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【発明の名称】 冷媒回収装置および方法
【発明者】 【氏名】山本 裕一

【氏名】舘 隆広

【氏名】桑原 崇行

【氏名】福本 千尋

【氏名】林 政克

【氏名】高村 義之

【氏名】遠藤 俊一

【氏名】中村 晃治

【要約】 【課題】現状未回収である冷凍機油中に溶存している冷媒フロンについて、既存の吸引ポンプ又はコンプレッサーを有する冷媒回収装置を利用して、ガス状の冷媒と冷凍機油中に溶存している冷媒及び冷凍機油も高回収、高分離する装置を提供する。

【解決手段】冷媒サイクルを利用した被回収機から既存の冷媒を回収する装置を利用して、ドリル装置により圧縮機に負圧状態で穴を空け、ガス状の冷媒と共に冷凍機油に溶存している冷媒及び冷凍機油も冷凍機油/冷媒分離装置に回収することにより、冷凍機油中に溶存している冷媒も分離回収する事ができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】冷媒サイクルを利用した被回収機から既存の冷媒を回収する装置を利用して、圧縮機に負圧状態で穴を空け、ガス状の冷媒と共に冷凍機油に溶存している冷媒及び冷凍機油も冷凍機油/冷媒分離装置に回収することにより、冷凍機油中に溶存している冷媒も高回収、高分離することを特徴とする冷媒回収装置。
【請求項2】圧縮機からオイルを回収し、回収されたオイルに溶存する冷媒フロンを気体状にしてオイルから分離し、冷媒フロンが分離されたオイルを回収することを特徴とするオイル回収方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷蔵庫やエアコンなどを廃棄処分する際に回収される冷凍サイクル内の冷凍機油から冷凍機油に溶存している冷媒を高効率に、あるいは短時間で分離、回収する回収装置および方法に関するものである。
【0002】特に、本発明は、冷蔵庫やエアコンなどを廃棄処分する際に冷凍サイクル内の冷凍機油と冷凍機油に溶存している冷媒及び冷媒を高効率に回収し、冷凍機油と冷媒を短時間に分離、回収する回収装置および方法に適し、また、既存のガス状の冷媒フロンの回収装置に組み合わせられることにより、ガス状の冷媒と冷凍機油中に溶存している冷媒及び冷凍機油も短時間に分離、回収する回収装置に好適なものである。
【0003】
【従来の技術】従来、冷蔵庫やエアコンにおける冷媒として用いられていたフロンガスは、冷蔵庫やエアコンを廃棄処分する際にフロンガスを大気中に放出していた。
【0004】しかし、近年フロンガスによるオゾン層破壊が世界的にも問題となっている。
【0005】そこで、最近では、例えば、特開平6−184348号公報に記載されているように冷媒フロンガスを回収する気運も高まってきているが、現状使用されている冷媒フロン回収装置はガス状になっている冷媒フロンの回収にとどまり、冷凍機油中に溶存されている冷媒についてまでは回収しておらず、冷凍機油を処理する際にフロンガスが大気中に放出される。冷凍機油中に溶存しているフロン量は外気温度、冷凍サイクル内の圧力により大きく変化するため、季節変動等により冷媒フロンの回収率が大きく影響される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来技術においては、冷蔵庫やエアコンの廃棄処理の際に行うガス状フロンの回収処理だけでは冷媒として用いられるフロンガスが完全に回収されないという欠点がある。
【0007】更に、コンプレッサーをリサイクルする場合、現状においては破砕処理するのが一般的であるが、コンプレッサー内にオイルが残っている場合発火の恐れがあるので、コンプレッサーの破砕処理は安全性の面からも問題がある。
【0008】本発明の目的は、冷凍機油中に溶存している冷媒フロンについても回収することができる冷媒回収方法および装置を提供するにある。
【0009】本発明の他の目的は、現状未回収である冷凍機油中に溶存している冷媒フロンについても冷凍機油と供に回収し、冷凍機油と冷媒フロンを短時間で分離することにより周囲温度に左右されず冷媒の高回収を行う冷媒回収方法および装置を提供するにある。
【0010】本発明の他の目的は、近年普及しつつあるガス状の冷媒フロン回収装置に対して組み合わせることにより、ガス状の冷媒と冷凍機油中に溶存している冷媒及びも冷凍機油も分離、高回収することができる冷媒回収方法および装置を提供するにある。
【0011】本発明の更に他の目的は、発火の危険を伴わずにコンプレッサーを破砕処理することができる冷媒回収方法および装置を提供するにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成するために、圧縮機からオイルと冷媒フロンを同時に回収し、回収されたオイルに溶存する冷媒フロンをオイルから分離するようにしたものである。本願発明による冷媒回収装置は、例えば、現状使用されているガス化された冷媒フロン回収装置に圧縮機からオイルと冷媒フロンを同時に回収する真空ポンプを設けたドリル装置と、オイルと冷媒フロンを分離するために、排気、加熱、撹拌する分離装置から構成される。。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の冷媒回収装置を図面に示す実施例に基づき説明する。
【0014】実施例1:図1は、冷蔵庫を処理対象にした冷媒回収装置の一実施例を示すブロック図である。本冷媒回収装置は、大きく分けてドリル装置部9と冷凍機油/冷媒分離装置10と既存の吸引ポンプ又はコンプレッサーを有するガス状冷媒回収装置20から構成される。
【0015】ドリル装置部9において、被回収機である冷蔵庫1の後面にあるコンプレッサー用カバーは予め外されており、カバーを外された冷蔵庫1をコンプレッサー2が露出している部分を下にしてコンベヤー7上に固定する。ドリル3を内臓したケース37(図2)を上昇させコンプレッサー2に押しつける。ケース37の上端にはゴムパッキンからなるシール部材35が設けられ、ケース37がコンプレッサー2に当接した状態でケース37内部が大気より密封される。真空ポンプ6を動作させケース内部を−500mmHg以下の負圧状態にし、真空ポンプ6の動作を止める。またバルブ8を冷媒/油分離タンク11側に切り替えて、ケース37内のドリル3を回転させながら上昇させコンプレッサー2下面に直径6mm程度の穴を空ける。冷媒/油分離タンク11は、予め真空ポンプ6により−500mmHg以下の負圧状態にしておく。コンプレッサー2内には冷凍機油と冷媒ガスが充満しており、4〜6kg/cm2の圧力がある。コンプレッサー2の下部に穴を空けることにより、圧力差を利用してガス状の冷媒、冷凍機油及び冷凍機中に溶存している冷媒をコンプレッサー2より回収し、次工程である冷媒/油分離タンク11に排出される。5はケース内の真空度到達時間を短くするために設ける真空タンクである。また4はドリルの穴空け作業によって発生する切粉を次工程に侵入するのを防ぐストレーナーである。
【0016】冷凍機油/冷媒分離装置10において、11は冷媒であるフロンが溶存する冷凍機油を貯蔵し貯蔵された冷凍機油から、冷媒を分離させる冷媒/油分離タンクである。ドリル装置部9により回収された冷凍機油と冷媒ガスは冷媒/油分離タンク11に貯蔵され、冷媒ガスはミストフィルタ12により油分を除去しの凝縮器17により30℃前後に冷却され次工程であるガス状冷媒回収装置20に排出される。冷媒/油分離タンク11には冷凍機油の溶解度を下げて油からの冷媒分離を促進し、冷凍機油の粘性を下げて冷凍機油中に溶存している冷媒の気泡を液面に到達しやすくするために加熱用のヒータ14を設けている。ヒータ14により回収された冷凍機油は約40℃に加熱される。撹拌機15は冷凍機油中に溶存している冷媒の気泡を液面に到達しやすくするために冷凍機油を撹拌するものである。フロートスイッチ13は冷媒/油分離タンク11の冷凍機油量を管理するものである。オイル搬出用弁18は分離が終了した冷凍機油を搬出するためのものであり、油回収容器16に搬出される。
【0017】ガス状冷媒回収装置20は、内部にコンプレッサー22を有し冷媒/油分離タンク11から分離された冷媒ガスを吸引し冷媒/油分離タンク24で更に油分を除去し、凝縮器25により凝縮されボンベ28に回収される。
【0018】冷凍機油中に溶存する冷媒は気体状態となって冷凍機油から分離され、気体状態でコンプレッサー2から抜き出された冷媒と混合されて、冷媒の回収処理がなされるので、冷媒の回収率が大きく向上される。
【0019】実施例2:図2はドリル装置部9の一例を示す側面図である。昇降シリンダー38、ガイド39等からなる送り機構に取り付けられた電動ドリル40のドリル刃36と共にケース37をコンプレサー2に押しつけ、ケース37内が負圧状態になったら電動ドリル36を作動させ、コンプレッサー2に穴を空ける。穴空け完了後送りを戻し、電動ドリル36と共にケース37を下降させる。
【0020】実施例3:図3は本発明になる冷凍機油/冷媒分離装置10の第1の実施形態を示したものである。
【0021】41は、ドリル装置により冷凍機あるいは冷蔵庫等から回収された冷凍機油/冷媒混合物を、一時的に貯留する一時貯蔵タンクである。タンク41に回収された冷凍機油/冷媒混合物が所定量以上になると、冷凍機油/冷媒分離タンク111に導入する。その際には内部にコンプレッサあるいは吸引ポンプを有する冷媒回収ユニット43を作動させ、バルブ57より冷凍機油/冷媒分離タンク111の内部を所定の圧力まで減圧した後、バルブ46を解放する。冷凍機油/冷媒分離タンク111へ導入された冷凍機油/冷媒混合物は、バルブ46を閉じた後、更に冷媒回収ユニット43により継続して吸引されることにより、冷凍機油54と気化した冷媒55に分離される。上記の一連の操作中に油のミストが飛散する場合もあるが、ミストキャッチャ56により冷媒ガスへの油ミストの同伴を低減する。
【0022】冷凍機油/冷媒分離タンク111で分離された冷媒ガス55は43に移動した後凝縮され、ボンベ28に回収される。また冷凍機油/冷媒分離タンク111で冷媒を十分に脱気した冷凍機油54は、冷凍機油/冷媒分離タンク111の内部を大気圧に戻した後バルブ58より容器16に回収する。
【0023】実施例4:図4に示す冷凍機油/冷媒分離装置は、実施例3の冷凍機油/冷媒分離装置に比べ、分離性能の向上と分離に要する時間の短縮を図ったものである。
【0024】実施例3と同様にバルブ57より冷凍機油/冷媒分離タンク111の内部を所定の圧力まで減圧した後、バルブ46を解放し、コンプレッサー2より回収された冷凍機油/冷媒混合物を冷凍機油/冷媒分離タンク111へ導入する。導入された冷凍機油/冷媒混合物は、バルブ46を閉じた後に、更に継続して吸引されることにより、冷凍機油54と気化した冷媒55に分離される。その際にポンプ62を作動させ、温度センサ53により温度を監視しつつ、加熱装置65内に冷凍機油/冷媒混合物を流通させる。フィルタ52は、循環ポンプ62に流入する、冷媒が混合した冷凍機油54から固体不純物を取り除き、循環ポンプの破損を防ぐ。加熱装置65内では電気加熱ヒータを作動させ、油からの冷媒分離及び気化を促進させる。加熱装置65を通過した冷凍機油/冷媒混合物は再び冷凍機油/冷媒分離タンク111に戻される。
【0025】更に、超音波振動機73で冷凍機油/冷媒混合物を細かく振動させることにより、冷媒の気化を促進させる。
【0026】冷凍機油/冷媒混合物より分離して油中の気泡となった冷媒は、液面近くであればそのまま液面に達して気化する。しかし液中の深い部分で気泡となった場合には、再び油に溶け込むことがあり、分離に要する時間を長くしたり、分離効率を低下させる要因となる。これを回避するため、循環ポンプ50により冷凍機油/冷媒混合物を循環させ、液中で気泡となった冷媒を液面に到達しやすくする。
【0027】実施例3と同様に、冷凍機油/冷媒分離タンク111で分離された冷媒ガス55は、ミストフィルタ56及びフィルタ48で油ミスト等を除去した後、バルブ57より吸引回収される。冷媒を十分に分離除去された冷凍機油54は、冷凍機油/冷媒分離タンク111の内部を大気圧に戻した後、流量調整バルブ51を介してバルブ18より回収する。
【0028】実施例5:図5は、冷凍機油/冷媒分離装置10の実施形態の一つを示すものであり、実施例3の冷凍機油/冷媒分離タンク111を置き換えたものである。
【0029】この冷凍機油分離タンク111は、プロペラ式撹拌機61をタンク下部に備えている。上記プロペラ式撹拌機61は、冷媒が混合した冷凍機油54を撹拌することにより冷凍機油と冷媒55を分離しやすくする。
【0030】この実施例によれば、冷凍機油54がプロペラ式撹拌機61により撹拌されることにより、実施例3よりもさらに冷媒の分離効率が良くなる。また、分離に要する時間も更に短縮することができる。
【0031】実施例6:図6は、冷凍機油/冷媒分離装置10の実施形態の一つを示すものであり、実施例3の冷凍機油/冷媒分離タンク111を置き換えたものである。
【0032】この冷凍機油/冷媒分離タンク111は、フィルタ52と循環ポンプ62を備えている。上記フィルタ52は、循環ポンプ62に流入する冷媒が混合した冷凍機油54から固体不純物を取り除き、循環ポンプの破損を防ぐフィルタである。循環ポンプ62は、冷媒が混合した冷凍機油54を循環させることにより冷凍機油と冷媒を分離しやすくする。
【0033】この実施例によれば、冷媒が混合した冷凍機油54は循環装置により循環され、実施例3よりもさらに冷媒の分離効率がよくなる。
【0034】実施例7:図7は、冷凍機油/冷媒分離装置10の実施形態の一つを示すものであり、実施例1の冷凍機油/冷媒分離タンク111を置き換えたものである。
【0035】この冷凍機油/冷媒分離ユニットは、ヒータ65を分離タンク111に備えている。上記ヒータ65は、冷媒が混合した冷凍機油54を直接加熱し冷媒を気化させ、冷凍機油と冷媒を分離しやすくする。
【0036】この実施例によれば、冷媒が混合した冷凍機油54はヒータ65により冷媒が気化され、実施例3よりもさらに冷媒の分離効率がよくなる。
【0037】実施例8:図8は、冷凍機油/冷媒分離装置の実施形態の一つを示すものであり、実施例3の冷凍機油/冷媒分離タンク111を置き換えたものである。
【0038】この冷凍機油/冷媒分離タンク111は、実施例7の分離タンク111にプロペラ式撹拌機61を備えている。上記プロペラ式撹拌機61は、ヒータ65の加熱により気化した冷媒を撹拌することにより冷凍機油と冷媒の分離を促進する。
【0039】この実施例によれば、冷媒が混合した冷凍機油54はヒータ65により冷媒が気化し、さらにプロペラ式撹拌機61により撹拌することにより油との分離が促進され、実施例7よりも冷媒の分離効率がよくなる。
【0040】実施例9:図9は、冷凍機油/冷媒分離装置10の実施形態の一つを示すものであり、実施例3の冷凍機油/冷媒分離タンク111を置き換えたものである。
【0041】この冷凍機油/冷媒分離タンク111は、フィルタ52と循環ポンプ62及びヒータ65を分離槽111に備えている。上記フィルタ52は、循環ポンプ62に流入する冷媒が混合した冷凍機油54から固体不純物を取り除き循環ポンプの破損を防ぐフィルタである。循環ポンプ62は、冷媒が混合した冷凍機油54を循環させるものであり、循環させることにより冷凍機油と冷媒を分離しやすくする。また、ヒータ65への冷凍機油を送り込むポンプでもある。ヒータ65は、冷媒が混合した冷凍機油54を直接加熱し冷媒を気化させ、冷凍機油と冷媒を分離しやすくする。
【0042】この実施例によれば、冷媒が混合した冷凍機油54はヒータ65により冷媒が気化し、さらに循環装置により循環することにより油との分離が促進され、実施例4,実施例7よりも更に冷媒の分離効率がよくなる。
【0043】実施例10:図10は、冷凍機油/冷媒分離装置10の実施形態の一つを示すものであり、実施例3の冷凍機油/冷媒分離タンク111を置き換えたものである。
【0044】この冷凍機油/冷媒分離タンク111は、直接超音波振動機71,72と間接超音波振動機73を分離タンク111に備えている。上記直接超音波振動機71は、冷媒が混合した冷凍機油54を液面上から直接振動させ、冷凍機油中に溶存している冷媒を気泡化し冷凍機油と冷媒を分離しやすくする。直接超音波振動機72は、冷媒が混合した冷凍機油54を油中から直接振動させ、冷凍機油中に溶存している冷媒を気泡化し冷凍機油と冷媒を分離しやすくする。間接超音波振動機73は、分離タンク111を外側から間接的に振動させ、冷凍機油中に溶存している冷媒を気泡化し冷凍機油と冷媒を分離しやすくする。
【0045】この実施例によれば、冷媒が混合した冷凍機油54は、超音波により振動し、溶存している冷媒が気泡化することにより油との分離が促進され、実施例3よりも更に冷媒の分離効率がよくなる。
【0046】実施例11:冷凍機油/冷媒混合物からの冷媒回収実験を以下の方法で実施した。
【0047】まず気温25℃の大気中で、冷蔵庫((株)日立製作所製R-25VL2)の冷却器の銅管にハンドプライヤで穴を開け、ガス状の冷媒のみを放出させて冷却機及びコンプレッサー内の内圧を大気圧まで下げた。その後、コンプレッサー下部に直径6mmのドリルで穴を開けて液体約200gを回収し、これを実験用冷凍機油/冷媒混合物とした。得られた液体をガスクロマトグラフ−質量分析計(GC−MS)により定量した結果、液体中の冷媒含有量は約10重量%であった。
【0048】上記の液体100gをパイレックスガラス製三角フラスコに入れ、以下に記述する方法により冷媒の脱気実験を行った。フラスコに真空ポンプを接続し、25℃で5分間排気し、冷凍機油中に溶解している冷媒を分離した。冷媒分離処理前および処理後の液体中のフロン含有量をGC−MSにより定量し、次式により冷媒回収率を求めた。
【0049】
冷媒回収率(%)=(a−b)×100/aただし、a:冷媒分離処理前の冷凍機油中の冷媒含有量b:冷媒分離処理後の冷凍機油中の冷媒含有量定量分析の結果、冷媒回収率65%を得た。この結果より真空排気処理により冷凍機油中に溶解した冷媒を効率よく分離回収できることが分かった。
【0050】実施例12:実施例11において、25℃で5分間排気する代わりに、フラスコを加熱して40℃で5分間排気し、他は実施例9と同様に実験を行った。その結果、冷媒回収率78%を得た。この結果から、排気操作と加熱操作を併用することで、冷凍機油中に溶解した冷媒をより効率よく分離回収できることが分かった。
【0051】実施例13:実施例12において、40℃で5分間排気するとともにフラスコ内をマグネチックスターラで撹拌し、他は実施例12と同様に実験を行った。マグネチックスターラの回転数は約120rpm,撹拌子には長さ2cmのテフロンコーティングされた鉄芯を用いた。実験の結果、冷媒回収率86%を得た。この結果から、排気操作と加熱操作に撹拌操作を併用することで、冷凍機油中に溶解した冷媒をさらに効率よく分離回収できることが分かった。
【0052】実施例14:実施例13において、40℃で5分間排気する代わりに、フラスコを加熱して80℃で5分間排気し、他は実施例13と同様に実験を行った。その結果、冷媒回収率99%を得た。この結果から、加熱温度を高くすることでさらに効率的に冷媒を分離回収できることが分かった。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、冷凍サイクルを利用している被回収機からガス状の冷媒フロンと共にオイルも回収することにより、オイル内に溶存している冷媒も回収する事ができ、またオイルとフロンを分離することにより周囲温度に左右されずに冷媒フロンを高効率に高回収できる。
【出願人】 【識別番号】000005108
【氏名又は名称】株式会社日立製作所
【識別番号】000233077
【氏名又は名称】日立テクノエンジニアリング株式会社
【識別番号】000233310
【氏名又は名称】日立清水エンジニアリング株式会社
【出願日】 平成8年2月22日(1996.2.22)
【代理人】 【識別番号】100075096
【弁理士】
【氏名又は名称】作田 康夫
【公開番号】 特開2000−283609(P2000−283609A)
【公開日】 平成12年10月13日(2000.10.13)
【出願番号】 特願2000−81785(P2000−81785)