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【発明の名称】 冷媒回収装置及び冷媒回収方法
【発明者】 【氏名】飯島 俊宏

【氏名】竹上 雅章

【氏名】野村 和秀

【要約】 【課題】冷媒充填量や配管長さに拘わりなく、冷媒の回収残りや長時間の回収運転を防止する。

【解決手段】閉回路(13)の冷媒を冷媒ボンベ(91)に回収するための搬送力を冷媒に付与する冷凍回路(40)を設けている。冷凍回路(40)は、1次冷媒が循環する冷凍サイクルで構成され、1次冷媒によって閉回路(13)の2次冷媒を加熱して加圧すると共に、1次冷媒によって閉回路(13)の2次冷媒を冷却して減圧し、2次冷媒に搬送圧力を付与する。閉回路(13)の2次冷媒圧力を検出し、閉回路(13)の2次冷媒圧力が所定値まで低下すると回収終了部(81)が冷媒回収を終了する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 容器(91)に接続された冷媒流通路(13)の冷媒に搬送圧力を付与して該冷媒を容器(91)に回収する冷媒回収装置であって、上記冷媒流通路(13)の冷媒状態を検出し、該冷媒流通路(13)の冷媒状態が所定値になると冷媒回収を終了する冷媒回収装置。
【請求項2】 容器(91)に冷媒を回収する冷媒回収装置であって、上記容器(91)に接続された冷媒流通路(13)と、該冷媒流通路(13)の冷媒を容器(91)に回収するための搬送圧力を該冷媒に付与する搬送手段(40)と、上記冷媒流通路(13)の冷媒状態を検出する状態検出手段(14)と、該状態検出手段(14)の検出信号に基づき、上記冷媒流通路(13)の冷媒状態が所定値になると冷媒回収を終了する回収終了手段(81)とを備えている冷媒回収装置。
【請求項3】 容器(91)に接続された冷媒流通路(13)の冷媒を、搬送手段(40)の搬送用冷媒によって加熱すると共に、上記冷媒流通路(13)の冷媒を搬送用冷媒によって冷却して該冷媒流通路(13)の冷媒に搬送圧力を付与し、該冷媒を容器(91)に回収する冷媒回収装置であって、上記搬送手段(40)の搬送用冷媒の状態を検出し、該搬送用冷媒の状態が所定値になると冷媒回収を終了する冷媒回収装置。
【請求項4】 容器(91)に冷媒を回収する冷媒回収装置であって、上記容器(91)に接続された冷媒流通路(13)と、搬送用冷媒が循環する冷凍サイクルで構成され、該搬送用冷媒によって冷媒流通路(13)の冷媒を加熱して加圧すると共に、上記搬送用冷媒によって冷媒流通路(13)の冷媒を冷却して減圧し、該冷媒を容器(91)に回収するための搬送圧力を該冷媒に付与する搬送手段(40)と、該搬送手段(40)の搬送用冷媒の状態を検出する状態検出手段(14)と、該状態検出手段(14)の検出信号に基づき、上記搬送用冷媒の状態が所定値になると冷媒回収を終了する回収終了手段(81)とを備えている冷媒回収装置。
【請求項5】 請求項2記載の冷媒回収装置において、状態検出手段(14)は、冷媒流通路(13)の冷媒圧力を検出するように構成される一方、回収終了手段(81)は、冷媒流通路(13)の冷媒圧力が所定値まで低下すると冷媒回収を終了するように構成されている冷媒回収装置。
【請求項6】 請求項2記載の冷媒回収装置において、状態検出手段(14)は、冷媒流通路(13)の液冷媒量を検出するように構成される一方、回収終了手段(81)は、冷媒流通路(13)の液冷媒量が所定値まで低下すると冷媒回収を終了するように構成されている冷媒回収装置。
【請求項7】 請求項2記載の冷媒回収装置において、状態検出手段(14)は、冷媒流通路(13)の冷媒速度を検出するように構成される一方、回収終了手段(81)は、冷媒流通路(13)の冷媒速度が所定値まで低下すると冷媒回収を終了するように構成されている冷媒回収装置。
【請求項8】 請求項4記載の冷媒回収装置において、状態検出手段(14)は、搬送手段(40)の搬送用冷媒の圧力を検出するように構成される一方、回収終了手段(81)は、搬送手段(40)の搬送用冷媒の圧力が所定値まで低下すると冷媒回収を終了するように構成されている冷媒回収装置。
【請求項9】 請求項4記載の冷媒回収装置において、状態検出手段(14)は、搬送手段(40)の搬送用冷媒の液量を検出するように構成される一方、回収終了手段(81)は、搬送用冷媒の液量が所定値まで低下すると冷媒回収を終了するように構成されている冷媒回収装置。
【請求項10】 容器(91)に冷媒を回収する冷媒回収方法であって、上記容器(91)に接続された冷媒流通路(13)の冷媒に搬送手段(40)が搬送圧力を付与し、該冷媒を容器(91)に回収する工程と、上記冷媒流通路(13)の冷媒状態を検出する状態検出手段(14)の検出信号に基づき、上記冷媒流通路(13)の冷媒状態が所定値になると、回収終了手段(81)が冷媒回収を終了する工程とを備えている冷媒回収方法。
【請求項11】 容器(91)に冷媒を回収する冷媒回収方法であって、上記容器(91)に接続された冷媒流通路(13)の冷媒を、冷凍サイクルで構成された搬送手段(40)の搬送用冷媒によって加熱して加圧すると共に、上記冷媒流通路(13)の冷媒を搬送用冷媒によって冷媒流通路(13)の冷媒を冷却して減圧し、該冷媒に搬送圧力を付与して該冷媒を容器(91)に回収する工程と、上記搬送手段(40)の搬送用冷媒の状態を検出する状態検出手段(14)の検出信号に基づき、上記搬送用冷媒の状態が所定値になると、回収終了手段(81)が冷媒回収を終了する工程とを備えている冷媒回収方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷媒回収装置及び冷媒回収方法に関し、特に、冷媒回収の終了対策に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、冷凍装置としての空気調和装置は、多数のものが知られている。例えば、特開平8−100944号公報に開示されているように、圧縮機と四路切換弁と室外熱交換器と電動膨張弁とレシーバと室内熱交換器とが冷媒配管によって順に接続されて空気調和装置を構成しているものがある。該空気調和装置は、冷房運転と暖房運転とを行い得るように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した空気調和装置を始め、各種の空気調和装置の更新需要時において、既設の冷媒配管をそのまま流用しようとすると、冷媒配管の内部を洗浄しなければならない。つまり、冷媒配管の内面には、潤滑油が付着したり、ゴミなどが付着している場合が多い。特に、従来のCFC系冷媒等では潤滑油に鉱油が用いられていたのに対し、HFC系冷媒では潤滑油に合成油が用いられる。このため、鉱油の潤滑油が既設の冷媒配管に残存していると、新設の冷媒回路において、異物(コンタミネーション)が生じる。この異物が絞り機構を閉塞したり、圧縮機を損傷するという問題が生ずる。
【0004】そこで、本願出願人は、既に配管洗浄装置を提案している(特願平9−295641)。この配管洗浄装置は、既設の冷媒配管に接続されて閉回路を形成する接続回路と、冷媒を循環させるための冷凍回路とより構成されている。該冷凍回路は、2つの熱交換器を備えた冷凍サイクルで構成され、各熱交換器で閉回路の冷媒を加熱及び冷却して搬送力を付与し、冷媒を循環させて接続回路の分離器で異物を除去するようにしている。
【0005】しかしながら、上述した配管洗浄装置において、洗浄後に閉回路の冷媒を容器に回収する際、洗浄時と同様に冷凍回路を駆動して冷媒を回収している。そして、この冷媒回収の終了は、回収時間によって行っているため、正確な終了判定が行われていないという問題がある。
【0006】つまり、上記回収時間は、冷媒充填量や配管長さによって定められている。これでは、冷媒充填量や配管長さが僅かにでも異なると、冷媒の回収残りが生ずるという問題がある。また逆に、冷媒回収が終了しているにも拘わらず、長時間回収運転を行うという問題がある。
【0007】本発明は、斯かる点に鑑みて成されたもので、冷媒充填量や配管長さに拘わりなく、冷媒の回収残りや長時間の回収運転を防止することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、冷媒流通路(13)の冷媒又は搬送用冷媒の状態を検出して冷媒回収の終了を判定するようにしたものである。
【0009】上記の目的を達成するために、図1に示すように、第1の解決手段は、容器(91)に接続された冷媒流通路(13)の冷媒に搬送圧力を付与して該冷媒を容器(91)に回収する冷媒回収装置を対象としている。そして、本解決手段は、上記冷媒流通路(13)の冷媒状態を検出し、該冷媒流通路(13)の冷媒状態が所定値になると冷媒回収を終了する。
【0010】第2の解決手段は、容器(91)に冷媒を回収する冷媒回収装置を対象としている。そして、上記容器(91)に接続された冷媒流通路(13)が設けられている。更に、該冷媒流通路(13)の冷媒を容器(91)に回収するための搬送圧力を該冷媒に付与する搬送手段(40)が設けられている。その上、上記冷媒流通路(13)の冷媒状態を検出する状態検出手段(14)が設けられている。加えて、該状態検出手段(14)の検出信号に基づき、上記冷媒流通路(13)の冷媒状態が所定値になると冷媒回収を終了する回収終了手段(81)が設けられている。
【0011】第3の解決手段は、容器(91)に接続された冷媒流通路(13)の冷媒を、搬送手段(40)の搬送用冷媒によって加熱すると共に、上記冷媒流通路(13)の冷媒を搬送用冷媒によって冷却して該冷媒流通路(13)の冷媒に搬送圧力を付与し、該冷媒を容器(91)に回収する冷媒回収装置を対象としている。そして、本解決手段は、上記搬送手段(40)の搬送用冷媒の状態を検出し、該搬送用冷媒の状態が所定値になると冷媒回収を終了する。
【0012】第4の解決手段は、容器(91)に冷媒を回収する冷媒回収装置を対象としている。そして、上記容器(91)に接続された冷媒流通路(13)が設けられている。更に、搬送用冷媒が循環する冷凍サイクルで構成され、該搬送用冷媒によって冷媒流通路(13)の冷媒を加熱して加圧すると共に、上記搬送用冷媒によって冷媒流通路(13)の冷媒を冷却して減圧し、該冷媒を容器(91)に回収するための搬送圧力を該冷媒に付与する搬送手段(40)が設けられている。その上、該搬送手段(40)の搬送用冷媒の状態を検出する状態検出手段(14)が設けられている。加えて、該状態検出手段(14)の検出信号に基づき、上記搬送用冷媒の状態が所定値になると冷媒回収を終了する回収終了手段(81)が設けられている。
【0013】また、上記状態検出手段(14)は、冷媒流通路(13)の冷媒圧力を検出するように構成されてもよく、上記回収終了手段(81)は、冷媒流通路(13)の冷媒圧力が所定値まで低下すると冷媒回収を終了するように構成されてもよい。
【0014】また、上記状態検出手段(14)は、冷媒流通路(13)の液冷媒量を検出するように構成されてもよく、上記回収終了手段(81)は、冷媒流通路(13)の液冷媒量が所定値まで低下すると冷媒回収を終了するように構成されてもよい。
【0015】また、上記状態検出手段(14)は、冷媒流通路(13)の冷媒速度を検出するように構成されてもよく、上記回収終了手段(81)は、冷媒流通路(13)の冷媒速度が所定値まで低下すると冷媒回収を終了するように構成されてもよい。
【0016】また、上記状態検出手段(14)は、搬送手段(40)の搬送用冷媒の圧力を検出するように構成されてもよく、上記回収終了手段(81)は、搬送手段(40)の搬送用冷媒の圧力が所定値まで低下すると冷媒回収を終了するように構成されてもよい。
【0017】また、上記状態検出手段(14)は、搬送手段(40)の搬送用冷媒の液量を検出するように構成されてもよく、上記回収終了手段(81)は、搬送用冷媒の液量が所定値まで低下すると冷媒回収を終了するように構成されてもよい。
【0018】一方、他の解決手段は、容器(91)に冷媒を回収する冷媒回収方法を対象としている。そして、上記容器(91)に接続された冷媒流通路(13)の冷媒に搬送手段(40)が搬送圧力を付与し、該冷媒を容器(91)に回収する工程を備えている。加えて、上記冷媒流通路(13)の冷媒状態を検出する状態検出手段(14)の検出信号に基づき、上記冷媒流通路(13)の冷媒状態が所定値になると、回収終了手段(81)が冷媒回収を終了する工程を備えている。
【0019】また、他の解決手段は、容器(91)に冷媒を回収する冷媒回収方法を対象としている。そして、上記容器(91)に接続された冷媒流通路(13)の冷媒を、冷凍サイクルで構成された搬送手段(40)の搬送用冷媒によって加熱して加圧すると共に、上記冷媒流通路(13)の冷媒を搬送用冷媒によって冷媒流通路(13)の冷媒を冷却して減圧し、該冷媒に搬送圧力を付与して該冷媒を容器(91)に回収する工程を備えている。加えて、上記搬送手段(40)の搬送用冷媒の状態を検出する状態検出手段(14)の検出信号に基づき、上記搬送用冷媒の状態が所定値になると、回収終了手段(81)が冷媒回収を終了する工程を備えている。
【0020】すなわち、本解決手段では、冷媒流通路(13)の冷媒に搬送圧力を付与し、例えば、搬送手段(40)によって冷媒流通路(13)の冷媒に搬送圧力を付与して容器(91)に冷媒を回収する。
【0021】この回収時に、状態検出手段(14)が上記冷媒流通路(13)の冷媒状態を検出しているので、その後、上記状態検出手段(14)の検出信号に基づき、冷媒流通路(13)の冷媒状態が所定値になると、回収終了手段(81)が冷媒回収を終了する。
【0022】具体的に、上記搬送手段(40)が、いわゆる熱ポンプで構成され、搬送用冷媒によって冷媒流通路(13)の冷媒を加熱して加圧すると共に、上記搬送用冷媒によって冷媒流通路(13)の冷媒を冷却して減圧し、該冷媒に搬送圧力を付与する。一方、上記回収終了手段(81)は、状態検出手段(14)が検出する冷媒流通路(13)の冷媒状態が所定値になると、冷媒回収を終了する。
【0023】特に、上記状態検出手段(14)が、冷媒流通路(13)の冷媒圧力か、液冷媒量か、又は冷媒速度を検出する。そして、上記回収終了手段(81)は、冷媒流通路(13)の冷媒圧力が所定値まで低下するか、冷媒流通路(13)の液冷媒量が所定値まで低下するか、又は冷媒流通路(13)の冷媒速度が所定値まで低下すると冷媒回収を終了する。
【0024】また、上記回収時に、状態検出手段(14)が上記搬送手段(40)の搬送用冷媒の状態を検出し、状態検出手段(14)の検出信号に基づき、上記搬送用冷媒の状態が所定値になると、回収終了手段(81)が冷媒回収を終了してもよい。
【0025】特に、上記状態検出手段(14)が、搬送手段(40)の搬送用冷媒の圧力か、又は搬送用冷媒の液量を検出してもよい。そして、上記回収終了手段(81)は、搬送手段(40)の搬送用冷媒の圧力が所定値まで低下するか、又は搬送用冷媒の液量が所定値まで低下すると冷媒回収を終了してもよい。
【0026】
【発明の効果】したがって、本解決手段によれば、冷媒流通路(13)の冷媒圧力の低下などによって冷媒回収を終了するようにしたために、回収動作を正確に行うことができる。
【0027】つまり、冷媒充填量や配管長さに拘わりなく、回収動作を正確に終了させることができるので、冷媒の回収残りを防止することができ、また、冷媒回収が終了しているにも拘わらず、回収運転を行うという事態を確実に防止することができる。
【0028】また、第3、第4、第8又は第9の解決手段によれば、搬送手段(40)の搬送用冷媒の圧力などによって冷媒回収の終了を判定するので、各種のセンサに状態検出手段(14)を兼用させることができる。この結果、終了判定のための専用のセンサなどを省略することができるので、部品点数の増大を抑制することができ、構成の簡素化を図ることができる。
【0029】特に、上記搬送手段(40)が、搬送用冷媒によって冷媒流通路(13)の冷媒を加熱及び冷却して該冷媒に搬送圧力を付与する場合、回収速度の上昇と回収率の向上とを図ることにより、回収時の全体効率の向上を図ることができる。
【0030】更に、機械的ポンプに比して故障などが少なく、信頼性の高い冷媒回収を行うことができる。
【0031】
【発明の実施の形態1】以下、本発明の実施形態1を図面に基づいて詳細に説明する。
【0032】図1に示すように、配管洗浄装置(10)は、2次冷媒システムを利用して既設の冷媒回路における冷媒配管(2A,2B)を洗浄するものであり、既設冷媒配管(2A,2B)に接続されている。尚、図1は、2本の既設冷媒配管(2A,2B)を示している。この既設冷媒配管(2A,2B)は、図示しない既設の冷媒回路における室外ユニットと室内ユニットとを接続する連絡配管であって、本実施形態では、縦配管となっている。
【0033】上記2本の既設冷媒配管(2A,2B)の一端には第1洗浄回路(11)が接続され、他端には第2洗浄回路(12)が接続されている。上記第1洗浄回路(11)は、1本の接続配管で構成され、両端が継手(21,21)を介して2本の既設冷媒配管(2A,2B)に接続されている。該第1洗浄回路(11)の接続部位は、例えば、既設の冷媒回路では室内ユニットが接続されていた部分である。
【0034】上記第2洗浄回路(12)は、接続回路(30)と冷凍回路(40)とより構成されている。該接続回路(30)は、両端が継手(21,21)を介して2本の既設冷媒配管(2A,2B)に接続されている。そして、上記2本の既設冷媒配管(2A,2B)と第1洗浄回路(11)と第2洗浄回路(12)の接続回路(30)とによって閉回路(13)が構成されている。尚、上記接続回路(30)の接続部位は、例えば、既設の冷媒回路では室外ユニットが接続されていた部分である。
【0035】上記閉回路(13)は、既設冷媒配管(2A,2B)を洗浄するための洗浄用の2次冷媒が充填され、冷媒流通路を構成している。該2次冷媒は、例えば、新設する空気調和に使用される新たな清浄な冷媒が用いられる。具体的に、上記2次冷媒は、R−407CやR−410AなどのHFC系冷媒である。
【0036】上記接続回路(30)は、第1閉鎖弁(V1)と逆止弁(31)と分離器(50)と加減圧部(60)と第2閉鎖弁(V2)とが順に接続配管(34)によって接続されて構成されている。
【0037】上記分離器(50)は、タンク(51)に分離熱交換コイル(52)とフィルタ(53)が収納されて構成され、2次冷媒から潤滑油等の異物を分離する分離手段を構成している。上記タンク(51)は、各既設冷媒配管(2A,2B)を流通した液相の2次冷媒を貯溜するものである。
【0038】上記分離熱交換コイル(52)は、後述する冷凍回路(40)に接続され、タンク(51)内の液相の2次冷媒を加熱して蒸発させる加熱手段を構成している。上記フィルタ(53)は、タンク(51)内の上部に取り付けられ、分離熱交換コイル(52)の加熱で蒸発したガス相の2次冷媒の通過によって該2次冷媒より異物を除去する捕集手段を構成している。
【0039】上記加減圧部(60)は、接続配管(34)の途中を2つの並列通路(61,61)に形成すると共に、第1搬送熱交換器(7A)及び第2搬送熱交換器(7B)が各並列通路(61,61)に設けられて構成されている。更に、上記加減圧部(60)における各搬送熱交換器(7A,7B)の上流側と下流側とには、一方向にのみ冷媒流通を許容する逆止弁(62,62,…)が設けられている。
【0040】上記冷凍回路(40)は、圧縮回路部(4C)と搬送回路部(4A)とを備えて独立した1つの冷凍サイクルの搬送手段を構成している。該搬送回路部(4A)が、圧縮回路部(4C)に対して四路切換弁(42)によって冷媒の流通方向が可逆になるように接続されている。該冷凍回路(40)に充填される冷媒、つまり、搬送用冷媒である1次冷媒は、R22の他、HFC系冷媒などの各種の冷媒が用いられている。
【0041】上記圧縮回路部(4C)は、圧縮機(41)の吐出側に空冷凝縮器(4e)が、圧縮機(41)の吸込側にアキュムレータ(46)がそれぞれ設けられて構成されている。上記空冷凝縮器(4e)は、圧縮機(41)の吐出側の高圧上昇を抑制するものである。つまり、1次冷媒の凝縮量が低下すると、圧縮機(41)の吐出側の高圧圧力が上昇する。この高圧圧力が所定値以上になると、空冷ファン(4f)を駆動し、上記空冷凝縮器(4e)が圧縮機(41)より吐出した冷媒を凝縮させるように構成されている。
【0042】一方、上記搬送回路部(4A)は、第1搬送熱交換器(7A)と整流回路(47)と第2搬送熱交換器(7B)とが直列に接続されて構成されている。そして、該整流回路(47)には1方向通路(48)が接続されている。
【0043】上記整流回路(47)は、4つの1方向弁(CV)を有するブリッジ回路に構成されている。該整流回路(47)の4つの接続点にうち、2つの接続点には1方向通路(48)が接続され、他の2つの接続点にはそれぞれ第1搬送熱交換器(7A)及び第2搬送熱交換器(7B)が接続されている。
【0044】上記1方向通路(48)には、上流側から分離熱交換コイル(52)と膨張弁(EV)とが順に接続されている。該膨張弁(EV)は、過熱度制御される絞り機構を構成している。該膨張弁(EV)の感温筒(TB)は、アキュムレータ(46)の流入側に取り付けられている。上記分離熱交換コイル(52)は、上述したように分離器(50)のタンク(51)に収納されている。
【0045】上記2つの搬送熱交換器(7A,7B)は、例えば、プレート式熱交換器で構成されている。該各搬送熱交換器(7A,7B)は、冷却動作と加圧動作とを交互に繰り返すように構成されている。つまり、上記各搬送熱交換器(7A,7B)は、交互に冷却手段と加圧手段とになる。
【0046】上記冷却動作は、分離器(50)で相変化したガス相の2次冷媒を冷却して液相に相変化させて減圧させる動作である。また、上記加圧動作は、液相の2次冷媒を液相状態まま加熱して加圧させる動作である。
【0047】具体的に、例えば、図1の左側の第1搬送熱交換器(7A)に洗浄用の液相の2次冷媒が溜っている状態で、図1の右側の第2搬送熱交換器(7B)には洗浄用のガス相の2次冷媒が溜っている状態とする。この状態において、上記第1搬送熱交換器(7A)が加圧手段に、第2搬送熱交換器(7B)が冷却手段になる。
【0048】上記圧縮機(41)から吐出した高温の1次冷媒が第1搬送熱交換器(7A)において液相の2次冷媒を加熱して昇圧させ、搬送圧力を付与して2次冷媒を既設冷媒配管(2A,2B)に押し出す。一方、上記1次冷媒は、分離熱交換コイル(52)を経て膨張弁(EV)で減圧され、第2搬送熱交換器(7B)で蒸発する。この1次冷媒は、ガス相の2次冷媒を冷却して該2次冷媒を液相に相変化させて減圧させる。この結果、第2搬送熱交換器(7B)がガス相の2次冷媒を分離器(50)より吸引して該2次冷媒を溜め込む。
【0049】その後、上記第1搬送熱交換器(7A)を冷却手段に、第2搬送熱交換器(7B)を加圧手段に切り換える。そして、上記圧縮機(41)から吐出した高温の1次冷媒が第2搬送熱交換器(7B)に流れ、液相の2次冷媒を既設冷媒配管(2A,2B)に押し出す。一方、1次冷媒は第1搬送熱交換器(7A)で蒸発してガス相の2次冷媒を冷却して該第1搬送熱交換器(7A)に2次冷媒を溜め込む。この動作を繰り返す。
【0050】尚、上記圧縮回路部(4C)には、圧縮機(41)の吸込側に低圧圧力センサ(P1)が、圧縮機(41)の吐出側に高圧圧力センサ(P2)及び温度センサ(T2)が設けられている。該低圧圧力スイッチ(LPS)は、2次冷媒の圧力や圧力相当飽和温度などを検出するための検出手段を構成している。
【0051】また、上記接続回路(30)の接続配管(34)には、分離器(50)の下流側に位置して低圧圧力スイッチ(LPS)が設けられている。該低圧圧力スイッチ(LPS)は、2次冷媒の圧力や圧力相当飽和温度などを検出するための検出手段を構成すると共に、2次冷媒の圧力を検出するための状態検出手段(14)を構成している。
【0052】上記冷凍回路(40)は、圧縮機(41)の吐出圧力が所定値以上になるか、圧縮機(41)の吐出温度が所定値以下になるか、又は分離器(50)の内部圧力が所定値以上になるか、何れかの条件になると、四路切換弁(42)を切り換えるように構成されている。該冷凍回路(40)は、四路切換弁(42)の切り換えによって搬送回路部(4A)の冷媒の流通方向が切り換わる。
【0053】例えば、一方の搬送熱交換器(7A,7B)(冷却側)が液相の2次冷媒で満杯になると、この搬送熱交換器(7A,7B)における1次冷媒の熱交換量が低下する。この結果、膨張弁(EV)を過熱度制御しているので、絞り量が大きくなり、圧縮機(41)の吸込側の低圧圧力が低下する。この低圧圧力を低圧圧力センサ(P1)が検出し、所定値以下になると、四路切換弁(42)を切り換える。
【0054】また、上記接続回路(30)には、2次冷媒の充填及び回収のためのホットガス通路(15)及び補助回路(90)が設けられている。つまり、本実施形態の配管洗浄装置(10)は、配管洗浄の他、2次冷媒を回収する冷媒回収装置としても機能するように構成されている。
【0055】上記ホットガス通路(15)は、洗浄の終了後に高温高圧の2次冷媒を既設冷媒配管(2A,2B)に供給し、該既設冷媒配管(2A,2B)に残存している2次冷媒液を蒸発させて回収するものである。該ホットガス通路(15)の流入側は、2つに分岐され、2つの流入端が各搬送熱交換器(7A,7B)の流入側の並列通路(61,61)に接続されている。また、上記ホットガス通路(15)の流出端は、第2閉鎖弁(V2)と既設配管(2B)との間に接続されている。上記ホットガス通路(15)における流入側の分岐部分には1方向弁(CV)が、流出側の集合部分には第3閉鎖弁(V3)がそれぞれ設けられている。
【0056】上記補助回路(90)は、容器である冷媒ボンベ(91)と4つの補助通路(92〜95)とを備えている。
【0057】第1の補助通路(92)は、流入側のメイン部分から流出側が2つに分岐されている。該第1の補助通路(92)の流入端が冷媒ボンベ(91)に連通し、2つの流出端が、ホットガス通路(15)の接続部より下流側において各並列通路(61,61)に接続されている。上記第1の補助通路(92)における流入側のメイン部分には第4閉鎖弁(V4)が、流出側の分岐部分には1方向弁(CV)がそれぞれ設けられている。
【0058】第3の補助通路(94)は第6閉鎖弁(V6)が設けられている。該第3の補助通路(94)の一端が冷媒ボンベ(91)に連通し、他端が第2搬送熱交換器(7B)の流出側の並列通路(61)に接続されている。
【0059】第2の補助通路(93)は第5閉鎖弁(V5)が設けられている。該第2の補助通路(93)の一端が、第3の補助通路(94)に第6閉鎖弁(V6)の下流側において接続され、他端が、第1の補助通路(92)のメイン部分に第4閉鎖弁(V4)の下流側において接続されている。
【0060】第4の補助通路(95)は第7閉鎖弁(V7)が設けられている。該第4の補助通路(95)の一端が、ホットガス通路(15)の集合部分に第3閉鎖弁(V3)の上流側において接続され、他端が、第1の補助通路(92)のメイン部分に第4閉鎖弁(V4)の上流側において接続されている。
【0061】そして、上記2次冷媒を閉回路(13)に充填するための充填回路(9S)が、上記ホットガス通路(15)の一部と第4の補助通路(95)と第2の補助通路(93)と第1の補助通路(92)の一部と第2の補助通路(93)の一部とによって形成されている。
【0062】また、上記2次冷媒を冷媒ボンベ(91)に回収するための回収回路(9R)が、上記ホットガス通路(15)と第1の補助通路(92)と第3の補助通路(94)とによって形成されている。
【0063】上記冷凍回路(40)は、コントローラ(80)によって制御される。該コントローラ(80)は、上記低圧圧力センサ(P1)、高圧圧力センサ(P2)、温度センサ(T2)及び低圧圧力スイッチ(LPS)の検出信号が入力される一方、回収終了部(81)が設けられている。
【0064】該回収終了部(81)は、低圧圧力スイッチ(LPS)の検出信号に基づき、上記閉回路(13)の2次冷媒の圧力が所定値まで低下すると冷媒回収を終了する回収終了手段を構成している。
【0065】つまり、上記閉回路(13)の2次冷媒は、図2に示すように、冷媒回収率Aが高くなり、冷媒回収が進むにしたがって2次冷媒圧力Bが低下する。したがって、この2次冷媒圧力Bが所定値まで低下すると、冷媒回収の終了を判定することができる。そこで、本実施形態の回収終了部(81)は、2次冷媒の圧力が所定値まで低下すると冷媒回収を終了することとしている。
【0066】〈既設冷媒配管の洗浄動作〉次に、上記配管洗浄装置(10)による既設冷媒配管(2A,2B)の洗浄動作について回収方法を含めて説明する。
【0067】先ず、既設の冷媒回路において、連絡配管である既設冷媒配管(2A,2B)から室外ユニット及び室内ユニットを取り外す。その後、該2本の既設冷媒配管(2A,2B)の上端には第1洗浄回路(11)を接続する一方、2本の既設冷媒配管(2A,2B)の下端には、第2洗浄回路(12)の接続回路(30)を接続して閉回路(13)を形成する。
【0068】続いて、2次冷媒を閉回路(13)に充填する。つまり、充填初期は、例えば、閉回路(13)を真空状態にし、冷媒ボンベ(91)を第1の補助通路(92)に接続する。そして、上記第4閉鎖弁(V4)を開き、2次冷媒を冷媒ボンベ(91)より第1の補助通路(92)を介して閉回路(13)に充填する。
【0069】更に、2次冷媒を追加充填する場合、補助回路(90)においては、第3閉鎖弁(V3)と第4閉鎖弁(V4)と第6閉鎖弁(V6)を閉じる一方、第7閉鎖弁(V7)と第5閉鎖弁(V5)を開く。
【0070】この状態において、冷凍回路(40)を駆動すると、図1の実線矢符に示すように、搬送熱交換器(7A,7B)の上流側から閉回路(13)のホットガスがホットガス通路(15)から第4の補助通路(95)を経て冷媒ボンベ(91)に流入する。このホットガスにより冷媒ボンベ(91)の内部が加圧され、該冷媒ボンベ(91)の冷媒、つまり、2次冷媒が第3の補助通路(94)から第2の補助通路(93)を経て第1の補助通路(92)を通り、閉回路(13)に充填される。
【0071】続いて、配管洗浄の動作に移り、上記第3閉鎖弁(V3)〜第7閉鎖弁(V7)を閉鎖したまま第2洗浄回路(12)の冷凍回路(40)を駆動する。つまり、圧縮機(41)を駆動して1次冷媒を循環させる。上記圧縮機(41)より吐出した高温高圧の1次冷媒は、空冷凝縮器(4e)を流れ、四路切換弁(42)を経て一方の搬送熱交換器(7A又は7B)に流れる。
【0072】そこで、図1の左側の第1搬送熱交換器(7A)に洗浄用の液相の2次冷媒が溜っている状態で、図1の右側の第2搬送熱交換器(7B)に洗浄用のガス相の2次冷媒が溜っている状態から説明する。
【0073】この状態においては、四路切換弁(42)が図1の実線状態に切り換わり、高温の1次冷媒が第1搬送熱交換器(7A)を流れ、1次冷媒が凝縮して液相の2次冷媒を加熱して昇圧させる。この昇圧によって2次冷媒は液相のまま搬送圧力、つまり、搬送力を得て第1搬送熱交換器(7A)を流出して既設冷媒配管(2A,2B)に流れる。
【0074】その際、上記2次冷媒は、先ず、大径のガス側の既設冷媒配管(2B)を流れ、第1洗浄回路(11)を経て小径の液側の既設冷媒配管(2A)を流れる。
【0075】また、上記第1搬送熱交換器(7A)を経た1次冷媒は、整流回路(47)及び1方向通路(48)を通り、分離器(50)の分離熱交換コイル(52)に流れ、分離器(50)のタンク(51)に溜っている液相の2次冷媒を蒸発させる。
【0076】その後、上記凝縮した1次冷媒は、膨張弁(EV)で減圧して第2搬送熱交換器(7B)に流れ、該1次冷媒が蒸発する。この蒸発により、洗浄用のガス相の2次冷媒が冷却されて液相に相変化する。この相変化により、2次冷媒は、降圧してガス相の2次冷媒を分離器(50)より吸引すると共に、第2搬送熱交換器(7B)に該2次冷媒を溜め込む。
【0077】一方、上記第2搬送熱交換器(7B)で蒸発した1次冷媒は四路切換弁(42)を介して圧縮機(41)に戻り、この動作を繰り返す。
【0078】その後、上記第2搬送熱交換器(7B)が液相の2次冷媒で満杯になると、四路切換弁(42)を切り換える。つまり、上記第2搬送熱交換器(7B)における1次冷媒の熱交換量が低下すると、膨張弁(EV)が過熱度制御しているので、絞り量が大きくなり、圧縮機(41)の吸込側の低圧圧力が低下する。そして、例えば、この低圧圧力を低圧圧力センサ(P1)が検出し、所定値以下になると、四路切換弁(42)を切り換える。
【0079】この四路切換弁(42)の切り換えによって、圧縮機(41)より吐出した1次冷媒が第2搬送熱交換器(7B)に流れ、2次冷媒を既設冷媒配管(2A,2B)に送出する。一方、1次冷媒は分離熱交換コイル(52)を経て第1搬送熱交換器(7A)で蒸発して2次冷媒を冷却して該2次冷媒を溜め込む。この動作を繰り返して2次冷媒を閉回路(13)内で循環させる。
【0080】この液相の2次冷媒は、既設冷媒配管(2A,2B)を流れ、該既設冷媒配管(2A,2B)の内面に付着した潤滑油などの異物が溶け込む。この2次冷媒は、分離器(50)において、分離熱交換コイル(52)の加熱によって蒸発し、異物が分離されてタンク(51)に滞積する。同時に、上記2次冷媒は、フィルタ(53)を通過する際、該2次冷媒に混入している潤滑油などの異物が除去され、上述した一方の搬送熱交換器(7A又は7B)に流れ、この動作を繰り返す。
【0081】上記2次冷媒の搬送時において、1次冷媒の凝縮量が低下すると、圧縮機(41)の吐出側の高圧圧力が上昇する。この高圧圧力を高圧圧力センサ(P2)が検出し、所定値以上になると、空冷ファン(4f)を駆動する。この結果、高温高圧の1次冷媒は、一部が空冷凝縮器(4e)で凝縮した後、この気液二相の1次冷媒が、四路切換弁(42)を経て一方の搬送熱交換コイル(71又は72)に流れる。この空冷凝縮器(4e)の凝縮によって1次冷媒の高圧圧力が低下する。
【0082】上記洗浄動作が終了した後、2次冷媒の回収動作を行う。つまり、第2閉鎖弁(V2)と第5閉鎖弁(V5)と第7閉鎖弁(V7)を閉じたまま、第1閉鎖弁(V1)と第3閉鎖弁(V3)と第4閉鎖弁(V4)と第6閉鎖弁(V6)を開く。
【0083】この弁状態により、上述した冷凍回路(40)を駆動し続け、図1の一点鎖線矢符に示すように、閉回路(13)のホットガスをホットガス通路(15)から既設冷媒配管(2A,2B)等に供給する。
【0084】つまり、2次冷媒を加熱して昇圧させている搬送熱交換器(7A又は7B)においては、四路切換弁(42)を切り換える直前で2次冷媒が最も高温高圧になっている。このため、高温高圧のガス相の2次冷媒をホットガス通路(15)から既設冷媒配管(2A,2B)に送出する。この高温の2次冷媒によって既設冷媒配管(2A,2B)に残存している液相の2次冷媒を蒸発させて押し出す。
【0085】一方、上記冷媒ボンベ(91)が、第1の補助通路(92)と第3の補助通路(94)に連通接続されている。そして、上記第4閉鎖弁(V4)の開口により、第1の補助通路(92)が、2次冷媒を冷却して降圧させている搬送熱交換器(7A又は7B)に連通する。この連通によって冷媒ボンベ(91)のガス抜きが行われ、該冷媒ボンベ(91)内が低圧となる。
【0086】この状態において、上記四路切換弁(42)を切り換えて回収工程を実行し、両搬送熱交換器(7A又は7B)の押し出し動作と溜め込み動作を連続して行う。上記第6閉鎖弁(V6)の開口により、第3の補助通路(94)が冷媒ボンベ(91)に連通しているので、一方の搬送熱交換器(7A又は7B)から押し出された2次冷媒が第3の補助通路(94)を経て冷媒ボンベ(91)に回収される。
【0087】その後、冷媒回収の終了工程に移り、低圧圧力スイッチ(LPS)が作動すると、回収終了部(81)が回収動作を終了する。つまり、図2に示すように、閉回路(13)の2次冷媒がほぼ回収され、冷媒回収率Aが高くなると、2次冷媒圧力Bが低くなる。一方、上記低圧圧力スイッチ(LPS)が2次冷媒の圧力を常時検出し、所定の低圧値で作動するので、この検出信号に基づき、上記2次冷媒圧力Bが所定値まで低下すると、回収終了部(81)が圧縮機(41)等を停止して回収動作を終了する。
【0088】この冷媒回収の終了後、上記第1洗浄回路(11)及び第2洗浄回路(12)を既設冷媒配管(2A,2B)から取り外す。
【0089】〈実施形態1の効果〉以上のように、本実施形態によれば、2次冷媒圧力の低下によって冷媒回収を終了するようにしたために、回収動作を正確に行うことができる。
【0090】つまり、2次冷媒の充填量や既設冷媒配管(2A,2B)の配管長さに拘わりなく、回収動作を正確に終了させることができるので、冷媒の回収残りを防止することができ、また、冷媒回収が終了しているにも拘わらず、回収運転を行うという事態を確実に防止することができる。
【0091】
【発明の実施の形態2】次に、本発明の実施形態2について説明する。
【0092】本実施形態は、実施形態1が2次冷媒の圧力によって冷媒回収の終了を判定するようにしたのに代えて、1次冷媒の圧力によって冷媒回収の終了を判定するようにしたものである。
【0093】つまり、図3のCに示すように、冷凍回路(40)の四路切換弁(42)は、実施形態1で説明したように、低圧圧力センサ(P1)が検出する低圧圧力に基づいて切換え点a,b,cで切り換わる。
【0094】一方、低圧圧力センサ(P1)が圧縮機(41)の吸込側における1次冷媒の低圧圧力LPを検出し、高圧圧力センサ(P2)が圧縮機(41)の吐出側における1次冷媒の高圧圧力HPを検出している。
【0095】そして、1次冷媒の高圧圧力HPは、四路切換弁(42)の切換え点a及びbの直後から上昇し、切換え前に徐々に低下する。
【0096】1次冷媒の低圧圧力LPは、四路切換弁(42)の切換え点a及びbの直後に急低下した後(図3D参照)、一旦上昇し、その後、切換え直前に再び低下する(図3E参照)。この切換え初期の急低下Dは、圧縮機(41)の1次冷媒が吐出されることによって生じるものである。一方、切換え終期の低下Eは、2次冷媒の回収により、熱交換の減少によって低くなる。
【0097】このため、実施形態1と同様に、洗浄動作が終了し、2次冷媒の回収工程を実行した後に冷媒回収の終了工程を実行し、切換え終期の低圧圧力LP(図3E参照)が所定値まで低くなると、回収終了部(81)が圧縮機(41)等を停止して回収動作を終了する。
【0098】したがって、上記低圧圧力センサ(P1)が状態検出手段(14)を構成する一方、回収終了部(81)は、切換え初期の急低下Dに関し、終了判定を行わないようにマスク処理等が行われている。
【0099】以上のように、本実施形態では、1次冷媒の圧力によって冷媒回収の終了を判定するので、低圧圧力センサ(P1)に状態検出手段(14)を兼用させることができる。この結果、終了判定のための専用のセンサなどを省略することができるので、部品点数の増大を抑制することができ、構成の簡素化を図ることができる。その他の構成並びに作用及び効果は実施形態1と同様である。
【0100】
【発明の他の実施の形態】上記実施形態1においては、2次冷媒の圧力によって冷媒回収の終了を判定するようにしたが、2次冷媒の液冷媒量によって冷媒回収の終了を判定するようにしてもよく、また、冷媒速度によって冷媒回収の終了を判定するようにしてもよい。
【0101】つまり、図示しないが、第1搬送熱交換器(7A)及び第2搬送熱交換器(7B)には、2次冷媒の液冷媒量を検出するフロートスイッチなどの状態検出手段(14)を設ける。そして、この状態検出手段(14)が検出する液冷媒量が所定値まで低下すると、回収終了部(81)が回収動作を終了する。
【0102】また、図示しないが、第1搬送熱交換器(7A)及び第2搬送熱交換器(7B)の流入側における接続配管(34)の途中には、2次冷媒の冷媒速度を検出する状態検出手段(14)を設ける。そして、この状態検出手段(14)が検出する冷媒速度が所定値まで低下すると、回収終了部(81)が回収動作を終了する。
【0103】また、上記実施形態2においては、1次冷媒の低圧圧力LPによって冷媒回収の終了を判定するようにしたが、1次冷媒の液冷媒量によって冷媒回収の終了を判定するようにしてもよい。
【0104】つまり、図示しないが、第1搬送熱交換器(7A)及び第2搬送熱交換器(7B)には、1次冷媒の液冷媒量を検出するフロートスイッチなどの状態検出手段(14)を設ける。そして、この状態検出手段(14)が検出する液冷媒量が所定値まで低下すると、回収終了部(81)が回収動作を終了する。
【0105】また、上記各実施形態においては、配管洗浄と冷媒回収について説明したが、本発明の冷媒回収装置は、冷媒回収のみを行うものであってもよい。つまり、上記接続回路(30)が分離器(50)を備えていなくともよく、該接続回路(30)が各種の冷媒注入部に接続されるものであってもよい。
【0106】また、各実施形態の配管洗浄装置(10)は冷媒の再生装置として機能するものであってもよい。つまり、第2洗浄回路(12)における接続回路(30)の両端を冷媒ボンベ(91)などの容器に接続する。そして、この容器に充填された冷媒を2次冷媒として、洗浄動作と同様に閉回路(13)を循環させる。この循環により分離器(50)で冷媒が再生される。
【出願人】 【識別番号】000002853
【氏名又は名称】ダイキン工業株式会社
【出願日】 平成11年4月16日(1999.4.16)
【代理人】 【識別番号】100077931
【弁理士】
【氏名又は名称】前田 弘 (外1名)
【公開番号】 特開2000−304386(P2000−304386A)
【公開日】 平成12年11月2日(2000.11.2)
【出願番号】 特願平11−109028