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【発明の名称】 吸収式冷凍機
【発明者】 【氏名】小林 唯人

【氏名】鹿沼 仁志

【氏名】古川 雅裕

【要約】 【課題】省エネを実現すると共に、高温再生器の燃焼装置が排出する排ガスから熱を回収する熱交換器などを、耐食性に優れた高価な材料で作らなくても腐食しないようにする。

【解決手段】高温再生器1で吸収液を加熱するガスバーナ2から出る排ガスと、吸収器7から高温再生器1に供給されている稀吸収液とが熱交換する排ガス/吸収液熱交換器24を高温熱交換器10の下流側の吸収液管11に設けると共に、この排ガス/吸収液熱交換器24を通過した排ガスによって、ガスバーナ2に供給する燃焼用空気が加熱できるように、排ガス/燃焼用空気熱交換器25を給気管22に設けるようにした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 燃焼装置で加熱沸騰させて冷媒を蒸発分離し、稀吸収液から冷媒蒸気と中間吸収液を得る高温再生器と、この高温再生器で生成して供給される中間吸収液を高温再生器で生成した冷媒蒸気で加熱してさらに冷媒を蒸発分離し、中間吸収液から冷媒蒸気と濃吸収液を得る低温再生器と、この低温再生器で中間吸収液を加熱して凝縮した冷媒液が供給されると共に、低温再生器で生成して供給される冷媒蒸気を冷却して冷媒液を得る凝縮器と、この凝縮器から供給されて冷媒液溜りに溜まった冷媒液が伝熱管の上に散布され、伝熱管内を流れる流体から熱を奪って冷媒が蒸発する蒸発器と、この蒸発器で生成して供給される冷媒蒸気を低温再生器から冷媒蒸気を分離して供給される濃吸収液に吸収させて稀吸収液にし、高温再生器に供給する吸収器と、この吸収器に出入する稀吸収液と濃吸収液とが熱交換する低温熱交換器と、高温再生器に出入する中間吸収液と稀吸収液とが熱交換する高温熱交換器とを備えた吸収式冷凍機において、燃焼装置から排出される排ガスと高温熱交換器を通過した稀吸収液とが熱交換する排ガス/吸収液熱交換器と、この排ガス/吸収液熱交換器を通過した排ガスと加熱装置に供給される燃焼用空気とが熱交する排ガス/燃焼用空気熱交換器とを設けたことを特徴とする吸収式冷凍機。
【請求項2】 燃焼装置で加熱沸騰させて冷媒を蒸発分離し、稀吸収液から冷媒蒸気と中間吸収液を得る高温再生器と、この高温再生器で生成して供給される中間吸収液を高温再生器で生成した冷媒蒸気で加熱してさらに冷媒を蒸発分離し、中間吸収液から冷媒蒸気と濃吸収液を得る低温再生器と、この低温再生器で中間吸収液を加熱して凝縮した冷媒液が供給されると共に、低温再生器で生成して供給される冷媒蒸気を冷却して冷媒液を得る凝縮器と、この凝縮器から供給されて冷媒液溜りに溜まった冷媒液が伝熱管の上に散布され、伝熱管内を流れる流体から熱を奪って冷媒が蒸発する蒸発器と、この蒸発器で生成して供給される冷媒蒸気を低温再生器から冷媒蒸気を分離して供給される濃吸収液に吸収させて稀吸収液にし、高温再生器に供給する吸収器と、この吸収器に出入する稀吸収液と濃吸収液とが熱交換する低温熱交換器と、高温再生器に出入する中間吸収液と稀吸収液とが熱交換する高温熱交換器とを備えた吸収式冷凍機において、燃焼装置から排出された排ガスの一部と高温熱交換器を通過した稀吸収液とが熱交換する第1の排ガス/吸収液熱交換器と、燃焼装置から排出された残余の排ガスと低温熱交換器を通過して高温熱交換器に供給されている稀吸収液とが熱交換する第2の排ガス/吸収液熱交換器と、これら第1および第2の排ガス/吸収液熱交換器を通過した排ガスと加熱装置に供給される燃焼用空気とが熱交する排ガス/燃焼用空気熱交換器とを設けたことを特徴とする吸収式冷凍機。
【請求項3】 燃焼装置で加熱沸騰させて冷媒を蒸発分離し、稀吸収液から冷媒蒸気と中間吸収液を得る高温再生器と、この高温再生器で生成して供給される中間吸収液を高温再生器で生成した冷媒蒸気で加熱してさらに冷媒を蒸発分離し、中間吸収液から冷媒蒸気と濃吸収液を得る低温再生器と、この低温再生器で中間吸収液を加熱して凝縮した冷媒液が供給されると共に、低温再生器で生成して供給される冷媒蒸気を冷却して冷媒液を得る凝縮器と、この凝縮器から供給されて冷媒液溜りに溜まった冷媒液が伝熱管の上に散布され、伝熱管内を流れる流体から熱を奪って冷媒が蒸発する蒸発器と、この蒸発器で生成して供給される冷媒蒸気を低温再生器から冷媒蒸気を分離して供給される濃吸収液に吸収させて稀吸収液にし、高温再生器に供給する吸収器と、この吸収器に出入する稀吸収液と濃吸収液とが熱交換する低温熱交換器と、高温再生器に出入する中間吸収液と稀吸収液とが熱交換する高温熱交換器とを備えた吸収式冷凍機において、燃焼装置から排出された排ガスの一部と高温熱交換器を通過した稀吸収液とが熱交換する排ガス/吸収液熱交換器と、燃焼装置から排出された残余の排ガスと加熱装置に供給される燃焼用空気とが熱交する排ガス/燃焼用空気熱交換器とを設けたことを特徴とする吸収式冷凍機。
【請求項4】 燃焼装置で加熱沸騰させて冷媒を蒸発分離し、稀吸収液から冷媒蒸気と中間吸収液を得る高温再生器と、この高温再生器で生成して供給される中間吸収液を高温再生器で生成した冷媒蒸気で加熱してさらに冷媒を蒸発分離し、中間吸収液から冷媒蒸気と濃吸収液を得る低温再生器と、この低温再生器で中間吸収液を加熱して凝縮した冷媒液が供給されると共に、低温再生器で生成して供給される冷媒蒸気を冷却して冷媒液を得る凝縮器と、この凝縮器から供給されて冷媒液溜りに溜まった冷媒液が伝熱管の上に散布され、伝熱管内を流れる流体から熱を奪って冷媒が蒸発する蒸発器と、この蒸発器で生成して供給される冷媒蒸気を低温再生器から冷媒蒸気を分離して供給される濃吸収液に吸収させて稀吸収液にし、高温再生器に供給する吸収器と、この吸収器に出入する稀吸収液と濃吸収液とが熱交換する低温熱交換器と、高温再生器に出入する中間吸収液と稀吸収液とが熱交換する高温熱交換器とを備えた吸収式冷凍機において、燃焼装置から排出された排ガスの一部と高温熱交換器を通過した稀吸収液とが熱交換する第1の排ガス/吸収液熱交換器と、燃焼装置から排出された残余の排ガスの一部と低温熱交換器を通過して高温熱交換器に供給されている稀吸収液とが熱交換する第2の排ガス/吸収液熱交換器と、燃焼装置から排出された残余の排ガスと加熱装置に供給される燃焼用空気とが熱交する排ガス/燃焼用空気熱交換器とを設けたことを特徴とする吸収式冷凍機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸収式冷凍機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5に示したように、高温再生器1の稀吸収液を加熱沸騰させるガスバーナ2から排出される排ガスを、低温熱交換器9と高温熱交換器10との間に設けた排ガス/吸収液熱交換器24に送り、吸収器7から高温再生器に1に送られている稀吸収液の温度を上げ、ガスバーナ2による必要加熱量を減らし、燃料の消費量を削減するように工夫した吸収式冷凍機が、例えば特公平6−63672号公報に提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の吸収式冷凍機においては、低温再生器から送られている濃吸収液と低温熱交換器で熱交換して温度が70℃程度までしか上がっていない稀吸収液と排ガスが熱交換し、排ガスの温度は80℃程度まで低下し、排ガスに含まれる水蒸気が凝縮して溜まり、熱交換器や排気管を腐食することがあったので、これらの部品に耐食性に優れた高価な材料を使用する必要があった。
【0004】また、放熱側は排ガスの熱伝達率が低いことから、所定の熱回収を行うためには大きな伝熱面積が必要になると云った問題点もあり、これらが解決すべき課題となっていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来技術の課題を解決するため、燃焼装置で加熱沸騰させて冷媒を蒸発分離し、稀吸収液から冷媒蒸気と中間吸収液を得る高温再生器と、この高温再生器で生成して供給される中間吸収液を高温再生器で生成した冷媒蒸気で加熱してさらに冷媒を蒸発分離し、中間吸収液から冷媒蒸気と濃吸収液を得る低温再生器と、この低温再生器で中間吸収液を加熱して凝縮した冷媒液が供給されると共に、低温再生器で生成して供給される冷媒蒸気を冷却して冷媒液を得る凝縮器と、この凝縮器から供給されて冷媒液溜りに溜まった冷媒液が伝熱管の上に散布され、伝熱管内を流れる流体から熱を奪って冷媒が蒸発する蒸発器と、この蒸発器で生成して供給される冷媒蒸気を低温再生器から冷媒蒸気を分離して供給される濃吸収液に吸収させて稀吸収液にし、高温再生器に供給する吸収器と、この吸収器に出入する稀吸収液と濃吸収液とが熱交換する低温熱交換器と、高温再生器に出入する中間吸収液と稀吸収液とが熱交換する高温熱交換器とを備えた吸収式冷凍機において、【0006】燃焼装置から排出される排ガスと高温熱交換器を通過した稀吸収液とが熱交換する排ガス/吸収液熱交換器と、この排ガス/吸収液熱交換器を通過した排ガスと加熱装置に供給される燃焼用空気とが熱交する排ガス/燃焼用空気熱交換器とを設けるようにした第1の構成の吸収式冷凍機と、【0007】燃焼装置から排出された排ガスの一部と高温熱交換器を通過した稀吸収液とが熱交換する第1の排ガス/吸収液熱交換器と、燃焼装置から排出された残余の排ガスと低温熱交換器を通過して高温熱交換器に供給されている稀吸収液とが熱交換する第2の排ガス/吸収液熱交換器と、これら第1および第2の排ガス/吸収液熱交換器を通過した排ガスと加熱装置に供給される燃焼用空気とが熱交する排ガス/燃焼用空気熱交換器とを設けるようにした第2の構成の吸収式冷凍機と、【0008】燃焼装置から排出された排ガスの一部と高温熱交換器を通過した稀吸収液とが熱交換する排ガス/吸収液熱交換器と、燃焼装置から排出された残余の排ガスと加熱装置に供給される燃焼用空気とが熱交する排ガス/燃焼用空気熱交換器とを設けるようにした第3の構成の吸収式冷凍機と、【0009】燃焼装置から排出された排ガスの一部と高温熱交換器を通過した稀吸収液とが熱交換する第1の排ガス/吸収液熱交換器と、燃焼装置から排出された残余の排ガスの一部と低温熱交換器を通過して高温熱交換器に供給されている稀吸収液とが熱交換する第2の排ガス/吸収液熱交換器と、燃焼装置から排出された残余の排ガスと加熱装置に供給される燃焼用空気とが熱交する排ガス/燃焼用空気熱交換器とを設けるようにした第4の構成の吸収式冷凍機と、を提供するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を、水を冷媒とし、臭化リチウム(LiBr)水溶液を吸収液とした吸収式冷凍機を例に挙げて説明する。
【0011】〔第1の実施形態〕第1の実施形態を、図1に基づいて説明する。図中1は、燃焼装置である例えばガスバーナ2の火力によって吸収液を加熱して冷媒を蒸発分離するように構成された高温再生器、3は低温再生器、4は凝縮器、5は低温再生器3と凝縮器4が収納されている高温胴、6は蒸発器、7は吸収器、8は蒸発器6と吸収器7が収納されている低温胴、9は低温熱交換器、10は高温熱交換器、11〜13は吸収液管、14は吸収液ポンプ、15〜18は冷媒管、19は冷媒ポンプ、20は冷水管、21は冷却水管、22はガスバーナ2に燃焼用空気を供給する給気管、23はガスバーナ2から出る排ガスが通る排気管、24は排ガス/吸収液熱交換器、25は排ガス/燃焼用空気熱交換器である。
【0012】上記構成の吸収式冷凍機においては、ガスバーナ2に点火して高温再生器1で稀吸収液を加熱沸騰させると、稀吸収液から蒸発分離した冷媒蒸気と、冷媒蒸気を分離して吸収液の濃度が高くなった中間吸収液とが得られる。
【0013】高温再生器1で生成された高温の冷媒蒸気は、冷媒管15を通って低温再生器3に入り、高温再生器1で生成され吸収液管12により高温熱交換器10を経由して低温再生器3に入った中間吸収液を加熱して放熱凝縮し、凝縮器4に入る。
【0014】また、低温再生器3で加熱されて中間吸収液から蒸発分離した冷媒は凝縮器4へ入り、冷却水管21内を流れる水と熱交換して凝縮液化し、冷媒管16から凝縮して供給される冷媒と一緒になって冷媒管17を通って蒸発器6に入る。
【0015】蒸発器6に入って冷媒液溜りに溜まった冷媒液は、冷水管20に接続された伝熱管20Aの上に冷媒ポンプ19によって散布され、冷水管20を介して供給される水と熱交換して蒸発し、伝熱管20Aの内部を流れる水を冷却する。
【0016】そして、蒸発器6で蒸発した冷媒は吸収器7に入り、低温再生器3で加熱されて冷媒を蒸発分離し、吸収液の濃度が一層高まった吸収液、すなわち吸収液管13により低温熱交換器9を経由して供給され、上方から散布される濃吸収液に吸収される。
【0017】吸収器7で冷媒を吸収して濃度の薄くなった吸収液、すなわち稀吸収液は吸収液ポンプ14の運転により、低温熱交換器9・高温熱交換器10・排ガス/吸収液熱交換器24それぞれで加熱され、高温再生器1へ吸収液管11から送られる。
【0018】上記のように吸収式冷凍機の運転が行われると、蒸発器6の内部に配管された伝熱管20Aにおいて冷媒の気化熱によって冷却された冷水が、冷水管20を介して図示しない空調負荷に循環供給できるので、冷房などの冷却運転が行える。
【0019】上記構成の吸収式冷凍機においては、吸収器7から出て吸収液ポンプ14によって高温再生器1に搬送される稀吸収液は、低温熱交換器9・高温熱交換器10・排ガス/吸収液熱交換器24それぞれにおいて加熱されるので、高温再生器1に流入するときの稀吸収液の温度は、前記図5で説明した従来技術の吸収式冷凍機の場合と同程度まで上昇し、ガスバーナ2で消費する燃料を抑えることができる。
【0020】また、排ガス/燃焼用空気熱交換器25によって、ガスバーナ2に供給される燃焼用空気がガスバーナ2から出た排ガスにより80℃程度まで加熱され、ガスバーナ2の燃焼効率を改善するので、燃料消費を一層削減することができる。
【0021】さらに、ガスバーナ2から排出された排ガスの温度は、排ガス/吸収液熱交換器24と排ガス/燃焼用空気熱交換器25とで放熱しても100℃程度はあるので、排ガスに含まれる水蒸気が排気管23内で凝縮することはない。
【0022】このため、排ガス/吸収液熱交換器24、排ガス/燃焼用空気熱交換器25、排気管23などを耐食性に優れた高価な材料で作る必要はなく、したがって製造コストを削減することができる。
【0023】〔第2の実施形態〕第2の実施形態を、図2に基づいて説明する。この第2の実施形態の吸収式冷凍機においては、前記図1に示した排ガス/吸収液熱交換器24、排ガス/燃焼用空気熱交換器25に加えて、低温熱交換器9と高温熱交換器10との間の吸収液管11にも排ガス/吸収液熱交換器26が設けられ、ガスバーナ2から出た排ガスが、排ガス/吸収液熱交換器24と26とに例えば1/2づつ供給され、それぞれを通過した排ガスがその後合流して排ガス/燃焼用空気熱交換器25に流れるように排気管23が設けられている。
【0024】この構成の吸収式冷凍機においても、吸収器7から高温再生器1に供給される稀吸収液の温度、排ガス/燃焼用空気熱交換器25で加熱されてガスバーナ2に供給される燃焼用空気の温度、および各熱交換器で加熱作用を果たして排気される排ガスの温度は、前記図1の吸収式冷凍機の場合と同程度になるので、前記図1の吸収式冷凍機と同様の作用効果、すなわちガスバーナ2で消費する燃料の削減、および耐食性に優れた高価な材料を用いることなく、排ガス/吸収液熱交換器24、排ガス/燃焼用空気熱交換器25、排気管23などが製作できると云った利点がある。
【0025】なお、この実施形態の排ガス/吸収液熱交換器24、26それぞれには、ガスバーナ2の排ガスが1/2づつ供給されるので、それぞれに全量が供給される場合より排ガスの出入口温度差は大きく、したがって対数平均温度差も大きくなって伝熱面積を減らすことができるようになり、それぞれの小型化が可能となる。
【0026】また、この実施形態の場合には、排ガス/吸収液熱交換器26の熱交換面積を大きく取り過ぎると、排ガスがこの熱交換器で放熱する量が増え過ぎ、温度が必要以上に低下して排ガスに含まれる水分が凝縮して溜まり、排ガス/吸収液熱交換器26を腐食させたり、排ガス/吸収液熱交換器24を通過してきた排ガスと合流した後もその温度が十分に上がらず、水が生成されて合流部以降の下流側排気管23で腐食し易くなるので、排ガス/吸収液熱交換器26の熱交換面積は排ガス/吸収液熱交換器24の2/3以下程度にすることが好ましい。
【0027】〔第3の実施形態〕第3の実施形態を、図3に基づいて説明する。この第3の実施形態の吸収式冷凍機においては、前記図1に示した排ガス/吸収液熱交換器24、排ガス/燃焼用空気熱交換器25を備え、ガスバーナ2から出た排ガスの、例えば3/4が排ガス/吸収液熱交換器24に供給され、残りの排ガスが排ガス/燃焼用空気熱交換器25に供給されるように排気管23が設けられている。
【0028】この構成の吸収式冷凍機においては、吸収器7から高温再生器1に供給されている稀吸収液を加熱する作用は、前記図1、2の吸収式冷凍機に比較すると小さいが、ガスバーナ2に供給する燃焼用空気を加熱して燃焼効率を改善する作用は前記図1の吸収式冷凍機の場合より大きく、トータル的には前記図1、2の吸収式冷凍機と同程度の省エネ効果がある。
【0029】また、排ガスに含まれている水蒸気が凝縮して溜まることもないので、耐食性に優れた高価な材料を用いて排ガス/吸収液熱交換器24、排ガス/燃焼用空気熱交換器25、排気管23などを作る必要もない。
【0030】さらに、排ガス/吸収液熱交換器24、排ガス/燃焼用空気熱交換器25それぞれにはガスバーナ2の排ガスが分流して供給されるので、それぞれに全量が供給される場合より、この場合も排ガスの出入口温度差は大きく、したがって伝熱面積を減らしてそれぞれの小型化が可能となる。
【0031】〔第4の実施形態〕第4の実施形態を、図4に基づいて説明する。この第4の実施形態の吸収式冷凍機においては、前記図2に示した排ガス/吸収液熱交換器24、26と、排ガス/燃焼用空気熱交換器25とを備え、排ガス/吸収液熱交換器24、26にはそれぞれガスバーナ2の排ガスが、例えば3/8づつ供給され、排ガス/燃焼用空気熱交換器25には残りの排ガス、すなわちガスバーナ2から出る排ガスの1/4が供給されるように排気管23が設けられている。
【0032】この構成の吸収式冷凍機においても、吸収器7から高温再生器1に供給される稀吸収液の温度、排ガス/燃焼用空気熱交換器25で加熱されてガスバーナ2に供給される燃焼用空気の温度、および排ガス/燃焼用空気熱交換器25で燃焼用空気を加熱して排気される排ガスの温度は、前記図3の吸収式冷凍機の場合と同程度になるので、前記図3の吸収式冷凍機と同様の作用効果、すなわちガスバーナ2で消費する燃料の削減、および耐食性に優れた高価な材料を用いることなく、排ガス/吸収液熱交換器24、排ガス/燃焼用空気熱交換器25、排気管23などが製作できると云った利点がある。また、ガスバーナ2の排ガスが分流して供給される排ガス/吸収液熱交換器24、26、および排ガス/燃焼用空気熱交換器25の小型化が可能となる。
【0033】ところで、本発明は上記実施形態に限定されるものではないので、特許請求の範囲に記載の趣旨から逸脱しない範囲で各種の変形実施が可能である。
【0034】例えば、吸収式冷凍機は、上記のように冷房などの冷却運転を専用に行うものであっても良いし、高温再生器1で加熱生成した冷媒蒸気と、冷媒蒸気を蒸発分離した吸収液とが低温胴8に直接供給できるように配管接続し、冷却水管21に冷却水を流すことなくガスバーナ2による稀吸収液の加熱を行い、蒸発器6の伝熱管20Aで例えば55℃程度に加熱した水を冷水管(温水が循環する場合は温水管と呼ぶのが好ましい)20を介して負荷に循環供給して暖房などの加熱運転も行なえるようにしたものであってもよい。
【0035】また、蒸発器6で冷却などして空調負荷などに供給する流体としては、水などを上記実施形態のように相変化させないで供給するほか、潜熱を利用した熱搬送が可能なようにフロンなどを相変化させて供給するようにしても良い。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、排ガスが流れる熱交換器や排気管を耐食性に優れた高価な材料で作る必要がなくなったので、製造コストの低減を図ることができると共に、運転時の省エネも図れるようになった。
【出願人】 【識別番号】000001889
【氏名又は名称】三洋電機株式会社
【出願日】 平成11年4月22日(1999.4.22)
【代理人】 【識別番号】100062225
【弁理士】
【氏名又は名称】秋元 輝雄
【公開番号】 特開2000−304370(P2000−304370A)
【公開日】 平成12年11月2日(2000.11.2)
【出願番号】 特願平11−114940