| 【発明の名称】 |
リキッドタンク |
| 【発明者】 |
【氏名】神山 直久
【氏名】菅野 光年
【氏名】安達 凡考
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| 【要約】 |
【課題】材料費や重量の増大を最小限に抑えて、しかも耐圧強度を十分に確保した二分割一体型の構造を実現する。
【解決手段】それぞれが略半円筒状である1対のタンク素子6a、6bを組み合わせてタンク本体7を構成する。このタンク本体7の内部に、全体を円板状に形成した補強プレート35、35を設ける。これら各補強プレート35、35は、両面同士を連通する複数の小孔を有し、これら各補強プレート35、35の周縁部と上記タンク本体7の内面とを、これら各補強プレート35、35の全周に亙りろう付け接合する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 それぞれが略半円筒状である1対のタンク素子を組み合わせて全体を略円筒状としたタンク本体と、このタンク本体の内部に設けられた乾燥剤と、このタンク本体の内外をそれぞれ連通した、送り込み口及び送り出し口とを備えたリキッドタンクに於いて、両面同士を連通する複数の小孔を有し、全体を円板状に形成した補強プレートを備え、この補強プレートの周縁部と上記タンク本体の内周面とを、この補強プレートの全周に亙り接合した事を特徴とするリキッドタンク。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する分野】この発明に係るリキッドタンクは、自動車用空調機を構成する蒸気圧縮式冷凍機のコンデンサとエバポレータとの間に直列に組み込む。そして、コンデンサから吐出された液状の冷媒を一時貯溜してから、エバポレータに送り出す。 【0002】 【従来の技術】自動車室内の冷房や除湿を行なう自動車用空調機には、蒸気圧縮式冷凍機が組み込まれている。図20は、特開平4−95522号公報に記載された、蒸気圧縮式冷凍機の基本構成を示す回路図である。コンプレッサ1から吐出された高温・高圧のガス状冷媒は、コンデンサ2を通過する間に空気との間で熱交換を行なって温度低下し、凝縮液化する。この結果生じた液状の冷媒は、一度リキッドタンク3に溜められてから、膨張弁4を介してエバポレータ5に送られ、このエバポレータ5内で蒸発する。エバポレータ5の温度は、蒸発潜熱を奪われて低下する為、このエバポレータ5に空調用の空気を流通させれば、この空気の温度を低下させると同時に、この空気中に含まれる水蒸気を取り除く事ができる。エバポレータ5内で蒸発気化した冷媒は、上記コンプレッサ1に吸引されて圧縮され、再び上記サイクルを繰り返す。 【0003】上述の様に構成し作用する蒸気圧縮式冷凍機に組み込まれるリキッドタンク3は、従来から、例えば実開平5−52665号公報等に記載されている様に、各種知られている。この様なリキッドタンクは一般的に、有底円筒状のケースの内側に乾燥剤、フィルタ等を設け、このケースの開口部を蓋体により塞いでいる。そして、この蓋体に、冷媒をケースの内部に送り込む為の送り込み口と、冷媒をケースの内部から送り出す為の送り出し口とを、それぞれ設けている。蒸気圧縮式冷凍機の運転時には、コンデンサ2(図20)から吐出され、上記送り込み口から上記ケース内に送り込まれた液状の冷媒が、上記乾燥剤、フィルタ等により水分、固形の異物を除去された後、上記ケースの底部に溜まる。ケースの底部に溜まった清浄な液状の冷媒は、上記送り出し口を通じてリキッドタンク外に押し出され、エバポレータ5(図20)に送られる。 【0004】上述の様に構成し作用するリキッドタンクのケースとして、従来から例えば、■アルミニウム合金の押し出し成形等により所定の長さに形成したパイプの端部に、同材を深絞り加工する等により造った底板部材を結合したり、■アルミニウム合金製の素材に鍛造成形を施したりする事により、有底円筒状に構成したものが使用されていた。但し、上記■の場合には、リキッドタンクの製造工程が複雑となると共に、2個の部材を正確に突き合わせつつ結合する為の、面倒な組み合わせ作業が必要になる。又、上記■の場合には、リキッドタンクの直径方向、上下方向に亙る長さ及び板厚がかなり制限され、設計の自由度が少なく、リキッドタンクの設置空間である、自動車内の限られた空間を有効活用できない可能性がある。 【0005】この様な事情を考慮して従来から、上記ケースとして二つ割れのものを一体に組み合わせて成るタンク本体を使用する、所謂二分割一体型のリキッドタンクの構造が考えられ、例えば実開昭52−136346号公報、同59−118985号公報等に記載されている様に従来から知られている。この様な二分割一体型のリキッドタンクの場合、それぞれが略半円筒状である、1対のタンク素子同士を円筒状に組み合わせて一体に結合する事により、少なくとも一端を塞がれた円筒状のタンク本体を構成している。この様な二分割一体型のリキッドタンクの場合、上記各タンク素子をプレス加工により形成する事が可能となり、1対のタンク素子同士の組み合わせ作業が容易で、リキッドタンクの製造コストの低廉化を図れると共に、このリキッドタンクの設計の自由度を向上して、このリキッドタンクの設置空間である狭い自動車内の空間の有効活用を図れる。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】上述した二分割一体型のリキッドタンクに於いて、上記各タンク素子をプレス加工により造る場合、タンク本体の上下方向に亙る長さを十分に大きくできるが、アルミニウム合金の延性や設置すべき空間が限られている事を考慮すれば、直径を必ずしも十分には大きくできない。従って、リキッドタンクに必要とする容量を確保する為には、このリキッドタンクの上下方向に亙る長さを、直径に比較して十分に大きくする必要がある。この様なリキッドタンクは、耐圧強度を十分に確保する必要があり、従来は、上記各タンク素子の板厚を大きくしたり、これら各タンク素子の板材に高強度のものを使用したりする事により、リキッドタンクの耐圧強度を十分に確保する事が行なわれていた。但し、この様な構造とした場合には、その分板材の材料費や重量が嵩む原因となる。本発明は、この様な事情に鑑み、材料費や重量の増大を最小限に抑えて、しかも耐圧強度を十分に確保できる、二分割一体型のリキッドタンクを実現すべく発明したものである。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明のリキッドタンクは、実開昭52−136346号公報等に記載されて従来から知られているリキッドタンクと同様に、それぞれが略半円筒状である1対のタンク素子を組み合わせて全体を略円筒状としたタンク本体と、このタンク本体の内部に設けられた乾燥剤と、このタンク本体の内外をそれぞれ連通した、送り込み口及び送り出し口とを備える。 【0008】特に、本発明のリキッドタンクに於いては、両面同士を連通する複数の小孔を有し、全体を円板状に形成した補強プレートを備え、この補強プレートの周縁部と上記タンク本体の内周面とを、この補強プレートの全周に亙り接合している。 【0009】 【作用】上述の様に構成する本発明のリキッドタンクによれば、内部に設ける補強プレートを、耐圧強度上必要な部分に必要枚数設ければ、各タンク素子全体の板厚を大きくしたり、これら各タンク素子の板材に特別な材料を使用したりせず、必要な耐圧強度を確保する事ができる。従って、本発明によれば、材料費や重量の増大を最小限に抑えて、しかも耐圧強度を十分に確保した二分割一体型のリキッドタンクを実現できる。又、上記補強プレートに両面同士を連通する複数の小孔を設けている為、この補強プレートに、冷媒中の固形の異物を除去する為のフィルタを重ねて配置する事により、このフィルタの補強を図れる。 【0010】 【発明の実施の形態】図1〜15は、本発明の実施の形態の第1例を示している。本発明のリキッドタンク3aは、それぞれが上下方向(図1、3〜5の上下方向)に長い略半円筒状である1対のタンク素子6a、6bを組み合わせて、全体を略円筒状に構成したタンク本体7と、このタンク本体7の内部に設けた乾燥剤8と、このタンク本体7の内外をそれぞれ連通する送り込み口9及び送り出し口10を有する送り込み管11及び送り出し管12とを備える。このうちの1対のタンク素子6a、6bは、それぞれが舟の如き形状を有し、半円筒状に形成した部分の軸方向両端を、それぞれ中空状の球を4分割した如き形状としている。従って、これら各タンク素子6a、6bの開口部は、矩形の両端に半円を結合した如き形状になる。又、これら各タンク素子6a、6bのうちの一方(図2の上方、図3の右方)のタンク素子6aの開口周縁部に、この開口周縁部の全周に亙り外方に向け直角に折り曲げる事により形成した突き当て部13と、この突き当て部13の端縁から筒状に突出する状態で形成した被せ部14とを設けている。そして、上記各タンク素子6a、6bのうちの他方(図2の下方、図3の左方)のタンク素子6bの開口端縁部を上記一方のタンク素子6aの突き当て部13に突き当てると共に、この他方のタンク素子6bの開口端縁部の周囲に上記一方のタンク素子6aの被せ部14を外嵌しつつ、上記1対のタンク素子6a、6b同士を一体に組み合わせる事で、前記タンク本体7を構成している。従って、このタンク本体7は、円筒状に形成した部分の軸方向両端に中空状の半球を結合した如き形状を有する。 【0011】又、上記各タンク素子6a、6bの上端部に、それぞれ通孔15、15を形成し、これら各通孔15、15内に、互いに全長が異なる、送り込み管11と、送り出し管12とを、それぞれ隙間なく挿通している。これら送り込み管11及び送り出し管12(送り込み管11のみ図9に詳示する。)は、それぞれ大径部16、16と小径部17a、17bとを、傾斜部18、18により連続して成る。又、上記大径部16、16の端部に、端線に向う程内径及び外径が大きくなる方向に傾斜したラッパ状の拡径部19、19を設けている。そして、上記送り込み管11及び送り出し管12の小径部17a、17b同士の長さを互いに大きく異ならせる事により、送り込み管11の全長を送り出し管12の全長よりも短くしている。又、これら送り込み管11及び送り出し管12の大径部16、16を、上記各タンク素子6a、6bの上端部に設けた通孔15、15内に、これら各タンク素子6a、6bの軸方向に亙り隙間なく挿通している。そして、上記送り込み管11及び送り出し管12の内側を、それぞれ前記送り込み口9及び送り出し口10としている。 【0012】上述の様に1対のタンク素子6a、6b同士を組み合わせて前記タンク本体7を構成し、上記各タンク素子6a、6bの上端部に設けた各通孔15、15内に、上記送り込み管11及び送り出し管12をそれぞれ隙間なく挿通した状態で、これら両管11、12の上端部で上記タンク本体7の外部に突出した部分に、図7〜8に詳示する様な円板状の結合ブロック20を固定している。この結合ブロック20は、直径方向反対側2箇所位置に、この結合ブロック20の両面同士を貫通する通孔21、21を、それぞれ形成している。又、これら各通孔21、21は、上記タンク本体7と対向する側の内周面に円筒部22、22を、上記タンク本体7と反対側の端部内周面に、傾斜部23、23と短円筒部24、24とを、それぞれ形成している。上記送り込み管11及び送り出し管12の大径部16、16は、上記結合ブロック20に設けた各通孔21、21の円筒部22、22内に隙間なく挿通自在であり、上記送り込み管11及び送り出し管12の拡径部19、19の外面は、上記各通孔21、21の傾斜部23、23の内面に当接自在である。 【0013】又、上記結合ブロック20の上面に、上記送り込み管11及び送り出し管12の端部にそれぞれ接続自在な図示しない1対の配管の端部を結合した、やはり図示しないフランジの下面を密接自在としている。そして、このフランジと上記結合ブロック20とを結合する為の1対のねじを螺合自在な1対のねじ孔25、25を、上記結合ブロック20の一部に形成している。又、上記1対の配管の端部で上記フランジの下面から突出させ部分を、上記送り込み管11及び送り出し管12の大径部16、16の内側に挿入自在としている。そして、これら1対の配管の端部外周面に係止したOリングを、これら各配管の端部外周面と上記送り込み管11及び送り出し管12の大径部16、16内周面との間で弾性的に挾持する事により、これら各配管の端部外周面と上記送り込み管11及び送り出し管12の端部内周面との間をシールできる様にしている。尚、上記各大径部16、16の内周面は、転造加工又は拡管加工により平滑面とされているので、特に仕上加工を施す必要はない。 【0014】又、これら送り込み管11及び送り出し管12は、それぞれ円管状のパイプを転造加工又は拡管加工する事により、各部の形状を同時に形成している。従って、本例の場合には、上記各配管をリキッドタンク3aに接続する為に、切削加工により一部に通孔を形成した継手を使用する必要がなくなる。又、上記Oリングを装着する為に上記継手に形成する各通孔の内面一部に仕上げ加工を施して、この内面一部を平滑面とする必要もなくなる。更に、この様に切削加工を施す継手を必要としない為、切削加工に伴って生じる切粉を洗浄する必要もなくなる。 【0015】又、上記タンク本体7を構成する各タンク素子6a、6bのうちの他方のタンク素子6bの軸方向中間部の外周面一部に、平坦部26を形成し、この平坦部26の中央部に上記他方のタンク素子6bの内外両周面同士を貫通する通孔27を形成している。そして、この平坦部26の中央部に、全体を略短円筒状に形成したジョイント28を、結合自在としている。このジョイント28は、図10に詳示する様に、互いに同心で外径の異なる大径筒部29及び小径筒部30と、これら大径筒部29と小径筒部30との間部分に設けた、これら大径筒部29の外径と小径筒部30の外径との中間の外径を有する中間筒部31とから成る。そして、このジョイント28の内周面に、雌ねじ32を形成している。この様にして成るジョイント28は、上記平坦部26に設けた通孔27内に上記小径筒部30を隙間なく挿通した状態で、上記中間筒部31の内端面を上記平坦部26の外側面に密接自在としている。又、上記雌ねじ32には、圧力スイッチ33の端部外周面に設けた雄ねじ34を螺合自在である。この圧力スイッチ33は、上記雄ねじ34と雌ねじ32との螺合により、上記ジョイント28を介して前記タンク本体7に結合した状態で、このタンク本体7内の圧力を検出自在とし、この検出した圧力に基づいて、この圧力スイッチ33と図示しないハーネスで接続した制御器により、コンプレッサ1(図20参照)のon/offを制御する。この為、上記圧力スイッチ33の先端部で上記雄ねじ34を形成した部分の内側に、図示を省略した通孔を形成している。そして、この通孔を通じて、上記圧力スイッチ33に設けた圧力検知部を上記タンク本体7内に対向させ、上記圧力スイッチ33により上記タンク本体7内の圧力を検出自在としている。尚、上記ジョイント28の外端面で上記圧力センサ33の基端面と対向する側の端部に、段部44を形成している。圧力センサ33を装着する際には、この段部44にOリング45等のシールリングを装着する事で、上記圧力スイッチ33と上記ジョイント28との間をシールする。 【0016】特に、本発明のリキッドタンクの場合、上記タンク本体7の内部で、上下方向に離隔した3個所位置に、全体をシャーレ状に形成した補強プレート35、35を、それぞれ設けている。これら各補強プレート35、35は、図11〜12に詳示する様に、円板部37と、この円板部37の外周縁に全周に亙って形成した短筒部36と、これら短筒部36と円板部37との連続部分に設けた、全周に亙り凹んだ段部38とから成る。又、上記円板部37には、複数の小孔39、39と、内側に前記送り出し管12の小径部17aをほぼ隙間なく挿通自在な1個の通孔40とを、それぞれ形成している。又、上記短筒部36の外径は、前記タンク本体7の内径とほぼ同じかこれよりも僅かに小さくしている。又、上記各補強プレート35、35のうちの最上部と中間部とに配置する補強プレート35、35には、図13〜14に詳示する様な、ステンレス鋼製のフィラメントを編組した金網を成形して成る、シャーレ状のフィルタ41を、それぞれ重ね合わせている。そして、このフィルタ41を構成する円板部42の一部に、上記補強プレート35、35に設けた通孔40と同様の通孔43を形成している。又、上記フィルタ41、41の網目の大きさは、後述する粒状の乾燥剤8やこの乾燥剤8の破片等の微細な異物が通過できない程度に小さくしている。 【0017】それぞれが上述の様にして成る各補強プレート35、35及び各フィルタ41、41は、それぞれ前記タンク本体7の内部の所定位置に固定している。この為、本例の場合には、このタンク本体7を構成する各タンク素子6a、6bの内側面で、上下方向に離隔した3個所位置に、それぞれ対となる突部46、46を、それぞれ上記タンク素子6a、6bの円周方向一部に亙り内方に突出する状態で形成している。そして、上記各タンク素子6a、6bの上下方向3個所位置に形成した、それぞれが対となる突部46、46の間部分で最上部と中間部とに位置する部分に、上記各フィルタ41、41と各補強プレート35、35とを、これら両部材41、35の開口部が互いに同方向になる様に重ね合わせたものを2組、同じく最下部に位置する部分に、補強プレート35単体のものを、それぞれ配置している。この状態で、上記1対のタンク素子6a、6b同士を組み合わせて上記タンク本体7を構成すれば、上記各補強プレート35、35及び各フィルタ41、41を、上記タンク本体7の内部の所定位置に保持できる。この為、上記各タンク素子6a、6bの上下方向3個所位置に形成した、それぞれが対となる突部46、46同士の間隔を、これら対となる突部46、46同士の間部分に配置した上記各補強プレート35、35及びフィルタ41、41がずれ動かない様に規制している。 【0018】それぞれが上述の様に構成する構成各部材は、前記フィルタ41及び圧力スイッチ33の一部を除いて、アルミニウム合金製としている。特に、上記タンク本体7を構成する1対のタンク素子6a、6bは、それぞれをプレス加工する事により、通孔15、27を除く各部の形状を同時に形成している。そして、圧力スイッチ33及び後述する乾燥剤8を除いた構成各部材同士を、図1〜3に示す状態に、仮組み付けした後、1対のタンク素子6a、6bのうち、前記突き当て部13及び被せ部14を有する一方のタンク素子6aを他方のタンク素子6bの下側に位置させた状態で、加熱炉中で、例えば620℃程度に加熱する事により、これら構成各部材同士をろう付けにより一体的に結合して、リキッドタンク3aとする。 【0019】上述の様に仮組み付けする際には、上記1対のタンク素子6a、6b同士を最中状に、間に各補強プレート35、35及びフィルタ41、41を挾持しつつ組み合わせて、上記タンク本体7を構成する一方、前記結合ブロック20に設けた各通孔21、21内に上記送り込み管11及び送り出し管12を挿通する。そして、これら各通孔21、21の傾斜部23、23の内面に、上記送り込み管11及び送り出し管12の拡径部19、19の外面を当接させた状態で、且つ、上記結合ブロック20の側面が上記タンク本体7の一部外面に当接するまで、上記送り込み管11及び送り出し管12を上記各タンク素子6a、6bの上端部に設けた各通孔15、15内に挿入して、上記送り込み管11及び送り出し管12と結合ブロック20とを、上記タンク本体7に仮組み付けする。 【0020】尚、前述の様に前記送り込み管11及び送り出し管12と結合ブロック20とを、上記タンク本体7に組み付けた状態で、上記送り込み管11の下端が、上記各補強プレート35、35のうちの最上部の補強プレート35よりも上方に位置する様に、この送り込み管11の長さを規制している。これに対して、上記送り出し管12は、上記タンク本体7の内部に設けた各補強プレート35、35及び各フィルタ41、41の通孔40、43をそれぞれ挿通した後、その下端が、最下部に位置する補強プレート35よりも下方に位置する様に、その長さを規制している。 【0021】又、本例の場合、上記構成各部材同士をろう付け接合する為に、上記タンク本体7を構成する1対のタンク素子6a、6bのみを、それぞれ芯材の両面にろう材を積層した両面クラッド材により構成している。そして、上記加熱炉中で、仮組み付けした上記構成各部材を加熱すれば、上記1対のタンク素子6a、6bの両面に積層したろう材が溶融して、これら各タンク素子6a、6b同士及びこれら両タンク素子6a、6bに当接する相手部材との当接部をろう付け接合して、上記構成各部材同士を一体的に結合できる様にしている。 【0022】尚、上記一方のタンク素子6aの外面に積層したろう材の大部分は、重力により下方に流下し、この一方のタンク素子6aと他方のタンク素子6bとの突き合わせ部のろう付けには供されない。従って、この一方のタンク素子6aの外面の外面のろう材は、1対のタンク素子6a、6b同士のろう付けの為には、本来不要である。これに対して、上記他方のタンク素子6bの外面に積層したろう材の大部分は、重力によりこの他方のタンク素子6bと上記一方のタンク素子6aとの突き合わせ部に達する為、ろう付けに有用である。 【0023】従って、上記一方のタンク素子6aの外面で、前記結合ブロック20と当接する部分の周辺部にのみ起きろうを施せば、上記一方のタンク素子6aを、内面にのみろう材を積層した片面クラッド材とする事ができる。又、上記構成各部材同士の当接部及びその周辺のみにフラックスを塗布し、この当接部及びその周辺のろう材のみを溶融させ、これら各部材同士をろう付け接合する事で、フラックスの使用量低減を図ることもできる。この様な場合には、フラックスの分散媒として、ポリブデンの様な、解重合性を有する合性樹脂を使用する。 【0024】上述の様にして構成各部材同士を一体的にろう付け接合すれば、上記各補強プレート35、35の周縁部と上記各タンク素子6a、6bの内面とを、これら各補強プレートの全周に亙り結合する事ができる。この際、最上部と中間部とに位置する補強プレート35、35には、それぞれステンレス鋼のフィラメント製のフィルタ41、41を重ねているが、溶融したろう材は、これら各フィルタ41、41のうち、周縁部に設けた円筒部の網目に入り込んで、これら各補強プレート35、35の周縁部に設けた短筒部36、36の外周面と上記各タンク素子6a、6bの内周面とをろう付け接合する。 【0025】上述の様に構成したリキッドタンク3aには、内部に、シリカゲル、塩化カルシウム等の粒状の乾燥剤8を充填している。この乾燥剤8は、図15に示す様に、リキッドタンク3aの中間部外面に結合したジョイント28の内側、及び、上記1対のタンク素子6a、6bのうちの他方のタンク素子6bの平坦部26に設けた通孔27を通じて、上記リキッドタンク3aの内部で、最上部と中間部とにそれぞれ位置する、2組の補強プレート35、35及びフィルタ41、41の間部分に充填する。 【0026】そして、上記乾燥剤8を上記リキッドタンク3a内の一部に充填した状態で、上記ジョイント28の雌ねじ32に圧力スイッチ33の雄ねじ34を螺合し、これら両部材28、33同士を結合する事で、上記リキッドタンク3aの内部に上記乾燥剤8を封入した状態とする。この際、上記ジョイント28の外端面と上記圧力スイッチ33の基端面との間は、前記段部44に装着したOリング45がシールする。尚、上記各補強プレート35、35に設けた複数の小孔39、39及びフィルタ41、41の網目の大きさは、上記粒状の乾燥剤8が、その破片を含めて通過できない程度の大きさとしている為、この乾燥剤8が上記リキッドタンク3a外に流失する事はない。又、上述の様に、上記粒状の乾燥剤8を上記リキッドタンク3a内の一部に充填した状態で、上記ジョイント28に上記圧力スイッチ33を結合すると、この圧力スイッチ33の先端部に一端を開口する状態で設けた、前記通孔の開口部が上記粒状の乾燥剤8により密に塞がれる可能性がある。この様に上記通孔の開口部が塞がれると、この通孔を通じて上記圧力スイッチ33に設けた圧力検知部を前記上記タンク本体7内に通じさせる事ができず、このタンク本体7内の圧力を検出自在とする事ができない。この為、本例の場合には、上記圧力スイッチ33の先端面に、上記通孔と通じる、V字形、又は凹状のスリットを形成したり、上記通孔の開口周縁部で複数個所に、上記乾燥剤8よりも小さい突部を形成したりする事により、上記通孔が上記乾燥剤8により塞がれない様にしている。 【0027】上述の様に構成する本発明のリキッドタンクを蒸気圧縮式冷凍機に組み込んだ状態で、この蒸気圧縮式冷凍機を運転すると、コンデンサ2(図20)から吐出された液状の冷媒が、送り込み管11を通じてリキッドタンク3aの内側上部に送り込まれる。そして、この冷媒は、上記リキッドタンク3a内に保持した各補強プレート35、35及びフィルタ41、41と乾燥剤8とを通過してから、上記リキッドタンク3aの底部に達する。更に、この底部にその端部を開口させた送り出し管12を通じて、エバポレータ5(図20)に向けて送り出される。 【0028】特に、本発明のリキッドタンクの場合、内部に設ける各補強プレート35、35を、耐圧強度上必要な部分に必要枚数だけ設ければ、必要な耐圧強度を確保する事ができ、タンク本体7を構成する各タンク素子6a、6b全体の板厚を大きくしたり、これら各タンク素子6a、6bを構成する板材に特別な材料を使用したりせずに済む。従って、本発明によれば、材料費や重量の増大を最小限に抑えて、しかも耐圧強度を十分に確保した二分割一体型のリキッドタンクを実現する事ができる。 【0029】例えば、上記各補強プレート35、35を、リキッドタンク3aの全長に対して、このリキッドタンク3aの外径Dの約1.5倍である基準ピッチP(=1.5D)から求めた設定基準ピッチP´分だけ離隔して設ければ、このリキッドタンク3aのタンク本体7の板厚Hを、必要な耐圧強度を確保した状態で、従来の板厚の約60〜80%にする事ができる。本例の場合に、リキッドタンク3aの全長を250mmとし、同じく外径Dを40mmとすれば、上記各補強プレート35、35の基準ピッチPは、この外径Dの凡そ1.5倍である凡そ60mmとなる。従って、上記リキッドタンク3a内の設定分割数を、このリキッドタンク3aの全長を上記基準ピッチPで割った4個(≒250mm/60mm)とし、この設定分割数により、上記リキッドタンク3aの全長を等分する事で、各補強プレート35、35の設定基準ピッチP´(=250mm/4=62.5mm)を求める事ができる。そして、この場合のタンク本体7の板厚Hを、補強プレート35、35を設けない場合に必要とする板厚である、3.4mmの60%である2.04mm(=3.4mm×0.6)と設定する事ができる。又、この場合には、上記設定分割数が4個である為、上記各補強プレート35、35の設定枚数は3枚となる。そして、上述した条件で、リキッドタンク3aの必要な耐圧強度を確保する事ができる。尚、設定基準ピッチP´は、板厚Hと関連させつつ、設計的に定める。即ち、板厚Hを多少大きくしても良ければ、設定基準ピッチP´を大きくできる。 【0030】又、本例の場合、上記各補強プレート35、35の一部に、冷媒中の固形の異物を除去する為のフィラメント製のフィルタ41、41を重ねて配置している為、これら各フィルタ41、41の補強を図る事ができる。尚、本例の場合、最下部に位置する補強プレート35には、フィルタ41を重ねていないが、この理由は、乾燥剤8の破片等の微細な異物は、中間部の補強プレート35に重ねたフィルタ41により、リキッドタンク3aの下部にまで流下するのを防止できる為である。 【0031】更に、本例の場合、リキッドタンク3aを二分割一体型の構造とすると共に、タンク本体7を構成する各タンク素子6a、6bの通孔15、27を除く各部の形状を、プレス加工により同時に形成している(通孔27は同時に形成する事もできる)。従って、耐圧強度及び内部容積を確保すべく、長尺な構造を容易に実現できる等、設計の自由度を向上して、リキッドタンク3aの設置空間である、狭い自動車のエンジンルーム内の空間の有効活用を図れる。しかも、タンク本体7にジョイント28を結合する為の取り付け座である、平坦部26や各補強プレート35、35を保持する為の突部46、46を、上記各タンク素子6a、6b全体を半円筒状に形成するのと同時に形成する事ができ、作業時間の短縮化と製造コストの低廉化とを図れる。尚、本例では、上記各突部46、46を、上記各タンク素子6a、6bの内面の円弧方向一部に亙りそれぞれ形成しているが、上記各突部46、46を、上記各タンク素子6a、6bの内面の円弧方向全長に亙りそれぞれ形成する事もできる。 【0032】更に、本例の場合、リキッドタンク3aを構成する為に、上記1対のタンク素子6a、6bのみを、両面にろう材を積層した両面クラッド材とし、構成各部材同士を仮組み付けした状態で上記1対のタンク素子6a、6bに積層したろう材を溶融する事により、これら構成各部材同士を同時に一体的に結合している。従って、これら各構成部材同士を溶接により結合した場合に比べて、結合に要する作業時間の短縮化を図れる。即ち、溶接により、これら各構成部材同士を一体的に結合する場合、接合部の数が増大する程、溶接に要する作業時間は多くなると共に、溶接不良率が生じる可能性が大きくなる。又、上記各接合部で熱容量が異なる場合には、溶接条件を各接合部で変える必要があり、その分溶接条件を変更しつつ溶接作業を行なう必要があり、面倒である。本例の場合には、ろう付けにより構成各部材同士を同時に一体的に結合している為、上述の様な不都合を何れも生じる事がない。 【0033】尚、本例の場合、これら構成各部材同士を接合すべき部分は、送り込み管11及び送り出し管12と上記タンク本体7の上端部に設けた各通孔15、15との当接部、このタンク本体7の上端部と結合ブロック20との当接部、1対のタンク素子6a、6b同士の当接部、ジョイント28と上記1対のタンク素子6a、6bのうちの他方のタンク素子6bとの当接部、上記各タンク素子6a、6bの内面と各補強プレート35、35の周縁部との当接部の各当接部であるが、本例の場合は、これらの接合すべき各部分を、ろう付けにより同時に接合する事ができる。 【0034】更に、本例の場合、リキッドタンク3aをろう付け接合する事により構成した後、圧力スイッチ33をリキッドタンク3aに結合する以前の最終工程に於いて、このリキッドタンク3a内に乾燥剤8を封入する様にしている。これに対して、前述した従来構造の場合、乾燥剤8を有底円筒状のケース内に充填した後に、蓋体によりこのケースの開口部を塞いでいた。この様な従来構造の場合、リキッドタンクが溶接不良等により気密性を確保できずに廃棄すべき状態となった場合に、このリキッドタンクの内部に充填した乾燥剤8が無駄になったり、この乾燥剤8を取り出す為にこのリキッドタンクを分解する作業が必要になったりする。又、乾燥剤8を充填した後で蓋体によりケースの開口部を塞ぐまでの間に、この乾燥剤8が大気中の水分を吸水し、この乾燥剤8の吸水能力の低下を招く可能性もある。本例の場合には、リキッドタンク3aをろう付け接合する事により構成した後で、乾燥剤8をジョイント28の内側を通じてこのリキッドタンク3a内に充填し、このジョイント28に圧力スイッチ33の端部を螺合して結合する事で、上記リキッドタンク3a内を密封する為、上述の様な不都合を何れも生じる事がない。 【0035】又、本例の場合、前記各補強プレート35、35の短筒部36と円板部37との連続部分に全周に亙り段部38を形成している。従って、これら各補強プレート35、35と上記タンク本体7の内面とをろう付け接合する際に、ろう材が、各タンク素子6a、6bの内面から上記各補強プレート35、35の円板部37に迄達する事がない。即ち、上記各タンク素子6a、6bの内面に存在するろう材は、加熱により溶融し、表面張力に基づく毛細管現象によりこれら各補強プレート35、35とフィルタ41、41との隙間に全面に亙り進入し、これら各フィルタ41、41の円板部42の網目に目詰まりを生じる傾向となる。これに対して本例の場合には、上記段部38とフィルタ41、41との間に比較的大きな円環状隙間が存在する為、毛細管現象により生じる上記ろう材を上記フィルタ41、41の円板部42に行き渡らせようとするエネルギが、上記円管状隙間で消費されて、このろう材が上記円板部37に迄達する事がない。従って、この円板部37に対向するフィルタ41の円板部42に目詰まりが生じる事を防止して、リキッドタンク3aの性能確保を図れる。尚、上記各フィルタ41、41は、最上部及び中間部に位置する補強プレート35、35にのみ重ねている為、上記段部38は、これら各補強プレート35、35にのみ設けても良い。 【0036】又、本例の場合、前記ジョイント28をタンク本体7に結合する際に、前記他方のタンク素子6bの平坦部26に設けた通孔27内に、このジョイント28に設けた小径筒部30を隙間なく挿通し、この小径筒部30とこの小径筒部30よりも大径の中間筒部31との間の段差面を上記平坦部26の側面に密接させた状態で、これら両面同士をろう付け接合する事としている。この様にろう付け接合すべき両面同士を密接させた状態で、このジョイント28の大径筒部29外周面と上記平坦部26との間には、比較的大きな円環状隙間が形成される。従って、上記ジョイント28とタンク本体7とを加熱によりろう付け接合する際に、上記他方のタンク素子6bの外面に積層したろう材が溶融して、上記大径筒部29の外周面に達する傾向となった場合でも、上記円管状隙間により、上記ろう材をこの大径筒部29の外周面に迄引っ張ろうとするエネルギが消費されて、このろう材が大径筒部29の外周面に迄達する事がない。この様に大径筒部29の外周面にろう材が達する事がなければ、このろう材がこの大径筒部29の外周面を通じて、上記ジョイント28の圧力スイッチ33と対向する側の外端面に設けた、前記Oリング45の装着面である、段部44に迄達する事がなく、この段部に装着する上記Oリング45のシール性を低下させる事を防止できる。 【0037】尚、リキッドタンク3aの使用状態での上下方向を、上述の説明とは逆にする事もできる。即ち、この場合には、結合ブロック20をリキッドタンク3aの下端に位置させる。但し、この場合には、送り込み管及び送り出し管が本例の場合とは逆になり、長い方を送り込み管とし、短い方を送り出し管として使用し、送り込み管を通じてリキッドタンク内の上端部に送り込まれた冷媒が、上部から下部に向けて流れる様にする。 【0038】次に、図16は、本発明の実施の形態の第2例を示している。本例のリキッドタンク3bを構成する送り込み管11a及び送り出し管12aは、上述した第1例の場合と同様に、それぞれ大径部16、16と小径部17a、17bとを、傾斜部18、18により連続して成る。又、上記大径部16、16の端部に、端部に近づく程内径及び外径が大きくなる拡径部19、19を設けている。特に、本例の場合、上述した第1例の場合と異なり、タンク本体7を構成する1対のタンク素子6a、6bの上端部にそれぞれ設けた通孔15、15と、結合ブロック20aに設けた1対の通孔21a、21aとに、それぞれ上記送り込み管11a及び送り出し管12aの小径部17a、17bを隙間なく挿通自在としている。そして、上記各傾斜部18、18を結合ブロック20aの上面に突き当てる事により、上記送り込み管11a及び送り出し管12aの上記結合ブロック20aに対する位置決めを図れる様にしている。従って、本例の場合には、この結合ブロック20aに設ける各通孔21a、21aの内周面は、それぞれの全長に亙って内径が変化しない、単なる円筒面で良い。そして、上記送り込み管11a及び送り出し管12aの大径部16、16の内側に、これら両管11a、12aに接続すべき図示しない配管の端部を、Oリングを介して隙間なく挿通した状態で、上記送り込み管11a及び送り出し管12aと上記各配管とを接続する。 【0039】上述の様に構成する本例のリキッドタンクの場合も、前述した第1例の場合と同様に、上記各配管をリキッドタンク3bに接続する為に、切削加工により一部に通孔を形成した継手を使用する必要がなくなると共に、上記送り込み管11a及び送り出し管12aと上記各配管との間のシール性を確保する為のOリングを装着する為に、上記継手に形成する各通孔の内面一部に仕上げ加工を施してこの内面一部を平滑面とする必要もなくなる。更に、この様に切削加工を施す継手を必要としない為、切削加工に伴って生じる切粉を洗浄する必要もなくなる。 【0040】尚、本例の場合、上記結合ブロック20aの下面に凹溝49を形成し、この凹溝49に、上記1対のタンク素子6a、6bのうちの一方のタンク素子6aに設けた被せ部14を内嵌自在としている。この為、リキッドタンク3bの外面と結合ブロック20aの下面とを近接させて、これら両部材3b、20a同士のろう付け強度を確保すると共に、上記送り込み管11aと、送り出し管12aと、1対のタンク素子6a、6bと、結合ブロック20aとを一体的に仮組み付けした際に、上記凹溝49が仮治具の役目を果たす事ができる。その他の構成及び作用に就いては、前述した第1例の場合と同様である為、重複する説明並びに図示を省略する。 【0041】次に、図17は、本発明の実施の形態の第3例を示している。本例のリキッドタンク3cの場合は、送り込み管11b及び送り出し管12bの大径部16a、16aの中間部外周面に、凹部50、50を全周に亙り形成している。そして、これら各凹部50、50に、それぞれOリング51、51を係止している。本例の場合は、上記送り込み管11b及び送り出し管12bに、接続すべき図示しない配管の端部を外嵌する。これら各管11b、12bと上記各配管とを接続した状態では、上記各配管の内周面と上記送り込み管11b及び送り出し管12bの外周面との間が、上記Oリング51、51によりシールされる。その他の構成及び作用に就いては、上述した第2例の場合と同様である為、同等部分には同一符号を付して、重複する説明並びに図示を省略する。 【0042】次に、図18は、本発明の実施の形態の第4例として、リキッドタンク3c内に乾燥剤8を充填する方法の1例を示している。本例の場合は、リキッドタンク3cを構成するタンク本体7内の一部に乾燥剤8を充填する際に、送り込み管11b及び送り出し管12bの端部で上記タンク本体7外に突出した部分に、それぞれ真空ポンプ47の吸引ノズル48、48の端部を接続し、上記リキッドタンク3c内の空気を吸引しつつ、上記乾燥剤8をこのリキッドタンク3c内の一部に充填する様にしている。従って、本例の場合には、リキッドタンク3c内への乾燥剤8の充填効率を高める事ができる。又、この様にして乾燥剤8の充填効率を高める事ができれば、完成したリキッドタンク3cを自動車に搭載した際にこの自動車の運転時の振動に伴い、このリキッドタンク3cが振動した場合でも、乾燥剤8がリキッドタンク3c内で揺れ動いて、この乾燥剤8に割れや摩耗等の損傷が生じる事を有効に防止できる。尚、上記真空ポンプ47の吸引圧は、好ましくは凡そ−0.5kgf/cm2 とする。又、本例の場合、タンク本体7の端面で結合ブロック20aに対向する部分は、被せ部14部分を除き平坦にしている。従って、本例の場合には、上記タンク本体7と結合ブロック20aとのろう付け面積を広くして、これら両部材7、20a同士のろう付け強度の向上を図れる。その他の構成及び作用に就いては、上述した第3例の場合と同様である為、同等部分には同一符号を付して、重複する説明は省略する。 【0043】次に、図19は、本発明の実施の形態の第5例を示している。本例の場合、リキッドタンク3cを構成する1対のタンク素子6a、6bのうちの一方のタンク素子6aの外面一部に、車体支持用ブラケット52の基部をろう付け接合している。この車体支持用ブラケット52は、アルミニウム合金製の板材をプレス成形する事で、周縁部の一部に同方向に向け直角に折り曲げた折り曲げ部53を形成している。又、この車体支持用ブラケット52の一部で、上記折り曲げ部53から外れた部分には、それぞれが細長状の1対の切り込み54、54を形成している。又、これら各切り込み53、53の一部で、リキッドタンク3cに上記車体支持用ブラケット52を結合した状態で上側になる部分には、それぞれ突部55、55を形成している。これら各切り込み54、54も、上記折り曲げ部53をプレス加工により形成するのと同時に打ち抜き形成する。そして、この様に形成した車体支持用ブラケット52の折り曲げ部53の一部を、上記一方のタンク素子6aの外面一部に図示しない治具等を用いて保持した状態で、上記リキッドタンク3cの構成各部材をろう付けにより一体的に結合するのと同時に、上記車体支持用ブラケット52と上記一方のタンク素子6aとをろう付けにより結合する。 【0044】上述の様にして車体支持用ブラケット52を結合したリキッドタンク3cは、例えば図示しない車体の一部に予め固定した1対のスタッドに、上記車体支持用ブラケット52に形成した各切り込み54、54をそれぞれ引っ掛ける様に係止した状態で、上記スタッドに螺合したナットを緊締する事により、上記車体に結合する。又、上記各切り込み54、54に設けた突部55、55は、上記各ボルトに上記各切り込み54、54を係止させた後、これら各切り込み54、54内で上記各スタッドがずれ動く事を防止する。 【0045】上述の様に構成する本例のリキッドタンクの場合、リキッドタンク3cを車体に支持する為に、ねじ、溶接等を用いて車体支持用のブラケットをリキッドタンク3cに結合する必要がなくなる。従って、ねじ等の部品を削減すると共に、ねじ、溶接等による結合作業をなくす事ができる。又、溶接により上記ブラケットをリキッドタンク3cに結合する場合、溶接時の発熱により、タンク本体7の一部やこのタンク本体7の内部に設けた部品に歪み等の不具合を生じる可能性があるが、本例の場合にはこの様な不具合が生じる事を確実に防止できる。又、本例の場合には、車体に固定したスタッド、或は車体に仮締めしたボルトに上記車体支持用ブラケット52を引っ掛ける様に係止し、この状態で、上記スタッドに螺合したナットを緊締したり、或はボルトを本締めする事により、上記リキッドタンク3cを車体に支持する事ができる。従って、上記車体支持用ブラケット52に切り込み54、54の代わりに1対の通孔を形成した場合の様に、車体の一部に予め固定したスタッド、或は車体の一部に形成したねじ孔とこれら各通孔とを整合させつつ、これら各通孔に上記スタッド或はボルトを挿通する手間が必要なくなり、車体への上記車体支持用ブラケット52の結合作業を容易にできる。その他の構成及び作用に就いては、前述した第3例の場合と同様であるから、同等部分には同一符号を付して、重複する説明は省略する。 【0046】 【発明の効果】本発明は以上に述べた通り構成され作用する為、材料費や重量の増大を最小限に抑えて、しかも耐圧強度を十分に確保した二分割一体型の構造を実現する事ができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004765 【氏名又は名称】カルソニックカンセイ株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年4月2日(1999.4.2) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100087457 【弁理士】 【氏名又は名称】小山 武男 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−292029(P2000−292029A) |
| 【公開日】 |
平成12年10月20日(2000.10.20) |
| 【出願番号】 |
特願平11−96406 |
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