を高沸点冷媒が循環するように構成されている。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】このような従来技術では以下のような問題点があった。まず、アキュームレータに冷媒を貯留するように構成されている冷凍サイクル回路では、運転中の圧縮機の吸入状態は常に少量の液冷媒が含まれ、吸入状態のエンタルピの上限は飽和蒸気エンタルピである。圧縮機から冷媒と共に吐出される冷凍機油の流量が多い場合に、圧縮機の信頼性確保のために、圧縮機へ適正な返油を行うためにアキュームレータ内の油戻し穴径を大きくすることが必要となる。この場合、液冷媒も同時に圧縮機へ吸入される状態となり、吸入冷媒は液冷媒の混入量も増加するため、吸入エンタルピは飽和蒸気エンタルピよりかなり小さくなる。このため能力を確保するために蒸発器入口冷媒エンタルピを小さくして、蒸発器での冷媒エンタルピ変化量を大きくすることが必要となり、凝縮器での冷媒過冷却度を大きく設定することになる。一定の大きさを有する凝縮器で過冷却度を大きくすることは、凝縮器の一部に伝熱性能が良好でない液冷媒を貯留し、冷媒が凝縮する面積が減少し、冷凍サイクルの高圧側圧力が高い運転点となり、圧縮機入力が増加して冷凍サイクルの運転効率が低下するという問題点があった。 【0007】また、「代替冷媒R407Cを用いたパッケージエアコンの特性」(平成7年度日本冷凍協会学術講演会講演論文集p.13〜p.16)に記載されているように、R22の代替冷媒としてR407Cのような非共沸混合冷媒(HFC32/125/134a:23/25/53wt%)を使用する場合には、アキュームレータのようにかわき度が大きい状態で余剰冷媒を貯留する構成では、封入冷媒の組成と冷凍サイクル回路内を循環する冷媒の組成との差異が大きくなる問題点がある。すなわち、貯留される冷媒はHFC134aのような低圧冷媒(高沸点冷媒)の比率が大きくなり、冷凍サイクル回路内を循環する冷媒の組成はHFC32,125の高圧冷媒(低沸点冷媒)の比率が大きくなる。この結果、R22の場合に比べて、冷凍サイクルの高圧圧力が高い運転状態となり、圧縮機入力が上昇し冷凍サイクルの運転効率が低下するという問題があった。 【0008】また、非共沸混合冷媒を用いた従来例では必要とする冷媒容器の数が増えることによるコストアップの問題、また冷媒は2つの容器に分散して貯留されるので冷凍サイクルの安定性に問題が有る。また冷房運転時は高沸点冷媒が主として冷凍サイクル回路内を循環するが、暖房運転時には冷媒タンクでガス化する低圧冷媒も循環するので、運転モードによって冷媒組成が大きく変化するという問題点があった。 【0009】本発明の目的は、上記の問題点を解決して、冷媒として従来から用いてきた単一冷媒の代替冷媒である非共沸混合冷媒を用いた場合でも、広い運転範囲で高圧圧力を適正な範囲に制御でき、冷凍サイクルの運転効率を向上させることができる冷凍サイクル回路を提供することにある。 【0010】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明の冷凍サイクル回路は、室外機内に設置された圧縮機、熱源側熱交換器及び受液器と、室内機内に設置された抵抗可変減圧機構及び利用側熱交換器とを順に配管で接続した冷凍サイクル回路において、受液器は内部に上部から内底近傍まで垂下し下端が開口する2本の導入出管を有し、2本のうち一方の導入出管の上端が熱源側熱交換器側につながり、他方の導入出管の上端が抵抗可変減圧機構側につながり、受液器内で一方の導入出管上部に孔を設け、かつ受液器上部から、熱源側熱交換器と受液器とを接続する配管途中に形成した接続口に至るバイパスを設け、さらに該バイパスに開閉弁を設けたことを特徴とする。 【0011】そして、本発明の冷凍サイクル回路において、バイパスの接続口と熱源側熱交換器との間に第2の減圧機構を設けることが好ましい。あるいは、第2の減圧機構を受液器の一方の導入出管とパイパスの接続口の間に設けるとよい。バイパスに設けた開閉弁は抵抗可変弁であることが好ましい。また、受液器内で他方の導入出管の上部に孔を設けてもよい。 【0012】本発明では、アキュームレータの場合に比べて冷媒かわき度が小さい受液器を余剰冷媒を貯留する容器となるように構成し、受液器内の導入出管の上部に受液器上部のガス冷媒と連通する孔を設けるとともに、受液器の上部からガス冷媒を受液器の導入出管にバイパスする回路を設けることによって、受液器出口(暖房運転時)の冷媒かわき度を制御し、簡素化された構成で広い運転範囲に対応できる冷凍サイクル回路としている。また、本発明は、他機種との室内機との共用化を図るために室内機に設けた電子膨張弁と上記の受液器内導入出管に設けた孔およびバイパス管とにより運転範囲の拡大を図る構成とした。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、図1〜5に基づいて本発明の実施の形態となる冷凍サイクル回路について説明する。 【0014】<実施の形態1>図1は実施の形態1の冷凍サイクル回路を示す。この冷凍サイクル回路は、概して、室外機A内で順に配管接続された圧縮機1、四方弁2、熱源側熱交換器3及び受液器4と、室内機B内で順に配管接続された電子膨張弁9(可変抵抗減圧機構)及び利用側熱交換器10とから構成され、そして、受液器4の容器上部に形成した口と、この受液器4と熱源側熱交換器3を接続する配管途中に形成した接続口7との間を渡してバイパス5が設けられている。受液器4と電子膨張弁9は液側接続配管8により接続され、利用側熱交換器10と四方弁2はガス側接続配管11により接続されている。四方弁2は冷暖房運転に応じて圧縮機から出た冷媒の流れ方向を切り替える。室外機Aは液側接続配管8の接続口8―1とガス側接続配管11の接続口11―1を有し、室内機Bは液側接続配管8の接続口8―2とガス側接続配管11の接続口11―2を有している。 【0015】受液器4は、その容器内に上部から内底近傍まで垂下し下端が開口する2本の導入出管4―1、4―2が設けられ、一方の導入出管4―1はその上部管壁に容器内に開口する孔4―3を有し、そして管上端が熱源側熱交換器3につながり、他方の導入出管4―2はその上端が電子膨張弁9につながっている。そして前述のバイパス5が、受液器4の頂部に形成された上部口4―4と、受液器4から熱源側熱交換器3までの配管途中のバイパス接続口7との間を開閉弁6を介して結合している。 【0016】冷房運転時には、実線で示すように、圧縮機1から吐出された冷媒は、四方弁2を経て、熱源側熱交換器3で凝縮され、受液器4及び液側接続配管8を経て、電子膨張弁9で膨張し、利用側熱交換器10で蒸発し、ガス側接続配管11及び四方弁2を経て、圧縮機1に戻るように循環する。受液器4には、熱源側熱交換器3で凝縮された液冷媒が導入出管4―1から流入し、導入出管4―2から流出する。接続配管が最大長の場合に必要な冷媒量が予め工場出荷時に封入されており、配管がこれより短い場合には、余剰冷媒は受液器4内にかわき度が小さい配管途中の状態として貯留される。幅広い運転状態への対応は利用側熱交換器10の冷媒過熱度または圧縮機1の吐出冷媒過熱度を制御対象として電子膨張弁9の開度を制御することによって行える。冷房運転では熱源側熱交換器3の下流に受液器4が配置されているので、熱源側熱交換器3の一部を液冷媒が占有することはなく、熱源側熱交換器3の面積を有効に利用できるため、アキュームレータに冷媒を貯留する場合に比べて冷凍サイクルの高圧圧力を低くできる。また圧縮機1の入口部の冷媒エンタルピを大きくできるので、冷房能力を確保しながら、高圧圧力を低くでき、圧縮機入力の低減が図れるため、冷凍サイクルの成績係数(COP)が向上する。また、熱源側熱交換器3の一部に液冷媒を溜めないため、この分の冷媒量を低減できる。 【0017】暖房運転時には破線で示すように、圧縮機1から吐出された冷媒は、四方弁2及びガス側接続配管11を経て、利用側熱交換器10で凝縮し、電子膨張弁9で膨張し、液側接続配管8及び受液器4を経て、熱源側熱交換器3で蒸発し、四方弁2を経て、圧縮機1に戻るように循環する。電子膨張弁9で減圧されて二相状態になった冷媒は受液器4に導入出管4―2から流入し、そして受液器4内で気液分離された液冷媒は導入出管4―1の下端口から、またガス冷媒は導入出管4―1の上部に設けられた孔4―3から導入出管4―1内に吸入され、流入時と同様の二相状態となって受液器4から流出する。配管が最大配管長より短い場合には、冷房運転の場合と同様に余剰冷媒は受液器4内にかわき度が小さい配管途中の状態として貯留される。標準的な運転状態で受液器4に流入して流出する冷媒二相流のかわき度は例えば0.1前後であり、これは導入出管4―1の径と孔4―3の寸法の選択で設定できる。種々の運転状態への対応は冷房運転時と同様に電子膨張弁9の開度を制御することによって行う。すなわち、安定した運転状態から、何らかの外乱のために圧縮機1の吐出ガス温度を低くすることが必要になった場合には、電子膨張弁9の開度を大きくすると、導入出管4―2から流入する冷媒かわき度は導入出管4―1から流出するかわき度より大きくなるため受液器内に貯留されていた液冷媒が流出して圧縮機1の吐出ガス温度が低下する。吐出ガス温度を高くする場合には上記の逆動作、すなわち電子膨張弁9を絞ることによって運転点を変更することができる。このような制御は導入出管4―1の設定した構成によるため、調整可能な運転範囲に限界がある。 【0018】室外側空気温度も室内側空気温度も高い過負荷運転条件で暖房運転を行う場合に高圧圧力が過剰に上昇する場合がある。このような場合には、開閉弁6を開いて受液器4の上部口4―4から受液器4上部のガス冷媒をバイパス管5によって受液器4と熱源側熱交換器3の間のバイパス接続口7に導く。すなわち、このバイパス管5に受液器4上部のガス冷媒を流すことによって、受液器4出口の冷媒かわき度が大きくなるように、すなわち受液器4から流出するガス冷媒比率が大きくなるように設定されたことになり、冷媒を強制的に受液器4に貯留して冷凍サイクル回路内の有効冷媒量を減少できるので、高圧側圧力の上昇を防止できる。暖房運転の場合も、冷房運転時の説明で述べたようにアキュームレータに冷媒を貯留する場合に比べて冷凍サイクルの高圧圧力を低くでき、圧縮機の入口部の冷媒エンタルピを大きくできるため、冷房能力が同等で高圧圧力を低くでき、冷凍サイクルの成績係数(COP)が向上する効果がある。 【0019】<実施の形態2>図2に実施の形態2の冷凍サイクル回路を示す。1〜11までの記号の意味は第1の実施の形態と同じである。実施の形態2の冷凍サイクル回路は、実施の形態1の冷凍サイクル回路に加えて、第2の減圧機構12を設けたものである。すなわち、図2に示すように、熱源側熱交換器3と受液器4の導入出管4―1とを接続する配管途中で、熱源側熱交換器3とバイパス接続口7との間に第2の減圧機構12が設けられている。冷房運転時の冷媒の流れを図中に実線で示す。熱源側熱交換器3を流出した冷媒は第2の減圧機構12で絞られて受液器4に流入する。この絞り12は熱源側熱交換器3での冷媒過冷却度を大きくする効果が有り、高圧圧力を若干高めるが、蒸発器(ここでは利用側熱交換器10)へ流入する冷媒エンタルピを小さくできるため冷房能力が向上する効果がある。暖房運転時の冷媒の流れは破線で示すように、電子膨張弁9、導入出管4―2、導入出管4―1の上部に設けられた孔4―3および第2の減圧機構12の順に流れて減圧される。電子膨張弁9の開度がやや大きくなる以外は、この場合は実施の形態1と効果に差異はない。 【0020】<実施の形態3>図3に実施の形態3の冷凍サイクル回路を示す。1〜12までの記号の意味は実施の形態2と同じである。実施の形態3の冷凍サイクル回路は、実施の形態2の冷凍サイクル回路とは第2の減圧機構12の位置が異なっている。すなわち、実施の形態3の冷凍サイクル回路では、図3に示すように、第2の減圧機構12は、熱源側熱交換器3と受液器4の導入出管4―1とを接続する配管途中でバイパス接続口7と受液器4間に、設けられている。このような構成の冷凍サイクル回路において、冷房運転時には実施の形態2と同様に、熱源側熱交換器3を流出する冷媒は第2の減圧機構12で絞られ、利用側熱交換器10での冷媒過冷却度を大きくする効果が有るため冷房能力が向上する。通常の暖房運転時については実施の形態2と全く同様に電子膨張弁9、導入出管4―1、導入出管4―1の上部に設けられた孔4―3および第2の減圧機構12の順に流れて減圧される。実施の形態1の説明で述べたように室外側空気温度も室内側空気温度も高い過負荷運転条件で暖房運転を行う場合に高圧圧力上昇を防止するために、開閉弁6を開いて受液器の上部口4―4から受液器上部のガス冷媒をバイパス管5によって受液器4と熱源側熱交換器3の間のバイパス接続口7に導く。この際、本実施の形態3ではバイパス接続口7が第2の減圧機構12の後流側(暖房運転)に設けられて開閉弁6前後の差圧が大きい状態に構成されているため、開閉弁6を開いた場合にバイパスされるガス冷媒流量が実施の形態1、2の場合より増加する。より多量の冷媒を受液器内に貯留できるので実施の形態1、2の場合より暖房運転時の高圧上昇を防止する効果が大きい。 【0021】<実施の形態4>実施の形態4の冷凍サイクル回路は、実施の形態1〜3において開閉弁6を抵抗可変弁13に置き換えた構成である。図4はその一例であり、図1に示す実施の形態1の開閉弁6を抵抗可変弁13に置き換えたものである。抵抗可変弁は13は連続的に抵抗が変化する弁でもよいし、段階的に抵抗が変化する弁でもよい。この実施の形態では以上の実施の形態で説明したように暖房運転時の圧力をよりきめ細かく制御でき運転の安定化を図る効果がある。 【0022】<実施の形態5>実施の形態5の冷凍サイクル回路は、実施の形態1〜4において、液側接続配管8、利用側熱交換器10につらなる受液器4内の導入出管4―2の上部に受液器4内のガス冷媒と連通する孔4―5を設けた構成である。図5はその一例であり、図1の実施の形態に開口部4―5を設けた構成である。このような構成とすることで冷房運転時の必要冷媒量をさらに低減する効果がある。すなわち冷房運転時には、実線で示すように、圧縮機1から出た冷媒は、四方弁2を経て、熱源側熱交換器3で凝縮し、受液器4から液側接続配管8を経て、電子膨張弁9で膨張し、利用側熱交換器10で蒸発し、ガス側接続配管11から四方弁2を経て、圧縮機1に戻るように循環し、この際、受液器4の出口は開口部4―5からガス冷媒が液側接続配管8に混入するため液側接続配管8には二相流冷媒が流れる。このため液側接続配管8内の冷媒保有量を大幅に低減できる効果がある。 【0023】以上の実施の形態1〜5では冷媒の種類については言及しなかったが、従来の技術の項で述べたように、余剰冷媒は冷媒かわき度の小さい受液器に貯留されるので非共沸混合冷媒を用いた場合でも、封入組成と循環組成とがほぼ同一となり冷凍サイクルの運転安定化が図れる。 【0024】 【発明の効果】本発明によれば、室内機に抵抗可変減圧機構を有する冷凍サイクル回路において、冷媒かわき度が小さい状態で冷凍サイクル回路内の余剰冷媒を受液器に保有するように構成し、抵抗可変減圧機構により受液器に保有できる冷媒量を制御できる構成としたことによって、冷媒として現状冷媒の代替冷媒である非共沸混合冷媒を用いた場合でも冷暖房運転時に広い運転範囲で高圧圧力を適正な範囲に制御でき、冷凍サイクルの運転効率を向上させる効果がある。また凝縮器での過冷却度を小さくできるため必要冷媒量を低減できる効果がある。また受液器から熱源側熱交換器側にバイパスを通じて受液器上部のガス冷媒を流すように冷凍サイクル回路を構成したので、暖房運転時に受液器上部のガス冷媒を流すことによって、冷媒を強制的に受液器に貯留して冷凍サイクル回路内の有効冷媒量を減少させ、高圧側圧力の上昇を防止できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005108 【氏名又は名称】株式会社日立製作所
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| 【出願日】 |
平成11年5月14日(1999.5.14) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100098017 【弁理士】 【氏名又は名称】吉岡 宏嗣
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| 【公開番号】 |
特開2000−320934(P2000−320934A) |
| 【公開日】 |
平成12年11月24日(2000.11.24) |
| 【出願番号】 |
特願平11−133422 |
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