| 【発明の名称】 |
冷凍機用熱交換器 |
| 【発明者】 |
【氏名】徳丸 徹
【氏名】佐藤 裕一
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| 【要約】 |
【課題】冷凍機をコンパクト化しその占有スペースを小さくでき、配管部品等が少なく構造が簡単で、冷媒充填量の低減を図ることのできる冷凍機用熱交換器を提供すること。
【解決手段】蒸発器1と該蒸発器1内に配置された伝熱管群を具備し、該蒸発器1内を通る冷媒と該伝熱管群を通る液との間で熱交換を行なう冷凍機用熱交換器において、蒸発器1内の管板12直近部の余裕スペースにユニット化した高段エコノマイザ2と低段エコノマイザ3を嵌め込み、高段エコノマイザ2及び低段エコノマイザ3の下側で蒸発器1の側面に気液分離室4を設けた。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 蒸発器と該蒸発器内に配置された伝熱管群を具備し、該蒸発器内を通る冷媒と該伝熱管群を通る液との間で熱交換を行なう冷凍機用熱交換器において、前記蒸発器の余裕スペースにエコノマイザを組み込んだことを特徴とする冷凍機用熱交換器。 【請求項2】 請求項1に記載の冷凍機用熱交換器において、前記エコノマイザはユニット化された高段エコノマイザと低段エコノマイザからなり、該高段エコノマイザと低段エコノマイザを前記蒸発器内の前記伝熱管群上部のガス通路の管板直近部に嵌め込んだことを特徴とする冷凍機用熱交換器。 【請求項3】 請求項2に記載の冷凍機用熱交換器において、前記蒸発器内に配置されるデミスタを前記高段エコノマイザ又は低段エコノマイザの側板で支持することを特徴とする冷凍機用熱交換器。 【請求項4】 請求項2又は3に記載の冷凍機用熱交換器において、前記高段エコノマイザ及び低段エコノマイザの下側で前記蒸発器の側面に気液分離室を設け、該気液分離室にフラッシュガス通路を設けたことを特徴とする冷凍機用熱交換器。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は蒸発器にエコノマイザを組み込んだ冷凍機用熱交換器に関するものである。 【0002】 【従来の技術】エコノマイザサイクルを採用したターボ冷凍機は、圧縮機、蒸発器、凝縮器からなる1段冷凍サイクルの冷凍機に比べて運転効率を大幅に向上させることができるという利点がある。しかしながらこのターボ冷凍機は、圧縮機の段数が増え、エコノマイザ容器が必要となるため、冷凍機の占有スペースは大きくなるという問題がある。また、各構成機器を接続する配管も増えるため、より複雑な構造となるという問題もある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、冷凍機をコンパクト化しその占有スペースを小さくでき、配管部品等が少なく構造が簡単で、冷媒充填量の低減を図ることのできる冷凍機用熱交換器を提供することを目的とする。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため請求項1に記載の発明は、蒸発器と該蒸発器内に配置された伝熱管群を具備し、該蒸発器内を通る冷媒と該伝熱管群を通る液との間で熱交換を行なう冷凍機用熱交換器において、蒸発器の余裕スペースにエコノマイザを組み込んだことを特徴とする。 【0005】上記のように熱交換器内の余裕スペースにエコノマイザを組み込むことにより、冷凍機をコンパクトにすることができると共に、配管部品を減らすことが可能となり、構造が簡単となる。 【0006】また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の冷凍機用熱交換器において、エコノマイザはユニット化された高段エコノマイザと低段エコノマイザからなり、該高段エコノマイザと低段エコノマイザを蒸発器内の伝熱管群上部のガス通路の管板直近部に嵌め込んだことを特徴とする。 【0007】蒸発器内の伝熱管群上部のガス通路の管板直近部にユニット化された高段エコノマイザと低段エコノマイザを嵌め込むことにより、蒸発器と高段エコノマイザと低段エコノマイザの気密を個々に確認することが可能となる。また、各室が隣接していることから、隔板を切り欠くことにより通路を形成できるため、連絡配管を減らすことができる。 【0008】また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の冷凍機用熱交換器において、蒸発器内に配置されるデミスタを高段エコノマイザ又は低段エコノマイザの側板で支持することを特徴とする。 【0009】上記のように蒸発器内に配置されるデミスタを高段エコノマイザ又は低段エコノマイザの側板で支持することにより、内部構造が簡単となる。 【0010】また、請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載の冷凍機用熱交換器において、高段エコノマイザ及び低段エコノマイザの下側で蒸発器の側面に気液分離室を設け、該気液分離室にフラッシュガス通路を設けたことを特徴とする。 【0011】上記のように高段エコノマイザ及び低段エコノマイザの下側で蒸発器の側面に気液分離室を設けることにより、吸込口と液戻り部分の高低差が確保できるため、スペースエリミネーション効果により液冷媒の導搬が抑制される。更に、該気液分離室にフラッシュガス通路を設けたことにより、蒸発器の上部の高段エコノマイザ及び低段エコノマイザに冷媒液が流入しないので、冷媒充填量の低減が図れる。なお、上記吸込口と液戻り部分の高低差を充分確保できる形状であれば、エコノマイザデミスタが不要となり、構造を更に単純化することができる。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態例を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係る冷凍機用熱交換器の外観を示す斜視図である。図1において、1は内部に伝熱管群を配設された蒸発器であり、本冷凍機用熱交換器は該蒸発器1の余裕スペースである管板12の直近部にユニット化された高段エコノマイザ2と低段エコノマイザ3を嵌め込んだ構成である。そして、高段エコノマイザ2及び低段エコノマイザ3の下側で蒸発器1の側面に気液分離室4及び気液分離室5(図3及び図5参照)を設けている。 【0013】図2は高段エコノマイザ2の外観図、図3は低段エコノマイザ3の外観図、図4は蒸発器及びエコノマイザの側断面図、図5は蒸発器及びエコノマイザの側面図である。蒸発器1内の上下方向の中央部から所定寸法上部にはデミスタ11が配置されている。高段エコノマイザ2と低段エコノマイザ3の底板はデミスタ11の取付け高さより下にあるから、該デミスタ11の一端は低段エコノマイザ3の側板に支持されている。蒸発器1内のデミスタ11の下方には伝熱管群14が配置されている。 【0014】気液分離室4の内部下方には、フラッシュガス通路7が設けられ、気液分離室4の上部と高段エコノマイザ2の側面下部は隣接しており、隔板15、15を切り欠いて気液分離室4からの冷媒蒸気が高段エコノマイザ2に流入するようになっている。凝縮器(図示せず)からの冷媒は液相流Aとして、気液分離室4の流入口4a(図1参照)から減圧オリフィス9に導かれ減圧され、冷媒の気液二相流Bとなり、フラッシュガス通路7内に流入する。ここで冷媒蒸気の気相流Cは気液分離室4の上方へと流れ、高段エコノマイザ2へと流れ込む。また、冷媒の気液二相流Bから分離した液相流Dはフラッシュガス通路7の下方に設けられた流入口6−1から液戻り管6内に流れ込む。 【0015】図3に示すように、気液分離室5の内部下方にはフラッシュガス通路8が設けられ、気液分離室5の上部と低段エコノマイザ3の側面下部は隣接しており、隔板16、16を切り欠いて気液分離室5からの冷媒蒸気が低段エコノマイザ3に流入するようになっている。上記液戻り管6に流れ込んだ冷媒の液相流Dは、減圧オリフィス10を通って減圧され、冷媒の気液二相流Eとなって、気液分離室5の下方のフラッシュガス通路8内に流入する。ここで冷媒蒸気の気相流Fは気液分離室5の上方へと流れ、低段エコノマイザ3へと流れ込む。また、気液二相流Eから分離した冷媒の液相流Gはフラッシュガス通路8の端部に設けられた流入口17を通って、蒸発器1内に流れ込む。なお、上記例では凝縮器からの冷媒の液相流A及び液戻り管6に流れ込んだ冷媒の液相流Dをそれぞれ減圧オリフィス9、10で減圧しているが、周知のフロート弁を用いて減圧させるように構成してもよい。 【0016】また、蒸発器1の内は図4に示すように冷媒の液相流Hがあり、該冷媒の液相流Hと伝熱管群14内を流れる液体との間で熱交換が行なわれ、冷媒の液相流Hは気相流(冷媒蒸気流)Iとなって、伝熱管群14の上部のデミスタ11及びガス流路18を通って吐出口1aから、多段圧縮機(図示せず)の1段目の吸込管へ流入する。また、低段エコノマイザ3の吐出口3aからの冷媒蒸気は多段圧縮機の2段目の吸込管へ流入する。また、高段エコノマイザ2の吐出口2aからの冷媒蒸気は多段圧縮機の3段目の吸込管へ流入する。 【0017】上記エコノマイザサイクルを採用するターボ冷凍機においては、高効率化のため蒸発器1の伝熱面積を増加させている。これにより、伝熱管群14の上部ガス流路内の管板12の直近部分は余裕スペースとなるので、この部分に高段エコノマイザ2と低段エコノマイザ3を組み込むことにより、冷凍機をコンパクトにすることができる。即ち、エコノマイザの設置スペースを削減できる。なお、図1において、13は管板12の反対側に設けられた管板である。 【0018】また、上記実施形態例では、デミスタ11の端部を低段エコノマイザ3の側板で支持しているが、低段エコノマイザ3と高段エコノマイザ2の位置を置換し、高段エコノマイザ2の側板でデミスタ11の端部を支持するようにしてもよい。 【0019】また、1つのユニットとして製作した高段エコノマイザ2と低段エコノマイザ3を組み込むことにより、蒸発器1と高段エコノマイザ2及び低段エコノマイザ3の気密を個々に確認することが可能となる。蒸発器1と高段エコノマイザ2及び低段エコノマイザ3の各室が隣接していることから、隔板15、15及び隔板16、16を切り欠くことにより室間を連絡する通路が形成できるから、蒸発器1と各エコノマイザを連絡する配管を減らすことができる。 【0020】また、蒸発器1内に配置されるデミスタ11を低段エコノマイザ3の側板3−1で支持することにより、蒸発器1の内部構造が簡単となる。また、高段エコノマイザ2及び低段エコノマイザ3の下側で蒸発器1の側面に気液分離室4、5を設けることにより、吸込口と液戻り部分(液戻り管6)の高低差が確保できるため、スペースエリミネーション効果により液冷媒の導搬が抑制される。更に、該気液分離室4、5にフラッシュガス通路7、8を設けることにより、高段エコノマイザ2及び低段エコノマイザ3に冷媒液が流入しないので、冷媒充填量の低減が図れる。 【0021】 【発明の効果】以上説明したように各請求項に記載の発明によれば、下記のような優れた効果が得られる。 【0022】請求項1に記載の発明によれば、熱交換器内の余裕スペースにエコノマイザを組み込むことにより、冷凍機をコンパクトにすることができると共に、配管部品を減らすことが可能となり、構造が簡単となる。 【0023】また、請求項2に記載の発明によれば、蒸発器内の伝熱管群上部のガス通路の管板直近部にユニット化された高段エコノマイザと低段エコノマイザを嵌め込むことにより、蒸発器と高段エコノマイザと低段エコノマイザの気密を個々に確認することが可能となる。また、各室が隣接していることから、隔板を切り欠くことにより通路を形成できるため、連絡配管を減らすことができる。 【0024】また、請求項3に記載の発明によれば、蒸発器内に配置されるデミスタを高段エコノマイザ又は低段エコノマイザの側板で支持することにより、内部構造が簡単となる。 【0025】また、請求項4に記載の発明によれば、高段エコノマイザ及び低段エコノマイザの下側で蒸発器の側面に気液分離室を設けることにより、吸込口と液戻り部分の高低差が確保できるため、スペースエリミネーション効果により液冷媒の導搬が抑制される。更に、該気液分離室にフラッシュガス通路を設けたことにより、蒸発器の上部の高段エコノマイザ及び低段エコノマイザに冷媒液が流入しないので、冷媒充填量の低減が図れる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000239 【氏名又は名称】株式会社荏原製作所
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| 【出願日】 |
平成11年4月1日(1999.4.1) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100087066 【弁理士】 【氏名又は名称】熊谷 隆 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−292027(P2000−292027A) |
| 【公開日】 |
平成12年10月20日(2000.10.20) |
| 【出願番号】 |
特願平11−94906 |
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