| 【発明の名称】 |
受液器 |
| 【発明者】 |
【氏名】久保田 悦郎
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| 【要約】 |
【課題】加工費用及び組立工数を共に低減することによって、製造コストの低減を図ることにある。
【解決手段】筒状に形成された受液器本体11と、この受液器本体11の下側開口部(一方の開口部)111から挿入され、基端面27を開口部111側に向けて同開口部を閉塞する栓体20とを備えた受液器において、受液器本体11には、栓体20の基端面27に対応する位置に、同一線上に配置された2つの貫通孔11a,11bを設け、これらの貫通孔11a、11bには、これらの貫通孔11a、11bを通るようにして掛け渡され、栓体20の抜け止めを行う抜止手段42を設ける。これにより、加工費用及び組立工数を共に低減し、製造コストの低減を図ることができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 筒状に形成された受液器本体と、この受液器本体の少なくとも一方の開口部から挿入され、基端面を開口部側に向けて同開口部を閉塞する栓体とを備えた受液器において、上記受液器本体には、栓体の基端面に対応する位置に、同一線上に配置された2つの貫通孔を設け、これらの貫通孔には、これらの貫通孔を通るようにして掛け渡され、上記栓体の抜け止めを行う抜止手段を設けたことを特徴とする受液器。 【請求項2】 抜止手段は、一方の貫通孔から他方の貫通孔に抜けるように延在しており、抜止手段の一方の端部には、上記一方の貫通孔の周縁部に係止する係止凸部を設け、抜止手段の他方の端部には、上記他方の貫通孔を通過後に、この貫通孔の周縁部に移動して同周縁部に係止する可動係止凸部を設けたことを特徴とする請求項1記載の受液器。 【請求項3】 抜止手段は、一方の貫通孔から他方の貫通孔に延在する状態で、止めねじによって栓体に固定されるようになっていることを特徴とする請求項1記載の受液器。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、例えば自動車や家屋等に設置する空調設備に組み込まれたものであって、凝縮器で液化した熱媒体の気液分離等を行う受液器に関するものである。 【0002】 【従来の技術】一般に、自動車や家屋等の冷暖房機に使用される空調システムは、図18に示すように、圧縮機a、凝縮器b、受液器c、膨張弁d及び蒸発器eを、配管fを介して接続してなるものが知られている。このように構成される空調システムACにおいて、圧縮機aから吐出された高温高圧のガス状熱媒体は、凝縮器bを通過する間に、被熱交換流体例えば空気との間で熱交換を行って潜熱を放出することにより、凝縮して液化し始める。このようにして気液混合した高温の熱媒体は、一旦受液器cに貯留されながら気液分離されて、液体のみが膨張弁dに送られ、膨張弁dにて図示しない小孔から噴射させることにより、断熱膨張されて低温低圧の霧状となって蒸発器eに送られる。 【0003】この蒸発器e内で、熱媒体は被熱交換流体例えば空気と熱交換を行って潜熱を吸収することにより、蒸発して気化する。このようにして気化した低温低圧の熱媒体は、上記圧縮機aに送られて断熱圧縮され、高温高圧のガス状熱媒体となって再び凝縮器bへ送られる。このような一連のサイクルを繰り返すことによって、空調システムACを冷房・暖房に供することができる。 【0004】上記空調システムACにおいて、受液器cは、凝縮器bから送られる液体と気体とが混合した状態の熱媒体を気液分離して、内部に液体を一旦貯留する。更に、1サイクルを経る過程で熱媒体に含まれた夾雑物等を除去する役割を果たすようになっている。 【0005】即ち、受液器cは、図19に示すように、円筒状に形成された受液器本体gの上下の開口部を閉塞したもので構成されている。ただし、図面上は、受液器cの全体を示すことなく、この受液器cにおける下側の開口部を栓体hで閉塞する要部のみを示している。そして、受液器本体gには、周壁部g1の上側の位置に熱媒体の流入口(図示せず)が設けられており、下側の位置に熱媒体の流出口g2が設けられている。 【0006】一方、栓体hは、円柱状に形成されたものであって、その外周面に形成されたOリング溝h1にOリング(シール手段)iが設けられている。Oリングiは、受液器本体gの内面に密着して、熱媒体が栓体hと受液器本体gとの間から外に漏れるのを防止するようになっている。また、栓体hの先端面h2には、フィルタjがねじj3によって着脱自在に取り付けられている。フィルタjは、有底の筒状に形成されたものであり、周面に設けられた濾過膜j1によって、熱媒体中の夾雑物を取り除くようになっている。即ち、濾過膜j1の側方に、上述した流出口g2が配置されており、フィルタj内にその先端側から流入した熱媒体が濾過膜j1を通って流出口g2に流れるようになっている。 【0007】なお、フィルタjの外周面と受液器本体gの内周面との間には、所定の隙間があり、フィルタjの先端外周には、受液器本体gの内周面に密接する鍔部j2が設けられている。 【0008】また、栓体hには、その先端側の外周に雄ねじh3が形成されており、受液器本体gには、栓体hの雄ねじh3と螺合する雌ねじg3が形成されている。更に、栓体hには、その基端面に六角形状のレンチ穴h4が形成されている。即ち、栓体hは、レンチ穴h4に六角レンチ(図示せず)を差し込んで回すことにより、受液器本体gに対して着脱自在になっている。 【0009】上述した栓体hで受液器本体gの下側の開口部を閉塞する際には、栓体hの先端面h2にフィルタjをねじj3によって取り付けた後、このフィルタj及び栓体hを受液器本体g内に挿入し、六角レンチで栓体hをねじを締め付ける方向に回す。そうすると、栓体hの雄ねじh3が受液器本体gの雌ねじg3に噛み込んでゆき、栓体hが受液器本体gに固定された状態になる。この際、Oリングiが受液器本体gの内周面に密着するので、受液器本体gと栓体hとの間から熱媒体が漏れるのを防止することができる。 【0010】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の受液器cにおいては、受液器本体gに雌ねじg3を加工し、栓体hに雄ねじh3を加工しなければならないので、加工費用が嵩むという問題がある。しかも、栓体hを回して、その雄ねじh3を雌ねじg3にねじ込み、所定のトルクで締め付けなければならないので、組立工数が多くかかるという問題があった。 【0011】この発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、加工費用及び組立工数を共に低減することができ、これによって製造コストの低減を図ることのできる受液器を提供すことを課題としている。 【0012】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、筒状に形成された受液器本体と、この受液器本体の少なくとも一方の開口部から挿入され、基端面を開口部側に向けて同開口部を閉塞する栓体とを備えた受液器において、 上記受液器本体には、栓体の基端面に対応する位置に、同一線上に配置された2つの貫通孔を設け、 これらの貫通孔には、これらの貫通孔を通るようにして掛け渡され、上記栓体の抜け止めを行う抜止手段を設けたことを特徴とする。 【0013】このように構成したものにおいては、栓体を受液器本体に挿入した後、同一直線上に位置する一方及び他方の貫通孔に抜止手段を挿入することによって、抜止手段を2つの貫通孔に掛け渡すことができる。これにより、栓体が受液器本体から抜けるのを防止することができる。従って、簡単に栓体を受液器本体に固定することができるので、組立工数の低減を図ることができる。しかも、栓体の外周や受液器本体の内周に雄ねじや雌ねじを加工する必要がないので、加工費用の低減を図ることができる。以上の結果、製造コストの低減を図ることができる。 【0014】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、抜止手段は、一方の貫通孔から他方の貫通孔に抜けるように延在しており、 抜止手段の一方の端部には、上記一方の貫通孔の周縁部に係止する係止凸部を設け、 抜止手段の他方の端部には、上記他方の貫通孔を通過後に、この貫通孔の周縁部に移動して同周縁部に係止する可動係止凸部を設けたことを特徴とする。 【0015】このように構成することにより、可動係止凸部が他方の貫通孔の周縁部に係止した後は、抜止手段が一方の貫通孔側に抜けることがなくなる。また、係止凸部が一方の貫通孔の周縁部に係止するので、抜止手段が他方の貫通孔側に抜け落ちることもない。従って、可動係止凸部が他方の貫通孔の周縁部に係止するように移動した後は、抜止手段が受液器本体から脱落するのを確実に防止することができる。 【0016】また、可動係止凸部に外力を加えることによって、同可動係止凸部を他方の貫通孔の周縁部に係止しないように移動することができるので、抜止手段を貫通孔から容易に抜き取ることができる。従って、栓体を受液器本体に対して容易に着脱することができるので、メンテナンス性の向上を図ることができる。 【0017】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明において、抜止手段は、一方の貫通孔から他方の貫通孔に延在する状態で、止めねじによって栓体に固定されるようになっていることを特徴とする。 【0018】このように構成したものにおいては、抜止手段を貫通孔に挿入した後に、抜止手段を栓体に止めねじで固定することにより、抜止手段及び栓体を受液器本体に確実に保持することができる。 【0019】また、止めねじは規格品として大量生産された極めて安価なものを使用することができる。なお、栓体には止めねじが螺合するねじ孔を形成することになるが、このねじ孔は止めねじが螺合するような径の小さなものですむので、簡単に形成することができる。更に、抜止手段は、2つの貫通孔に挿通可能な例えば平板状の簡単な構造のものですむ。従って、栓体の外周や受液器本体の内周に径の大きな雄ねじや雌ねじを加工する従来のものに比べて、コストの低減を図ることができる。 【0020】しかも、止めねじの径が小さいので、同止めねじを小さなトルクで簡単に締め付けることができる。更に、従来のものは、栓体の外周や受液器本体の内周に径の大きな雄ねじや雌ねじを形成することになるので、栓体が少しでも傾くと、ねじ山がずれた状態で噛み合うことになり、ねじ山をつぶす危険が高い。このため、組立が面倒であった。しかし、止めねじの場合は、ねじの径が小さいので、多少傾いてもねじ山がずれることがなく、組立が簡単である。従って、組立工数の低減を図ることができる。 【0021】そして、万一ねじ山をつぶした場合には、従来のものは栓体のみならず、受液器本体側の構成要素も全て交換しなければならない。しかし、止めねじの場合は、止めねじ及び栓体を交換するだけですみ、ねじ山をつぶした際の損害を最小限抑えることができる。 【0022】 【発明の実施の形態】以下、この発明に係る受液器の実施形態を図面に基づき詳細に説明する。なお、従来例で示した構成要素と共通する要素には同一の符号を付し、その説明を簡略化する。 【0023】◎第1実施形態まず、この発明の第1実施形態を図1〜図12を参照して説明する。この第1実施形態で示す受液器10は、図1〜図7に示すように、円筒状に形成された受液器本体11と、この受液器本体11の下側開口部(一方の開口部)111から挿入され、この下側開口部111を閉塞する栓体20と、この栓体20の受液器本体11内方に位置する先端面26に取り付けられ、受液器本体11内に供給される熱媒体中の不純物を捕捉するフィルタ30とを備えている。上記受液器本体11には、栓体20の基端面27に対応する位置に、同一線上に配置された2つの貫通孔11a,11bが設けられている。また、貫通孔11a,11bには、これらの貫通孔11a,11bを通るようにして掛け渡され、栓体20の抜け止めを行う抜止手段42が設けられている。 【0024】抜止手段42は、一方の貫通孔11aから他方の貫通孔11bに抜けるように延在している。そして、抜止手段42の一方の端部には、一方の貫通孔11aの周縁部に係止する係止凸部42aが設けられている。また、抜止手段42の他方の端部には、他方の貫通孔11bを通過後に、この貫通孔11bの周縁部に移動して同周縁部に係止する可動係止凸部42bが設けられている。 【0025】以下、上記構成について更に詳細に説明する。即ち、上記受液器10は、図10〜図12に示すように、凝縮器bに取り付けられた状態になっている。 【0026】凝縮器bは、図10に示すように、一対のヘッダーパイプ2a,2bと、これらのへッダーパイプ2a,2b間に架設される複数の熱交換管3と、各熱交換管3の間に介設されると共に、一体に接合される熱交換用フィン例えばコルゲートフィン4とで主に構成されている。 【0027】ヘッダーパイプ2a,2bは、例えばアルミニウム製の押出形材にて略円筒状に形成されており、その上下端部にはキヤップ部材5が被着固定されている。また、一方のヘッダーパイプ2a(図10において左側)の例えば外方側上端付近には熱媒体の流入ロ7が設けられており、他方のヘッダーパイプ2b(図10において右側)の外方側下端付近には、熱媒体の流出口8が設けられている。更に、ヘッダーパイプ2aの側面には、図1及び図11に示すように、上記受液器10と連通するために、熱媒体の流出孔9a及び流入孔9bが穿設されており、これらの流出孔9a及び流入孔9bと連通するようにして、受液器10がヘッダーパイプ2aに一体的にろう付されている。なお、ヘッダーパイプ2aには、流出孔9a側と、流入孔9b側とを区切る仕切板9cが設けられている。 【0028】また、熱交換管3は、図10及び図12に示すように、例えばアルミニウム製の押出形材にて例えば偏平な板状に形成されており、その内部には長手方向に向かって貫通する複数に区画された熱媒体の流路(図示せず)が形成されている。このように形成される熱交換管3の両端部は、両ヘッダーパイプ2a,2b側面の対向する側に、適宜間隔をおいて互いに平行に配列される複数のスリット(図示せず)に挿入固着されている。 【0029】熱交換用フィン即ちコルゲートフィン4は、図10に示すように、例えばアルミニウム製の板材を屈曲することにより連続波形状に形成されており、各熱交換管3の間に介設されてろう付されている。この場合、最上段及び最下段に配設された熱交換管3の外方側にもコルゲートフィン4がろう付接合されており、これらの両コルゲートフィン4を保護するために、両コルゲートフィン4の更に外方側にはサイドプレート6がろう付接合されている。 【0030】上記受液器10の一構成要素である受液器本体11は、図1及び図12に示すように、例えばアルミニウム製の押出形材にて円筒状に形成されており、その外周部における上下の各位置に、ヘッダーパイプ2aにろう付けするための接合部16,17が一体に形成されている。そして、下側の接合部17には、図1に示すように、ヘッダーパイプ2aの流出孔9aに一致する位置に、流入口12が形成されていると共に、流入孔9bに一致する位置に、流出口13が形成されている。 【0031】流出孔9aと流入口12は、ヘッダーパイプ2a内における仕切板9cの上側と、受液器本体11内におけるフィルタ30の入口側とを連通するようになっている。一方、流入孔9bと流出口13は、ヘッダーパイプ2a内における仕切板9cの下側と、受液器本体11内におけるフィルタ30の出口側とを連通するようになっている。 【0032】また、受液器本体11の上側開口部111aは、キャップ部材15によって閉塞されている。このキャップ部材15は、アルミニウムによって形成されたものであり、例えばろう付けによって受液器本体11に固定されている。そして、受液器本体11の内周面は、断面が円形状の基準内周面112及び拡径内周面113によって形成されている。基準内周面112は、乾燥剤44を収容する部分に対応する第1基準内周面112aと、フィルタ30を収容する部分に対応し、第1基準内周面112aよりわずかに拡径された第2基準内周面112bとによって形成されている。そして、図1及び図7に示すように、第1基準内周面112aと第2基準内周面112bとの境の部分が段部112cになっている。 【0033】拡径内周面113は、図1に示すように、もともと第2基準内周面112bであった部分をスピニング加工などの塑性加工により拡径したものであり、平行内周面113aとテーパ内周面113bとによって形成されている。第2基準内周面112bとテーパ内周面113b、及びテーパ内周面113bと平行内周面113aは、滑らかな曲面を介して連続的に形成されている。 【0034】栓体20は、図1及び図6に示すように、アルミニウム等の金属によって断面円形状に形成されたものであって、第2基準内周面112bに嵌合する先端部が基準径部21になっており、この基準径部21の基端側の部分が拡径部22になっている。基準径部21には、Oリング41を取り付けるためのOリング溝23が形成されている。拡径部22は、平行内周面113aに嵌合するように形成されていると共に、軸方向の長さが平行内周面113aよりやや短く形成されている。 【0035】Oリング41は、図6(b)に示すように、Oリング溝23に取り付けられた状態において、基準径部21の外周面から円弧状に膨出している。ただし、上記平行内周面113aの径は、Oリング41の外径と同等か、若しくはそれ以上に形成されている。このため、栓体20を受液器本体11に挿入する際に、Oリング41が平行内周面113aから圧縮変形を受けることがない。ただし、Oリング41は、図1に示すように、第2基準内周面112bに挿入された状態において、ほぼ基準径部21の外周径まで圧縮変形されて第2基準内周面112bに密着するようになっている。 【0036】また、受液器本体11における平行内周面113aの位置には、図1〜図3に示すように、貫通孔11a,11bが形成されている。貫通孔11a,11bは、図2及び図3に示すように、周方向に長い長方形状の断面形状をしており、受液器本体11の中心軸に直交する直線と同軸状に形成されている。また、貫通孔11a,11bは、後述するフィルタ30のシール部314が段部112cに当接した状態において、貫通孔11a,11bに挿入された抜止手段42が栓体20の基端面27に丁度当接する位置になっている。 【0037】抜止手段42は、図1〜図4に示すように、貫通孔11a,11bに丁度嵌まる断面形状の板状部42cを有しており、この板状部42cの一方の端部に係止凸部42aが形成され、他方の端部に可動係止凸部42bが形成されている。係止凸部42a及び可動係止凸部42bは、それぞれ板状部42cの幅方向の両側に突出するように形成されている。 【0038】また、抜止手段42には、その他方の端部から板状部42cの中心線に沿って一方の端部側に延びる所定の長さの溝42dが形成されている。そして、この溝42dにより、他方の端部側に向かって平行に延び、かつ互いに離接する方向に弾性変形可能な2本のフォーク部42eが形成されたものとなっている。 【0039】更に、抜止手段42には、左右に位置する各可動係止凸部42bの先端から他方の端部側に向けて溝42dに近づくように傾斜するテーパ部42fが形成されている。左右のテーパ部42f間の寸法は、他方の端部において、貫通孔11a,11bの幅方向の寸法より小さく形成されている。また、抜止手段42は、アルミニウムや鋼等の弾性変形が十分可能な金属あるいは合成樹脂等によって形成されている。 【0040】栓体20は、図1、図2、図6に示すように、基端面27から先端側の所定位置までの部分が円筒部20aになっており、この円筒部20aより先端側の部分が円柱部20bになっている。上述したOリング溝23は円柱部20bに形成されている。また、円筒部20a内には、円柱部20bの軸心位置から基端側に突出する突起20cが設けられている。この突起20cは、基端面27から突出しないような高さに形成されている。 【0041】また、栓体20には、その先端面26の軸心位置に、軸方向に延びる所定の深さの凹部26aが形成されている。この凹部26aは、断面が円形状に形成されている。 【0042】フィルタ30は、図1及び図5に示すように、円筒状に形成された周壁部311及びこの周壁部311の一方の開口端を閉塞する底壁部312を有し、この底壁部312の底面33を栓体20の先端面26に当接するようにして取り付けられるようになっており、底壁部312の底面33には上記凹部26aに嵌合する凸部33aが設けられている。 【0043】即ち、フィルタ30は、合成樹脂としての例えばナイロンによって一体に形成されたフィルタ本体31と、同じくナイロンで網目状に形成された濾過膜32とを備えたものである。フィルタ本体31は、円筒状に形成された周壁部311を有し、この周壁部311の下側に底壁部312が形成されている。周壁部311の上側は、そのまま開口されており、同上側の開口端外周には、鍔部313を介して円筒状のシール部314が形成されている。 【0044】周壁部311には、図5に示すように、周方向に4等分する位置に窓311aが形成されている。各窓311aは、側面視で四角形状に形成されており、各窓311aの間が周壁部311における支柱311bになっている。 【0045】底壁部312には、その底面33の軸心位置に凸部33aが形成されている。この凸部33aは、断面が円形状に形成されており、上記凹部26aに嵌合するようになっている。凸部33aと凹部26aの嵌合精度は、容易に嵌合可能なすきまばめ程度の嵌合公差となっている。 【0046】鍔部313は、薄く形成されており、シール部314における軸方向のほぼ中央の位置に接続されている。シール部314は、その外径が第2基準内周面112bに対してしまりばめを構成する程度に、同第2基準内周面112bの径よりわずかに大きく形成されている。即ち、シール部314は、第2基準内周面112bからの圧縮力を受けて、鍔部313と共に弾性的にわずかに変形し、第2基準内周面112bに密着するようになっている。また、シール部314の先端縁部は、栓体20を抜止手段42によって受液器本体11に固定した状態において、上記段部112cに所定の加圧状態で当接するようになっている。これにより、フィルタ30は、栓体20から離れないようになっている。 【0047】濾過膜32は、例えばナイロンの糸で網状に形成されており、フィルタ本体31の成形時にフィルタ本体31に一体的に固定されるようになっている。ただし、この濾過膜32は、フィルタ本体31に複数の孔を網目状に成形することによって、同フィルタ本体31と完全に一体のもので構成してもよい。 【0048】また、第1基準内周面112aに位置する乾燥剤44は、図8に示すように、ポリエステルの繊維で四角形状の布44aを形成した後、この布44aから袋44bを構成し、この袋44bの中にシリカゲル等の吸湿手段(図示せず)を詰めて、楕円柱状の棒状に形成したものである。袋44bは、図8(a)に示す布44aの周縁部に所定の幅の接続代44cを設け、この接続代44cを、中心線L1で折り曲げた状態で接続することにより形成されている。ただし、袋44bは、その長手方向の一方の端部を開口したままにしておき、この開口部から吸湿手段を充填した後、同開口部の接続代44cを接続することにより、吸湿手段を閉じ込めるようになっている。接続代44cは、熱溶着により接続されるようになっている。なお、接続代44cの内側ラインL2に沿って、ミシンや手縫い等で縫い合わせることにより、接続代44cを接続するようにしてもよい。 【0049】また、接続代44cには、図8(c)に示すように、各角部44dに円弧状の切欠44eが形成されている。この切欠44eは、接続代44cを接続した後に形成したものである。ただし、図8の(a)に示す布44aの時点で、角部44dに対応する部分を円弧状に切り欠いておいてもよい。 【0050】なおこの場合、接続代44cの幅は、約5mmであり、切欠44eの半径は、中心線L1側が約3mm、中心線L1から離れた側が約5mmである。また、吸湿手段の入っている楕円柱状の部分の寸法は、長さが約200mm、長径が約30mm、短径が約15mmである。 【0051】このように、接続代44cの角部44dに切欠44eを設けることにより、例えばフィルタ30を受液器本体11内に挿入する際に、接続代44cがフィルタ30と第2基準内周面112bとの間に挟まるのを防止することが可能になる。即ち、角部44dが直角に尖っていると、図9に示すように、その尖った部分の先端がフィルタ30を受液器本体11内に挿入する際に、フィルタ30と第2基準内周面112bとの間に入りやすくなり、フィルタ30をバイパスする流路を構成する危険がある。しかし、角部44dに切欠44eを設けることにより、尖った部分がなくなるので、接続代44cがフィルタ30と第2基準内周面112bとの間に挟まるのを防止することが可能になる。 【0052】上記のように構成された受液器10を組み立てるには、まず受液器本体11内に乾燥剤44を挿入した後、フィルタ30を有する栓体20を、そのフィルタ30側から受液器本体11に挿入する。この際、平行内周面113aの径が第2基準内周面112bの径に比べて大きく形成されているので、フィルタ30のシール部314が下側開口部111や貫通孔11a,11bに引っかかることなく、平行内周面113a内にスムーズに入る。更に、シール部314は、テーパ内周面113bに案内されるようにしてスムーズに圧縮変形しながら第2基準内周面112bに入り、同基準内周面112bに所定の圧力で密着した状態になる。 【0053】一方、Oリング41は、基準径部21からの膨出量が大きいものの、平行内周面113aの径がOリング41を圧縮変形しない程度の大きさの径に形成されているので、下側開口部111や貫通孔11a,11bに引っかかることなく、平行内周面113a内にスムーズに入る。更に、Oリング41は、テーパ内周面113bに案内されるようにしてスムーズに圧縮変形しながら第2基準内周面112bに入り、同基準内周面112bに所定の圧力で密着した状態になる。 【0054】そして、フィルタ30のシール部314が段部112cに当接し、鍔部313等が所定量弾性変形する。この変形により、フィルタ30から段部112cに所定量の圧力がかると共に、この時点で栓体20の基端面27と、貫通孔11a,11bにおける内方の側面とがほぼ一致した状態になる。 【0055】そこで、抜止手段42をその他方の端部側から貫通孔11a,11bに挿入する。この際、各テーパ部42fが一方の貫通孔11aや他方の貫通孔11bに当たることによって、各フォーク部42eが互いに近接するように弾性変形し、各可動係止凸部42bが貫通孔11a,11bを通過する。可動係止凸部42bが他方の貫通孔11bを通過すると、各フォーク部42eがもとの平行状体まで弾性的に復帰する。このため、各可動係止凸部42bが他方の貫通孔11bの周縁部に移動して同周縁部に係止する。 【0056】このようにして、可動係止凸部42bが他方の貫通孔11bの周縁部に係止した後は、抜止手段42が一方の貫通孔11a側に抜け落ちることがなくなる。また、係止凸部42aが一方の貫通孔11aの周縁部に係止するので、抜止手段42が他方の貫通孔11b側に抜け落ちることもない。即ち、抜止手段42が貫通孔11a,11bの部分に保持された状態になる。 【0057】また、栓体20は、その基端面27が抜止手段42に当接した状態になる。これにより、栓体20の位置が確定し、フィルタ30のシール部314は所定の圧力で段部112cに押し付けられた状態を維持し続けることになる。 【0058】一方、乾燥剤44やフィルタ30の交換は、抜止手段42を貫通孔11a,11bから取り外した後に、栓体20を受液器本体11から引き抜くことによって行う。抜止手段42は、各可動係止凸部42bの部分を互いに近接させることにより、各可動係止凸部42bを一方の貫通孔11aや他方の貫通孔11bの周縁部に係止しない位置に移動することによって、貫通孔11a,11bから容易に取り出すことができる。また、栓体20は、突起20cをペンチ等の把持手段でつかんで引き抜くことにより、受液器本体11から簡単に取り外すことができる。そして、フィルタ30は、その凸部33aを栓体20の凹部26aに挿入したり、引き抜いたりすることにより、栓体20に対して容易に着脱することができる。なお、フィルタ30についても、凸部33aを把持手段でつかんで引き抜くことにより、受液器本体11から簡単に取り外すことができる。 【0059】また、上記のようにして組み立てられた受液器10には、凝縮器bにおけるヘッダーパイプ2aの流出孔9aから流入口12を通って熱媒体が流入し、この熱媒体が乾燥剤44とフィルタ30を浸透・通過する。これにより、熱媒体中に含まれる夾雑物及び水分を除去することができる。このようにして浄化された熱媒体のうち、液化部分のものは流出口13からへッダーパイプ2aの流入孔9bを通過してへッダーパイプ2a内に流入し、凝縮器bで再び冷却されることになり、気体部分のものは受液器本体11内の上部に残ることになる。 【0060】上記のように構成された受液器10によれば、栓体20を下側開口部111から受液器本体11に挿入した後、貫通孔11a,11bに抜止手段42を嵌めることにより、ワンタッチで簡単に栓体20を受液器本体11に固定することができる。よって、組立工数の低減を図ることができる。しかも、従来例で示したように栓体や受液器本体に雄ねじや雌ねじを加工する必要がないので、加工費用の低減を図ることができる。従って、製造コストの低減を図ることができる。 【0061】そして、可動係止凸部42bが他方の貫通孔11bの周縁部に係止した後は、抜止手段42が受液器本体11から脱落するのを確実に防止することができる。しかも、可動係止凸部42bの部分に外力を加えることによって、抜止手段42を貫通孔11a,11bから容易に抜き取ることができる。従って、栓体20を受液器本体11から容易に取り外すことができるので、メンテナンス性の向上を図ることができる。 【0062】また、Oリング41を、下側開口部111や貫通孔11a,11b等に引っかけることなく、第2基準内周面112bまで挿入することができる。また、フィルタ30のシール部314も下側開口部111や貫通孔11a,11b等に引っかけることなく、第2基準内周面112bに挿入することができる。従って、Oリング41やフィルタ30を傷つけることなく、栓体20を受液器本体11内に容易に挿入することができると共に、Oリング41を十分圧縮変形させて、受液器本体11と栓体20との間から熱媒体が外に漏れるのを確実に防止することができる。しかも、拡径内周面113と第2基準内周面112bとが滑らかに連続的につながっているので、Oリング41が受液器本体11内で圧縮変形を受ける際に傷つくことも全くない。 【0063】更に、フィルタ30は、そのシール部314が基準内周面112に所定の圧力で密着する状態になり、その密着する範囲が軸方向に長くなっているので、熱媒体がシール部314の外側をバイパスしてしまうのを確実に防止することができる。従って、フィルタ30の濾過性能の向上を図ることができる。 【0064】また、凸部33aと凹部26aとを嵌合させるだけで、フィルタ30を栓体20に簡単に取り付けることができるので、従来のようにねじでフィルタを栓体に固定する場合に比べて、フィルタ30の取り付け、取り外しがきわめて簡単になる。従って、フィルタ30を栓体20に取り付ける工数の低減を図ることができる。しかも、ねじが不要になるので、部品点数を低減することができると共に、ねじ孔をあけるなどの加工工数の低減も図ることができる。この結果、大量生産を行う場合には、特に大幅なコストダウンを図ることができる。 【0065】更に、凸部33aと凹部26aとの嵌合によって、栓体20の軸心とフィルタ30の軸心とを容易に一致させることができるので、結局、フィルタ30の軸心を受液器本体11の軸心に容易に一致させることができる。即ち、ねじでフィルタを栓体に固定する従来の場合には、フィルタの軸心を栓体の軸心に一致させるのが困難であったが、本実施形態ではこの軸心の一致がきわめて簡単になる。従って、この点からも、組立工数の低減を図ることができる。 【0066】そして更に、栓体20を受液器本体11に抜止手段42で固定した状態において、フィルタ30のシール部314の先端が段部112cに所定の圧力で係止するようになっているので、フィルタ30が栓体20から離れるのを確実に防止することができる。しかも、シール部314の先端と段部112cとの接触によって、このシール部314がシールする面積が大きくなるので、熱媒体がフィルタ30の外側をバイパスしてしまうのをより確実に防止することができる。 【0067】また更に、乾燥剤44における接続代44cの角部44dに切欠44eを形成しているので、接続代44cがフィルタ30と第2基準内周面112bとの間に挟まるのを防止することができる。従って、接続代44cが挟まることによって、フィルタ30をバイパスする流路が構成されるのを確実に防止することができる。 【0068】◎第2実施形態次に、この発明の第2実施形態を図13〜図17を参照して説明する。ただし、上記第1実施形態に示す構成要素と共通する要素には同一の符号を付し、その説明を簡略化する。この第2実施形態が第1実施形態と異なる主な点は、抜止手段43を止めねじ43nによって栓体20に固定している点である。 【0069】即ち、抜止手段43は、図13〜図16に示すように、貫通孔11a,11bに丁度嵌まる断面形状の板状に形成されており、その中央部には止めねじ43nのねじ部を通す穴43aが形成されている。また、抜止手段43は、貫通孔11a,11bに挿入された状態において、その長手方向の一方の端部43b及び他方の端部43cが受液器本体11の外周面に一致するように円弧状に形成されている。そして、抜止手段43は、アルミニウムや鋼等の金属あるいは合成樹脂等によって形成されている。 【0070】一方、栓体20の突起20cは、図17に示すように、円柱部20bの軸心位置に円柱状に形成されている。また、突起20cの頂面は、基端面27と面一状に形成されている。更に、突起20cには、その頂面の軸心位置に、止めねじ43nのねじ部が螺合するねじ孔20dが形成されている。 【0071】上記のように構成された受液器10においては、栓体20を受液器本体11に挿入後、抜止手段43を貫通孔11a,11bに挿入して、抜止手段43を栓体20に止めねじ43nで固定する。これにより、栓体20と抜止手段43とが連結された状態になると共に、抜止手段43が貫通孔11a,11bに嵌合した状態に保持されることになる。従って、抜止手段43及び栓体20を受液器本体11に確実に保持することができる。 【0072】また、止めねじ43nは、規格品として大量生産された極めて安価なものを使用することができる。なお、栓体20には止めねじ43nが螺合するねじ孔20dを形成することになるが、このねじ孔20dは止めねじ43nが螺合するような径の小さなものですむので、簡単に形成することができる。更に、抜止手段43は、2つの貫通孔11a,11bに挿通可能であればよく、従って平板状の極めて簡単な構造のものですむという利点がある。従って、栓体20の外周や受液器本体11の内周に径の大きな雄ねじや雌ねじを加工する従来のものに比べて、コストの低減を図ることができる。更には、抜止手段43が座金を兼用するので、この点においても構成部材の削減が図れると共に、コストの低減を図ることができる。 【0073】しかも、止めねじ43nの径が小さいので、同止めねじ43nを小さなトルクで簡単に締め付けることができる。更に、従来のものは、栓体20の外周や受液器本体11の内周に径の大きな雄ねじや雌ねじを形成しているので、栓体20が少しでも傾くと、ねじ山がずれた状態で噛み合うことになり、ねじ山をつぶす危険が高い。このため、組立が面倒であった。しかし、止めねじ43nを用いる場合は、ねじの径が小さいので、多少傾いてもねじ山がずれることがなく、組立が簡単である。従って、組立工数の低減を図ることができる。 【0074】そして、万一ねじ山をつぶした場合には、従来のものは栓体20のみならず、受液器本体11側の凝縮器bも全て交換しなければならない。しかし、止めねじ43nを用いた場合は、止めねじ43n及び栓体20を交換するだけですみ、ねじ山をつぶした際の損害を最小限抑えることができる。 【0075】なお、凸部33aと凹部26aとによって、フィルタ30を栓体20に取り付けるように構成したが、図19の従来例で示したようなねじj3によって、フィルタ30を栓体20に取り付けるように構成してもよい。そして、この場合には、基準内周面112は、第2基準内周面112bの径で構成するだけでもよくなる。即ち、段部112cを設けなくても、フィルタ30の移動を防止することが可能になる。また、この場合、貫通孔11a,11bは、栓体20の拡径部22の先端部がテーパ内周面113bの所定の位置に当たった時点で、栓体20の基端面27に対応する位置となるように、受液器本体11の平行内周面113aの位置に設けることが好ましい。即ち、栓体20を、テーパ内周面113bと、抜止手段42とで保持するように構成することが好ましい。ただし、抜止手段43を用いた場合には、テーパ内周面113bを利用しなくても、栓体20を受液器本体11内の所定の位置に保持することができる。 【0076】また、凸部33aと凹部26aとをすきまばめで嵌合するように構成したが、これらの凸部33aと凹部26aとはしまりばめで嵌合するように構成してもよい。このしまりばめを採用した場合には、凸部33aと凹部26aとの摩擦力によって、フィルタ30を栓体20に固定することができる。ただし、しまりばめを採用する場合には、凸部33aの先端部及び凹部26aの入口部のいずれか一方又は双方に、テーパー状あるいは曲面状の面取りを設けて、凸部33aが凹部26aに入りやすくすることが好ましい。 【0077】そして、フィルタ30に凸部33aを形成し、栓体20に凹部26aを形成するように構成したが、フィルタ30に凹部を形成し、栓体20に凸部を形成するように構成してもよい。また、凸部33aや凹部26aについては、円形とは異なる異形断面形状に形成してもよい。即ち、凸部33aや凹部26aとしては、例えば円の周囲から1つ以上の突起が突出するような断面形状のもので形成したり、三角形状、四角形状、六角形状等の多角形状の断面形状のもので形成したり、楕円等の他の異形断面形状のもので形成したりしてもよい。 【0078】このように、凸部33a及び凹部26aを異形断面形状のもので構成した場合には、フィルタ30が栓体20に対して回転するのを防止することができる。即ち、熱媒体の通過等によって、フィルタ30が栓体20に対して回転したり、振動したりするのを防止することができる。従って、フィルタ30が栓体20に対して摺動することによって生じるような摩耗や異音等を防止することができる。 【0079】一方、拡径内周面113の形成のために円筒状の壁部全体を半径方向外側に膨出させるように構成したが、壁部の内面のみを拡径することによって拡径内周面113を形成するようにしてもよい。 【0080】また、受液器10から出た熱媒体を再び凝縮器bに流入させるようにしたが、この熱媒体は受液器10からそのまま膨張弁dに流出させるようにしてもよい。ただし、熱媒体に対する冷却効果を高める上で、液状の熱媒体を受液器10から再び凝縮器bに流入することが好ましい。 【0081】 【発明の効果】以上に説明したように、この発明によれば、上記のように構成されているので、以下のような優れた効果が得られる。 【0082】(1)請求項1記載の発明によれば、栓体を受液器本体に挿入した後、同一直線上に位置する一方及び他方の貫通孔に抜止手段を挿入することによって、抜止手段を2つの貫通孔に掛け渡すことができる。これにより、栓体が受液器本体から抜けるのを防止することができる。従って、簡単に栓体を受液器本体に固定することができるので、組立工数の低減を図ることができる。しかも、栓体の外周や受液器本体の内周に雄ねじや雌ねじを加工する必要がないので、加工費用の低減を図ることができる。以上の結果、製造コストの低減を図ることができる。 【0083】(2)請求項2記載の発明によれば、可動係止凸部が他方の貫通孔の周縁部に係止した後は、抜止手段が一方の貫通孔側に抜け落ちるのを防止することができる。また、係止凸部が一方の貫通孔の周縁部に係止するので、抜止手段が他方の貫通孔側に抜け落ちるのも防止することができる。従って、抜止手段を受液器本体に確実に保持することができる。 【0084】また、可動係止凸部に外力を加えることによって、同可動係止凸部を他方の貫通孔の周縁部に係止しないように移動することができるので、抜止手段を貫通孔から容易に抜き取ることができる。従って、栓体を受液器本体に対して容易に着脱することができるので、メンテナンス性の向上を図ることができる。 【0085】(3)請求項3記載の発明によれば、抜止手段を貫通孔に挿入した後に、抜止手段を栓体に止めねじで固定することにより、抜止手段及び栓体を受液器本体に確実に保持することができる。 【0086】また、止めねじは規格品として大量生産された極めて安価なものを使用することができる。なお、栓体には止めねじが螺合するねじ孔を形成することになるが、このねじ孔は止めねじが螺合するような径の小さなものですむので、簡単に形成することができる。更に、抜止手段は、2つの貫通孔に挿通可能な例えば平板状の簡単な構造のものですむ。従って、栓体の外周や受液器本体の内周に径の大きな雄ねじや雌ねじを加工する従来のものに比べて、コストの低減を図ることができる。 【0087】しかも、止めねじの径が小さいので、同止めねじを小さなトルクで簡単に締め付けることができる。更に、従来のものは、栓体の外周や受液器本体の内周に径の大きな雄ねじや雌ねじを形成することになるので、栓体が少しでも傾くと、ねじ山がずれた状態で噛み合うことになり、ねじ山をつぶす危険が高い。このため、組立が面倒であった。しかし、止めねじの場合は、ねじの径が小さいので、多少傾いてもねじ山がずれることがなく、組立が簡単である。従って、組立工数の低減を図ることができる。 【0088】そして、万一ねじ山をつぶした場合には、従来のものは栓体のみならず、受液器本体側の構成要素も全て交換しなければならない。しかし、止めねじの場合は、止めねじ及び栓体を交換するだけですみ、ねじ山をつぶした際の損害を最小限抑えることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004743 【氏名又は名称】日本軽金属株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年5月11日(1999.5.11) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100096644 【弁理士】 【氏名又は名称】中本 菊彦
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| 【公開番号】 |
特開2000−320931(P2000−320931A) |
| 【公開日】 |
平成12年11月24日(2000.11.24) |
| 【出願番号】 |
特願平11−129776 |
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