| 【発明の名称】 |
アンモニア漏洩の危害を防止する方法、および、同危害防止装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】岩尾 秀則
【氏名】福島 幸男
【氏名】立花 慶二
【氏名】関口 恭一
【氏名】肥後 譲
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| 【要約】 |
【課題】アンモニア吸収冷温水機の冷媒であるアンモニアが、室内機である負荷側機器10から漏出することを完全に防止する。
【解決手段】アンモニア吸収冷温水機の蒸発器熱交換部4aと負荷側機器10とを接続している2次冷媒循環流路中にアンモニアセンサ13を設けるとともに、該アンモニアセンサの検出信号を自動制御装置21に入力せしめ、上記アンモニアセンサが所定濃度のアンモニアを検出したときはアンモニア吸収冷温水機の運転を停止せしめるとともに、2次冷媒循環流路中に設けられている遮断弁14,15を閉じる。これと併せて2次冷媒循環ポンプ7の運転を停止したり、2次冷媒排出弁16を開弁したりすることによって、アンモニア漏洩の危害防止をより完全ならしめることができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 アンモニア水溶液を加熱してアンモニア蒸気を発生させる発生器、および該発生器を加熱する手段と、上記発生器で発生したアンモニア蒸気を冷却して液化させる凝縮器と、上記凝縮器で生成されたアンモニア液と2次冷媒とを熱交換せしめつつ、該アンモニア液を気化させる蒸発器と、上記の蒸発器で気化したアンモニア蒸気を、「前記発生器内でアンモニア蒸気を発生させたために稀薄になったアンモニア水溶液」に吸収させる吸収器と、上記の吸収器内でアンモニア蒸気を吸収して濃厚になったアンモニア水溶液を前記の発生器に返送して循環させる溶液ポンプと、前記蒸発器の中で熱交換を受けた2次冷媒を吸入吐出して循環させる2次冷媒循環ポンプと、上記2次冷媒の循環送給を受ける負荷側機器と、を具備したアンモニア吸収冷水機、もしくは、上述の構成機器類に流路切換用の方向制御弁を加えて成るアンモニア吸収冷温水機において、前記蒸発器で熱交換を受けて負荷側機器に向けて送給される2次冷媒について、望ましくは蒸発器熱交換部の流出口付近で、「2次冷媒の中へアンモニアが混入した場合に生じる、該2次冷媒の電気的性質の変化、または、化学的性質もしくは物理的性質の変化」の有無を監視し、アンモニア混入を検知した場合は前記2次冷媒循環ポンプの運転を停止して、負荷側機器内の2次冷媒の流動を止めるとともに、前記発生器の加熱を止めてアンモニア蒸気の発生を鎮静せしめるとともに、前記溶液ポンプの運転を停止せしめることを特徴とする、アンモニア漏洩の危害を防止する方法。 【請求項2】 前記の2次冷媒循環ポンプの運転を停止すると同時に、もしくは運転を停止した直後に、2次冷媒の循環路内における流動を弁手段によって全面的に遮断して、アンモニアを含んだ2次冷媒を負荷側機器の中へ流入せしめないことを特徴とする、請求項1に記載したアンモニア漏洩の危害を防止する方法。 【請求項3】 前記2次冷媒の循環流路内の一番低い箇所もしくはこれに準じる箇所に2次冷媒の排出弁を設けるとともに、該2次冷媒の循環流路内の一番高い箇所もしくはこれに準じる箇所に、開放形の膨張タンクを設けておき、または大気開放弁を設けておき、前記2次冷媒循環ポンプの運転を停止する際、前記の開放形膨張タンクもしくは大気開放弁から大気を導入するとともに排出弁を開弁して、2次冷媒を循環流路内から排出し、少なくとも負荷側機器内に2次冷媒を残留させないことを特徴とする、請求項1もしくは請求項2に記載したアンモニア漏洩の危害を防止する方法。 【請求項4】 アンモニア水溶液を加熱してアンモニア蒸気を発生させる発生器、および該発生器を加熱する手段と、上記発生器で発生したアンモニア蒸気を冷却して液化させる凝縮器と、上記凝縮器で生成されたアンモニア液と2次冷媒とを熱交換せしめつつ、該アンモニア液を気化させる蒸発器と、上記の蒸発器で気化したアンモニア蒸気を、「前記発生器内でアンモニア蒸気を発生させたために稀薄になったアンモニア水溶液」に吸収させる吸収器と、上記の吸収器内でアンモニア蒸気を吸収して濃厚になったアンモニア水溶液を前記の発生器に返送して循環させる溶液ポンプと、前記蒸発器の中で熱交換を受けた2次冷媒を吸入吐出して循環させる2次冷媒循環ポンプと、上記2次冷媒の循環送給を受ける負荷側機器と、を具備したアンモニア吸収冷水機もしくは、上述の構成機器類に流路切換用の方向制御弁を加えて成るアンモニア吸収冷温水機において、前記2次冷媒の循環流路の途中に設けられている開放タンク内の2次冷媒について、「2次冷媒の中へアンモニアが混入した場合に生じる、該2次冷媒の電気的性質の変化、または、化学的性質もしくは物理的性質の変化」の有無を監視し、アンモニア混入を検知した場合は前記2次冷媒循環ポンプの運転を停止して、負荷側機器内の2次冷媒の流動を止めるとともに、前記発生器の加熱を止めてアンモニア蒸気の発生を鎮静せしめるとともに、前記溶液ポンプの運転を停止せしめることを特徴とする、アンモニア漏洩の危害を防止する方法。 【請求項5】 アンモニア水溶液を加熱してアンモニア蒸気を発生させる発生器、および該発生器を加熱する手段と、上記発生器で発生したアンモニア蒸気を冷却して液化させる凝縮器と、上記凝縮器で生成されたアンモニア液と2次冷媒とを熱交換せしめつつ、該アンモニア液を気化させる蒸発器と、上記の蒸発器で気化したアンモニア蒸気を、「前記発生器内でアンモニア蒸気を発生させたために稀薄になったアンモニア水溶液」に吸収させる吸収器と、上記の吸収器内でアンモニア蒸気を吸収して濃厚になったアンモニア水溶液を前記の発生器に返送して循環させる溶液ポンプと、前記蒸発器の中で熱交換を受けた2次冷媒を吸入吐出して循環させる2次冷媒循環ポンプと、上記2次冷媒の循環送給を受ける負荷側機器と、を具備したアンモニア吸収冷水機、もしくは、上述の構成機器類に流路切換用の方向制御弁を加えて成るアンモニア吸収冷温水機において、前記2次冷媒の循環流路の途中に設けられている開放タンク内の2次冷媒について、「2次冷媒の中へアンモニアが混入した場合に生じる、該2次冷媒の電気的性質の変化、または、化学的性質もしくは物理的性質の変化」の有無を監視し、 アンモニア混入を検知した場合、前記2次冷媒循環ポンプの運転を継続しつつ、開放タンク内の2次冷媒を負荷側機器内へ導入する管路、および、負荷側機器内の2次冷媒を前記蒸発器の熱交換部流入口へ導入する管路を、弁手段の閉止により遮断し、かつ、前記の2次冷媒循環ポンプが吸入吐出する2次冷媒を、蒸発器の熱交換部および開放タンクを流通して循環せしめるとともに、「負荷側機器と並列に配管接続されているバイパス弁」を流通せしめることを特徴とする、アンモニア漏洩の危害を防止する方法。 【請求項6】 アンモニア水溶液を加熱してアンモニア蒸気を発生させる発生器、および該発生器を加熱する手段と、上記発生器で発生したアンモニア蒸気を冷却して液化させる凝縮器と、上記凝縮器で生成されたアンモニア液と2次冷媒とを熱交換せしめつつ、該アンモニア液を気化させる蒸発器と、上記の蒸発器で気化したアンモニア蒸気を、「前記発生器内でアンモニア蒸気を発生させたために稀薄になったアンモニア水溶液」に吸収させる吸収器と、上記の吸収器内でアンモニア蒸気を吸収して濃厚になったアンモニア水溶液を前記の発生器に返送して循環させる溶液ポンプと、前記蒸発器の中で熱交換を受けた2次冷媒を吸入吐出して循環させる2次冷媒循環ポンプと、上記2次冷媒の循環送給を受ける負荷側機器と、を具備したアンモニア吸収冷水機、もしくは、上述の構成機器類に流路切換用の方向制御弁を加えて成るアンモニア吸収冷温水機において、前記2次冷媒の中にアンモニアが混入した場合に、該2次冷媒の電気的性質の変化を検知するアンモニアセンサ、もしくは該2次冷媒の化学的性質の変化を検知するアンモニアセンサ、または該2次冷媒の物理的性質の変化を検知するアンモニアセンサが構成されるとともに、上記アンモニアセンサの出力信号を入力されて前記2次冷媒循環ポンプを制御する自動制御装置が設けられていて、上記アンモニアセンサの検出値が、予め定められたアンモニア濃度に達したとき、自動制御装置が2次冷媒循環ポンプの運転を停止させる指令信号、および、前記発生器を加熱する手段の作動を停止させる指令信号、並びに、前記溶液ポンプの運転を停止させる指令信号を出力するようになっており、かつ、当該アンモニア吸収冷水機もしくはアンモニア吸収冷温水機の蒸発器熱交換部と負荷側機器とを接続する2次冷媒循環管路の中で、蒸発器熱交換部の流出口から負荷側機器の流入口に至る管路の途中に、望ましくは蒸発器熱交換部の近傍に位置せしめて、前記のアンモニアセンサが接続されていることを特徴とする、アンモニア漏洩の危害防止装置。 【請求項7】 当該アンモニア吸収冷水機もしくはアンモニア吸収冷温水機の蒸発器熱交換部と負荷側機器とを接続する2次冷媒循環管路の途中に、電磁的に開閉作動せしめられる遮断弁が介挿接続されており、前記アンモニアセンサの検出値が予め定められたアンモニア濃度に達したとき、前記の自動制御装置が、上記遮断弁を閉止作動せしめる指令信号を出力して、負荷機器内の2次冷媒の強制循環流動を消失せしめるようになっていることを特徴とする、請求項6に記載したアンモニア漏洩の危害防止装置。 【請求項8】 前記蒸発器熱交換部と負荷側機器とを接続する2次冷媒循環管路の途中に膨張タンクが設けられ、および/または、電磁作動形の大気開放弁が接続されており、かつ、上記2次冷媒循環管路の中で、望ましくは一番低い箇所に、少なくとも負荷側機器の2次冷媒流路よりも低い箇所に、電磁作動形の2次冷媒排出弁が設けられていて、前記アンモニアセンサの検出値が予め定められたアンモニア濃度に達したとき、前記の自動制御装置が前記2次冷媒排出弁を開弁せしめる指令信号を出力するようになっているとともに、膨張タンクが設けられていないときは、上記の2次冷媒排出弁の開弁指令信号と併せて大気開放弁を開弁せしめる指令信号を出力して、負荷側機器内の2次冷媒を重力によって該負荷側機器外に自然流出せしめるようになっていることを特徴とする、請求項7に記載したアンモニア漏洩の危害防止装置。 【請求項9】 アンモニア水溶液を加熱してアンモニア蒸気を発生させる発生器、および該発生器を加熱する手段と、上記発生器で発生したアンモニア蒸気を冷却して液化させる凝縮器と、上記凝縮器で生成されたアンモニア液と2次冷媒とを熱交換せしめつつ、該アンモニア液を気化させる蒸発器と、上記の蒸発器で気化したアンモニア蒸気を、「前記発生器内でアンモニア蒸気を発生させたために稀薄になったアンモニア水溶液」に吸収させる吸収器と、上記の吸収器内でアンモニア蒸気を吸収して濃厚になったアンモニア水溶液を前記の発生器に返送して循環させる溶液ポンプと、前記蒸発器の中で熱交換を受けた2次冷媒を吸入吐出して循環させる2次冷媒循環ポンプと、上記2次冷媒の循環送給を受ける負荷側機器と、を具備したアンモニア吸収冷水機、もしくは、上述の構成機器類に流路切換用の方向制御弁を加えて成るアンモニア吸収冷温水機において、前記2次冷媒の中にアンモニアが混入した場合に、該2次冷媒の電気的性質の変化を検知するアンモニアセンサ、もしくは該2次冷媒の化学的性質の変化を検知するアンモニアセンサ、または該2次冷媒の物理的性質の変化を検知するアンモニアセンサが構成されるとともに、上記アンモニアセンサの出力信号を入力されて前記2次冷媒循環ポンプを制御する自動制御装置が設けられていて、上記アンモニアセンサの検出値が、予め定められたアンモニア濃度に達したとき、自動制御装置が2次冷媒循環ポンプの運転を停止させる指令信号、および、前記発生器を加熱する手段の作動を停止させる指令信号、並びに、前記溶液ポンプの運転を停止させる指令信号を出力するようになっており、かつ、当該アンモニア吸収冷水機もしくはアンモニア吸収冷温水機の蒸発器熱交換部と負荷側機器とを接続する2次冷媒循環管路の中で、蒸発器熱交換部の流出口から負荷側機器の流入口に至る管路の途中に、「2次冷媒の流入部と、上記流入部から離間した流出部とを有し、かつ大気に対して遮蔽されていない開放タンク」が設けられていて、前記のアンモニアセンサが、上記開放タンク内の2次冷媒もしくは該開放タンク付近の管路内の2次冷媒の中のアンモニアを検知するようになっていることを特徴とする、アンモニア漏洩の危害防止装置。 【請求項10】 アンモニア水溶液を加熱してアンモニア蒸気を発生させる発生器、および該発生器を加熱する手段と、上記発生器で発生したアンモニア蒸気を冷却して液化させる凝縮器と、上記凝縮器で生成されたアンモニア液と2次冷媒とを熱交換せしめつつ、該アンモニア液を気化させる蒸発器と、上記の蒸発器で気化したアンモニア蒸気を、「前記発生器内でアンモニア蒸気を発生させたために稀薄になったアンモニア水溶液」に吸収させる吸収器と、上記の吸収器内でアンモニア蒸気を吸収して濃厚になったアンモニア水溶液を前記の発生器に返送して循環させる溶液ポンプと、前記蒸発器の中で熱交換を受けた2次冷媒を吸入吐出して循環させる2次冷媒循環ポンプと、上記2次冷媒の循環送給を受ける負荷側機器と、を具備したアンモニア吸収冷水機、もしくは、上述の構成機器類に流路切換用の方向制御弁を加えて成るアンモニア吸収冷温水機において、前記2次冷媒の中にアンモニアが混入した場合に、該2次冷媒の電気的性質の変化を検知するアンモニアセンサ、もしくは該2次冷媒の化学的性質の変化を検知するアンモニアセンサ、または該2次冷媒の物理的性質の変化を検知するアンモニアセンサが構成されるとともに、上記アンモニアセンサが検出した信号を入力される自動制御装置が設けられており、前記負荷側機器の2次冷媒流入部および2次冷媒流出部の少なくとも何れが片方に設けられて、前記アンモニアセンサの検出値が予め定められたアンモニア濃度に達したとき自動制御装置によって閉弁作動せしめられる電磁操作形遮断弁、および、前記負荷側機器と並列に接続されて、所定アンモニア濃度に達したとき前記の自動制御装置によって開弁作動せしめられる電磁操作形遮断弁を具備しており、かつ、当該アンモニア吸収冷水機もしくはアンモニア吸収冷温水機の蒸発器熱交換部と負荷側機器とを接続する2次冷媒循環管路の中で、蒸発器熱交換部の流出口から負荷側機器の流入口に至る管路の途中に、「2次冷媒の流入部と、上記流入部から離間した流出部とを有し、かつ大気に対して遮蔽されていない開放タンク」が設けられていて、前記のアンモニアセンサが、上記開放タンク内の2次冷媒もしくは該開放タンク付近の管路内の2次冷媒の中のアンモニアを検知するようになっていることを特徴とする、アンモニア漏洩の危害防止装置。 【請求項11】 前記の自動制御装置が、アンモニアセンサの検出信号、および診断開始トリガー信号を入力する入力部と、データを記憶する記憶部と、過去のデータの変動に基づいて判断値を算出する演算部と、判断値および現在値を比較判定する比較部と、記憶データを時系列に比較してセンサ劣化を判定するセンサ自己診断部と、外部に信号を出力する出力部と、を具備しており、かつ、前記の出力部はアンモニア漏洩警報、アンモニアセンサ劣化警報、診断モード、冷水機もしくは冷温水機停止信号、2次冷媒循環ポンプ停止信号、遮断弁閉止信号、および排出弁開放信号の内の少なくとも何れか一つ以上を出力する機能を有するものであることを特徴とする、請求項6ないし請求項10の何れかに記載したアンモニア漏洩の危害防止装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、アンモニア吸収冷水機もしくはアンモニア吸収冷温水機において、冷媒として用いられているアンモニアが2次冷媒の中に漏洩した場合、上記アンモニアの混入を被った2次冷媒(一般に水もしくはブライン)が負荷側機器に循環流動して、該負荷側機器の熱交換器を腐食したり、該負荷側機器の周辺に居る人達の健康に悪影響を及ぼしたりすることを防止する方法、および同装置に関するものである。前記アンモニア吸収冷水機は冷房装置,冷凍装置として用いられるが、これに冷媒流路の切換用の方向制御弁を設けることによりアンモニア吸収冷温水機として冷・暖房に用いることもできる。本発明はアンモニア吸収冷水機およびアンモニア吸収冷温水機の両方を適用の対象とする。 【0002】 【従来の技術】図6は、密閉循環系の中でアンモニア水溶液を循環せしめる方式の吸収式冷凍機の1例を示す模式的な断面図に、流動方向を表す矢印を付記した構造,機能の説明図である。発生器1の中のアンモニア水溶液は、バーナ2によって加熱され、アンモニア蒸気とアンモニア水溶液とに分けられる。アンモニア蒸気を分離されたアンモニア水溶液の濃度は低くなる(説明の便宜上、これを稀薄アンモニア水と呼ぶことにする)。アンモニア蒸気は凝縮器3に導かれ、熱交換器として作用する蛇行管路を流通しつつ冷却ファンFによって冷却され、凝縮してアンモニア液となる。このとき発生する気化潜熱は上記冷却ファンの風冷によって奪われる。上記凝縮器3内で液化せしめられたアンモニア液は膨張弁で減圧されて蒸発器4に送られ、熱交換器として作用するコイル状管路内で気化し、アンモニア蒸気となる。上記の気化によって気化潜熱が奪われ、アンモニア蒸気の温度が低下する。一方、発生器1の中でアンモニア蒸気を発生させて形成された稀薄アンモニア水は、膨張弁を経て吸収器5の上部に導かれ、スプレー5sからシャワー状に雨下せしめられる。前記蒸発器4内で気化したアンモニア蒸気も上記の吸収器5内に導かれる。該吸収器4内を雨下する稀薄アンモニア水は、蒸発器4から導入されたアンモニア蒸気を吸収する。この際、発生する吸収潜熱は冷却フィン5aによって大気中に放散され、吸収器内の圧力上昇を防ぎ、蒸発器4で発生したアンモニア蒸気は吸収器5へ連続的に導入される。吸収器5内でアンモニア蒸気を吸収して濃厚となったアンモニア水溶液は、吸収器5の底部に溜まり、溶液ポンプ6によって前記発生器1に返送される。返送されたアンモニア水溶液は先に述べたようにバーナ2で加熱されてアンモニア蒸気を発生し、以降、これらの作動を繰り返して冷凍サイクルが構成される。図6を参照して以上に説明した発生器1と、凝縮器3と、蒸発器4内のコイル管と、吸収器5とを連結して成る循環路は密閉系を形成し、厳格に気密が保たれる。上記密閉系の中でアンモニアと水とは気相と液相との間で相変化を繰り返し、これに伴って熱の吸収,放出が行なわれる。アンモニア蒸気の気化によって熱の吸収が行なわれる蒸発器4内に、ブライン(2次冷媒)が循環せしめられ、前記コイル管内の低温のアンモニア蒸気との間で熱交換が行なわれる。上記のブラインは2次冷媒循環ポンプ6に吸入されて矢印イのように圧送され、負荷側機器(例えばファンコイルユニット8)に供給される。上記ファンコイルユニット8から矢印ロのように還流したブラインは蒸発器4の頂部付近に導かれて雨下せしめられる。該ブラインは、アンモニア蒸気が流通しているコイル管の外周面に接触しつつ流下して熱を奪われて低温になる。上述のように、ブラインは2次冷媒循環ポンプによって循環せしめられつつ、蒸発器4で冷却されて低温になり、ファンコイルユニットで熱を吸収して昇温し、昇温したブラインは蒸発器4に戻って再び冷却され、この作用を連続的に繰り返すことにより、ファンコイルユニットを介して冷却目的物(例えば室内空気)の冷却(冷房)機能を果たす。 【0003】吸収式冷凍機は、空気の混入や冷却水温度の上昇など種々の理由により、運転の異常を惹き起こすことが有る。このような異常を察知し、もしくは予知するため、従来技術においては循環系の管路の複数個所に温度計および圧力計を配置し、温度,圧力状態に基づいて故障を診断していた。上記の診断を自動演算回路によって行なわせる技術、および、診断結果を自動的に表示したり、記録したりする技術も開発されて公知になっている。しかし、冷媒であるアンモニアが、2次冷媒であるブライン(もしくは水)の中に漏れ出したことを検知すること、および、検知結果に基づく危害防止については未だ考究されていない。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】アンモニア吸収冷水機やアンモニア吸収冷温水機を構成している機器類の一部が損傷したり老朽,劣化したりすることによって冷,暖房機能が低下するという問題については従来技術においても改善の研究が行なわれていたが、これと異なる観点から、漏出したアンモニアが有毒であるという問題に対処しなければならない。アンモニアは、医薬として局所刺激剤、興奮剤、および蜂の毒(蟻酸)の中和に用いられるが、アンモニアガスを吸入すると鼻の粘膜を刺激し、神経の作用で血管収縮,血圧上昇が起こる。また、眼に作用して視力障害を招く虞れが有る。アンモニアガスの空気中における最大許容限度は1万分の1とされている。先に説明した図6において、実線で描かれた構成部分は一般に屋外機として構成され、鎖線で描かれた負荷側機器8が屋外機として構成されている。このため、屋外機部分でアンモニアガスの漏洩を生じても、直ちに大気中に拡散されるので別段の重大問題を生じる虞れが無いのに比較して、屋外機部分からのアンモニアガス漏出は中毒事故を招く虞れが無しとしない。こうした観点から、高圧ガス保安協会の自主基準は「屋外機である負荷側機器に循環送給される2次冷媒(一般に水,もしくはブライン(主成分は水))の中にアンモニアガスが混入する危害性が有ってはならない」ということを基本として定められている。上記の自主基準は、冷媒システムの方式に基づいて、アンモニアが屋内で漏出する危害性が最も大きい様式(a)から最も危害性の少ない様式(f)までの6段階に区分し、かつ、他方では冷凍システムの設置対象である用途区分に基づいて、アンモニア漏洩が厳しく禁忌さるべき用途Aから最も寛容であり得る用途Dまでの4段階に区分して、前記様式区分(a〜f)と用途区分(A〜D)との組み合わせのそれぞれに対して制限条件を定めている。 【0005】図7は、冷凍システムの自主規制における様式区分6段階のうちのa〜cについて、冷凍の膨張形式と冷媒部の構造と熱交換部の構造とを模式的に描いて対比した図表である。図8は、冷凍システムの自主規制における様式区分6段階のうちのd〜fについて、冷媒の膨張形式と冷媒部の構造と熱交換部の構造とを模式的に描いて対比した図表である。上記の図表と対比して考察すべき用途区分のうち、病院,保育所などを含む用途区分Aにおいては様式区分aの直接膨張式から様式区分dの間接膨張・密閉式までは無条件に禁止され、様式区分eの間接膨張・換気密閉式と様式区分fの二重間接膨張式とは、冷媒充填量に制限を付して許容している。用途区分のうち、劇場,デパート,ホテルなどを含む用途区分Bにおいては、様式区分a〜dに対して、冷媒充填量2.5キログラム以下との条件を付しているが、この2.5キログラムという容量は住宅用大型ないし営業用最小型に相当するものであって、一般住宅用以外においては事実上全面禁止に準じる厳しいものである。事務所,工場を含む用途区分C、および、冷蔵倉庫を含む用途区分Dにおいては、前記用途区分Bに比して緩和されているのであるが、これらの用途区分C,Dであっても、人間の居住環境を良くするための空調設備については、先に述べた用途区分Bにおけると同様に冷媒充填量が2.5キログラム以下に制限されている。 【0006】上述の自主規制を、ごく概要的に要約して、本発明と関連する事項を抽出すると、様式区分dの間接膨張・密閉式と、様式区分eの間接膨張・換気密閉式との間に厳然たる壁(太い仕切線で示す)が有り、この壁よりも上方の様式によっては、中,大型の空調機を製造することができない。本発明は以上の事情に鑑みて為されたものであって、間接膨張・密閉式(d)のアンモニア吸収冷温水機に適用して、間接膨張・換気密閉式(e)に匹敵する安全性を得ることができる、アンモニア漏洩の危害防止技術を提供することを目的とする。そして本発明を間接膨張・換気密閉式(e)に適用すると、その安全性をより向上せしめることができる。 【0007】 【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するために創作した本発明の基本的な原理について、その実施形態に対応する図1を参照して略述すると、アンモニア吸収冷温水機の冷媒であるアンモニアが、室内機である負荷側機器10から漏出することを完全に防止するため、アンモニア吸収冷温水機の蒸発器熱交換部4aと負荷側機器10とを接続している2次冷媒循環流路中にアンモニアセンサ13を設けるとともに、該アンモニアセンサの検出信号を自動制御装置21に入力せしめ、上記アンモニアセンサが所定濃度のアンモニアを検出したときはアンモニア吸収冷温水機の運転を停止せしめるとともに、2次冷媒循環流路中に設けられている遮断弁14,15を閉じる。これと併せて2次冷媒循環ポンプ7の運転を停止したり、2次冷媒排出弁16を開弁したりすることによって、アンモニア漏洩の危害防止をより完全ならしめることができる。 【0008】以上に説明した原理に基づいて、請求項1に係る発明方法の構成は、アンモニア水溶液を加熱してアンモニア蒸気を発生させる発生器、および該発生器を加熱する手段と、上記発生器で発生したアンモニア蒸気を冷却して液化させる凝縮器と、上記凝縮器で生成されたアンモニア液と2次冷媒とを熱交換せしめつつ、該アンモニア液を気化させる蒸発器と、上記の蒸発器で気化したアンモニア蒸気を、「前記発生器内でアンモニア蒸気を発生させたために稀薄になったアンモニア水溶液」に吸収させる吸収器と、上記の吸収器内でアンモニア蒸気を吸収して濃厚になったアンモニア水溶液を前記の発生器に返送して循環させる溶液ポンプと、前記蒸発器の中で熱交換を受けた2次冷媒を吸入吐出して循環させる2次冷媒循環ポンプと、上記2次冷媒の循環送給を受ける負荷側機器と、を具備したアンモニア吸収冷水機、もしくは、上述の構成機器類に流路切換用の方向制御弁を加えて成るアンモニア吸収冷温水機において、前記蒸発器で熱交換を受けて負荷側機器に向けて送給される2次冷媒について、望ましくは蒸発器熱交換部の流出口付近で、「2次冷媒の中へアンモニアが混入した場合に生じる、該2次冷媒の電気的性質の変化、または、化学的性質もしくは物理的性質の変化」の有無を監視し、アンモニア混入を検知した場合は前記2次冷媒循環ポンプの運転を停止して、負荷側機器内の2次冷媒の流動を止めるとともに、前記発生器の加熱を止めてアンモニア蒸気の発生を鎮静せしめるとともに、前記溶液ポンプの運転を停止せしめることを特徴とする。以上に説明した請求項1の発明方法によると、蒸発器の熱交換部において2次冷媒の中にアンモニアが漏洩して混入した場合、アンモニアの混入による2次冷媒の電気的,化学的,もしくは物理的変化が監視されているので、即時に、かつ確実にアンモニアの漏入が検知される。上記のアンモニア漏洩の監視が、蒸発器から負荷側機器に至る2次冷媒送給の途中で行なわれており、かつ、アンモニアの漏洩,混入が検知されたとき2次冷媒循環ポンプの運転が停止され、負荷側機器内の2次冷媒の流動を停止されるので、蒸発器の熱交換部でアンモニアの混入を蒙った2次冷媒が負荷側機器にまで到達することが無い。2次冷媒の中へアンモニアが混入することを禁忌される理由の内で最大なるものは、アンモニアが銅に対して激しい腐食性を有していて、負荷側機器内の熱交換器を構成している銅パイプがアンモニアによって侵されること、および、該アンモニアが有毒であって眼や呼吸器に障害を及ぼすからである。こうした観点において、本請求項の適用により、万一のアンモニア漏洩を生じた場合にも、該アンモニアが室内機である負荷側機器に到達しないことの実用的価値は多大であって、アンモニア吸収冷温水機の安全性確保を通じてアンモニア吸収冷温水機工業の発展に寄与する。 【0009】請求項2に係る発明方法の構成は、前記請求項1の発明方法の構成要件に加えて、前記の2次冷媒循環ポンプの運転を停止すると同時に、もしくは運転を停止した直後に、2次冷媒の循環路内における流動を弁手段によって全面的に遮断して、アンモニアを含んだ2次冷媒を負荷側機器の中へ流入せしめないことを特徴とする。以上に説明した請求項2の発明によれば、2次冷媒循環ポンプの停止による2次冷媒の循環流動停止を、より確実に行なわせて、安全性確保の信頼性を向上せしめることができる。液体ポンプには各種の型式が有って、ポンプが停止したら該ポンプの吸入口と吐出口との間がほとんど確実に遮断されるもの(例えばピストンポンプ)も有れば、ポンプが停止しても吸入口と吐出口との間がポンプ内で連通されているもの(例えば遠心ポンプなど)も有る。そして、アンモニアの混入が検知されて2次冷媒循環ポンプ駆動用モータの通電が断たれる瞬間において、2次冷媒循環ポンプも回転慣性を有しており、2次冷媒も流動エネルギーを保有しているので、2次冷媒循環ポンプを停止させるために駆動用モータの通電を断っても、2次冷媒の循環流動は必ずしも即時的には停止しない。従って、2次冷媒の循環流動がポンプ停止後も暫時継続するような構成のアンモニア吸収冷温水機にあっては、本請求項2の適用によって2次冷媒の循環流動を弁手段で遮断すると、安全性の維持がいっそう確実になる。弁手段の閉弁作動タイミングが、2次冷媒循環ポンプの停止に先行すると、2次冷媒循環流路の一部分に異常高圧を生じる虞れが有るが、本請求項2における弁手段の閉弁作動は2次冷媒循環ポンプの停止と同時に、または停止の直後に行なわれるので、異常高圧を発生する虞れが無い。 【0010】請求項3に係る発明方法の構成は、前記請求項1もしくは同2の発明方法の構成要件に加えて、前記2次冷媒の循環流路内の一番低い箇所もしくはこれに準じる箇所に2次冷媒の排出弁を設けるとともに、該2次冷媒の循環流路内の一番高い箇所もしくはこれに準じる箇所に、開放形の膨張タンクを設けておき、または大気開放弁を設けておき、前記2次冷媒循環ポンプの運転を停止する際、前記の開放形膨張タンクもしくは大気開放弁から大気を導入するとともに排出弁を開弁して、2次冷媒を循環流路内から排出し、少なくとも負荷側機器内に2次冷媒を残留させないことを特徴とする。以上に説明した請求項3の発明方法によると、負荷側機器内における2次冷媒の流通を遮断するのみでなく、負荷側機器内の2次冷媒を負荷側機器から排出除去してしまうので、室内機である負荷側機器から室内にアンモニアを漏出せしめる危害性が全く無くなる。この場合、排出弁を開くだけでなく、負荷側機器内の2次冷媒流路の中へ大気圧の空気を導入しないと円滑な2次冷媒排出が行なわれないが、開放形膨張弁が設けられていれば大気導入部として作用する。そこで本請求項3においては上記開放形膨張弁が設けられていない場合に、2次冷媒循環路を大気に対して開放連通せしめる大気開放弁を設けて、負荷側機器内の2次冷媒を速やかに排出できるようにしてある。 【0011】請求項4に係る発明方法の構成は、アンモニア水溶液を加熱してアンモニア蒸気を発生させる発生器、および該発生器を加熱する手段と、上記発生器で発生したアンモニア蒸気を冷却して液化させる凝縮器と、上記凝縮器で生成されたアンモニア液と2次冷媒とを熱交換せしめつつ、該アンモニア液を気化させる蒸発器と、上記の蒸発器で気化したアンモニア蒸気を、「前記発生器内でアンモニア蒸気を発生させたために稀薄になったアンモニア水溶液」に吸収させる吸収器と、上記の吸収器内でアンモニア蒸気を吸収して濃厚になったアンモニア水溶液を前記の発生器に返送して循環させる溶液ポンプと、前記蒸発器の中で熱交換を受けた2次冷媒を吸入吐出して循環させる2次冷媒循環ポンプと、上記2次冷媒の循環送給を受ける負荷側機器と、を具備したアンモニア吸収冷水機、もしくは、上述の構成機器類に流路切換用の方向制御弁を加えて成るアンモニア吸収冷温水機において、前記2次冷媒の循環流路の途中に設けられている開放タンク内の2次冷媒について、「2次冷媒の中へアンモニアが混入した場合に生じる、該2次冷媒の電気的性質の変化、または、化学的性質もしくは物理的性質の変化」の有無を監視し、アンモニア混入を検知した場合は前記2次冷媒循環ポンプの運転を停止して、負荷側機器内の2次冷媒の流動を止めるとともに、前記発生器の加熱を止めてアンモニア蒸気の発生を鎮静せしめるとともに、前記溶液ポンプの運転を停止せしめることを特徴とする。以上に説明した請求項4の発明方法によると、蒸発器の熱交換部において2次冷媒の中にアンモニアが漏洩して混入した場合、アンモニアの混入による2次冷媒の電気的,化学的,もしくは物理的変化が監視されているので、即時に、かつ確実にアンモニアの漏入が検知される。しかも、開放タンクにおいてアンモニアの混入を監視するので、大気圧の下でアンモニアの監視が行なわれ、非耐圧形のアンモニアセンサーによって行なうことができる。上記のアンモニア漏洩の監視が、蒸発器から負荷側機器に至る2次冷媒送給の途中に設けられた開放タンクの中で行なわれており、かつ、アンモニアの漏洩,混入が検知されたとき2次冷媒循環ポンプの運転が停止され、負荷側機器内の2次冷媒の流動を停止されるので、蒸発器の熱交換部でアンモニアの混入を蒙った2次冷媒が負荷側機器にまで到達することが無い。2次冷媒の中へアンモニアが混入することを禁忌される理由の内で最大なるものは、アンモニアが銅に対して激しい腐食性を有していて、負荷側機器内の熱交換器を構成している銅パイプがアンモニアによって侵されること、および、該アンモニアが有毒であって眼や呼吸器に障害を及ぼすからである。こうした観点において、本請求項の適用により、万一のアンモニア漏洩を生じた場合にも、該アンモニアが室内機である負荷側機器に到達しないことの実用的価値は多大であって、アンモニア吸収冷温水機の安全性確保を通じてアンモニア吸収冷温水機工業の発展に寄与する。 【0012】請求項5に係る発明方法の構成は、アンモニア水溶液を加熱してアンモニア蒸気を発生させる発生器、および該発生器を加熱する手段と、上記発生器で発生したアンモニア蒸気を冷却して液化させる凝縮器と、上記凝縮器で生成されたアンモニア液と2次冷媒とを熱交換せしめつつ、該アンモニア液を気化させる蒸発器と、上記の蒸発器で気化したアンモニア蒸気を、「前記発生器内でアンモニア蒸気を発生させたために稀薄になったアンモニア水溶液」に吸収させる吸収器と、上記の吸収器内でアンモニア蒸気を吸収して濃厚になったアンモニア水溶液を前記の発生器に返送して循環させる溶液ポンプと、前記蒸発器の中で熱交換を受けた2次冷媒を吸入吐出して循環させる2次冷媒循環ポンプと、上記2次冷媒の循環送給を受ける負荷側機器と、を具備したアンモニア吸収冷水機、もしくは、上述の構成機器類に流路切換用の方向制御弁を加えて成るアンモニア吸収冷温水機において、前記2次冷媒の循環流路の途中に設けられている開放タンク内の2次冷媒について、「2次冷媒の中へアンモニアが混入した場合に生じる、該2次冷媒の電気的性質の変化、または、化学的性質もしくは物理的性質の変化」の有無を監視し、 アンモニア混入を検知した場合、前記2次冷媒循環ポンプの運転を継続しつつ、開放タンク内の2次冷媒を負荷側機器内へ導入する管路、および、負荷側機器内の2次冷媒を前記蒸発器の熱交換部流入口へ導入する管路を、弁手段の閉止により遮断し、かつ、前記の2次冷媒循環ポンプが吸入吐出する2次冷媒を、蒸発器の熱交換部および開放タンクを流通して循環せしめるとともに、「負荷側機器と並列に配管接続されているバイパス弁」を流通せしめることを特徴とする。以上に説明した請求項5の発明方法によると、蒸発器の熱交換部において2次冷媒の中にアンモニアが漏洩して混入した場合、アンモニアの混入による2次冷媒の電気的,化学的,もしくは物理的変化が監視されているので、即時に、かつ確実に漏入が検知される。上記のアンモニア漏洩の監視が、蒸発器から負荷側機器に至る2次冷媒送給の途中に設けられた開放タンクの中で行なわれており、かつ、アンモニアの漏洩,混入が検知されたとき、2次冷媒循環ポンプの運転を継続しつつ、2次冷媒の流路をを切り換え、開放タンクおよび蒸発器熱交換部に循環せしめ、かつ負荷側機器をバイパスさせるので、蒸発器の熱交換部でアンモニアの混入を蒙った2次冷媒が負荷側機器にまで到達することが無い。アンモニアの混入を蒙った2次冷媒は、開放タンクを流通して循環せしめられ、該開放タンクにおいてアンモニアが大気中に放散され、アンモニア濃度が低下する。2次冷媒の中へアンモニアが混入することを禁忌される理由の内で最大なるものは、アンモニアが銅に対して激しい腐食性を有していて、負荷側機器内の熱交換器を構成している銅パイプがアンモニアによって侵されること、および、該アンモニアが有毒であって眼や呼吸器に障害を及ぼすからである。こうした観点において、本請求項の適用により、万一のアンモニア漏洩を生じた場合にも、該アンモニアが室内機である負荷側機器に到達しないことの実用的価値は多大であって、アンモニア吸収冷温水機の安全性確保を通じてアンモニア吸収冷温水機工業の発展に寄与する。 【0013】請求項6に係る発明装置の構成は、アンモニア水溶液を加熱してアンモニア蒸気を発生させる発生器、および該発生器を加熱する手段と、上記発生器で発生したアンモニア蒸気を冷却して液化させる凝縮器と、上記凝縮器で生成されたアンモニア液と2次冷媒とを熱交換せしめつつ、該アンモニア液を気化させる蒸発器と、上記の蒸発器で気化したアンモニア蒸気を、「前記発生器内でアンモニア蒸気を発生させたために稀薄になったアンモニア水溶液」に吸収させる吸収器と、上記の吸収器内でアンモニア蒸気を吸収して濃厚になったアンモニア水溶液を前記の発生器に返送して循環させる溶液ポンプと、前記蒸発器の中で熱交換を受けた2次冷媒を吸入吐出して循環させる2次冷媒循環ポンプと、上記2次冷媒の循環送給を受ける負荷側機器と、を具備したアンモニア吸収冷水機、もしくは、上述の構成機器類に流路切換用の方向制御弁を加えて成るアンモニア吸収冷温水機において、前記2次冷媒の中にアンモニアが混入した場合に、該2次冷媒の電気的性質の変化を検知するアンモニアセンサ、もしくは該2次冷媒の化学的性質の変化を検知するアンモニアセンサ、または該2次冷媒の物理的性質の変化を検知するアンモニアセンサが構成されるとともに、上記アンモニアセンサの出力信号を入力されて前記2次冷媒循環ポンプを制御する自動制御装置が設けられていて、上記アンモニアセンサの検出値が、予め定められたアンモニア濃度に達したとき、自動制御装置が2次冷媒循環ポンプの運転を停止させる指令信号、および、前記発生器を加熱する手段の作動を停止させる指令信号、並びに、前記溶液ポンプの運転を停止させる指令信号を出力するようになっており、かつ、当該アンモニア吸収冷水機もしくはアンモニア吸収冷温水機の蒸発器熱交換部と負荷側機器とを接続する2次冷媒循環管路の中で、蒸発器熱交換部の流出口から負荷側機器の流入口に至る管路の途中に、望ましくは蒸発器熱交換部の近傍に位置せしめて、前記のアンモニアセンサが接続されていることを特徴とする。以上に説明した請求項6の発明装置によると、アンモニア吸収冷水機もしくはアンモニア吸収冷温水機の蒸発器熱交換部(凝縮器熱交換部として機能する場合も有り得る)において2次冷媒中にアンモニアが漏洩して混入した場合、アンモニアセンサによってアンモニアの漏入が検知され、自動制御装置が作動して発生器におけるアンモニア水溶液の加熱が停止せしめられ、かつ、2次冷媒の循環が停止されるので、アンモニアの混入を受けた2次冷媒が負荷側機器に到達する虞れが無い。負荷側機器は一般に室内機であり、かつ、その熱交換器パイプが銅製であるためアンモニアによって侵される。このため、人体に有害なアンモニアを含んだ2次冷媒が負荷側機器を流通することは甚だ好ましくない。そして、本請求項の発明装置によると、アンモニア含有2次冷媒が負荷側機器に流通する危害は完全に防止される。 【0014】請求項7に係る発明装置の構成は、前記請求項6の発明装置の構成要件に加えて、当該アンモニア吸収冷水機もしくはアンモニア吸収冷温水機の蒸発器熱交換部と負荷側機器とを接続する2次冷媒循環管路の途中に、電磁的に開閉作動せしめられる遮断弁が介挿接続されており、前記アンモニアセンサの検出値が予め定められたアンモニア濃度に達したとき、前記の自動制御装置が、上記遮断弁を閉止作動せしめる指令信号を出力して、負荷機器内の2次冷媒の強制循環流動を消失せしめるようになっていることを特徴とする。以上に説明した請求項7の発明装置によると、前記請求項6の発明装置における危害防止の効果がいっそう確実になる。すなわち、請求項6の発明装置においては、アンモニアセンサによって2次冷媒中にアンモニアが検出されたとき、2次冷媒循環ポンプの運転を停止させて、アンモニア含有2次冷媒が負荷側機器に循環流動することを防止するのであるが、本請求項においては、上記の2次冷媒循環ポンプの運転停止と併せて、2次冷媒循環管路内の2次冷媒の流動を、遮断弁の閉止によって完全に阻止する。このため、ポンプの回転慣性や循環流の流動エネルギーによる流動継続が阻止され、即時的に2次冷媒の流動が停止する。 【0015】請求項8に係る発明装置の構成は、前記請求項7の発明装置の構成要件に加えて、前記蒸発器熱交換部と負荷側機器とを接続する2次冷媒循環管路の途中に膨張タンクが設けられ、および/または、電磁作動形の大気開放弁が接続されており、かつ、上記2次冷媒循環管路の中で、望ましくは一番低い箇所に、少なくとも負荷側機器の2次冷媒流路よりも低い箇所に、電磁作動形の2次冷媒排出弁が設けられていて、前記アンモニアセンサの検出値が予め定められたアンモニア濃度に達したとき、前記の自動制御装置が前記2次冷媒排出弁を開弁せしめる指令信号を出力するようになっているとともに、膨張タンクが設けられていないときは、上記の2次冷媒排出弁の開弁指令信号と併せて大気開放弁を開弁せしめる指令信号を出力して、負荷側機器内の2次冷媒を重力によって該負荷側機器外に自然流出せしめるようになっていることを特徴とする。以上に説明した請求項8の発明装置によると、負荷側機器の熱交換パイプの腐食防止、および、負荷側機器からのアンモニア漏洩防止を、より完全に達成することができる。すなわち、2次冷媒の中へアンモニアが漏洩,混入したことが検知されたとき、2次冷媒循環ポンプの運転を止めたり、2次冷媒の循環流動を遮断弁で阻止したりすることによってアンモニア漏洩に因る危害は防止されるのであるが、本請求項においては負荷側機器内の2次冷媒を排出して、負荷側機器の2次冷媒流路内の2次冷媒の全量を空気で置換してしまうので、危害防止の効果がより完全である。 【0016】請求項9に係る発明装置の構成は、アンモニア水溶液を加熱してアンモニア蒸気を発生させる発生器、および該発生器を加熱する手段と、上記発生器で発生したアンモニア蒸気を冷却して液化させる凝縮器と、上記凝縮器で生成されたアンモニア液と2次冷媒とを熱交換せしめつつ、該アンモニア液を気化させる蒸発器と、上記の蒸発器で気化したアンモニア蒸気を、「前記発生器内でアンモニア蒸気を発生させたために稀薄になったアンモニア水溶液」に吸収させる吸収器と、上記の吸収器内でアンモニア蒸気を吸収して濃厚になったアンモニア水溶液を前記の発生器に返送して循環させる溶液ポンプと、前記蒸発器の中で熱交換を受けた2次冷媒を吸入吐出して循環させる2次冷媒循環ポンプと、上記2次冷媒の循環送給を受ける負荷側機器と、を具備したアンモニア吸収冷水機、もしくは、上述の構成機器類に流路切換用の方向制御弁を加えて成るアンモニア吸収冷温水機において、前記2次冷媒の中にアンモニアが混入した場合に、該2次冷媒の電気的性質の変化を検知するアンモニアセンサ、もしくは該2次冷媒の化学的性質の変化を検知するアンモニアセンサ、または該2次冷媒の物理的性質の変化を検知するアンモニアセンサが構成されるとともに、上記アンモニアセンサの出力信号を入力されて前記2次冷媒循環ポンプを制御する自動制御装置が設けられていて、上記アンモニアセンサの検出値が、予め定められたアンモニア濃度に達したとき、自動制御装置が2次冷媒循環ポンプの運転を停止させる指令信号、および、前記発生器を加熱する手段の作動を停止させる指令信号、並びに、前記溶液ポンプの運転を停止させる指令信号を出力するようになっており、かつ、当該アンモニア吸収冷水機もしくはアンモニア吸収冷温水機の蒸発器熱交換部と負荷側機器とを接続する2次冷媒循環管路の中で、蒸発器熱交換部の流出口から負荷側機器の流入口に至る管路の途中に、「2次冷媒の流入部と、上記流入部から離間した流出部とを有し、かつ大気に対して遮蔽されていない開放タンク」が設けられていて、前記のアンモニアセンサが、上記開放タンク内の2次冷媒もしくは該開放タンク付近の管路内の2次冷媒の中のアンモニアを検知するようになっていることを特徴とする。以上に説明した請求項9の発明装置によると、蒸発器熱交換部において2次冷媒の中にアンモニアが漏洩して混入すると、該2次冷媒は循環流動しているので、先ず開放タンクに流入し、ここでアンモニアセンサによってアンモニアの混入を検知される。アンモニアの混入が検知されると、自動制御装置の作用によって2次冷媒循環ポンプが停止されて含アンモニア2次冷媒が負荷側機器に到達しないうちに2次冷媒の循環流動が消失する。このとき、開放タンクには相当量の2次冷媒が貯溜されているので、2次冷媒は開放タンクに流入して稀釈されるとともに流速が低下し、ゆっくりと開放タンク流出口に向かって流動する。このため、アンモニアセンサがアンモニア混入を検知し、自動制御装置が2次冷媒循環ポンプを停止させたり、発生器の加熱を停止させてアンモニア蒸気の発生を鎮静させたりするための時間的余裕が大きい。その上、アンモニアセンサは非耐圧形のものを用いることができるので、安価なセンサで足りる。 【0017】請求項10に係る発明装置の構成は、アンモニア水溶液を加熱してアンモニア蒸気を発生させる発生器、および該発生器を加熱する手段と、上記発生器で発生したアンモニア蒸気を冷却して液化させる凝縮器と、上記凝縮器で生成されたアンモニア液と2次冷媒とを熱交換せしめつつ、該アンモニア液を気化させる蒸発器と、上記の蒸発器で気化したアンモニア蒸気を、「前記発生器内でアンモニア蒸気を発生させたために稀薄になったアンモニア水溶液」に吸収させる吸収器と、上記の吸収器内でアンモニア蒸気を吸収して濃厚になったアンモニア水溶液を前記の発生器に返送して循環させる溶液ポンプと、前記蒸発器の中で熱交換を受けた2次冷媒を吸入吐出して循環させる2次冷媒循環ポンプと、上記2次冷媒の循環送給を受ける負荷側機器と、を具備したアンモニア吸収冷水機、もしくは、上述の構成機器類に流路切換用の方向制御弁を加えて成るアンモニア吸収冷温水機において、前記2次冷媒の中にアンモニアが混入した場合に、該2次冷媒の電気的性質の変化を検知するアンモニアセンサ、もしくは該2次冷媒の化学的性質の変化を検知するアンモニアセンサ、または該2次冷媒の物理的性質の変化を検知するアンモニアセンサが構成されるとともに、上記アンモニアセンサが検出した信号を入力される自動制御装置が設けられており、前記負荷側機器の2次冷媒流入部および2次冷媒流出部の少なくとも何れが片方に設けられて、前記アンモニアセンサの検出値が予め定められたアンモニア濃度に達したとき自動制御装置によって閉弁作動せしめられる電磁操作形遮断弁、および、前記負荷側機器と並列に接続されて、所定アンモニア濃度に達したとき前記の自動制御装置によって開弁作動せしめられる電磁操作形遮断弁を具備しており、かつ、当該アンモニア吸収冷水機もしくはアンモニア吸収冷温水機の蒸発器熱交換部と負荷側機器とを接続する2次冷媒循環管路の中で、蒸発器熱交換部の流出口から負荷側機器の流入口に至る管路の途中に、「2次冷媒の流入部と、上記流入部から離間した流出部とを有し、かつ大気に対して遮蔽されていない開放タンク」が設けられていて、前記のアンモニアセンサが、上記開放タンク内の2次冷媒もしくは該開放タンク付近の管路内の2次冷媒の中のアンモニアを検知するようになっていることを特徴とする。以上に説明した請求項10の発明装置によると、2次冷媒の中にアンモニアが混入したとき、アンモニアセンサがこれを検知し、自動制御装置が弁機構を開閉作動せしめて、前記2次冷媒は負荷側機器をバイパスされる。すなわち、負荷側機器は2次冷媒の循環流動から切り離され、該負荷側機器からアンモニアが漏出する危害が完全に防止される。負荷側機器をバイパスした2次冷媒は、蒸発器熱交換部と開放タンクとの間を循環流動せしめられ、開放タンクで大気に接触してアンモニア蒸気を発散せしめるので、2次冷媒中のアンモニア濃度の上昇が抑制される。 【0018】請求項11に係る発明装置の構成は、前記請求項6ないし請求項10の発明装置の構成要件に加えて、前記の自動制御装置が、アンモニアセンサの検出信号、および診断開始トリガー信号を入力する入力部と、データを記憶する記憶部と、過去のデータの変動に基づいて判断値を算出する演算部と、判断値および現在値を比較判定する比較部と、記憶データを時系列に比較してセンサ劣化を判定するセンサ自己診断部と、外部に信号を出力する出力部と、を具備しており、かつ、前記の出力部はアンモニア漏洩警報、アンモニアセンサ劣化警報、診断モード、冷水機もしくは冷温水機停止信号、2次冷媒循環ポンプ停止信号、遮断弁閉止信号、および排出弁開放信号の内の少なくとも何れか一つ以上を出力する機能を有するものであることを特徴とする。以上に説明した請求項11の発明装置によると、請求項1ないし請求項5に記載した発明方法を自動的に実施して、その効果を充分に発揮せしめることができる。特に、危害防止装置を自動的に作動せしめるだけでなく、必要に応じて該危害防止装置の作動状態をリアルタイムに表示したり、メンティナンスのアドバイス情報を表示したりすることができる。 【0019】 【発明の実施の形態】図2は、本発明に係るアンモニア漏洩の危害防止方法を実施するために構成した危害防止装置の実施形態の3例を示す模式的な配管系統図に制御系統を付記した図であって、(A)は最も基本的な実施例を描き、(B)は2次冷媒の循環流路中に遮断弁を設けた実施例を描き、(C)は2次冷媒を循環系外に排出する手段を設けた実施例を描いてある。図2(A),(B),(C)に共通して、符号4aを付して示したのは、前掲の図7,図8について説明した蒸発器の熱交換部であって、アンモニアと2次冷媒との熱交換が行なわれる機器である。従って、2状冷媒の中にアンモニアが漏入する機会が無いとは言えない箇所であり、本発明はこの箇所においてアンモニア漏洩を生じた場合も、屋内機である負荷側機器10にアンモニア含有2次冷媒を到達させないようにする。本図2(A),(B),(C)に共通して、符号7は2次冷媒循環ポンプであって、2次冷媒は矢印i,jのように循環流動せしめられる。符号13はアンモニアセンサである。本例のアンモニアセンサは、2次冷媒の電気伝導度を計測することによってアンモニアの混入を検知する方式の公知の器具を適用した。その他に、例えばPhを計測してアンモニアの混入を検知する方式の公知の器具を適用することもできる。また、蒸気圧平衡と言った物理的性状を計測する方式の公知の器具を用いても良い。要するに、アンモニアの混入によって生じる2次冷媒の電気的性質の変化,または、化学的もしくは物理的性質の変化を監視して、2次冷媒中にアンモニアが混入したことを検知できれば良い。ただし、2次冷媒は不純物を含有しており、その含有量が不規則に変化することも有り得るので、含有不純物の影響を受けにくく、もしくは影響を補正することができる、アンモニアの混入によって特異的に変化する性質(例えば電気伝導度,水素イオン濃度など)を利用することが望ましい。なお、不純物によって影響を受ける性質であっても、不純物の影響が予め判明しており、かつ、アンモニアの混入によって明確に変化を検知し得る場合は利用できる。 【0020】アンモニアセンサ13の出力信号は、自動制御装置21に入力される。この自動制御装置の詳細な構造については図5を参照して後述する。(図2(A)参照)アンモニアセンサ13の検出値が、予め定められたアンモニア濃度に達したら、自動制御装置21はアンモニア吸収冷温水機の屋外機部分(前掲の図6に示した構成部分)を停止させるとともに、2次冷媒循環ポンプ7を停止させる。前記の「予め定められたアンモニア濃度」とは「予め定められた設定値」の意であるが、この設定値がアンモニア濃度が或る値に達したことを表すものであることによって「アンモニア濃度」と略称した(以下同様)。上記吸収冷温水機(図6)の停止は、本実施形態においては、いわゆる非常停止ではなく通常の停止操作に従ってバーナ2を止め、溶液ポンプ6を止める。その理由は、本発明の適用によってアンモニア漏洩に関する危害は防止されるので、アンモニアが2次冷媒中に混入したからといって非常停止を掛けるには及ばないからである。図2(A)から理解されるように、蒸発器熱交換部4aでアンモニアの混入を受けた2次冷媒は、矢印i方向に流動する際、負荷側機器10に到達する以前にアンモニアセンサ13によってアンモニア混入を検知され、循環流動を止められるので、屋内機である負荷側機器10から屋内に漏出する虞れが無い。 【0021】図2(B)の例では、前述した同図(A)の構造機能に加えて、2次冷媒の循環流路中に、往路遮断弁14と復路遮断弁15とが介挿接続されていて、アンモニア混入が検知されると上記遮断弁14,15が閉弁される。一般に、アンモニア吸収冷温水機が正常に作動している際、2次冷媒の循環流は慣性を有しており、2次冷媒循環ポンプ7は回転イナーシャを有しているので、該2次冷媒循環ポンプの駆動モータ(図示省略)の通電を断っても2次冷媒の循環流動が即時には消失しない場合が有る。この(B)図の実施形態のように遮断弁を設けると、アンモニア漏洩を検知したとき直ちに2次冷媒の循環流動を消失せしめて、含アンモニア2次冷媒が負荷側機器10に到達することを完全に防止できる。図2(C)は、前述した同図(B)よりもいっそう安全性を高めた例であって(B)図の構成に加えて、2次冷媒の循環管路中のなるべく低い所(少なくとも負荷側機器10の2次冷媒流路よりも低い所)に、2次冷媒排出弁16を設けてある。遮断弁14,15を閉弁すると同時に上記2次冷媒排出弁16を開いて、負荷側機器10内の2次冷媒を排出する。これにより、負荷側機器10からのアンモニア漏洩防止は完全無欠となる。ただし、2次冷媒排出弁16から負荷側機器10内の2次冷媒を円滑,迅速に流出せしめるには、開放形の膨張タンク11の存在が必要である。例えば(A)図に示したような密閉式膨張タンク11′が用いられているときは、2次冷媒の循環管路中の最も高い所、もしくはこれに準じる箇所に大気開放弁19を設けておいて、前記2次冷媒排出弁16の開弁時に、この大気開放弁19も開く。これにより、負荷側機器10内の2次冷媒は空気で置換され、2次冷媒処理タンク17内に流下する。この2次冷媒処理タンク17を屋外の通風の良い所に設けておいて、2次冷媒に含まれているアンモニアを徐々に大気中に拡散させることが許容されるときは、長時間の拡散によってアンモニア濃度を下げれば、下水に放流できるようになる場合も有る。事情によってはアンモニア中和剤を加えて無害化することもできる。 【0022】図1は、本発明に係るアンモニア漏洩の危害防止装置の代表的な実施形態を模式的に描いた系統図である。自動制御装置21は、アンモニアセンサ13から検出信号を入力され、アンモニア吸収冷温水機の屋外機部分(図6に相当)、往路遮断弁14、復路遮断弁15、2次冷媒循環ポンプ7、2次冷媒排出弁16、および大気開放弁19に指令信号を与える。 【0023】図3は、前掲の図3と異なる実施形態を示し、開放タンクを備えたアンモニア吸収冷温水機に本発明を適用した場合の系統図であって、(A)は2次冷媒循環ポンプを自動制御する方式の例を描き、(B)は2次冷媒排出弁を設けた方式の例を描いてある。図示の符号8は開放タンクであって、2次冷媒の循環管路中、蒸発器熱交換部4aから負荷側機器10に至る流路の途中に、望ましくは蒸発器熱交換部4aの近くに設けられる。この開放タンク8は、前掲の図1,図2に示した膨張タンク11に類似した構成機器であるが、膨張タンク11においては2次冷媒の流入口と流出口とが同じであって、該膨張タンク11内の液面が変わらなければタンク内に2次冷媒の流動を生じないのに比して、開放タンク8は流入部と流出部とが離れており、定常運転状態において開放タンク8内の2次冷媒は流動している。 【0024】上記開放タンク8の中に、なるべく2次冷媒の流入口の近くにアンモニアセンサ13を設ける。図示を省略するが、本実施形態の変形例として、開放タンク8に近接せしめて、2次冷媒の循環管路にアンモニアセンサ13を設けることもできる(例えば図示の点s付近にアンモニアセンサを設けても良い)。アンモニアセンサ13の検出信号は自動制御装置21に入力され、この自動制御装置21はアンモニア吸収冷温水機の屋外機部分および2次冷媒循環ポンプ7を制御する。 【0025】本図3(A)の実施形態を、先に説明した図2(A)の実施形態に比較して考察すると、前例の密閉式膨張タンク11′に代えて開放タンク8を設けた点が異なり、その他は同様ないし類似の構成である。開放タンク内、もしくはその近傍にアンモニアセンサ13を設ける場合、該アンモニアセンサは耐圧形のものであることを要しない。このため、安価な非耐圧形のアンモニアセンサで足りるので経済的である。この場合、開放タンク内の液面よりも上方にアンモニアセンサ13を設けることもできる。 【0026】本図3(B)の実施形態においては、同図3(A)の実施形態に比して2次冷媒排出弁16および2次冷媒処理タンク17が付加されている。これらの構成部材は、先に述べた図2(C)におけると同様ないし類似の部材である。ただし、図3(B)の実施形態においては開放タンク8が設けられているので、2次冷媒排出弁16と協働する大気開放弁19(図2(C)参照)を設けなくても、負荷側機器10内に空気を導入することができる。その他の作用は図2(C)におけると同様である。 【0027】図4は、前記とさらに異なる実施形態を示す配管系統図であるが、紙面の都合により制御系統の図示を省略してあり、(A)は開放タンクと遮断弁とバイパス弁とを設けた方式を描き、(B)はさらに大気開放弁と2次冷媒排出弁とを設けた方式を描いてある。本図4においても、前掲の図3におけると同様の自動制御装置21が設けられていて、アンモニアセンサ13の検出信号を入力させるようになっている。本実施形態の危害防止装置は上記図外の自動制御装置によって次のように作動せしめられる。(図4(A)参照)アンモニアセンサ13がアンモニアの混入を検知せず、アンモニア吸収冷温水機の屋外機部分が正常に作動しているとき、2次冷媒の循環管路の往き側(蒸発器熱交換部4aから負荷側機器10に向かう流路)の管路に介挿接続されている往路遮断弁14は開かれており、上記負荷側機器および往路遮断弁14に対して並列に接続されているバイパス弁18は閉じられている。これにより、本実施形態の装置は、往路遮断弁14およびパイパス弁18が付加されたことの影響を受けることなく、正常に、通常どおりの冷,暖房機能を果たす。 【0028】アンモニアセンサ13がアンモニアの混入を検知すると、2次冷媒循環ポンプ7の運転を停止させずに継続して運転しつつ、往路遮断弁14を閉じ(図において黒く塗り潰したのは閉弁を表している)るとともに、バイパス弁18を開く(図において白抜きにしたのは開弁を表している)。これにより、図から容易に理解されるごとく、2次冷媒は負荷側機器10を流通することなく、矢印mのように、開放タンク8を通って循環する。これと同時に、アンモニア吸収冷温水機の屋外機部分は前掲の図2の実施形態におけると同様に通常停止(非常停止でない意)され、発生器の加熱が停止されてアンモニア蒸気の発生が鎮静する。一方、矢印mの2次冷媒循環流動は継続されるので、2次冷媒中に混入したアンモニアは開放タンクを流通する際に大気中へ拡散され、2次冷媒中のアンモニア濃度は次第に低下する。図4(B)の実施形態は、同図(A)の実施形態に比して復路遮断弁15および2次冷媒排出弁16が追加されている。これら2つの弁は図2(C)の実施形態におけると同様の構成機器であり、上記2次冷媒排出弁16は2次冷媒処理タンク17を備えている。本実施形態(図4(B))においては開放タンク8を備えているが、この開放タンク8と負荷側機器10との連通が往路遮断弁14によって遮断されるので、該負荷側機器10内の2次冷媒と置換される空気を導入するための大気開放弁19を設けてある。本図4(B)の実施形態によれば、負荷側機器10内の2次冷媒が排出されるので、本図4(A)の実施形態に比して負荷側機器10からのアンモニア漏出の危害防止がより完璧である。 【0029】図5は、前掲の図1ないし図2に示した自動制御装置の構成、および入力信号を示すブロック図である。入力部21aに対して、アンモニアセンサ13からの検出信号が入力されるとともに、診断開始トリガー信号として2次冷媒循環ポンプ7の運転信号が入力される(冷温水機が休止している間に、無駄な監視をしないようにするため)。記憶部21bはデータを記憶し、演算部21cは過去のデータの変動に基づいて判断値を算出する。比較部21dは、判断値および現在値を比較判定する。センサ自己診断部21eは、記憶データを時系列に比較してアンモニアセンサの劣化の有無およびその程度を判定する。出力部21fは、比較部21dにおける判定に基づいて、制御対象の機器類に対して指令信号を出力する。表示部21gは、診断モード21hを受けて、例えば「判定演算中」とか、「監視中」とか「2次冷媒排出中」などのように作動状態を表示する。先に述べたように、2次冷媒循環ポンプ7の運転信号を診断(監視)開始のトリガー信号とするが、アンモニアの漏洩が検出されて2次冷媒循環ポンプ7の運転が停止された後も診断作動を継続しなければならないので、アンモニア混入検知後の外部出力は自己保持回路(図示省略)によって2次冷媒ポンプ停止後も出力されるようになっている。アンモニアセンサとして電気伝導率計測方式の器具を用いた場合、2次冷媒の電気伝導率は「温度」および「2次冷媒の添加剤」や「2次冷媒の不純物」によっても変化するので、当該アンモニア吸収冷温水機についての電気伝導度等に関する特性をある期間分記憶し、その変動状態に基づいて判断値を演算し、この算出値と現在値とを比較判定して外部に信号を出力する。 【0030】 【発明の効果】以上に本発明の実施形態を挙げてその構成・機能を明らかならしめたように、請求項1の発明方法によると、蒸発器の熱交換部において2次冷媒の中にアンモニアが漏洩して混入した場合、アンモニアの混入による2次冷媒の電気的,化学的,もしくは物理的変化が監視されているので、即時に、かつ確実にアンモニアの漏入が検知される。上記のアンモニア漏洩の監視が、蒸発器から負荷側機器に至る2次冷媒送給の途中で行なわれており、かつ、アンモニアの漏洩,混入が検知されたとき2次冷媒循環ポンプの運転が停止され、負荷側機器内の2次冷媒の流動を停止されるので、蒸発器の熱交換部でアンモニアの混入を蒙った2次冷媒が負荷側機器にまで到達することが無い。2次冷媒の中へアンモニアが混入することを禁忌される理由の内で最大なるものは、アンモニアが銅に対して激しい腐食性を有していて、負荷側機器内の熱交換器を構成している銅パイプがアンモニアによって侵されること、および、該アンモニアが有毒であって眼や呼吸器に障害を及ぼすからである。こうした観点において、本請求項の適用により、万一のアンモニア漏洩を生じた場合にも、該アンモニアが室内機である負荷側機器に到達しないことの実用的価値は多大であって、アンモニア吸収冷温水機の安全性確保を通じてアンモニア吸収冷温水機工業の発展に寄与する。 【0031】請求項2の発明によれば、2次冷媒循環ポンプの停止による2次冷媒の循環流動停止を、より確実に行なわせて、安全性確保の信頼性を向上せしめることができる。液体ポンプには各種の型式が有って、ポンプが停止したら該ポンプの吸入口と吐出口との間がほとんど確実に遮断されるもの(例えばピストンポンプ)も有れば、ポンプが停止しても吸入口と吐出口との間がポンプ内で連通されているもの(例えば遠心ポンプなど)も有る。そして、アンモニアの混入が検知されて2次冷媒循環ポンプ駆動用モータの通電が断たれる瞬間において、2次冷媒循環ポンプも回転慣性を有しており、2次冷媒も流動エネルギーを保有しているので、2次冷媒循環ポンプを停止させるために駆動用モータの通電を断っても、2次冷媒の循環流動は必ずしも即時的には停止しない。従って、2次冷媒の循環流動がポンプ停止後も暫時継続するような構成のアンモニア吸収冷温水機にあっては、本請求項2の適用によって2次冷媒の循環流動を弁手段で遮断すると、安全性の維持がいっそう確実になる。弁手段の閉弁作動タイミングが、2次冷媒循環ポンプの停止に先行すると、2次冷媒循環流路の一部分に異常高圧を生じる虞れが有るが、本請求項2における弁手段の閉弁作動は2次冷媒循環ポンプの停止と同時に、または停止の直後に行なわれるので、異常高圧を発生する虞れが無い。 【0032】請求項3の発明方法によると、負荷側機器内における2次冷媒の流通を遮断するのみでなく、負荷側機器内の2次冷媒を負荷側機器から排出除去してしまうので、室内機である負荷側機器から室内にアンモニアを漏出せしめる危害性が全く無くなる。この場合、排出弁を開くだけでなく、負荷側機器内の2次冷媒流路の中へ大気圧の空気を導入しないと円滑な2次冷媒排出が行なわれないが、開放形膨張弁が設けられていれば大気導入部として作用する。そこで本請求項3においては上記開放形膨張弁が設けられていない場合に、2次冷媒循環路を大気に対して開放連通せしめる大気開放弁を設けて、負荷側機器内の2次冷媒を速やかに排出できるようにしてある。 【0033】請求項4の発明方法によると、蒸発器の熱交換部において2次冷媒の中にアンモニアが漏洩して混入した場合、アンモニアの混入による2次冷媒の電気的,化学的,もしくは物理的変化が監視されているので、即時に、かつ確実にアンモニアの漏入が検知される。しかも、開放タンクにおいてアンモニアの混入を監視するので、大気圧の下でアンモニアの監視が行なわれ、非耐圧形のアンモニアセンサーによって行なうことができる。上記のアンモニア漏洩の監視が、蒸発器から負荷側機器に至る2次冷媒送給の途中に設けられた開放タンクの中で行なわれており、かつ、アンモニアの漏洩,混入が検知されたとき2次冷媒循環ポンプの運転が停止され、負荷側機器内の2次冷媒の流動を停止されるので、蒸発器の熱交換部でアンモニアの混入を蒙った2次冷媒が負荷側機器にまで到達することが無い。2次冷媒の中へアンモニアが混入することを禁忌される理由の内で最大なるものは、アンモニアが銅に対して激しい腐食性を有していて、負荷側機器内の熱交換器を構成している銅パイプがアンモニアによって侵されること、および、該アンモニアが有毒であって眼や呼吸器に障害を及ぼすからである。こうした観点において、本請求項の適用により、万一のアンモニア漏洩を生じた場合にも、該アンモニアが室内機である負荷側機器に到達しないことの実用的価値は多大であって、アンモニア吸収冷温水機の安全性確保を通じてアンモニア吸収冷温水機工業の発展に寄与する。 【0034】請求項5の発明方法によると、蒸発器の熱交換部において2次冷媒の中にアンモニアが漏洩して混入した場合、アンモニアの混入による2次冷媒の電気的,化学的,もしくは物理的変化が監視されているので、即時に、かつ確実に漏入が検知される。上記のアンモニア漏洩の監視が、蒸発器から負荷側機器に至る2次冷媒送給の途中に設けられた開放タンクの中で行なわれており、かつ、アンモニアの漏洩,混入が検知されたとき、2次冷媒循環ポンプの運転を継続しつつ、2次冷媒の流路をを切り換え、開放タンクおよび蒸発器熱交換部に循環せしめ、かつ負荷側機器をバイパスさせるので、蒸発器の熱交換部でアンモニアの混入を蒙った2次冷媒が負荷側機器にまで到達することが無い。アンモニアの混入を蒙った2次冷媒は、開放タンクを流通して循環せしめられ、該開放タンクにおいてアンモニアが大気中に放散され、アンモニア濃度が低下する。2次冷媒の中へアンモニアが混入することを禁忌される理由の内で最大なるものは、アンモニアが銅に対して激しい腐食性を有していて、負荷側機器内の熱交換器を構成している銅パイプがアンモニアによって侵されること、および、該アンモニアが有毒であって眼や呼吸器に障害を及ぼすからである。こうした観点において、本請求項の適用により、万一のアンモニア漏洩を生じた場合にも、該アンモニアが室内機である負荷側機器に到達しないことの実用的価値は多大であって、アンモニア吸収冷温水機の安全性確保を通じてアンモニア吸収冷温水機工業の発展に寄与する。 【0035】請求項6の発明装置によると、アンモニア吸収冷水機もしくはアンモニア吸収冷温水機の蒸発器熱交換部(凝縮器熱交換部として機能する場合も有り得る)において2次冷媒中にアンモニアが漏洩して混入した場合、アンモニアセンサによってアンモニアの漏入が検知され、自動制御装置が作動して発生器におけるアンモニア水溶液の加熱が停止せしめられ、かつ、2次冷媒の循環が停止されるので、アンモニアの混入を受けた2次冷媒が負荷側機器に到達する虞れが無い。負荷側機器は一般に室内機であり、かつ、その熱交換器パイプが銅製であるためアンモニアによって侵される。このため、人体に有害なアンモニアを含んだ2次冷媒が負荷側機器を流通することは甚だ好ましくない。そして、本請求項の発明装置によると、アンモニア含有2次冷媒が負荷側機器に流通する危害は完全に防止される。 【0036】請求項7の発明装置によると、前記請求項6の発明装置における危害防止の効果がいっそう確実になる。すなわち、請求項6の発明装置においては、アンモニアセンサによって2次冷媒中にアンモニアが検出されたとき、2次冷媒循環ポンプの運転を停止させて、アンモニア含有2次冷媒が負荷側機器に循環流動することを防止するのであるが、本請求項においては、上記の2次冷媒循環ポンプの運転停止と併せて、2次冷媒循環管路内の2次冷媒の流動を、遮断弁の閉止によって完全に阻止する。このため、ポンプの回転慣性や循環流の流動エネルギーによる流動継続が阻止され、即時的に2次冷媒の流動が停止する。 【0037】請求項8の発明装置によると、負荷側機器の熱交換パイプの腐食防止、および、負荷側機器からのアンモニア漏洩防止を、より完全に達成することができる。すなわち、2次冷媒の中へアンモニアが漏洩,混入したことが検知されたとき、2次冷媒循環ポンプの運転を止めたり、2次冷媒の循環流動を遮断弁で阻止したりすることによってアンモニア漏洩に因る危害は防止されるのであるが、本請求項においては負荷側機器内の2次冷媒を排出して、負荷側機器の2次冷媒流路内の2次冷媒の全量を空気で置換してしまうので、危害防止の効果がより完全である。 【0038】請求項9の発明装置によると、蒸発器熱交換部において2次冷媒の中にアンモニアが漏洩して混入すると、該2次冷媒は循環流動しているので、先ず開放タンクに流入し、ここでアンモニアセンサによってアンモニアの混入を検知される。アンモニアの混入が検知されると、自動制御装置の作用によって2次冷媒循環ポンプが停止されて含アンモニア2次冷媒が負荷側機器に到達しないうちに2次冷媒の循環流動が消失する。このとき、開放タンクには相当量の2次冷媒が貯溜されているので、2次冷媒は開放タンクに流入して稀釈されるとともに流速が低下し、ゆっくりと開放タンク流出口に向かって流動する。このため、アンモニアセンサがアンモニア混入を検知し、自動制御装置が2次冷媒循環ポンプを停止させたり、発生器の加熱を停止させてアンモニア蒸気の発生を鎮静させたりするための時間的余裕が大きい。その上、アンモニアセンサは非耐圧形のものを用いることができるので、安価なセンサで足りる。 【0039】請求項10の発明装置によると、2次冷媒の中にアンモニアが混入したとき、アンモニアセンサがこれを検知し、自動制御装置が弁機構を開閉作動せしめて、前記2次冷媒は負荷側機器をバイパスされる。すなわち、負荷側機器は2次冷媒の循環流動から切り離され、該負荷側機器からアンモニアが漏出する危害が完全に防止される。負荷側機器をバイパスした2次冷媒は、蒸発器熱交換部と開放タンクとの間を循環流動せしめられ、開放タンクで大気に接触してアンモニア蒸気を発散せしめるので、2次冷媒中のアンモニア濃度の上昇が抑制される。 【0040】請求項11の発明装置によると、請求項1ないし請求項5に記載した発明方法を自動的に実施して、その効果を充分に発揮せしめることができる。特に、危害防止装置を自動的に作動せしめるだけでなく、必要に応じて該危害防止装置の作動状態をリアルタイムに表示したり、メンティナンスのアドバイス情報を表示したりすることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000232955 【氏名又は名称】株式会社日立ビルシステム
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| 【出願日】 |
平成11年4月6日(1999.4.6) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100059269 【弁理士】 【氏名又は名称】秋本 正実
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| 【公開番号】 |
特開2000−292040(P2000−292040A) |
| 【公開日】 |
平成12年10月20日(2000.10.20) |
| 【出願番号】 |
特願平11−99095 |
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