| 【発明の名称】 |
流路切換装置を具えたアキュムレータ |
| 【発明者】 |
【氏名】外山 勇
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| 【要約】 |
【課題】より一層のコンパクト化を達成するとともに、総合性能をより向上させた新規なアキュムレータを提供する。
【解決手段】本発明の流路切換装置を具えたアキュムレータ1Aは、第二接続口12と第二切換路口22との間、第三接続口13と第三切換路口23との間にシーリング材25を設けるとともに、第一接続口11と第一切換路口21との間には、ベロー式のシーリング材25aを設け、且つ第一切換路口21の作動媒体に対する有効受圧面積を、第二切換路口22及び第三切換路口23の作動媒体に対する有効受圧面積よりも大きく設定し、これらの有効受圧面積差に基づく印加圧力の差圧によりシーリング材25による気密性を確保するようにし、なお且つ弁体20を回動自在に支承する回動駆動機構30には、駆動源の回転を互いに非接触状態で伝達する駆動要素6Aと受動要素6Bとを具えた伝動機構6を設けることを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 コンプレッサの吐出口に接続される第一接続口と、室内熱交換器に接続される第二接続口と、室外熱交換器に接続される第三接続口と、コンプレッサの吸入口に接続されるアキュムレートチャンバに連通する連通口とを有したケーシングと、このケーシング内の前記第一接続口を通る軸線上に回動自在に設けられ、第一切換路口から第二切換路口へと連通する第一切換路、及び第一切換路口から第三切換路口へと連通する第二切換路を有した弁体とを具え、前記第一接続口と第一切換路口とは常時連通され、一方前記第二接続口と第二切換路口と、第三接続口と第三切換路口とは弁体を一定角度往復回動させることにより択一的に連通させ、第一切換路と第二切換路との二つの流路を選択的に切り換えるようにした流路切換装置を内部に組み込んだアキュムレータにおいて、前記第二接続口と第二切換路口との間、前記第三接続口と第三切換路口との間には適宜の形状ないしは構造のシーリング材が設けられるとともに、前記第一接続口と第一切換路口との間には、ベロー式のシーリング材が設けられ、且つ前記第一切換路口の作動媒体に対する有効受圧面積S1を前記第二切換路口及び第三切換路口の作動媒体に対する有効受圧面積S2よりも大きく設定し、これらの有効受圧面積差に基づく印加圧力の差圧により上記シーリング材による気密性を確保するようにし、なお且つ前記弁体を回動自在に支承する回動駆動機構には、駆動源の回転を互いに非接触状態で伝達する駆動要素と受動要素とを具える伝動機構が設けられることを特徴とする流路切換装置を具えたアキュムレータ。 【請求項2】 前記アキュムレートチャンバには、内部に作動媒体を浄化する平板状のフィルターが設けられることを特徴とする請求項1記載の流路切換装置を具えたアキュムレータ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は例えばヒートポンプを用いた冷暖房装置における冷媒の循環経路に組み込まれることが適切なアキュムレータに関するものである。 【0002】 【発明の背景】一般にヒートポンプを用いた冷暖房装置は、四方弁などの切換弁によって作動媒体の循環経路を切り換えて、暖房及び冷房の運転を切り換えている。またその際、作動媒体を循環させるためにコンプレッサが用いられ、循環経路には、コンプレッサの直近にアキュムレータが設けられ、経路中に含まれる油分、固形物等の不純物の除去や作動媒体の脈動の均整化等を行わせている。そして従来よりこの種のアキュムレータと切換弁とは通常別個のものとして設計されていたが、装置全体のコンパクト化や低コスト化の要求が高まってくると、この発想には限界が生じてきた。そこで本発明者は一層のコンパクト化を達成すべく、先に述べたアキュムレータと切換弁とを融合させる着想に基づき、アキュムレータに切換弁を駆動するシフト機構を組み込むようにした特開平10−311623号「流路切換機構を具えたアキュムレータ」、特開平10−311624号「流路切換機構を具えたアキュムレータ」、特開平11−23106号「流路切換機構を具えたアキュムレータ」等の特許出願に関与している。 【0003】ところでこの種の切換弁は、弁体をスライドさせて切り換えるものからケーシング内を回動させるいわゆるロータリータイプのものに変わりつつある。そして本発明者はこのような切換弁においても装置全体のコンパクト化や低コスト化等を目的として、弁体をシフトさせる切換構造と、弁体との両者を融合させ、特開平10−300278号「冷暖房装置における高低圧気体の流路切換装置」、特開平10−300279号「冷暖房装置における高低圧気体の流路切換装置」、特開平11−6573号「換衝撃を抑制した四方弁」等の特許出願に関与している。また本発明者は、より一層の総合性能の向上を狙って新たな四方弁の研究を進めており、その一環として四方弁のシール性能の向上を目的として特願平10−124301号「冷暖房装置における高低圧気体の流路切換装置」、特願平10−192464号「冷暖房装置における作動媒体の流路切換装置」等の特許出願に及びケーシングの気密性を向上させた装置の提案に及んでいる。 【0004】これにより流路切換装置のシール性は格段に向上し、大きな成果を得たわけであるが、更にこのような流路切換装置をアキュムレータに組み込み、より一層のコンパクト化や低コスト化等を達成することが、今後の更なる開発目標となっていた。 【0005】 【開発を試みた技術的課題】本発明はこのような背景を認識してなされたものであって、シール性を格段に向上させた流路切換装置をアキュムレータに組み込むことによって、より一層のコンパクト化を達成するとともに、総合性能をより向上させ得る新規なアキュムレータの開発を試みたものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】すなわち請求項1記載の流路切換装置を具えたアキュムレータは、コンプレッサの吐出口に接続される第一接続口と、室内熱交換器に接続される第二接続口と、室外熱交換器に接続される第三接続口と、コンプレッサの吸入口に接続されるアキュムレートチャンバに連通する連通口とを有したケーシングと、このケーシング内の前記第一接続口を通る軸線上に回動自在に設けられ、第一切換路口から第二切換路口へと連通する第一切換路、及び第一切換路口から第三切換路口へと連通する第二切換路を有した弁体とを具え、前記第一接続口と第一切換路口とは常時連通され、一方前記第二接続口と第二切換路口と、第三接続口と第三切換路口とは弁体を一定角度往復回動させることにより択一的に連通させ、第一切換路と第二切換路との二つの流路を選択的に切り換えるようにした流路切換装置を内部に組み込んだアキュムレータにおいて、前記第二接続口と第二切換路口との間、前記第三接続口と第三切換路口との間には適宜の形状ないしは構造のシーリング材が設けられるとともに、前記第一接続口と第一切換路口との間には、ベロー式のシーリング材が設けられ、且つ前記第一切換路口の作動媒体に対する有効受圧面積S1を前記第二切換路口及び第三切換路口の作動媒体に対する有効受圧面積S2よりも大きく設定し、これらの有効受圧面積差に基づく印加圧力の差圧により上記シーリング材による気密性を確保するようにし、なお且つ前記弁体を回動自在に支承する回動駆動機構には、駆動源の回転を互いに非接触状態で伝達する駆動要素と受動要素とを具える伝動機構が設けられることを特徴として成るものである。この発明によれば、シール性を格段に向上させた流路切換装置をアキュムレータに組み込むため、シール性を格段に向上させるとともに、低コスト化や切換操作性等の他の総合性能も飛躍的に向上させ、またアキュムレータのより一層のコンパクト化を達成できる。 【0007】また請求項2記載の流路切換装置を具えたアキュムレータは、前記請求項1記載の要件に加え、前記アキュムレートチャンバには、内部に作動媒体を浄化する平板状のフィルターが設けられることを特徴として成るものである。この発明によれば、循環経路中に含まれる不純物等を効果的に除去することが可能である。 【0008】 【発明の実施の形態】以下本発明の流路切換装置を具えたアキュムレータ1Aを図示の実施の形態に基づいて説明する。本発明の流路切換装置を具えたアキュムレータ1Aは、一例として図1、3に示すように、ケーシング10内を仕切板10aによって仕切り、下部にアキュムレートチャンバ7が、上部に減速作用室8が形成され、これらに挟まれるように切換弁室9が形成されている。そして切換弁室9内には、後述する回動駆動機構30によって一定角度往復回動する弁体20を具えて成る。ここで回動駆動機構30とは、駆動源たるモータM、伝動機構6、あるいは減速作用室8内に設けられる減速機構31等を含み、弁体20の回動切り換えを行う部材を総称するものである。また本発明の名称中に記載する流路切換装置1とは、切換弁室9や弁体20あるいは回動駆動機構30等を中心とする、作動媒体の流路を切り換えるための部材を総称するものであり、一例としていわゆる四方弁の形態を採る。因みに図1では暖房運転を行っている。 【0009】まず流路切換装置を具えたアキュムレータ1Aが組み込まれた冷暖房装置の全体構成について説明する。図1、2に示すようにコンプレッサ2の吐出口から第一配管H1が切換弁室9に接続され、コンプレッサ2の吸入口へはアキュムレートチャンバ7から第四配管H4が接続されている。またアキュムレータ1Aから室内熱交換器3及び室外熱交換器5へ第二配管H2及び第三配管H3が接続されている。室内熱交換器3と室外熱交換器5とは、冷媒の減圧を行う毛細管4を間に挟んで接続がなされている。そして暖房運転時には一例として図1、6に示すようにコンプレッサ2、アキュムレータ1A、室内熱交換器3、毛細管4、室外熱交換器5、アキュムレータ1A、コンプレッサ2の順で作動媒体は循環し、一方冷房・除湿運転時には一例として図7に示すようにコンプレッサ2、アキュムレータ1A、室外熱交換器5、毛細管4、室内熱交換器3、アキュムレータ1A、コンプレッサ2の順で作動媒体は循環している。 【0010】以下本発明の流路切換装置を具えたアキュムレータ1Aの各構成部材について説明する。まずケーシング10について説明する。ケーシング10は一例として図3に示すようにほぼ円筒管状を成し、内部は気密性が保たれ、アキュムレートチャンバ7、切換弁室9、減速作用室8等の各空間は、仕切板10aにより仕切られている。なおケーシング10は、ワンパッケージ状の一体的な部材を示すものであるが、実際にはアキュムレートチャンバ7、切換弁室9、減速作用室8等を形成する各空間が、適宜分割形成された後、ろう付け、ボルトによる締結等、適宜の手段によって一体的に構成される。因みに図3に示す実施の形態では、ケーシング10をアキュムレートチャンバ7側と、減速作用室8及び切換弁室9側とに分け、二分割形成している。 【0011】切換弁室9の下面中心には図示するように第一接続口11が開口され、ここにコンプレッサ2の吐出口と接続される第一配管H1が接続される。またアキュムレートチャンバ7内部にはコンプレッサ2の吸入口に接続される第四配管H4が嵌挿されている。更に切換弁室9と減速作用室8とを仕切る仕切板10aには、第二接続口12及び第三接続口13が開口され、第二接続口12と室内熱交換器3とが第二配管H2により接続され、第三接続口13と室外熱交換器5とが第三配管H3により接続されるとともに、この仕切板10aの中心には、後述する弁体20の回動軸26が挿入される。また切換弁室9とアキュムレートチャンバ7とを仕切る仕切板10aには、連通口14が一例として六カ所開口されている。 【0012】次にフィルタ15について説明する。このフィルタ15は循環する作動媒体を浄化するものであり、一例として連通口14の下部に設けられるものである。そしてこのものは通常金属または樹脂材料から成る網を平板状に形成したものであり、主に作動媒体中の固形不純物等をろ過し、これを捕捉するものである。このためフィルタ15を暖房及び冷房・除湿の両方の運転時において作動媒体の流れ方向が変わらない連通口14の下部に配するものであるが、例えばコンプレッサ2の吐出口と接続される第一配管H1やコンプレッサ2の吸入口と接続される第四配管H4の管内に配しても構わない。なおフィルタ15が作動媒体中の固形不純物等をろ過するというよりも、例えば浄水器の活性炭等のようにむしろ作動媒体中に溶け込んだ不要成分を吸着や化学反応によって浄化する場合には、フィルタ15を作動媒体の循環経路中例えば第二配管H2や第三配管H3の管内等に配する形態等も採り得る。なお作動媒体の経路中には上記フィルタ15の他に、例えば第一接続口11から第一切換路口21に至るまでの間に作動媒体をジグザグ状に流動させて、積極的に消音化や更なる脈動の均整化等を図るマフラー機能を組み込むことが可能である。 【0013】次に切換弁室9内に設けられる弁体20について説明する。弁体20は一例としてケース部20aと、このケース部20aの開放側を塞ぐように一体に組み付けられる閉塞板20bとを具えて成るものであり、内部に連通室20cが形成されている。ケース部20aは一例として外観上、左右側面がほぼ直方体形状に形成され、内部の連通室20cは気密性が保たれている。また連通室20cには下面から上面に連通する二つの流路が設けられるため、下面中心には第一切換路口21が開口され、上面の左右位置には、第二切換路口22及び第三切換路口23が開口されている。そして第一切換路口21から第二切換路口22へと連通する流路を第一切換路R1とし、第一切換路口21から第三切換路口23へと連通する流路を第二切換路R2とする。前記第一切換路口21内には前記第一配管H1が挿入されている。一方、弁体20の上面中心には回動軸26が弁体20に固定されて設けられ、切換弁室9と減速作用室8とを仕切る仕切板10aに回動自在に嵌挿されており、この回動軸26と前記第一配管H1とにより弁体20は切換弁室9内にて一定角度回動自在に保持される。 【0014】そして第二切換路口22及び第三切換路口23には、Oリング等を介して表面にフッ素樹脂のコーティングがなされたもの、もしくはフッ素樹脂で形成された円筒形状のシーリング材25を外端を上方に幾分突出した状態で内嵌めする。これにより切換弁室9と減速作用室8とを仕切る仕切板10aの内壁面にシーリング材25が、Oリング等によって弾性的に押し当てられ、開口端部から作動気体が漏出しないように図られている。なお弁体20のケース部20a及び閉塞板20bは、一例として金属材料から成る板材をプレス加工して形成されるが、ガラス、プラスチック等、適宜の非金属材料で形成されても構わない。一方第一接続口11と第一切換路口21との間には、ベロー式のシーリング材25aが設けられるものであって、図3に示す実施の形態にあっては、一例として椀型形状のベロー式のシーリング材25aを仰向け状態に配置したものを図示する。因みにこのようなシーリング構造を適用した場合には、弁体20の種々の方向の動きに追従できるほか、内圧変化に対しても追従でき、安定した高い気密性が保たれる。 【0015】次に有効受圧面積差に基づく印加圧力の差圧によって、前記シーリング材25による気密性を確保するようにした構造について説明する。このものは一例として、図4に示すように第一切換路口21の作動媒体に対する有効受圧面積S1と第二切換路口22及び第三切換路口23の作動媒体に対する有効受圧面積S2(この場合、第二切換路口22の作動媒体に対する有効受圧面積と第三切換路口23の作動媒体に対する有効受圧面積の総和となる)との関係をS2<S1に設定し、これによる受圧面積差により弁体20に対する印加圧力に差圧を生じさせるものである。 【0016】そしてこの差圧により弁体20は、第二接続口12及び第三接続口13に向けて押圧され、これに伴う微小移動によって弁体20の上方に配置されたシーリング材25の上端面を前記第二接続口12ないし第三接続口13周縁の仕切部10aの下面に圧接する。更にこのような圧接力の補圧手段として、図3に併せて示すような補圧バネ25bを設けることが好ましい。この補圧バネ25bとしては、一例として圧縮コイルバネを用い、このものをベロー式のシーリング材25aの上方に圧縮状態で配置するという構成を採るものである。なおこの補圧バネ25bの配置位置は、上記補圧作用を与えるものであれば、上記配置位置には拘束されない。またこの補圧バネ25bは、前述した有効受圧面積差に基づく差圧効果を補うことを目的としていることから、シーリング材25の密着性をより強固にするものと違って、比較的バネ定数の小さなものを選定する。なお例えば第三切換路口23を排して第二切換路口22のみにより第二接続口12、第三接続口13との接続を選択的に切り換えるようにする形態も可能であり、この場合、上述した有効受圧面積S2は、第二切換路口22の作動媒体に対する有効受圧面積のみとなる。 【0017】次に減速作用室8内に構成される減速機構31について説明する。このものは駆動源たるモータMからの回転を減速して、弁体20の回動軸26に伝達するものであり、一例としてシャフト32にギヤ比を異にする複数のギヤ33を多段状に嵌め込んだ歯車列34によって構成される。そして相互のギヤ33の作用によって順次減速を行い、最終的に歯車列34として適宜の減速比を得るものであり、一方のシャフト32の先端部が回動軸26を適宜の角度回動させる。また複数のギヤ33のうち最初に駆動を受けるギヤ33には、その先端部に後述する伝動機構6の受動要素6Bが設けられる。 【0018】次に伝動機構6について説明する。伝動機構6はモータMにより直接回転駆動される駆動要素6Aと、これを受けて非接触状態で回転する受動要素6Bとを具えて成るものである。この伝動機構6は、一例として駆動要素6Aに永久磁石61を、受動要素6Bに鋼板63を適用し、これらを互いに嵌め合い状態に形成し、駆動要素6Aと受動要素6Bとの間に、充分な伝動力を確保するものである。因みに図3に示すものは、駆動要素6Aの外側に受動要素6Bを配する形態を示しているが、駆動要素6Aの内側に受動要素6Bを配する形態ももちろん採り得るし、あるいは駆動要素6Aに鋼板63を、受動要素6Bに永久磁石61を適用することも可能である。 【0019】鋼板63を適用した受動要素6Bは、前述したように前記ギヤ33のうち最初に駆動を受けるギヤ33の上端部に設けられ、他方の永久磁石61を適用した駆動要素6Aが、密閉された減速作用室8の上方に配されるモータMの出力軸に対して設けられる。そしてモータMにより永久磁石61を回転させ、その磁力で非接触状態にある鋼板63を回転させ、歯車列34、回動軸26を介して最終的に弁体20の回動切り換えを行うものである。このため永久磁石61を収納する部位は必ずしも気密性が保持される必要はなく、実際はモータMを固定するブラケット等に取り付けられる。このように受動要素6Bが、実質的に弁体20を回動させる駆動部材であり、密閉されたケーシング10内部に収納されるため、例えば作動媒体が回動軸26の周辺部分から漏出しても、減速作用室8で遮断され、効率的な熱交換が行える。また弁体20の回動方向を切り換えるには、モータMに流す電流の方向を換えることによって行える。なお減速機構31の最終的な減速比が、1/800の設定であれば駆動要素6Aを100回転させた場合に弁体20を1/8回転すなわち45°回動させることになる。 【0020】またこの実施の形態では図示したように駆動要素6Aと受動要素6Bとの伝動作用面をほぼ鉛直方向に設定し、互いに嵌め合い状態になるように形成し、これによって駆動要素6Aと受動要素6Bとの間に、充分な伝動力を確保するものであるが、この他にも例えば図5(a)に示すように伝動作用面をほぼ水平方向に設定し、駆動要素6Aと受動要素6Bとをそれぞれ平板状に形成する形態が採り得る。その場合必ずしも駆動要素6Aと受動要素6Bとを、永久磁石61と鋼板63との組み合わせで形成するだけでなく、双方に二つの永久磁石61、62を適用する形態が採り得る。更に図5(b)に示すものは、駆動要素6Aと受動要素6Bとに二つの永久磁石61、62を適用しながら、互いに嵌め合い状態になるように形成した形態である。因みに図5(b)に示す実施の形態では、駆動要素6Aの外側に受動要素6Bを配した形態を示している。また弁体20の回動切り換えに伴い、ケーシング10内に第二切換路口22と第二配管H2とが連結される一定角度と、第三切換路口23と第三配管H3とが連結される一定角度とに、弁体20の回動を止めるストッパを設けることが好ましい。 【0021】次に本発明の流路切換装置を具えたアキュムレータ1Aの作動状態について暖房運転時と冷房・除湿運転時とに区分して説明する。 (1)暖房運転時暖房運転時には、図6に示すように弁体20の第二切換路口22は第二配管H2に接続され、第三切換路口23は第三配管H3には接続されていない状態である。この場合にはコンプレッサ2からの作動媒体は、コンプレッサ2、第一配管H1、第一接続口11、第一切換路R1、第二接続口12、第二配管H2、室内熱交換器3、毛細管4、室外熱交換器5、第三配管H3、第三接続口13、切換弁室9内、連通口14、アキュムレートチャンバ7内、第四配管H4、コンプレッサ2...の順で循環する。 【0022】(2)冷房・除湿運転時冷房・除湿運転時には、図7に示すように弁体20の第三切換路口23は第三配管H3に接続され、第二切換路口22は第二配管H2には接続されていない状態である。この場合にはコンプレッサ2からの作動媒体は、コンプレッサ2、第一配管H1、第一接続口11、第二切換路R2、第三接続口13、第三配管H3、室外熱交換器5、毛細管4、室内熱交換器3、第二配管H2、第二接続口12、切換弁室9内、連通口14、アキュムレートチャンバ7内、第四配管H4、コンプレッサ2...の順で循環する。そして作動媒体は、このように暖房及び冷房・除湿の両運転時において循環する際フィルタ15により主に不要成分が除去され、浄化される。 【0023】 【発明の効果】まず請求項1記載の流路切換装置を具えたアキュムレータによれば、シール性を格段に向上させた流路切換装置1を組み込むため、シール性を格段に向上させるとともに、低コスト化や切換操作性等の他の総合性能も飛躍的に向上させ、また流路切換装置1を含めたアキュムレータ1A全体のより一層のコンパクト化を達成できる。 【0024】また請求項2記載の流路切換装置を具えたアキュムレータによれば、循環経路中に含まれる不純物等を効果的に除去することが可能である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】395001954 【氏名又は名称】富士インジェクタ株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年4月16日(1999.4.16) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100086438 【弁理士】 【氏名又は名称】東山 喬彦
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| 【公開番号】 |
特開2000−304383(P2000−304383A) |
| 【公開日】 |
平成12年11月2日(2000.11.2) |
| 【出願番号】 |
特願平11−109778 |
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