| 【発明の名称】 |
吸収式冷凍装置における直膨式蒸発器の水分除去装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】田中 啓一
【氏名】久森 弘至
【氏名】田中 宏尚
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| 【要約】 |
【課題】蒸発器における伝熱管内に残留する水分を除去し得る吸収式冷凍装置における直膨式蒸発器の水分除去装置を提供する。
【解決手段】直膨式蒸発器1の伝熱管1a内で蒸発された冷媒蒸気を吸収器2に移送する第1冷媒蒸気移送管11の途中に気液分離器31を設けて、冷媒蒸気に含まれる水分を分離させ、この気液分離器31内に溜まった水分を、所定時間おきに、吸収器2から再生部3に移送される吸収液により駆動されるエジェクタ33にて吸引するとともに、この吸引された水分を第1冷媒蒸気移送管11内に導き吸収器2側に戻すようにしたものである。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】吸収式冷凍装置における直膨式蒸発器の伝熱管内で蒸発された冷媒蒸気を吸収器に移送する冷媒蒸気移送管の途中に気液分離器を設け、吸収器内の吸収液を液移送用ポンプにより再生部に移送する吸収液移送管の途中と、上記気液分離器にて分離された冷媒蒸気を吸収器に移送する上記冷媒蒸気移送管の途中とを、冷媒液抽出管にて接続するとともに、この冷媒液抽出管の途中にエジェクタを設け、かつこのエジェクタの吸引部と気液分離器の液取出部とを、液吸引管により接続したことを特徴とする吸収式冷凍装置における直膨式蒸発器の水分除去装置。 【請求項2】蒸発器内に設けられた伝熱管の最下方の水平部に接続される液吸引管の一端部よりも気液分離器側の他端部が下方に位置するように、液吸引管を傾斜して設けたことを特徴とする請求項1記載の吸収式冷凍装置における直膨式蒸発器の水分除去装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、吸収式冷凍装置における直膨式蒸発器の水分除去装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】吸収式冷凍装置、例えば冷凍倉庫におけるユニット式クーラーに使用される蒸発器としては、冷媒液を膨張弁により減圧させて蒸発器内に導き蒸発させるようにした直膨式のものが使用されている。図2に示すように、この直膨式の蒸発器51の容器本体52内には、吸収器、再生器、凝縮器などより構成される冷凍駆動部53から冷媒液移送管54を介して冷媒液を導くとともに被冷却流体との間で熱交換を行い被冷却流体を冷却するための伝熱管55が配置されており、またこの直膨式の蒸発器51における伝熱管55は、上下に亘って複数配置された水平部分が円弧部分により互いに接続された蛇行状に形成されたものであった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、蒸発器51に供給される冷媒液、例えばアンモニア液には水分が混じっているため、アンモニア液が先に蒸発し、どうしても水分が伝熱管55の水平部分に残ってしまい、蒸発器51における冷却効率が低下するという問題があった。 【0004】そこで、本発明は、蒸発器における伝熱管内に残留する水分を除去し得る吸収式冷凍装置における直膨式蒸発器の水分除去装置を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、本発明の吸収式冷凍装置における直膨式蒸発器の水分除去装置は、吸収式冷凍装置における直膨式蒸発器の伝熱管内で蒸発された冷媒蒸気を吸収器に移送する冷媒蒸気移送管の途中に気液分離器を設け、吸収器内の吸収液を液移送用ポンプにより再生部に移送する吸収液移送管の途中と、上記気液分離器にて分離された冷媒蒸気を吸収器に移送する上記冷媒蒸気移送管の途中とを、冷媒液抽出管にて接続するとともに、この冷媒液抽出管の途中にエジェクタを設け、かつこのエジェクタの吸引部と気液分離器の液取出部とを、液吸引管により接続したものであり、また上記水分除去装置において、蒸発器内に設けられた伝熱管の最下方の水平部に接続される液吸引管の一端部よりも気液分離器側の他端部が下方に位置するように、液吸引管を傾斜させたものである。 【0006】上記の構成によると、蒸発器の伝熱管にて発生した水分を含む冷媒蒸気を吸収器に移送する冷媒蒸気移送管の途中に、気液分離器を設けるとともに、この気液分離器内の底部に溜まった水分を、液吸引管を介してエジェクタにより、冷媒液抽出管に吸引し、冷媒蒸気移送管内に導くようにしているので、蒸発器の伝熱管内に水分が残量するのを防止することができる。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の吸収式冷凍装置における直膨式蒸発器の水分除去装置を、図1に基づき説明する。なお、本実施の形態における吸収式冷凍装置としては、例えば冷凍倉庫におけるユニット式の大型クーラー、食品のフリーザーなどに用いられるものである。 【0008】まず、吸収式冷凍装置の概略構成について説明する。この吸収式冷凍装置は、冷媒液(例えば、アンモニア液)を導く伝熱管1aを有するとともにこの伝熱管1a内で冷媒液を蒸発させてその蒸発潜熱により被冷却流体(例えば、空気、ガスなど)を冷却する蒸発器1と、この蒸発器1で蒸発された冷媒蒸気(例えば、アンモニア蒸気)を吸収液(例えば、アンモニア水溶液)に吸収する吸収器2と、加熱再生器3aおよび蒸留塔3bとから成るとともに上記吸収器2で冷媒蒸気を吸収した吸収液を導き加熱再生を行う再生部3と、この再生部3で再生された冷媒蒸気を凝縮させる凝縮器4と、蒸発器1の伝熱管1a内の冷媒蒸気を吸収器2に移送する第1冷媒蒸気移送管11と、途中に液移送用ポンプ(溶液ポンプともいう)12を有するとともに吸収器2にて冷媒蒸気を吸収した吸収液を再生部3に移送する吸収液移送管13と、再生部3の蒸留塔3b側から出た冷媒蒸気を凝縮器4に移送する第2冷媒蒸気移送管14と、凝縮器4で凝縮された冷媒液を冷媒液取出管15を介して導き一時的に蓄える高圧受液槽16と、途中に液移送用ポンプ(還流ポンプでもある)17および膨張弁18を有して上記高圧受液槽16に蓄えられた冷媒液を蒸発器1の伝熱管1aに移送する冷媒液移送管19と、この冷媒液移送管19内の冷媒液すなわち高圧受液槽16から冷媒液の一部を再生部3の蒸留塔3b側に還流させる還流管20と、上記第1冷媒蒸気移送管11と冷媒液移送管19との間に設けられて凝縮器4からの冷媒液の持つ熱を蒸発器1からの冷媒蒸気に与えて熱効率を向上させるための過冷却器21とが具備されている。 【0009】そして、上記吸収式冷凍装置には、蒸発器1における伝熱管1a内に残留する水分を除去するための水分除去装置22が具備されている。すなわち、この水分除去装置22は、過冷却器21より上流側位置の第1冷媒蒸気移送管11の途中に設けられた気液分離器31と、一端部が液移送用ポンプ12より下流側位置の吸収液移送管13の途中に接続されるとともに他端部が気液分離器31と過冷却器21との間の第1冷媒蒸気移送管11の途中に接続された冷媒液抽出管32と、この冷媒液抽出管32の途中に設けられたエジェクタ33と、上記気液分離器31の液取出口(液取出部)と上記エジェクタ33の吸引口(吸引部)とを接続する液吸引管34と、上記冷媒液抽出管32のエジェクタ33より上流側位置に設けられた第1開閉弁35と、上記液吸引管34の途中に設けられた第2開閉弁36と、これら両開閉弁35,36を制御する制御器37とから構成されている。なお、この制御器37は、例えばタイマーを有して所定時間おきに両開閉弁35,36を開閉させる機能を有している。 【0010】また、蒸発器1と気液分離器31との間における第1蒸発器側冷媒蒸気移送管11aの先端部は、気液分離器31内の上方部に開口されるとともに、上下に亘って蛇行するように設けられた伝熱管1aの最下部の水平部分の出口側に接続されたこの第1蒸発器側冷媒蒸気移送管11aの基端部よりも下方となるように傾斜されている。なお、気液分離器31から吸収器2に到る第1吸収器側冷媒蒸気移送管11bについては、気液分離器31の上部に接続されている。 【0011】したがって、蒸発器1の伝熱管1a内にて発生した水分を含む(水分リッチ)冷媒蒸気は気液分離器31内に入り、ここで水分が溜められる。一方、冷媒蒸気は、その上部から第1吸収器側冷媒蒸気移送管11bを経て吸収器2に移送される。さらに、上記冷媒液抽出管32による冷媒液の導入個所より下流側の第1冷媒蒸気移送管11は、水分が自然に吸収器2まで流れるように、吸収器2側が下がるように傾斜されている。 【0012】上記構成において、通常の運転時には、第1および第2開閉弁35,36を閉じて冷媒液抽出管32に冷媒液が流れないようにされて、吸収冷凍サイクルが作動される。すなわち、この運転時においては、蒸発器1の伝熱管1a内で発生した水分リッチな冷媒蒸気は気液分離器31内に入り、ここで水分が底部に溜められるとともに、冷媒蒸気は第1吸収器側冷媒蒸気移送管11bを経て、吸収器2に移送される。 【0013】ところで、気液分離器31の底部に溜まった水分は、制御器37に設けられているタイマーにより、所定時間おきに、第1および第2開閉弁35,36が開かれて、エジェクタ33の吸引作用により吸収器に移送される。すなわち、吸収液移送管13内を流れる冷媒液が、液移送用ポンプ12の駆動力により、冷媒液抽出管32に供給されてエジェクタ33が駆動され、気液分離器31の底部に溜まっている水分が、液吸引管34より冷媒液抽出管32側に吸引された後、第1冷媒蒸気移送管11内に、正確に言えば、第1吸収器側冷媒蒸気移送管11b内に導かれ、最終的に、吸収器2に戻される。 【0014】このように、蒸発器1の伝熱管1aにて発生した水分を含む冷媒蒸気を吸収器2に移送する第1冷媒蒸気移送管11の途中に、気液分離器31を設けるとともに、この気液分離器31内の底部に溜まった水分を、液吸引管34を介してエジェクタ33により、冷媒液抽出管32側に排出し、そして第1冷媒蒸気移送管11内に導くようにしているので、蒸発器1の伝熱管1a内に水分が残るのを防止することができ、したがって蒸発器1での冷却効率の低下を防止することができる。 【0015】ところで、上記実施の形態においては、制御器37に設けられたタイマーにより、第1および第2開閉弁35,36を、所定時間おきに開くように説明したが、図1の仮想線にて示すように、例えば気液分離器31に液面計41を設けるとともにこの液面計41からの検出信号を制御器37に入力するようになし、水分が所定量溜まったときに、制御器37を介して、第1および第2開閉弁35,36が、自動的に(場合によっては手動でもよい)開かれる。 【0016】 【発明の効果】以上のように本発明の構成によると、蒸発器の伝熱管にて発生した水分を含む冷媒蒸気を吸収器に移送する冷媒蒸気移送管の途中に、気液分離器を設けるとともに、この気液分離器内の底部に溜まった水分を、液吸引管を介してエジェクタにより、冷媒液抽出管側に排出するとともに、冷媒蒸気移送管内に導くようにしているので、蒸発器における伝熱管内に水分が残るのを防止することができ、したがって蒸発器における冷却効率の低下を防止することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000284 【氏名又は名称】大阪瓦斯株式会社 【識別番号】000005119 【氏名又は名称】日立造船株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年4月22日(1999.4.22) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100068087 【弁理士】 【氏名又は名称】森本 義弘
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| 【公開番号】 |
特開2000−304369(P2000−304369A) |
| 【公開日】 |
平成12年11月2日(2000.11.2) |
| 【出願番号】 |
特願平11−114283 |
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