| 【発明の名称】 |
冷媒循環装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】植野 武夫
【氏名】飯島 俊宏
【氏名】竹上 雅章
【氏名】野村 和秀
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| 【要約】 |
【課題】蒸気圧縮式冷凍サイクル動作を行う1次側冷媒回路(40)により2次側冷媒回路(13)の2次冷媒を加圧して循環させる冷媒循環装置において、冷媒の循環速度と循環率の向上を図る。
【解決手段】1次側冷媒回路(40)の圧縮機(41)から吐出された冷媒を、2次冷媒を加圧する搬送熱交換器(7A,7B)に直接に供給する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 蒸気圧縮式冷凍サイクル動作を行う1次側冷媒回路(40)で2次側冷媒回路(13)の2次冷媒を加圧して循環させる冷媒循環装置であって、圧縮機(41)から吐出された1次冷媒を、2次冷媒を加圧する搬送熱交換器(7A,7B)へ直接供給するように構成されている冷媒循環装置。 【請求項2】 1次側冷媒回路(40)の膨張機構(EV)の上流側に空冷凝縮器(4e)が接続されている請求項1記載の冷媒循環装置。 【請求項3】 1次側冷媒回路(40)は、2次冷媒を加圧する搬送熱交換器(7A,7B)の下流側に、1次冷媒の通過により2次冷媒を蒸発させて異物を除去する分離器(50)を備え、該分離器(50)と、その下流側の膨張機構(EV)との間に、空冷凝縮器(4e)が接続されている請求項1記載の冷媒循環装置。 【請求項4】 空冷凝縮器(4e)のファン(4f)は、1次側冷媒回路(40)の高圧圧力が所定値以上になると起動し、所定値以下になると停止するように構成されている請求項2または3記載の冷媒循環装置。 【請求項5】 空冷凝縮器(4e)のファン(4f)は、膨張機構(EV)の上流側の1次冷媒にガスが含まれていると起動するように構成されている請求項2または3記載の冷媒循環装置。 【請求項6】 1次側冷媒回路(40)は、2次冷媒を加圧する搬送熱交換器(7A,7B)の下流側に、1次冷媒の通過により2次冷媒を蒸発させて異物を除去する分離器(50)を備え、該搬送熱交換器(7A,7B)と分離器(50)との間に、空冷凝縮器(4e)が接続されている請求項1記載の冷媒循環装置。 【請求項7】 空冷凝縮器(4e)のファン(4f)は、1次側冷媒回路(40)の高圧圧力が所定値以上になると起動し、所定値以下になると停止するように構成されている請求項6記載の冷媒循環装置。 【請求項8】 空冷凝縮器(4e)のファン(4f)は、分離器(50)内の2次冷媒の量が所定量以下であると起動し、所定量以上であると停止するように構成されている請求項6記載の冷媒循環装置。 【請求項9】 1次側冷媒回路(40)は、2次冷媒を加圧する搬送熱交換器(7A,7B)の下流側に、1次冷媒の通過により2次冷媒を蒸発させて異物を除去する分離器(50)を備えると共に、該分離器(50)のバイパス通路(49)を備え、該バイパス通路(49)に空冷凝縮器(4e)が設けられている請求項1記載の冷媒循環装置。 【請求項10】 1次冷媒を、分離器(50)内の2次冷媒が所定量以下であると分離器(50)をバイパスさせて空冷凝縮器(4e)に流通させるとともに該空冷凝縮器(4e)のファン(4f)を起動し、所定量以上であると分離器(50)に流通させるように構成されている請求項9記載の冷媒循環装置。 【請求項11】 1次側冷媒回路(40)の膨張機構(EV)の上流側に水冷凝縮器が接続されている請求項1記載の冷媒循環装置。 【請求項12】 1次側冷媒回路(40)は、2次冷媒を加圧する搬送熱交換器(7A,7B)の下流側に、1次冷媒の通過により2次冷媒を蒸発させて異物を除去する分離器(50)を備え、該分離器(50)と、その下流側の膨張機構(EV)との間に、水冷凝縮器が接続されている請求項1記載の冷媒循環装置。 【請求項13】 水冷凝縮器は、1次側冷媒回路(40)の高圧圧力が所定値以上になると冷却水が流通し、所定値以下になると冷却水の流通が停止するように構成されている請求項11または12記載の冷媒循環装置。 【請求項14】 水冷凝縮器は、膨張機構(EV)の上流側の1次冷媒にガスが含まれていると冷却水が流通するように構成されている請求項11または12記載の冷媒循環装置。 【請求項15】 1次側冷媒回路(40)は、2次冷媒を加圧する搬送熱交換器(7A,7B)の下流側に、1次冷媒の通過により2次冷媒を蒸発させて異物を除去する分離器(50)を備え、該搬送熱交換器(7A,7B)と分離器(50)との間に、水冷凝縮器が接続されている請求項1記載の冷媒循環装置。 【請求項16】 水冷凝縮器は、1次側冷媒回路(40)の高圧圧力が所定値以上になると冷却水が流通し、所定値以下になると冷却水の流通が停止するように構成されている請求項15記載の冷媒循環装置。 【請求項17】 水冷凝縮器は、分離器(50)内の2次冷媒の量が所定量以下であると冷却水が流通し、所定量以上であると冷却水の流通が停止するように構成されている請求項15記載の冷媒循環装置。 【請求項18】 1次側冷媒回路(40)は、2次冷媒を加圧する搬送熱交換器(7A,7B)の下流側に、1次冷媒の通過により2次冷媒を蒸発させて異物を除去する分離器(50)を備えると共に、該分離器(50)のバイパス通路(49)を備え、該バイパス通路(49)に水冷凝縮器が設けられている請求項1記載の冷媒循環装置。 【請求項19】 1次冷媒を、分離器(50)内の2次冷媒が所定量以下であると分離器(50)をバイパスさせて水冷凝縮器に流通させるとともに該水冷凝縮器に冷却水を流し、所定量以上であると1次冷媒を分離器(50)に流通させるように構成されている請求項18記載の冷媒循環装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、冷凍装置の配管の洗浄や、冷媒の回収、あるいは冷媒の再生などに用いられる冷媒循環装置に関し、特に、冷媒の循環効率の改善策に係るものである。 【0002】 【従来の技術】従来より、冷凍装置としての空気調和装置は、多数のものが知られている。例えば、特開平8−100944号公報に開示されているように、圧縮機と四路切換弁と室外熱交換器と電動膨張弁とレシーバと室内熱交換器とが冷媒配管によって順に接続されて空気調和装置を構成し、該空気調和装置は、冷房運転と暖房運転とを行い得るように構成されているものがある。 【0003】上述した空気調和装置を始め、各種の空気調和装置の更新需要時において、既設の冷媒配管をそのまま流用する場合がある。この場合、既設の冷媒回路の冷媒と新設の冷媒回路の冷媒とが、同一のCFC系冷媒やHCFC系冷媒であれば、さほど問題が生じることがなく、既設冷媒配管を使用することができる。 【0004】しかしながら、新設の冷媒回路には、近年の環境問題などの観点から、従来のCFC系冷媒やHCFC系冷媒に代り、HFC(ハイドロフルオロカーボン)系冷媒を用いることが提案されている。 【0005】この場合、上記既設冷媒配管を流用しようとすると、冷媒配管の内部を洗浄しなければならない。つまり、既設冷媒配管の内面には、潤滑油が付着したり、ゴミなどが付着している場合が多い。特に、従来のCFC系冷媒等では潤滑油に鉱油が用いられていたのに対し、HFC系冷媒では潤滑油に合成油が用いられるので、鉱油の潤滑油が既設冷媒配管に残存していると、新設の冷媒回路において、異物(コンタミネーション)が生じ、絞り機構を閉塞したり、圧縮機を損傷するという問題が生ずる。 【0006】そこで、本願出願人は、既設の冷媒配管から室外ユニットと室内ユニットを取り外し、室外ユニットの位置に配管洗浄ユニットを取り付けると共に、室内ユニットの位置に連絡配管を取り付けて配管洗浄回路を構成し、該回路中で液冷媒を循環させながら冷媒配管を洗浄する装置を提案している(特願平9−295641号)。 【0007】この装置は、既設の冷媒配管に接続されて構成される閉回路(2次側冷媒回路)と、この閉回路内で2次冷媒を循環させるための搬送回路(1次側冷媒回路)とから、冷媒循環装置として構成されている。そして、搬送回路は、2つの搬送熱交換器を備えた冷凍サイクルで構成され、各熱交換器で接続回路の2次冷媒を加熱及び冷却して搬送力を付与することにより該冷媒を循環させ、接続回路に設けた分離器により該冷媒中の異物を除去するようにしている。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】この装置において、搬送回路には、圧縮機の吐出側に、高圧上昇を抑制するために空冷凝縮器が設けられるが、そうすると、2次冷媒を加圧する搬送熱交換器の1次側の入口温度が低くなり、2次冷媒の押し出し速度が低下して、冷媒の循環効率が悪くなるという問題があった。 【0009】本発明は、斯かる点に鑑みて成されたもので、搬送熱交換器の1次側の入口温度を上げることにより冷媒の循環速度と循環率の向上を図ることを目的とするものである。 【0010】 【課題を解決するための手段】本発明は、1次側の冷媒を圧縮機(41)から搬送熱交換器(7A,7B)に直接に供給して2次冷媒の押し出し速度を高めるようにしたものである。 【0011】具体的に、本発明が講じた第1の解決手段は、蒸気圧縮式冷凍サイクル動作を行う1次側冷媒回路(40)で2次側冷媒回路(13)の2次冷媒を加圧して循環させる冷媒循環装置を前提としている。そして、圧縮機(41)から吐出された1次冷媒を、2次冷媒を加圧する搬送熱交換器(7A,7B)へ直接供給するように構成されている。 【0012】また、本発明が講じた第2の解決手段は、上記第1の解決手段において、1次側冷媒回路(40)の膨張機構(EV)の上流側に空冷凝縮器(4e)を接続したものである。 【0013】また、本発明が講じた第3の解決手段は、上記第1の解決手段において、1次側冷媒回路(40)の上記搬送熱交換器(7A,7B)の下流側に、1次冷媒の通過により2次冷媒を蒸発させて異物を除去する分離器(50)を設けると共に、該分離器(50)と、その下流側の膨張機構(EV)との間に、空冷凝縮器(4e)を接続したものである。 【0014】また、本発明が講じた第4の解決手段は、上記第2または第3の解決手段において、空冷凝縮器(4e)のファン(4f)を、1次側冷媒回路(40)の高圧圧力が所定値以上になると起動し、所定値以下になると停止するように構成したものである。 【0015】また、本発明が講じた第5の解決手段は、上記第2または第3の解決手段において、空冷凝縮器(4e)のファン(4f)を、膨張機構(EV)の上流側の1次冷媒にガスが含まれていると起動するように構成したものである。 【0016】また、本発明が講じた第6の解決手段は、上記第1の解決手段において、1次側冷媒回路(40)の上記搬送熱交換器(7A,7B)の下流側に、1次冷媒の通過により2次冷媒を蒸発させて異物を除去する分離器(50)を設けると共に、該搬送熱交換器(7A,7B)と分離器(50)との間に、空冷凝縮器(4e)を接続したものである。 【0017】また、本発明が講じた第7の解決手段は、上記第6の解決手段において、空冷凝縮器(4e)のファン(4f)を、1次側冷媒回路(40)の高圧圧力が所定値以上になると起動し、所定値以下になると停止するように構成したものである。 【0018】また、本発明が講じた第8の解決手段は、上記第6の解決手段において、空冷凝縮器(4e)のファン(4f)を、分離器(50)内の2次冷媒の量が所定量以下であると起動し、所定量以上であると停止するように構成したものである。 【0019】また、本発明が講じた第9の解決手段は、上記第1の解決手段において、1次側冷媒回路(40)の上記搬送熱交換器(7A,7B)の下流側に、1次冷媒の通過により2次冷媒を蒸発させて異物を除去する分離器(50)を設けると共に、該分離器(50)のバイパス通路(49)を設け、このバイパス通路(49)に空冷凝縮器(4e)を設けたものである。 【0020】また、本発明が講じた第10の解決手段は、上記第9の解決手段において、1次冷媒を、分離器(50)内の2次冷媒が所定量以下であると分離器(50)をバイパスさせて空冷凝縮器(4e)に流通させるとともに該空冷凝縮器(4e)のファン(4f)を起動し、所定量以上であると分離器(50)に流通させるように構成したものである。 【0021】また、本発明が講じた第11から第19の解決手段は、それぞれ、第2から第10の解決手段における空冷凝縮器(4e)の代わりに水冷凝縮器を設け、かつ第2から第10の解決手段において空冷凝縮器(4e)のファン(4f)を起動するのと同じタイミングで、水冷凝縮器に冷却水を流通させるようにしたものである。 【0022】−作用−上記第1の解決手段では、蒸気圧縮式冷凍サイクル動作を行う1次側冷媒回路(40)により2次側冷媒回路(13)の2次冷媒を加圧することにより、該2次冷媒を循環させて回収や再生することができる。そして、圧縮機(41)から吐出された1次冷媒を、2次冷媒を加圧する搬送熱交換器(7A,7B)へ直接供給するようにしているので、搬送熱交換器(7A,7B)の1次側の入口温度が上昇し、かつ、2次冷媒の過熱度を大きくできる。 【0023】また、上記第2の解決手段では、1次側冷媒回路(40)の膨張機構(EV)の上流側に空冷凝縮器(4e)を接続しているので、1次側の高圧が上昇しすぎたときには該空冷凝縮器(4e)を動作させることにより、高圧上昇を抑えることができる。 【0024】また、上記第3の解決手段では、1次側冷媒回路(40)にさらに分離器(50)を設けているので、2次側冷媒を2次側冷媒回路(13)内で循環させる際に該2次冷媒から異物を除去できる。 【0025】また、上記第4の解決手段では、1次側の高圧上昇を防止でき、特に、例えば2次側冷媒が分離器(50)に流れ込むときにガス冷媒が含まれていて該分離器(50)での凝縮能力が不足し、1次側の高圧圧力が上昇したときに、空冷凝縮器(4e)のファン(4f)を起動することにより、凝縮能力の不足を補うことができる。 【0026】また、上記第5の解決手段では、このように膨張機構(EV)の上流側の1次冷媒にガスが含まれ(フラッシュし)て過冷却がつかない状態になっているときに空冷凝縮器(4e)のファン(4f)を起動すると、ガス相の冷媒を凝縮させて膨張機構(EV)前を液シールすることができる。 【0027】また、上記第6の解決手段では、1次側冷媒回路(40)に、1次冷媒の通過により2次冷媒を蒸発させて異物を除去する分離器(50)を設けると共に、該分離器(50)と搬送熱交換器(7A,7B)との間に空冷凝縮器(4e)を接続しているので、第7の解決手段のように、空冷凝縮器(4e)のファン(4f)を、1次側冷媒回路(40)の高圧圧力が所定値以上になると起動し、所定値以下になると停止することにより、凝縮能力の不足を補って1次側の冷媒の高圧圧力を調整するとともに、分離器(50)の温度を下げることができる。 【0028】また、上記第8の解決手段では、空冷凝縮器(4e)のファン(4f)を、分離器(50)内の2次冷媒の量が所定量以下であると起動し、所定量以上であると停止するように構成しているので、分離器(50)内に2次冷媒が少ないときには分離器(50)の温度が上昇しやすいのに対して、温度を下げることができる。 【0029】また、上記第9の解決手段では、1次側冷媒回路(40)に、1次冷媒の通過により2次冷媒を蒸発させて異物を除去する分離器(50)を設けると共に、該分離器(50)のバイパス通路(49)を設け、該バイパス通路(49)に空冷凝縮器(4e)を設けているので、第10の解決手段のように、1次冷媒を、分離器(50)内の2次冷媒が所定量以下であると分離器(50)をバイパスさせて空冷凝縮器(4e)に流通させるとともに該空冷凝縮器(4e)のファン(4f)を起動し、所定量以上であると分離器(50)に流通させることにより、分離器(50)の温度を下げることができる。つまり、分離器(50)内の2次冷媒量が少ないときは必要以上に1次冷媒を供給しないことで、分離器(50)の温度上昇を防止できる。 【0030】さらに、本発明が講じた第11から第19の解決手段では、第2から第10の解決手段の空冷凝縮器(4e)の代わりに水冷凝縮器を設け、空冷凝縮器(4e)のファン(4f)を起動する代わりに同じタイミングで水冷凝縮器に冷却水を流通させるようにしているので、第2から第10の解決手段と同様の作用を奏する。 【0031】 【発明の効果】上記第1の解決手段によれば、搬送熱交換器(7A,7B)の1次側入口温度が上昇するので、2次冷媒の押し出し速度が速くなり、冷媒の循環速度や循環効率を高めることができる。また、このようにすると、2次冷媒の過熱度が大きくなるので、回収の際に2次冷媒が配管内に残るのも防止できる。 【0032】また、上記第2,第3の解決手段によれば、1次側の高圧上昇を防止でき、特に第3の解決手段によれば、2次側冷媒の循環の際に異物を除去できるので、配管の洗浄を行うことも可能となる。 【0033】また、上記第4の解決手段によれば、1次側冷媒回路(40)の高圧圧力が所定値以上になったときに空冷凝縮器(4e)のファン(4f)を起動することにより、分離器(50)での凝縮能力の不足を補うことができる。つまり、1次側の冷媒の高圧圧力を調整することができる。 【0034】また、上記第5の解決手段によれば、膨張機構(EV)前を液シールすることができるから、該膨張機構(EV)の動作を保証でき、1次冷媒に十分な通過抵抗を与えることができる。したがって、能力の低下や機械の信頼性の低下を防止でき、ガス欠運転も生じないので冷媒充填量を低減できる。さらに、このように省冷媒化を図ることができるので、圧縮機への液バックも少なくできる。 【0035】また、上記第6から第8の解決手段によれば、1次側冷媒回路(40)の分離器(50)と搬送熱交換器(7A,7B)との間に空冷凝縮器(4e)を接続し、1次側冷媒回路(40)の高圧圧力が所定値以上になると空冷凝縮器(4e)のファン(4f)を起動するように構成しているので、凝縮能力の不足を補って1次側の冷媒の高圧圧力を調整することができる。また、分離器(50)の温度上昇を防止できるので、2次冷媒を分離器(50)にスムーズに流し、循環効率を上げることができる。 【0036】また、上記第9及び第10の解決手段によれば、分離器(50)への1次冷媒の供給量を制御することにより分離器(50)の温度を下げることができるから、2次側の冷媒を分離器(50)にスムーズに流し込み、該2次冷媒の循環率を上げることができる。 【0037】さらに、上記第11から第19の解決手段によれば、第2から第10の解決手段と同様の作用を奏することから、これらと同様の効果を得ることが可能となる。 【0038】 【発明の実施の形態1】以下、本発明の実施形態1を図面に基づいて詳細に説明する。この実施形態は、本発明の冷媒循環装置を、配管洗浄装置に適用した例である。 【0039】図1に示すように、配管洗浄装置(10)は、2次冷媒システムを利用して既設の冷媒回路における冷媒配管(2A,2B)を洗浄するものであり、既設冷媒配管(2A,2B)に接続されている。尚、図1は、2本の既設冷媒配管(2A,2B)を示している。この既設冷媒配管(2A,2B)は、図示しない既設の冷媒回路における室外ユニットと室内ユニットとを接続する連絡配管であって、冷媒注入部を構成し、本実施形態では、縦配管となっている。 【0040】上記2本の既設冷媒配管(2A,2B)の一端には第1洗浄回路(11)が接続され、他端には第2洗浄回路(12)が接続されている。上記第1洗浄回路(11)は、1本の接続配管で構成され、両端が継手(21,21)を介して2本の既設冷媒配管(2A,2B)に接続されている。該第1洗浄回路(11)の接続部位は、例えば、既設の冷媒回路では室内ユニットが接続されていた部分である。 【0041】上記第2洗浄回路(12)は、接続回路(30)と冷凍回路(1次側冷媒回路)(40)とより構成されている。該接続回路(30)は、両端が継手(21,21)を介して2本の既設冷媒配管(2A,2B)に接続されている。そして、上記2本の既設冷媒配管(2A,2B)と第1洗浄回路(11)と第2洗浄回路(12)の接続回路(30)とによって閉回路(2次側冷媒回路)(13)が構成されている。尚、上記接続回路(30)の接続部位は、例えば、既設の冷媒回路では室外ユニットが接続されていた部分である。 【0042】上記閉回路(13)は、既設冷媒配管(2A,2B)を洗浄するための洗浄用の2次冷媒が充填され、冷媒流通路を構成している。該2次冷媒は、例えば、新設する空気調和装置に使用される新たな清浄な冷媒が用いられる。具体的に、上記2次冷媒は、R−407CやR−410AなどのHFC系冷媒である。 【0043】上記接続回路(30)は、第1閉鎖弁(V1)と逆止弁(31)と分離器(50)と加減圧部(60)と第2閉鎖弁(V2)とが順に接続配管(34)によって接続されて構成されている。 【0044】上記加減圧部(60)は、接続配管(34)の途中を2つの並列通路(61,61)に形成すると共に、第1搬送熱交換器(7A)及び第2搬送熱交換器(7B)が各並列通路(61,61)に設けられて構成されている。更に、上記加減圧部(60)における各搬送熱交換器(7A,7B)の上流側と下流側とには、一方向にのみ冷媒流通を許容する逆止弁(62,62,…)が設けられている。 【0045】上記分離器(50)は、タンク(51)に分離熱交換コイル(52)とフィルタ(53)が収納されて構成され、2次冷媒から潤滑油等の異物を分離する分離手段を構成している。上記タンク(51)は、各既設冷媒配管(2A,2B)を流通した液相の2次冷媒を貯溜するものである。 【0046】上記分離熱交換コイル(52)は、冷凍回路(40)に接続され、タンク(51)内の液相の2次冷媒を加熱して蒸発させる加熱手段を構成している。上記フィルタ(53)は、タンク(51)内の上部に取り付けられ、分離熱交換コイル(52)の加熱で蒸発したガス相の2次冷媒の通過によって該2次冷媒より異物を除去する捕集手段を構成している。 【0047】上記冷凍回路(40)は、圧縮回路部(4C)と搬送回路部(4A)とを備えて独立した1つの冷凍サイクルの搬送手段を構成している。該搬送回路部(4A)が、圧縮回路部(4C)に対して四路切換弁(42)によって冷媒の流通方向が可逆になるように接続されている。該冷凍回路(40)に充填される冷媒、つまり、1次冷媒は、R22の他、HFC系冷媒などの各種の冷媒が用いられている。 【0048】上記圧縮回路部(4C)は、圧縮機(41)の吸込側にアキュムレータ(46)が設けられて構成されている。一方、上記搬送回路部(4A)は、第1搬送熱交換器(7A)と整流回路(47)と第2搬送熱交換器(7B)とが直列に接続されて構成されている。そして、該整流回路(47)には1方向通路(48)が接続されている。 【0049】上記整流回路(47)は、4つの1方向弁(CV)を有するブリッジ回路に構成されている。該整流回路(47)の4つの接続点のうち、2つの接続点には1方向通路(48)が接続され、他の2つの接続点にはそれぞれ第1搬送熱交換器(7A)及び第2搬送熱交換器(7B)が接続されている。 【0050】上記1方向通路(48)には、上流側から分離熱交換コイル(52)と空冷凝縮器と膨張弁(膨張機構)(EV)とが順に接続されている。該膨張弁(EV)は、過熱度制御される絞り機構を構成している。該膨張弁(EV)の感温筒(TB)は、アキュムレータ(46)の流入側に取り付けられている。上記分離熱交換コイル(52)は、上述したように分離器(50)のタンク(51)に収納されている。 【0051】空冷凝縮器(4e)は、膨張弁(EV)の上流側、詳しくは膨張弁(EV)と分離器(50)との間に接続されている。この空冷凝縮器(4e)は、膨張弁(EV)前の1次冷媒を常に液シール状態にすると共に、2次側冷媒が分離器(50)へ流入する際に液相でないと1次側の凝縮能力が不足する場合があることを考慮して設けられている。 【0052】上記2つの搬送熱交換器(7A,7B)は、例えば、プレート式熱交換器で構成されている。該各搬送熱交換器(7A,7B)は、冷却動作と加圧動作とを交互に繰り返すように構成されている。つまり、上記各搬送熱交換器(7A,7B)は、交互に冷却手段と加圧手段とになる。 【0053】上記冷却動作は、分離器(50)で相変化したガス相の2次冷媒を冷却して液相に相変化させて減圧させる動作である。また、上記加圧動作は、液相の2次冷媒を液相状態まま加熱して加圧させる動作である。 【0054】具体的に、例えば、図1の左側の第1搬送熱交換器(7A)に洗浄用の液相の2次冷媒が溜っている状態で、図1の右側の第2搬送熱交換器(7B)には洗浄用のガス相の2次冷媒が溜っている状態とする。この状態において、上記第1搬送熱交換器(7A)が加圧手段に、第2搬送熱交換器(7B)が冷却手段になる。 【0055】上記圧縮機(41)から吐出した高温の1次冷媒が第1搬送熱交換器(7A)において液相の2次冷媒を充分に加熱して昇圧させ、搬送圧力を付与して2次冷媒を既設冷媒配管(2A,2B)に押し出す。一方、上記1次冷媒は、分離熱交換コイル(52)を経て膨張弁(EV)で減圧され、第2搬送熱交換器(7B)で蒸発する。この1次冷媒は、ガス相の2次冷媒を冷却して該2次冷媒を液相に相変化させて減圧させる。この結果、第2搬送熱交換器(7B)がガス相の2次冷媒を分離器(50)より吸引して該2次冷媒を溜め込む。 【0056】その後、上記第1搬送熱交換器(7A)を冷却手段に、第2搬送熱交換器(7B)を加圧手段に切り換える。そして、上記圧縮機(41)から吐出した高温の1次冷媒が第2搬送熱交換器(7B)に流れ、液相の2次冷媒を既設冷媒配管(2A,2B)に押し出す。一方、1次冷媒は第1搬送熱交換器(7A)で蒸発してガス相の2次冷媒を冷却して該第1搬送熱交換器(7A)に2次冷媒を溜め込む。この動作を繰り返す。 【0057】尚、上記圧縮回路部(4C)には、圧縮機(41)の吸込側に低圧圧力センサ(P1)が、圧縮機(41)の吐出側に高圧圧力センサ(P2)及び温度センサ(T2)が設けられている。また、上記接続回路(30)の接続配管(34)には、分離器(50)の下流側に低圧圧力スイッチ(LPS)が設けられている。 【0058】上記冷凍回路(40)は、圧縮機(41)の吐出圧力が所定値以上になるか、圧縮機(41)の吐出温度が所定値以下になるか、又は分離器(50)の内部圧力が所定値以上になるか、何れかの条件になると、四路切換弁(42)を切り換えるように構成されている。該冷凍回路(40)は、四路切換弁(42)の切り換えによって搬送回路部(4A)の冷媒の流通方向が切り換わる。 【0059】例えば、一方の搬送熱交換器(7A,7B)(冷却側)が液相の2次冷媒で満杯になると、この搬送熱交換器(7A,7B)における1次冷媒の熱交換量が低下する。この結果、膨張弁(EV)を過熱度制御しているので、絞り量が大きくなり、圧縮機(41)の吸込側の低圧圧力が低下する。この低圧圧力を低圧圧力センサ(P1)が検知し、所定値以下になると、四路切換弁(42)を切り換える。 【0060】また、上記接続回路(30)には、2次冷媒の充填及び回収のためのホットガス通路(15)及び補助回路(90)が設けられている。つまり、本実施形態の配管洗浄装置(10)は、配管洗浄の他、2次冷媒を回収する冷媒回収装置としても機能するように構成されている。 【0061】上記ホットガス通路(15)は、洗浄の終了後に高温高圧の2次冷媒を既設冷媒配管(2A,2B)に供給し、該既設冷媒配管(2A,2B)に残存している2次冷媒液を蒸発させて回収するものである。該ホットガス通路(15)の流入側は、2つに分岐され、2つの流入端が各搬送熱交換器(7A,7B)の流入側の並列通路(61,61)に接続されている。また、上記ホットガス通路(15)の流出端は、第2閉鎖弁(V2)と既設配管(2B)との間に接続されている。上記ホットガス通路(15)における流入側の分岐部分には1方向弁(CV)が、流出側の集合部分には第3閉鎖弁(V3)がそれぞれ設けられている。 【0062】上記補助回路(90)は、容器である冷媒ボンベ(91)と4つの補助通路(92〜95)とを備えている。 【0063】第1の補助通路(92)は、流入側のメイン部分から流出側が2つに分岐されている。該第1の補助通路(92)の流入端が冷媒ボンベ(91)に連通し、2つの流出端が、ホットガス通路(15)の接続部より下流側において各並列通路(61,61)に接続されている。上記第1の補助通路(92)における流入側のメイン部分には第4閉鎖弁(V4)が、流出側の分岐部分には1方向弁(CV)がそれぞれ設けられている。 【0064】第3の補助通路(94)は第6閉鎖弁(V6)が設けられている。該第3の補助通路(94)の一端が冷媒ボンベ(91)に連通し、他端が第2搬送熱交換器(7B)の流出側の並列通路(61)に接続されている。 【0065】第2の補助通路(93)は第5閉鎖弁(V5)が設けられている。該第2の補助通路(93)の一端が、第3の補助通路(94)に第6閉鎖弁(V6)の下流側において接続され、他端が、第1の補助通路(92)のメイン部分に第4閉鎖弁(V4)の下流側において接続されている。 【0066】第4の補助通路(95)は第7閉鎖弁(V7)が設けられている。該第4の補助通路(95)の一端が、ホットガス通路(15)の集合部分に第3閉鎖弁(V3)の上流側において接続され、他端が、第1の補助通路(92)のメイン部分に第4閉鎖弁(V4)の上流側において接続されている。 【0067】そして、上記2次冷媒を閉回路(13)に充填するための充填回路(9S)が、上記ホットガス通路(15)の一部と第4の補助通路(95)と第2の補助通路(93)と第1の補助通路(92)の一部と第3の補助通路(94)の一部とによって形成されている。 【0068】また、上記2次冷媒を冷媒ボンベ(91)に回収するための回収回路(9R)が、上記ホットガス通路(15)と第1の補助通路(92)と第3の補助通路(94)とによって形成されている。 【0069】上記冷凍回路(40)は、コントローラによって制御される。該コントローラは、上記低圧圧力センサ(P1)、高圧圧力センサ(P2)、温度センサ(T2)及び低圧圧力スイッチ(LPS)の検知信号が入力される一方、制御部が設けられている。 【0070】該制御部は、図2に示すように、1次側の高圧圧力が上昇して18Kg/cm2に達すると空冷凝縮器(4e)のファン(4f)を起動し、該圧力が低下して13Kg/cm2 に達すると空冷凝縮器(4e)のファン(4f)を停止するように構成されている。ただし、これらの数値は単なる一例であって、要するに、空冷凝縮器(4e)のファン(4f)を、1次側冷媒回路(40)の高圧圧力が適切な設定値以上に上昇すると起動し、それ以下に低下すると停止するように構成すればよい。つまり、場合によってはオンとオフの圧力を区別せず、例えば15Kg/cm2 以上になれば空冷凝縮器(4e)のファン(4f)を起動し、それ以下になれば停止するように構成してもよい。 【0071】また、制御部は、膨張弁(EV)の上流側の1次冷媒にガスが含まれ(フラッシュし)て過冷却がつかない状態になっているときにも空冷凝縮器(4e)のファン(4f)を起動するように構成されている。例えば、四路切換弁(42)を切り換えて、それまで蒸発器として機能していた一方の搬送熱交換器(7A,7B)が凝縮器になると、1次側の高圧冷媒が、その冷たい搬送熱交換器を通ることにより、凝縮された冷たい冷媒となって分離器(50)へ流れ、その際に、分離器(50)の温度が1次冷媒よりも高温であるために1次冷媒が蒸発するような場合である。 【0072】〈既設冷媒配管(2A,2B)の洗浄動作〉次に、上記配管洗浄装置による既設冷媒配管(2A,2B)の洗浄動作について回収動作を含めて説明する。 【0073】先ず、既設の冷媒回路において、連絡配管である既設冷媒配管(2A,2B)から室外ユニット及び室内ユニットを取り外す。その後、該2本の既設冷媒配管(2A,2B)の下端には第1洗浄回路(11)を接続する一方、2本の既設冷媒配管(2A,2B)の上端には、第2洗浄回路(12)の接続回路(30)を接続して閉回路(13)を形成する。 【0074】続いて、2次冷媒を閉回路(13)に充填する。つまり、充填初期は、例えば、閉回路(13)を真空状態にし、冷媒ボンベ(91)を第1の補助通路(92)に接続する。そして、上記第4閉鎖弁(V4)を開き、2次冷媒を冷媒ボンベ(91)より第1の補助通路(92)を介して閉回路(13)に充填する。 【0075】更に、2次冷媒を追加充填する場合、補助回路(90)においては、第3閉鎖弁(V3)と第4閉鎖弁(V4)と第6閉鎖弁(V6)を閉じる一方、第7閉鎖弁(V7)と第5閉鎖弁(V5)を開く。 【0076】この状態において、冷凍回路(40)を駆動すると、搬送熱交換器(7A,7B)の上流側から閉回路(13)のホットガスがホットガス通路(15)から第4の補助通路(95)を経て冷媒ボンベ(91)に流入する。このホットガスにより冷媒ボンベ(91)の内部が加圧され、該冷媒ボンベ(91)の冷媒、つまり、2次冷媒が第3の補助通路(94)から第2の補助通路(93)を経て第1の補助通路(92)を通り、閉回路(13)に充填される。 【0077】続いて、配管洗浄の動作に移り、上記第3閉鎖弁(V3)〜第7閉鎖弁(V7)を閉鎖したまま第2洗浄回路(12)の冷凍回路(40)を駆動する。つまり、圧縮機(41)を駆動して1次冷媒を循環させる。上記圧縮機(41)より吐出した高温高圧の1次冷媒は、四路切換弁(42)を経て一方の搬送熱交換器(7A又は7B)に高温のまま直接に流れ込む。 【0078】そこで、図1の左側の第1搬送熱交換器(7A)に洗浄用の液相の2次冷媒が溜っている状態で、図1の右側の第2搬送熱交換器(7B)に洗浄用のガス相の2次冷媒が溜っている状態から説明する。 【0079】この状態においては、四路切換弁(42)が図1の実線状態に切り換わり、高温の1次冷媒が第1搬送熱交換器(7A)を流れ、1次冷媒が凝縮して液相の2次冷媒を充分に加熱して昇圧させる。この昇圧によって2次冷媒は液相のまま搬送圧力、つまり、搬送力を得て第1搬送熱交換器(7A)を流出して既設冷媒配管(2A,2B)に流れる。 【0080】その際、上記2次冷媒は、先ず、大径のガス側の既設冷媒配管(2B)を流れ、第1洗浄回路(11)を経て小径の液側の既設冷媒配管(2A)を流れる。 【0081】また、上記第1搬送熱交換器(7A)を経た1次冷媒は、整流回路(47)及び1方向通路(48)を通り、分離器(50)の分離熱交換コイル(52)に流れ、分離器(50)のタンク(51)に溜っている液相の2次冷媒を蒸発させる。 【0082】その後、上記凝縮した1次冷媒は、空冷凝縮器(4e)を通ってから膨張弁(EV)で減圧して第2搬送熱交換器(7B)に流れ、該1次冷媒が蒸発する。この蒸発により、洗浄用のガス相の2次冷媒が冷却されて液相に相変化する。この相変化により、2次冷媒は、降圧してガス相の2次冷媒を分離器(50)より吸引すると共に、第2搬送熱交換器(7B)に該2次冷媒を溜め込む。 【0083】なお、空冷凝縮器(4e)をこの位置に設けたことによって、例えば2次側冷媒が分離器(50)に流れ込むときにガス冷媒が含まれていると該分離器(50)での凝縮能力が不足し、1次側の高圧圧力が所定値以上に上昇するが、そのような場合に凝縮能力の不足を補うことができる。つまり、1次側の冷媒の高圧圧力を調整することができる。また、この空冷凝縮器(4e)を作動させると1次冷媒のフラッシュガスをなくせるので、膨張弁(EV)前を液シールできる。 【0084】一方、上記第2搬送熱交換器(7B)で蒸発した1次冷媒は四路切換弁(42)を介して圧縮機(41)に戻り、この動作を繰り返す。 【0085】その後、上記第2搬送熱交換器(7B)が液相の2次冷媒で満杯になると、四路切換弁(42)を切り換える。つまり、上記第2搬送熱交換器(7B)における1次冷媒の熱交換量が低下すると、膨張弁(EV)が過熱度制御しているので、絞り量が大きくなり、圧縮機(41)の吸込側の低圧圧力が低下する。そして、例えば、この低圧圧力を低圧圧力センサ(P1)が検知し、所定値以下になると、四路切換弁(42)を切り換える。 【0086】この四路切換弁(42)の切り換えによって、圧縮機(41)より吐出した1次冷媒が第2搬送熱交換器(7B)に流れ、2次冷媒を既設冷媒配管(2A,2B)に送出する。一方、1次冷媒は分離熱交換コイル(52)を経て第1搬送熱交換器(7A)で蒸発して2次冷媒を冷却して該2次冷媒を溜め込む。この動作を繰り返して2次冷媒を閉回路(13)内で循環させる。 【0087】この液相の2次冷媒は、既設冷媒配管(2A,2B)を流れ、該既設冷媒配管(2A,2B)の内面に付着した潤滑油などの異物が溶け込む。この2次冷媒は、分離器(50)において、分離熱交換コイル(52)の加熱によって蒸発し、異物が分離されてタンク(51)に滞積する。同時に、上記2次冷媒は、フィルタ(53)を通過する際、該2次冷媒に混入している潤滑油などの異物が除去され、上述した一方の搬送熱交換器(7A又は7B)に流れ、この動作を繰り返す。 【0088】上記2次冷媒の搬送時において、搬送熱交換器(7A又は7B)での1次冷媒の凝縮量が低下すると、圧縮機(41)の吐出側の高圧圧力が上昇する。この高圧圧力を高圧圧力センサ(P2)が検知し、所定値以上になると、空冷ファン(4f)を駆動する。このことにより、1次冷媒の凝縮量が増加し、1次冷媒の高圧圧力が低下する。 【0089】また、この2次冷媒の搬送時において、2次冷媒が分離器(50)に流れ込むときにガス冷媒が含まれている場合も、該分離器(50)での凝縮能力が不足して1次側の高圧圧力が所定値以上に上昇する。そこで、この高圧圧力を高圧圧力センサ(P2)が検知し、所定値(本実施形態では18Kg/cm2 )以上になると、空冷ファン(4f)を駆動する。この結果、凝縮能力の不足を補って、1次側の冷媒の高圧圧力を調整することができる。 【0090】さらに、膨張弁(EV)の上流側の1次冷媒にガスが含まれ(フラッシュし)て過冷却がつかない状態になっているときにも空冷凝縮器(4e)のファン(4f)を起動する。このことにより、ガス相の冷媒を凝縮させて膨張弁(EV)前を液シールすることができ、膨張弁の動作を保証できる。 【0091】上記洗浄動作が終了した後、2次冷媒の回収動作を行う。つまり、第2閉鎖弁(V2)と第5閉鎖弁(V5)と第7閉鎖弁(V7)を閉じたまま、第1閉鎖弁(V1)と第3閉鎖弁(V3)と第4閉鎖弁(V4)と第6閉鎖弁(V6)を開く。 【0092】この弁状態により、上述した冷凍回路(40)を駆動し続け、閉回路(13)のホットガスをホットガス通路(15)から既設冷媒配管(2A,2B)等に供給する。つまり、2次冷媒を加熱して昇圧させている搬送熱交換器(7A又は7B)においては、四路切換弁(42)を切り換える直前で2次冷媒が最も高温高圧になっている。このため、高温高圧のガス相の2次冷媒をホットガス通路(15)から既設冷媒配管(2A,2B)に送出する。この高温の2次冷媒によって既設冷媒配管(2A,2B)に残存している液相の2次冷媒を蒸発させて押し出す。 【0093】一方、上記冷媒ボンベ(91)が、第1の補助通路(92)と第3の補助通路(94)に連通接続されている。そして、上記第4閉鎖弁(V4)の開口により、第1の補助通路(92)が、2次冷媒を冷却して降圧させている搬送熱交換器(7A又は7B)に連通する。この連通によって冷媒ボンベ(91)のガス抜きが行われ、該冷媒ボンベ(91)内が低圧となる。 【0094】この状態において、上記四路切換弁(42)を切り換え、両搬送熱交換器(7A又は7B)の押し出し動作と溜め込み動作を連続して行う。そして、上記第6閉鎖弁(V6)の開口により、第3の補助通路(94)が冷媒ボンベ(91)に連通しているので、一方の搬送熱交換器(7A又は7B)から押し出された2次冷媒が第3の補助通路(94)を経て冷媒ボンベ(91)に回収される。 【0095】その後、低圧圧力スイッチ(LPS)が作動すると、回収動作を終了する。つまり、閉回路(13)の2次冷媒がほぼ回収されると、2次冷媒圧力が低くなるので、上記低圧圧力スイッチ(LPS)に基づき回収動作の終了を判定する。この冷媒回収の終了後、上記第1洗浄回路(11)及び第2洗浄回路(12)を既設冷媒配管(2A,2B)から取り外す。 【0096】なお、回収動作時にも、空冷凝縮器(4e)のファン(4f)の動作は洗浄動作時と同様に制御される。したがって、1次側の高圧圧力が必要以上に上昇しすぎるのを防止できると共に、膨張弁(EV)前を液シールすることができる。 【0097】〈実施形態1の効果〉以上のように、本実施形態1によれば、圧縮機(41)からの吐出冷媒を搬送熱交換器(7A,7B)の一方に直接に供給するようにしているので、その入口側温度を十分に高くでき、2次冷媒の回収速度及び回収率を高めることができる。一方、空冷凝縮器(4e)を分離器(50)と膨張弁(EV)の間に設けているので、1次側の高圧が必要以上に上昇することは防止できる。また、2次冷媒の過熱度が大きいので、回収の際に冷媒が配管中に残るのを防止できる。 【0098】また、1次側冷媒回路(40)の分離器(50)と膨張弁(EV)との間に空冷凝縮器(4e)を設けて、膨張弁(EV)前の1次冷媒を常時液シール状態にすることができるため、能力の低下や、機械の信頼性の低下が生じることがなく、また、膨張弁(EV)を冷媒が通過しなくなってガス欠運転になることもないので、冷媒充填量の低減が可能となる。 【0099】 【発明の実施の形態2】次に、本発明の実施形態2について説明する。 【0100】図3に示した本実施形態2は、実施形態1で1次側冷媒回路(40)の空冷凝縮器(4e)を分離器(50)と膨張弁(EV)の間に設けていたのに代えて、空冷凝縮器(4e)を搬送熱交換器(7A,7B)と分離器(50)との間、より詳しくは整流回路(47)と分離器(50)との間で一方向通路(48)内に設けたものである。 【0101】この場合、空冷凝縮器(4e)のファン(4f)は、1次側の高圧圧力が所定値以上になると起動し、所定値以下になると停止するように制御する。例えば、実施形態1と同様に、1次側の高圧圧力が上昇して18Kg/cm2 に達すると空冷凝縮器(4e)のファン(4f)を起動し、該圧力が低下して13Kg/cm2 に達すると空冷凝縮器(4e)のファン(4f)を停止する。 【0102】また、本実施形態2では、分離器(50)内の2次冷媒の量を検知し、該2次冷媒量が所定量よりも少ないときには空冷凝縮器(4e)のファン(4f)を運転し、所定量よりも多いときにはファン(4f)を停止する。分離器(50)内に2次冷媒が少ないときには、該分離器(50)内での1次冷媒の凝縮量が少なくなり、分離器(50)の温度が上昇しやすいのに対して、温度を下げることができる。 【0103】このように、本実施形態では、分離器(50)の温度を下げることが可能となる。これに対して、分離器(50)の1次側温度が高いと、2次側圧力も高くなって搬送熱交換器(7A,7B)との高低圧差がつきにくくなり、2次側の冷媒が循環しにくくなるが、本実施形態2では冷媒をスムーズに循環させて、冷媒の循環効率をさらに上げることができる。 【0104】 【発明の実施の形態3】次に、本発明の実施形態3について説明する。 【0105】図4に示した本実施形態3は、1次側冷媒回路である冷凍回路(40)に分離器(50)のバイパス通路(49)を設けると共に、実施形態1及び2とは空冷凝縮器(4e)の位置を変えて、該バイパス通路(49)に空冷凝縮器(4e)を設けたものである。 【0106】本実施形態では、実施形態2と同様に分離器(50)内の2次冷媒の量を検知している。そして、1次冷媒を、分離器(50)内の2次冷媒の量が所定量よりも少ないときには分離器(50)をバイパスさせて空冷凝縮器(4e)に流し、該凝縮器(4e)のファン(4f)を起動する。また、分離器(50)内の2次冷媒の量が所定量よりも多いときには1次冷媒を分離器(50)に流し、空冷凝縮器(4e)を使用しないようにしている。 【0107】このようにしても、分離器(50)の温度上昇を防止できるため、実施形態2と同様に2次側の冷媒を分離器(50)にスムーズに流し込み、該2次冷媒の回収率を上げることができる。 【0108】 【発明の他の実施の形態】本発明は、上記実施形態に限定せず、他の態様で実施してもよい。例えば、上記各実施形態において分離器(50)の上流側、下流側、または並列の位置に設けていた空冷凝縮器(4e)を設けず、単に1次側の吐出冷媒を搬送熱交換器(7A,7B)の一方に直接に送り込むようにしてもよい。このようにしても搬送熱交換器(7A,7B)の温度を上昇させることにより、冷媒の回収効率を高めることは可能である。 【0109】また、上記各実施形態で用いている空冷凝縮器(4e)の代わりに水冷凝縮器を用いてもよい。その場合、空冷凝縮器(4e)のファン(4f)を起動するタイミングで水冷凝縮器に冷却水を流すことにより、上記各実施形態と同様の効果を奏することができる。 【0110】また、上記各実施形態においては、配管洗浄と冷媒回収について説明したが、本発明の冷媒循環装置は、冷媒回収のみを行うものであってもよい。つまり、上記接続回路(30)が分離器(50)を備えていなくともよく、該接続回路(30)が各種の冷媒注入部に接続されるものであってもよい。 【0111】また、各実施形態の配管洗浄装置(10)は冷媒の再生装置として機能するものであってもよい。つまり、第2洗浄回路(12)における接続回路(30)の両端を冷媒ボンベ(91)などの容器に接続する。そして、この容器に充填された冷媒を2次冷媒として、洗浄動作と同様に閉回路(13)を循環させる。この循環により分離器(50)で冷媒が再生される。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002853 【氏名又は名称】ダイキン工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年4月19日(1999.4.19) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100077931 【弁理士】 【氏名又は名称】前田 弘 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−304387(P2000−304387A) |
| 【公開日】 |
平成12年11月2日(2000.11.2) |
| 【出願番号】 |
特願平11−110280 |
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